ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
この世界には、多くの魔法が有り触れている。魔力によって暴走した存在・魔物や魔人もその1つ。人々は、世界中に蔓延る魔物を討伐し続けている。
1年前。とある森の中。
ウィルバー「ハァッ!!」
リーレ「ヤァッ!!」
魔物「グオオアアアア!!」
2人が、襲い来る魔物を討伐した。
ウィルバー・リーレ「・・・・」
しかしその後ろにトラの魔物が現れた。
トラの魔物「グオオアアアア!!!」
しかし、その後ろから少女がトラの魔物を斬り裂いた。
ウィルバー「ケイティ!!」
ケイティ「お父さん!お母さん!」
この3人は家族で、迫り来る魔物達を討伐し続ける。
リーレ「数が多いわ!」
ケイティ「でも結構、遊び応えがあるよ?」
ウィルバー「そうだな。久し振りに快感を得た感じだ!」
その魔物達を使役する謎の人物が、ウィルバーに向けて矢を放った。
ウィルバー「ぐあああっ!!!」
矢がウィルバーの胸に刺さった。
リーレ「あなた!!」
ケイティ「お父さん!!」
ウィルバー「来るな!!まだ来るぞ!!」
リーレ「キャアアア!!!」
今度はリーレの胸に矢が刺さった。
ケイティ「お母さん!!」
リーレ「・・・大丈夫よケイティ・・・!私はまだやれるわ!!」
災害級「グオオオオオオオオ!!!」
しかしそこに、ライオンの災害級が現れた。
ケイティ「また来たよ!?超大物が!」
ウィルバー「・・・ケイティ。」
ケイティ「ん?何?お父さん。」
ウィルバー「すまない!!」
ケイティ「え!?うわあああああああ!!」
自分の娘を遠くに投げた。
ケイティ「お父さん!?お母さん!?」
ウィルバー「ケイティ!私達の分の人生を精一杯生き続けてくれ!」
リーレ「あなたは誇りの娘よ!」
ケイティ「逝っちゃうの!?」
ウィルバー「もうちょっと遊んだらな!」
サムズアップでケイティに笑顔を送った。
ケイティ「分かった!!地獄に落ちたら承知しないからね!!」
彼女は森から走り去った。
リーレ「お別れの挨拶は済んだ?」
ウィルバー「我ながら良い出来だったなぁ。」
リーレ「じゃあ、最後のお遊びに付き合ってあげよ?」
ウィルバー「そうだな。おーいライオンちゃん!!ちょっと私達と遊ぼうか!!」
ライオン「グオオオオオオオオ!!!」
ケイティ「・・・!!」
森を出たケイティの前に、ウィルバーを刺した矢が飛んで来た。
ケイティ「・・・」
それから1年後のロバイト王国。タクトがエミリーと買い物をしていた。
タクト「物資はこれでOKかな?出発は5日後だし。」
エミリー「あぁ。」
男「なぁ、そこのお2人さん。」
タクト・エミリー「ん?」
1組のカップルが尋ねた。
男「ここ最近、人狼が出没してるって噂があるんだ。」
エミリー「人狼?」
女「私達と同じ人間に化けて潜んだり、徘徊して人を襲うって噂があるの。」
タクト「人狼かぁ・・・」
男「お2人も気を付けた方が良いぞ。」
カップルは忠告して去って行った。
タクト「人狼・・・魔物じゃないのか。エミリーは人狼に遭遇した事は?」
エミリー「それはないな。人狼自体初めて聞いた。狼男とは違うのか?」
タクト「似ているようだが、中身は違う。」
ホテルに戻り、フェオン達に人狼の話をした。
ヒナ「狼男じゃなく、人狼が潜んでいるんですね。」
レア「人狼なんて初めてだぞ・・・」
イザベラ「私もです。」
グレア「実際私達、最初に出会った時にドラゴンに遭遇してるし。」
タクト「人狼は誰に化けてるか不明だし、日夜問わず徘徊してるって噂だ。」
フェオン「・・・・・」
アンナ「あのぉ、フェオンさんがさっきから怯えてますけど・・・」
ティオ「もしかしたら、僕達の誰かに化けてる可能性が〜?」
フェオン「こ、怖い事言わないでよティオ!!」
カサンドラ「と、兎に角!人狼の事は保留にして、明日は魔物討伐に行く日ですよ?」
フェオン「そうだったわね!今日から魔物に専念するわよ!」
タクト「恐怖から逃れたい為の気持ちの切り替え・・・」
翌日。森の中。
タクト「タァッ!」
ハンドスラッシュで熊の災害級を誘導させる。
タクト「フェオン!そっち行ったぞ!」
フェオン「任せて!!」
大剣を振り下ろして地面を叩き、熊の災害級を浮かせた。
フェオン「アンナ!!」
