ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
人魚の都を救った3日後のビリア共和国。
グレア「全くもう!タクトったら何であんな事しちゃうのかな!」
今日のグレアは怒ってる。実は先程タクトと喧嘩して出てしまったのだ。
グレア「それもこれもタクトが悪いのに・・・!もう・・・」
放浪するグレアを何かが覗く。
一方廃墟。タクトも不機嫌中。
タクト「・・・・」
フェオン「ねぇタクト。何時まで怒ってるのよ。」
タクト「別に?」
エミリー「普段仲が良いタクトとグレアが喧嘩なんて珍しいな・・・」
ヒナ「グレアさんは出て行ってしまっているみたいですし・・・後で探しましょう。」
ソフィー「タクト君・・・」
タクト「・・・・・」
同じ頃グレアは。
グレア「は〜あ・・・」
広場で日光を浴びてる。
グレア「本当ならあの時仲良く出来そうだったのに・・・何であんな事言っちゃったんだろう・・・」
???「フフフフフ。」
そこに謎の女が本を開き、グレアを本へ吸収しようとした。
グレア「え!?な、何!?イヤアアーーーーー!!!」
彼女は、女が持ってる本に吸い込まれてしまった。
女「また増えたわね。私のコレクション。」
その場を去った女。この広場に何かが落ちた。
街中。タクト達はグレアを探す事に。
タクト「ったく・・・世話の焼ける奴だなぁ。」
レア「いや元々お前とグレアが喧嘩したのが原因で出てっちゃったんだろ?グレアもそうだが、お前の責任でもあるんだぞ?」
タクト「まぁ確かにそうだな・・・」
アンナ「あの、何でグレアさんと喧嘩したんですか?」
タクト「・・・今は言えない。仲直りした時に話す。」
レオン「余程深刻な喧嘩だったんだろうな。」
その後グレアを探したが、何処にも居なかった。
イザベラ「居ました!?」
レア「何処にも居なかったぞ!」
フェオン「可笑しいわね・・・何処行ったのかしら?」
タクト「・・・まさか・・・ビリア共和国を出て行ったんじゃ・・・!?」
アンナ「まさか!」
タクト「ちくしょう・・・あの時素直に謝れば出て行かずに済んだのに・・・」
その場に落ち込んでしまった。
イザベラ「げ、元気出して下さい!もう1度探しましょうよ!きっと見付かります!」
タクト「イザベラ・・・」
一方、謎の女に囚われたグレアは。
グレア「・・・ん・・・?」
目が覚めた時は、巨大な瓶に閉じ込められていた。
グレア「何これ!?瓶の中!?」
???「目が覚めたかしら?」
グレア「!!」
彼女を覗く女が姿を現した。
グレア「あなた誰?」
女「私はレジーナ。精霊コレクターよ。」
グレア「精霊コレクター?私達精霊をコレクションしてるって事?」
レジーナ「そう。この世界の精霊は素晴らしい宝物。私は世界中の精霊達をコレクションにし、精霊達に囲まれた人生を全うする事。それこそが、私の本望!」
グレア「何か気持ち悪い事言ってるけど・・・生憎ここから出させて貰うよ!ンーーーーハァ!!」
魔力を発動したが、何も起こらない。
グレア「あれ?ンーーーーーーハァ!!」
もう1度試すが、何も起きない。
グレア「これってまさか・・・」
レジーナ「その通り!その瓶には魔力を封じ込める魔道具そのもの!幾らあなたが逃げようたってそうは行かないから!」
グレア「ありゃりゃ〜、こりゃ1本取られちゃったねぇ。」
レジーナ「でも安心なさい。あなたは1人じゃないから。」
グレア「え?」
部屋にある幕を開けた。
グレア「なっ!?」
世界中の精霊達が瓶に閉じ込められていた。
グレア「これ全部・・・あなたが・・・!?」
レジーナ「探すのに苦労したのよ。コレクター歴10年。これだけの精霊を集めた私を讃えて欲しい位だわ!」
グレア「・・・!」
