ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
滞在1ヶ月目。エルスティア皇国の大会議室。そこにタクト達もステラの呼び掛けで参加している
調査団長「今から1ヶ月前。北方にある同盟国のシーライ王国の火山が、我が国の震災の影響で噴火を始めた。だが幸いにも、近隣の住民達は早期避難を開始した為、全員生存した。この活火山によって、噴火口は火口湖となった。シーライ王国の調査団が派遣された時、この火口湖に人が発見された。」
タクト「え?人が?」
フェオン「それって遺体ですか?」
軍事団長「そうだ。」
エミリー「昔の遭難者とか?」
皇帝「ウム。調査団も始めはそう考えていたのだが。」
調査団長「しかし・・・発見された場所は火口湖の奥深く。地層を調べた結果・・・10年以上前の事だ。」
エミリー「10年前!?」
ヒナ「そんな昔から!?」
皇帝「調査団長。例の物を。」
調査団長「はい。」
巨大な黒板に、巨大な写真を出した。そこに写っていたのは・・・
割れた岩石の間に倒れている少女だった。
タクト「少女・・・?」
イザベラ「何で岩石に・・・」
アンナ「綺麗・・・」
エミリー「・・・・・」
調査団長「名前はメイラン。発見者が思わず口ずさんで名付けたそうだ。」
レア「メイラン・・・」
アンナ「てっきり10年前って言ってたから、化石や遺骨かと思ってました。」
タクト「けど、幾ら火口湖だからって。10年前に火山に埋もれたとしても、溶岩で溶かされてしまうんじゃ・・・」
調査団長「ウム。そこが肝だ。未確認生命体も否定出来ない。今はシーライ王国の調査団と共に調査する事となり、城の研究室を利用する事となった。陛下。」
皇帝「あぁ。もうじき到着するようだ。」
調査室。
ステラ「研究チームが編成されるまで、1週間程管理して貰う事となっています。」
調査団長「ステラ様。彼女は本当に人間なのでしょうか?」
ステラ「詳しい解析は不明ですけど、髪の毛から採取したDNAは人間そのものでした。」
調査団長「そうですか・・・」
タングステンの棺で厳重管理されてるメイランをタクト達が見る。
タクト「丸で生きてるみたいだ。あの活火山の中を無傷で残ってるなんて。」
グレア「目、醒ましてくれないかな?」
イザベラ「ステラさんが言うには、内部は1200℃で保ってるって言ってました。」
タクト「溶岩と同じ温度か。このタングステンは熱に強い金属だ。」
レア「本当に死んでるのかぁ?人間の形を保ってるけどなぁ。」
フェオン「そ、そうよ。死んでる可能性もあるのよ・・・?」
イザベラ「お姉ちゃんが震えながら言ってる。」
フェオン「さ、さぁ皆。私達も退散しましょ。」
皆が退散したが、エミリーはメイランをジッと見ている。
タクト「エミリー?どうした?」
エミリー「あ、いや。何でもない。」
彼女も退散した。
その後城の書庫。
タクト「・・・・・」
フェオン「タクト何してるの?」
彼はメイランの写真をジッと凝視してる。
タクト「あのメイランについて調べてるんだ。まぁ所謂、学術的興味かな?」
レア「ほほう?じゃああのメイランが人類にとって大発見なのか教えてくれるか?」
タクト「そうだなぁ・・・10年前の岩石から発見されたからかな。」
グレア「それがどうして?」
タクト「おいおい押し付けんなよ・・・」
ステラ「このエルスティア皇国とシーライ王国は20年前の海底火山の活動によって島となり、自然が栄えたと言います。」
フェオン「ステラ様。」
ステラ「それから5年後。人類がそこに2つの国を築き上げました。つまり10年前に彼女が存在したと言う事実は。」
グレア「成る程!まさしく大発見だね!」
ヒナ「ステラ様はお詳しいのですね。」
ステラ「私はこう見えて考古学に興味がありまして。」
エミリー「・・・・」
そんな中エミリーは、メイランの写真を見てるばかり。
”カーンカーンカーン!!”
