霊夢に6枚のカードをもらった俺は結構な時間をかけてスペルカードを考えた。
八幡「よし、こんなもんだろ!」
あれから、1時間ほどかかっただろうか。
無事に俺はオリジナルスペルカードを作り終えることが出来た。
魔理沙「お、思っより早かったな。一体、どんなのを作ったんだ?」
魔理沙が興味津々に聞いてくる。
しかし、それは困った。
正直、イメージで作ったスペルカードを口で説明するのは中々難しい。
一体、どう説明すればいいんだ…。
霊夢「魔理沙、急かしすぎよ。大体、スペルカードはイメージによって作られるものなんだから。口で説明は難しいに決まってるじゃない」
魔理沙「あ、そっか」
おお、流石は霊夢。
俺の思ったことをそのまま説明してくれた。
ほんとに気がきくんだよな…。
そして、霊夢にそのことを指摘された魔理沙は少し考え込んでいる。
一体、どうしたんだ?
と、その瞬間、魔理沙の目が急に輝き出した。なんか嫌な予感が…。
魔理沙「よし、じゃあ弾幕ごっこだ!」
やっぱり…。
正直予感はしてたんだよな…。
魔理沙って結構脳筋のとこあるし勝負事が大好きだからな。俺がスペルカードを作ったらすぐに弾幕ごっこを言い出すのは予想の範囲だった。
本当ならここで乗ってあげてもいいのだが流石にスペカありで魔理沙とやり合うと冗談なしで命が危ない。
ここは慎重に断ろう…。
八幡「ああ、悪いが「あら、いいじゃない」…」
俺が喋ろうとしたら霊夢が俺に言葉を重ねてくる。しかも、あまり俺にとってよくない方の言葉で…。
霊夢「私も八幡のスペカがどんなものか見てみたいし、是非やってほしいわ」
う〜ん。いくら霊夢の頼みでも流石になぁ。
八幡「いやいや、俺は弾幕ごっこ初心者だぞ。スペカありで弾幕ごっこなんてやったら普通に死んじゃうんだが」
霊夢「あ、確かにそうね。死ななくても八幡が怪我しちゃうかもしれないし…」
そう言いながら思案する霊夢。
死ぬ以前に怪我すらも心配してくれる霊夢。
流石に過保護すぎる気が…。
魔理沙「大丈夫だって、怪我なんて戦いの勲章みたいなもんだ。それにさっきだって私に弾幕を掠めてたし普通に戦えると思うぞ。なんなら、ハンデとして私はスペカを2枚しか使わないってのはどうだ?」
戦いの勲章ねぇ。
葉山とかなら喜びそうだが俺は別に欲しくないんだよなぁ…。だって痛いの嫌だし。
折角、ハンデまで貰ったがやっぱりもっと実力をつけてからにしてもらおう。
八幡「ああ、悪いな魔理沙。やっぱりもう少し実力をつけてから弾幕ごっこをしよう」
魔理沙「そうか…」
目に見えて落ち込む魔理沙。
ああ、そんな悲しそうな顔をしないでくれ罪悪感が…。
しかし、魔理沙はまだ諦めていなかった。
魔理沙「ほんとにダメか?」ナミダメ×ウワメ
ぐはっ!
俺の顔を涙目で覗き込みながらお願いしてくる魔理沙。
こいついつの間にこんな高等テクニックを!
俺でなきゃ惚れてるね。
俺はこんなのに絶対に負けない!
魔理沙「八幡?」ウルウル
魔理沙「弾幕ごっこ、やりないな…」ウルウル
魔理沙「ダメ…なのか?」ウルウル
八幡「仕方がない。やるか!」
はっ!
魔理沙の連続涙目攻撃を受けて思わずそう答えてしまった。魔理沙の口はニヤッと形を変える。こいつやっぱり嵌めやがった。
てか霊夢さんお願いだから体から出てる黒いオーラをしまって…。
魔理沙「そうかそうか、やってくれるのか!やっぱり八幡はいい奴だな!」バシバシ
俺の方をバシバシ叩きながら告げる魔理沙。
くそー、可愛いから文句言えねぇ…。
霊夢「……魔理沙、八幡、誘惑、八幡、涙目、弱い、上目遣い、弱い」ブツブツ
なんか霊夢はぶつぶつ何か言ってる。
お願いいつもの霊夢に戻って!
