プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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更新サボってゴメンナサイ。コピペが面倒くさかったんです


百四十四枚目 人形のように

 少女からは驚くほどの重圧を感じる。

「ここはビートダウンズの砦。我らが敵を抹殺すル。そこのふしだらな覆面からはビートダウンズの怨念を感じル」

「ふしだらだと。このファッションセンスが分からないとはセンスも古代だな」

 服着てないカシヨの方が古代的でしょ。原始人は服着なかっただろうし。文明人度は少女の方が遥かに高い。

 

 少女はデッキケースを上に投げて、上半身裸になった。

「ファっ!?」

 手で視界を塞ぐ。

「誘惑しようとしても無駄だ。俺はロリコンじゃない」

「よく見ロ。私は人間ではなイ」

 指の間から様子を見ると、少女の胸には人間にはあるべきものが付いてなかった。普通は男女平等に付いてるはずなのに。アニメでよくある謎の光や海苔がいらない子だ。

 

 少女の胸が観音開きする。

「なにもない……空っぽだ」

 中身はがらんどうであった。

「中身はないけど中身があル。私はビートダウンズ文明の守護者マンジュ・カエイ。ナンバーは56241」

 カエイは胸を閉じて、服を着た。カエイは落ちてきたデッキケースをキャッチして構える。

 

 空中に赤いバッテンが浮かぶ。

「デキマセン。デッキノ枚数ガ足リマセン」

「カードゴッド様のお言葉通りなら、デッキの枚数」

「そんなことないんだけどな。スペシャルとかアサルトとか変なの混じってたけど、ちゃんと40枚入れたぜ」

「敗者だからデッキも使えヌ。カードもなイ。仕方がなイ。これをやろウ」

 カードを15枚貰った。貰ったカードを即席デッキに入れる。

 

 赤いバッテンが消えると、カエイのデッキが赤く光った。

「よシ。見せしめとしてそこのちっこいのを壊ス。メイクファイトエントリー」

 カエイはひざまずく。カエイの膝から矢が飛んできて、俺の顔面を横切る。カエイは立ち上がった。

「さっさとしロ。時間稼ぎはさせン。警告のためにわざと外したが、次は当てル」

「ヒェッ」

「メイクファイトエントリー」

 死ぬほど痛い目に合うのと死ぬのじゃ痛い目の方がマシ。

 

 デッキの右横にカードの束が出来る。墓地はデッキの右上だからマジで何なのかわからん。

「お前もスペシャルデッキを使うのカ。スペシャルデッキは実力が高くないと使いこなせないハズ。勝率の低そうなお前が何でスペシャルデッキを使えるんダ」

「訳も分からず勝率低いって言われた俺の気持ちにもなってみろ」

 要するに普段使っているデッキとは別のものということだな。カードジョブオンラインには実装されていないんで分からなかったぞ。

 

 カエイの一ターン目だ。カエイのデッキの右横にもスペシャルデッキがあるな。

「チャージ。カードを二枚裏側にして置く」

「なんだそれは」

「目の前には周りとは土の色が違い、周りに土が積まれていル。危険であることは容易に想像できル。しかし進まねば勝てぬゆえに、歩まなければならヌ」

 どういうことだよ。

 

 俺の一ターン目だ。

「ドロー。なんだこれ」

 アサルトカードか。ふむふむ。アサルトカードは自分の場に裏側で置けば、次のターン以降コストを支払わずに使用できるのか。

「チャージ。カードを一枚場に置く。ターンエンド」

 カエイのカードもアサルトカードなんだろうな。今は手札が悪いので攻撃しない。

 

 カエイの二ターン目だ。

「ドロー。チャージ。アサルトカードを一枚発動。魔導講習。デッキからコスト1の魔法カードをサーチすル。LC(ロープコード)サーチをサーチ。コスト1で今サーチしたLC(ロープコード)サーチを発動。このカードは1ターンに一度だけ発動できル。デッキからLC(ロープコード)カードをサーチできル。LC(ロープコード)サーチをサーチ。ターンエンド」

 二枚目のアサルトを使用せず、場にはモンスターがいない。つまり二枚目のアサルトはダメージを受けないと使えないカードなんだろうな。露骨すぎるぜ。

 

 俺の二ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト2でメガチャージ発動。ターンエンド」

 カエイの三ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト1でLC(ロープコード)サーチを発動。LC(ロープコード)サーチをサーチ。ターンエンド」

 なにも来ない。

 

 俺の三ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト3でハイパービーストを召喚。ハイパービーストでプレイヤーに攻撃」

 カエイの職業は戦士だからハイパービーストじゃ傷をつけられない。しかしこの攻撃は意味がないように見えて意味があるのだ。それはアサルトの様子見が出来るということだ。

 

 カエイの口角が上がる。

「アサルトカード発動。LC(ロープコード)シェルスクラップ。手札からLC(ロープコード)カードを捨てることで、デッキからLC(ロープコード)カードを二枚手札に加えル。手札のLC(ロープコード)ストーンアイテムを手札から捨てて、LC(ロープコード)ハニワコマンドガールとLC(ロープコード)ガランドウマを手札に加えル。意味がない攻撃をして何になるんダ」

「ターンエンド」

 得してしまったか。

 

 カエイの四ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト2でLC(ロープコード)ガランドウマを召喚。ガランドウマの効果で手札のLC(ロープコード)を一枚捨てて、墓地のLC(ロープコード)を場に出す。この効果で場に出たモンスターはターン終了時にデッキの一番下に戻る。LC(ロープコード)ハニワコマンドガールを一枚捨てて、LC(ロープコード)ハニワコマンドガールを場に出す」

「インチキくせーな。コスト2でやることかよそれ」

「まだ終わらヌ」

 まだ先があるのかよ。 

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