ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
嵐が吹き荒れる森に佇む不気味な屋敷。
男「ハァハァハァハァ!!」
何かから必死に逃げる男の姿があった。
男「何なんだよ・・・何なんだよこの屋敷はァ!!!」
彼は仲間達と一緒に屋敷に入ったが、その仲間達は何者かに殺されてしまった。
男「早くここから出ないと!!」
急いで屋敷の入り口へ向かった。
男「ッ!!ッ!!」
しかし、入り口の扉が開かない。
男「何で!?何で開かないんだよ!!」
するとドアノブが真っ赤になり、男を炎上させた。
男「アアアアアアアアアア!!!!!」
断末魔を上げながら、男は燃えながら倒れた。
???「フッフッフッフ・・・アハハハハハハハ!!」
屋敷中に響き渡る不気味な笑い声。
翌日。嵐が吹き荒れ続けてる。タクト達が嵐の中を走ってる。
タクト「クッ!嵐が止まなねぇ!」
グレア「私吹き飛ばされそう!!」
フェオン「絶対吹き飛ばされないでね!」
ティオ「僕の風の護りでも耐えれるか心配だよ!」
エミリー「ヒナ!何処かないか!?雨宿り出来る場所は!」
ヒナ「そう言われましても・・・あ!皆さん!彼処!」
森の中に佇む、不気味な屋敷が見えた。
アンナ「何でしょう?このお屋敷・・・」
レア「何か不気味な屋敷だなぁ・・・」
イザベラ「周りは森なのに。」
タクト「ならしょうがない。嵐が過ぎ去るまで雨宿りさせて貰おう。」
フェオン「ちょ、ちょっと!?ここで雨宿りするの!?」
レオン「それしかないだろ。」
ソフィー「うん。ここに来たんだし、引き返せないよ。」
カサンドラ「フェオン。絶対に逸れたりしないで下さいね。」
フェオン「勿論逸れないわ!!ずっと付いて行くから!!!」
イザベラ「お、お姉ちゃん・・・手握り過ぎ・・・」
タクト「じゃあ、入るぞ。」
錆びだらけの門を開けて、敷地内へ。
タクト「うわぁ・・・」
墓石のような石が無数に転がってる。
ティオ「こうして見ると、ほぼ墓地だね。」
フェオン「・・・・」
木々に止まってるカラスがジッとこっちを見てる。
古びた屋敷へ入った。
タクト「・・・」
屋敷内は、蜘蛛の巣や物が散乱してる。
タクト「ふぅ・・・」
アンナ「あ〜あ、もう服がびしょ濡れ・・・」
カサンドラ「ブルブルブルブル!」
濡れた身体を震わせて水を飛ばす。
グレア「皆、すぐ乾かすね。ドライ!」
乾燥魔法で、全員の服を一瞬で乾かした。
ソフィー「ありがとうグレアさん。」
レア「何なんだこの屋敷?不気味だなぁ・・・」
フェオン「ガクガクブルブル・・・・・・」
イザベラ「あの、これ見て下さい。」
壁にある絵画を発見した。
ヒナ「このお屋敷の方々でしょうか?」
フェオン「この子達は姉妹かしら?」
2人の小さな女の子も描かれていた。
カサンドラ「絵画の下に名前が彫られています。名前は・・・フェルペス一族?」
タクト「フェルペスかぁ・・・」
エミリー「タクト、知ってるのか?」
タクト「知ってるって言うか、噂で聞いたんだ。エルスティア皇国でな。」
エルスティア皇国。
国民A「フェルペスハウスって知ってるか?彼処は危険らしいぞ?」
国民B「何でも、入った人は2度と出られないって噂よ?」
国民C「その屋敷へ向かった盗賊達も犠牲になったらしいぞ。」
タクト「ってな。」
カサンドラ「フェルペスハウス?」
タクト「巷で噂になってる幽霊屋敷。この屋敷こそがそのフェルペスハウスらしい。」
フェオン「・・・・・・・・・・」
イザベラ「お姉ちゃん・・・?」
タクト「フェオン?おーい。大丈夫かー?フェオーン?」
フェオン「・・・・・・・・・・」
タクト「ダメだ。あまりの怖さに固まってる。」
フェオン「ハッ!!ねぇタクト・・・ここから出ようよ・・・」
タクト「気が付いたか。フェオン、外に出ようにも外は嵐だ。出た瞬間ぶっ飛ばされるだけだ。」
フェオン「た、確かにそうだけど・・・」
レオン「でもタクト、外を見たけど嵐が止んでるみたいだぞ。」
タクト「え?」
フェオン「嵐が止んだ!?なら早くここから出ましょうよ!」
扉のドアノブに触れようとした瞬間。
タクト「ッ!フェオン!ドアに触れるな!!」
フェオン「え?・・・え!?」
扉が突然炎に包まれてしまっていた。
グレア「扉が燃えてる!?」
ティオ「消火しよう!」
風の魔法で消火しようとしたが、扉が結界を展開し始めた。
ティオ「嘘!?」
エミリー「扉が結界を張った・・・!?」