霊夢「はっ!いけないいけない」
お、どうやら戻ってくれたようだ。
よかったよかった。
霊夢「たく、魔理沙の悪ノリに乗せられちゃって…」ツーン
あ、全然良くなかった。
こりゃ拗ねちゃってるパターンだ。
八幡「悪かったって…。でも、お前も折角だし俺のスペカ見たかっただろ?」
霊夢「まあ、そうだけど…」
どうやらまだ納得はいってないご様子。
こうなったら…。
八幡「はあ、これはあくまで俺のスペカを披露するための弾幕ごっこだ。絶対に安全には配慮するし気をつける。だからな?許してくれよ」ナデナデ
俺は霊夢の頭に手を置き撫でた。
こうすると基本的に霊夢は機嫌を良くしてくれるからだ。
霊夢「んっ。まあ、それなら良しとしてあげる」
少し甘い声をあげた後、すぐに承諾してくれた霊夢。どうやら、機嫌を直してくれたようだ。
魔理沙「おい、お二人さん。いちゃついてないでさっさと準備してくれよ」
八幡・霊夢「イチャイャなんてしてない(わ)」
魔理沙のセリフに思わず俺と霊夢の言葉が重なる。まあ、確かに側から見たらイチャイチャしてるように見られてもしょうがないがこれはけしてそんなものではない。ほんとだよ…。
八幡「んんっ。それより、弾幕ごっこだろ。始めるならさっさとやろう」
気恥ずかしくなった俺は霊夢の頭から手を離し魔理沙に告げる。その瞬間、霊夢が「あっ…」とか言ったが聞かなかったことにした。
魔理沙「お、なんだよ。やる気になってるじゃねか!それじゃあ、さっそく始めるぜ!」
そう言って魔理沙は箒に乗って空を飛ぶ。
俺もそれに合わせて浮遊した。
霊夢「あんまり派手にやって神社を壊さないでよ」
下から霊夢が俺たちにそう告げる。
確かにここは神社の上だ。
下手にやったら危ない、気をつけないと。
魔理沙「それじゃあ、先行は八幡に譲るぜ。ドンとこい!」
ほ〜、先行を譲ってくれるのか。
なら、遠慮なく。
俺は早速1枚目のスペルカードを取り出す。
そして、こう唱えるた。
八幡「影符『シャドーダンス』」
スペルカードが淡く光を放つ。
そして!
ヒュンヒュンヒュン
いくつもの弾幕が魔理沙めがけて放たれる。
魔理沙「お!早速、一枚目か。飛ばすな八幡!」
八幡「まあな、出し惜しみしててもお前には勝てないことはもう分かってるし」
魔理沙「ああ。でも、あまいぜ。そんな攻撃じゃ簡単に躱し…え?」
俺の弾幕を躱そうと構えた魔理沙。
しかし、魔理沙の表情には驚きが浮かんでいる。理由は簡単だ。何故なら俺の弾幕は魔理沙から軌道が逸れたからである。いや、逸れたではない。正しく言うならばそう囲っているのだ。魔理沙の横を円状に俺の弾幕達が回り続けている。
魔理沙「一体、なんだ?」
八幡「さあ、なんだろなっ!」
その瞬間、俺は魔理沙を囲ってる弾幕に力を込める。すると、その弾幕達は順番に魔理沙を襲った。
ビュン ビュン ビュン
魔理沙「え?おわ!うおっ!」
しかし魔理沙は紙一重でそれら全てを躱す。
やっぱりこの程度では当たらないか。
だが、そんなことは弾幕の訓練中から察していた。俺では魔理沙に弾幕を当てることができない。しかし、このシャドーダンスはそんな魔理沙対策で作ったものでもある。
魔理沙「ちょっ!またかよ!」
魔理沙は慌てた表情を浮かべる。
そう実はこのシャドーダンスは仮に躱されようと再び円状に動く弾幕達の中に混ざり再度囲った敵に攻撃をするようになっているのだ。これならいくら躱されようと関係ない。