レジーナ「言っておくけど、助けが呼べるだなんて思わない事ね。ここを見付け出すのは不可能よ!」
そう言いながら部屋を去って行った。
グレア「助けが呼べないだなんて・・・一体どうしたら・・・」
瓶に閉じ込められてる精霊達は、グレアを心配しそうに見てる。
グレア「このままだと、レジーナの思う壺・・・」
???「グレア!グレア!」
グレア「え?」
その声の主は、緑色の衣装を着た精霊だった。
グレア「あれ・・・?ティオ!?ティオじゃない!!久し振り!」
ティオ「まさかグレアも捕まっちゃったなんて・・・」
グレア「ティオも捕まっちゃったのね・・・何処で捕まっちゃったの?」
ティオ「1年前に木陰で竪琴を奏でていた時に、レジーナが僕を本に吸い込んで・・・それで目が覚めたらここに。グレアは?」
グレア「・・・私はちょっと喧嘩しちゃってね。」
ティオ「喧嘩?誰と?」
グレア「この前出会って一緒に旅をしてる仲間だよ。その人と喧嘩して飛び出して広場で日光を浴びてたら・・・」
ティオ「レジーナに捕まっちゃったって訳なんだね。」
グレア「うん・・・だから助けて貰ったら仲直りしたいの。」
ティオ「でもここから出る方法はあるのかな・・・」
グレア「ん〜・・・」
ティオ「・・・ん?グレア、翅どうしたの?」
グレア「ん?翅?」
ティオ「何か、少し欠けてない?」
グレア「え?そうかな?」
一方タクト達は、今もグレアを探している。
広場に集合。
アンナ「本当に何処にも居ませんね・・・」
カサンドラ「お手上げですね・・・」
ヒナ「やっぱり国を出て行ったのでしょうか・・・?」
レア「そんなまさか!」
タクト「・・・ん?」
地面に落ちてる光る物を発見。
タクト「・・・おい皆!」
フェオン「何?どうしたの?」
タクト「これ。」
拾ったのは、青色に輝く小さな翅だった。
イザベラ「翅・・・ですか?」
エミリー「その翅に何があるんだ?」
タクト「これ、グレアの翅だ。」
全員「え!?」
タクト「どうやらグレアはここで何者かに攫われた可能性がある。飽く迄俺の勘だけどな。」
ソフィー「でも攫われたって、一体誰に・・・」
タクト「やってみる。」
両目を閉じて翅の気配を感じ取る。
タクト「・・・ッ!!こっちだ!」
気配を読み取って走った。
フェオン「ちょっと待ちなさい!」
辿り着いた場所は、街外れにある廃墟だった。
タクト「ここでグレアの気配がする。」
フェオン「ま、また廃墟・・・?」
タクト「グレア・・・行くぞ。」
廃墟内。タクトとエミリーとレオンが先導し、女子達が後ろから付いて来る。
フェオン「こ、ここにグレアが居るの・・・?」
イザベラ「大丈夫よお姉ちゃん。私達が付いてるから。」
エミリー「異常無しだな。」
レオン「タクト、グレアは何処に居るんだ?」
タクト「2階から感じる。慎重に行くぞ。」
2階へ上がる。
2階の廊下を歩いていると。
タクト「ここだな。」
1つの扉の前に止まった。
フェオン「ここに・・・グレアが?」
タクト「グレアの他に、禍々しい気配を感じる・・・」
ヒナ「・・・!?」
タクト「・・・開けるぞ。」
扉を勢い良く開けた。
タクト「・・・な!?」
そこで見た光景は・・・
精霊達の剥製が無惨に転がっていた。
アンナ「こ、これは・・・!」
フェオン「何この部屋・・・!?」
レオン「剥製・・・!?」
タクト「・・・この剥製、全部精霊だ!」
ヒナ「そんな・・・!?一体誰がこんな事を・・・?」
タクト「精霊達を剥製にする奴・・・一体誰がこんな事を・・・!?」
???『タクト!?その声タクトなの!?』
タクト「ッ!グレアか!?何処だ!」
グレア『壁の裏だよ!!』
タクト「そこか!!」
目の前の壁を突き破った。
精霊達が閉じ込められてる部屋。
グレア「ここだよタクト!!」
