ネギま違い   作:メロンペン

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葱野歓迎会

週刊少年本誌で実行した場合は絶対炎上するであろう撃退方法に成功したハルは、部屋に散乱した己の衣服を集めて着替えをし終え、歓迎会の開始時間が迫っている事に気を使えるまで余裕を取り戻していた。

 

「なんていうか、今日一日で一生分の運を使い果たした気がする」

「一生分だと?私にこんな真似をして助かったんだぞ。来世の分まで尽きたに決まってるだろう」

そう言いながらハルにすり寄って来るエヴァンジェリンの表情は、少し前まで怒りに任せて首を絞めて来た相手とは思えない程に上機嫌であった。

 

「それとも前世が余程運が悪かったかだろうな。おいハル、今日から私の家に泊まれ。こんな所ではいつ邪魔者がやって来るか分からないからな」

「いやいや、それは流石に学園長とかに怪しまれるだけじゃ済まないからさ……お、おい」

ハルが原因では無いとはいえ、学園の魔法使いにはあまり歓迎されていないと感じていたハルは、これ以上関係を悪くするのはマズいと思い申し出を断ろうとする。しかし、エヴァンジェリンは返事はイエスしか認めないと言わんばかりにハルのズボンの中に手を差し込んで上下に動かした。

 

「お前は私の……いや、私はお前の物なんだぞ。それともこんな姿を誰かに見せつけたいのか?」

「だ、だから今日はまだ早いって意味で。お、おい茶々丸も何か言ってくれ」

積極的に好意を寄せてくれるエヴァンジェリンを無下にすることも出来ず、ハルはようやく現状を受け入れる事が出来た茶々丸に救いを求める。

 

「私はマスターの意思を最優先しますので。それよりもお時間は大丈夫でしょうか?」

「時間?ああ、小娘共が歓迎会を計画してるんだったか。そんなのは無視だ無視」

いつの間にか再び剥き出しとなったハルの下半身に蹲り頭部を前後させるエヴァンジェリンだったが、このまま主導権を握られては困ると思ったハルの反撃で形勢が逆転し、取り敢えず教師として正式採用された後にエヴァンジェリン宅の世話になるという事に同意させるのだった。

 

 

 

 

 

 

「それじゃあハル先生を歓迎してかんぱーい!!」

「「「「「かんぱ~い!!」」」」

エヴァンジェリンの説得に成功したハルは歓迎会の開始時間にギリギリ間に合う事が出来た。

ちなみにエヴァンジェリンは説得の際に体力を消耗し尽してしまった事に加え、ハルの武装解除により衣服を身に着けていない状態では出席は困難だと判断した茶々丸に連れられて、歓迎会を欠席する事になってしまった。

 

「それにしても歓迎会までボイコットって相当エヴェンジェリンさんに嫌われちゃったみたいね」

「一体何をしでかしちゃったの?もしかして出会って直ぐに告白しながら抱き着いたとか?」

「まさか~。どこかの煩悩マンじゃあるまいし。それより先生って彼女とかいるの?」

歓迎会が盛り上がるに連れて教室でのハルとエヴァンジェリンの一悶着の原因追及や、ハルのプライバシーに関する質問など女子校特有のノリが高まっていき騒がしさを増していった。

 

(あーうるさいうるさい。コイツ等の悪ノリには付き合いきれないっての)

そんな中教室の隅で周囲とは一歩引いた距離を保っていた長谷川千雨はいつまで経っても終わりを迎えない歓迎会にいい加減嫌気が差していた。

 

(一応空気を読んで参加はしてやったんだ。こっそり先に帰っても文句言われないだろ)

そう決めた千雨はコッソリ荷物を纏めて教室から出ようとするが、タイミングが良いのか悪いのか千雨の希望通り歓迎会を終わらせに来た人物が目の前に現れた。

 