まあ、一つ欠点はあるが…。
魔理沙「くっ!ならこうだ!」
ビューーーン
その瞬間、魔理沙は勢いよく上昇する。
やっぱり気づかれたか。
そうこのシャドーダンスの最大の弱点は上下である。相手の横を円状に動くから前後左右に躱されても特に問題がない。しかし、今のように急上昇されると…。
ヒュン ヒュン ヒュン
敵を見失った俺の弾幕はみるみるどこかに散らばっていく。ああ、無惨…。
魔理沙「ふぅ〜、結構危なかったけど上に逃げたら簡単に抜けれたぜ」
魔理沙はニッと笑みを浮かべた顔を俺に向けながら告げる。
八幡「ふっ。ならこれでどうだ!」
俺はそう言いながら2枚目のスペルカードを構える。どうやら俺自信この弾幕ごっこを限界まで楽しめているようだ。魔理沙があれだけやりたがってた意味も今ならわかる。
魔理沙「こい!」
八幡「影符『マシンガンシャワー』」
2枚目のスペルカードはマシンガンシャワー。これは名前通りマシンガンの如く弾幕を素早く連続で放つ技だ。パワーはないがスピードだけならとんでもないものである。
魔理沙「やっぱり、八幡の弾幕はスピード重視か!だけど威力が足りないぜ」
魔理沙はそう告げると弾幕を放つ。
別にスペルカードでもないただの弾幕だ。
ボンッ ボンッ ボンッ
俺のスペカは見事に魔理沙の弾幕に相殺されていく。なんか悲しい…。修行初めて3日目の素人とプロではここまで差が出るのか…。
魔理沙「どうした八幡。その程度か」
八幡「お前が強すぎるんだよ…」
さて、どうしたものか。
俺に残されたスペカは残り4枚。
なんと2枚も無傷で躱されてしまったのだ。
もし、魔理沙にダメージを与えるとしたら…。
魔理沙「おいおい、八幡!弾幕ごっこ中に考え事は危険だぜ。魔符『スターダストレヴァリエ』」
八幡「え?」
魔理沙にどうやって弾幕を当てようかと考えているといきなり攻撃を仕掛けてきた魔理沙。
初心者相手になんてことを…。って、言ってる場合じゃないな。
俺は慌てて魔理沙のスペカを躱そうとする。
しかし、魔理沙のスペカは威力も密度もスピードも…。そして、美しさまでもが俺とはレベルが違った。美しい星形をした弾幕は素早く俺に襲いかかる。
霊夢「ちょっ!」
下で様子を見てた霊夢はそれに焦ったような表情を浮かべる。大方、俺に魔理沙のスペカが被弾することを心配しているのだろう。
ここで霊夢を心配させるわけにもいかないし一か八かやりますか。
そう言って俺は3枚目のスペルカードを構えた。
八幡「拒符『リジェクトアタック』」
ギュイン
構えたスペカの前に空間の歪みのようなものが現れる。そして…。
ヒュン ヒュン ヒュン
その歪みはまるでブラックホールのように魔理沙の弾幕を吸収していく。そして、しまいには魔理沙の放った弾幕全てを防ぎきった。
魔理沙「な、なにーーー!!」
流石の魔理沙もこれには驚きを隠せない。
まあ、それもそのはず、何故ならこのスペルカードは俺だからこそ作ることができたスペルカードなのだから…。
魔理沙「今のは一体どうやって…?」
まさか自分のスペカを回避されるとは思ってなかったのか魔理沙は少し混乱している。
八幡「おいおい、魔理沙。弾幕ごっこ中の考え事は危険だぞ?」
俺は先程魔理沙に言われた言葉をそのまま返してやり4枚目のスペカを構える。
魔理沙が混乱してる今ならこのスペカを当てれるはずだ!
