ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
数日後。
シシリー「そう言えばお爺様、お婆様、留守中ですがクロードの街の屋敷や温泉は御自由に使って下さい。」
メリダ「おや、良いのかい?」
シシリー「勿論です。シン君と婚約して・・・お2人も親族になる訳ですから。宜しければ、使用人の方々も御一緒にどうぞ。」
メリダ「それはありがたいねぇ。」
マリーカ「お心遣い感謝致します。若奥様。」
シシリー「わ、若・・・奥様・・・!?」
ヒナ「あの、シシリーさん。私達も温泉を利用しても宜しいでしょうか?」
シシリー「は、はい!フェオンさん達も是非!」
マリア「良いなぁ。私も早く若奥様とか呼ばれてみたい。」
シン「マリアって伯爵家だろ?婚約者とか決まってないの?」
マリア「ウチは結婚相手は自分で見付けるってのが家訓だから・・・」
タクト「何だその家訓?」
丁度そこに、馬車が到着した。
メイ「おはようございます!」
エリザベート「今日からまた暫くお願い致しますわ。
タクト「お、皆が来たか。」
シン「おはよう皆。メイちゃん、エリー、早速だけどこれ。」
マントをエリザベートに渡す。
エリザベート「何ですのこれは?」
シン「温度調整出来るマントだよ。空を飛ぶと、相当体温を奪われるからね。」
マリア「それがなきゃこんな日にわざわざ戦闘服着なくて良いんだけどね。まあ、現地で着替えれば良いだけだけど。」
シン「ナージャとケイティ、リオとデイジーもこれ。」
同じマントをナージャとケイティとリオとデイジーにも渡す。
ナージャ「ありがとう。」
ケイティ「やっぱり着心地良いね。」
リオ「暖かい!」
シシリー「タクト君の分は?」
タクト「俺は大丈夫。」
シン「それじゃあ行って来るよ!」
メリダ「皆、気を付けるんだよ!」
マーリン「頑張っておいで!」
アルティメット・マジシャンズが空を飛ぶ。タクトはウルトラ念力を自分に流し込んで飛んでる。
上空。
メイ「わあ!気持ち良いです!」
シン「メイちゃんも一緒に練習した甲斐があったね。」
ナージャ「やっぱり気持ち良いわね!」
ケイティ「ヒュー!」
リオ「気持ち良い!」
デイジー「快適ねぇ〜!」
エリザベート「・・・・」
アウグスト「どうしたエリー?」
恥ずかしがりながらアウグストに抱えられてるエリザベート。
エリザベート「いえ、その・・・私だけ飛べないので仕方無いとは言え・・・アウグスト様に抱えられているのが恥ずかしいと言うか・・・」
アウグスト「何だそんな事か。気にするな。」
エリザベート「・・・アウグスト様、シンさんと出会われて・・・変わられましたね。」
アウグスト「おいエリー、まさかまだ妙な疑いを?」
エリザベート「分かってますわよ、最初から。シンさんがシシリーさんにしか興味ない事は。」
アウグスト「そうなのか?だったら何故何時も・・・?」
エリザベート「それでもやっぱりシンさんが羨ましいんですわ。アウグスト様を、そんな風に変えられるんですもの。ですから、ちょっと悔しくて・・・お2人を困らせて差し上げようかと。ごめんなさい、アウグスト様。」
アウグスト「・・・お前も少し変わったな。エリー。」
今回の日程で訪問する国は3つある。それぞれが旧帝国と国境を接するダーム王国・カーナン王国・クルト王国の3つ。スイード王国の時は緊急の救援要請だった為、国境は素通りしたが、今回は事前に通信でオーグが訪問する事を伝えた上で、正式な手順で入国する事にした。
ダーム王国の国境付近。ここからは王国まで歩いて行く。
アリス「出発してから言うのも何ですけど殿下、スイードでの手応えからして、魔人って私達だけでも討伐出来る気がするんですけど、連合組む必要ってあるんですか?」
アウグスト「寧ろ、魔人に対抗出来るのは私達だけだろうな。」
アリス「じゃあ何の為に?」
アウグスト「我々だけ魔人を討伐したとなると、アールスハイドの功績があまりにも大き過ぎる。前に一度話しただろう?仮に世界を救えたとしても、今度は我々が他国から驚異の対象として見られ兼ねないんだ。」
タクト「もしそうなっちまったら、アールスハイドが他国から敵として見られてしまうって事か?」
アウグスト「そうだ。魔人が居なくなった事で、今度は人間同士の争いを招く事になる可能性が出て来る。」
シシリー「・・・・」
マリア「それって、アールスハイドが一人勝ちすると、他国の国が面白くないから、戦功を分け与える為の連合って事ですか?」
アウグスト「第一は各国を守る為だ。そこは履き違えるなよ?」
アリス「魔人は人類共通の驚異なのに!何でそんな考え方になるのかな!?」
アウグスト「それが国であり、人間と言うものだ。」
トール「・・・自分も頭では分かっているのですが・・・」
ユリウス「感情では承服しかねるで御座る・・・」
シン「まあ、まずその前に魔人達の全容は全く分かってない訳だし、魔人を舐めて掛かるのは禁物だよ。国単位で同時に攻め込まれたら、やっぱり俺達だけじゃ対処出来ないし。」
マリア「そりゃ、まあそうか。」
アウグスト「そう言った意味も含めて”大国”であるエルスとイースとの交渉が必要なんだ。後々、最も争いの火種になり兼ねない国々だからな。」
