ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
ビリア共和国を発ってから数日後の草原の上。
アンナ「はぁっ!」
タクト「フッ!」
レア「やぁっ!!」
タクト「ダァッ!!」
そこでは、タクトとレアとアンナが模擬戦をしていた。
アンナ「えいっ!!」
レア「どりゃあ!!」
2人のパンチをタクトが受け止めた。
タクト「・・・よし。模擬戦終了だ。」
レア「くぅぅ・・・やっぱりタクトは隙がないなぁ・・・」
アンナ「ハァ・・・ハァ・・・」
タクト「レア、前より無駄な動きが少なくなってる。」
レア「本当か!?いやぁ〜、ここまで成長出来たなんてレア感激だなぁ!」
タクト「アンナ。身体の方はどうだ?少しは体力付いたか?」
アンナ「はい・・・最初よりは体力付いたみたいです・・・」
タクト「そうか。このまま行けば俺達と同じ体力が身に付けれるな。」
フェオン「どう?終わったかしら?」
タクト「今さっき終わった。」
ヒナ「ご飯出来てますよ。」
模擬戦を終えて晩飯。
レア「くぅ〜!やっぱり戦った後の飯は美味えなぁ!」
タクト「いや模擬戦だけどな。でも確かにな。運動の後の飯は美味いもんだ。」
レオン「フェオン達って、子供の頃から身体能力高かったのか?」
フェオン「そうね。8年前からだね。」
ソフィー「8年前から?」
カサンドラ「やっぱり、家族の皆さんが鍛えてくれたからでしょうか?」
フェオン・イザベラ・エミリー・ヒナ・レア・アンナ「・・・」
突然フェオン達6人が黙り込んでしまった。
グレア「あ、あれ?何か空気悪くない?」
ティオ「もしかして、君達の家族は・・・」
タクト「ティオ、止せ。彼女達にも言えない過去が1つや2つあるんだ。」
フェオン「う、ううん。気にしないで。ごめんね。」
タクト「今は飯を食いまくるぞ!」
レア「おうよ!タクト、今日も負けないぞ!」
タクト「何ぃ〜?俺の胃袋に限界はねぇ!」
その夜。
フェオン「・・・・」
座って夜空を見上げてるフェオンに、タクトが近付いた。
タクト「綺麗な星だな。」
フェオン「タクト・・・」
彼女の横にタクトが座る。
タクト「お前達の故郷のユエリアンって、どんな所だったんだ?」
フェオン「・・・」
タクト「無理に話さなくて良い。自分の思い出だけを語ればそれで良い。」
フェオン「ありがとう。・・・私達の故郷はね、凄く平和な村だったのよ。」
嘗てフェオン達は、ユエリアンと呼ばれる村で平穏に暮らしていた。この村の人々は皆優しく、お互いに助け合ったり、お互いに協力したりする事がある。
更には、この村にある大聖堂で戦士を育てる伝統があった。フェオン達も子供の頃から参加していた。
お互いを仲間であると同時にライバルと言う関係でもある。
タクト「そのケープコートは、戦士の証だったよな?」
フェオン「ええ。戦士になった者のみ授けられるケープコート。これには防御や攻撃、衝撃緩和と防汚が付与されてるの。」
タクト「俺もお前達の故郷へ行ってみたいものだな。どんな村なのか。」
フェオン「・・・・・」
タクト「あ、ごめん。」
フェオン「ううん、大丈夫・・・」
タクト「ふぁ〜〜〜・・・あぁ〜、眠い。過去の話はまた機会があってから皆に話してくれても良いから。早く寝ろよ。」
フェオン「う、うん・・・(やっぱり、話しておくべきなのかな・・・?)」
翌日。何時ものように旅をしていると。
ヒナ「?」
前方に濃い霧が見えた。
エミリー「何だ?あの霧は。」
グレア「ムム!?あの霧から不思議な力を感じる。」
ティオ「奇遇だね。僕も感じるよ。」
タクト「・・・皆、あの霧が消えるの待とう。」
だがその時。
タクト「!?」
霧から噴射した光がタクト達を囲んだ。
フェオン「な、何なのこれ!?」
レオン「俺達を閉じ込めた!?」
タクト「皆!手を繋げ!逸れたら危険だ!!」
