プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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五枚目 謎勝利

 女の子の六ターン目だ。

「ターンスタート。ドロー。チャージ。妖精王オベロンを召喚ですわ」

 

コスト7 妖精王オベロン 種族:妖精、ザ・シェイク

効果:このモンスターが場にいるとき種族:妖精のモンスターが破壊されたら、墓地に置く代わりに表向きにしてコストゾーンに置いてもよい。

攻撃力:4 防御力:4 生命力:7

 

 うわでた。もう俺の負けで良いよ。

「ターンエンドですわ」

 あらら。パックは出さないのね。まあそれそれでありがたい。パックが出されないなら詰みじゃないからな。

 

 俺の六ターン目だ。

「ターンスタート。ドロー。チャージ。ターンエンド」

 超絶博打が来た。なかなか来なかったな。超絶博打以外にも自傷系のカード入れた方がいいな。流石にピン刺しじゃマズい。

 

 女の子の七ターン目だ。

「ターンスタート。ドロー。チャージ。いたずら妖精パックを召喚ですわ」

 うわでた。

 

コスト3 いたずら妖精パック 種族:妖精、ザ・シェイク

効果:このモンスターが場に出たとき、このモンスターを破壊してもよい。そうしたら山札から一枚コストゾーンに置く。

攻撃力:0 防御力:0 生命力:2

 

「いたずら妖精パックを破壊」

 ここからすげえ加速をするんだろうな……ってしないのかよ。助かった。

「妖精王オベロンで電卓小僧に攻撃」

 爆アドコストブーストが飛んでこねえ。

 

 プレイミスをしてくれて助かったぜ。

「ターンエンドですわ」

サーチカードももう少し欲しいな。

 

俺の七ターン目だ。

「ターンスタート。超絶博打」

生命力10→1

 

いつもの。

「ドロー。チャージ」

ムゲンラッシュを持ってきてからこいつを召喚する。

「コストを198軽減してコスト2で滅龍アジ・ダハーカを召喚。そしてコスプレイヤーの力を使う」

射程圏内だ。

こいつでトドメだ。

「コストを3払ってムゲンラッシュを俺に使う」

モンスターを全滅させた。

 

女の子は殴りたくねーな。

「じゃあこうしよ」

右手を高速で動かして衝撃でダメージを与えた。

 

パンチでも衝撃でも与えるダメージは変わらないのか。じゃあその場に留まって衝撃波を放った方が強キャラ感でるな。

「俺の勝ちだ」

「何今のカード。ズルいですわ」

 まあコストを198削減するカードだもんなあ。ズル扱いされないわけがないか。それにデッキの内容も分かってたから勝てて当然と言いたいのかもしれない。

 

 デッキは……変えられるな。よしこのデッキで行こう。

「じゃあ今度はあのカードは使いません」

「分かりましたわ」

 今度はズルいと言われませんように。

 

 

 ……なんとか負けずに済んだ。疲れたぞ。

「??????????」

「今度はインチキしてないもんね」

 ちゃんとカードの効果だから。

 

 女の子に手を握られた。

「分かりましたわ。あなたを私の家庭教師と認めます。私の名前はカネスキ・ピンハネルですわ。あなたの名前は?」

 ようやく実力を認めてもらったか。

「俺はドロウです」

 一昨日の俺に貴族のお嬢様の家庭教師になるなんて言ったら、絶対否定する。

 

今日一日色々あって疲れた。 

「すっげえ広い部屋も貰ったし寝るか」

デカいソファで寝た。

 

起きた。知らない天井だ。

「確か家庭教師になったんだっけ」

そうか。

 

 

何事も起きないまま三日経過した。

「強いデッキは作れたけど、お嬢様は大型モンスターをとにかく使いたい性格って分かった以上いつデッキが飽きられるか分かんねえんだよなぁ」

飽きたら平気でデッキを捨てそう。

 

部屋のドアが勢いよく開いた。

「何事っ?」

豪華なドレスを来た黒髪の女の子が入ってきた。気の強そうな子だな。

 

気の強そうな女の子が駆け寄って、転びそうになった。

「ギリギリセーフ」

 何とか転ばないように出来た。うぎゃー腕が潰れる。冷静に考えると30キログラム幼女の平均体重プラスドレスが重くないわけが無いだろ。

 

気の強そうな女の子は起き上がった。

「ありがとね。あんたのことはカネスキから聞いてるわ。バトルしましょ」

気の強そうな女の子はデッキケースを構えた。

 

展開が早すぎてまるで意味が分からない。

「お嬢様の友人ですか?」

「そうよ。それがなにか?」

怪しいやつではないんだな。

 

お嬢様の友人ならお嬢様が相手した方が楽しいだろ。

「お嬢様とは遊ばないのかなーって思っただけです」

「いつもはカネスキに勝ってたのに、今日に限って五連敗もしたのよ。急に強くなったからどうしたのか聞いたら、あんたのことを聞いたってわけ」

マジかよ。

 

そういう事か。

「デッキを改造してデッキを強化しただけですよ。実力は大したことは無いです。良かったらあなたのデッキも強化してあげますよ」

「誤魔化されないわ。カードファイトエントリー」

こうなったら仕方がない。大人気なくぶっ潰すだけだ。

「エントリーオーケー」

戦いの時だ。

 

俺が後攻になった。

「わたしのターン。ターンスタート。チャージ。コスト1でスピードラットを召喚」

 

コスト1 スピードラット 種族:フラムビースト

効果:このモンスターは可能な限り攻撃する。

 

攻撃力:1 防御力:1 生命力:2

 

「相性が悪いな」

速攻デッキで親の顔より見た展開になるってハッキリ分かる。

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