タクト「大変な事になりそうだな。」
リオ「あ、門が見えたよ。」
ダーム王国・正門。
門番「ようこそダームへお出で下さいましたアウグスト様。馬車の御用意が出来ております。皆様で王城にお出でになられますか?」
アウグスト「いや、今回は私だけでお会いしよう。一応護衛の2人は連れて行くが。」
門番「畏まりました。」
アウグスト「では皆、また後程な。それまで観光を楽しんでくれ。」
ダーム王国内。
ケイティ「賑やかだねぇ〜。」
リオ「とっても楽しそぉ〜。」
シン「所で、ダーム王国ってどんな所なの?」
マリア「小さいけど、歴史的にはかなり古くて重要な国よ。何せイース神聖国が出来る前は創神教の総本山があった所だからね。今でも当時の大聖堂とか残ってて、観光名所になってるわ。他に有名なのは・・・やっぱり殉教者イースの生家だよね。」
殉教者イースの生家。
トニー「へぇ、ここがイースの・・・!」
ユーリ「わぁ、実際見ると感激ねぇ・・・」
タクト「歴史を感じるな。」
エリザベート「とても趣きがありますわ。」
シン(そうか、殆ど皆創神教の信者だから・・・)
するとメイが驚きの言葉を出した。
メイ「意外とショボイです!」
タクト「メイちゃん!?」
ナージャ「メイ・・・それはちょっと・・・」
次は創神教旧総本山のダーム大聖堂へ。
アリス「わぁ!結婚式!」
ユーリ「何処かの貴族ねぇ。」
丁度結婚式が行われていた。女性陣がうっとりしている中。
オリビア「素敵・・・私もこんな式挙げられたらなぁ・・・」
リン「頑張れマーク。」
リオ「ファイトだよ。」
マーク「む、無茶言わないで下さいリンさん!リオ君!金銭的にも立場的にも無理ッス・・・」
デイジー「エリザベートさん、オーグさんとの式は何処で挙げる予定なんですか?」
エリザベート「アールスハイド王家は代々、アールスハイド大聖堂で挙式をするのが決まりですわ。此方に劣らず素晴らしい教会ですのよ。」
タクト「ほう。」
シン「シシリーもこう言う所で結婚式したい?」
シシリー「え!?いえ・・・その・・・はい・・・やっぱり憧れると言うか・・・羨ましいと言うか・・・」
シン「そっか。じゃあ、頑張って世界を救ったら、こう言う所で式を挙げようか。」
シシリー「えっ!?」
嬉しくなったシシリーがシンに寄り添った。
マリア「はぁ・・・リア充が・・・」
アリス「良いなぁシシリー。」
ユーリ「私達は式を挙げる場所以前に、相手探してからよねぇ・・・」
その後別行動する事に。
マーク「すみませんッス。じゃあ俺達も少しだけ。」
オリビア「夕方には合流します。」
タクト「ああ、気を付けてな。」
トニー「僕はちょっと街の娘と遊んで来るよ。なるべく夜には戻るから!」
タクト「女好きだなぁ全く。」
ナージャ「私達も行くわ。夕方頃に戻るわ。」
ケイティ「じゃあね。」
リオ「僕とデイジーも行って来るね。」
デイジー「楽しんで来るわ。」
タクト「逸れたりしたら容赦しねぇぞ。」
残ったのはタクトとシンとシシリー達女性陣。
シン(何時の間にか男が俺とタクトだけになっちゃった・・・うーむ、珍しくハーレム状態・・・)
タクト(こんなハーレム、初めてだぜ・・・)
「お・・・おい見ろあれ・・・」
「何だ彼奴ら・・・可愛い女の子ばっか連れて歩きやがって・・・」
周囲から嫉妬の目線で見られている。
タクト(ふむ、周囲の嫉妬目線が痛いな。)
アリス「リン。」
リン「了解した。」
何か閃いた2人。アリスはタクトの腕に抱き付き、リンがシンの腕の抱き付いた。
シン「っ!?」
タクト「はっ!?」
シン「な・・・お前ら急に何して・・・!?」
タクト「おい抱くな!腕が痛えよ!」
アリス「だってぇ、周りの反応が面白いんだもんね〜〜!!」
リン「周りの期待に応えるのは常識。」
タクト「この野郎が・・・!!大体俺にはフェオンと言う妻が居るんだぞ!!」
「ぐぬぅ・・・更にイチャイチャだと・・・!?それにあの男に妻だと・・・!?」
「許せん・・・!爆発して死ねば良いのに・・・!!ああ言う奴らが居るから俺達は・・・!!」
タクト「うわぁ・・・リア充へ対する嫉妬心が増えている・・・」
アリス「にひひ〜。ねぇ、ちょっと屈んでよタクト君!ほっぺにチューしてあげるから!あ、フェオンには内緒にしとくから!」
タクト「もういい加減にしろ!」
アリス・リン「っ!?」
後ろから邪悪なオーラが・・・
シシリー「アリスさん、リンさん、お巫山戯はその辺にして下さいね?」
笑みを浮かべてるシシリーだが、その裏では激怒中。
アリス・リン「・・・・!!!!」
恐怖した2人。恐怖に怯えたリンのメガネに罅が入った。
アリス「ひぅっ!!わ、分かりました!!!」
リン「ふ・・・巫山戯過ぎた・・・反省してる・・・!!」
シン(シ・・・シシリーが怖い・・・)
タクト(これ以上に無い激怒・・・)
この2人も怯えてる。
シシリー「タクトさん、大丈夫でしたか?」
タクト「あ、ああ・・・ありがとうシシリー・・・」
シシリー「行きましょうかシン君。」
シン「はい!!(な・・・何か早くも・・・クロード家の女に近付いて来てる予感が・・・)」
タクト(実際のシシリーの家族ってこんな感じなのか・・・?)
