ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
ロバイト王国。ここは採石場が沢山あり、凡ゆる宝石や鉱石や石炭が採掘されている。
その夜。
女性「ハァハァハァ!」
男性「早く!逃げて!」
2人のカップルが、何者かに追われていた。
蝙蝠「キィーキィー!!」
それは、蝙蝠の大群だった。
だが逃げた先は、行き止まりだった。
男性「クソッ!!」
女性「来るわ!!」
蝙蝠の大群は容赦なく迫り来る。
男性「クッ!!」
彼女を後ろに隠して守る。
蝙蝠「キィー!」
2人「・・・!!」
もうダメかと思われた時。
???「ハァッ!!」
突如現れた1つの影が、蝙蝠達を光で追い払った。
2人「・・・!?」
その影は、蝙蝠を追い払った後姿を消した。
翌朝。ロバイト王国のマーケットにタクト達の姿があった。
フェオン「どれも綺麗ね。」
イザベラ「うん。」
ここのマーケットには、採掘された宝石や鉱石で作られた指輪やネックレス等のアクセサリーが売られている。
ヒナ「エミリーちゃん、このネックレスとっても綺麗ですよ?」
エミリー「アクアマリンかぁ。綺麗だな。」
ヒナ「エミリーちゃん。知っていますか?アクアマリンの石言葉は勇敢なんですよ?これは、私からのプレゼントです。」
エミリー「ありがとうヒナ。大切にするよ。」
レア「これはどうだ?アンナ。」
アンナ「ピンク色の宝石の指輪?何て言う名前の宝石なの?」
レア「クンツァイト?って言うらしいんだ。これ、お前にピッタリだなと思って。」
アンナ「ありがとうレア先輩!じゃあ先輩には・・・これかな?」
レア「ダイヤモンドのブレスレット?レアにはちょっと荷が重いかも・・・」
アンナ「そんな事ないよ!ダイヤモンドにはね、永遠の絆って言う宝石言葉があるんだよ?先輩と私の絆は永遠に不滅だよ。」
レア「そう・・・なのか。ありがとうアンナ。」
カサンドラ「あれ?タクトは何処行ったんですか?」
グレア「タクトは他の店へ行ってるよ?」
一方タクトは、別のマーケットに来ていた。
タクト「ピアスにチョーカーにイヤーカフにブローチ。アクセサリーが豊富だな。お!このパパラチアのブローチ良いな!」
パパラチアのブローチに手を掛けた時、誰かの手に当たった。
タクト「ん?」
???「あ、ごめんなさい。」
それは、1人の少年だった。
タクト「いや、こっちこそごめん。あの、このブローチが欲しいの?」
少年「もうアクセサリーは買ったけど、このブローチを見ようかなって。」
タクト「そうなんだ。」
???「ようお嬢ちゃん。俺達と遊ばない?」
タクト・少年「ん?」
1人の少女が、3人の男達にナンパされていた。
少女「あの、私彼氏が居るんですけど。」
男A「彼氏だ?そんな見え透いた嘘吐いちゃダメじゃないか。」
男B「そんな男なんか放っといて俺達と遊ぼうぜ?」
タクト「ナンパか?」
少年「デイジー!」
タクト「え?知り合い?」
デイジー「リオ!!」
少女デイジーを助ける為、リオと名乗る少年が駆け付けた。
男C「あぁ?何だお前?」
男A「もしかして、このチビがお前の彼氏か?」
するとリオの中で何かがブチ切れた。
リオ「あぁ!?」
彼から異形なオーラが溢れ出た。
リオ「誰だ!?俺の事をチビと言ったのは!!」
男B「な、何だ此奴!?」
これには男達も恐怖した。
タクト「な、何だ彼奴・・・?」
デイジー「リオ!!」
隙を見たデイジーがリオへ走った。
