プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
二階は巨大迷路の入り口だった。看板に何か書いてあるぞ。
「棘が生える壁があるので、手で壁を伝ってゴールにはたどり着けません。あと巨大迷路の中をうろついているカードファイトロボットを三体倒さないと出られませんよ。それに壁も壊せないようになってるからね」
なるほどなあ。そういう対策がうまくできているという訳だ。
「そして二人以上いる場合、一人になるまで上の観覧ボールの中に収納される。声は届きやすくなるので上からサポートをするのがよいだろう」
カシヨが浮かび上がって、透明なボールに閉じ込められた。
迷路の中に入った。
「ここからなら上から迷路が丸わかりだな。まずは右に行って曲がり角を曲がれ」
「あいよ」
右に行って曲がり角を曲がると行き止まりだった。
あいつめ。ふざけんな。
「行き止まりじゃねーか。ふざけんな!」
「すまねえな。さっきまでそこに誰かいたんだ」
「この程度の変装も見破れぬとは先が思いやらレルナ」
壁から薄皮が剝がれて、カエイのそっくりさんが現れた。カードファイトロボットってそういう見た目なんだね。
カエイのそっくりさんは腰の剣を抜いた。
「私はナンバー56225。個体名マンジュ・ショウトク。私のカードデッキはコレダ。あとこれをヤロウ」
ショウトクは剣を横向きに振って剣から手を離す。剣は宙に浮いていた。
ショウトクから服を投げ渡される。
「それは死に装束ダ」
「上を着る必要ないからといって服を脱ぎ渡すとはなんてやつだ」
服を脱いで投げ渡された服を着た。
ショウトクの全身がいきなりムキムキになる。
「メイクファイトエントリー」
「メイクファイトエントリー」
「対戦時のみ観覧ボールから声が届かなくなりまーす」
俺のデッキが赤く光った。
ショウトクの両腕から腕輪が出てきた。凄く重そうな見た目だ。
「私の職業はヌーブだ」
「俺はコスプレイヤーね」
ヌーブなんてあらゆる職業の下位互換なんだよなあ。つまりわざわざ使うだけの理由があるってことだな。
俺の一ターン目だ。
「チャージ。場にカードを一枚置いてターンエンド」
一ターンはしのげる。
ショウトクの一ターン目だ。
「ドロー。チャージ。場にカードを4枚置く。ターンエンド」
防御型だな。
俺の二ターン目だ。
「ドロー。チャージ。アサルトカード発動。陽動の温存。このカードをコストゾーンに置く。コスト3でハイパービーストを召喚。ハイパービーストで攻撃」
「アサルトカード発動。ミントリーフ。デッキからエレメントミントを二体場に出す。そしてそのモンスター二体のみを使用してスペシャルデッキからモンスターを出す。スペシャルサモン。ミントスイート」
「ぐぬぬ」
ハイパービーストはいきなり現れた緑色のロボットにひびを入れて戻ってきた。
いきなりピンチだな。
「アサルトカード発動。
「カードを一枚場に置いてターンエンド」
まずいぞ。
ショウトクの二ターン目だ。
「ドロー。チャージ。自分の場の
緑色のロボットが崩れて中から青緑色の髪をした女の子が現れた。
女の子は地面に落ちていた
「私の場にチョコミントスイートが存在している時、相手は直接攻撃出来るようニナル。チョコミントスイートでハイパービーストに攻撃」
「アサルトカード発動。バニラスペシャル。アイスフェアリーをデッキから二枚場に出し、そのモンスターを二体のみを使用してスペシャルサモンする。出でよ。淡雪の妖精。淡雪の妖精の効果発動。次の俺のターンの終わりまで互いに攻撃できない」
「ターンエンド」
ショウトクの口からギリッという音が出る。
俺の三ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。カードを一枚場に置く。ターンエンド」
ショウトクの三ターン目だ。
「時間稼ぎも活かせないとは何たるザマダ。ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。チョコミントスイートでハイパービーストに攻撃。破壊。ターンエンド」
次は淡雪の妖精だな。
俺の四ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6でネクロドラゴン召喚。効果で墓地のモンスターを一枚手札に加える。コスト5以上のドラゴンと淡雪の妖精をこのカードの下に置く。スペシャルサモン。凍竜アブソ竜トブリザードラゴン。アブソ竜トコールドラゴンの登場時効果で全ての相手モンスターの効果にこのモンスターは攻撃できず、ダメージを与えられないを追加する。この効果は召喚したターンの次のターン終了時に無効化される。場にカードを置く。凍竜アブソ竜トブリザードラゴンでプレイヤーに攻撃」
「アサルトカード発動。5サーチ。デッキからコスト5のモンスターを手札に加エル。フォーチュンテラーを手札に」
ショウトク:生命力10→4
「フォーチュンテラーの効果でフォーチュンテラーを場ニダス」
何だ。今のところ気味が悪いほど順調だぞ。変だな。