同じ頃、旧ブルースフィア帝国のとある丘陵地帯では。
シュトローム「生物の魔物化ですか・・・人間相手ではないならそう難しい事ではありませんが、そんなものを覚えてどうするのですか?」
ゼスト「シュトローム様がこの先、新たに目標を定められた際、我々もそのお力になりたいと思っております。手駒の魔物を増やす事も、その一環になるかと愚考した次第でございます。」
シュトローム「目標ねぇ・・・まあ別に構いませんが。」
1匹の羊に近寄る。
シュトローム「動物が魔物化するのは、魔力が制御出来ずに暴走するからです。なので制御し切れない量の魔力を流し続けてやれば、簡単に魔物化します。」
右手を添えると、羊が一瞬で魔物化した。
全員「おお・・・」
シュトローム「これが人間の様に魔力を制御出来る生物だと、一気に難易度を跳ね上がるんですけどね・・・」
ゼスト「成る程、では私から。・・・・・・む?これは・・・意外と・・・」
ダンテ「ゼスト様、魔力が外に漏れ出すばかりの様ですが・・・」
ゼスト「見れば分かる・・・真顔で言うな・・・」
シュトローム「人間で言う基礎魔力量を掴んでやるんですよ。」
ゼスト「むぅ・・・魔力が少な過ぎて判別し辛いですな・・・」
他の魔人達もやってみる。
「おお?」
「くっ・・・確かに・・・」
「あ、待てコラ!」
「難しいな・・・」
再びゼストが挑戦。すると。
ゼスト「っ!お、おお!」
羊が魔物化した。
ダンテ「初の成功ですね。」
他の魔人達が拍手する。
ゼスト「いい、一々拍手するな・・・」
「お、こっちも出来たぞ!」
「俺もだ!」
ミリア「あ・・・」
そんな中ミリアは、上手く出来ていない。
ミリア「ん?ん?(どう言う事・・・?自分の魔力も、上手くコントロール出来ない・・・?)」
そこでシュトロームに相談してみる事に。
ミリア「シュトローム様。」
訳を話す。
シュトローム「ほう、これは・・・ミリアさん、以前からの実験・・・第1段階は成功のようですよ!」
ミリア「本当ですか!?」
シュトローム「フフ・・・実に興味深い実験結果だ。」
ミリア「・・・・」
サイクス「なぁ、離反した連中に付いてるローレンスは兎も角、アベルとカインはどうした?」
魔人「ああ・・・例の潜入捜査だとよ。直接情報聞き出すなら彼奴ら適任だからな。特に女相手には。」
「・・・所で、コレやり過ぎじゃね・・・?」
「つい夢中になったな・・・」
夢中し過ぎて全部の羊を魔物化してしまってた。
同じ頃、アールスハイド王都では。
店主「シン=ウォルフォード様とタクト=クリスティ様?そりゃアンタ、この国じゃ今一番の有名人だよ!魔人討伐に勲一等の叙勲!アルティメット・マジシャンズの発足にスイードの魔人撃退!兎に角常に話題に事欠かない方だからねぇ!あぁ〜、一度で良いからお会いしてみたいわぁ!」
???「お話ありがとうございます。旅の途中でして、どうしても噂の英雄について知りたかったものですから。」
店主「あはは、何時でもおいで!アンタみたいなイケメンなら大歓迎さ!」
この男の後ろでは。
???「ははっ、ありがとう。うん、また機会があれば。」
1人の男が若い女性と話していた。
女性A「やっぱり皆、シン様に興味津々なのね!」
女性B「でも私、シン様も良いけどタクト様も結構・・・」
???「どうだカイン?」
カイン「奴らの通っている学院は夏季休暇中らしいよ。更に調べるなら、別の所からだね。」
???「奴らの関係者が多く居るアールスハイドの王城か、自宅である賢者マーリン=ウォルフォードの屋敷かぁ。」
カイン「ははっ、どっちにしろリスク高いなぁ。」
アベル「リスクは承知の上だろ?」
カイン「ま〜ね。」
アベル「魔人の気配を気取られるなよ。極力魔力を落として行動しろ。」
一方クロードの街では。
フェオン「やっぱり温泉は素晴らしいわねぇ〜。」
イザベラ「気持ち良いね〜。お姉ちゃん。」
レア「アンナ〜。レア眠たくなったぞ〜・・・」
アンナ「だからって、私に乗って寝ないでよ。」
グレア「飛び込み〜!」
エミリー「グレア。飛び込むな。危ないだろう。」
ヒナ「大丈夫ですよエミリーちゃん。グレアさんは精霊ですから。」
グレア「そうそう!飛び込んでも支障は出ないよ〜!」
その頃。
シン「ダームでの会談は無事終了か?」
アウグスト「スイードでの件が情報として既に入っていたからな。私の提案に飛び付いて来たよ。この文だと、まあ他の2ヶ国も同じ様な対応だろう。」
マリア「次はカーナン王国。」
アリス「牧畜が盛んで、織物が有名な国だよね。」
シシリー「特に魔物化した羊の毛で作った生地が注目されていますよね。」
タクト「魔物化した羊の毛だと?」
シン「それ、手に入らないなかな・・・」
シシリー「え?どうしてですか?」
シン「魔物由来の素材って、普通の素材より付与文字数が多くなるんだよ。」
マリア「え!?そうなの!?全然知らなかったよ。」
ユーリ「学院ではまだ習ってないものねぇ。よっぽど付与魔法について興味がないと知らないわよねぇ。因みに家畜化されている羊は魔物化しやすいのよぉ?」
タクト「マジで!?」
ユーリ「野生が薄くなってるからって言われてるけど・・・詳しくは分かってないのよねぇ。」
トール「凄いですねユーリさん!」
リン「流石付与魔法マニア。」
ユーリ「別にマニアじゃないわよぅ。」
リオ「それで、その魔物の素材でどうするの?」
シン「スイードの一件で、シャツだけじゃなく”マント”にも”自動治癒”を付与したいと思ってさ、やっぱり他人に着せる事で、その他人の傷を治せるってのはメリットだろ?男は兎も角・・・女の子が人前でそうそう裸になれないしさ。」
タクト(あの救護所の事か・・・)
シン「そう言う訳で、マントの素材になる生地が・・・お?」
メイ「わぁ!!羊さんです!!」
牧場へ行くと、下に大量の羊が居た。
マリア「うわ〜〜〜〜・・・流石に人口よりも羊が多いって言われるだけあって・・・っ!?ねぇ、ちょっとアレ、言ったそばから・・・」
1匹の羊が魔物化した。
シン「オイオイ魔物化したぞ!早い所討伐しないと・・・」
アウグスト「大丈夫だ。近くに羊飼いが居る。」
牧場に羊飼いが現れた。
シン「何が大丈夫なんだよ!?余計に危ないじゃねーか!」
タクト「討伐するぞ!!」
”ズバン!!”
