俺の居場所は幻想郷   作:明希☆

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星空の下

八幡side

 

霊夢の後ろの方から効果音が流れる。

俺はこの効果音を知っていた。

この音は俺を初めて本物へと導いてくれたあの不気味な音。

 

八幡「久しぶりですね…。紫さん」

 

そう紫さんのスキマが開く音だ。

紫さんはこちらの方へと顔を向ける。

 

紫「本当に久しぶりね…。八幡君」

 

心なしか紫の表情が暗い。

まあ、その理由はおおかた察している。

間違えなく俺のせいだろう。

紫さんは俺があのボタンを押す事をきっと望んではなかった。しかし、俺は押してしまったのだ。

 

紫「ボタンを押しちゃったのね…」

 

八幡「はい、すみませんでした…」

 

紫「別に謝ることじゃないわ。あれを押すかは貴方の意思に任せたのはこの私だもの」

 

紫かんはそう言うと俺に優しく微笑みかけてくれた。ああ、やっぱり、紫さんは優しい。

俺は改めてそれを感じ取ったのだった。

 

霊夢「それで紫?さっきのセリフはどういうこと?」

 

おっと、このタイミングで霊夢が話に割り込んでくれた。恐らく、暗い話の流れを断ち切るためだろう。流石、霊夢だ。

 

魔理沙「そうだぜ紫。霊夢にはとても人を養うお金なんてないぞ?」

 

紫「そんなこと一番私が分かってるわよ」

 

いやいや、そんなこと分かっちゃダメでしょ。霊夢、お前一体どんな生活を送ってきたんだよ…。

 

魔理沙「だろ?じゃあ、どうするんだ?」

 

紫「そんなの簡単よ。私が工面してあげる」

 

八幡・霊夢「え?」

 

この人、今なんて言ったんだ?

工面してくれる?

つまり生活費をくれるということか?

 

霊夢「ちょ、紫。どういう風の吹き回し。あなたが私にお金をくれるなんて」

 

流石の霊夢もそのことにビックリなのか驚いている。そうただ驚いてるだけだ。だから、きっと目に浮かんでるドルマークは気のせいだろう…。気のせいであってほしい…。

 

紫「まあ、八幡君は私の弟みたいなものだからね。流石に雑草なんて食べて欲しくないわ…」

 

霊夢「ちょ、私は八幡に雑草を食べさせたりしないわよ!変なこと言わないで!」

 

そう紫さんに叫ぶと同時に俺の方に振り向く霊夢。どうやら、俺に変なイメージを持たれていないか心配しているようだ。ここは、霊夢を安心させる為に声に出して気にしてない意思を伝えよう。

 

八幡「お、おう、霊夢。べ、別に、俺は何も、気にしてないぞぉ↑」

 

あ、やべ。

めっちゃ噛んだ上に声が裏返っちゃった。

霊夢の顔がみるみる青くなる。

 

霊夢「絶対、私のことやばい人って思ったじゃない!私は普通の可愛い女の子よ!」

 

そう言いながら霊夢は俺の肩に手を置き、思いっきり揺さぶってきた。

 

八幡「ちょ、分かったから。ゆらすな」

 

霊夢「あ、ごめん」シュン

 

八幡「あ、いや、すまん。きつく言いすぎた」ナデナデ

 

霊夢「あ、えへへ」ニコニコ

 

おっと、いけない。

ついお兄ちゃんスキルが発動してしまった。

すぐに離さねば…。

そう思い霊夢の頭から手を離す。

流石にこんな美人の頭を撫でたらバチが当たりそうだ。

だから、お願い。頭から手を離した瞬間、そんな悲しそうな顔しないで…。

 

魔理沙「…なあ、紫」

 

紫「…なにかしら?」

 

魔理沙「…なんであいつら喧嘩したかと思ったらイチャイチャしてるんだ?」

 

紫「奇遇ね。実は私にも理解不能なのよ…」

 

なんか、魔理沙達が目を点にして俺らの事を見ている…。どうしたんだ?