タクト「グレア!!」
イザベラ「精霊達がこんなにも・・・!」
カサンドラ「皆さん!すぐに助けましょう!!」
エミリー「あぁ!」
皆が精霊達を閉じ込めてる瓶を全て破壊し、精霊達を解放させた。
タクト「グレア、無事で良かった。」
グレア「ありがとうタクト!助けてくれて。」
タクト「その・・・あの時は悪かった。ちょっと言い過ぎた。」
グレア「ううん。私もごめんなさい。」
ティオ「どうやら、これで一悶着かな?」
ソフィー「あなたは?」
ティオ「僕はティオ。グレアの友人さ。」
グレア「ティオは風の精霊なんだよ?」
イザベラ「へぇ〜!」
???「あら、全員助けに来たのね。」
そこに、精霊コレクターのレジーナが現れた。
フェオン「あなた何者!?」
レジーナ「精霊コレクターのレジーナよ。」
タクト「精霊コレクター?噂で聞いてるぞ。神出鬼没で、世界中の精霊を捕まえる輩ってな。」
レジーナ「私のアジトを見付けるとは。ここは特定阻害の結界が張られてるはずだが・・・」
タクト「これさ。」
手に持ってるグレアの翅を見せた。
グレア「あ!私の翅!」
タクト「この翅からグレアの気配を感じてここへ来たんだ。アンタ、精霊達をコレクションにしてる割に随分散らかってるようだが。」
レジーナ「精霊コレクターは表向きよ。本当はね・・・」
”ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!”
ヒナ「じ、地震!?」
タクト「皆!脱出だ!」
急いで廃墟から全員脱出。
廃墟へ脱出した瞬間、廃墟が崩れ、巨大な災害級が現れた。
災害級「ーーーーーーーーー!!!!」
タクト「孔雀の災害級・・・!?」
そこにレジーナが現れた。
レジーナ「私の両親は、この国の悪童が放った蜂に殺された。魔力を持たない私は悩んだ結果、母が残した魔道具を使って精霊達を集めて魔力をこの子に蓄積させて悪童達を殺して家族の仇を取ろうとした・・・けど・・・その悪童達は、1年前に起こった大洪水で溺死した・・・憎むべき相手が居なくなった私は途方に暮れてしまった・・・」
タクト「・・・そして今は精霊コレクターをやっていると?」
レジーナ「そう。でも敵討ちが出来なかった私は・・・捕まえた精霊達を使ってこの子に魔力を与え続けた。そしたらこんなに成長しちゃった。丁度良いわ。あなた達で試させてあげる!行きなさい!!」
災害級「ーーーーーーーーー!!!!」
咆哮を上げた孔雀の災害級が突進する。
タクト「ッ!!」
崩れた瓦礫の裏に隠れてスパークレンスを掲げて光を解放して、ウルトラマンティガへ変身した。
ティガ「タァッ!!」
突進する孔雀の災害級を受け止めた。
ティオ「あれは!?」
グレア「ウルトラマンティガ。超古代の戦士だよ。」
ティオ「ウルトラマンティガ・・・」
災害級「ーーーーーーー!!」
嘴で、ティガの胴体に噛み付いた。
ティガ「アアァァァ!!!」
噛み付かれたティガが苦しむ。
レジーナ「良いわよ。その調子よ。」
フェオン「アンタ!こんな事して、天国の家族が喜ぶと思ってるの!?」
レジーナ「・・・もう私には失う物は何もないのよ。だからせめて、あの子に思う存分暴れさせてあげたかった。」
ティガ「ハァッ!タァッ!」
ダブルマルチチョップで顔に叩き込むが、嘴が外れない。
アンナ「ティガ!援護します!」
クロスボウを連射したが、孔雀の災害級が羽を羽ばたかせて風を起こしてクロスボウの矢を落とした。
アンナ「風が・・・!」
エミリー「ならば私が!!」
飛翔してティガを助けに向かう。
災害級「ーーーーーーーーー!!!!」
周囲に風のバリアーを展開してエミリーを払った。
エミリー「アアァッ!!」
ヒナ「エミリーちゃん!」
落下するエミリーをヒナが受け止めた。