タクト「ほえ!?」
その羊飼いは、魔物化した羊の首を斧ですっ飛ばした。
シン「え!?嘘?」
タクト「あれが羊飼い!?」
リオ「そうには見えないよ!?」
アウグスト「家畜の魔物化が頻繁に起こるこの国では、中型程度を討伐出来ないと羊飼いは務まらんからな。自然とそう言った人物が職に就く訳だ。」
ユリウス「確かに、この国の羊飼いはゴツイと言うか・・・マッチョなイメージが強いで御座る。」
ケイティ「マッチョな羊飼い。」
リン・デイジー「ぶふっ!」
ツボにはまった。
羊飼い「お?旅の人か?危なかったな。今丁度羊の1匹が魔物化した所だぞ。」
その後。
羊飼い「夏休み中の旅行って所か。目的はやっぱり魔物化した羊の素材かい?」
シン「はい、それもあります。」
羊飼い「だったら、カーナン王都の『シェパード服飾店』がオススメだぞ!旅人向けの服や装備が揃ってるからな。何を隠そう、俺はそこの・・・」
「ガランさん!!た・・・大変だ!!」
そこに2人の羊飼いが来た。
羊飼い「魔物化した羊が大量に押し寄せて来てる!恐らくブルースフィア方面で発生した奴らだ!!」
ガラン「んだと!?ったくメーワクな国だな相変わらずよ!男連中集めとけ!!俺もすぐ行く!!ボウズ達はさっさと街へ避難しとけ!!羊とは言え魔物だ!!ナメると痛い目見るからな!!」
急いで魔物化した羊の場所へ向かう。
タクト「リオ、行くか?」
リオ「うん。」
大量発生した魔物化した羊が居る場所では。
羊飼いA「い・・・異様な光景だな・・・ここまで数の魔物は初めて見た・・・」
羊飼いB「サイズも通常よりデカくなってやがる・・・!!」
ガラン「1匹足りとも通すんじゃねえぞ!!街に入れたら必ず犠牲が出る!!」
羊飼いC「くそぅ・・・流石に死ぬかな・・・こりゃ・・・」
ガラン「行くぞ野郎共!!!!」
タクト「ハァッ!!」
後ろからハンドスラッシュが現れ、羊達を倒した。
ガラン達「・・・っ!?」
後ろを見ると、タクトとリオが立っていた。
羊飼い達「・・・?・・・?」
タクト「もう一丁!」
羊飼い達の前に着地したタクトが右手にエネルギーを集める。
タクト「ハァッ!!」
突進する羊を右手で受け止め、そこからエネルギーを流し込んで羊を燃やした。
タクト「12匹目ゲット!」
リオ「余裕だね!」
アウグスト「タクト!リオ!羊毛は商品だぞ!やるなら極力傷を付けるなよ!火や爆発系は避けて仕留めろ!」
タクト「OK!」
リオ「分かった!」
ユーリ「一応私達も行っとくぅ?」
マリア「倒すだけじゃ面白くないし・・・どっちが綺麗に討伐出来るか競争ね。」
ユリウス「トニー殿、行かんで御座るか?」
トニー「普段の相手が虎や獅子だったからねぇ。今回はタクトとリオに譲るよ。」
タクト「リオ!」
リオ「うん!」
ハンドスラッシュで羊の眉間を貫き、リオの斬撃が羊を斬首した。
羊飼い「ガランさん・・・な・・・何者だい?ありゃ・・・」
ガラン「いや・・・ただの旅行中のグループ・・・な訳ねーなこりゃ・・・」
その後もタクトとリオが羊を狩りまくる。
その頃、アールスハイド王国のウォルフォード邸では。
スティーブ「当家に何か御用で?」
アベル「かの有名なシン=ウォルフォード殿とタクト=クリスティ殿にお目にかかりたかったのですが、聞く所によると、暫く家を空けておられるかと。せめて近しい方にお話を伺えればと思い参りました。」
スティーブ「ご足労頂いたのに申し訳ありませんが、御存知の通り、当家は名前の通った者が多く居ります。安全面からも、当人とのお約束でない限り、お通しうる事は出来ない決まりで御座います。失礼ですが、お引き取りを。」
アベル「そうですか、分かりました。仕方ないですねぇ・・・」
するとそこに。
マーリン「何じゃ?客人か?」
スティーブ「マーリン様!」
マーリン「庭を散歩しとったら、話し声が聞こえたものでの。」
スティーブ「シン様とタクト様に会いに来られたそうですが、お約束はないそうですので。」
マーリン「ほぅ、そうかそうか。」
彼はアベルをジッと見る。
マーリン「良いわい良いわい!ワシが代わりに話しを聞かせてやるわい!