全員「!?」
索敵兵「ステラ様!!」
そこに1人の索敵兵が駆け込んだ。
ステラ「どうしました!?」
索敵兵「魔物が接近して来ます!!火口湖付近の海底から出現したと考えられます!!」
ステラ「え!?」
城の屋上にタクト達が駆け付けた。
軍団長「魔物の進行方向は!?」
索敵兵「エルスティア皇国に向かっております!上陸の可能性があります!今そこに別働隊が派遣されています!」
火口湖付近の海辺。
魔法班長「来るぞ!」
索敵魔法で魔物が接近するのを確認する。
魔法班長「放て!!」
一斉に魔法弾を放った。
海底を泳ぐ謎の魔物に魔法弾が直撃した。
魔物「ーーーーーーー!!!」
海辺。魔法班長の索敵魔法から魔物が消えた。
魔法班長「ッ!?」
城の屋上。
索敵兵「別働隊から伝令!魔物が索敵魔法から消滅した模様。魔物の撃退に成功したと。」
レア「何だぁ!随分弱い奴だったんだな!」
軍団長「いえ、まだ油断は出来ません。魔法兵。監視を怠るな。」
索敵兵「了解!」
研究室。メイランの保管所。
エミリー「何だ?タクトとイザベラも来てたのか。」
フェオン「急にどうしたのよイザベラ・・・彼女を急に見に行くなんて・・・」
イザベラ「お姉ちゃん。さっきの魔物がこのメイランさんと何か関係あるんじゃないかってタクトさんが言ってたから。」
エミリー「美女と魔物かぁ。」
タクト「彼女、何かを知ってる可能性が高いな。」
ヒナ「10年前のエルスティア皇国ってどんな国だったんでしょうか?」
アンナ「きっと、今と同じくとっても豊かな国かも知れませんよ。」
メイランの棺にエミリーの手が触れた。すると。
エミリー「ウッ!!」
突然エミリーに痛みが走った。
タクト「エミリー!」
エミリー「だ、大丈夫だ・・・」
グレア「気を付けて。温度1200℃なんて下手したら溶けるよ?」
エミリー「・・・あぁ。」
棺にエミリーの指紋が付着してる。
大会議室。
皇帝「震源地の地図を見せてくれるか?」
調査団長「はい。此方です。」
震源地を記した地図を広げた。南方に青い点がある。
皇帝「この青い点は、ここ数日間震源の深さが10キロ以下の小さな地震が起きた所だ。」
タクト「北上してるな。」
皇帝「よし。全兵に通達せよ!防衛体制に入れ!」
軍団長「了解!!」
皇帝「君達はここで待機していてくれ。」
タクト「分かった。」
エルスティア軍が火口湖の海辺へ向かった。
城に残ったタクト達は。
レア「なぁ、無駄足だったんじゃないか?魔物は兵達がやっつけたんだから。」
アンナ「でも、何かが移動してるのは確かだと思う。」
グレア「ん!?」
ヒナ「グレアさん?どうしました?」
グレア「来る!」
海底に魔物が出現した。それは、サラマンダーの魔物だった。
火口湖の海辺。
索敵兵「魔物が海底に出現しました!恐らく火口湖付近で出現した魔物と同じです!」
軍団長「よし。全軍!攻撃開始!」
全軍「了解!!」
魔法師団が海底に出現したサラマンダーに向けて魔法弾を一斉発射。
海底。
サラマンダー「ーーーーーーーー!!!」
魔法弾がサラマンダーに全弾直撃。
海辺。
索敵兵「全弾命中!魔物の生命反応が弱まっています!」
海底。
サラマンダー「ーーーーーーーーー!!!」
城の研究室。サラマンダーの咆哮に応えるように、メイランの手が動いた。
そんな事を知らないタクト達は、屋上から魔法師団とサラマンダーとの戦いを見ていた。
レア「良いぞ!このままトドメだ!」
エミリー「・・・ッ!!」
突然エミリーの脳裏にメイランが現れた。
ヒナ「ーーーーー?」
タクト「ーーーー?ーーーー?」
エミリー「・・・・ハッ!!」
タクト「どうしたエミリー?」
エミリー「・・・・・(何だ?今の・・・)」
海底。サラマンダーが即座に潜って姿を消した。
海辺。
索敵兵「魔物が海底に潜り、索敵から姿を消しました!」
大会議室。
