プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

57 / 160
五十七枚目 悪いことしたみたいな気分

 あのあとターンを終えたので二番手の十一ターン目だ。

「ドロー。ターンエンド」

 サングラスの女の子の十二ターン目だ。

「ドロー。コスト5でグレイブーストチャージ発動」

 

 魔法 コスト5 グレイブーストチャージ 

 効果:山札の上から二枚を墓地において墓地のカードを一枚表向きにしてコストゾーンに置き、墓地のカードを一枚手札に加える。

 

「荷電付喪神の知識術をコストゾーンに置いてから今落ちたダイダラボッチマークIIを手札に加える。ネコキャットガールズ・カシャで荷電付喪神の知識術に攻撃。破壊。さらにネコキャットガールズ・ディスティラリーで置く。ドラム五郎でネコキャットガールズ・ディスティラリーに攻撃。破壊。ネコキャットガールズ・カシャで百鬼夜工業に攻撃。破壊。ターンエンド」

 次のターンで勝てるぞ。

 

 一番手は十一ターン目にハイパービーストを召喚してターンを終えた。

「ドロー。コスト8で鋼鉄の怨念を発動」

 

 魔法 コスト? 鋼鉄の怨念 

 効果:このカードは場に置き続ける。このカードを使用するとき自分の場の種族:メタルアヤカシのモンスター一体を選ぶ。この魔法のコストは選んだモンスターのコストと同じ数値になり、そのモンスターのコスト未満の相手の場の魔法とモンスターの効果はすべて効果:なしになる。

 

「鋼鉄の怨念で無効化する」

「むむむ……」

「ネコキャットガールズ・カシャでディスティラリーマウスに攻撃。ネコキャットガールズ・カシャで魔法の方に攻撃」

 二番手:生命力10→9

 

 サングラスの女の子の二十ターンまで飛ばす。

「ディスティラリーマウスか……」

「山札の一番上を置くっていうのが強いんだなあ」

 二番手は山札切れで倒れた。一番手もいいモンスターを引けてないようだし、勝てるかもな。

 

 終えて一番手の二十ターン目だ。

「ドロー。コスト4でヘルスクリーマーを召喚」

 

 モンスター コスト4 ヘルスクリーマー 種族:ゴースト 

 効果:このモンスターが場に出たとき自分に2ダメージ。自分以外のプレイヤーに1ダメージ

 攻撃力:5 防御力:1 生命力:4

 

 サングラスの女の子:生命力1→0

「しまった」

 モンスターや魔法が消えた。

 

 二番手は手を払った。

「大したことはない……」

「しかし倒されたではないか」

 それもそうだな。

 

 首長が拍手をする。

「とても良かったぞ。五人衆一人倒せるぐらいにはいいコンビだな」

 五人だから五人衆とか安直では。

「だがみじゅ……」

 首長が倒れた。

 

 金属バットを持った三番手が後ろにいた。

「いくらなんでも後ろから金属バットで殴るなんてことしちゃダメだろ」

「戦えれば何でもいいぜ」

「リアルファイトになりそうだぜ。状況を考えてくださいよ」

 三番手が魔海のサハギンに殴られる。三番手の覆面が取れた。

 

 マジかよ。

「カシヨじゃねえか。じゃあさらわれた時はここの仲間は誰も助けに来なかったという訳だ」

「何で俺の名前を知っているんだ」

 ピンク色のおもちゃの戦車が一撃で魔海のサハギンを消滅させた。

 

 二番手は首長の元に駆け寄った。

「こういうことだ」

 顔の右半分と口を見せる。

 

 カシヨは口角を上げた。

「アカネにシンズルもいるのか。シンズルだけは法律をきっちり守ってると思ったんだがなあ」

「無法地帯に法律はねえから問題ねえ。ていうかお前誰だ?」

「どうせ知られてるから言うぜ。俺の名はカシヨ。一応黒覆面の仲間だ」

「なんだ。黒覆面ヤローの仲間か。正体を知らなきゃよかった」

 黒覆面ヤローとなんか因縁がありそう。

 

 二番手が指をさす。

「どういう……こと?」

「三番手から五番手まで全員お前らと手を切るつもりだったってことだよ」

「そういうことだ。もうそこの奴には用がないんでしょ」

「そこまでやるとは思わなかった。見損なったぞ」

「酷すぎねえか」

「あなたたちは生まれ変わりなさい」 

 一番手が走ってきた。

 

 一番手がカシヨに脚を引っかけられて骨の折れる音を立てた後に転ぶ。一番手は怨みの困った表情でカシヨを睨んで、二番手は倒れた首長を揺らして涙声を出している。

「こんな光景見せつけられたらなんか悪い事したみたいな気分になるじゃん。嫌ですねえ」

「俺もお前も悪いことしてんだよ。この組織には少しばかりムカついていたが、こんなことを企んでいる奴らの協力者にはなりたくなかったんだよ。まあいまさら言っても遅いがな」

「ちょっといいか」

 サングラスの女の子は四番手を手で招いてから、四番手の覆面を取って四番手の顔をグーで殴った。

 

 サングラスの女の子は押し付けるように四番手の覆面をつける。

「何するんだ。痛いじゃないですか」

「俺と二番手は首長に拾われて首長に育てられたんだ。首長を侮辱するのは許さねえ」

「そんな過去が……あったんですね」

「それならそうと早く言ってくれればいいのに。そうしたらもっと残酷な方法で倒してあげたんですがねえ」

「それは言い過ぎなんじゃねえのか。首長に親でも殺されたのかと言いたくなるような罵詈雑言だな」

 四番手は倒れている一番手の手を踏んだ。

 

 四番手のやつめ。

「俺は悪魔に加担してしまったのか」

「俺も同罪だ。カード欲しさにこんなことしてしまったからな」

 これはひどい。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。