「コラお前達!!いつまでやってるんだ!!もう18時過ぎてるんだぞ!!」

「ゲッ、新田先生。折角盛り上がってきた所だったのにー」

鬼の新田と呼ばれ生徒から恐れられている生活指導教員に一喝されハルの歓迎会は終了を迎える。

が、それはあくまで教室での歓迎会が終了しただけであり、まだまだ騒ぎ足りない一部の生徒は女子寮に帰って歓迎会の二次会を行う事を宣言する。

 

「よーし、それじゃあ二次会は女子寮で開催決定!!場所は一番広い委員長の部屋ね」

「賛成!!ハル先生も当然出席するでしょ?」

当然の事ながら女子寮での二次会は丁重に断ったハルは、朝倉和美や早乙女ハルナ等にノリが悪いとブーイングされるも、就任初日の男性教師が女子寮で騒ぐ訳にはいかないと全うな正論を述べてその場を収めるのだった。

 

 

 

 

 

 

「あーもう最悪だ。だからアイツ等のバカ騒ぎに付き合うのは嫌だったんだ」

日没を迎えすっかり暗くなってしまった校舎の廊下を歩き、長谷川千雨は駅まで行って無くしている事に気付いた自らの定期券の入った財布を探しに2-Aの教室まで引き返して来ていた。

 

「多分新田が怒鳴った時にビックリして落した筈だから教室に……え?」

教室の前に立った千雨が目撃したのは自分の目を疑う光景であった。

 

 

「やれやれ、歓迎された相手が歓迎会の片付けをするってどっかの体育会系の会社みたいだな」

教室の中ではハルが散らかった教室を一人で片付けていた。

当然それだけなら千雨は驚いたりしないが、箒やモップなどの掃除道具がハルが手を触れている訳でも無いのに勝手に動いて掃除をしているのであれば話は別だ。

 

(な、何だよアレ?私は夢でも見てるのか?)

 

 

自称常識人の千雨にとって自分と同い年の教師というハルは非常識な存在の一つであり、出来れば必要以上に関わり合いになりたくない相手だったが、目の前の光景はそれを遥かに凌駕する非常識な出来事であった。

 

「大体このくらい綺麗になれば十分だろ。後はこの落とし物だけど」

(ゲッ!?それは私の財布じゃねえか!!)

ハルの手に有る物が自分の財布だと気づいた千雨はどうやってそれを取り返そうか悩んだが、意を決して先程までの光景を見なかった事にして教室のドアに手をかける。

 

「えーと、私の財布はどこかなー。あー、それは私の財布じゃないですかー」

「ん?ああ長谷川さんか。コレって君の落とし物だったのか」

 

少々所では無い棒読みをしてしまい千雨は焦りで冷や汗を流すが、ハルはそれに気を留めなかったのか持っていた財布を千雨に手渡す。

 

「一応中身は確認して下さい。それともう暗いから途中まで送って行くから」

「うぇ!?いえ、そこまでして頂かなくても結構ですのでっ!!」

ハルから財布を受け取った千雨は逃げる様に教室を出ようとするが、焦り過ぎたのか足をもつらせてしまい転倒してしまった。

 

「おい大丈夫か?血が出てるぞ」

「だ、大丈夫です。痛っ」

転んだ際に膝を擦り剥き更に足首を少し捻挫させた千雨をハルがそのまま放っておく筈も無く、治療をする為千雨を抱き上げるとそのまま保健室まで移動し始めた。

 

 

「え~と、取り敢えずコレで治療は済んだけど、その足だと寮まで送った方が良さそうだな」

「そんな大袈裟にしないで下さい。歩こうと思えば歩けますので」

教師として最善の行動を取ろうとするハルの姿勢に千雨は鬱陶しさを感じつつも、同い年の癖に自分より年上の雰囲気を醸し出すハルをそれ程悪く思わなくなっていた。

 

「ところで長谷川さんに聞きたい事が有ったんだけど……教室のアレは見た?」

「な、何の事ですか?私には何の話かサッパリ分からないです」

だが真剣な眼差しで見つめるハルに気圧され、千雨は教室での一部始終を目撃した事を認めてしまう。

 

(や、やっぱりかぁ。なんか態度がおかしかったらそうじゃないかと思ってたんだよな。どうする?頭がパーになるけど記憶が消える魔法を使うべきか?)

