プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
夜になるとコブの中が勝手に明るくなった。
「どうなってんだよ」
「キャラメルキャメルは栄養の他に光を溜め込んで、放出することも出来るのです。他の人のキャラメルキャメルもそうしてますよね」
アメラに言われて外を見てみるとたくさんのキャラメルキャメルが光を放ちながら歩いていた。
こんなにいるのか。
「昼間のように明るいでしょう。しかもこの明かりは消せるので、問題ないです」
「便利だなぁ」
凄く速く動いてるから盗賊が来る可能性もないし、キャラメルキャメルはすごい。
窓が割れた。丸く割れたので、破片が刺さらずにすんだ。
「刺さると思ったぜ」
「先生殿大丈夫ですか?」
「ヘーキヘーキ。刺さってねえからな」
「なら良かったです」
なんでいきなり窓が割れたんだ。
窓から緑の覆面の不審者の男が入って来た。何で不審者扱いするか理由を教えよう。だって全体的な露出度は高いのに顔が口しか見えねーもん。不審者扱いもやむなしだよ。下半身も緑色の海パン一丁なのが余計におかしい。
「カシヨ。なんでこんなことをするんだ」
「それは俺がカードハンターだからだ」
カードハンターと知り合いなのか。このカードハンター声が何となくアメラさんに似てるな。
ということは俺からアジ・ダハーカを奪ったやつの仲間か。
「滅龍アジ・ダハーカを返しやがれ」
「そんなカード知らん。取られたということはそのカードには価値があったのだな。まあ今は貴様に興味がない。興味があるのはこのキャラメルキャメルだけだ。勝ったら貰おうか」
緑のカードハンターは下を指さした。
キャラメルキャメルは欲しいかもな。
「私が相手よ」
「良いだろう相手になってやる」
ラーナちゃんの家のキャラメルキャメルじゃないので約束を反故に出来るという裏技。
緑のカードハンターはカードデッキを出す。
「その前にどうやって入って来たかだけ教えてもらおうか」
「ワイバーンを召喚して空から入った」
なるほど。その手があったか。
緑のカードハンターとラーナちゃんはデッキを構えた。
「「トバクファイトエントリー」」
ラーナちゃんはファイターで緑のカードハンターは盗賊だ。
ラーナちゃんが先攻だ。
「ターンスタート。チャージ。コスト1でスピードラットを召喚。プレイヤーに攻撃」
「防御力は2だ。効かんな」
「ターンエンドよ」
不審者のターンだ。
「俺のターン。ドロー。チャージ。コスト1で魔法大アルカナを発動」
魔法 コスト1 大アルカナ
効果:このカードは場に置き続ける。自分の場にアルカナと名の付くモンスターが置かれる代わりにこのカードの下に置かれる。
不審者は口角を上げる。
「さらに手札の小アルカナの効果発動」
魔法 コスト1 小アルカナ
効果:アルカナと名のつくカードが発動したとき手札のこのカードを場に置く。このカードは場に置き続ける。自分の場にアルカナと名の付くカードの下にモンスターが置かれた時カードを一枚引く。
アルカナデッキか。ずいぶんと運否天賦なデッキだなあ。アルカナカードには相手モンスターを破壊するカードもあるわけじゃないし、勝ち筋がエクストラウィンしかないと思うんだけど。
「コストを1軽減してコスト0でナンバーロスト ザ・フールを召喚」
モンスター コスト1 アルカナンバーロスト ザ・フール 種族:ウィザード
効果:自分の場に大アルカナがある時、このカードはコスト0を支払って召喚できる。このカードがカードの下に置かれたとき互いに山札の上をめくる。相手よりめくったカードのコストが少なかった場合相手は1枚ドローする。コストが同じか高かった場合山札の上から一枚ドローする。このカードの効果を使用したとき互いに山札をシャッフルする。
攻撃力:0 防御力:0 生命力:1
ラーナちゃんと不審者はカードをめくった。
「私はコスト7の焼鳥屋に賛成するにわとりよ」
「俺はコスト5のザ・ラヴァーズだ。一枚引け」
「ありがとう」
「ターンエンドだ」
アルカナは場が薄くなりやすいから騎士とかの方が良いんだけどなあ。
ラーナちゃんの2ターン目だ。
「ターンスタート。ドロー。チャージ。コスト2でメガチャージを使うわ。スピードラットで攻撃してターンエンド」
不審者の2ターン目だ。
「俺のターン。ドロー。チャージ。コスト1でアルカナンバーワン ザ・マジシャンを召喚」
モンスター コスト1 アルカナンバーワン ザ・マジシャン 種族:ウィザード
効果:このカードがカードの下に置かれたとき互いに山札の上をめくる。相手よりめくったカードのコストが少なかった場合相手は墓地から魔法カードを手札に加える。コストが同じか高かった場合山札から好きな魔法を一枚墓地に送る。このカードの効果を使用したとき互いに山札をシャッフルする。
攻撃力:1 防御力:1 生命力:2
互いに山札の上をめくった。
「私はコスト1のスピードラットよ」
「俺はコスト16のアルカナンバーシックスティーン ザ・タワーだ」
不審者は山札を見て山札からアルカナンバータロットと言う魔法を墓地に置いてからシャッフルした。
アルカナンバータロットは山札から好きなアルカナカードをサーチできる魔法だ。アルカナカードには墓地の魔法を回収するカードがない。それなのになんで墓地に捨てたんだ?
「俺でスピードラットに攻撃してターンエンドだ」
ただのプレイミスだといいんだけどな。
ラーナちゃんの三ターン目だ。
「ターンスタート。ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドローを使うわ。私でプレイヤーに攻撃」
不審者生命力10→9
「スピードラットで攻撃してターンエンドよ」
手札事故を起こしているのかもしれないな。これはちょっとマズいぞ。
前回の詰め勝負の答え
素通り門番の能力をガーディアンコネクトでハニワコマンドガールに与えて、ゴブリンサモナー2体とプレイヤーで相手を攻撃する。