ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

136 / 146
STAGE8「イージア」

巨人の巣の果てにあったのは、伝説の城・イージアだった。そのイージアに、タクト達が辿り着いた。

 

タクト「・・・」

 

フェオン「ここが・・・イージア・・・」

 

クラウド・レイン「・・・やったーーー!!」

 

突然クラウドとレインが喜びを上げた。

 

レオン「ど、どうしたんだ!?」

 

グレア「・・・物凄く喜んでるねぇ。」

 

ティオ「物静かなあの2人があんなに喜ぶなんて・・・」

 

タクト「・・・ん?」

 

”ゴォンゴォン”

 

謎の音が聞こえた。その正体は、アルニス軍の要塞に水晶石の聖なる光で蘇った人形と同じ人形が歩いてる音だった。

 

タクト「2人の出迎えか?」

 

レイン「でも私、水晶石持ってません・・・」

 

タクト「皆ジッとしてろ。ロープを斬る。」

 

ハンドスラッシュでロープを斬ってあげた。人形がフェオン達が乗った凧の前に立ち、それを持ち上げようとした。

 

エミリー「何をするんだ!」

 

レイン「待って。お願い、それを壊さないで!それがないと帰れなくなるの!」

 

人形は両目を赤く光らせて、凧を持ち上げた。その下にあったのは・・・

 

 

 

 

 

 

ウミガメの卵だった。

 

 

 

 

 

 

イザベラ「ウミガメの卵!」

 

フェオン「この為に?」

 

カサンドラ「良かったぁ。卵が割れてなくて。」

 

ソフィー「人を怖がらないね。」

 

すると人形は、タクト達に顔を向けて両目を赤く光らせてその場を歩いて去る。

 

クラウド「おいでって。」

 

レオン「言葉分かるの!?」

 

クラウド「そんな気がするだけ!」

 

彼らはその人形に付いて行く事にした。

 

 

 

 

しばらく進むと、庭園のような場所に入った。

 

タクト「ん?おぉ!」

 

湖を覗くと、街のような光景が広がっていた。

 

タクト「街だぁ!海底都市みたいだ・・・」

 

レイン「ん?」

 

人形はドーム状の建物へ歩いて行ってる。

 

 

 

 

ドーム状の建物の前。人形が奥へ歩いて行ってる。タクトが先導し、他の皆がタクトに付いて行く。その建物の中は、沢山の植物や昆虫が複数あった。

 

タクト「建物の中のはずなのに・・・」

 

ソフィー「ん?皆!上を見て!」

 

タクト「上?」

 

上を見ると、ドーム状の建物から青空が見えていた。外からでが、レンガで建てられている為中が見れない。

 

タクト「立派な街だったんだな。技術も進歩していたのに何故・・・?」

 

建物の奥へ進んで行く。

 

 

 

 

 

 

しばらく進んで、建物の中心に着いた。

 

タクト「っ!!」

 

そこにあったのは、50メートル程ある大樹だった。

 

レイン「・・・・」

 

ティオ「立派な大樹だね・・・」

 

グレア「大樹に何かあるよ?」

 

大樹にあったのは、巨大な鋼の石板だった。

 

ヒナ「お墓ですね。彫ってある字が読めるといいんですけど・・・」

 

タクト「・・・」

 

両目を光らせて墓の文字を読む。

 

フェオン「何て書いてあるの?」

 

タクト「・・・どうやらこの墓は、疫病で亡くなったイージア人の墓だ。」

 

アンナ「疫病?」

 

タクト「あの墓を読む限りだと、水を使った魔道具で豊かな生活を手に入れたけど、謎の疫病を克服出来なかったらしい。それを、さっきの人形と同じ人形達が造ったんだ。」

 

レイン「・・・ん?花が供えてある。」

 

下に埋め込まれた石板の上に花が供えてあった。

 

レイン「あなたがしてくれたんですか?」

 

そこに居た人形に話し掛けたが、反応がなかった。

 

レイン「っ!お兄ちゃん!」

 

クラウド「さっきの人形じゃない!」

 

この人形は、大昔に壊れて苔と花が生えている。

 

タクト「ずっと昔に壊れてたのか・・・ん?」

 

壊れた人形の後ろには、大樹に侵食された複数の人形があった。

 

タクト「きっと園丁の人形だったんだろう。人が居なくなってからも、ずっとここを護っていたんだな。」

 

イザベラ「勇敢な方達だったんですね・・・」

 