霊夢は顔が赤い。

 

霊夢「ん、んん」

 

そんな事を思ってると霊夢は咳払いをする。

 

霊夢「そんなことより本当に生活費を工面してくれるのかしら?」

 

紫「え、ええ。そのつもりよ」

 

八幡「でも、本当にいいんですか?」

 

紫さんはいいというが俺的に養われる気があっても施しを受けるのは躊躇いがある。

 

紫「う〜ん。やっぱり、気を使っちゃうわよね…」

 

八幡「はい…。流石に無償でお金を貰うのは、躊躇いがあります…」

 

魔理沙「へ〜、八幡て真面目なんだな。どこぞの巫女なんて欲を隠し切れないほど喜んでるぞ」

 

霊夢「ちょっと、誰のことよ…」

 

魔理沙「いうまでもないぜ」ニッ

 

本当仲良いなこの2人。

 

紫「そうね、それなら八幡君にあるお願いを頼もうかしら」

 

八幡「お願いですか?」

 

紫「ええ、私はその報酬として貴方の生活面を支える。それならどう?」

 

なるほどあくまで施しではなく報酬という形で紫さんは生活費を俺に回してくれるわけか。たしかにそれならバイトと大差はなく、申し訳なさもなくなる。

そんな提案をされて断れるわけがない。

 

八幡「分かりました。是非そうしてください」

 

俺はすぐさま紫さんの提案にのるのであった。

 

八幡「それで一体何をすればいいんですか?」

 

紫「そうね。なら、八幡君には霊夢の監視をしてもらおうかしら」

 

え?監視?

一体、どういうことだ?

 

紫「実はね、聞いてよ八幡君。最近、霊夢ったら異変が起こっても面倒臭いだの大丈夫だのぐちぐち愚痴を溢してサボろうとするのよ。なんとか口うるさくしてやっと動いてくれるんだけどなかなかの我儘娘でね。だから、常に霊夢に八幡君がついていてほしいのよ」

 

そう言いながらオヨヨっと泣き真似をする紫さん。てか、霊夢よ。お前は一体何をやっているんだ…。

 

霊夢「ちょ、紫!変なこと言わないで!なんやかんや最終的にはちゃんと動いてるし今の幻想郷は前までと違って安全性が高いの!さっきから勝手に私のイメージを下げるのはやめて!」

 

おお、霊夢がかなり怒ってる。

しかし、紫さんはそんな霊夢の態度をふふふふと笑いながら軽くあしらった。

 

紫「別に私は嘘はいってないからねぇ。あなたがサボろうとするのは事実だし」

 

霊夢「あんたねぇ!!」

 

紫「ふふ。まあ、半分は冗談よ。本当の頼みは八幡君にも異変解決を手伝ってもらいたいの」

 

半分は本気なのかよ…。

てか、異変解決?

 

八幡「異変解決の手伝いって?」

 

紫「そのままの意味よ。簡単に言うと霊夢と一緒に異変を解決してってこと」

 

ま、マジか…。

たしかにお金を貰うんだからそれなりのことは覚悟してたけど、流石に異変解決の手伝いは予想外だった。てか、俺戦えないし…。

 

霊夢「ちょ、紫。そんなの危険すぎよ。八幡は弾幕ごっこなんてやったことないのよ。怪我するわ。それに異変解決の手伝いなら魔理沙がいるじゃない」

 

魔理沙「そ、そうだぜ!」

 

霊夢が俺の思ってた事を代弁してくれた。

恐らく俺は霊夢と魔理沙の足手纏いになる。異変解決なんてとてもできないだろう。

 

紫「う〜ん。まあ、そうよね。でもね霊夢。もし、このまま八幡君が何の訓練も受けずに幻想郷に住むのは危険なの。私はね、あくまで修行を受け、そして、八幡君が実戦でも戦えるほどの腕をつけてほしいという思いを込めていっているのよ」

 

霊夢「…つまり、異変解決の手伝いはあくまで名目上であって真の目的は八幡を鍛えあげること?」

 

紫「ええ、そう言うことよ。霊夢、八幡君は霊力が多少使える程度でスペルカードも持っていない。だから、貴方が鍛えてあげて」

 

霊夢「まあ、そう言うことなら…」

 

どうやら、話がまとまったようだ。

まあ、分かりやすく説明すると紫さんは俺がお金を貰う事を躊躇っていたので条件として異変解決の手伝いを提示し報酬という形で俺にお金を渡すことにした。しかし、その異変解決も名目上であり本当の目的は幻想郷を生き抜く為、俺を鍛えることだったってわけだ。