タクト「俺達を出してくれない訳か・・・」
フェオン「う、嘘でしょ!?じゃあ出られないの!?」
タクト「いや、窓を突き破れば出れるかも。試してみる。」
扉の横の窓にダッシュする。
タクト「ハァッ!!」
しかし、見えない何かがタクトを弾き返した。
タクト「何!?」
弾き返えされたタクトが着地する。
エミリー「弾かれただと!?」
すると先程の窓や、別の窓に謎の歪みが発生した。
タクト「ハァッ!!」
ハンドスラッシュを飛ばしたが、その歪みに掻き消された。
タクト「・・・なぁ皆、1つ結論が出た。」
イザベラ「何ですか?」
タクト「・・・脱出不可能だ。」
フェオン「どうするのよ!!このまま私達呪い殺されるって言うの!?」
タクト「落ち着けフェオン!ここは冷静になれよ!」
イザベラ「お姉ちゃん!私達が付いてるから大丈夫だよ!」
フェオン「それはそうだけど・・・でも怖いよ・・・!!」
”ガシャン!ガシャン!”
全員「え!?」
巨大な甲冑が現れた。
フェオン「な、何なのーーーー!?」
タクト「皆!避けろ!!」
甲冑「ーーーーーーー!!!!」
巨大な手を振り下ろしたが、全員が避けた。
イザベラ「えいっ!!」
蔦の魔法で甲冑の身動きを奪った。
エミリー「出来したぞイザベラ!!ヤアァァァ!!!」
大ジャンプして太刀を振り下ろした瞬間、甲冑の姿が消えた。
エミリー「何!?」
タクト「消えた!?」
その甲冑は、一瞬にしてタクトの後ろに現れた。
カサンドラ「タクト!後ろ!」
タクト「しまった!!」
甲冑はタクトを捕まえた。
タクト「ガハッ!!」
フェオン「タクト!!」
甲冑「ーーーーーーー!!!」
そのままタクトを壁の奥へ投げた。
タクト「グアアアアア!!!」
するとタクトが、壁の中へ消えた。
ヒナ「消えた!?」
甲冑「ーーーーー・・・・!!」
それと同時に、甲冑がバラバラに崩れた。
レア「崩れた!」
グレア「・・・」
バラバラになった甲冑を調べる。
グレア「中身がない。これは・・・誰かが操っていたみたいだね。」
ソフィー「じゃあやっぱり、幽霊屋敷なんだね・・・」
フェオン「ねぇタクトは!?」
投げ飛ばされたタクトを探しに行ったが、何もなかった。
フェオン「タクト!!返事しなさいよ!タクト!!!」
しかし、タクトからの返事はない。
フェオン「まさか・・・幽霊に捕まったの!?ギヤアアアアア!!!」
絶叫してバタンと倒れた。
イザベラ「お姉ちゃん!!」
レオン「忙しいリーダーだなぁ・・・」
カサンドラ「ティオ!タクトの居場所は!?」
ティオ「・・・地下みたいだね。危なっかそうだね。」
フェオン「地下!?それも危なっかそう!?何でよりによって・・・」
イザベラ「あ、起きた。」
アンナ「兎も角、タクトさんを助けに行きましょう!」
レア「そうだぞ!レア達の大事な仲間を放って置けるかよ!」
フェオン「もう・・・皆・・・逸れたりしないでよ・・・?」
グレア「任せて♪」
そして、地下へ送り込まれたタクトは、謎の部屋に転送されていた。
タクト「よっ!!」
何とか着地した。
タクト「あの甲冑野郎・・・俺を何処へ送り込んだんだ・・・え?」
その部屋でタクトが目にしたのは・・・
無数の人形だった。
タクト「何だこの部屋・・・?」
四方の壁一面に無数の人形が飾られ、天井に無数の人形が首吊りになってる。
タクト「人形・・・しかも全部アンティーク人形ばかり・・・何なんだここは・・・?」
???「ケケケケケケケケケ!」
タクト「!?」
部屋中の人形達が動き始めた。
タクト「何だ・・・!?」
人形達「ケケケケケケケケケ!!!」
その人形達は、タクトに向けて糸のような物を飛ばした。
タクト「ハァッ!!」
糸を避け続けるタクトだが、次第に糸の数は増えていく。
タクト「何だ此奴等!?」
人形達「ケケケケケケケケケ!!!」
糸の速度が上がり、タクトの両腕と両足を縛った。
タクト「しまった!」
人形達「ケケケケケケケケケ!!!」
糸がタクトから赤い光を吸収した。
タクト「何だこの光?ッ!?」
するとタクトが膝を付いた。
タクト「この光・・・此奴等・・・俺の血を吸ってる・・・!!こうなったら・・・!!」
ウルトラ念力を使おうとした瞬間、タクトの両腕が糸で傷を刻まれた。
タクト(グッ!?・・・まさか・・・糸鋸・・・!?それも糸見たいにミクロサイズの歯で作られてやがる・・・!!下手をしたら切断されてしまう・・・!!だがその間に俺の血が・・・!!クッ!!どうしたら・・・!!)
