ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

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よみがえる楽園
魔王 登場



25/よみがえる楽園

ボーンヒルシュ王国・森林。

 

レア「おーい!待て待てー!」

 

男の子2人「こっちだよー!」

 

公園で、レアが男の子2人を追い掛けてる。

 

 

 

 

森林の川の石。

 

男の子A「よっと!」

 

男の子B「よいしょ!」

 

レア「おわわわわわ!」

 

石に飛び移るレアだが、バランスが乱れ。

 

男の子A「ふー。」

 

レア「おわああーーーー!!」

 

軽いひと吹きで、レアのバランスが崩れて川に仰向けに落ちた。

 

タクト「おいレアwww大丈夫かよwwwあはははははははははwww!」

 

落ちたレアを見て、タクトがガチ笑いしてる。

 

フェオン「おーい!こっちこっちー!」

 

アンナ「早く捕まえないと〜!」

 

イザベラ「アレックス君、ジョージ君行こ?」

 

アレックス・ジョージ「うん!」

 

これは鬼ごっこで、タクトとレアがフェオン達とアレックスとジョージを追い掛ける鬼になってる。

 

 

 

 

何とか復活したレアだが、既に皆は逃げた後だった。

 

レア「ハックション!!くぅぅ・・・酷い目に遭った・・・」

 

タクト「頑張れよ。後で乾かしてやるから。」

 

レア「うぅぅ・・・」

 

タクト「ん?」

 

レア「ん?何だタクト?皆が見付かったのか?」

 

タクト「いや、あれ見ろよ。」

 

レア「ん?」

 

彼が見付けたのは、壊された祠だった。

 

レア「祠?」

 

壊された祠に2人が駆け寄る。

 

タクト「誰かが壊した後だ。」

 

レア「酷いなぁ。一体何処の不埒な奴がやったんだ?」

 

タクト「・・・いや、誰かが壊したんじゃない。地震で壊れたんだ。」

 

レア「どう言う事だ?それ。」

 

タクト「この前現れた魔物を覚えているか?」

 

 

 

 

 

 

以前、ボーンヒルシュ王国に現れた岩石怪獣ガクマ。そのガクマが出現した時の地震で祠が破壊されたのだ。

 

 

 

 

 

 

タクト「この祠はもう何年も存在していたらしい。年月が経つにつれ、劣化したんだろう。」

 

レア「一体何を祀ってたんだ?」

 

タクト「分からない。」

 

レア「って!それより皆を捕まえに行くぞ!おい行くぞタクト!」

 

タクト「あ、おい待てよ!」

 

2人が鬼ごっこを再開しに走り出した。誰も居なくなった祠から、謎の手が出現した。

 

???「おのれ!恨みを晴らすぞ!ドレイスめ!この恨みを貴様に!」

 

 

 

 

 

 

森林を抜け出したタクトとレア。

 

タクト・レア「あ!」

 

彼女達は2人を置いて昼食を食べていた。そこには、4人の家族も同伴している。

 

レア「おいお前達ズルいぞ!!」

 

アンナ「2人が遅いんだもん!」

 

エミリー「もう先食べてるぞ。」

 

タクト「この野郎!俺達にも食わせろ!」

 

鬼ごっこを中断し、昼食を食べる。

 

男性「いやぁ、息子達と一緒に遊んでいただきありがとうございます。」

 

フェオン「いえいえ。この子達が私達と遊ぼうって言ってたので。」

 

ヒナ「はい。それに、ドレイス伯爵家のご子息様だなんて驚きました。」

 

ドレイス伯爵「はっはっは。そんなに畏まらないで下さい。」

 

この4人は由緒あるドレイス伯爵一族である。

 

伯爵夫人「アレックス。ジョージ。楽しかった?」

 

アレックス「うん!お姉ちゃん達優しいよ!」

 

ジョージ「面白かった!」

 

ドレイス伯爵「そうか。良かった。」

 

タクト「?」

 

突然タクトが森林に顔を向けたが、何の異変もない。

 

フェオン「ん?どうしたのタクト?」

 

タクト「ああ、いや。何でもない。」

 