リオ「俺の大事な彼女に手を出した挙句・・・俺をチビと呼ぶとは良い度胸だなぁ!!」
”バキバキ”と指を鳴らす。
リオ「覚悟は出来てるんだろうな!?」
男A「ヘッ!ガキが調子に乗ってんじゃねえぞ!!!」
だが、あっさり倒された。
リオ「もう2度と現れるんじゃねえぞ。」
タクト「す、凄え・・・」
こっちに振り向いた時はさっきの形相が嘘みたいに戻った。
リオ「デイジー!大丈夫だった?」
デイジー「うん。あの人達がちょっと気の毒だけど。」
リオ「大丈夫大丈夫。手加減したから。」
デイジー「もう、あんまりやり過ぎないでよ?」
リオ「分かってるよ。」
タクト「えっと・・・」
リオ「あ、さっきの人。」
タクト「君、さっきの形相は一体・・・」
デイジー「リオ。この人は?」
リオ「さっきそこで出会ったんだ。あ、僕はリオ。こっちはデイジー。」
タクト「俺はタクト=クリスティ。タクトで構わない。2人はこの国の人か?」
リオ「僕達は冒険者だよ。ここに来たのは3日前かな?」
タクト「じゃあ2人が先輩だな。そうだ、あのブローチ買わなきゃ。」
ブローチを買ってマーケットを後にした。
タクト「にしてもリオ。さっきの形相は何だったんだ?」
リオ「あぁ、あれはね。」
デイジー「リオはね、禁句ワードがあるの。」
タクト「禁句ワード・・・もしかして、さっきあの男達が言ってたチビとか?」
リオ「うん。僕こう見えて背が低いから。」
タクト「コンプレックスか。」
デイジー「それにリオは、昔、1人で1000人の盗賊を壊滅させた事から”リトルライオン”と呼ばれているの。」
タクト「1人で盗賊1000人を!?凄えな・・・」
フェオン「おーい!タクトー!」
タクト「お?」
向こうからフェオン達が来た。
リオ「誰?」
タクト「俺の仲間達だ。紹介するよ。おーい!」
イザベラ「遅かったですね。」
タクト「まぁ色々あってね。」
ティオ「ん?タクト、そちらの2人は?」
タクト「さっき知り合った冒険者のリオとデイジーだ。さっきナンパ野郎共に絡まれたけど。」
ヒナ「タクトさんってナンパに絡まれたり?」
タクト「んな訳あるか!デイジーの方だ。でもリオが一瞬で片付いてな。」
レア「へぇ〜!小ちゃいのに凄いんだなお前!」
リオ「小ちゃいって言わないでよ・・・」
デイジー「リオ、身長がコンプレックスなの。私達以外の人がチビって言うと恐ろしくなるの。」
エミリー「それは・・・見てみたいな?」
タクト「ん?何か良い匂いがするな。」
フェオン「これこれ。ミントが香るミントガーネットよ。」
タクト「へぇ〜。」
すると誰かがタクトとぶつかった。
タクト「おっと。」
???「あ、ごめんなさい。」
フードを被った少女とぶつかった。
タクト「ああ、お構いなく。」
少女はすぐに去った。
その夜。デイジーをナンパした男達が苛立っていた。
男A「クソッ!!あのチビ!!調子に乗りやがって!!」
男B「また現れたらブッ殺そうぜ!」
男C「でもまあ、宝石とか盗めたし。これを売り捌いて大儲けだぜ!」
蝙蝠『キィーキィー!』
そこに蝙蝠の大群が迫っていた。
男A「な、何だこの蝙蝠共は!?」
男C「逃げるぞ!!」
迫り来る蝙蝠の大群から逃げる。しかし前に別の大群が逃げ道を塞いだ。
男B「く、来るな!!」
蝙蝠『キィーキィー!!!』
男達「うわああああああああああ!!!!!」
蝙蝠の大群は、男達を襲った。
その後。悲鳴を聞いたタクト達が広場へ駆け付けると、蝙蝠に襲われた男達の亡骸があった。
タクト「・・・・」