アベル「本当ですか!?かの御高名な賢者マーリン様に直接お話を伺えるとは・・・光栄の至りで御座います!」
スティーブ「マーリン様、タクト様は兎も角、孫自身は程々に・・・」
マーリン「ほほっ、分かっとるわい!スティーブ、茶を用意してくれんか?」
スティーブ「分かりました。」
後ろでアベルが敵意を剥き出しにした。彼がウォルフォード邸へ入ろうとした時。
アベル「っ!?(これは・・・!?)」
正面ゲート前で結界に足止めされた。
マーリン「そう言えば、1つ言い忘れとったが・・・ウチには優秀な魔道具制作の第一人者が居ての、絶えず屋敷に”侵入防止”の結界が施してあるんじゃ。何、心配はいらん。侵入を拒むのは、飽く迄”敵意”や”害意”のある者だけじゃからの。遠慮なく入って来るが良い!入れるものならな!」
アベルが右手を出し、マーリンも右手を出して、両者顔面スレスレまで右手を止めた。
スティーブ「マーリン様!!」
マーリン「大したタマじゃ。命を狙われる事は幾度となくあったが、ワシを相手に僅かも腰が引き取らん。お主、本当に人間か?」
アベル「っ!」
後退りして、高くジャンプして姿を消した。
スティーブ「何者でしょうか・・・?」
マーリン「さての、大方、シンとタクト君の噂を聞き付けて調査に来た他国の者か。(或は魔人の手先か・・・考えたくはないがの・・・)スティーブ、やはり茶じゃ。ちとハッスルし過ぎたわい。」
遠くの砦の上でアベルが。
アベル「あれが噂に名高いマーリン=ウォルフォード・・・やはり近付く相手としては危険が過ぎたか・・・”認識阻外”を付与したレンズを入れている以上に、魔人だとは確信を持たれていないだろうが・・・これ以上の滞在は危険だな。一度カインと合流するか。」
その数分前、カインはアールスハイド王城に居た。
カイン(王城への侵入者自体は出来なくもないが・・・情報収集が目的である以上、騒ぎになるのは避けたいな。せめて、ウォルフォードとクリスティと関わりがある人間と接触出来れば・・・)
???「お前、そこで何してる?王城に何か用か?」
騎士団と魔法師団の一行が後ろからカインに尋ねた。
カイン(手前の2人・・・確かブルースフィア帝都で一度見た・・・恐らくは軍部のトップ・・・!)
ドミニク「おい。」
ジークフリード「いやいや、もういいじゃないですか局長?それより早く城へ戻りましょうよ。騎士団との合同訓練なんてそうそうやるもんじゃねーや。クタクタですよもう・・・」
魔法使い「先行きますよ、先輩。」
クリスティーヌ「文句ばかりは一人前ですね。あなたが真面目に取り組んでいたようには見えませんでしたけどね。」
ジークフリード「口煩いのが居るから余計に疲れるんだよ。ったく、シン達の気持ちが分かるってもんだ。」
カイン「!」
ドミニク「まあいい、用が無いなら早くここから・・・」
何かが閃いたカインが。
カイン「あの、あなた方はもしや騎士団・魔法師団の団長殿では?実は私、入団希望でここに来たのです。」
ドミニク「入団?見た所学生ではないなぁ。一般からの希望者か。」
ルーパー「秋期の募集分、ギリギリ間に合うんじゃねぇか?」
ドミニク「だったら、まず詰所で入団申請をして手続きを取ってくれ。」
ルーパー「後、どちらを選ぼうと入団試験はあるが。」
ドミニク「騎士団と魔法師団!どちらの希望だ?」
ルーパー「騎士団と魔法師団!どちらの希望だ?」
ジークフリード「勿論魔法師団だよな?何つっても時代の流行りは魔法師だろ?」
クリスティーヌ「チャラ付いた人達が何を偉そうに。騎士道を重んじる心こそが、時代を常に支えているんですよ?」
カイン「何方も構いません。私は何方も使えますから。」
全員「!」
ドミニク「頼もしい事だな。クリスティーヌ、ジークフリード、詰所まで案内してやれ。」
クリスティーヌ「了解しました。」
ドミニクとルーパーは2人に任せてここを去った。
2人はカインを詰所へ案内する。
カイン「シン=ウォルフォード殿とタクト=クリスティ殿とお知り合いなのですか?」
ジークフリード「ああ、まーな。何だかんだで長い付き合いだよ。タクトはティガって言う戦士の力を受け継いだ”超古代の戦士”。それにシンは弟みてーなモンだと思ってたのに、まさか先に婚約者まで作っちまうとは・・・」
カイン(っ!!)
