プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

146 / 160
百四十六枚目 凍竜

 カエイの九ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。コスト2でガーディアンフィールド発動。種族:ガーディアンのモンスターのステータスが1ずつ上がル。ターンエンド」

「そいつも攻撃した後に自壊効果のあるモンスターか」

 その手のモンスターは不便だな。

 

 俺の九ターン目だ。

「ドロー。自分の場の魔法カード一枚の場を離れたときの効果を無効化して手札に戻し、自分の場のコスト5以上の種族:ドラゴンと淡雪の妖精をこのカードの下に重ねる。スペシャルサモン。凍竜アブソ竜トコールドラゴン。アブソ竜トコールドラゴンの登場時効果で全ての相手モンスターの効果にこのモンスターは攻撃できず、ダメージを与えられないを追加する。この効果は召喚したターンの次のターン終了時に無効化される。ターンエンド」

 アブソ竜トコールドラゴンの吐いた息で陶器製の女神の偶像が凍りつく。うひゃ~寒い。

 

 カエイがうつらうつらとし出す。

「一定温度を大幅に下降。これより強制的にハイテンションモードに移行しまス」

「機械って急激な温度低下に弱いんだったね」

「だが私はそんなポンコツどもとは訳が違ウ。高電圧(ハイテンション)モードに移行することでハンデモードを解除するノダ。そして本気を出セル」

「カードファイトとは関係のない要素がないと本気を出せないのか。難儀な奴だな」

 カエイのデッキが光る。

 

 カエイの十ターン目だ。

「行動パターン計算完了。デスティニードロー現象再現。ドロー。チャージ。コスト6でクワトロブースト発動」

「アサルトカード発動。エターナルバインド。このカードは場にある限り効果を持つモンスター一体の効果を無効化して攻撃を封印する。凍竜アブソ竜トコールドラゴンの効果を無効化する」

「自分のモンスターにソレを使うとはマヌケダナ。ターンエンド」

「ふふん。効果が無効化されるということは、召喚したターンの次のターン終了時に相手モンスターの攻撃できず、ダメージを当たられない効果を無効化する効果も無効化される。つまりお前の呼び出した粘土仕掛けの女神は永久に凍り付く。完全凍結(アイシクルフォール)

「なんだと」

 うわっ。すっごい寒くなった。

 

 こんな寒い戦い早く終わらせなきゃ。

「雪が積もってやがる。ぶえっくし。寒いぜ」

「そんな恰好してるからだぞ」

 手が震えてやがる。

 

 俺の十ターン目だ。

「俺のターン。ドロー。チャージ。魔法発動。コスト3でアサルトポッド。自分の場のアサルトカードを破壊して二枚ドロー。ターンエンド」

「そんなことをしたら凍竜アブソ竜トコールドラゴンの効果が発動シチマウダロ。バカダナ」

「凍竜アブソ竜トコールドラゴンの効果は召喚したターンの次のターン終了時に発動するからな。もう発動しないから永久に凍ったまんまだ」

「それはいくらなんでもひどすぎるだろ」

「凍竜アブソ竜トコールドラゴンをそんな使い方する奴は一人もいなカッタ」

 久々に褒められてうれしいな。

 

 カエイの十一ターン目だ。

「なぜなら誰も凍竜アブソ竜トコールドラゴンなんて入れてなかったカラナ。デスティニードロー。チャージ。カードを一枚場に置く。ターンエンド」

 何もやってこないのかよ。寒い奴だな。

 

 俺の十一ターン目だ。

「ドロー。コスト8でシックスナイトを召喚。コスプレイヤー効果で手札に戻して、プレイヤーに攻撃」

 カエイ生命力:10→6

「ターンエンド」

 あのアサルトカードはゆさぶりかな。ああ寒い。

 

 カエイの十二ターン目だ。

「デスティニードロー。アサルトカード発動。LC(ロープコード)トランス。効果でこのカードを自分の場のLC(ロープコード)モンスター一体の名前をコピースル。このカードをLC(ロープコード)埴輪仕掛け達の女神(デアエ・エクス・ハニワ)トナレ。LC(ロープコード)埴輪仕掛け達の女神(デアエ・エクス・ハニワ)を2枚このカードの下に重ねることでこのカードを場に出せマス。粘土の偶像によって導かれし真の神よ。顕現し、敵を打ち払え。LC(ロープコード)土神 ハニヤス。ターンエンド」

 それは神に相応しい姿だった。モンスターと言うにはあまりにも神々しかった。今までは寒いと思っていたのに今では畏怖だけを感じていた。

 

 俺の十二ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト8でシックスナイトを召喚。シックスナイトでハニヤスに攻撃。俺でハニヤスに攻撃。凍竜アブソ竜トコールドラゴンでハニヤスに攻撃」

「ハニヤス様の生命力は無くなラレタ。しかしハニヤス様は自らの下にあるカードを一枚デッキの一番下に戻すことで、場を離れず生命力を全回復スル」

「なんて効果だ。ターンエンド」

 倒しようがないな。

 

 カエイの十三ターン目だ。

「デスティニードロー。チャージ。コスト8でLC(ロープコード)リターン発動。効果で1ターンに一度墓地から自分の場のLC(ロープコード)モンスター一体の下にカードを置く。ハニヤス様でシックスナイトに攻撃。破壊。このカードは三回攻撃可能です。ハニヤス様でコールドラゴンに攻撃。破壊。そしてプレイヤーに」

 カエイの動きが急に止まって、寒くなくなった。

 

 場がすっきりする。

「ナンバー56241。個体名:マンジュ・カエイ。長時間の高電圧(ハイテンション)モード使用によりエネルギー不足。スリープモードスタート」

「メイクファイト続行不可能。ウィナードロウ」

 助かったぜ。

「こんなところで寝るなんて呑気な奴だな」

 呑気さに助けられた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。