 

 

 

昼食後。再びタクトとレアが鬼になってフェオン達を追う。

 

タクト「待てー!」

 

レア「待て待てー!」

 

 

 

 

アレックス「この森で隠れてよ?」

 

ジョージ「ここなら見付からずに済むね。」

 

しかし、2人を見詰める人物がそこにあった。

 

アレックス「ん?」

 

ジョージ「え?」

 

その人物は、王冠を被って天使の羽を生やし、尻尾がある青年だった。

 

アレックス「誰?」

 

青年「・・・・」

 

その青年は、不気味に微笑んでこっちを見詰めてる。

 

ジョージ「お兄ちゃん・・・あの人怖い・・・」

 

アレックス「・・・僕も怖いよ・・・」

 

青年は、微笑みながらゆっくりと双子に近付く。

 

アレックス・ジョージ「・・・・・」

 

すると双子の背後に人の手が。

 

アレックス・ジョージ「!!!!・・・あれ?」

 

その手は、タクトの手だった。

 

タクト「捕まえた。これで全員だな。」

 

アレックス「ビックリしたぁ・・・」

 

ジョージ「もう皆捕まっちゃったの?」

 

タクト「フフン♪」

 

アレックス「・・・あれ?」

 

さっきまで居た青年の姿が忽然と消えていた。

 

ジョージ「え・・・?」

 

タクト「ん?アレックス、ジョージ、どうした?」

 

アレックス「ねぇ、そこに居なかった?王冠被って尻尾を生やした男の人。」

 

タクト「いや、見てないけど。」

 

ジョージ「・・・・」

 

 

 

 

 

 

夕方になった。

 

ドレイス伯爵「皆さん、ありがとうございました。」

 

伯爵夫人「私達はこれで失礼しますね。」

 

フェオン「お気を付けて。またお会いしましょうね。」

 

伯爵一族が、馬車に乗って行った。

 

タクト「よし。俺達も帰るか。」

 

イザベラ「ですね。」

 

レア「はぁ〜。疲れた〜。アンナ〜、負ぶってくれ〜。」

 

アンナ「レア先輩子供じゃないんだから。」

 

エミリー「帰ったら飯にしよう。」

 

ヒナ「今日は私の手料理を期待して下さいね。」

 

グレア「楽しみ〜。」

 

タクト「・・・・」

 

皆が晩飯の話をする中、タクトは破壊された祠が気になって森林を見る。

 

タクト(何か嫌な予感がする・・・)

 

フェオン「タクトー!何してるのー!」

 

タクト「あぁ!今行く!・・・」

 

彼らは、ホテルへ帰って行った。

 

 

 

 

 

 

風を切り馬で駆け行く1台の馬車があった。それはドレイス伯爵一族。伯爵夫妻は双子の息子を腕にかかえしっかりと抱いて温めている。

 

アレックス・ジョージ「!!」

 

ドレイス伯爵「アレックス。ジョージ。何を恐れて顔を隠すんだ?」

 

アレックス「お父さんには魔王が見えないの?」

 

ジョージ「王冠とシッポをもった魔王が!」

 

ドレイス伯爵「アレックス、ジョージ。あれはただの霧だよ。怖がる事はない。」

 

 

 

 

魔王「可愛い双子や、私と一緒においで?楽しく遊ぼう。キレイな花も咲いて、黄金の衣装も沢山ある。」

 

 

 

 

アレックス「お父さん!お母さん!聞こえないの?」

 

ジョージ「魔王が声を潜めて僕達に約束しているのが?」

 

ドレイス伯爵「落ち着くんだ2人共。」

 

伯爵夫人「枯葉が風で揺れているだけよ。」

 

 

 

 

魔王「素敵な双子よ、私と一緒においで。私の娘が君の面倒を見よう。歌や踊りも披露させよう。」

 

 

 

 

アレックス「お父さん、お母さん!あれが見えないの?」

 

ジョージ「暗がりにいる魔王の娘達が!」

 

ドレイス伯爵「確かに見えるよ。あれは灰色の古い柳だ。」

 

 

 

 