アンナ「はい!!」
クロスボウを連射し、熊の災害級の両手両足を刺した。
エミリー「レア!カサンドラ!」
レア「おう!」
カサンドラ「一緒に!」
エミリー・レア・カサンドラ「ヤアアァァァァァ!!!!」
太刀、旋刃盤、双剣を振り下ろして熊の災害級を倒した。
討伐後。
タクト「手強かったなぁ。」
ティオ「何とか倒せたし良かったじゃん。」
タクト「んじゃ、帰って飯にするか。」
イザベラ「ん?皆さん、あれ。」
全員「?」
森の切り株に座って肉を食べてる少女を発見した。
フェオン「ハンターかしら?」
しかしその少女の後ろから、トラと狼の魔物が忍び寄る。
レア「おい!彼奴危ないぞ!助けるぞ!」
タクト「待てレア!」
レア「何で!?」
タクト「あの子、気付いてないフリをしてるように見える。」
レア「え?」
トラ「グオオオオオオオオ!!!」
ケイティ「よいしょ。」
後ろ向きに2本のナイフを投げた。ナイフがトラの右目に刺さり、もう1本が狼の前の右足に刺さった。
トラ「グオオオオオオオオ!!!」
右目を刺されたトラが苦しむ。
ケイティ「ちょっと?ご飯の真っ最中に邪魔しちゃダメじゃない。」
肉を食し、骨をナイフで削る。
狼「グルルルル・・・!!」
身の危険を感じた狼が退散した。
トラ「グオオオオオオオオ!!!」
怒り狂ったトラがケイティに迫る。
ケイティ「メッ!」
削った骨を投げた。今度はトラの左目に刺さった。
トラ「グオオオオオオオオ!!!」
両目が失明し、トラが倒れて苦しむ。
ケイティ「さてと、お腹いっぱいになった事だし。下拵えしよっか!!」
剣を握って、苦しむトラの首を切断した。
ケイティ「ふぅ〜。やっと終わった。あ、そうだ。そこの諸君?出て来ても良いんじゃない?」
茂みからタクト達が出て来た。
フェオン「私達の存在に気付いていたとは、中々のハンターみたいね。」
ケイティ「でしょでしょ?私って凄い!」
アンナ「自意識過剰でしょうか・・・?」
ケイティ「そうだ、自己紹介しなきゃ。私はケイティ=グレイス。ケイティで良いよ。ここでハンターをやってるの。」
タクト「タクト=クリスティ。タクトで構わない。そして、ユエリアン出身で俺の仲間達。」
それぞれ紹介した。
ケイティ「へぇ〜。ユエリアンから。1度行ってみたかったんだね〜。」
フェオン「え?私達の故郷を知ってるの?」
ケイティ「うん。お父さんが来た事あるって言ってた。でも、滅ぼされたのは残念だね・・・」
イザベラ「ケイティさんのお父さん、どんなお人だったんですか?」
ケイティ「明るくて、私の自慢のお父さん!でもね、1年前に魔物に襲われた時に亡くなったの。お母さんと一緒に。」
イザベラ「あ、ごめんなさい・・・」
ケイティ「ううん。気にしないで?お父さんとお母さんは天国で見守ってるし、それに約束したんだから。お父さんとお母さんの分まで生き続けるって!」
タクト「親御さんが亡くなっても、笑顔なんだな。」
ケイティ「お父さんに教えて貰ったの。『戦う時は平常心を保つ事。人はパニックになると脳が整理出来ない。常に平常心を保ち、笑顔になればどんな戦いも乗り越えられる。』って。」
グレア「凄いんだね!あなたのお父さん!」
ケイティ「えへへ〜。お父さんを褒めてくれてありがと〜。」
タクト「なぁケイティ。何処の国から来たんだ?」
ケイティ「ブルースフィアだよ?」
タクト「ブルースフィア?三大大国の1つじゃないか。」
ケイティ「でも、彼処は行かない方が身の為だよ?」
タクト「え?」
カサンドラ「どう言う事ですか?」
ケイティ「彼処はね、私腹を肥す貴族達によって平民達が蹂躙されてるの。食糧すら与えてくれず、餓死する人が続出してる。」
エミリー「酷いな・・・天と地の差か・・・」
ヒナ「ですが、ケイティさんは飢餓しているように見えませんが。」
ケイティ「あ、私?私は凄腕ハンターの父を持ってるの。お金もたんまりあったの。貴族がお父さんをスカウトしててね、貴族直属のハンターになった。それ以来、私達一家は仲間だったハンター達から裏切り者と罵った。でも、お父さんは何時も笑ってた。悔やんでたら負けるって。」
ティオ「メンタルが強いんだね。」