レア「最近のエミリー、何か可笑しいぞ?」
タクト「エミリー。何かあったのか?」
エミリー「いや、何でもない。」
フェオン「あなたらしくもないわね。」
ヒナ「まさか、私に隠れて何かをしているとか?」
エミリー「そんな訳ないだろ!」
イザベラ「まぁまぁ皆さん。」
そこにステラが入って来た。
ステラ「軍の皆さんが戻って来ましたよ。」
アンナ「そうですか。」
グレア「どうやら、海底の地下深くへ戻ったみたいだね。」
タクト「らしいな。」
軍団長「いえ。奴は恐らく、何かを求めて城下町へ向かっているはずです。」
タクト「何?」
索敵兵「魔物は海底へ潜った位置から、真っ直ぐ城下町へ向かっていると考えられます。」
フェオン「じゃあやっぱり、メイランを目指して!?」
タクト「呼び寄せてるのか、それとも・・・」
アンナ「でも彼女は眠ってるままですよ?」
エミリー「・・・・・」
城の廊下を歩いているエミリー。すると。
???『エミリー。』
エミリー「ッ!?」
後ろに振り返ったが、誰も居なかった。
???『エミリー。こっちへいらっしゃい。』
エミリー「・・・まさか!!」
研究室の、メイランの棺の前に立つ。
エミリー「・・・・」
ゆっくりとメイランの棺に寄ると。
エミリー「ッ!?」
メイランの口元が微かに動いた。
エミリー「まさか・・・!!」
太刀を構える。すると棺の温度が消え、蓋がゆっくりと開いた。
そこから、メイランがゆっくりと現れた。
エミリー「・・・!!」
メイランは不敵な笑みを浮かべなら、エミリーへ接近する。
エミリー「・・・!!」
目の前にメイランが立ち、メイランの両手がエミリーの顔を触れる。するとエミリーが真っ白の光に包まれ、気を失ったかのように倒れた。
メイラン「エミリー。あなたはやはり、あの人にそっくり。」
彼女は謎の言葉を言って、研究室を出た。
王室。
索敵兵「陛下!!大変です!!」
皇帝「どうした!?」
索敵兵「何者かが、馬を奪って逃走しています!!」
皇帝「何!?何者か割り出せるか!?」
索敵兵「それが・・・メイランです!!」
皇帝「メイランだと!?」
大会議室。
レア「嘘だろ!?」
イザベラ「メイランさんが!?」
フェオン「い、生きてるの!?いやああーーーー!!」
タクト「何処へ向かってるか分かるか!?」
索敵兵「先程我々が魔物を迎撃した海辺です!それと同時に、先程の魔物もその海辺へ向かっています!」
タクト「やはりか。その魔物はメイランと関わりがあったんだ。」
軍団長「よし。全軍出動だ!」
アンナ「私達も!」
レア「あぁ!」
タクト「ん?エミリーは?」
研究室へ行くと、エミリーが倒れていた。
タクト「エミリー!!」
ヒナ「エミリーちゃん!!」
倒れてるエミリーをヒナが支える。
海辺に、魔物サラマンダーが出現した。
サラマンダー「ーーーーーーー!!!」
咆哮を挙げながら城下町へ進行中。
崖の上から、メイランがサラマンダーの進行を傍観。
メイラン「可愛いサラマンダー。思う存分暴れなさい。あの人を殺したこの国を焼き尽くしなさい。」
そこにタクト達とエルスティア軍が到着した。
軍団長「全軍!一斉発射!」
魔法師団「了解!!」
魔法弾を一斉発射。
サラマンダー「ーーーーーーー!!!」
魔法弾を受けたサラマンダーが倒れて息絶えた。
タクト「倒したか!?」
レア「やったぞー!倒したぞー!」
イザベラ「やりましたね!」
メイラン「・・・」
城。
エミリー「ッ!?」
治療室にエミリーが目を覚ました。
ヒナ「エミリーちゃん。」
エミリー「ヒナ・・・」
ヒナ「やっぱり、あのメイランさんの事が。」
エミリー「・・・ヒナ。行かせてくれ。メイランの元へ。」
ヒナ「相変わらず無茶をしますね。」
それと並行し、サラマンダーの全身が赤く光った。
グレア「マズい!!彼奴回復してる!!」
タクト「何!?」
