プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
俺はターンを終えた。ショウトクの四ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コストを支払わずに手札から場に出したコスト5のモンスターとスイートと名の付くスペシャルモンスターを破壊し、生命力を1にすることでコスト1でこのモンスターを召喚デキル。フォーチュンテラーとチョコミントスイートを破壊。コストを30減らしてコスト1でスイートオブアマンスを召喚。このモンスターがいる限り相手プレイヤーは私を攻撃対象として選ぶことがデキル」
「生命力1なのに防御をスカスカにするなんて何考えているんだ」
自爆デッキかな?
でもショウトクはにやついてるし、なんかあるんだろうな。
「アマンスでアブソ竜トブリザードラゴンに攻撃」
「アサルトカード発動。エターナルバインド。このカードは場にある限り効果を持つモンスター一体の効果を無効化して攻撃を封印する。スイートオブアマンスの効果と攻撃を封印」
「スイートオブアマンスの効果発動。このカードが選択された時、相手の場の魔法カードもしくはアサルトカードを破壊してプレイヤーの生命力を10回復スル。エターナルバインド破壊。アイスクリームショック」
エターナルバインドのカードから出た鎖がアイスクリームになってショウトクの手元にテレポートした。ショウトクはアイスクリーム片手にカードをいじる。カードベタベタになるからやめようね。
というかロボットなのにアイスクリーム食べても大丈夫なんだね。
「しかしながら攻撃は無効化サレタ。カードを一枚場に置いてターンエンド」
厄介な奴だ。カードを選択するカードが魔法カードとアサルトカードを除去できるカードに早変わりしたからな。
俺の五ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト5で毒棘甲羅竜ペルーダを召喚。コスト5以上の種族:ドラゴンのモンスターと種族:ドラゴンのスペシャルモンスターをこのカードの下に置く。スペシャルサモン。デュアルフリーズドラゴン。デュアルフリーズドラゴンでスイートオブアマンスに攻撃。デュアルフリーズブレス」
「アサルトカード発動。デスマッチチェーン。このカードが場にある限り互いにプレイヤーしか攻撃対象に出来ナイ」
「デュアルフリーズドラゴンでプレイヤーに攻撃。デュアルフリーズブレス」
「アサルトカード発動。モンスターファイト。このカードがある限り場にモンスターがいてモンスターに直接攻撃される場合生命力を1支払うことで受けるダメージは0ニナル。これぞ無敵のコンボ。インフィニティガード」
厄介なコンボだ。
ショウトクの五ターン目だ。
「ドロー。チャージ。アマンスでプレイヤーに攻撃」
攻撃力は1以上あるのは確実。
「モンスターファイトの効果発動。生命力を1支払い受けるダメージを0にする」
「ターンエンド」
何かごっそり吸われてる感がはんぱないだけだから、あと9ターンは耐えられる。
俺の六ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー。デュアルフリーズドラゴンでプレイヤーに攻撃」
「モンスターファイトの効果発動」
「アサルトカード発動。ターンエンド」
ショウトクの方が生命力は多いから、このままじゃジリ貧だ。
ショウトクの六ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6でクワトロブースト発動。アマンスでプレイヤーに攻撃」
「モンスターファイトの効果発動」
「ターンエンド」
ここでなんか引かねえとヤバイぞ。
俺の七ターン目だ。
「ドロー。コスト7で焼鳥屋に賛成するにわとりを召喚。コスプレイヤー効果で手札に戻してステータスコピー。俺はプレイヤーに攻撃する」
「見破ってキタカ。直接攻撃されたとき手札からヘルガードマンを捨てることで効果発動。このターン中相手プレイヤーの攻撃力を0ニスル」
「デュアルフリーズドラゴンでプレイヤーに攻撃」
「モンスターファイトの効果発動」
「ターンエンド」
ショウトクの削るペースより俺の削るペースの方が早い。勝ったな。あとはアサルトカードと魔法カードを使わなきゃいい。そうすれば生命力も回復できない。ついでの除去が仇となったな。
このまま生命力を削りきって勝った。同じような絵面だったから退屈だったな。
「これはメイクファイトダ。生命力を削れば疲れガデル」
重力が二倍になったかのように体が重くなる。
「重……い」
今までカードファイトに夢中でこの辛さに気がついていなかったのか。
ショウトクの体が元に戻る。ショウトクがアイスクリームを向けてきた。まだ溶けてなかったのか。
「私の体温は低いからアイスクリームは溶ケナイ。このアイスクリームをヤロウ」
「ありがとう」
受け取ろうとしたらショウトクの手からアイスクリームが落ちた。
服にアイスクリームがつく。
「白いのがベタベタ張り付いてるじゃん。落ちなかったらどうするんだ」
ショウトクが倒れていた。
「俺が……やったのか?」
命を気軽に奪ってしまった。
とてもマズイ。
「で、でも先にメイクファイトを仕掛けてきた方が悪いんだもんね。そうだよ。そうにきまってる」
まさかこうなるなんて。