全員が手を握り、霧の光に覆われた。
光が晴れ、タクトが目を開ける。
タクト「っ・・・?っ!?」
目を開けると見えたのは・・・
廃墟となった村だった。
タクト「廃村・・・?」
レオン「あの霧が俺達をここへ?」
ソフィー「でも何でなの?」
フェオン「・・・・・!」
そんな中、フェオン達6人はこの廃村を見て動揺している。
カサンドラ「フェオン?皆さん?どうかしましたか?」
グレア「皆どうしたの?何か、目が泳いでるよ?」
タクト「まさか・・・この廃村が、フェオン達の故郷ユエリアンなのか?」
フェオン「・・・えぇ・・・」
タクト「・・・グレア、ティオ。2人はここでフェオン達を守ってろ。俺はここを調べて来る。」
レオン「俺も行く。」
ソフィー「私も!」
カサンドラ「お伴します!」
タクト「分かった。二手に分かれよう。」
二手に分かれて廃村を調べる。
1つはタクト・カサンドラ組。
タクト「辺り一面コケだらけだな。」
カサンドラ「家屋や民家も荒らされてますね・・・」
タクト「あれが大聖堂か?」
廃墟となった大聖堂を見詰める。
タクト「俺、以前フェオンが教えてくれたんだ。あの大聖堂は戦士を育てる伝統もあるって。」
カサンドラ「戦士。って事は、フェオン達はここで戦士として育てられたと?」
タクト「かもな。」
そんな2人を、何者かが覗いてる。
もう1つはレオン・ソフィーの幼馴染み組。
レオン「川や湖も枯渇してる・・・」
ソフィー「花も枯れてる・・・ここは豊かな村だったんだね。」
レオン「それにしても、一体誰がフェオン達の故郷を・・・」
ソフィー「一旦戻って訊いてみたらどう?」
レオン「そうだな。元の場所へ戻るぞ。」
元の場所へ戻る2人を何者かが覗いてる。
フェオン達が居る場所。
レオン「おーい!」
そこに4人が戻って来た。
タクト「どうだった?何か見付かったか?」
レオン「いや、誰1人も居なかった。川や湖が枯渇してる位だ。」
ソフィー「花も枯れてる・・・そっちは?」
タクト「大聖堂を見付けた。」
カサンドラ「民家や家屋も荒れ果てています。」
フェオン「そうよね・・・」
タクト「なぁフェオン、そろそろ皆に・・・」
その時、何者かがタクトの首を絞め上げた。
タクト「ッ!?」
全員「!?」
タクト「だ・・・誰だ・・・!?」
???「動かないで!」
その人物は、タクトの首にナイフの刃先を向けた。
フェオン「・・・え!?」
エミリー「お前・・・ミウか!?」
ミウ「え?」
???「ミウちゃん?どうしたの?」
そこに赤髪の少女がやって来た。
レア「おぉ!ジェシーじゃねぇか!」
ジェシー「あぁ!レアちゃんに皆!久し振り!!」
タクト「え?何?知り合いなのか?」
その後タクトを解放してあげた。
ミウ「ごめんなさい。私が先走ったせいで。」
タクト「いや、大丈夫大丈夫。それで、2人はフェオン達の?」
ジェシー「そうだよ!私はジェシー!こっちは私の大親友のミウちゃん!」
ミウ「宜しくね。」
タクト「ほぇ〜。フェオンの仲間が再会するなんて何と言う運命だ。あ、俺はタクト=クリスティ。んでレオンにソフィーにグレアにティオにカサンドラ。俺達はフェオン達と出会って一緒に旅をしてるんだ。」
ジェシー「そうなんだ!何時もフェオンさん達がお世話になっております!」
深々と頭を下げた。
ソフィー「そんなに畏まらないで下さい・・・」
レオン「それで、ここはフェオン達の故郷だよな?ここで一体何があったのか教えてくれるか?」
フェオン「・・・良いわ。教えてあげる。」
タクト「無理すんなよ。」
フェオン「いえ、大丈夫よ。」
彼女は、過去を話した。
2年前、突如としてユエリアンに白袋を胴体に持ち、口と触手も持った生命体が無数に襲撃した。
その生命体は、村人達を次々と喰い荒らした。
育てられた戦士達がこれを駆除。だがその生命体を操る3人の魔女が魔法を駆使して村人と戦士達を虐殺。