城にある馬に、エミリーとヒナが乗馬した。
エミリー「ヒナ、しっかり掴まってろ。」
ヒナ「はい。何処までも。」
馬を走らせ、メイランが居る崖の上へ向かった。
回復したサラマンダーの背中から、6つの赤い突起が出現し、頭部に青い角が出現した。
サラマンダー「ーーーーーーー!!!」
一方エミリーとヒナは、馬でメイランの元へ急いでる。
タクト「彼奴、パワーアップしてやがる・・・」
アンナ「ッ!!」
クロスボウを連射してダメージを与える。
フェオン・レア「ヤアアアァァァァ!!!」
大剣と旋刃盤で全身を切り刻む。
崖の下に到着したエミリーとヒナが馬から降り、エミリーが太刀を握ってヒナと共に崖の上へ向かう。
サラマンダー「ーーーーーーーー!!!!」
角に電撃を帯びて、周囲に放電した。周囲の草木や森を燃やした。
サラマンダー「ーーーーーーーー!!!!」
イザベラ「凄い・・・!」
サラマンダー「ーーーーーーーー!!!!」
崖の上へ登った2人がメイランを発見し、エミリーが太刀を握ってゆっくりとメイランへ接近。
エミリー「メイラン!」
メイラン「エミリー。あなたは、私の愛しきお姉様と酷似している。」
エミリー「何?」
振り返ったメイランの目が赤く染まっていた。
エミリー「やはりお前、魔人だったのか!」
タクト「・・・ッ!」
遠くの崖の上を透視すると、エミリーとメイランが睨み合っていた。
タクト「・・・皆。あの崖へ行ってくれ。」
フェオン「え?」
タクト「エミリーとメイランが居る。ヒナもだ。」
アンナ「え!?」
グレア「・・・本当だ!」
フェオン「タクトはここから離れて!」
タクト「分かった!」
フェオン「皆行くわよ!」
イザベラ「うん!」
フェオン達が、エミリーの居る崖の上へ向かった。
タクト「・・・!」
走ってサラマンダーへ接近する。
サラマンダー「ーーーーーー!!!」
目の前にタクトが佇んだ。
サラマンダー「ーーーーーー!!!」
角に電撃を帯びる。
タクト「ッ!!」
スパークレンスを出して光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。
ティガ「タァッ!!」
宙返りからのマルチキックでサラマンダーの腹部に直撃した。
ティガ「ハァーーーーッ!!」
力強くサラマンダーの首を上に向けて、電撃を上へ放電させた。
崖の上。
メイラン「10年前。私とお姉様はエルスティア皇国で幸せ豊かに暮らしていた。」
そこにフェオン達が来た。
メイラン「けど、お姉様は盗賊が犯した罪の濡れ衣を着せられてしまい、処刑された。私は絶望し、持っていた小さな魔力を暴走させ、魔人へと変貌した。私はその力を使ってお姉様が可愛がっていたサラマンダーを魔物化させ、お姉様を処刑へ陥れた盗賊達を皆殺しにし、復讐を果たした。」
エミリー「復讐を終えたのなら、何故今となってまた!」
メイラン「エルスティア皇国は、私を悪魔と判断してしまった。私はこの国から逃亡したが、魔法師団が懲りずに追って来た。追い詰められた私は、誤って火山へ落下してしまった。けど幸いにも、私はサラマンダーの魔力によって岩石の中へ封印された。サラマンダーもまた、私が目醒めるを待つように眠りに就いた。」
エミリー「そうか・・・あの魔物が突然現れた理由がそれだったって訳か!」
メイラン「そして今、私が目醒めた。私はサラマンダーと共にエルスティア皇国を滅ぼし、お姉様の仇を取る。」
エミリー「止めろ!そんな事しても、お前の姉さんは喜んでくれないぞ!」
メイラン「あなたにお姉様の何が分かるの?お姉様と瓜二つの分際で。」
エミリー「・・・・!!!」
海辺。
ティガ「タァッ!!ハァッ!!」
サラマンダーと激闘を繰り広げるティガ。
ティガ「タァッ!!」
マルチキックで腹部に攻撃したが、サラマンダーが右腕でティガを払った。
ティガ「アァッ!!」
