プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
カエイの九ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。コスト2でガーディアンフィールド発動。種族:ガーディアンのモンスターのステータスが1ずつ上がル。ターンエンド」
「そいつも攻撃した後に自壊効果のあるモンスターか」
その手のモンスターは不便だな。
俺の九ターン目だ。
「ドロー。自分の場の魔法カード一枚の場を離れたときの効果を無効化して手札に戻し、自分の場のコスト5以上の種族:ドラゴンと淡雪の妖精をこのカードの下に重ねる。スペシャルサモン。凍竜アブソ竜トコールドラゴン。アブソ竜トコールドラゴンの登場時効果で全ての相手モンスターの効果にこのモンスターは攻撃できず、ダメージを与えられないを追加する。この効果は召喚したターンの次のターン終了時に無効化される。ターンエンド」
アブソ竜トコールドラゴンの吐いた息で陶器製の女神の偶像が凍りつく。うひゃ~寒い。
カエイがうつらうつらとし出す。
「一定温度を大幅に下降。これより強制的にハイテンションモードに移行しまス」
「機械って急激な温度低下に弱いんだったね」
「だが私はそんなポンコツどもとは訳が違ウ。
「カードファイトとは関係のない要素がないと本気を出せないのか。難儀な奴だな」
カエイのデッキが光る。
カエイの十ターン目だ。
「行動パターン計算完了。デスティニードロー現象再現。ドロー。チャージ。コスト6でクワトロブースト発動」
「アサルトカード発動。エターナルバインド。このカードは場にある限り効果を持つモンスター一体の効果を無効化して攻撃を封印する。凍竜アブソ竜トコールドラゴンの効果を無効化する」
「自分のモンスターにソレを使うとはマヌケダナ。ターンエンド」
「ふふん。効果が無効化されるということは、召喚したターンの次のターン終了時に相手モンスターの攻撃できず、ダメージを当たられない効果を無効化する効果も無効化される。つまりお前の呼び出した粘土仕掛けの女神は永久に凍り付く。
「なんだと」
うわっ。すっごい寒くなった。
こんな寒い戦い早く終わらせなきゃ。
「雪が積もってやがる。ぶえっくし。寒いぜ」
「そんな恰好してるからだぞ」
手が震えてやがる。
俺の十ターン目だ。
「俺のターン。ドロー。チャージ。魔法発動。コスト3でアサルトポッド。自分の場のアサルトカードを破壊して二枚ドロー。ターンエンド」
「そんなことをしたら凍竜アブソ竜トコールドラゴンの効果が発動シチマウダロ。バカダナ」
「凍竜アブソ竜トコールドラゴンの効果は召喚したターンの次のターン終了時に発動するからな。もう発動しないから永久に凍ったまんまだ」
「それはいくらなんでもひどすぎるだろ」
「凍竜アブソ竜トコールドラゴンをそんな使い方する奴は一人もいなカッタ」
久々に褒められてうれしいな。
カエイの十一ターン目だ。
「なぜなら誰も凍竜アブソ竜トコールドラゴンなんて入れてなかったカラナ。デスティニードロー。チャージ。カードを一枚場に置く。ターンエンド」
何もやってこないのかよ。寒い奴だな。
俺の十一ターン目だ。
「ドロー。コスト8でシックスナイトを召喚。コスプレイヤー効果で手札に戻して、プレイヤーに攻撃」
カエイ生命力:10→6
「ターンエンド」
あのアサルトカードはゆさぶりかな。ああ寒い。
カエイの十二ターン目だ。
「デスティニードロー。アサルトカード発動。
それは神に相応しい姿だった。モンスターと言うにはあまりにも神々しかった。今までは寒いと思っていたのに今では畏怖だけを感じていた。
俺の十二ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト8でシックスナイトを召喚。シックスナイトでハニヤスに攻撃。俺でハニヤスに攻撃。凍竜アブソ竜トコールドラゴンでハニヤスに攻撃」
「ハニヤス様の生命力は無くなラレタ。しかしハニヤス様は自らの下にあるカードを一枚デッキの一番下に戻すことで、場を離れず生命力を全回復スル」
「なんて効果だ。ターンエンド」
倒しようがないな。
カエイの十三ターン目だ。
「デスティニードロー。チャージ。コスト8で
カエイの動きが急に止まって、寒くなくなった。
場がすっきりする。
「ナンバー56241。個体名:マンジュ・カエイ。長時間の
「メイクファイト続行不可能。ウィナードロウ」
助かったぜ。
「こんなところで寝るなんて呑気な奴だな」
呑気さに助けられた。