プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

95 / 160
九十五枚目 名無し

 アカネの四ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。ターンエンド」

 俺の四ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト1でアルカナンバーワン ザ・マジシャンを召喚。効果で山札の一番上をめくる。俺はコスト56の棒と剣と聖杯と護符を引き当てた」

「コスト1のタクロウライター」

「おじさんそのちょうしだよー。やっつけちゃえー」

「俺はデッキから大アルカナを墓地に送る」

 もう大アルカナは必要ないからな。

 

 よし。引けたぞ。

「コスト2でアルカナンバーツー ザ・ハイプリーエステスを召喚。効果で山札の一番上をめくる。俺はコスト16のザ・タワーが出た」 

「コスト4の電卓小僧が出た」

「ふ、ターンエンド」

 今のでザ・エンプレスも手札に加わった。そしてコストゾーンにザ・ラヴァーもザ・エンペラーも貯めていた。準備は万端だ。

 

 アカネの五ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト4でトリプルドロー発動。ターンエンド」

 俺の五ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを1軽減してコスト2でアルカナンバースリー ザ・エンプレスを召喚。効果で俺のコストゾーンのカードを手札に戻す。コストに使ったカードを手札に戻すかな。コストを1軽減してコスト3でアルカナンバーフォー ザ・エンペラーを召喚。ターンエンド」

 ダメージが減るのは助かる。

 

 アカネの六ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト5で百鬼夜工業発動。ターンエンド」

 俺の六ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを14軽減して0でアルカナンバーフォーティーン ザ・テンパランスを召喚。テンパランスの効果で山札の上をめくる。おれはコスト10のホイールオブフォーチュンが出た」

「コスト7のチョキチョキ」

「ホイールオブフォーチュンの効果発動。俺はコスト13のアルカナンバーサーティーン ノーネームが出た」

 げぇ。ノーネームが来ちまったか。

 

 こんなカード入れなきゃいけないのが癪だ。

「まずはホイールオブフォーチュンの効果を解決させる」

「コスト5の百鬼夜工業」

「ザ・ホイールオブフォーチュンの効果で俺は山札からアルカナンバートゥエンティ ザ・ジャッジメントを手札に加える。さらにアルカナンバートゥエンティ ザ・ジャッジメントの効果発動。そしてノーネームの効果発動。ノーネームは俺の場にモンスターがいないとき、手札に加えるか表向きにしたらカードの下に置かなきゃいけねえ。勝てば俺の生命力は0になり、負ければお前は好きな墓地のモンスターをタダでよみがえらせることが出来る」

「それ引くのもうちょっと遅かったらよかったのに」

 墓地がねえから負けた方がいい。

 

 一応メリットがあるだけザ・ムーンの方がマシ。

「俺はコスト17のザ・スターを引き当てた」

「私はコスト8の塵塚の強化術を引き当てた」

「ザ・ジャッジメントの効果発動。塵塚の強化術のコストを21にする」

「ムムム。墓地に何もいない」

「ターンエンド」

「おじさんの一ターンながいよ~」

「アルカナンバーの性質上仕方ねえことだ」

 ザ・ジャッジメントがいなきゃ負けてたな。

 

 アカネの七ターン目。

「ドロー。チャージ。コスト7でチョキチョキを召喚。私はデッキからアヤカシ忍者角ハンゾウと大鯖とサプライズホバーボードを墓地に送る。シャッフルはしない。サプライズホバーボードの効果でサプライズホバーボードをよみがえらせる。サプライズホバーボードでカシヨに攻撃だぁ」

「プレイヤーバリア発動」

「もう一体のサプライズホバーボードでカシヨに攻撃ぃ」

「ザ・エンペラーの効果発動。山札の上をめくる。俺はコスト9のザ・ハーミットを引いた」

「コスト6の化け鯨」

 カシヨ:生命力7→5

 

 これで召喚できるぞ。

「フォーチュンテラーを出す」

「一ターン猶予が出来たな。フォーチュンテラーめんどくさーい。ターンエンド。これで次のターンで倒せるな」

「チョキチョキは厄介だな」

 デッキから最大三枚サプライズホバーボードを出すことも楽にできるからな。

 

 俺の七ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを3軽減してコスト6でアルカナンバーナイン ザ・ハーミットを召喚。ザ・ハーミットの効果発動。俺が勝てばお前か俺の墓地のコスト9未満の魔法をノーコストで使える。お前が勝てばこれ以降に使う魔法のコストは9軽減する」

「当たって欲しいなあ。コスト8のネコキャットガールズ・カシャサイクリングを引いた」

「俺はコスト3のラッキードローを引いた。ザ・ジャッジメントの効果でコストを21にする。トリプルドローを使わせてもらおう」

「相手の墓地の魔法を使えるなんて強烈ですね」

 コスト8以下の魔法なんてほとんど便利なのしかないからな。

 

 今ので引けたぞ。

「俺はコストを21軽減してコスト0でアルカナンバートゥエンティワン ザ・ワールドを召喚」

「出やがったな」

「俺はコスト3のラッキードローを引き当てた」

「コスト1のタクロウライター」

 今の危なかったぜ。

 

 次のターンにアルカナンバーナインティーン ザ・サンの効果で勝った。

「おしかった。何としてもモノにしたかったんだよなあ」

「まあカードを生み出す力があるからな。うかつにやらん」

「なんだと!?」

「すさまじいです」

 金貨を三枚ずつ払った。

 

 シンズルは下手な口笛を吹く。

「忘れました」

「ああ。忘れた。何を忘れたかもう思い出せない」

 物分かりが良くて助かる。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。