要するに俺は結局プラスになることしか受け取っていないってことか…。

でも、ここで俺がそれを言っても話がややこしくなる。それならいっそのこと強くなって本当に異変解決に貢献できるようになろう。

俺が返せる恩はそれしかないのだから…。

 

紫「それで八幡君。この条件でいいかしら?」

 

八幡「ええ、勿論ですよ」

 

俺はこの瞬間、博麗の巫女と共に異変解決を行う青年になった。しかし、この時の俺は知らなかった。俺にとって最初で最後の異変解決があんな辛く苦しい物になるなんて…。

 

紫「よし!そうと決まれば修行よ!といっても流石にゴタゴタ話してる隙に時間が経っちゃったわね。修行は明日からにしてちょうだい」

 

紫さんのセリフを聞いて太陽の位置を確認する。たしかにもう半分沈みかけだ。今から訓練を開始したら暗くなってしまうだろう。

 

魔理沙「お、八幡。明日から修行開始か。なら私も手伝ってやるぜ。どうせ暇だしな」

 

八幡「え、おう。ありがとな」

 

まさかの魔理沙も訓練の手伝いをしてくれるようだ。霊夢と魔理沙…この2人は異変解決のエキスパートだ。そんな2人に協力してもらえるなんてきっとラッキーなことだろう。

 

霊夢「それなら今日はとっとと解散して、明日の朝にここに集合にしましょう。その方が合理的だし」

 

魔理沙「ああ、分かったぜ」

 

紫「私は来れるかわからないけど時間があれば来てみるわ」

 

霊夢の言葉をはじめに魔理沙は箒に乗って飛び立ち、紫さんはスキマの中へと入っていった。

神社には再び霊夢と俺だけになる。

 

霊夢「ふう。なんかごめんね八幡。戻ってきたばかりですぐに修行なんて」

 

八幡「あ〜、気にすんな。修行は自分のために行うんだ。それに…」

 

霊夢「それに?」

 

俺の言葉に対し首を傾げながら呟く。

こいつはなんて動作一つ一つがこんなに可愛いんだ?

 

八幡「それに俺も霊夢や魔理沙の役に立ちたいからな」

 

少し気恥ずかしくなり顔を逸らしながら霊夢に告げた。霊夢は俺の言葉が嬉しかったのか「私のために…ふふふふ」と言って笑顔を浮かべてる。

 

八幡「ん、んん。そんなことより早く神社に入ろうぜ」

 

慌てて流れを変えるように告げる。

だってなんか恥ずかしいんならな。

こういうのはさっさと終わらせないと俺が精神的に死んでしまう。

 

霊夢「もう照れちゃって…。でも、たしかにそうね。早く入りましょ"私たちの"神社に」

 

そして俺と霊夢は神社の中に入っていくのであった。

 

八幡side out

 

 

 

霊夢side in

 

現在、私は八幡と一緒に台所に立っている。

理由は一緒に料理をしているからだ。

最初は私だけで作ろうと思ったのだが八幡が手伝いに来てくれた形だ。

てか、八幡手際良すぎでしょ。

なんか、八幡が作ってくれてるお味噌汁からいい匂いが溢れてきている。

まさか料理もできるなんて…。

これは絶対手放せないわ。

あれ?でも、まだ私と八幡は恋人じゃないのか…。まあ、一緒に暮らしてたらまた告白の雰囲気になる時もくるでしょ。その時こそ八幡と恋人に…。

そんな妄想に耽っていると不意に声をかけられる。

 

八幡「霊夢、そっちはできたか?」

 

おっと、危ない危ない折角の焼き魚が焦げちゃうところだったわ。うん、ちょうどいい焦げ色。我ながら上出来ね。

 

霊夢「ええ、ちょうどできたわ」

 

八幡「そうか、なら食べよう」

 

私と八幡はちゃぶ台の上に料理を並べる。

懐かしいな。八幡と一緒にご飯を食べるの…。

 

そして、私と八幡は夕食を食べたのであった。ちなみに今日の夕食だけで私の家の食料が尽きた。まあ、明日から紫が工面してくれるし多少わね。あ、そうだ。今度、八幡の歓迎会として宴会を開くのもいいわね。全額紫負担で。

 

霊夢 side out

 

 

 

八幡side in

 

夕飯を食べ終えた俺と霊夢は風呂に入る。

勿論、別々にだよ?

