ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
大海原を進む1艘の船。その船は、何かを探してるようにも見える。
”カァンカァン!!”
突然船が警鐘を鳴らし、船から数人の人物が出て来て外を見る。遠くに見えたのは、白い豪華客船。
男「フフフフ。」
1人の男が不敵な笑みを浮かべ、数人の人物達に合図して船尾に移動した。この船の船尾には、4艘小型船が備わっており、男達がその小型船に乗って豪華客船へ向かった。
豪華客船。船内にある1つの部屋で椅子に座る兄妹が居た。その兄妹は謎の男達に囲まれていた。1人の男がその兄妹に食事を差し出したが、兄妹は食べようとしない。赤ジャケットを着た男が何かを言われ、食事を下げた。妹が外を眺めていると、地平線の向こうから4つの影が迫って来た。
妹「!!」
その影の正体は、小型船に乗った男達だった。小型船から足が生え、カエルのようにジャンプして豪華客船の操舵室の前に着地した。
船長・船員「ああっ!!」
小型船に乗った男が操舵室に魔法の杖から放つ魔力弾を撃ち込んだ。
操舵室。ガラスが破壊され、室内に煙が充満した。
船員A「海賊だーーー!!」
船員B「襲撃だーーー!!ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!」
他の小型船も豪華客船に乗り込み、操舵してた人物達が船内に乗り込んだ。
船員C「クソッ!!あああ!!」
乗り込んだ海賊達と戦うが、海賊達によって蹴散らされた。海賊達はそのまま乗客達を殺さず船内のある部屋へ走った。
その部屋がある廊下に入った瞬間、謎の男達が雇った魔法団が魔力弾で応戦した。
赤ジャケットの男「食い止めろ。君達は床に伏せていたまえ。」
その男は、ケースを開けて菱形の杖を立てて、黄色いボタンを何度も押して何処かへ送信する。これは、情報を伝える魔道具・信号機。現在は極少数しか出回っていない貴重な魔道具。
兄「・・・・っ。」
男がそれをやっている中、兄が傍に落ちてあるワインの瓶を音を立てずに持って、男に向かって・・・
兄「っ!!!」
強く振り下ろした。
廊下では、男が魔法の杖から白い光を飛ばした。その光は爆発し、白い煙が充満した。
魔法団A「催涙弾だ!!」
催涙弾で魔法団達が倒れてしまい、そして他の男達も倒れた。
部屋では、妹が赤ジャケットの男から透明の宝石を奪って首に括り付けた。その間に海賊達がドアを突き破ろうとしていた。
男『何をグズグズしてるんだ!さっさと蹴破れ!!』
兄「こっち!」
妹「っ!」
部屋の窓を開けた。そこは2階の外。2人はそこから脱走を試みた。
部屋では、海賊達がドアを突き破って侵入した。
海賊A「何処行ったのよ!」
1人の海賊が外を見る。
海賊A「居た!!」
外から隣の部屋へ逃げようとする兄妹を見付けた。
海賊A「お父さん!居たよ!隠れてた!」
父親「早く捕まえるんだ!!」
兄妹を捕まえようとしたが、兄妹は隣の部屋の窓へジャンプしてしがみ付いた。
海賊A「うわああ!!お父さん!落ちちゃう!!」
落ちそうになったが、父親が海賊の腹部を捕まえて落ちずに済んだ。
父親「あれだ!あの石だ!早く隣の部屋へ!」
海賊B「わ、分かった!」
父親「水晶石だよ!」
隣の部屋の窓。
兄「もう少しだ・・・!!」
しかし。
兄「っ!!」
豪華客船の前方に竜巻が発生し始めた。
兄「っ!!」
その竜巻に、兄妹が吸い込まれた。
兄・妹「うわああああああーーーーーー!!!!」
父親「しまった!水晶石が・・・!!」
竜巻はその兄妹を飲み込み、遠くへ去って行った。