フェオン「どうなってるの・・・?」
カサンドラ「まさか、誰かが殺害した・・・?」
タクト「ん?」
亡骸の周りに宝石やアクセサリーが落ちていた。
タクト「この亡骸の持ち主は、強盗だったみたいだ。」
ヒナ「では、同業者の方々に殺されたとか?」
タクト「この近くに居るかも知れない。調べてみよう。」
蝙蝠『キィーキィー!!』
全員「!?」
そこに蝙蝠の大群が現れた。
イザベラ「蝙蝠!?」
アンナ「まさか、あの蝙蝠が!?」
タクト「そうらしいな。皆!行くぞ!」
スパークレンスを取り出そうとしたが。
タクト「・・・あれ?」
レア「ん?どうしたタクト?」
タクト「ない!?スパークレンスがない!?」
フェオン「ええ!?何で!?」
タクト「まさか!?」
昨日、フードを被った少女にぶつかったのを思い出した。
タクト「あの子が俺のスパークレンスを盗んだのか!?ん!?」
フードを被った少女を見付けた。少女はすぐに去った。
タクト「彼奴か!!ここを頼む!!」
フェオン「タクト!うわ!!」
蝙蝠が追う道を塞いだ。
フェオン「やるしかないわね!行くわよ!!」
逃げた少女を追うタクトだが、少女は驚異のジャンプで建物の屋根へ飛んだ。
タクト「逃したか・・・けど、あの驚異のジャンプ力・・・まさか・・・」
蝙蝠「キィーキィー!!」
タクト「!?」
蝙蝠の別の大群が現れた。
タクト「別働隊か!」
蝙蝠「キィーキィー!!」
タクト「追って来やがる!!」
蝙蝠の大群から逃げる。
タクト「ハァ・・・ハァ・・・」
裏路地に逃げ込んだが、蝙蝠の大群はタクトを逃しはしなかった。
タクト「しつこい奴等だ・・・!!」
すると彼の前にフードを被った5人の少女が現れた。
タクト「!?」
5人「ハァッ!!」
懐から剣を抜いて、蝙蝠の大群を全て斬り殺した。
タクト「・・・・」
少女「危なかったようね。大丈夫だった?タクト。」
タクト「その剣・・・その声・・・お前だったか。テッサ。」
テレサ「えぇ。」
5人の少女がフードを抜いで顔を見せた。
タクト「フラワー盗賊団がここで再会とはな。」
この5人は、フラワー盗賊団。嘗てミスリラ帝国で活動していた盗賊団。
タクト「あの事件以来だな。ロバイト王国に移住していたとは。」
ロスタリア「うん。タクトも元気そうで良かったよ!」
タクト「お前ら、この国はどうなってるんだ?夜に蝙蝠が大量に現れて。」
アリシア「この国はね、夜になるとイシコウモリが現れるのよ。」
タクト「イシコウモリ?石を食料にする蝙蝠か。」
ライラ「そう。彼奴らは石や宝石を食べる習性を持っている。」
タクト「けど何で人間も襲うんだ?石が好物なはずだろ?」
ジュリ「イシコウモリは、チスイコウモリの遺伝子も持っているんです。」
テレサ「それに嗅覚が物凄く敏感。人間に付着した石や宝石の臭いも分かるから。」
タクト「成る程な。」
蝙蝠「キィーキィー!!」
しかし、斬られた蝙蝠達が蘇生し始めた。
タクト「ッ!?」
テレサ「やはり、死なないのね。」
タクト「死なないのか?」
ジュリ「この蝙蝠達は何者かに操られています。大本を叩かないと。」
ロスタリア「そうだタクト。ごめんね。」
そう言って、スパークレンスをタクトに返した。
ロスタリア「それ、宝石か石で出来るかなって思って。あなたの事を思って盗んじゃって。」
タクト「そう言う事か。」
蝙蝠「キィーキィー!!」
タクト「ハァッ!!」
ウルトラ念力でイシコウモリ達を遠くへ押し返した。
タクト「皆が危ない!!」
