プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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七十九枚目 罪の判決

 白い服の女性はけだるそうに欠伸をした。

「早く寝たいからさっさと終わらせるよぉ。七罪源ヨクノゴンゲで盗賊ゴブリンに攻撃するねぇ。ヨクノゴンゲの効果発動。相手のモンスターが攻撃で破壊されるとき、相手はモンスターを破壊する代わりに(グリード)(ポイント)を1つ追加すできるんだよねぇ。1ターンに1度しか使えないよ」

「そんなことで良いのですのね。では追加いたしますわ」

「追加しちゃったね。カードに(グリード)(ポイント)が追加されたターン中ヨクノゴンゲは攻撃力を7増加してから(グリード)(ポイント)の数分攻撃が出来ちゃうのよねぇ。グリードドレイン」

 攻撃力を7も増やしやがった。

 

 ターン中なのが幸いだな。

「ヨクノゴンゲで盗賊ゴブリンに攻撃。防げちゃうけど、どうするのぉ?」 

「えぇ……しませんよ。攻撃力22が2回飛んでくるの嫌ですからね」 

「まあ(グリード)(ポイント)が減るのは良い事ですからね」

「そういう考え方もあるのですね」

「そっかあ。じゃあヨクノゴンゲで盗賊ゴブリンを破壊。(グリード)(ポイント)が追加されたモンスターが破壊された時、手札からこの魔法を発動できるんだよねぇ。ネオ・グリモワール発動。ターンエンドだよぉ」

「いったい何をしてきますの?」

 正体不明の魔法が怖い。

 

 お嬢様の八ターン目だ。

「ターンスタート。ドロー。コスト4でトリプルドローを発動しますの。コスト3でいたずら妖精 パックを召喚しますわ。そしてパックを破壊しますの。コストを1追加しますわ。パックとコスト2を使ってパックを召喚しますの。破壊してコストを1追加しますわ。ループ証明。あと6回繰り返しますわ。妖精王オベロンで七罪源ヨクノゴンゲに攻撃しますわ」

「ネオ・グリモワールの効果発動。1ターンに一度コスト8で防御力3のモンスターがダメージを受ける時、かわりに自分のモンスター一体に(グリード)(ポイント)を追加してそのモンスターの効果を無効化する」

「ターンエンドですの」 

「ネオ・グリモワールの効果によって(グリード)(ポイント)を追加したターンの終了時に1ダメージを受けるんだよねえ」

 白い服の女性:生命力9→8

 

 白い服の女性の九ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト7でセブン(グリード)発動。一ターンに一度自分の場のすべてのモンスターの(グリード)(ポイント)を1減らして相手モンスター一体の(グリード)(ポイント)を1追加するわぁ。セブン(グリード)の効果でタイターニアに(グリード)(ポイント)を1追加するのよねぇ。ヨクノゴンゲで妖精王オベロンに攻撃するわよぉ」

「受けますわね」

「妖精王オベロン破壊ぃ。ターンエンド」 

 ピンチだな。

 

 ピンハネル伯爵が慌てている。

「あれはまずくないかね」

極大妖精(ビッグフェアリー)を手札に加えられているなら、やりようはありますよ。お嬢様なら一回攻撃を無効化されることも織り込む済みだと思いますからね。ヨクノゴンゲを破壊できます」

 なんだかんだ言ってお嬢様の勝率って俺より高いからなあ。

 

 お嬢様の九ターン目だ。

「ターンスタート。チャージ。ドロー。コスト8でコストライズを使用しますわ。山札から四枚をコストゾーンに置きますの。コスト6でクワトロブーストを使用しますの。ターンエンドですわ。これですべて整いましたわ」

「一気に削れてんなあ」

「素人意見ですが60枚なのであまりピンチには感じませんが……」

「今回はあまりピンチじゃないですよ」

 でも魔海とかはきついと思う。

 

 白い服の女性の十ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト6で破滅する欲望を発動するよぉ。そしてヨクノゴンゲでタイターニアに攻撃するねぇ。破滅する欲望の効果で相手モンスター一体にG(グリード)(ポイント)を1追加するのよねぇ。ヨクノゴンゲで3回攻撃ィ」

「手札の醜い妖精 スプリガンの効果発動 自分の場の種族:妖精のモンスターが場を離れる時生命力を3払えば場を離れませんわ」

 お嬢様:生命力10→7

「防がれちゃったぁ。じゃあもう一度攻撃するわねぇ」

「コスト4で手札から妖精の草笛を発動しますわ。このバトル中種族:妖精のモンスターに攻撃するモンスターの攻撃力を0にしますの」

「しぶといなぁ。しつこいのは嫌いだよぉ。ヨクノゴンゲでタイターニアに攻撃。破壊。ターンエンド」

 お嬢様は汗をぬぐって息を荒くする。普通なら倒れてた状況だから精神的な負荷で汗をかいても致し方ない。

 

 お嬢様の十ターン目だ。

「ターンスタート」

 山札の一番上が光った。

「デスティニードロー現象ですね」

「お嬢様が奇跡を起こしましたね」

「ドロー。やっと私の元に勝利がやって来ましたわ。チャージ。コスト3でマジックバウンスを発動しますわ。ネオ・グリモワールを手札に戻してもらいます」

「まずいよぉ」

 まあ攻撃が無効化できなくなるからな。

 

 お嬢様はカードを掲げた。

「偉大なる妖精よ。膨大な魂の力によって顕現し、魔を浄化せよ。コスト20で極大妖精(ビッグフェアリー)を召喚しますの」

「コスト20のモンスターをコストを支払って召喚しただってぇ!?」

「いくら攻撃力が高くても防御力は3ですわ。極大妖精(ビッグフェアリー)で七罪源ヨクノゴンゲに攻撃しますわ。|浄化する妖精の光《フェアリーオブウットサンクティフィカレント》」

 ヨクノゴンゲが破壊された。

「ターンエンドですの」

 白い服の女性の顔が青ざめる。

 

 白い服の女性の十一ターン目だ。

「ドロー。コスト2でアペチートラを召喚するよぉ。効果で電卓小僧とアペチートラを手札に加える。電卓小僧を召喚。電卓小僧の効果でアペチートラを回収。ターンエンド」

 お嬢様の十一ターン目だ。

「ターンスタート。ドロー。コスト9でトリプルアタックを発動しますわ。これで極大妖精(ビッグフェアリー)は3回攻撃ができますの。極大妖精(ビッグフェアリー)でアペチートラに攻撃しますわ。破壊。極大妖精(ビッグフェアリー)で電卓小僧に攻撃しますわ。破壊。極大妖精(ビッグフェアリー)でプレイヤーに攻撃しますわ。|浄化する妖精の光《フェアリーオブウットサンクティフィカレント》」

 白い服の女性:生命力8→0

 

 場がすっきりしてから、お嬢様は大きく息を吐いた。

「よくやったねぇ。次は最後の一人だよぉ。まあ頑張ってねぇ」

「お気遣い感謝致します」

 白い服の男の子がやって来た。

 

 お嬢様のデッキが赤く光る。

「「カードファイトエントリー」」

 この一戦にすべてがかかってるぞ。まあ今までもそうだったけど。

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