クリスティーヌ「ジーク。」
ジークフリード「あ?何だよ?」
クリスティーヌ「シンとタクトの事に興味が?」
カイン「興味を持たない人間は居ないでしょう。」
クリスティーヌ「そうですね。ならば先日に婚約したシンのお相手、マリア=フォン=メッシーナの事もご存知かしら?」
カイン「・・・・・・・ええ、勿論。ただ名前までは存知上げませんでした。マリアさんと言うのですか。婚約された事は聞いていたのですが・・・」
クリスティーヌ「!」
ここでクリスティーヌがカインの言葉に違和感を覚えた。
ジークフリード「マリアちゃん?何言ってんだ?シンが婚約したのはシシ・・・」
言ってる最中にクリスティーヌに口止めされた。
ジークフリード「ってぇ!何すんだ!!」
鞘から剣を抜いたクリスティーヌが、剣先をカインに向ける。
カイン「あ、あれ?どうしました?」
クリスティーヌ「警戒して引っ掛けを避けたのは見事ですが、残念でしたね。シンの婚約の報は公式に世間に発表された事実ですよ。勿論、婚約者の名もね。シンとタクトに興味ある人間がその名を知らない?妙ですね。もし、あなたが何らかの理由でシンとタクトを調べに来た他国の人間。だったら仕方無いですけどね?」
カイン「・・・やれやれ、流石はアールスハイドの軍人。切れ者も多い訳かぁ。悪いが、あまり目立ちたくないんだ。迅速にお前ら2人の息の根を止めて、この場を立ち去る事にするよ!」
左手から煙幕の魔法を地面に落として目眩ましさせた。
クリスティーヌ(目眩まし!?)
煙幕からカインがダガーでクリスティーヌを殺そうとするが、クリスティーヌが間一髪でダガーを防いだ。
ジークフリード「2対1で勝てる気か!?舐めんじゃねえよ!!」
後方からジークフリードが魔法で援護するが、カインがダガーから発した魔力障壁で防いだ。
カイン「言ったよな?両方使えるんだよ。」
ジークフリード「ちくしょう!面倒臭ぇ!」
クリスティーヌ「気を付けて下さい。かなり強いですよ。」
ジークフリード「お前、よく気付いたな。あの野郎の目的。」
クリスティーヌ「そうですか?入団希望者が軍務局長と魔法師団長の顔を知らない時点でもう既に可笑しいでしょう?まあそんな事は、そちらのお2人方も当然気付いていたようですが。」
カイン「!」
後ろからドミニクとルーパーが来た。
ドミニク「よくやった、クリスティーヌ。」
ルーパー「オルトの時と言い、若いのは証言引き出すのが得意だねぇ。感心するぜ。シュトロームって野郎を知ってるか?そいつも単純に引っ掛けに引っ掛かりやがってよぉ、お前らも少し他国のお勉強しといた報が良いんじゃねぇか?」
カイン(此奴、シュトローム様の事を・・・!)
ジークフリード「さあ選べ!大人しく捕まって洗いざらい吐くか、俺ら4人を相手するか!」
カイン(手練れのようだが、魔人の力を使えば訳は無いが、それで魔人の存在がバレちゃ、元も子もない。仕方無い。)
異空間収納にダガーを収めた。
カイン「だったら選択肢その3だ!!」
両手に魔力を集める。
ドミニク「おいおいマジか!!!」
ルーパー「下がれドミニク!!!」
ジークフリード「お前も死にたくなきゃ俺の後ろへ行け!!」
2人が魔力障壁を展開したと同時に、カインが集めた魔力を爆発させた。
兵士「おい、あれ・・・!!」
爆発した方へ兵士が駆け付ける。
兵士「うわっ!これは・・・!?あ!局長!師団長も!」
ジークフリード「あんの野郎、自爆しやがった。」
クリスティーヌ「自爆?あれだけの使い手が自ら死を選ぶとでも?」
ジークフリード「お前、その前に礼の一つも言え!助けらといてよ。」
ドミニク「緊急配備だ!賊が1名。城内もしくは近辺に潜入。総力で調査に当たれ!」
ルーパー「まぁ十中八九既に逃げた後だろうが。」
アベルとカインが合流し、王都の少女2人にシンの婚約者について尋ねた。
少女A「シン様の婚約者?勿論知ってるわよ!シシリー様よ!シン様とタクト様とは学院のクラスメートで、何と彼女もアルティメット・マジシャンズのメンバーなの!」
少女B「スイードで魔人を撃退した際に、多くの人の命を救ったって言う事で”聖女様”って呼ぶ人も居るわ!」
アベル「じゃあ、タクト殿に婚約者は居るの?」
少女A「いえ、フェオンさんと言うお方とご結婚されております。」
アベル「そうか、ありがとう。」
2人はアールスハイド王国から出た。
アベル「ウォルフォードの婚約者か。確かに奴の弱みとなる可能性はあるな。」
カイン「可能性?」
アベル「英雄としてはやされる人間だろ?女なんか掃いて捨てる位居るんじゃないのか?」
カイン「本当に弱みとなる存在かどうか、まずはその確認か。」
アベル「そうだな。クロードも舞台の一員とならば、まず間違い無く今もウォルフォードに帯同している。けどまだクリスティの弱みは分からない。ゼスト様に報告した後、一度ローレンスと落ち合おう。次の奴らの訪問先で仕掛けるぞ!」
ガーナン王国のシェパード服飾店。