ケイティ「それで、1年前にお父さんが身の危険を感じて私とお母さんを連れて国外脱出を決行。でも脱出出来たのは良いけど、2人の人物に狙われて、お父さんとお母さんが私を逃がして犠牲になった。そして、私は今タクト達に出会った。これが私の経緯ね。」
タクト「ブルースフィアが貴族に蹂躙されているとは・・・それで、お前はここで飯を食って休憩中なのか?」
ケイティ「そうだね。これが目当て。」
1本の矢を見せた。
アンナ「矢ですか?」
ケイティ「この矢はね、お父さんとお母さんを殺した矢。私はこれの持ち主を捜して、お父さんとお母さんの無念を晴らしたいと思って。」
フェオン「ご両親の敵討ちって事ね。」
ケイティ「そっ。」
”ガサガサ”
タクト「ん?」
茂みの中から、あのカップルが出て来た。
タクト「アンタ達。」
ヒナ「お知り合いですか?」
エミリー「昨日、人狼の噂を教えてくれた2人だ。」
男「あなた達もここで狩りをしていたんですね。」
タクト「うん、まぁな。今帰る所だ。ん?腕どうしたんだ?」
右腕に包帯が巻かれてあった。
男「これ?ちょっと擦り傷入れられて。」
レア「魔物にか?大丈夫なのか?」
女「大丈夫です。すぐに治りますので。」
男「じゃあ僕達はこれで。」
2人は去って行った。
タクト・ケイティ「・・・・」
フェオン「さ、そろそろ帰りましょ?」
タクト「フェオン。俺ちょっと用事思い出した。」
フェオン「え?」
タクト「先帰っててくれ。」
彼はそのまま何処かへ去った。
フェオン「ちょっとタクト!」
イザベラ「行っちゃった・・・」
ヒナ「どうしたんでしょう?」
グレア「急に行っちゃって。」
フェオン「まぁ良いわ。タクトの事だからすぐ帰って来るでしょう。」
ケイティ「そうとは限らないんじゃない?」
フェオン「え?」
グレア「どう言う意味?」
ケイティ「何か気付いたかもよ?彼。あの2人の事。」
そのタクトは、あのカップルを追っていた。
タクト「おい!」
男・女「ん?」
タクト「ちょっと、話したい事がある。」
男「僕達に?一体何の?」
タクト「アンタの右腕、見せて貰えるか?」
男「え?まだ怪我してるんですよ?」
タクト「いや、もう充分治ってるだろ。去って行く時、腕の振りが大きかった。あれは一般な歩き方だ。」
男「・・・」
タクト「それに、さっき狼が茂みの中へ消えて行った。しばらくしてからお前達が茂みから出て来た。お前達が噂していた人狼の正体は、お前達だ。」
男「・・・」
女「・・・よく分かったわね。」
すると女が、弓矢を構えた。
タクト「それがケイティの親御さんを殺した矢か。形状は同じ。」
女「私達はね、私達の住処に侵入した者を殺しただけよ。」
男「あの森は、僕達の故郷だ。それを土足で踏み入れたあの親子が悪い。」
タクト「なら追い払えば良かったんじゃないのか?」
男「追い払う?ほざけ。追い払えばまた侵入するのが当たり前だろ。だから殺した。」
タクト「お前達を血眼になって捜してるだろうぜ?ケイティが。」
男「そうか。なら。」
瞬間移動した。
タクト「ッ!?ガッ!?」
後ろに回った男が、タクトを手刀で気絶させた。
女「近付いて来るわ。行きましょ。」
男「あぁ。」
2人が一目散にジャンプして去って行った。
タクト「ぷはぁ!」
気絶していたタクトがすぐに復活した。
タクト「気絶のフリ作戦成功。彼奴ら、逃がすか。」
スパークレンスの光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。
男「行くぞ。」
女「ええ。」
2人が手を繋ぐと、全身から黒い光が溢れた。
一方ケイティは、去って行った2人を馬で追ってる。その後ろからフェオン達が馬に乗って追ってる。
アンナ「ケイティさん!待って下さい!私達も手伝います!」
ケイティ「あなた達の気遣いはありがたい。でもこれは私の敵討ちの戦い。付いて来れるかしら?ん?」
前方に黒い光が溢れていた。
ケイティ「何これ!?」
アンナ「ケイティさん!危ない!」
人狼男・人狼女「グオオオオオオオ!!!」
その光から、2人の人狼が現れた。
イザベラ「何あれ!?」
ケイティ「あ!お父さん達を殺した人狼じゃん!」
フェオン「あれが、ケイティのご両親を殺した・・・!」
人狼男・人狼女「ーーーーーーーー!」
両手を掲げると、その両手から光が放出された。
エミリー「何だこれは!?」
レア「何も見えないぞ!!」
グレア「ここから離脱して!」
