ありふれてないスライムが世界最強   作:Kaimax

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 この作品は私がpixivにて投稿しているものです。そのため基本的にpixivの方を先に更新します。

 参考にしている作品
・web版 転生したらスライムだった件 【完結済み】
・マンガ版 転生したらスライムだった件 【未完結】
・アニメ版 転生したらスライムだった件 【未完結】
・公式スピンオフ 転生したらスライムだった件〜魔物の国の歩き方〜 【未完結】
・web版 ありふれた職業で世界最強 【本編完結:番外編未完結】
・単行本版 ありふれた職業で世界最強 【未完結】
・マンガ版 ありふれた職業で世界最強 【未完結】
・アニメ版 ありふれた職業で世界最強 【未完結】

 以上のことを理解したうえで読んでください。
 場合によってはネタバレが含まれます。


プロローグ

「…………」

 

 魔国連邦(テンペスト)の会議室は俺とヴェルドラを除いて全員が見たまんま落ち込んでいる。

 ディアブロなんて今にも血涙を流しだしそうな様相だ。

 なんでこんなことになったんだろう?

 

《それは主様(マスター)が異世界に行くと言った為です》

 

 いやいやそんなことはわかっているのだよシエル先生。俺が何日間かいなくなると思ってるから、寂しくてこんなことになってるんだろ?

 異世界に滞在するのはイングラシアで教師生活を送ってた頃よりも断然短くする予定だし、帰ってくる時は瞬間移動で異世界に跳んだ後の十数分後とかに戻ってくるつもりだから俺がいないのなんてたかだか長くて一時間ぐらいだろ。

 

《それもですが、主様(マスター)が異世界のお供にヴェルドラしか連れて行かないというからです》

 

 あ〜そういう……どうりでさっきからヴェルドラがうざいドヤ顔をみんなに見せているのか……

 

「みんな、俺だってヴェルドラを連れて行きたくないんだよ」

「なんだと!?」

「でもこいつ前科があるだろ?仕方なくなんだよ、最悪俺の胃袋に閉じ込めればなんとかなるし」

「なんで師匠だけなのよさ!私も前科あるでしょ!監視のために私も連れてってよ!」

「いやいや、お前ならベレッタとか十二守護王に交代で監視させれば流石に問題ないだろ」

 

 そう言ってラミリスの後ろに控えているベレッタに目を向けると、胸に手を当て礼をしていた。

 相変わらずしっかりラミリスの側近兼護衛をこなしているようである。まぁ、そのせいで前回かなりの苦労をかけたみたいだけど……ちゃんと改良してあげたからこれからも頑張ってくれ!

 

「お任せください。リムル様」

「ベレッタの裏切り者!私の本当の力はこんなもんじゃないんだからね!」

「それを見れるのは一体何百年後なんだろうな?」

「うぐっ」

 

 俺の説明で納得はしてないものの理解してくれたのか、それ以上はみんな泣きそうな感じではなくなっていた。

 なんだかんだ言ってイングラシアに行った時もきちんと見送りしてくれたんだし、それにほんとに少しの間いないだけだから俺がいない間に何か起こるなんてこともないだろう。

 ………まぁ、今の魔国連邦(テンペスト)に喧嘩ふっかけてくるような命知らずなんていないだろうけど。

 結局その後はこの会議の後にすぐ出発するということを伝えてお開きになった。

 そして俺はヴェルドラと共に迷宮の研究室の床に書いてある魔法陣の上に人型になって立っていた。それをベスターなどの研究員たちに見守られていた。

 一応、古城舞衣(マイ・フルキ)によって異世界への門(ディファレントゲート)を安全に起動できることはフォーラムで発表されており、ベスターたちも研究に参加していたので安全なのは知っているのだが、やはり自分たちの国の王自らが実験の被験者になるのは一抹の不安がよぎるのだろう。

 しかし、もし異世界行きが成功しても帰ってこれないなんてどこかの暴風竜(ヴェルドラ)精霊女王(ラミリス)みたいなことになった時、俺だったらよほどの事がない限りそのまま瞬間移動で戻ってこれる。それに、もし異世界で襲われても俺とヴェルドラなら基本的に負けることはないはずだ。

