プレイしていたVRカードゲームの世界にTS転生したらしい ~カードゲーマーは異世界でもカードから離れられない~   作:黒点大くん

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九十八枚目 無慈悲なり

 俺の二ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを2軽減してコスト0でアルカナンバー・ハイプリーステスを召喚。効果発動。山札の上をめくる。俺はコスト10のホイールオブフォーチュンを出した」

「コスト20の魔海大陸の不可視剣 「    」をめくった。これで召喚コストが-1ってとことか」

「まあいい。ホイールオブフォーチュンが出たからな。ホイールオブフォーチュンの効果で山札の上をめくる。俺はコスト21のザ・ワールドをめくった」

「コスト6の魔海の術式が出た」

 魔海か。不可視剣自体はコストを爆加速するデッキに入らなくもないからな。でも魔海の術式とかいう魔海デッキ以外に使いどころのないカードなんて入れてる時点で魔海デッキだってばれた。

 

「俺は山札からアルカナンバートゥエンティ ザ・ジャッジメントを手札に加える。アルカナンバートゥエンティ ザ・ジャッジメントの効果発動。大アルカナの下に置く。コスト2でメガチャージ発動。ターンエンド」 

「魔海並みの手札補充。素晴らしい。羨ましい」

「そうか。そんなに欲しいか。そこまで言うなら代わりにこれをくれてやるよ。実のところ5枚持ってるからな。熱意に負けたよ」

「そこまで言ってないです」

 ダメだったか。

 

 ここまで言ってダメならもう仕方がない。

「わたし、おじさんといっしょにいたいからかんばってね」

「ああがんばる。お前を失いたくないからな」

「うへへ」 

 今更だが自分のこと景品にされてるのに受け入れてるのな。まあそっちの方が都合いいからいいけど。

 

 目つきの悪い男の三ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト2でメガチャージ発動。ターンエンド」

 初動が遅い。

 

 俺の三ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを1軽減してコスト3でアルカナンバーフォー ザ・エンペラーを召喚。ターンエンド」

 目つきの悪い男の四ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト5でモンスターを召喚。出でよ魔海の鍛冶屋。効果でデッキから魔海のはぐれ者 バーマ湖の悪魔を手札に加える。ターンエンド」

 ドローカードが多いんだったかな。

 

 俺の四ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを1軽減してコスト5でアルカナンバーシックス ザ・ラヴァーを召喚。効果で山札の上をめくる。負ければ俺の生命力は2軽減して勝てば俺の場のアルカナと名の付くカードは場を離れない。俺はコスト7のザ・タンクを表にする」

「ええっと。コスト20の魔海大陸の不可視剣 「    」でい。勝ったでい」

「ザ・ジャッジメントの効果でザ・タンクのコストを21にする。俺の勝ちだ。ターンエンド」

 ですって言おうとしたのを明らかにごまかそうとした口調だ。

 

 目つきの悪い男の五ターン目だ。

「ドロー。チャージ。手札の魔海のはぐれ者 バーマ湖の悪魔の効果を発動。コストを4支払ってこのモンスターを手札から捨てて三枚ドロー。ターンエンド」

 俺の五ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コストを1軽減してコスト6でアルカナンバーセブン ザ・タンクを召喚。効果で山札の上をめくる。負ければ7ダメージを受けるが、勝てば相手の場のカードをコストが7以下になるように破壊できる」

「場がすっからかんになるなあ」

「俺はコスト18のアルカナンバーエイティーン ザ・ムーンを引き当てた」

「コスト4のマーメイドローです」

「よし。魔海の鍛冶屋とバリアマジシャンを破壊。さらにザ・ムーンの効果発動」

 目つきの悪い男はウンザリしたように息を吐く。

 

 まあ一ターンが長いのはアルカナンバーの特権だからな。

「このカードが表向きになった時、自分の場の魔法カードの下に置く。そしてこのカードがカードの下に置かれたとき互いに山札の上をめくる。俺はコスト16のザ・タワーだ」

「あらら負けちゃいました。コスト3の魔海のサハギンだからねえ」

 コイツわかってて言ってるだろ。俺より使いこなせる奴は少ないが、アルカナは誰でも使えるからな。

 

 でもジャッジメントの効果使えばいいだけだな。

「そこは勝てよ。ジャッジメントの効果で魔海のサハギンのコストを21にする」

「勝たせてくれるなんて優しいなあ」

「うるせえ。ターンエンド」

 デカいぞこれは。

 

 目つきの悪い男の六ターン目だ。

「ドロー。チャージ。コスト6で魔海の術式発動。ターンエンド」

 俺の六ターン目だ。

「ドロー。チャージ。手札のアルカナンバーシックスティーン ザ・タワーの効果発動。このカードを手札に加えたとき手札のアルカナンバーを一枚以上山札に戻してからシャッフルして、このカードを場に出す。山札の上をめくってもらおうかな」

「まーたあなたが得するようにいじるんでしょ」

「ザ・タワーは存在が凶兆。負ければ俺の場のカードは全て山札に戻り、勝てば負けたときの効果と手札全捨てがある」

「じゃあ出さなきゃいい」

 出さなきゃいいならそうしてる。効果理解してねえな。

 

 山札をめくる。

「コスト3の魔海のサハギン」

「コスト1のザ・フール。ジャッジメントの効果で魔海のサハギンをコスト21にする。ザ・ラヴァーがいるから俺の場のアルカナは場を離れねえ。おしかったな」

 あっぶね。

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