プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

88 / 160
八十八枚目 究極の高次元獣

 俺の4ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト2でメガラビットを召喚。ハイパービーストでヴァンピアに攻撃。ヴァンピア破壊」

 これで高次元のスピードラットも召喚できないので詰みだ。

「俺の勝ちかもね」

「高次元獣と名の付くモンスターが破壊された時手札のこのモンスターを場に出す。高次元獣 カウントデュラハン。カウントデュラハンの効果で墓地の次元と名のつくカードを二枚手札に加える」

 そうやって回収するのか。

「ターンエンド」

 カウントデュラハンも強そうだし、このデッキで何とかなるのかな。

 

 ラーナちゃんの4ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト4で加速する高次元発動。4枚ドロー。カウントデュラハンでメガラビットに攻撃。ターンエンド」

 俺の5ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト4で月光ゲッコーを召喚。月光ゲッコーでカウントデュラハンに攻撃。メガラビットでカウントデュラハンに攻撃。ターンエンド」

 もうちょっと火力の欲しいデッキだな。

 

 ラーナちゃんの5ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト3でスピードラットの高次元転移発動。ターンエンド」

 俺の6ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト6で焼鳥屋に賛成するにわとりを召喚。にわとりでカウントデュラハンに攻撃。破壊」

「破壊してくれて感謝しよう。手札のフェネクスの効果発動。フェネクスを場に出す」

「相変わらず厄介な効果だな。手札にいないことを期待したけどさすがに引いてたね」

「ああ。厄介な効果だ。敵に回したくない」

 敵に回したくても回せない人が言うとマジでむかつく。この性格の悪さはラーナちゃんに似ているだけの別人だね。

「けどね不死鳥にも弱点はあるんだよね。メガラビットでフェネクスに攻撃。ハイパービーストでフェネクスに攻撃。破壊。二度破壊すればいい。不死鳥恐るるに足らず。ターンエンドだ」

「二度も破壊すれば蘇らぬという弱点を教えてくれて感謝するぞ」

 へっ。強がり言ってんじゃねえや。ポジティブシンキングもここまで行くとヤバイ(比較的優しい表現)ね。

 

 ラーナちゃんの6ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト1で高次元のスピードラットを召喚。そしてコスト5で高次元獣 ゴーストミノタウロスを召喚。ゴーストミノタウロスの効果でスピードラットを手札に戻して、相手の手札を一枚墓地に送る。でも手札が無いから意味ないね。戻しただけ。ゴーストミノタウロスでメガラビットに攻撃。破壊。ターンエンド」

 俺の7ターン目だ。

「ドロー。コスト4でトリプルドロー発動。コスト2でメガチャージ発動。コスト2でメガラビットを召喚する。にわとりでゴーストミノタウロスに攻撃。月光ゲッコーでゴーストミノタウロスに攻撃。破壊」

「不死鳥は蘇る。そういうものだ」

「……ターンエンド」

 うぜえええええ。

 

 ラーナちゃんの7ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト6で次元シフトアップ発動。自分の場に高次元と名の付くモンスターがいて、それ以外のモンスターがいないときにこのカードは発動できる。コストゾーンにカードを3枚置く。高次元獣 フェネクスでメガラビットに攻撃。ターンエンド」

 俺の8ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト7で辻斬りサキュバスを召喚。辻斬りサキュバスでフェネクスに攻撃。破壊。効果で防御力を1上げる」

「フェネクスは蘇る」

「焼鳥屋に賛成するにわとりでカウントデュラハンに攻撃。破壊。ターンエンド」

 これでフェネクス以外いなくなったぞ。

 

 ラーナちゃんの8ターン目だ。

「ドロー。コスト10で高次元獣 グリッター・パラサイトを召喚。フェネクスで辻斬りサキュバスに攻撃。ターンエンド」

 俺の9ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト7で魔法発動。ヴァンパイアファング。辻斬りサキュバスを選ぶ」

  辻斬りサキュバスの刀とヴァンパイアファングが合体して刀身を純粋な赤に染める。

「これちょっと貧血気味になるのが嫌なんだよね。さらに魔法発動 コスト3で無限ラッシュ。辻斬りサキュバスで高次元獣 ヴァンピアに攻撃。破壊。辻斬りサキュバスの攻撃力は増加する。さらにもう一回攻撃するぜ。フェネクスに攻撃。破壊」

 フェネクスは蘇らなかった。

「どうした。生き返らせないのか?」

「今生き返らせたところで壁にもならん」

 判断がいいな。

 

 でも判断が遅い。

「辻斬りサキュバスでグリッター・パラサイトに攻撃。破壊。攻撃力合計10。もちろんこれでトドメだ」

 辻斬りサキュバスはラーナちゃんに刀を振り下ろす。

 

 切られたはずなのに場が変化しない。

「コスト10の高次元獣と名の付くモンスターが破壊された時、究極の高次元獣 アルティメットスピードラットを手札もしくはデッキから場に出す。いでよ。アルティメットスピードラット」

 銀色の光を纏ったスピードラットが現れた。辻斬りサキュバスの刀はスピードラットにはじかれる。

「厄介でござるな」

「ターンエンド」

 なんだかよくわからないが面倒なことになったぞ。

 

 ラーナちゃんの9ターン目だ。

「ドローする代わりに究極の高次元獣 アルティメットスピードラットの効果発動。次のターン相手は攻撃できない。アルティメットスピードラットでメガラビットに攻撃。破壊。ターンエンド」

「攻撃封じでバーンも効かないのか」

 イフリートがいてくれればな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。