八幡「隠符『イーアワクミエー』」
俺は遠慮なしにスペカを放った。
魔理沙「あわわわわわわ」
混乱してた魔理沙もは俺がスペカを放ったのを確認すると慌てて回避する。
このスペカによって放たれる弾幕は5弾、数はそう多くはない。
しかし、このスペカには秘密があるのだ。
ヒュイ〜〜ン
なんと魔理沙によって躱されたスペカは急カーブし再び魔理沙の元へと飛んでゆく。
そう実はこのスペカには自動追尾機能をつけてあるのだ。原理は簡単、霊力や妖力や魔力など生き物が生まれながらにしてもつエネルギーを探知するように設定した。近くに人がいる場合はそっちに反応して危険だが、霊夢みたいにある程度の距離感があれば問題はない。
魔理沙「マジかよ!うわっと!」
ドンッ
ここに来て初めて魔理沙が一発被弾する。
魔理沙は、そのまま森の方へと落ちていった。しかし、どうやらダメージはあまりないようす。森に落ちる寸前の所で止まった。
しかし、魔理沙目掛けて飛ぶ弾幕は4つ残っている。さあ、どうする…。
ドンドン魔理沙と距離を詰める弾幕。
だが魔理沙は逃げない。
そして!
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
魔理沙「今だ!」
魔理沙は弾幕に当たる直前に勢いよく横に逸れる。弾幕はそのまま地面の方へと落ちていき爆発音をならした。
マジかよ…。
魔理沙「やった!上手くいったぜ!」
おかしい…。勿論、あんな感じでギリギリに避けられることも想定して近づけば近づくほどすぐに反応して急カーブするよう設定したのに…。まあ、俺自信まだまだ素人だ。おそらく微調整が甘かったんだろう。でも、今ので決めれなかったのは痛いな…。
魔理沙「いや〜、まさか、軽くとはいえ被弾するとはな…。正直甘く見てたぜ…。でも、もう手加減はしないぞ八幡!」
お〜、魔理沙の目から炎が見える。
めちゃくちゃ盛り上がってるな…。
大丈夫かな俺…。死なないよな?
魔理沙「私に残ったスペカは後1枚。折角だし私の大技を見せてやるぜ。多分、八幡なら死なないだろ!」
え?なに?俺なら死なないって…。なんか凄いスペカを使う気なのか?
そんなことを思っていると魔理沙はスペカとあれは八卦炉か?それを俺に向かって構えた。
霊夢「え?ちょ?魔理沙!」
霊夢がなんか下でアワアワしてる。
何!一体、俺はどうなるんだ?
そんな不安に包まれていると魔理沙の方から物凄い魔力が感じ取れた。
マジかよ…。
魔理沙の持つ恐らく八卦炉?に物凄い魔力が込められている。なるほど、火力重視の一発ってわけか…。それなら…。
俺はスペカを構える。
そして、霊力を一気に込めていく。
魔理沙「なんだ?八幡も火力重視のスペカか?」
八幡「そうだ」
魔理沙「へへ、それはいいぜ!これならテクニックとかそういうのは関係ないからな」
八幡「そうだな」
魔理沙の言う通りこの一撃はシンプルな潜在能力の強さで決まる。普段はスピード重視の弾幕が多い俺だがこのスペカだけは別格だ。本当に火力のことしか考えないで作ったからな。
八幡「いくぞ!影符『シャドーエクスプロージョン』」
魔理沙「ああ!恋符『マスタースパーク』」
俺からは黒いエネルギー波が魔理沙からは虹色のエネルギー波が放たれた。
俺と魔理沙の間で凄まじいエネルギー同士がぶつかり合う。
八幡「くっ!」
魔理沙「ぐぐぐっ!」
お互い一歩も引かない状況。
正直、かなりキツイ。
その瞬間だった!
あまりにも大きな力でぶつかり合ってた俺と魔理沙のエネルギーは限界を迎え真ん中あたりでお互いのエネルギー波が弾け飛んだ。
八幡「くっ!うわあああああ!!」
魔理沙「えっ!うわああああ!!」
互いに地面に吹き飛ばされる俺たち。
霊夢「ちょっ!」
ヒュン
その瞬間、霊夢が飛び立ち。
見事、空中で俺と魔理沙をキャッチしてくれたのだった。
影符「シャドーダンス」
黒い弾幕が相手の横をグルグル周り連続攻撃をする。
拒符「リジェクトアタック」
目の前に空間の歪みができ、相手の攻撃が消える。
影符「マシンガンシャワー」
その名の通り超スピードで大量の弾幕を飛ばす。
隠符「イーアワクミエー」
追尾型の弾幕。暇な方は名前の解読をどうぞ。
影符「シャドーエクスプロージョン」
黒いエネルギー波
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