サラマンダー「ーーーーーー!!!」
ティガ「タァッ!!」
サラマンダーの右腕を掴んで背負い投げしようとしたが、サラマンダーが重過ぎて投げれない。
ティガ「アァッ!!」
振り払われて体当たりを受けた。
サラマンダー「ーーーーーー!!!」
すると魔法師団の魔法弾がサラマンダーの背中に全弾命中した。
ティガ「タァッ!!」
隙を見たティガが、マルチキックでサラマンダーの腹部にダメージを与えた。
ティガ「タァッ!!」
今度は体当たりをしたが、サラマンダーに跳ね返された。
ティガ「ッ!他ァッ!!」
マルチキックがサラマンダーの左腕に掴まれ、右腕で叩かれた。
ティガ「アァッ!!」
今度はサラマンダーの尻尾がティガに直撃した。
サラマンダー「ーーーーーーー!!!」
軍団長「あの魔物・・・どんどん強くなってる!」
ティガ「ハァッ!!」
ハンドスラッシュを連射したが、サラマンダーの皮膚が硬く、砕かれた。
サラマンダー「ーーーーーー!!!」
大きく尻尾を振った。
ティガ「タッ!!」
尻尾を掴んだが、サラマンダーが身体を大きく揺らした。
ティガ「アァッ!!」
崖の上。
メイラン「ウルトラマンティガ。あなたの努力は無駄よ。」
エミリー「・・・・!!!」
ティガ「アァッ!!」
戦い続けるティガだが、サラマンダーの威力は強まるばかり。ティガでも太刀打ち出来ない。
サラマンダー「ーーーーーーーー!!!!」
帯びた電撃をティガに直撃した。
ティガ「ウワァッ!!!」
メイラン「さぁ。究極の力を!!」
すると次の瞬間。
メイラン「ウッ!!」
躊躇いを振り切ったエミリーの太刀が、メイランを切り裂いた。
エミリー「・・・・・・」
フェオン「エミリー・・・」
ヒナ「エミリーちゃん・・・」
グレア「ん?皆!魔物の威力が低下してる!」
レア「え!?」
サラマンダー「ーーーーーーー!!!」
メイランが倒れた事で、サラマンダーの威力が低下した。
サラマンダー「ーーーーーーー!?」
ティガ「ハァッ!!」
困惑してるサラマンダーの角をティガスライサーで切断した。
サラマンダー「ーーーーーーー!!!」
ティガ「フッ!!」
両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
L字に組んで放つゼペリオン光線が、サラマンダーの胴体に直撃した。
サラマンダー「ーーーーーーーー!!!」
ゼペリオン光線を受けたサラマンダーが爆発四散した。
ティガ「タァ!」
空の彼方へ飛んで行った。
崖の上。
メイラン「・・・・」
最期はエミリーに優しい笑みを見せて息絶えた。
エミリー「メイラン・・・・」
夕方。エミリーは右手を強く握り締めた。
タクト「やはり、メイランは魔人だったんだな。」
エミリー「・・・あぁ。自分の姉を殺したこの国を滅ぼす為に。」
アンナ「何だか、可哀想な気がして来ました・・・」
エミリー「メイランは、お姉さんと会ったのかな?」
ヒナ「多分。天国で、お姉さんと幸せに暮らせるよう冥福をお祈りしましょう。」
エミリー「メイランは、本当はエルスティア皇国を滅ぼしたくなかったのかも知れない。」
ヒナ「え?」
エミリー「落命する時、彼女は私に笑顔を向けた。あの笑顔は、優しさに溢れていた。」
タクト「それは多分、エミリーに感謝してるかも知れない。」
エミリー「感謝?」
タクト「幾ら自分の姉を殺した国とは言え、あの国はメイランの故郷。故郷を壊したら、それこそ彼女の心に傷が残るかも知れない。もしかしたら、メイランはエミリーに自分の暴走を止めて欲しかったのかもな。そうする事でしか、自分を止められなかったんだろう。」
エミリー「・・・・メイラン・・・・」
夕焼けを眺めて、メイランを考え続けた。
発見された秘境には、神秘的な力が宿った森林だった。可愛い案内者の出現で、タクト達が見たものとは・・・