”コツン”
人形達「!?」
1体の人形の頭に何かが当たり、人形達がタクトを縛ってる糸鋸を解いた。
タクト「え・・・?何だ・・・?ん?」
下を見ると、人形の頭に当たった物が落ちてた。
タクト「?」
そこに現れたのは、赤いドレスを身に纏った金髪の少女だった。
少女「・・・」
人形達「ケケケケケケケケケ!!!」
少女に狙いを定めて、人形達が糸鋸を射出した。
タクト「させるか!!」
ハンドスラッシュを連射し、人形達の胴体を破壊して少女を助けた。
タクト「ふぅ・・・ッ!」
人形達を倒したが、身体中に激痛が走る。
タクト「あれだけ血を吸われて、おまけに傷だらけ・・・ヒナが居たら・・・」
少女「大丈夫?」
タクト「え?」
先程の少女がタクトに話し掛けた。
少女「そのままにしてて。」
両手を翳すと、タクトの傷が治り、血の巡りが良くなった。
タクト「あ・・・痛みが引いた。それに血が戻ってる。ありがとう。助かったよ。」
少女「あなたはどうしてここに?」
タクト「あぁ。実は外が嵐で、雨宿り出来る場所を探していた時に偶然ここを発見してね。」
少女「そうなんだ。」
タクト「あ。俺はタクト=クリスティ。タクトって呼んで。」
少女「私はララ。」
タクト「なぁララ。この部屋にずっと居るのか?」
ララ「ううん。私はずっとこの部屋に閉じ込められてるの。」
タクト「部屋から出られないのか?」
ララ「うん。」
タクト「何らかの力で出られないのか?」
ララ「違うよ。この部屋・・・扉が無いの。」
タクト「何・・・!?」
その頃フェオン達は、タクトを探すべく地下を目指していた。
フェオン「もう地下はまだ着かないの・・・?」
イザベラ「この階段、何処まで続くんだろう・・・?」
レオン「薄暗い階段だな・・・」
ソフィー「何か怖い・・・」
グレア「ん〜・・・」
ティオ「グレア、どう?」
グレア「奥まで照らさないと分からないね。ちょっと別の照明を飛ばしてみるね。」
照明弾を奥へ飛ばした。
ヒナ「かなり続きますね。」
グレア「あ!止まったよ!」
奥に扉があった。
エミリー「扉か。」
アンナ「彼処にタクトさんが居るんですか?」
グレア「分からないけど、行くしかないね。」
階段を下って扉の前。
レア「タクトー!居るのかー?」
大声で呼ぶが、返事がない。
レア「中で何が起こってるんだ?開けてみるぞ。」
扉のドアノブに触れた瞬間。
全員「!?」
突然扉が跡形もなく消滅した。
アンナ「消えた!?」
ティオ「・・・そんな!?さっきのタクトの反応は誰かのダミー!?」
フェオン「嘘!?じゃあタクトは何処に居るのよ!?」
ティオ「分からないけど・・・また戻って確かめる必要があるね。」
すると左右の壁から、黒い手が出現した。
フェオン「え!?な、何!?」
無数の黒い手が、フェオン達を包み込んだ。
フェオン達「うわああああああ!!」
黒い手が消え、フェオン達も消えた。
別の場所では。
???「フッフッフッフッフ。罠とは知らずにノコノコとやって来たわね。さぁ、これからの展開が楽しみね。」
地下の部屋。タクトとララが部屋から脱出する為、部屋中を調べてる。
タクト「ララ。君はどうしてここに閉じ込められたんだ?」
ララ「分からないの。気が付いたらここに。」
タクト「もしかして、閉じ込められる前の記憶が無くなったとか?」
ララ「う〜ん・・・」
タクト「まぁ、何れにせよ記憶は蘇る事はあるし。深く考えずに今は脱出の手立てを考えよう。」
ララ「そうだね。」
タクト「にしても、何でこの部屋は人形ばかりなんだ?何だか呪われた部屋だな。フェルペスって貴族は人形が趣味なのか?」
ララ「・・・・・・」
タクト「ん?ララ?どうしたんだ?」
ララ「え?私どうしてた?」
タクト「何か固まってた。」
ララ「どうしたんだろう?」
タクト「・・・なぁララ。フェルペス一族と何か関係あるのか?」
ララ「・・・・・・・」
タクト「ララ?おいララ?」