まあ、そんな事をしてると久しぶりの幻想郷での1日はあっという間に終わってしまった。

霊夢と俺は布団をひき寝る体制を取る。

ちなみに布団は霊夢が昔俺が使った布団を引っ張り出してきてくれたのだ。ああ、まだ残ってたのかmy布団。俺は布団との感動の再会を果たし横になる。霊夢も同じ部屋で布団を引き横になる。

するとほんの10秒程で寝息が聞こえてきた。

俺と再会してかなり興奮してたからな一気に疲れてしまったんだろう。俺も早く寝ないとな。そう思い俺は目を瞑った。

 

 

しかし…。

 

 

八幡「寝れない…」

 

俺は寝れずにいた。

なんとなく原因は分かる。

おそらく今までの環境と急に変わったからだ。前に幻想郷に来た時も慣れるまでは上手く寝付けなかった記憶があるし、逆に帰った時も寝付けなかった。

こう見えて俺は環境の変化に弱いのだ。

 

八幡「流石にまずいな…」

 

明日から修行が始まるのに寝不足ですなんて洒落にならない。

俺は一度布団から出る。

 

バサッ

 

八幡「仕方がない。気分を変える為に星でも見るか…」

 

このままじゃダメだと思った俺は一度外に出る。そして、神社の入り口にある階段の真ん中に腰をかけた。そのまま星空を見上げる。この幻想郷、自然が豊かで星がすごく綺麗に見えるのだ。実は前に寝れなかった時も霊奈さんがこの星を見せてくれた(霊夢は爆睡してた)。すると心が落ち着きすぐに寝れたのだ。

 

 

霊奈『星は自然と人を落ち着かせます。だから、緊張した時は星を見ればいいんですよ』

 

霊奈『八幡君。大丈夫ですからね。明日から修行をして貴方の能力を絶対に抑えれるようにしてあげますから』

 

ふと霊奈さんと星を見た夜を思い出す。

初めて幻想郷にきて不安だった俺に優しく接してくれた霊奈さん。

 

八幡「霊奈さん…」

 

俺の言葉は満点の星空の中に消えてゆく。

 

八幡side out

 

 

 

霊夢side in

 

八幡が外に出た。

襖を閉める音で私は気づいたのだ。

一体、何してるのよ?

私は気になって八幡の跡をつける。

すると、階段のところに腰をかけた。

どうやら、星を見ているようだ。

へえ〜、八幡って案外ロマンチックだったのね。

そんな事を考えてると八幡がこちらに振り向く。ヤバ、気づかれた。どうしよう。隠れるのも変だしここは…。

 

霊夢 side out

 

 

 

八幡 side in

 

ふと、横から視線を感じた。

ぼっちは視線に敏感なのだ。

俺はすぐさま視線の感じた方へと目を向ける。そこには霊夢が立っていた。

あいつ何やってんだよ…。

まあ、おおかた俺の跡をついてきたんだろうが…。てか、テンパりすぎだろ。別に俺は怒らないのに。

すると、霊夢は仕方がないという様子で俺の横へと来た。

 

霊夢「星をみてるの?」

 

霊夢が俺に呟く。

 

八幡「ああ、俺環境の変化に弱くてな。実は前に来た時も寝れなくて困ってたんだ。その時に霊奈さんにこの星空の景色を教えてもらったんだよ。星を見てると自然と落ち着ついて、すぐ眠れるんだって。だから、今回もあの時の事を真似て星を見てたんだ」

 

霊夢「……全然知らなかった。星を見てたなんて…。私も誘ってくれたら良かったのに…その時も今も」

 

すると不貞腐れたような態度をとる霊夢。

いやいや、俺が寝れない事を理由にわざわざ起こすわけにはいかないだろ。

 

八幡「悪かったよ。ただ俺が寝れないっていうしょうもない理由でお前を起こすのは流石に申し訳なかったんだよ。それにどっちみち今はお前も起きてきたじゃないか」

 

流石に自分が寝れない事を理由に他人を起こすのは俺にとって鬼畜以外のなんでもない。

 

霊夢「たく、しょうがないわね。このことは許してあげるわよ」

 

お、どうやらお許しをもらえたようだ。よかったよかった。

ん?待てよ?そういえば今日霊夢に告白しようと思って出来てなかったよな?もしかして今が大チャンスなんじゃ?

