プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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六十八枚目 堕

 筋肉の九ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト5でハーピィゴーストを召喚。ターンエンド」

 シンズルの九ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト8で堕ちる傲慢の翼を召喚します。このカードは相手の場の全てのモンスターに一回ずつ攻撃可能で防御力は相手の防御力の一つ上です。しかし攻撃力が0なんですよね」

「なんでそんなカードをわざわざデッキに入れているんだ。バカかよ」

「あう……」

 シンズルが涙目になる。

「なんか考えがあって入れてるんだよねっ」

「は、はい」

 まあその考えが何か分からないんだけどさ。

 

 なんであんなカード入ってるんだろ。

「堕ちる傲慢の翼でハーピィゲリラに攻撃します。ハーピィダンサーに攻撃です。ハーピィの護衛に攻撃しますよ」

「でも攻撃力ねえんだろ?」

「はい。それに三回攻撃したとき堕ちる傲慢の翼は破壊されます。堕ちる傲慢の翼は破壊された時、4枚ドローが可能です。ターンエンド」

 四枚ドローしただけか。

 

 筋肉の十ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト5でハーピィの翼を発動。自分の場にいるハーピィの数だけドローする。ターンエンド。あと一ターンで効果が使えるようになるぜ」

 シンズルの十一ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト9で調和する善意を召喚します。このモンスターの効果であなたはあなたから数えて二ターン後まで魔法を発動できません。そして光り輝くものと一緒に場にいるときに負ける代わりに手札を五枚戻して負けを防げますが……まあ今は関係ないですよね。ターンエンドです。調和する善意の攻撃力は0ですので、攻撃しても意味ないんですよ」

 次は魔法が使えないのか。

 

 筋肉の十一ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト3でハーピィの呪術師を召喚。効果で相手モンスター一体のステータスを入れ替える。調和する善意の攻撃力と生命力を入れ替えるぜ。生命力が0になったモンスターは破壊される」

 調和する善意が破壊される。

「そんな方法がありましたのね」

「そんな方法があったんだよ。ターンエンドだ」

 ステータスに0があるモンスターを破壊できるモンスターか……。厄介だな。

 

 シンズルの十二ターン目だ。

「ドロー。コスト5で賢くて善なる存在を召喚します。そして墓地からコスト4でアンゼリミッター:ブレインを発動します。4枚ドローしますね。効果で手札を一枚捨ててもらいます。コスト2でメガチャージを使用します。ターンエンド」

 筋肉の十二ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト8でハーピィの首長を召喚。こいつは俺の場にハーピィと名の付くモンスターが4体以上いなければ出すことは出来ないが、その分強力な効果がある。4体以上いるなら俺の場のすべてのハーピィと名の付くカードは防御力分攻撃力を増加させるぜ。さらにチャイルドハーピィを召喚。5体以上ならこのモンスターの攻撃力を半減して相手に直接攻撃出来る。ハーピィの首長の防御力と攻撃力はそれぞれ元々4。ハーピィの首長の攻撃力は8となる。半減して攻撃力4でプレイヤーに攻撃」

 シンズル:生命力10→8

「ハーピィの護衛で有翼の剣士に攻撃。ハーピィニンジャで有翼の剣士に攻撃。ハーピィダンサーで有翼の剣士に攻撃。破壊。ターンエンド」

 一気にピンチになったぜ。大丈夫だと良いんだがなあ。

 

 シンズルの十三ターン目だ。

「ドロー。手札を一枚捨ててもらいます」

「ハーピィダンサーを捨てるぜ。出でよハーピィダンサー」

「チャージ。墓地のコスト8以上の種族:アンゼのモンスターをデッキの一番下に置くことで召喚コストを3軽減出来ます。堕ちる傲慢の翼を山札の下に置いてコスト5で夜と未来と忘却の天使を召喚します。好きなだけドローしてもいいですよ。必ず一枚はドローしてくださいね」

「まあ引かせてくれるなら引いてやるよ」

 筋肉はカードを三枚ドローした。

 

 シンズルの口角が上がった。

「夜と未来と忘却の天使の効果を発動します。相手がモンスターの効果でドローを行った場合、相手モンスター一体の効果を引いた枚数と同じ数の相手のターンまで封印します。だいたい3ターンハーピィの首長の効果を無効化しますね。忘却の波動。さらにコスト8で多翼の天使を召喚します。攻撃力と防御力は場の種族:アンゼの数と同じになります。だいたい4です。夜と未来と忘却の天使でハーピィの護衛に攻撃。攻撃力は4です。多翼の天使でチャイルドハーピィに攻撃。破壊。ターンエンドです」

 よし。一気にモンスターを減らしたぞ。 

 

 筋肉の十三ターン目だ。

「ドロー。チャージ。ターンエンド」

 シンズルの十四ターン目だ。

「ドロー。チャージ。肉の体を持ち燃え上がる戦車は敵を打ち払う。コスト10で意思の支配者を召喚します」

 無数の眼が付いた燃え上がる車輪が出てきた。凄い見た目だなあ。

「意志の支配者の効果で生命力を5減らしてこのターン中私の場の全ての種族:アンゼの攻撃力を6上げます。その代わり私に次のターンはありませんがね」

 この効果を使う前に堕ちる傲慢の翼を召喚すればよかったと思うけど、泣くから黙っておこう。

 

 でもなんでこんな強いカード持ってるんだろ。

「そんな強いカードどこで手に入れたんだよ。それに調和する善意とかも持ってなかっただろ?」

「出発する前に神父様が貸してくださいました。神父様のお父様の遺品なのですが、神父様は扱えませんのでずっと借りててもいいと言われました」

「なるほどな」

 種族:アンゼで使うなら強いな。

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