ララ「・・・フェルペス・・・何か聞いた事がある・・・でも何でだろう・・・」
タクト「もしかして君、フェルペス一族と深い関わりが?」
ララ「分からない・・・」
タクト(もしかしたらこの子、フェルペス一族の血筋か何かか・・・?)
するとタクトが、テーブルの下に光ってる物を発見した。
タクト「ん?何だ?」
テーブルの下を探ると。
タクト「これは!」
液体が入った小瓶だった。
タクト「小瓶?」
ララ「ん?それ、聖水じゃない?」
タクト「聖水?・・・本当だ。微かに十字架が彫られてる。・・・ちょっとやってみるか。」
ララ「何を?」
タクト「こうする。」
小瓶の蓋を開け、聖水を少し零した。聖水から光が溢れた。すると部屋中の歪み出現し、聖水の光で消滅した。
タクト「・・・!?」
歪みが消えたと同時に、扉が出現した。
タクト「扉が!これで出られる!」
扉を開けた。
タクト「・・・え!?」
ララ「・・・何これ・・・?」
2人が見た光景は・・・
山積みになった無数の人骨だった。
タクト「・・・」
ララ「骨・・・?」
タクト「人骨・・・それも全部焦げてる。もしかして、この屋敷に閉じ込められて殺された人達なのか?」
ララ「タクト!これ見て!」
タクト「ん?日記か?」
部屋にある日記を見付けた。
タクト「『私はあの子を蘇生する事に頭がいっぱいだった。自重しなくちゃならないのに、もう自分を抑え切れない。だから私の邪魔をする者は誰であろうと消すと誓った。それが例え、家族だろうとも。』・・・残酷な内容だ・・・書いたのは・・・ジャネット=フェルペス!?」
ララ「ジャネット・・・!?うっ!!」
タクト「ララ!?どうしたんだ!?」
ララ「・・・・タクト・・・・私・・・・思い出したよ・・・・」
タクト「記憶が戻ったのか?」
ララ「うん。私は・・・・」
そして、黒い手に包み込まれたフェオン達は、真っ赤な部屋へ誘われた。
フェオン「痛たたたた・・・」
レオン「何だこの部屋・・・?」
???「あら。来たわね。」
レア「誰だ!?」
そこに居たのは、黒いドレスを身に纏った黒髪の女だった。
女「ようこそフェルペスハウスへ。私はジャネット=フェルペス。フェルペス一族の娘よ。」
レオン「フェルペス!?」
ジャネット「あなた達は、自分の足でここに来たって訳ね。」
アンナ「違います!!私達は嵐の雨宿りの為に来ただけです!」
ジャネット「あぁ。私が起こした嵐ね。」
レア「あれはお前が起こしたのか!?」
ジャネット「そう。あなた達がこの屋敷に入ったと同時に私が嵐を止めた。あなた達は今ここで、私の生贄になるのよ!」
イザベラ「そ、そんな事・・・!!」
???「させねぇよ!!」
全員「!?」
そこに現れたのは・・・
タクトとララだった。
フェオン「タクト!!」
ジャネット「ララ!?何故ここに!?」
ララ「止めて!お姉ちゃん!」
フェオン・イザベラ・エミリー・ヒナ・レア・アンナ・レオン・ソフィー・グレア・ティオ「お姉ちゃん!?」
タクト「まさかこの子が、アンタの妹だったとはな。」
ジャネット「・・・あの部屋からどうやって抜け出せた!?」
タクト「あの部屋のテーブルの下に小瓶があった。そこにあった聖水を使ったら、歪みが消えて扉が開いた。その扉を開けたら、アンタが今まで殺した人々の人骨が山積みになっていた。そして、これを見付けた。」
懐から、ジャネットの日記を出した。
ジャネット「それは!!」
タクト「アンタは自分の妹を蘇生する為に、邪魔となる者達を排除した。その中にアンタの両親も含まれていた。その殺した人々の人骨や血液を使って、亡くなった妹の蘇生に使おうとした。」
ジャネット「・・・・」
エミリー「ど、どう言う事だ?」
タクト「ジャネットは愛する妹を病気で亡くしてしまい、また妹と一緒に過ごしたい為に独学で蘇生魔法を学んだ。けどその為には生贄が必要だった。だから屋敷に入って来た見知らぬ者達を殺し、更には両親や使用人達も殺して生贄に捧げた。だが生贄の数が足りず、俺達を殺して蘇生しようと企んだ。そうだろ?」