魔王「お前達が大好きだ。可愛いその姿が。嫌がるのなら、力尽くで連れて行くぞ!」

 

 

 

 

アレックス「お父さん、お母さん!魔王が僕を掴んで来るよ!」

 

ジョージ「魔王が僕達を苦しめる!」

 

しかし、抵抗も虚しく、アレックスとジョージは魔王に魂を奪われてしまい、力尽きてしまった。伯爵夫妻は恐ろしくなり、馬車を急がせた。苦しむ息子達を腕に抱いて。疲労困憊で辿り着いた時には、腕の中の息子達は息絶えていた。

 

 

 

 

 

 

翌朝。アレックスとジョージの葬儀の準備が始まっていた。

 

 

 

 

ドレイス伯爵邸。

 

ドレイス伯爵「すまない・・・私が気のせいと思ったばっかりに・・・」

 

伯爵夫人「あなた・・・」

 

そこに、タクト達がやって来た。

 

タクト「伯爵。」

 

ドレイス伯爵「皆さん!来てくれたんですね・・・」

 

ヒナ「アレックスさんとジョージさんは?」

 

伯爵夫人「・・・・・・」

 

息絶えてしまった2人の遺体を見せた。

 

イザベラ「昨日は元気だったのに・・・何で・・・?」

 

レア「今日も遊ぶって約束したのに・・・!!」

 

アンナ「アレックス君・・・ジョージ君・・・」

 

この場にいる全員が悲しみに包まれる中。

 

タクト「・・・・ん?」

 

2人の遺体に違和感を感じたタクトが、アレックスの胸に耳を近付ける。

 

タクト「・・・・!」

 

グレア「どうしたのタクト?」

 

タクト「心臓が動いてる。」

 

全員「え!?」

 

タクト「フェオン!ジョージの心臓は!?」

 

フェオン「ちょ、ちょっと待って?」

 

ジョージの心臓を調べると。

 

フェオン「動いてる!?」

 

グレア「どう言う事!?亡くなってるのに心臓が動いてるなんて!」

 

今度はアレックスの脈を調べる。

 

タクト「・・・体が温かい。それに脈が動いているのに起きる気配がない。どう言う事だ?」

 

ヒナ「伯爵。アレックスさんとジョージさんが亡くなる直前に何かありましたか?」

 

ドレイス伯爵「あぁ、2人は我々には見えない何かに怯えていたんです。」

 

伯爵夫人「王冠と尻尾を持った魔王って言ってました。」

 

タクト「昨日アレックスが言ってたのは、この事だったのか?」

 

ドレイス伯爵「ん?王冠と尻尾を持った魔王・・・もしかして!!」

 

 

 

 

 

 

全員が書庫に移った。ドレイス伯爵が本を探る。

 

イザベラ「それは?」

 

ドレイス伯爵「あの子達が言った言葉で、思い出したんです。これを。」

 

1冊の本を開く。そこに記されているのは。

 

ドレイス伯爵「嘗て初代ドレイス伯爵である私のご先祖様が、魔王を退治したと言う伝説を残しているんです。」

 

アンナ「魔王退治伝説?」

 

ドレイス伯爵「ご先祖様は、自身の魔法を駆使して辛うじて魔王を森の中に封印したと。」

 

タクト「ん?伯爵、その森って何処にあるんだ?」

 

ドレイス伯爵「昨日、私達が遊んでいた森林です。そこに魔王を封じ込めてる祠があったはず。」

 

タクト「ッ!!まさか!!!」

 

 

 

 

 

 

急いでその公園の森林へ向かった。

 

ドレイス伯爵「何て言う事だ・・・」

 

タクト「以前出現した魔物が起こした地震が、この祠を破壊したんだ。」

 

伯爵夫人「それが切っ掛けで封印が解かれてしまったと・・・」

 

レア「それで、その魔王は何をしたんだ?」

 

ドレイス伯爵「大昔。魔王は子供達を誘拐して、自分の理想の楽園を創ろうとしていたんです。私のご先祖様が魔王を退治して封印したんです。誘拐された子供達は奇跡の生還を遂げたんです。」

 