ガラン「がっはっはっ!まさかボウズ達があんなに強ぇとは思いもしなかったぜ!お陰でこっちは労せずに魔物の素材が大量に手に入っちまった!礼と言っちゃ何だが、店にある生地や素材何でも使ってくれて良いぜ!」
シン「本当ですか!?」
タクト「ってかあんたは?」
ガラン「おう、名乗るの忘れてた!!俺ぁガラン=シェパード!!れっきとした『国家羊養家』の資格を持ったこの店のオーナーだ!!」
アリス「えええ!?オーナー!?」
シン(っぽくねぇ・・・)
早速付与をお願いする事にした。
店員「左様で御座いますか。マントに追加で付与を・・・見た所表も裏もとても良い生地を使ってらっしゃるので・・・付与可能な中綿を増やすのが宜しいかと思います。ただ、夏場のこの時季、とても暑くなってしまうので・・・」
シン「あ、それは大丈夫です。エアコン機能付いてるんで。」
店員「っ??左様で御座いますか。加工は明日には完了するかと思います。それまでどうぞ、ごゆるりとカーナンを観光して下さいませ。」
彼らはカーナン王国を観光する事にした。
男性陣は街を歩き。
女性陣は服選び。
そしてアウグストは国王と会談。
その日の夜。
シン「あぁ〜〜〜食った食った!腹一杯だ〜〜〜!!」
タクト「流石に食い過ぎたけど、美味かったなぁ。」
リオ「ん〜!美味しかった〜!」
マリア「何か当然の如く、夕食も羊肉が一杯だったわね・・・美味しいけど、どうにも癖が・・・」
アリス「私も、しばらく羊はいいや・・・」
ケイティ「ん〜、また食べたいね〜。」
デイジー「太っちゃいそう・・・」
トール「まあ何にせよ、今回も無事会談が終わって良かったです。」
アウグスト「そうだな、残るはクルトのみだ。明日も早い。各自早めに休めよ。」
全員「はーーーい。」
廊下。
シシリー「あの・・・シン君、ちょっと良いですか?」
アウグスト「休めよ?」
シン「五月蝿いわ!」
ドアを閉めたアウグスト。
シン「どうしたの?シシリー。」
シシリー「えと・・・これ・・・」
異空間収納から出したのは、ジャケットだった。
シシリー「今日、お買い物の途中で見付けたんです。シン君に似合うかなって思って・・・」
シン(シシリー・・・やっべ・・・超嬉しい・・・!!)
早速着てみる事に。
シン「ぴったりだよ、格好良いし!ありがとうシシリー。」
シシリー「喜んで貰えて良かったです。」
シン「実は俺も・・・本当は明日出発前に渡そうと思ってたんだけど・・・」
シシリー「え?」
異空間収納から、スカーフを出した。
シシリー「わぁ・・・綺麗なスカーフ!ありがとうございますシン君!嬉しいです!」
シン(お互い示し合わせた訳でもないのに、相手の物を・・・何かこう言うの・・・心が通じ合って感じするな・・・)
右手でシシリーの顔に優しく触れる。
シシリー「シ・・・・」
ドキドキしながら、シンとキスしようとする。
しかし皆に見られてしまった。
皆は2人が振り向くタイミングですぐにドアを閉めた。
シン「よぉ〜〜〜〜しお前ら、ちょっとそこに並べ!!!」
アウグスト「シン・・・まあ1日位なら休まなくても良いぞ。」
タクト「遠慮なくやってくれ。」
シン「喧しい!!!」
同じ頃ブルースフィア帝城では。
ゼスト「成る程、ウォルフォードの婚約者か。」
アベル「その女が使えるかどうかを、まず判断するのが先決かと思います。」
ゼスト「フム、奴らは今日にもカーナンを発ち、来るとに入るのではないかと言う情報が別働隊から入っている。奴らの来ると到着に合わせて、離反した連中を攻め込ませるようローレンスに師事を出そう。」
アベル「我々もクルトに向かいます。」
ゼスト「(ウォルフォード程ではないにしろ、突出した力を持った連中が10人前後。ウォルフォードの動向を見極めるには、やはり奴と婚約者のみを隔離するのが理想だな。どうしてもクリスティを含んだ周りの連中を遠避ける為の手練れが数名必要だ。離反した連中では時間稼ぎにもならんしな・・・)仕方無い。お前達も手を貸してやれ。」
翌日。
シン「おお!見渡す限りの穀倉地帯!!ここがクルト王国か!!」
ナージャ「とても綺麗!」
アウグスト「食料自給率が300パーセントを超える麦の大生産地だからな。」
マリア「世界中の国々がクルトから麦を輸入してるって授業で言ってたわね。」
リオ「良いね!」
マーク「ウォルフォード君、この国ではメリダ様が大人気なんスよ!」
シン「婆ちゃんが?何で?」
マーク「これだけ広大な土地を、人の手だけで耕したり、収穫するのは無理ッスよね?だけど、メリダ様がそれらを補助する為の魔道具を開発したお陰で、収穫高が劇的に増えたんス。だから、クルトでは今でも賢者様より導師様の方が英雄視されてるんス。」
リオ「やっぱ導師様は格好良いね!」
ユーリ「民の為になる魔道具を創る・・・流石はメリダ様よねぇ!益々尊敬しちゃうわぁ!」
トニー「導師様は何時でも『市民の味方』って言うイメージが強いよねぇ。」
クルト王国。買ったパンを食べ歩きする。
シン「ん〜〜〜〜!流石にパンが美味い!」
シシリー「偶には食べ歩きも良いですね。」
タクト「このホットドッグ美味え!」
リオ「今まで食った中でも凄く美味しい!」