大海原にある島の島民達は、水の力を使った魔道具を開発し、海の水で豊かな生活を手に入れた。
その技術は徐々に進歩していき、海の地面下まで掘れる魔道具も開発出来た程。
そして、島が大海原を歩む技術まで進歩して行った。島民達はその技術力を維持し、大海原を歩む島を幾つも発展した。その中には、軍用兵器までもあった。島民達はその力に溺れ、凡ゆる世界を支配して行った。
そして最後に、魔道具師達が叡智を結集して巨大な城を築いた。
しかし、突如として流行した謎の疫病。島民達はその疫病を克服する技術力が無かった為、島民達は一部を残して呆気なく病死した。
生き残った一部は巨大な城を捨て、大陸世界へ逃げた。
そして、その城はどうなったのかは、誰も分からない・・・
竜巻に飲み込まれた兄妹は意識を失っていた。しかしその時、妹が自分の首に括り付けた水晶石と呼ばれる宝石が輝き、兄妹を包み込んで竜巻を容易く抜けて大陸へ流された。
アールスハイド王国・リッテンハイムリゾート。商店街では多くの屋台で賑わっていた。
タクト「店主、焼き鳥18本くれ。」
その中にある焼き鳥店で、タクトが焼き鳥を注文した。
店主「今日はパーティーかい?」
タクト「あぁ。仲間達とリゾートパーティーさ。」
焼き鳥を買った。
タクト「えっと次は・・・彼処だ。」
今度はクレープ屋でクレープを購入した。
買った物を異空間収納へ納め、タクトがコテージへ戻る。
タクト「パーティーが楽しみだぜ。」
コテージへ戻る最中、タクトがある光景を見た。
タクト「ん?」
それは、海の奥から蒼色の光がビーチへ来てる光景だった。
タクト「何だあれ?」
その光を見たタクトが急いでビーチへ向かう。その光の正体が徐々に見えた。
タクト「人!?」
光に包まれてる2つの人影が見えた。
ビーチ。
タクト「あれか!」
浜辺に打ち上げられた光を見付けた。
タクト「ん?」
光が消え、中からあの兄妹が倒れていた。
タクト「少年と少女・・・兄妹かな・・・?」
2人の容体を確かめる。
タクト「息がある。死んでないみたいだ。」
フェオン「タクトー!」
タクト「フェオン!」
そこにフェオンがタクトを見付けてやって来た。
フェオン「そこで何してるの?夜の海でも眺めてたの?」
タクト「フェオン、ちょっと手伝ってくれ。」
フェオン「手伝うって何を・・・え?」
倒れてる兄妹を見て驚いた。
フェオン「え・・・?どう言う事・・・?人魚でも釣れたの・・・?」
タクト「んな訳あるか!さっき戻る最中に打ち上げられた光が見えたんだ。その正体が、この2人だ。」
フェオン「・・・意識は失っているみたいね。」
タクト「息はある。フェオン、少女を頼めるか?」
フェオン「分かったわ。」
少女をフェオンが抱き上げ、少年はタクトが背負ってあげた。
コテージ。兄妹を個室のベッドへ寝かせた。
レア「海を漂流してたって事か。」
タクト「多分、何らかの現象で光に包まれてそれから・・・いや、考えるのは明日にしよう。」
ヒナ「戻りました。」
個室からヒナが出て来た。
タクト「ヒナ、2人の容体は?」
ヒナ「傷はありませんでした。でも念の為に治癒魔法を掛けておきました。」
タクト「そうか。すまないな。」
ヒナ「いえいえ。」
海では、小型船に乗った海賊達があの兄妹を捜していた。だが見付かる事がなく、船に戻った。
海賊A「ダメだよお父さん!一生懸命捜したんだけど居なかったよ!」
父親「しょうがない!明るくなってから出直しだ!」
コテージでは、タクト達がパーティーを開いていた。
漂流中にビーチに打ち上げられた兄妹を介抱したタクト達。このコテージに飾られてる絵を見て、兄妹が小さく呟いた言葉とは。