フェオン「じゃあ、アレックスとジョージはその楽園に攫われたと?」

 

ドレイス伯爵「そう断言出来るのは難しいですが・・・」

 

タクト「・・・調べてみよう。グレア!」

 

グレア「任せて!」

 

両目を瞑って意識を集中させる。

 

グレア「・・・2人はその楽園に居るよ。」

 

ドレイス伯爵「本当ですか?」

 

グレア「2人の気配を辿ってみたら、この祠に繋がる楽園に魂を攫われたみたい。」

 

レア「そうと分かれば助けに行くぞー!・・・っで、どうやって行くんだ?」

 

アンナ「考えってなかったの!?」

 

ドレイス伯爵「あ、私の祖父から聞いたんです。この祠に眠る魔王が落とした水晶玉を使えば、楽園へ行けると。」

 

タクト「水晶玉。」

 

壊された祠の瓦礫を退かして地面を掘る。

 

タクト「あった!」

 

土が付着した小さな水晶玉を発見した。

 

タクト「これを使えば、楽園へ行けるんだな。」

 

水晶玉を壊された祠の前に置くと、水晶玉が光って異空間が開かれた。

 

タクト「開いた!」

 

フェオン「彼処に2人が居るのね。」

 

タクト「俺が行く。お前らはここで待ってろ。」

 

フェオン「何言ってるのよ!私達も行くわ!」

 

レア「レア達のアレックスとジョージを攫った奴を懲らしめなきゃ気が済まないんだ!」

 

ヒナ「お2人を助けに行きましょう!」

 

タクト「分かった。グレアはここで伯爵夫妻を守ってくれ。」

 

グレア「OK!」

 

彼らは異空間へ入って行った。

 

 

 

 

 

 

異空間が楽園に繋がった。

 

フェオン「ここが楽園・・・?」

 

その楽園は、花畑が咲き、透明な水が流れている美しい場所だった。

 

イザベラ「これが魔王の創る楽園だなんて思えないよ・・・」

 

エミリー「2人は何処だ?」

 

ヒナ「皆さん!彼処!」

 

花畑に眠るアレックスとジョージを発見した。

 

フェオン「アレックス!アレックス!」

 

アンナ「ジョージ君!起きて!ジョージ君!」

 

アレックス・ジョージ「・・・ん?」

 

2人が目を覚ました。

 

アレックス「皆・・・?どうしてここに・・・?」

 

エミリー「助けに来たんだ。」

 

ジョージ「本当に・・・!?」

 

エミリー「あぁ。急いでこの楽園から出よう。」

 

???「そうはいかないよ。」

 

全員「ッ!!」

 

上空から、魔王と魔王の娘達が舞い降りた。

 

魔王「その2人は私が選んだ楽園に相応しい兄弟。帰す訳にはいかない。」

 

アンナ「あなた達の思い通りにはさせません!!」

 

クロスボウを撃つが、魔王がそれを右手で弾いた。

 

魔王「私に刃向かうとは、中々な人間共だ。」

 

エミリー「お前は何故アレックスとジョージを攫ったんだ?」

 

魔王「復讐だ。その2人の先祖は私達を封印した元凶。祠が破壊された事で封印が解かれ、ドレイス伯爵に復讐する為にその双子の魂を奪って楽園を創ろうとしたんだ。この私から逃げ切れるのは不可能だ!」

 

フェオン「逃げるわよ!!」

 

襲い来る魔王達から逃げる。

 

 

 

 

森の中に逃げ込んでる最中、タクトが1人の男の姿を発見した。

 

タクト「フェオン!!」

 

フェオン「どうしたの!?」

 

タクト「人を発見した!俺が救助に向かう!」

 

フェオン「本当!?分かったわ!」

 

アンナ「私も行きます!」

 

タクト「ありがとう!でもアンナはフェオン達と一緒に逃げろ!後で加勢に行く!」

 

アンナ「分かりました!気を付けて!」

 

二手に分かれた。

 

 

 

 

タクト「おーい!アンタも魔王に攫われた人間か?早く逃げろ!」

 

すると男が剣を抜いてタクトに剣先を向けた。

 