よし、今しかない!

俺は今日2回目の勇気を振り絞り告白を決意する。この時間なら確実に誰かに邪魔されることはないだろう。

 

八幡「なあ、霊夢。昼の続きをここでしていいか?」

 

霊夢「昼の続き?…………………あっ」

 

少し考えた後、俺が何を言おうとしたのか理解したようだ。霊夢の顔が昼間の時ぐらい赤くなる。

 

八幡「霊夢、もう知ってると思うが俺はお前のことが好きだ。だから、俺と付き…」

 

俺の口からその続きの言葉が発されない。

いや、正確には発せないのだ。

 

八幡「むぐむぐ」

 

なんと、霊夢が絶賛顔を真っ赤にしながら俺の口を押さえている。え?なんで?俺の一大決心がまたまた止められたんだが…。

というか、息が苦しい…。

俺が苦しそうな表情を浮かべると霊夢はハッとした表情を浮かべ手を退けてくれる。

 

霊夢「ご、こめん。八幡。その、あれよ、えっと、なんていえばいいのかしら…」

 

何やら言葉に迷ってアタフタする霊夢。

テンパって自分の伝えたいことが上手いこと言葉に出てこないのか?

しかし、次の瞬間。

 

霊夢「そう!心の準備がまだできてないのよ!だから、今はダメ!!」

 

八幡「心の準備って…。昼は急かしたのに…」

 

霊夢「昼間は私の方からきっかけを作ったから準備ができてたのよ」

 

霊夢はそういうとそっぽを向いてしまった。

ほんと女子というのは難しい生き物である。

俺は一体、どうしたらいいんだ…。

そんな事を考えているとある一つのことに気がついた。

 

八幡「…おい霊夢。その腕どうしたんだ?」

 

霊夢「腕?…あっ」

 

さっきまで袖のせいでよく見えなかったが俺の口を押さえた時にズレたのか。その隙間から火傷のような痕がある。

 

霊夢「え、ああ、これね。さっき料理してた時にやっちゃったのよ」

 

おいおい、マジかよ。

全然気づかなかった。

 

八幡「なんですぐ言わないんだよ。ちょっと見せてみろ」

 

霊夢「え?大丈夫よこれくらい」

 

霊夢はそう言って腕を隠そうとする。

それはまるで消毒を嫌がる子供が怪我を隠してるようだった。

てか、本当に心配なので見せて。

 

霊夢「もー!あれよ、実は博麗の巫女はこの程度の火傷。一日経てば治るのよ。だから、気にしないで」

 

そう言って頑なに霊夢は腕を見せてくれなかった。これ以上は何をやっても無駄だろう。

俺は霊夢の言葉を信じて諦める。てか、火傷の痕が一日で治ることなんてあるのか?博麗の巫女の体、神秘すぎだろ。でも、まあ、確かにさっき一瞬見ただけだがもう痕が残ってる程度だった。普通の人間なら夕飯の時間帯から考えてもっと酷くても不思議じゃない。まあ、霊夢達はよくよく考えてみると弾幕ごっこなんて遊びをやってるんだ。火傷なんてすり傷と変わらないのかもな…。

 

霊夢「う〜ん」

 

そんな事を考えてると霊夢があくびをする。

すごく眠そうだ。

 

霊夢「ごめんなさい八幡。流石に眠いからもう寝にいくわ。八幡も明日から修行なんだから早く寝なさいよ」

 

そう告げると同時に霊夢は階段を登っていった。あ〜、俺もキリのいいところでも戻らないとな。そう思い俺も戻ることにした。

見た感じすでに霊夢は戻ったようだ。

俺も早く寝ないといけないしな。

そう思い建物に入り布団の引いてある部屋まで戻ってきた。

そこには霊夢が寝息をつきながらねてる。

やっぱり寝るの早いなこいつ…。

俺はそんな事を考えながら布団に潜った。

今度はすぐに眠ることができた。

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