プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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七十五枚目 平らな裁判2

 女の子の十ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト3でキューブンサンを発動。自分のカードの下にあるメガキューブをすべて場に出す。コスト1でナインキューブを召喚。コスト3でキューブンサン発動。自分のカードの下にあるメガキューブをすべて場に出す。コスト1でナインキューブを召喚。ナインキューブでペルーダに攻撃してターンエンド」

「効果によってダメージを受けないはずなのになんでダメージを受けてるんだろうね」

「反動は攻撃されても戦闘でダメージを与えられるようになる効果だからね。受けるダメージは戦闘によるダメージだから受けるってわけ」

「ご教授ありがとうございました。ターンエンド」 

 そのセリフはどこか不満げだった。

 

 俺の十ターン目だ。

「ドロー。コスト8でドローブースト。にわとりで一枚目のナインキューブに攻撃」

「攻撃を無効化する」

「俺で一枚目のナインキューブに攻撃。破壊。ギロチンフェイスデビルの効果でペルーダと二枚目のナインキューブにダメージを与える。超絶コンボ、ヒーリングエクスキューション。ターンエンド」

 まずは一枚ナインキューブを破壊できたぞ。よかった。

 

 女の子の十一ターン目だ。女の子のデッキの一番上が光った。

「主人公補正体質だったのか」

「まあね。普段は不公平になるから使わないけど、引きを悪くする主人公補正体質に影響されてるからこうでもしないときついって判断したんだよね。ドロー。チャージ。コスト3で発動。キューブアップグレーダー。このカードは自分の場のメガキューブ再生機構の下に置く。このカードがカードの下にある限り生命力を2支払えばナインキューブは何度でもよみがえるのよ」

「なんだと。倒してもあまり意味がないってことか」

「まあそういうこと。これを使われたら不利になるよ」

「そらそうよ。相手が有利になる魔法なんて普通入れないからね」

 何なんだ。

「生命力を3支払ってナインキューブを墓地から場に出す。メガキューブが9体いないと召喚できないだけで場に出せないわけじゃないからね。まあターンエンド」

 これはちょっときついな。

 

 俺の十一ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト2でビーコンパラサイトを召喚。コスト7で焼鳥屋に賛成するにわとりを召喚。一枚目のにわとりで今蘇ったナインキューブに攻撃。俺で今蘇ったナインキューブに攻撃。破壊。ターンエンド」

 一回攻撃しないとダメージを与えることも出来ないのが厄介。

 

 女の子の十二ターン目だ。

「ドロー。チャージ。生命力を2支払ってナインキューブを墓地から場に出す」

 女の子生命力:5→3

「コスト9でギガキューブを召喚。このモンスターは自分の場と墓地にナインキューブが三枚以上ある時にのみ召喚できる。このカードが場に出たとき、ナインキューブを三枚このカードの下に置く。ステータスはオール3で貫通を持っているモンスターなんだよね」

 ナインキューブが縦一列に並んで奥行きを二列分増やして、二列分横に増殖した。9×9か。

 

 こいつ手数を減らしやがった。そういうやり方はちょっと賢くない。

「それじゃナインキューブと変わらないじゃないか」

「わざわざ手数を減らす真似すると思うの?」

 意味深だなあ。

 

 女の子が俺を指さす。

「ギガキューブで焼鳥屋に賛成するにわとりに攻撃。キューブレーザー」

「ビーコンパラサイトの効果でペルーダに攻撃してもらう」

 ギガキューブがバラバラになって宙に浮いてビームを放つ。ビームはビーコンパラサイトを焼き尽くした。

「このモンスターがモンスターに攻撃したとき、このモンスターの攻撃力-防御力分の戦闘ダメージをこのモンスターが攻撃しているモンスター以外の相手モンスター全てに与えるんだよね」

「マジかよ」

 実質全体攻撃か。しかも反動を受けないと来た。

「ターンエンド」

 早めに倒さないと。ナインキューブみたいに攻撃無効効果がないとありがたい。

 

 俺の十二ターン目だ。

「ドロー。焼鳥屋に賛成するにわとりでギガキューブに攻撃」

 ギガキューブはあっさり破壊された。

「ギガキューブが破壊された時、自分の下にあるナインキューブを三枚場に出してギガキューブを手札に加える」

「次のターンにまた出せるってことか。ちょっとずるいな。二枚目のにわとりで右のナインキューブに攻撃」

「無効にする」

「俺で右のナインキューブに攻撃。破壊。ギロチンフェイスデビルの効果発動。ペルーダとナインキューブに1ダメージ。超絶コンボ、ヒーリングエクスキューション。ターンエンド」

 バーン系カードでも入れておけば何とかなったのかもしれないな。

 

 女の子の十三ターン目だ。

「生命力2でナインキューブを蘇生。ドロー。コスト3でキューブバリア発動。このカードが場にある限り自分の場のキューブと名の付くモンスターは一回多く攻撃を無効化できる。コスト9でギガキューブを召喚。ギガキューブでペルーダに攻撃。キューブレーザー」

「これはまずいな」

「ターンエンド」 

 山札切れを待つしかないのか。

 

 俺の十三ターン目だ。

「良いの来い……ドロー。来たぜ」

 手札補充用のカードとして入れて他のすっかり忘れてた。あとはあのカードさえ来てくれれば……

「コスト5でデモンズドロー。山札から四枚ドローして手札を一枚捨てる」

 1枚目、これじゃない。2枚目、これじゃない。3枚目……これじゃない。

 

 4枚目……これだ。

「手札からバーンスマッシャーを捨てる」

 女の子生命力:1→0

「ギリギリ勝てた」

 場がすっきりした。

「生命力はらいすぎた。まあ最初の裁判官なんだからこのぐらい弱くないとね。んじゃあ次」

 女の子は戻った。

 

 白い恰好の男が出てくる。

「次だな」

「ああ」

 デッキを構えた。

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