タクト「おわっ!?」

 

男「お前は、人間ではないな。別の存在か?しかし、邪気を感じない。」

 

剣を鞘に収めた。

 

男「先程のご無礼、お詫び申し上げる。」

 

タクト「アンタは一体・・・?」

 

男「私の名は、アルバード=フォン=ドレイス。ボーンヒルシュ王国初の伯爵を務めていた者だ。」

 

タクト「アンタが・・・初代ドレイス伯爵・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃フェオン達は、襲い来る魔王と娘達と戦っている。

 

 

 

 

 

 

アルバード「嘗て私は、子供達を我が物にする魔王と戦って辛うじて封印に成功したのだ。」

 

タクト「それで、魔王を封印したアンタがどうしてこの楽園に?」

 

アルバード「封印には成功したのだが、私は子供達を優先して生還させた。私はこの楽園に何年も潜んでいる。楽園に蔓延る魔王と娘達に隠れながら。息子は、私の帰還を祈る為に祠を建てた。魔王が落とした楽園への道を開く水晶玉を祠の地面に埋めた。しかしどうやら、魔王が復活したのは理由がありそうだ。」

 

タクト「そうだ。魔物が起こした地震が祠を壊してしまったんだ。」

 

アルバード「成る程。だから元の世界の道が開かれたのだな。」

 

タクト「アンタの子孫が攫われた理由は、ドレイス家の復讐の為に攫って楽園を創ろうとしたんだ。」

 

アルバード「そうか・・・あの子達を巻き込ませてしまったな・・・しかし奴は、復讐心に取り憑かれ力を増している。最早私の力だけでは奴等は倒せぬ。」

 

タクト「随分と冷静なんだな。アンタ。」

 

 

 

 

一方フェオン達は、魔王の娘達との激闘を繰り広げていた。

 

フェオン「コイツら、魔王の娘だけであって強い!」

 

娘の1人が口から火炎を吐いた。

 

エミリー「危ない!」

 

ヒナ「ヒャッ!」

 

火炎を切り裂いてヒナを守った。

 

魔王「そうだ苦しめ。戦い続けて苦しむのだ。」

 

レア「貰ったぞ!」

 

魔王「ん?」

 

真後ろにレアが現れた。

 

レア「オリャアアアアアア!!!!」

 

旋刃盤を振り下ろそうとした時。魔王の王冠が輝いた。

 

レア「ん!?」

 

その王冠から冷気魔法が放たれ、レアが旋刃盤で防いだ。

 

レア「何だと!?」

 

 

 

 

 

 

アルバード「さぁ、行ってあげなさい。それとすまないが、私の体を元の世界へ返してやってくれ。これで私も懐かしの、あの世界へ舞い戻れるだろう。」

 

そう言った直後、アルバードが倒れた。

 

タクト「お、おい!ちょっと待て!もう無責任な伯爵様だな・・・はぁ。」

 

ため息した後、スパークレンスの光を解放した。

 

 

 

 

 

 

『BGM:魔王(シューベルト)』

 

戦場にウルトラマンティガが出現した。

 

魔王「ッ!?」

 

ティガ「タァッ!」

 

迫り来る魔王にティガが挑む。

 

ティガ「ハァッ!ハァッ!」

 

マルチパンチを魔王の腹部に叩き込む。

 

魔王「グゥゥ・・・!!ハァッ!!」

 

ティガ「フッ!」

 

ハイキックをティガがしゃがんで避ける。

 

ティガ「ハァッ!タァッ!」

 

立ち上がって魔王の顔を掴み、巴投げで後ろへ投げた。

 

魔王「貴様・・・!!」

 

ティガ「ハァッ!ハァッ!タァッ!」

 

3連続マルチキックが魔王の顔に直撃した。

 

ティガ「タァッ!」

 

再び魔王の顔を持ち上げて、後ろへ投げた。

 

魔王「ハァッ!」

 

しかし魔王が浮遊してゆっくりと着地した。

 

魔王「喰らえ!!」

 

口から火炎放射を吐いた。

 

ティガ「タァッ!」

 