ジャネット「・・・そうよ。ララの病気は不治の病。治す事も出来無い憎っくき病・・・それを聞いた時、私は我を失った・・・」
ララ「お姉ちゃん・・・」
ヒナ「ち、ちょっと待って下さい!亡くなっているはずなのに、ララさんが何故タクトさんの隣に!?」
タクト「ララ。君は人形に魂を宿してるんだろ?」
ララ「気付いてたの・・・?」
タクト「君の髪。人形の髪に使う素材のサランだからな。」
ララ「・・・」
ジャネット「そこまで調べてるとは話が早いね。あなた達を殺して、ララを生き返らせる!」
ララ「お姉ちゃん止めて!そんな事したら、皆が悲しむよ!」
ジャネット「ララ!私の方が悲しいわよ!大切な妹を亡くした私の方が・・・」
ララ「お姉ちゃん・・・」
ジャネット「さぁ・・・行きなさい!!」
”ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!”
突然フェルペスハウスが崩壊した。
レア「地震か!?」
タクト「ッ!!」
壁に穴が空いた。
タクト「皆逃げるぞ!!」
崩壊するフェルペスハウスから間一髪脱出した。
アンナ「皆さん!無事ですか!?」
フェオン「何とかね!」
すると雨が降り始めた。
グレア「雨が・・・!」
エミリー「おい!何だあれは!?」
崩壊したフェルペスハウスの瓦礫から、蝙蝠の魔物が出現した。
ジャネット「アハハハハハハハ!!さぁバット!思う存分甚振りなさい!!」
バット「ーーーーーーー!!!」
タクト「クッ!」
スパークレンスの光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。
ララ「あれは・・・」
グレア「ウルトラマンティガ。タクトが持つ超古代の戦士よ。」
ジャネット「新手か。バット!!殺りなさい!!!」
バット「ーーーーーー!!!」
ティガ「タァッ!!」
マルチキックから、2回連続マルチパンチを叩き込む。
バット「ーーーーーーー!!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
しかしバットに掴まれ、腹に膝蹴りを受けた。
ティガ「アァッ!!」
そのまま後ろへ放り投げられた。
バット「ーーーーーーーー!!!」
ティガ「ッ!!」
光のエネルギーを集める。
バット「ーーーーーーーー!!!」
しかしバットが、大きな翼を羽ばたかせて風を起こした。
ティガ「ウッ!!」
強風でティガが怯んでしまった。その隙にバットが飛び、ティガの後ろを取った。
ティガ「ッ!!」
バット「ーーー!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
後ろを掴まれてしまい、バットがティガの首を噛み付いた。
ティガ「ドゥアッ!!」
ヒナ「噛み付きました!!」
フェオン「急いでタクトを援護するわよ!!」
全員「了解!!」
ティガ「ッ!!」
バットがティガを離した。
ジャネット「ハァッ!!」
倒れたティガに向けて両目を光らせた。
ティガ「・・・・・・」
ジャネット「あなたはもう、私の操り人形そのもの。思う存分遊んであげるわ。」
両手を縦横無尽に振り、ティガを縦横無尽に操る。
ジャネット「倒れろ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
両手を高く上げてティガを転ばせた。
バット「ーーーーーーー!!」
倒れたティガをバットが踏み付ける。
イザベラ「えいっ!!」
蔦の魔法でバットを束縛する。
バット「ーーー!?」
フェオン「ヤアアアァァァ!!!」
エミリー「タァッ!!」
レア「ドリャアアアア!!!」
後ろから3人が現れ、バットの背中に攻撃した。
バット「ーーーーーーー!!!」