急いでフェオン達の元へ戻る。
テレサ「私達も!」
一方フェオン達は。
フェオン「何なのこの蝙蝠!?斬っても蘇生される!?」
アンナ「執拗に襲って来ます!」
タクト「おーーーい!!」
レア「タクト!!」
イザベラ「何処行ってたんですか!!」
タクト「話は後だ!!」
ウルトラ念力でイシコウモリ達を追い払った。
タクト「怪我はないか?」
エミリー「何とかな。」
テレサ「あなた達も来てたのね。」
フェオン「テッサじゃない!!それに皆も!!」
グレア「久し振り!」
カサンドラ「お知り合いですか?」
ヒナ「フラワー盗賊団です。ミスリラ帝国で戦った事がある方々ですよ。」
ロスタリア「お!猫の亜人だ!可愛い〜!」
アンナ「ロスタリアさん!カサンドラさんを困らせないで下さい!」
ティオ「皆。雑談は後にした方が良いよ?」
上空に、イシコウモリよりデカイ巨大コウモリが群れを連れて現れた。
ジュリ「あれが大本・・・!」
巨大コウモリ「ギィーギィー!!!」
アリシア「目が赤い・・・災害級みたいね!」
タクト「ッ!!」
ジャンプしてスパークレンスの光を解放し、ウルトラマンティガに変身し、スカイタイプへタイプチェンジして飛翔した。
ティガ「タァッ!!」
ハンドスラッシュを飛ばしたが、コウモリが避けた。
巨大コウモリ「ギィーギィー!!」
ティガ「アァッ!!」
突進を受けたティガが突き飛ばされた。
ティガ「ッ!!」
コウモリの群れがティガを覆った。
フェオン「タクト!!」
グレア「このままじゃ食べられちゃう!!」
ライラ「ん?クンクン。」
フェオン「な、何ライラ?何嗅いでるの?」
ライラ「フェオン。ミントの匂いがする。」
フェオン「あ、これの事?」
内ポケットからミントガーネットを出した。
テレサ「それよ!フェオン、それ貸してくれる?」
フェオン「ど、どうするの?」
ミントガーネットをテレサに貸した。
テレサ「コウモリはミントの匂いが弱点!!これでも嗅ぎなさい!!」
勢いよくコウモリ達に投げた。
巨大コウモリ「ギィーギィー!!」
しかしコウモリが目から発する光線で弾き返された。
テレサ「あ!!」
リオ「はぁっ!!」
そこに現れたリオが、弾き返されたミントガーネットを掴んだ。
フェオン「リオ!!」
リオ「お返しだよ!!!」
力強くミントガーネットをコウモリに投げた。
巨大コウモリ「ギィーギィー!ッ!?」
ミントガーネットがコウモリの口に入った。
巨大コウモリ「ギャーギャーギャーギャー!!」
ミントの香りが体内に広がり、コウモリが苦しみ悶える。
ティガ「ハァッ!!」
親玉がパニックになって混乱してるコウモリ達をフラッシュ・ボマーで弾いた。
ティガ「タァッ!!」
ランバルト光弾がコウモリを直撃した。
巨大コウモリ「ギャアアアーーーーーーーー!!!!!」
爆発四散し、コウモリの群れは正気を取り戻して帰って行った。
翌日。タクトがフェオンにミントガーネットをプレゼントした。
タクト「ホラ。」
フェオン「ありがとうタクト。ん〜。やっぱり良い匂いね。」
リオ「皆〜。」
タクト「ようお2人さん。昨日はありがとな。」
デイジー「ううん。気にしないで。」
レア「おいリオ。宝石の指輪嵌めてるのか?」
リオ「えへへ〜。良いでしょ〜?」
タクト「何て言うかお前・・・女子力高いな。」
リオ「そうかな?」
タクト「あぁ。」
田所陽向
橘龍丸
家畜を喰い荒らし、人間を襲う5人の小人。彼等の正体は、魔人メルヒンの支配から逃れた難民だった。メルヒンから彼等を救え。