しかしティガが飛翔して避け、魔王の真後ろに着地した。

 

ティガ「ハァッ!」

 

魔王「グアッ!」

 

後ろ首にマルチチョップが直撃して魔王が怯み、ティガが魔王の顔を掴む。

 

 

 

 

レア「タクト気を付けろ!!」

 

 

 

 

魔王の王冠が輝き。

 

ティガ「ッ!?」

 

王冠から冷気魔法が放出された。

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

冷気魔法を受けたティガが後ろに倒れた。

 

魔王「そろそろ本気を出すとしよう。はぁっ!!」

 

黒い魔力が溢れ出し、娘達を自身に取り込んだ。両目が赫色になり、右手に黒い剣が握られた。

 

ヒナ「あ!自分の娘さん達を・・・」

 

魔王「フッフッフッフ。」

 

剣を華麗に振り回して風を起こした。

 

魔王「行くぞ!!」

 

剣を握ってティガに向かって走る。

 

ティガ「タァッ!」

 

だがティガが避け、魔王の剣が木を伐り倒した

 

魔王「何!?」

 

飛翔したティガが逃げる。

 

魔王「逃がさん!!」

 

逃げるティガを魔王が追う。

 

 

 

 

 

 

逃げたティガは、噴水広場に着地した。

 

ティガ「フッ!」

 

そこに魔王が追ってやって来た。魔王が剣を振るが、ティガが避け続ける。

 

ティガ「タァッ!」

 

魔王「アァッ!!」

 

マルチキックが魔王の後ろ首に直撃した。

 

魔王「小癪な!!」

 

ティガ「フッ!」

 

再びティガが魔王の剣を避ける。

 

ティガ「ハァッ!」

 

魔王「ヌゥン!!」

 

ティガ「タァッ!!」

 

何度も剣を避けるティガが、マルチキックを魔王に直撃させる。

 

魔王「・・・・・」

 

ティガ「・・・・・」

 

すると魔王の尻尾が動き、ティガの腹に当たった。

 

ティガ「アァッ!!」

 

魔王「フンッ!!」

 

天使の羽を羽ばたかせてティガを転ばせた。

 

魔王「ハァッ!!」

 

倒れてるティガに剣を刺そうとするが、ティガがすぐに立ち上がって避けた。

 

ティガ「タァッ!!」

 

マルチキックを避けた魔王が、裏拳でティガを倒す。

 

ティガ「アァッ!!」

 

魔王「どうした?この程度か。死ねえ!!」

 

ティガ「ッ!!」

 

振り下ろす剣をティガが避けた。

 

魔王「逃がさん!!」

 

振り下ろした剣が、噴水を切断した。

 

 

 

 

魔王「今度こそ息の根を止めてやるぞ!!」

 

ティガ「ッ!」

 

魔王「死ねえええ!!!」

 

迫り来る魔王に、ティガが胸の前で腕を組んでからエネルギーを集中させる。

 

ティガ「ハァッ!!」

 

両手を突き出して光の刃を飛ばして敵を斬り裂くティガスライサーが魔王の剣と首を貫通し、魔王の剣をティガが白刃取りで止めた。

 

ティガ「・・・・」

 

ゆっくりとティガが立ち上がると、ティガスライサーを受けた剣が折れ、魔王の首が落ちた。

 

エミリー「やったぞ!」

 

魔王「ウアアアアアアアアア!!!」

 

断末魔を上げながら、魔王の胴体が消滅した。

 

ティガ「ッ。」

 

落ちてる首にティガが近付くと。

 

首「貴様ァ!!」

 

ティガ「ッ!!」

 

突如首が動き、ティガの左肩に噛み付いた。

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

噛み付いた魔王の首を離そうとするが、首が離れない。

 

イザベラ「何あれ!?首だけ動いてる!!」

 

グレア「あの首、娘達の魂が取り憑いてる!」

 

アンナ「タクトさん!援護します!」

 

クロスボウを連射するが、首は離れない。

 

首「貴様を殺してやる!!私の計画を台無しにした罪は重いぞ!!」

 

アンナ「効かない!?」

 