急いでその場から離脱した。
人狼2人「ガハッ!!」
突然2人の人狼が、何かを受けて倒れた。
ティガ「・・・・・・」
現れたウルトラマンティガが、人狼の放つ光を妨害したのだ。
人狼男「き、貴様!!」
ティガ「タァッ!!」
ジャンプからのダイブで人狼男に乗っかった。
ティガ「タァッ!ハァッ!」
マウントポジションで人狼男の背中にマルチチョップを連続で叩き込む。
人狼女「邪魔だァ!!」
起き上がった人狼女がティガを掴み、後ろへ投げた。投げられたティガだが、受け身して起きた。
ティガ「ッ!」
人狼女「カアァァァァ!!」
口から火炎放射。
ティガ「タァッ!!」
飛翔して火炎放射を避け、上空でムーンサルトを披露する。
ティガ「タァッ!!」
マルチキックが人狼女の頭部に直撃した。
人狼女「グゥゥゥゥ!!」
ティガ「タァッ!ハァッ!」
連続マルチチョップ。
人狼男「生意気な!!」
後ろから人狼男に掴まれた。
人狼女「燃えろ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
火炎放射がティガに直撃した。
人狼男「俺達に刃向かった報いを受けろ!」
口から白い煙を放出し、ティガを束縛した。
ティガ「ッ!!」
人狼男「誰も邪魔させぬぞ!!」
背中から黒い光を放出し、誰も近付けさせないようにした。
ケイティ「流石、見事な連携ね。」
ヒナ「このままではタクトさんが!」
カサンドラ「ですが、あの光に入るのは無理です!」
フェオン「グレア!ティオ!2人であの光を払えない?」
ティオ「やってみる!」
グレア「任せて!」
2人が炎と風の魔法で黒い光を掻き消そうとするが、逆に炎と風が掻き消されてしまった。
グレア「うへぇ〜!効かないなんて!」
ケイティ「・・・よし!」
矢を握ったケイティが、黒い光へ飛び込んだ。
フェオン「ケイティ!?」
アンナ「無茶です!」
レア「ケイティ!止めろ!!」
黒い光へケイティが飛び込む。
ケイティ(身体中が痛い・・・でも、お父さんとの稽古に比べればまだマシ!)
ティガ「ッ!!」
黒い光から、ケイティが現れた。
ケイティ「それっと!!」
双剣を握って、人狼2人の両腕を斬り落とした。
人狼2人「グアアアアアアアア!!!!!」
ティガ「ッ!」
白い煙からティガが解放された。
ケイティ「ティガだね?私が援護するよ!」
ティガ「ハァッ!!!」
マルチタイプからスカイタイプへタイプチェンジした。
ティガ「タァッ!ハァッ!ハァッ!」
人狼男「グオオォォォォ!!」
高速打撃で人狼男にダメージを与える。
ケイティ「そりゃりゃりゃりゃーー!!」
人狼女「グゥゥゥ!!」
双剣を縦横無尽に振り回し、人狼女の全身に斬り傷を刻む。
ティガ「タァッ!!」
ウルトラホイッパーで人狼男をケイティに投げた。
ケイティ「よっと!」
人狼女で飛んで来た人狼男を受け止めた。
ケイティ「さぁ、これで敵討ちだよ!!」
握り締めた矢で、人狼女の腹部から人狼男の腹部まで突き刺した。
人狼男・人狼女「ガァッ!!」
ケイティ「これで敵討ちだよ!!」
双剣の回転斬りで、人狼男と人狼女の胴体を切断した。
ティガ「フッ!」
両腕を胸の前で交差させ、瞬時に左右に伸ばしてから上にあげてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
人狼男「・・・!!!」
ランバルト光弾が人狼男と人狼女の上半身を破壊した。
ケイティ「ふぅ〜。終わった終わった〜。お父さん、お母さん。敵討ちに成功したよ。」
戦いの後の夕方。
ケイティ「あなた達のお陰で、両親の仇を打てたわ。ありがとう。」
タクト「いやいや。」
ケイティ「ねぇ、お願いがあるんだけど。」
フェオン「何?」
ケイティ「私を仲間に入れてくれない?」
タクト・フェオン「え?」
ケイティ「私、1人でずっと旅をしてたから。これを機に、仲間を探そうかと思って。もしお邪魔だったら別の所へ行くけど。」
タクト「フェオン、決めたか?」
フェオン「そうね。ケイティ。ようこそ私達のパーティへ。」
ケイティ「え?良いの!?やったー!イエーイ!」
こうして、ケイティが新しい仲間となった。
ハロウィンにオープンした写真スタジオ。モデルになった少女達に魔の手が忍び寄る。その時タクトは、ある少女に遭遇した。