しかしバットには効果が無く、イザベラの蔦の魔法が千切れた。
イザベラ「キャアッ!!」
レオン「ダメだ!歯が立たないぞ!」
アンナ「どうしたら・・・」
ララ「お姉ちゃん。」
アンナ「ん?何?」
ララ「それ、私に貸して。」
アンナ「どうするの?」
ララ「これを使う。」
それは、先程の聖水が入った小瓶だった。これをアンナのクロスボウの矢に括り付けた。
ララ「手伝って。」
アンナ「うん。」
クロスボウを2人で持ち、バットに狙いを定める。
ララ「彼奴の目を狙って。」
アンナ「分かった。グレアさん。引き付けて下さい。」
グレア「ガッテン!おーい!こっちだよー!」
バット「ーーーーーー?」
声を聞いたバットがこっちを見る。
グレア「今だ!!」
2人がバットの右目に狙いを定める。
ララ「おやすみなさい!」
クロスボウを発射。
バット「ーーーーーーーー!!!!」
聖水を括り付けたクロスボウの矢がバットの右目を突き刺し、そこから聖水が流れ込んで苦しむ。
ジャネット「何!?ララ!あなた・・・!!」
ティガ「ッ!!」
正気に戻ったティガが立ち上がる。
アンナ「もう1発!!」
再びクロスボウを発射し、今度はバットの左目を潰した。
バット「ーーーーーーーー!!!!」
悶え苦しむバットが空へ羽ばたいて逃げる。
フェオン「逃がさないわよ!!!」
大剣を投げて、バットの背中に突き刺した。
バット「ーーーーーーーー!!!!」
それでも逃げるバットにティガが。
ティガ「ハァッ!!」
ウルトラフィックスでバットの動きを止めた。
ティガ「フッ!!」
両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
ゼペリオン光線がバットを直撃し、バットを燃やした。
フェオン「よっと!」
燃えたバットから大剣が戻って来た。そして雨が止み、空に太陽が出た。
ティガ「・・・・・」
光となって、タクトに戻った。
ジャネット「こんな・・・こんなはずじゃなかったのに・・・」
ララ「お姉ちゃん・・・」
悔しがるジャネットに、ララが歩み寄った。
ジャネット「ララ・・・私はあなたの為に・・・あなたを生き返らせたいだけなのに・・・どうして・・・!?」
しかしララが、ジャネットを優しく抱いた。
ジャネット「・・・ララ・・・?」
ララ「お姉ちゃん。もう良いの。私はね、お姉ちゃんの傍に居るだけで幸せなの。だからもう、これ以上他の人達の犠牲なんていらないの。また一緒に居てくれる?お姉ちゃん。」
ジャネット「ララ・・・ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・」
泣きながらララを抱き締め、ララは涙を流しながらジャネットを抱き締める。
ジャネット「ごめんなさい皆・・・私のせいで・・・」
タクト「もう良いんだ。亡くなった人達は俺達が代わりに供養する。アンタ達はこれからどうする?」
ララ「お姉ちゃんと一緒に還ります。お姉ちゃん、行こう?」
ジャネット「えぇ。」
2人は光となって、天に召された。遺されたのは、ララが憑依していた人形だけだった。
その後崩壊したフェルペスハウスの瓦礫を片付け、地下に放置された人骨達を回収し、ララが憑依していた人形を埋葬して供養した。因みにフェオンは人骨が苦手な為見物した。
全てが終わった後。
カサンドラ「ジャネットとララにも、複雑な心境が残っていたのですね。」
タクト「だがもう、2人は解放されたんだ。天国で幸せになれるよう祈ろうぜ。」
イザベラ「ふぁ〜〜・・・・お姉ちゃん・・・・眠いよ・・・・」
フェオン「そう言えば、さっきの騒動で眠れなかったわね・・・」
タクト「どうする?ここでキャンプして仮眠取るか?」
エミリー「そうだな。」
彼等はキャンプをして仮眠を取った。
謎の女ヴィエラはアンナを誘拐し、亡き姉を蘇生しようと画策する。しかしヴィエラには、自身すら知らないある秘密があったのだが・・・