プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~ 作:黒点大くん
「カードファイトエントリー」
ご老人のデッキが赤く光る。
「アタシの先攻さ」
「どっちでもいい。早くしろ」
態度が悪い。
三ターン目まで何も起こらなかった。
「ここまでは順調です。あとは彼はどう対処するんでしょう」
ご老人の三ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト2でメガチャージを使う。コスト2で盗賊ゴブリンを召喚して、ターンエンドさ」
黒覆面ヤローの三ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト3でバーンゲート発動。バーンマジシャン召喚。バーンマジシャンの効果でバックブラストバーンを捨てる。2ダメージ受ける代わりにデッキから好きなカードをサーチする。ターンエンドだ」
この後が大事だ。
ご老人の四ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でゴブリンサモナーを召喚。ゴブリンサモナーでバーンマジシャンを攻撃さ。ターンエンド。ほらさっさとしな」
黒覆面ヤローの四ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト3でバーンの本棚発動。バーンマジシャンとバックブラストバーンを手札に戻して、コスト1でチャイルドワイバーンを召喚する。ターンエンド」
場が整ったか。
ご老人の五ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト2で鎧を着こんだゴブリンを召喚。コスト4でトリプルドローを発動さ。盗賊ゴブリンでチャイルドワイバーンに攻撃。破壊。ゴブリンサモナーでプレイヤーに攻撃。ターンエンドさ」
黒覆面ヤロー:生命力8→7
黒覆面ヤローの五ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でバーンマジシャンを召喚。手札からバーンスマッシャーを捨てる。プレイヤーに2ダメージ」
ご老人:生命力10→8
「手札からチャイルドワイバーンを召喚して、チャイルドワイバーンとバーンスマッシャーを手札に戻す。ターンエンド」
このペースだときついと思うの。
ご老人の六ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6で妖精の知識発動」
「種族:妖精を全部手札に加えるとかゴブリンデッキと相性がいいな」
「そういうことさ」
ご老人は5枚すべてを見せた。全部種族:妖精だと。
「手札に5枚全部加えやがった。アドバンテージが凄い」
「ゴブリンサモナーでバーンマジシャンに攻撃。ターンエンドさ」
コスト6で最大5枚手札に加えるのかあ。状況が状況だけに黒覆面ヤローにちょっと同情するね。
黒覆面ヤローの六ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。コスト2でリロードチャージを発動。山札の上から二枚を見て一枚を墓地に置いて一枚をコストゾーンに置く。バーンスマッシャーを墓地に置くぜ。バーンマジシャンとバーンスマッシャーを手札に戻してターンエンド」
ご老人の七ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でホブゴブリンの研究所を発動。ゴブリンと名の付くモンスターが自分の場に出るたびに一枚ドローする。コスト2でゴブリンソードマンを召喚。一枚ドロー。ゴブリンソードマンでプレイヤーに攻撃。ゴブリンサモナーでプレイヤーに攻撃。ターンエンド」
黒覆面ヤロー:生命力7→5
黒覆面ヤローの七ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト8でキングバーンウィザードを召喚。効果でバーンスマッシャーを捨てる。プレイヤーに2ダメージ。ターンエンドだ」
ご老人:生命力8→6
ご老人の八ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6でゴブリンプリンセスを召喚。ターンエンドさ」
これだけで済んでよかった。
黒覆面ヤローの八ターン目だ。
「まずいぞ。早くゴブリンプリンセスを破壊しなきゃゴブリンエンペラーが殴ってくる」
「それは怖いが、バーンデッキではどうにもなるまい。だからプレイヤーを早めに倒せばいいのだ。ドロー。チャージ。コスト4でクラスターワイバーンを召喚。クラスターワイバーンとバーンスマッシャーを手札に戻す。クラスターワイバーンの効果発動。デッキからチャイルドワイバーンを二枚まで場に出せる。チャイルドワイバーンを二枚場に出す。効果でバーンスマッシャーを捨てる。プレイヤーに2ダメージ。ターンエンドだ」
ついに黒覆面ヤローの生命力がご老人の生命力に追いついたぞ。
ご老人:生命力6→4
ご老人の九ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドローを発動。コスト5でデスマッチフィールドを発動。互いに効果によるダメージを受けないのさ。ゴブリンプリンセスでチャイルドワイバーンに攻撃。破壊。ゴブリンソードマンでチャイルドワイバーンに攻撃。破壊。ターンエンド」
「まずいぞ。お前の基本戦法が封印されてしまった」
「そんなことは分かっている」
一気にピンチになったな。今回ばかりはこの状況に喜べない。
黒覆面ヤローの九ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト8で火炎王の魔導術式を発動。このカードはルール上バーンと名の付くカードとして扱う。このカードが場にある限り俺のカードのダメージを与えるというテキストは生命力を減らすというテキストになる。ターンエンド」
ご老人の十ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6でゴブリンプリンセスを召喚。効果でゴブリンエンペラーを墓地に落とす。ターンエンドさ」
黒覆面ヤローの十ターン目だ。
「ドロー。チャージ。コスト6でクワトロブースト。キングバーンウィザードの効果でバーンスマッシャーを捨てる。生命力が2減るぜ。ターンエンド」
残り生命力は2だから次のターンで倒せるな。
ご老人の十一ターン目だ。
「ドロー。チャージ。妖精の帝王の御前ぞ。コスト10でゴブリンエンペラーを召喚さ。ゴブリンエンペラーは2回攻撃が出来る。でも一回攻撃されただけで倒れそうさ。生命力を減らしたのがあだとなったね」
「そうだな」
「ゴブリンエンペラーでプレイヤーに攻撃」
「コスト2で火炎王の祝福発動。攻撃してくる相手モンスター一体を選ぶ。そのモンスターから受けるダメージを効果ダメージと言うことにする」
「まさか……」
「互いに効果によるダメージを受けないんだろ」
黒覆面ヤローはこのターン攻撃をしのいで、次の自分のターンにとどめを刺した。