プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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百二十一枚目 デッドファイト

 ドロウの四ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト3でハイパービーストを召喚。ターンエンド」

 白い炎その1の五ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト2でモスキートハシラーを召喚。モスキートハシラーでそこのプレイヤーに攻撃。ターンエンド」

 私の肌に蚊が何十匹も刺さる。

 

 うぅぅぅ~。

「体のすべてが痒い」

 生命力が減ってないのが救いだな。

「かゆくても我慢するのがかゆみにきくんだぞ~」

「火の魔人に焼かれるよりマシだから耐えろ」

 確かにそれよりはマシ。

 

 私の五ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト4でフアイヤーウォールゆすりを召喚。山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。そうした場合、モンスターを1枚自分の墓地から手札に戻す。今墓地に行ったタクロウライターを手札に加える。そして今墓地に行ったサプライズホバーボードの効果発動。墓地から場に出す。サプライズホバーボードでモスキートハシラーに攻撃。破壊。ターンエンド」

 ナーフ現象のあおりを受けちまってサプライズホバーボードに破壊効果が無くなったのだ。カードの効果が弱くなるナーフ現象なんて酷い。

 

 白い炎その3の五ターン目。

「ドロー。チャージ。ターンエンド」

 シンズルの五ターン目。

「私のターン。ドロー。チャージ。コスト5で賢くて善なる存在を召喚いたします。ターンエンドです」

 四番手が嫌そうな顔をする。

 

 白い炎その2の五ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動ハンターファルコンでハイパービーストに攻撃。ターンエンド」

 四番手の五ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。ハイパービーストで真ん中の白い炎に攻撃。ターンエンド」

 白い炎その2:生命力10→8

 

 白い炎その1の六ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト6でクワトロブースト発動。ターンエンド」

 私の六ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト1でタクロウライターを召喚。サプライズホバーボードで白い炎その1に攻撃。ターンエンド」

 白い炎その1:生命力10→7

 

 白い炎その3の六ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト5で防壁発動。この魔法がある限り自分のモンスターと自分の防御力は1上がる。ターンエンド」

 シンズルの六ターン目。

「私のターン。ドロー。コスト5で賢さの試練を与えるものを召喚します。ターンエンドです」

 四番手は分かりやすくため息をつく。

 

 白い炎その2の六ターン目。

「ドロー。コスト4でトリプルドロー発動」

「合計二枚ドローしますね。そして二枚墓地に捨ててください」

「ターンエンド」

 引けたのはたったの一枚だけだったな。

 

 四番手の六ターン目。

「ドロー。コスト5で毒棘甲羅竜 ペルーダを召喚。ターンエンド」

 これでひとまず安心。

 

 九ターン目まで何も起こらなかった。互いに探り合いをしてたからね。ドロウの十ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト8でシックスブースト発動。6枚ドロー。でも二枚墓地送りだ。ふざけるのもやめろ。ターンエンド」

 白い炎その1の十一ターン目。

「ドロー。コスト5でハイパーライノセラスビートルを召喚。ハイパーライノセラスビートルでサプライズホバーボードに攻撃。ターンエンド」

 私の十一ターン目。

「ドロー。コスト8で塵塚の強化術。私の墓地を選ぶ。ターンエンド」

 これで次のターンに塵塚怪王さえ引けばいい。

 

 白い炎その3の十一ターン目。

「ドロー。コスト4でスナイパーゾンビを召喚。スナイパーゾンビでアンゼモンスターを並べているプレイヤーに攻撃。このモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃ができる。さらにこのカードの攻撃力は攻撃対象の防御力+1だ。頭をぶち抜け」

 シンズル:生命力10→9

 

 シンズルの右腕部分に赤いしみが出来て、ドンドン広がっている。

「大丈夫か?」

「これは凄く痛いですね。ちょっと泣きそうになりました」

「外したか。スナイパーゾンビがプレイヤーにダメージを与えたら、手札を一枚捨ててもらう。ターンエンド」

 シンズルは服の袖をめくってから包帯を巻いた。

 

 シンズルの十一ターン目。

「私のターン。ドロー。チャージ。肉の体を持ち燃え上がる戦車は敵を打ち払う。コスト10で意思の支配者を召喚します。ターンエンドです」

 白い炎その2の十一ターン目だ。

「ドロー。チャージ。ターンエンド」

 ハンデスのおかげで私以外動きにくくなっているおかげだな。

 

 ドロウの十一ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト8でダイヤモンドスパイク発動。ターンエンド」

 白い炎その1の十二ターン目。

「ドロー。チャージ。ハイパーライノセラスビートルでサプライズホバーボードに攻撃。破壊。ターンエンド」

 ハイパーライノセラスビートルか。厄介だな。

 

 ここで塵塚怪王を引けばいい。私の十二ターン目。

「ドロー。コスト9で塵塚怪王を召喚。塵塚怪王はすべてのプレイヤーの墓地の屑鉄と名の付くカードの枚数分攻撃力が上がり、攻撃ができる。ざっと九枚だから攻撃力九で九回攻撃ができる。塵塚怪王でハイパービーストに攻撃、破壊。白い炎その1に二回攻撃。亡者の癖にもう一回死ぬなんてありえないでしょ。スナイパーゾンビに攻撃。破壊。白い炎その3に二回攻撃。白い炎その2に二回攻撃」

「コスト9で出していい性能じゃない。今回は味方でよかった」

「まあ墓地に屑鉄がないと攻撃すらできませんし、防御力も2なので満足に防御もできませんよ。それにコストを削減して召喚できませんからね」

 説明ありがとう。

 

 教会を包んでいた炎が消えた。

「一つ教えてやろう。亡者の怨みは本当ならばこんなに集まるまでに何百年とかかる」

「常識だろそんなこと」

「鍾乳石みたいなやつらだな」

「あの青い奴は亡者の怨みを一纏めにする術を知っている。現に我らもあの青い奴に一纏めにされたからな。あの青い奴に注意せよ」

「オメンオクさんはそんなことするような人じゃないと思います」

 カードハンター被害者の会が消えた。後味が悪い。

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