内心焦っている事を臆面にも出さず、エヴェンジェリン襲撃とはまた違うピンチに陥ってしまったハルは何をするのが一番ベストなのか思考を巡らせる。

 

(いっその事千雨もエヴァみたいに……いやいや、そんな事したら普通にアウトだろ。こんな時ネギだったらどうやって回避するんだ?)

 

沈黙して見つめ合いながら最善の方法を模索するハルに対し、千雨はこの空気に耐えられなくなったのか口を開いて喋り始めた。

 

「ま、まあアレだ。人には誰しも他人には言えない秘密ってのが有るんだし。先生が見なかった事にしてくれって言うなら私もべらべら言い触らす事はしないからさ」

「ほ、本当か!?嘘じゃないな?信じて良いんだな長谷川っ」

思いがけない千雨の提案に身を乗り出すハルだったが、赤松世界観お約束の肝心な所でエロコメが発動するという現象が発生し、勢い余って保健室のベッドに腰を掛けていた千雨をそのまま押し倒してしまう。

 

(最悪だ、どうしてこんなタイミングでこうなるんだ。やっぱり俺程度のオリ主にはネギの代役なんて無理な話だったのか)

ハルの転生前の記憶が確かならば千雨は本来であれば後にネギと結婚する事になる相手である。

その千雨を押し倒し、尚且つ唇まで奪ってしまっている現状にハルは魔法学校で5年間味わって来たネギへの劣等感が不思議と満たされている事に自己嫌悪してしまう。

 

(決めた。ここまで状況が悪化したならもう俺のする事は一つしかない)

「んむっ!?むぐっ、んちゅ、んふぅ!!」

半分ヤケになったハルは状況が悪いと責任転換をし、突然の出来事に思考停止中だった千雨の口内に己の舌を捻じり込み、更には制服越しに胸を揉みしだく。

 

「やっ、やめっ、んはぁ、あんっ!!」

胸を揉むハルの手と舌攻めが一旦止まり、千雨は一呼吸入れて態勢を整えようとするが、すぐさま千雨の唇を再度奪うとキス初経験の千雨の口内を蹂躙しながら制服を脱がせていく。

 

「長谷川……いや千雨。俺はお前も自分の物にする事に決めたからな」

「アッ、ヤァ、んあっ!!こ、この淫行教師ぃ」

ハルに対し言葉だけの抵抗をする千雨だったが、密着した下半身からもたらされる快楽に翻弄されるうちに、遂には自らハルに跨り体を揺らすまでになり、終電の時刻が過ぎても宿直室のベッドの上でハルを受け入れて喘ぎ続けた。

 

 

 

 

 

「この淫行教師。ケダモノ。鬼畜の輩」

麻帆良学園の上空を飛びながら、ハルは杖に同乗させている千雨に延々と先程まで行われていた不純行為の件を罵倒されていた。

ただし口調は確かに荒いがハルにしがみ付いている千雨の表情は怒りの感情は見受けられず、どちらかと言えば照れ隠しをしているツンデレ系女子の顔というのが近い印象であった。

 

「本当に反省してます。責任は取るから通報だけは勘弁して下さい」

「せっ!?責任とか軽々しく使うなよ!!私はまだ学生生活続けるつもりなんだぞ!!」

責任という言葉に思う所が有ったのか杖の上で慌てふためく千雨を背後に感じながら、ハルは麻帆良女子寮到着を少し遅らせる為に飛行速度を少し落とすのだった。




この作品は魔法バトルと学園エロコメ。ネギまを構成する二大要素の内のエロコメ部分に特化する予定です。

ネギの今後

  • 完全フェードアウト
  • ラスボス化
  • 途中合流
  • TS化
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