プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
先攻を取ったゴブリンプリンセスもオメンオクも四ターン目まで何もしてないぞ。ゴブリンプリンセスの職業は一回だけ好きなカードをサーチできるカオスマンで、オメンオクの職業は一回だけ生命力を支払ってその分だけドローできる商人。攻撃力がどちらもゼロだから探り合いになるしかねえんだ。
後攻の五ターン目だ。
「ターンです。ドロー。チャージ。コスト5でモンスターを召喚。出でよ魔海の鍛冶屋」
ハンマーと金床を持った半魚人が現れた。
モンスター コスト5 魔海の鍛冶屋 種族:マーフォーク、ヒューマガイ
効果:このモンスターが召喚された時、魔海と名の付くカードを山札から一枚手札に加えてもよい。
攻撃力:1 防御力:4 生命力:2
「効果で魔海のはぐれ者 バーマ湖の悪魔を手札に加えます。ターンエンド」
魔海と言えば、特徴的なのはドローカードの多さだな。
先攻の六ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でゴブリンサモナーを召喚じゃ。さらにコスト2でメガチャージを使用するのじゃ。ターンエンドじゃ」
後攻の六ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6でブーストライブラリを発動します。ターンエンド」
手札加速のおとも ブーストライブラリ。
先攻の七ターン目だ。
「ドロー」
「ブーストライブラリの効果でもう一枚引いてもいいんですよ」
「そうさせてもらうかの」
「ではこちらも一枚ドローいたします」
「チャージ。コストを2軽減して6でゴブリンプリンセスを召喚するのじゃ。出でよわが分身」
ドレスを着てティアラつけ金髪のかつらをつけた醜悪なゴブリンが現れた。これとあの女の子が同じとは世の中分からないものである。
コスト8 ゴブリンプリンセス 種族:妖精
効果:一ターンに一度自分の墓地からコストを支払ってゴブリンと名の付くモンスターを召喚してもよい。このカードは場に存在するとき、ゴブリンクイーンとしても扱う。
攻撃力:4 防御力:4 生命力:6
「ゴブリンを破壊しても次の奴が現れるのか。まずはアイツから倒した方がいいだろうな」
「そんなこと当たり前だろ」
「ターンエンドじゃ」
実際このモンスターは厄介である。
後攻の七ターン目だ。
「ターンです。ドロー。チャージ。手札の魔海のはぐれ者 バーマ湖の悪魔の効果を発動。コストを4支払ってこのモンスターを手札から捨てて三枚ドローします。ターンエンド」
先攻の八ターン目だ。
「わらわのターン。ブーストライブラリの効果で二枚ドロー。チャージ。コストを2支払って鎧を着こんだゴブリンを召喚するのじゃ」
「手札が増えますねえ」
コスト4 鎧を着こんだゴブリン 種族:妖精、ガーディアン
効果:一ターンに一度自分のゴブリンと名の付くモンスターが攻撃されるとき、このモンスターを攻撃対象にしてもよい。このカードの効果は自分のターンには使用できない。
攻撃力:0 防御力:4 生命力:4
「さらにコスト6で魔法発動。妖精の知識」
魔法 コスト6 妖精の知識
効果:山札の上から五枚を見て、種族:妖精のモンスターを好きな枚数見せて手札に加える。手札に加えなかったカードは好きな順番で山札の上か山札の下に戻す。
ゴブリンプリンセスはカードを一枚も加えずに山札の上にカードを置いた。デッキトップを操作したのか。
「ターンエンドじゃ」
互いに膠着状態だ。
後攻の八ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6で魔法発動 魔海の術式」
床に魔法陣のようなモノが現れた。
魔法 コスト6 魔海の術式
効果:このカードは場に置き続ける。一ターンに一度だけ魔海と名の付くモンスターの召喚コストを3軽減してもよい。魔海と名の付くモンスターが召喚された時、一枚ドローしてもよい。
「さらにコストを3軽減してコスト0で魔海のサハギンを召喚」
モンスター コスト3 魔海のサハギン 種族:マーフォーク
効果:このモンスターが召喚された時、一枚ドローしてもよい。
攻撃力:1 防御力:2 生命力:2
「一枚ドローしてターンエンド」
手札が10枚もあるぜ。ということは次のターンにあのカードが来るのかな。
先攻の九ターン目だ。
「わらわのターン。ドロー。チャージ。コストを2軽減して6でゴブリンプリンスを召喚じゃ」
コスト8 ゴブリンプリンス 種族:妖精
効果:一ターンに一度自分のデッキからゴブリンと名の付くモンスターを一枚墓地に送ってもよい。このカードは場に存在するとき、ゴブリンキングとして扱う。
攻撃力:4 防御力:4 生命力:6
「わらわは山札の一番上の素手のゴブリンを墓地に送るのじゃ。さらにゴブリンプリンセスの効果でコストを2支払って素手のゴブリンを召喚じゃ」
コスト4 素手のゴブリン 種族:妖精
効果:なし
攻撃力:4 防御力:0 生命力:4
「素手のゴブリンで魔海のサハギンに攻撃してターンエンドじゃ」
このターンで倒しきれなかったら詰みだったんだよね。
後攻の九ターン目だ。
「手札にある魔海大陸の闇白剣 アトランティスソードのモンスター効果発動。コストを支払う代わりにこのカード以外の手札のカードを好きな順番で九枚以上山札の下に戻す」
「すさまじい効果だな」
「これで終わりじゃない」
「なんだと」
「魔海大陸の闇白剣 アトランティスソードを召喚します」
白い剣が空中に表れて地面に突き刺さった。
コスト20 魔海大陸の闇白剣 アトランティスソード 種族:マーフォーク
効果:このカードが自分のターンのドローする前に手札にある時、このモンスターの召喚コストを支払う代わりにこのカード以外の手札のカードを好きな順番で九枚以上山札の下に戻す。このカードが場に出たとき、十枚ドローする。
攻撃力:10 防御力:4 生命力:10
「さらに魔海大陸の明黒剣 メガラニカソードのモンスター効果発動」
黒い剣が空中に表れて地面に突き刺さった。
コスト20 魔海大陸の明黒剣 メガラニカソード 種族:マーフォーク
効果:このカードが九枚以上のカードと一緒にドローされた時、このモンスターの召喚コストを支払わずにこのモンスターを場に出してもよい。このカードが場に出たとき、三枚ドローしてターンを終了する。場に魔海大陸の闇白剣 アトランティスソードと名の付くカードがある時、魔海大陸と名の付くカードは攻撃できない。
攻撃力:10 防御力:4 生命力:10
デッキが薄いぜ。
「ドローし過ぎだな。このままではライブラリアウト待ったなしだ。枚数で言えば四枚増えただけだが、それでも異常だ」
「魔海はそれも見通していますので」
「そうか。それは楽しみだな」
あながち噓でもない。