デイジー「本当!美味しいわね!」
ナージャ「美味しい〜!」
国民「あ!賢者様と導師様だ!」
シン「え!?」
2人がここに来てるのかと思われたが・・・
実際はマーリンとメリダの若い頃の絵だった。
シン「何だ絵か・・・」
タクト「うわぁ、お2人方若えなぁ・・・」
アリス「格好良いなぁ。」
マーク「お2人に関する本もいっぱい売ってるッス。」
リオ「賢者様の創作に、導師様の小説。」
シン「いっぱい?爺ちゃん達の本って一種類じゃないの?」
マリア「な訳ないじゃない。今でも毎年数冊ずつ新刊出てるわよ。オリジナルを始め、お2人の活躍の裏話を書いたものだったり、完全な二次創作だったり、イメージ画集だったり、教本だったり、ありとあらゆるジャンルが世に出てるわよね。」
シン(と・・・とんでもない事になってるよ爺ちゃん、婆ちゃん・・・そりゃ街を離れて隠居したくもなるわ・・・)
ユーリ「今のお2人も良いけど、当時の物語もやっぱり興味深いものねぇ。」
国民A「ん?アンタ達、賢者様と導師様を見た事あるのかい?」
マリア「あ・・・はい、えーーと・・・私達、アールスハイドから来たんです。」
国民A「あらまあ、アールスハイドから!」
国民B「え?何?」
国民C「あの人達賢者様と導師様の知り合い?」
国民D「お2人の事を知ってるんですか!?」
国民E「羨ましい!私もお目に掛かりたいわ!」
国民F「是非お話をお聞かせ下さい!」
シン(うお・・・この人気っぷり・・・何か恥ずかしい・・・)
しかしそこで、またメイが口走った。
メイ「あはは、シンお兄ちゃん照れてるです。」
国民G「ん?何でにいちゃんが照れるんだい?」
メイ「だって、シンお兄ちゃんはマーリン様とメリダ様のお孫さんです!!」
全員「あ・・・」
タクト「あの・・・メイさん・・・?」
国民H「え?孫?嘘だろ?」
国民I「いや待てよ?確か最近お2人が孫を連れて王都に戻ったって・・・」
国民J「名前・・・何て言ったっけ・・・えーと・・・」
国民K「確か・・・シン=ウォルフォード・・・」
メイ「シンお兄ちゃんです!!」
国民H「本物かぁ!!」
国民A「マジでお2人のお孫さん!?」
国民G「あ・・・握手して下さい!!」
国民B「サイン!せめてサインを〜〜〜!!!」
シン「おわっ!ちょ!」
タクト「おい逃げるぞ!!」
シン「あ、ああ!!」
急いで逃げる。
エリザベート「もう!!メイがあんな事言うから!!」
メイ「ゴ・・・ゴメンなさいです〜〜〜!!」
デイジー「メイ姫様何でバラしたの!?」
タクト「無意識に口走っただけだ!!兎も角逃げろ!!」
国民H「あ!居た!お孫さんとお連れの人達!!」
曲がり角から大勢の市民達が。
マリア「ひえええ!!」
シン「異常だろこの国の執着っぷり!!お・・・おい、ちょっと身体強化してマジで逃げるぞ!!」
エリザベート「ぜぇ・・・ぜぇ・・・わ・・・私は・・・ここまでですわ・・・もう置いて行って下さいまし・・・どうせ身体何とかも出来ないし・・・」
シン「エリー!」
しかしそこでアリスが。
アリス「もう仕方無いなあ!!」
エリザベート「きゃあっ!?ちょっとアリス!?」
アリス「さぁ行くよ!!」
小柄なアリスがエリザベートを抱えてダッシュした。
マリア「一番小柄なアリスがエリーをお姫様抱っこ・・・」
ユーリ「不思議な光景ねぇ・・・」
逃げてる最中にアリスが不機嫌。何故なら、エリザベートの豊富な胸が揺れてるからだった。
アリス「さっきからポヨポヨポヨポヨと!!嫌味か!!」
エリザベート「わざとじゃありませんわよ!!」
アリス「もぐぞ!!」
エリザベート「捥がないで下さいまし!!」
タクト「こうなったら!!」
右手を前に出して、ゲートを出した。
タクト「彼処に逃げろ!!」
全員がゲートに飛び込む。
一方クルト王国の遠い所にある丘の上では。
ローレンス「さーて皆さん、クルトに到着しましたよ。」
魔人達を率いるローレンスが居た。
ローレンス「1つ、スイードに現れた例の連中が、現在クルトに居ると言う情報が入っています。」
魔人A「お・・・おい何だそれ!!今になって・・・意味ないじゃねぇか!何の為にわざわざこんな遠国まで・・・」
魔人B「前の二の舞はゴメンだぞ!」
魔人C「アールスハイドから離れれば問題ないって言ったのはお前だろうがよ!」
ローレンス「(それ、俺が言ったんだったか?)大丈夫ですよ。奴らの戦力を削ぐ術は既に考えてあります。あなた方には標的を1名に絞って攻めて欲しいんです。奴らは強力ですが、あなた方の力を結集すれば、人間1人訳ないはず。他の連中は私が何とかしましょう。」
魔人A「よく分からねえが、1人を襲えば良いんだな?・・・まあ1人位なら・・・」
ローレンス(やれやれ、弱くになったもんだ。アテにならねぇな・・・何とか此奴らを奮起させねぇと・・・くそ、何でこんな下らん事ばかりに頭を・・・)
八木侑紀
市川蒼
松田修平
狩野翔
クルト王国に現れた魔人集団。その中に斥候魔人が複数紛れ込んでいた。アルティメット・マジシャンズを圧倒する彼等の力は・・・