プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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百二十八枚目 怒り

 俺の7ターン目だ。

「ドロー。コスト4で鯵テーターを召喚。ターンエンド」

 準備は整った。

 

 ギドスの7ターン目だ。

「ドロー。チャージ。スケルトンソルジャー二体でペルーダに攻撃。破壊された。スケルトンワイズでペルーダに攻撃。スケルトンワイズの効果でドロー。ターンエンド」

 スケルトンワイズしかいねえのににやけてやがる。なんか嫌な予感がするなぁ。

 

 俺の8ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト6でクワトロブースト。ギロチンフェイスデビルの効果でペルーダとスケルトンワイズに一ダメージ。鯵テーターでスケルトンワイズに攻撃。ビーコンパラサイトで、スケルトンワイズに攻撃。ターンエンド」

 ギドスの8ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト5でスケルトンシールダーを召喚。スケルトンシールダーは攻撃出来ねえ。だから鯵テーターの攻撃強制効果も発動しない。スケルトンワイズでペルーダに攻撃。破壊されたが、攻撃したので一枚ドロー。ターンエンド」

 ドローしまくって何が目的なんだ。いよいよ狙いが分からなくなった。

 

 俺の9ターン目だ。

「ドロー。チャージ。ギロチンフェイスデビルの効果で、ペルーダとスケルトンシールダーに1ダメージを与える。けどペルーダは効果で生命力が6になるから、デメリットなし。ビーコンパラサイトで、スケルトンシールダーに攻撃。鯵テーターでスケルトンシールダーに攻撃。ターンエンド」

 スケルトンシールダーは厄介だ。攻撃しないから、反動で倒せない。

 

 ギドスの9ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト5で鋼鉄の怨念発動。このカードを使用するとき俺の場の種族:メタルアヤカシのモンスター一体を選ぶ。スケルトンワイズを選ぶ」

「そっか。オバケコーディングの効果で種族にメタルアヤカシが追加されてるのか」

 鋼鉄の怨念を発動させるためにやっていたことだったのか。

 

 ところで鋼鉄の怨念の効果ってなんだっけ。

「その魔法の効果ってなに?」

「この魔法のコストは選んだモンスターのコストと同じ数値になり、そのモンスターのコスト未満の相手の場の魔法とモンスターの効果はすべて効果:なしになる。ダメージアブゾーバーとペルーダの効果は無くなるってことだ。ターンエンドだ」

 とてもまずい魔法じゃないか。このデッキはペルーダを封じられたら、紙束になるんだよなぁ。

 

 まともなカードはギロチンフェイスデビルしかないな。俺の10ターン目だ。

「ドロー。コスト7で焼鳥屋に賛成するにわとりを召喚。お久しぶりの出番だぜ。まあコスプイヤーの効果で手札に戻すんだけどな。ギロチンフェイスデビルで、スケルトンシールダーに攻撃。俺はスケルトンシールダーに攻撃する。ターンエンド」

 スケルトンシールダーの生命力はあと1か。

 

 ギドスの10ターン目だ。

「ドロー。コスト4でヘルスクリーマーを召喚。ヘルスクリーマーの効果で俺に2ダメージ。お前に1ダメージ。だがラップバリアーの効果で、俺だけダメージを受けねえ」

「なんだと」

「ヘルスクリーマーで、ペルーダに攻撃。ターンエンドだ」

 オバケコーディングとのコンボの組み合わせに少しばかり感心してて、すっかり頭の中から抜けていた。

 

 俺の11ターン目だ。

「ドロー。来た。コスト3で無限ラッシュ発動。俺を選択する。スケルトンシールダーに攻撃。破壊。ヘルスクリーマーに攻撃。破壊。プレイヤーに攻撃。ターンエンド」

「俺のモンスターが絶滅しただと」

 ギドス生命力:10→7

 

 ギドスの12ターン目だ。

「ドロー。コスト6でヘルクーマーを召喚。このモンスターは攻撃を半減することで、相手プレイヤーに直接攻撃が出来る。ヘルクーマーでプレイヤーに直接攻撃」

 ドロウ生命力:1→0

 

 場がすっきりした。

「ヘルクーマーか。すっかり忘れてた。スケルトンソルジャーも強かった」

「これがこの街をカードハンターどもから守り続けた強さだ。厚さだ。軽薄で矮小な貴様らカードハンターとは格が違う」

「でも臓器売買してるやつは逃がす無能じゃん。カードハンターに危害を加えるなら無罪ですか。傲慢だな」

 負け惜しみの一つや二つ言わせてくれ。

 

 ギドスの肩が震えている。

「ボスに対する悪口はやめろ。それ以上言うな。ボスももう聞かないでください」

 モブっぽい人はギドスの耳を手で塞ぐ。

「それとあと一つ言わせてもらうぜ。あの時その強さがあったらよかったのにな。もしそうだったら、カードハンターに対する復讐に人生費やしてある意味カードハンターに人生を奪われなかったのに」

 だいぶやりすぎたな。怒りの勢いに任せてモノを言うのは非常によろしくない。

 

 ギドスは机を叩いて砕いた。

「ヒェッ」

「貴様らがなんと言おうと負け惜しみにすぎない。そんなものでいちいち心を動かされる必要もない」

「ボス。ここで奴らを殺せばブタ箱にぶちこめませんよ」

「俺は怒ってない」

 純粋で膨大な怨みと怒りを感じる。

 

 アカネが俺を指差した。

「シンズルと私は巻き込まないでくれ。コイツ一人の責任だ」

 俺はモブっぽい人に連行された。

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