グレア「・・・ティオ!手伝って!」
ティオ「分かった!皆も!」
他の精霊達の協力を得た。
ティガ「アアアァァァァ!!」
嘴が力を増してティガを苦しめる。
グレア「ティガ!!」
ティガ「!?」
精霊達が駆け付けた。
グレア「行くよティオ!」
ティオ「うん!」
竪琴を奏でると、災害級の風のバリアーが消された。
災害級「!?」
グレア「今だ皆!羽を狙って!!」
精霊達が、孔雀の災害級の羽に向かって巨大な魔法弾を放射した。
災害級「ーーーーーーー!!!」
羽が破壊された孔雀の災害級がティガを離して落下する。
ティガ「ッ!!」
両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
ゼペリオン光線が孔雀の災害級に直撃した。孔雀の災害級が爆発した。
ティガ「タァ!」
空の彼方へ飛翔した。
レジーナ「あの子が死んだのなら・・・私はもう・・・」
彼女の手には、既にナイフが握られていた。
イザベラ「あなた・・・まさか・・・!?」
レジーナ「もう失う物は何もない・・・あの世へ逝く覚悟は出来てる・・・」
刃先を自分の首に突き付ける。
フェオン「止めなさい!!」
レア「止めろーーーー!!」
レジーナ「・・・さようなら・・・」
ナイフがレジーナの首を突き刺した。しかし。
レジーナ「・・・え!?」
彼女は無傷だった。その理由は・・・
首元に小さなバリアーが張られてたのだった。
タクト「まだお前は、逝くの早過ぎるんじゃないのか?」
戻って来たタクトがそう言った。
レジーナ「早過ぎるって・・・私は失う物は何もないのに・・・どうしてなの・・・?」
タクト「まだ若い命を天に捧げるなんて、親御さんが喜んでくれるとは思わない。アンタは自分の過ちを償うチャンスはまだまだある。過ちを償えば、天国の親御さんが喜んでくれると思う。俺はそう思ってる。」
レジーナ「・・・そうよね・・・あんな事をしてしまった私がバカだったわ・・・皆、本当にごめんなさい・・・」
精霊達「・・・・」
戦いが終わった後、レジーナはビリア共和国を去って行った。
カサンドラ「これで良かったんでしょうか?」
ソフィー「分からない。でも、レジーナさんが良い人になれる事を願うばかりね。」
レオン「あぁ。」
フェオン「そう言えばタクト。」
タクト「ん?」
フェオン「アンタ、グレアと喧嘩した理由て何なの?物凄く気になってるんだけど。」
レア「そうだった!なぁタクト教えてくれよ!グレアと喧嘩した訳を!」
タクト「それはだな・・・」
今朝。
グレア『違うよ!ここに置けば見栄えが良いんだって!』
タクト『いや、ここだと風水が悪くなるからここに決まってる!』
グレア『ここだよここ!』
タクト『ここに決まってる!!』
グレア『もお!』
タクト・グレア『ーーーーー!!』
花瓶を何処に置くか揉めて喧嘩になったのだった。
フェオン「そ、それだけ・・・?」
タクト「あぁ。風水は大事だって言ったのにグレアが聞いてくれなかったんだ。」
グレア「でも廃墟を飛び出して分かったよ。確かに風水は皆の運気を上げてくれる物だって。」
タクト「帰ったら風水について色々教えてやるよ。」
グレア「うん!ねぇティオも一緒に来ようよ!」
ティオ「面白そうだね。僕も入れて!」
3人は廃墟へ戻って行った。フェオン達を残して。
エミリー「喧嘩の理由が、まさかの占いとは・・・」
カサンドラ「深刻な理由かと思ってましたが・・・」
フェオン「でも、あの2人らしいわね。」
イザベラ「うん!それに私、少し占いに詳しいからね。」
アンナ「じゃあ、私達も帰りましょう!」
現れた霧が、タクト達を廃墟となった集落へ連れ出した。しかしそこは、フェオン達の封印されたはずの忌まわしい記憶だった。