生き残ったのは、フェオン達戦士と数人の神子達だった。3人の魔女はフェオン達を見て、不気味な笑みを見せて姿を消した。
それからフェオン達は故郷を離れて旅立つ事に。ミウとジェシーと他の仲間達は別行動となった。
そして今に至る。
タクト「他にも生き残りが居るって訳か?」
フェオン「えぇ。ミウとジェシー以外にも数人。」
タクト「3人の魔女・・・名前は分かるか?」
イザベラ「はい。アステールとリウシンとリテスです。しかも姉妹です。」
カサンドラ「魔女3姉妹ですね。」
グレア「でも何でその魔女達が、ユエリアンを滅ぼしたの?」
フェオン「分かる訳ないでしょ!襲われた理由も分からないし!何で・・・何でこんな事に・・・!!」
彼女達は涙を流した。タクトはグレア達5人を見て頷く。グレア達も頷いた。
タクト「皆。この村と亡くなった人達の敵討ち、俺達にも手伝わせてくれ。」
ティオ「僕達は無関係な存在だけど、君達を放って置く訳にはいかないよ。」
レオン「お前達の悲しみ、俺達にも背負わせてくれ。」
ソフィー「私達は皆さんの仲間なんですから!」
カサンドラ「だから、元気出して下さい!」
アンナ「皆さん・・・」
ヒナ「・・・ありがとうございます。」
ミウ「優しいのね・・・あなた達・・・」
タクト「まぁな。」
???「おやぁ?あの無垢な娘達が集まってるなんてね。」
全員「!?」
空から、黒い霧が舞い降りた。
タクト「何だ?」
フェオン「あの霧・・・まさか・・・!!」
黒い霧が消えると、現れたのは・・・
3人の魔女だった。
エミリー「アステール!リウシン!リテス!」
レオン「此奴等が!?」
アステール「見た事のない者達も居るね。あなた達の仲間かしら?」
タクト「あぁそうだ!俺達はフェオン達の仲間だ!」
アステール「私が作った霧に飲み込まれてここへ来たって訳ね。」
タクト「あの霧はお前達が作った奴だったのか!お前達がユエリアンを滅ぼした魔女達か?」
リウシン「滅ぼしたなんて人聞きの悪い。私達は、この村を食料庫にしただけよ。」
タクト「食料庫?どう言う意味だ!」
リテス「答えは簡単!それ!」
右手を天に掲げると、小さな白い生命体が無数に召喚された。
リウシン「星屑デトワール。」
リテス「この子達を育てる為の食料庫だよ!ここの村の人達は皆栄養素が高くて、この子達を育てるのに最適な場所にしたって訳!」
リウシン「戦う人間は皆肉が鍛えられ、栄養分が高く摂れる。」
アステール「寧ろ感謝してるわ!高い栄養素を含んだこの村を私達の標的にしてくれて!アハハハハハハ!!!」
この言葉にフェオンの怒りが頂点に達した。
フェオン「黙れ!!!!アンタ達のせいで私達の家族や友達が殺されたのよ!!!それを感謝してるって・・・巫山戯るんじゃないわよ!!!」
アステール「えぇ?何をそんなに怒ってるの?まるでトチ狂った犬みたいに吠えて。」
エミリー「貴様・・・!!!!」
リテス「でも相手は私達じゃなくて、この子達よ!行きなさい!たっぷり栄養素を摂りなさい!!」
無数のデトワールがタクト達を襲う。
タクト「避けろ!!」
全員が避けた。
デトワールが、避けたタクト達を襲う。
タクト「クソッ!」
そのまま転がり続け、倒木の後ろに隠れてスパークレンスを掲げて光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。
ティガ「タァッ!!」
マルチ・スペシウム光線でデトワールの大群を撃破する。
レオン「ドリャアア!!」
ソフィー「セイヤー!!」
回転キックでデトワールの大群を撃破する。
カサンドラ「ハァッ!!」
グレア「それっと!!」
ティオ「はぁっ!!」
カサンドラが高速でデトワールを斬り裂き、グレアとティオが炎と風でデトワールの大群を撃破する。
フェオン・エミリー・ミウ・ジェシー「ハアアァァァァッ!!!」
レア「ドリャアアアア!!」