ジョージ「復讐心・・・」

 

”ピコン”

 

首「苦しめ苦しめ!!苦しんで死ねぇ!!」

 

アレックス「頑張って!!!」

 

 

 

 

すると何処からか剣が飛んで来た。

 

 

 

 

首「ウアアアアアアアアア!!!」

 

フェオン「何あれ?」

 

その剣は一直線に飛び、魔王の首の眉間に突き刺さった。そして、魔王の首が娘達の魂諸共消滅した。

 

アルバード『頭1つなら、今の私でも倒す事が出来る。さらばだ、光の戦士よ。』

 

ティガ「・・・」

 

頷いたティガが光となって、タクトの姿に戻った。

 

『BGM END』

 

 

 

 

 

 

元の世界に全員が生還した。

 

ドレイス伯爵「アレックス!ジョージ!」

 

伯爵夫人「良かった!」

 

アレックス「お父さん!お母さん!」

 

ジョージ「怖かったよ!」

 

全員が生還し、楽園への道が完全に塞がった。

 

タクト「伯爵。彼がご先祖様のアルバード伯爵だ。」

 

ドレイス伯爵「このお方が・・・お会い出来て光栄です・・・」

 

その後、アルバード=フォン=ドレイスの遺体を墓地に埋葬した。

 

 

 

 

 

 

ボーンヒルシュ王国を発って数時間。夜の森で皆が寝静まった。

 

タクト「皆寝たか。さてと、俺も寝るとするか。ふぁ〜・・・」

 

彼も気持ち良く眠った。そして彼の夢では、ある少女が起こす奇跡を目撃した。

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

フェオン「タクト!タクト!」

 

タクト「っ・・・ん?」

 

目を開けると、フェオン達がタクトを見ていた。

 

タクト「あれ?お前等・・・?」

 

フェオン「もう何時まで寝てるのよ。そろそろ起きなさい。」

 

タクト「何でお前等がここに・・・?」

 

レア「おいおい何言ってんだよ。レア達と一緒じゃないか。」

 

タクト「そう・・・だったな。(あの世界は俺の夢だったのかもな・・・)」

 

エミリー「ん?どうしたんだお前?」

 

タクト「いや、何でもない。」

 

ヒナ「あら?タクトさん、左手に持ってるそれは?」

 

タクト「ん?」

 

左手には、チコの実が入った袋が握られていた。

 

タクト(え?チコの実?さっきのは夢?それとも現実?)

 

アンナ「タクトさん、その袋は何ですか?」

 

タクト「・・・あぁ、これはお前達に出会う前に譲り受けたチコの実って言うんだ。これを思い出しながら寝てたみたいだ。食べてみるか?」

 

チコの実を食べさせた。

 

イザベラ「ん〜!何だか不思議な味ですね〜!」

 

タクト「あぁ〜、やっぱりこの味癖になるねぇ〜。」

 

グレア「どんな味なのか私も食べてみたいなぁ〜。」

 

タクト「それじゃあ皆、次の旅へ行くか。」

 

地図を開いて行き先を決める。

 

タクト「えっと・・・アールスハイド王国だな。」

 

フェオン「三大大国の1つね。」

 

タクト「よし、じゃあ行くぞ!」

 

彼等はアールスハイド王国で新たな出会いを果たすのだった。

 

『To Be Continued・・・』




キャスト

タクト=クリスティ:萩谷慧悟

フェオン:内山夕実
イザベラ:黒沢ともよ
エミリー:大橋彩香
ヒナ:高野麻里佳
レア:本渡楓
アンナ:近藤玲奈
グレア:高橋李依

アレックス=フォン=ドレイス:松田利冴
ジョージ=フォン=ドレイス:松田颯水

ドレイス伯爵:稲田徹
伯爵夫人:れいみ
アルバード:二又一成

魔王:安里勇哉





次回予告

三大大国の1つ、アールスハイド王国へ訪れたタクト達。彼等はその国で、英雄の祖父母を持つ男シンと出会う。これが、運命の始まりだった。

次回ウルトラマンティガ

賢者の孫

お楽しみに
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