プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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百五十一枚目 インフィニティガード

 俺はターンを終えた。ショウトクの四ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを支払わずに手札から場に出したコスト5のモンスターとスイートと名の付くスペシャルモンスターを破壊し、生命力を1にすることでコスト1でこのモンスターを召喚デキル。フォーチュンテラーとチョコミントスイートを破壊。コストを30減らしてコスト1でスイートオブアマンスを召喚。このモンスターがいる限り相手プレイヤーは私を攻撃対象として選ぶことがデキル」

「生命力1なのに防御をスカスカにするなんて何考えているんだ」

 自爆デッキかな?

 

 でもショウトクはにやついてるし、なんかあるんだろうな。

「アマンスでアブソ竜トブリザードラゴンに攻撃」

「アサルトカード発動。エターナルバインド。このカードは場にある限り効果を持つモンスター一体の効果を無効化して攻撃を封印する。スイートオブアマンスの効果と攻撃を封印」

「スイートオブアマンスの効果発動。このカードが選択された時、相手の場の魔法カードもしくはアサルトカードを破壊してプレイヤーの生命力を10回復スル。エターナルバインド破壊。アイスクリームショック」

 エターナルバインドのカードから出た鎖がアイスクリームになってショウトクの手元にテレポートした。ショウトクはアイスクリーム片手にカードをいじる。カードベタベタになるからやめようね。

 

 というかロボットなのにアイスクリーム食べても大丈夫なんだね。

「しかしながら攻撃は無効化サレタ。カードを一枚場に置いてターンエンド」

 厄介な奴だ。カードを選択するカードが魔法カードとアサルトカードを除去できるカードに早変わりしたからな。

 

 俺の五ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト5で毒棘甲羅竜ペルーダを召喚。コスト5以上の種族:ドラゴンのモンスターと種族:ドラゴンのスペシャルモンスターをこのカードの下に置く。スペシャルサモン。デュアルフリーズドラゴン。デュアルフリーズドラゴンでスイートオブアマンスに攻撃。デュアルフリーズブレス」

「アサルトカード発動。デスマッチチェーン。このカードが場にある限り互いにプレイヤーしか攻撃対象に出来ナイ」

「デュアルフリーズドラゴンでプレイヤーに攻撃。デュアルフリーズブレス」

「アサルトカード発動。モンスターファイト。このカードがある限り場にモンスターがいてモンスターに直接攻撃される場合生命力を1支払うことで受けるダメージは0ニナル。これぞ無敵のコンボ。インフィニティガード」

 厄介なコンボだ。

 

 ショウトクの五ターン目だ。

「ドロー。チャージ。アマンスでプレイヤーに攻撃」

 攻撃力は1以上あるのは確実。

「モンスターファイトの効果発動。生命力を1支払い受けるダメージを0にする」

「ターンエンド」

 何かごっそり吸われてる感がはんぱないだけだから、あと9ターンは耐えられる。

 

 俺の六ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー。デュアルフリーズドラゴンでプレイヤーに攻撃」

「モンスターファイトの効果発動」

「アサルトカード発動。ターンエンド」

 ショウトクの方が生命力は多いから、このままじゃジリ貧だ。

 

 ショウトクの六ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト6でクワトロブースト発動。アマンスでプレイヤーに攻撃」

「モンスターファイトの効果発動」

「ターンエンド」

 ここでなんか引かねえとヤバイぞ。

 

 俺の七ターン目だ。

「ドロー。コスト7で焼鳥屋に賛成するにわとりを召喚。コスプレイヤー効果で手札に戻してステータスコピー。俺はプレイヤーに攻撃する」

「見破ってキタカ。直接攻撃されたとき手札からヘルガードマンを捨てることで効果発動。このターン中相手プレイヤーの攻撃力を0ニスル」

「デュアルフリーズドラゴンでプレイヤーに攻撃」

「モンスターファイトの効果発動」

「ターンエンド」

 ショウトクの削るペースより俺の削るペースの方が早い。勝ったな。あとはアサルトカードと魔法カードを使わなきゃいい。そうすれば生命力も回復できない。ついでの除去が仇となったな。

 

 このまま生命力を削りきって勝った。同じような絵面だったから退屈だったな。

「これはメイクファイトダ。生命力を削れば疲れガデル」

 重力が二倍になったかのように体が重くなる。

「重……い」

 今までカードファイトに夢中でこの辛さに気がついていなかったのか。

 

 ショウトクの体が元に戻る。ショウトクがアイスクリームを向けてきた。まだ溶けてなかったのか。

「私の体温は低いからアイスクリームは溶ケナイ。このアイスクリームをヤロウ」

「ありがとう」

 受け取ろうとしたらショウトクの手からアイスクリームが落ちた。

 

 服にアイスクリームがつく。

「白いのがベタベタ張り付いてるじゃん。落ちなかったらどうするんだ」

 ショウトクが倒れていた。

「俺が……やったのか?」

 命を気軽に奪ってしまった。

 

 とてもマズイ。

「で、でも先にメイクファイトを仕掛けてきた方が悪いんだもんね。そうだよ。そうにきまってる」

 まさかこうなるなんて。

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