アンナ「ッ!!」
フェオン達も各々の武器を持ち、デトワールの大群を駆逐し続ける。
アステール「ほう。中々やるわね。リウシン、アレを。」
リウシン「はい。ーーーーーーー!」
詠唱を唱え始めた。
デトワール「ーーーーーー!!!」
するとデトワールが1つに合体し、人型となった。
フェオン「何!?」
デトワール「ーーーーーー!!!」
右手を突き出した瞬間、フェオンの首が締め上げられた。
フェオン「ッ!?クッ・・・!!!」
イザベラ「お姉ちゃん!!!」
リウシン「滅びなさい。小娘。」
デトワール「ーーーーーー!!!」
口を開いたデトワールが、フェオンの首を噛み始めた。
フェオン「ああああああああああ!!!!!」
首を噛み千切られたフェオンが死んでしまい、デトワールが屍となったフェオンを手放した。
ティガ「ッ・・・!?」
レオン「フェオン!!!!」
イザベラ「お姉ちゃん・・・?お姉ちゃん!!!」
屍になってしまったフェオンを揺するが、反応はない。
イザベラ「そんな・・・いや・・・いやあああああああ!!!!」
レア「・・・・お前えええええええ!!!!!!」
大切な仲間が殺されたレアの怒りが頂点に達し、デトワールに立ち向かう。
デトワール「ーーーーーーーー!!!!」
だがデトワールの全身から無数の触手が生え、イザベラ達を束縛した。
イザベラ「きゃあ!!」
レア「何だこれは!!」
エミリー「クッ!解けない!!」
リウシン「思う存分食しなさい!!」
デトワール「ーーーーーーーーー!!!!」
咆哮を挙げ、無数の棘を生み出してイザベラ達に飛ばした。
イザベラ・エミリー・ヒナ・レア・アンナ・ミウ・ジェシー「あああああああああ!!!!」
デトワールが生み出した無数の棘が彼女達の全身に突き刺さった。
グレア「皆!!」
ティガ「ハァッ!!」
ジャンプしたティガがデトワールへ立ち向かうが。
デトワール「ーーーーーーーーー!!!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
展開した結界がティガを突き飛ばした。
グレア「ティオ!!」
ティオ「うん!!」
グレア・ティオ「ハアアァァァァッ!!!」
巨大な炎と竜巻の魔法で結界を破壊しようとした。
しかし結界がそれを掻き消してしまった。
ティオ「そんな!?」
グレア「嘘でしょ!?」
ティガ「ハァッ!!」
ゼペリオン光線でも掻き消されてしまった。
ティガ「ッ!?」
棘が貫き血まみれになったイザベラ達が死んでしまい、その場に放り投げられてしまった。
アステール「アハハハハハハ!!イイザマね!!呆気なく命を吸われるなんてね!!」
ソフィー「そ・・・そんな・・・!!」
レオン「テメエエエェェェェェ!!!!」
走り出したレオンがアステールにパンチを繰り出す。
アステール「無駄よ。」
見えない結界がレオンのパンチを受け止めた。
アステール「私に攻撃しようとするなど言語道断。ハァッ!!」
目から発する衝撃波がレオンを吹き飛ばした。
レオン「グアアアアア!!」
ティオ「危ない!!」
風の魔法でレオンを受け止めた。
ティガ「・・・!」
デトワール「ーーーーーーーー!!!」
口から巨大な黒い球体を生成した。
リテス「残る残骸は片付けてね!!!」
デトワール「ーーーーーーーー!!!!」
黒い球体を放った。
グレア「ヤバイヤバイヤバイ!!!」
ティガ「ーーーーーータァッ!!!!」
咄嗟にティガテレポーテーションで全員をテレポーテーションした。
リウシン「逃げたみたいね。」
リテス「あぁ〜あ。折角全員食べれる所だったのにぃ。」
アステール「大丈夫よ。デトワールはお腹いっぱい。お腹が空いた時はあの残骸達を食べに行くわ。」
3人の魔女が使役するデトワールの手により、落命してしまったフェオン達。仇を討つ為、単独で魔女に挑むティガ。そんな中、フェオン達に異変が・・・