プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
カシヨの10ターン目はザ・サンの効果を防がれて終わった。
俺の11ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト7で五転生発動。墓地から毒棘甲羅竜ペルーダ召喚。ターンエンド」
ウェイラじゃない方の10ターン目だ。
「ドロー。コスト4でトリプルドロー発動。コスト4で大地の秘術発動。コストを2貯める。コスト1で墓地の大地の秘術をマジカルデコイとして召喚する。デコイペインターの効果でマジカルデコイをトリプルドローにする。コスト1で墓地の爆発魔法 ベルエスエクスプロージョンをマジカルデコイとして召喚する。デコイペインターの効果でマジカルデコイを魔法パラサイトにする。ベルエスで毒棘甲羅竜ペルーダに攻撃。破壊。反動は受けたが、問題はない」
ベルエスの体にペルーダの棘が刺さっている。
「防御力は3以下と見た」
カシヨは何かをひらめいたかのような顔をした。
ベルエスの防御力の薄さに突破口がある。
「ターンエンド」
対策方法が分かれば問題はないぞ。にわとりで攻撃すればいいだけだ。
カシヨの11ターン目だ。
「ザ・ワールドの効果でザ・タンクの効果発動」
「それも防げる。けど防ぐ意味がない」
結果的にタンクフェイクが場に出た。防御力3以下なのに通すとか不自然だな。
まあどうせガバだろ。
「タンクフェイクでベルエスに攻撃」
「ベルエスの効果発動。一ターンに一度このモンスターが生命力が0になる以外で場を離れるかわりに墓地のベルエスと名のつく魔法カードを手札に加える。墓地から防御魔法 ベルエスガードを手札に加える」
「墓地の魔法を一枚手札に加える代わりに攻撃を無効化するのか。デメリットがデメリットになってねえな。ずるい。ターンエンド」
「意外な弱点がある。ベルエス魔法カードはデッキからじゃないと発動出来ない」
デコイファクトリーの素材にも出来ないから、デメリットなのか。
ウェイラじゃない方の11ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト3でダブルドロー。ベルエスでタンクフェイクに攻撃。アビリティーシールの効果発動。ちっこい方のプレイヤーにベルエスを射出」
ドロウ:生命力6→0
「その生命力でタンクフェイクに教われたらひとたまりもないぞ。射出するのは悪手だったな」
「コスト4でファイヤーウォールリサイクル発動。デッキの上からカードを三枚墓地に置いて、ベルエスを回収。コスト1でベルエスを召喚。ターンエンド」
墓地肥やしでベルエス魔法カードを置いたついでにモンスターを回収する。便利だな。
俯瞰してみるとカシヨが若干有利かもしれん。暗殺者の効果は意味がないけど、
「お前が何を考えているのか分かった。だがそういうわけにはいかん。時間を稼げば古代遺跡の発掘に出遅れるかもしれないからな」
そうか。そうだったな。体感3日以上だったから忘れてた。(おおげさ)
カシヨの12ターン目だ。
「俺のターン。ドロー。チャージ。コスト7で魔海獣 タレイを召喚。手札を全て山札の上にもどし、シャッフルする。ベルエスの効果を無効化してバウンスするぜ」
カシヨのデッキが一瞬光ったように見えたな。デスティニードロー現象か。
カシヨの動きが6秒止まる。
「なんでアルカナンバーに魔海なんて入れてるんだ」
「ザ・ワールドの効果で大アルカナの下におけば、小アルカナの効果で何枚もドローしなきゃならんからな。そうすればこういうときにライブラリアウトするから、入れておいたんだ」
動きの邪魔になるから普通は入らねえよ。きっとデスティニードロー現象で生まれたカードなんだろうな。そうじゃなかったらとっととドローして早めに出してるだろうし。
まあここまでくればもう勝ちだろ。
「魔海獣 タレイでマジカルデコイに攻撃」
「生命力を2支払って手札から魔法発動。誘導。魔法パラサイトに攻撃してもらう」
「元々は爆発魔法ベルエスエクスプロージョンだったから、タンクフェイクが破壊されるってわけか。ターンエンド」
厄介なコンボだ。
ウェイラじゃない方のデッキが光る。ウェイラじゃない方の13ターン目だ。
「そっちがデスティニードローするなら、こっちもそうさせてもらう。ドロー。チャージ。コスト1でベルエスを召喚。コスト3でワープゲート。攻撃力を半減して直接攻撃できるようにする。コスト5でパワーリセット。生命力以外のステータスをもとに戻す。ベルエスでプレイヤーに攻撃。これで勝ったな。久しぶりに本気を出したぞ」
カシヨ:生命力8→0
場がすっきりした。
「トゥルーファイトでなくて良かったな。あと一時間で古代文明の遺跡に入れるようになるぞ」
「もう一時間も経ってたのか。急がねえと」
俺とカシヨは煙の出る筒から煙を出して逃げた。