 そのためこの実験には俺以上の適任者はいないのだ。ヴェルドラは監視も兼ねている。また俺がいない間にラミリスと何かされると面倒な事この上ないからな。俺の目が無い(物理的にもスキル的にも)ところで長い間二人を一緒にしたらいけないのだ。

 それに、いざっていう時ヴェルドラを止めるにはゼギオンやディアブロなどのかなり強力な戦力が必要になり、そんな大騒ぎをしてしまったら今度はミリムが飛んで来かねない。

 そうなればもう最悪中の最悪だ。俺が帰ってきて、街が崩壊していたなんて洒落にならない。そうならないためにも、俺が直接監視した方がまだマシということになった。ちなみにこのことはヴェルドラには伝えていない。

 

「それではリムル様、ヴェルドラ様、御二人に限って危険などはないでしょうが、御気をつけて」

「あぁ、ありがとうベスター。それじゃ、魔素を込め始めるから少し離れてくれ。もしかしたら前回のベレッタみたいに巻き込まれちゃうかもしれないからな」

「まぁ、もし巻き込まれても我が守ってやろうぞ!クアーーーハッハッハ!!」

「お前あんまりふざけてると……ずっとおれのなかだぞ?」

「な!じ、冗談に決まっておるだろう!全く、リムルは冗談が通じないな」

 

 冷や汗を流しながら冗談というがヴェルドラは全く誤魔化せていない。しかし、それに気付いていないのか俺の背中をバシバシ叩いて笑っている。

 こいつ……絶対何かやらかすだろ。

 一抹どころではない不安が体を駆け巡るが、とりあえずは無視して魔法陣に魔素を込める。

 途端に魔法陣は輝きだし、光が一際大きくなり術式発動の兆候を感じた途端、ヴェルドラが俺に掴みかかった。

 

「な、ヴェルドラ!何して……」

「ラミリス!いまだ!!」

「オッケー!」

「ちょ!……」

 

 術式が完全に発動し終えるギリギリのタイミングでラミリスが術式の範囲内に飛び込んできた。このタイミングで入ってこられると、外に出すことなんて出来はしない。

 俺はもう完全に諦めて、異世界に到着してからヴェルドラとラミリスを胃袋に隔離しようと心に決めた。

 そして光と共に俺たちの体は足から徐々に消えていった。

 

 

全身の不自然な浮遊感とともにうっすらと意識が覚醒する。それとともにどこからか声が聞こえた。

 

『ほう……これは良い依代になりそうだな。ふむ、私の力が及ぶのが一体だけなのは尺だがそいつはもらっていくとしよう』

 

 声が止むと同時に、ラミリスが何かよくわからないものに包まれて意識を失ってしまった。

 シエル!あのモヤを解析しろ!そしてできたらラミリスを助けてやってくれ!

 

《解析ができませんでした。また、ラミリス救出についても、現在主様(マスター)も含め我々が干渉しえるものではありませんでした。解析できるまで再試行を繰り返しまか?》

 

 NOだ。干渉できないんじゃ解析もままならないだろうし。

 しかし、神智核(マナス)であるシエルにすら解析できないとなるとかなりまずい。

 俺達に干渉してきているのは、状況から考えておそらく俺たちの世界とは別の世界の住人で、依代がどうのとか言ってたから、俺達で言うところの悪魔や天使、いわゆる精神生命体の類だろう。

 しかし、時空間に干渉できるとなると相当な力を持った存在と言わざるを得ない。しかも世界に体がまだ適応していないのか、それともそもそも動くという概念がない空間なのか移動はおろか念話すら出来ない。

 そして何も出来ないまま再び視界が光で覆い尽くされていく。光の強さが増すたびに俺の意識は朦朧とし始めていった。

 くそっ!ラミリス!絶対助けるから……な………




読んでいただきありがとうございました!
今回はプロローグなので2000文字強という短さですが次回からは10000文字は少なくとも超えます。
できれば次回以降も読んでくれると嬉しいです。
これからよろしくお願いします!
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