レイン「っ!」

 

遠くから、先程の人形がやって来た。その人形の手には、墓に供えられてあった同じ花があった。その花を、レインに優しく差し出した。

 

レイン「お墓に供える花を摘んで来てくれたんですね・・・」

 

その花を手に取った。

 

レイン「ありがとう・・・」

 

受け取った花を、墓に供えてあげた。

 

ティオ「ーーーーーーー。」

 

その墓にティオが詠唱を唱えて供養してあげた。

 

レア「お前、1人ぼっちなのか?ここにはもう他の人形は居ないのか?」

 

するとそこに、4匹のリスがやって来た。

 

フェオン「うわっ!リスだ!」

 

タクト「おっと!」

 

そのリスはタクト達を走り回り、レインの方に登って頬をスリスリした。

 

レイン「可愛い・・・」

 

彼女の頬をスリスリしたリスは、人形の肩に乗った。人形はタクト達に顔を向けて両目を光らせた。

 

レイン「僕には大切な仲間居るって言ってます。」

 

そして人形は、墓を去って行った。

 

タクト「あの様子だと寂しくないみたいだな。友達と仲良くしてるし、ウミガメの卵を見守ったりしなきゃならないから退屈もしないな。」

 

クラウド「うん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし。

 

”ドゴーーーーーン!!!”

 

突然城が揺れ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急いで墓から外へ出た。多くの鳥達がその振動で驚いて飛び回ってる。

 

”ドゴーーーーーン!!!”

 

タクト「こっちだ!!」

 

振動の発生源の元へ走る。その発生源は、城の裏にあった。

 

タクト「裏側が崩れてやがった!」

 

 

 

 

城の裏は船着場になっていた。そこにポセイドンが停泊し、乗船してた兵士達が一斉に降りた。その近くには、破壊されたオクトパス号があった。

 

 

 

 

塔の上からその状況を見ている。

 

タクト「オクトパス号が大破されてる。」

 

レオン「彼奴らが城を壊してるのか。」

 

クラウド「ジェームスさん達大丈夫かな?」

 

タクト「・・・ん?おい皆!彼処見ろ!」

 

レイン「あ!皆捕まってる!」

 

 

 

 

ジェームス盗賊団は拘束されていた。

 

 

 

 

タクト「盗賊団はすぐ処刑されてしまう!」

 

フェオン「助けなきゃ!」

 

タクト「行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

船着場。1人の士官が駆け込んだ。

 

士官「街への突入口が開きました!」

 

パスカル将軍「ご苦労。」

 

士官「ご覧下さい!中は宝の山です!」

 

彼が持っていたのは、ルビーで出来た肩掛け。

 

パスカル将軍「な、なん・・・!」

 

その宝にパスカル将軍が言葉を失った。

 

フェリ「凄い・・・!」

 

パスカル将軍「どうだ!欲しいか?お前らにはたっぷり縄をくれてやるわい!本国にイージア発見の報告をしたか?」

 

マルクス「これからです。」

 

パスカル将軍「精々難しい暗号を組むんだな。こらーーー!ネコババするなーーー!!」

 

宝をネコババしようとする兵士達を落ち着かせようと走った。

 

マルクス「・・・馬鹿共には丁度良い目眩ましだ。」

 

 

 

 

 

 

その上では、タクト達が階段の上から下を覗いてる。

 

レイン「凄い樹の根・・・」

 

タクト「ちょっと複雑な樹だな。」

 

試しにタクトが樹の根に乗った。

 

タクト「行けそうだ。」

 

そのまま樹の根を伝って下へ行く。

 

 

 

 

下へ果てしなく生えてる樹の根。途中で止まって、大きな窓から中を覗いた。

 

 

 

 

そこでは、兵士達によって荒らされていた。そこでは、兵士達が綺麗に遺されてる宝や宝石などを集めていた。ここは宝物庫らしい。

 

 

 

 

タクト「酷い事しやがるぜ。先祖達の宝を荒らしやがって。」

 

レイン「あの人達が上の庭へ行ったら・・・」

 

クラウド「動物や植物達が焼かれてしまう・・・」

 

レア「それだと大惨事になりかねないぞ・・・」

 

グレア「ねぇ、これからどうする?」

 

タクト「・・・クラウド、レイン。水晶石を取り戻そう。」

 

クラウド・レイン「え?」

 

タクト「ここを奴等から守るにはそれしかないんだ。どうして霧が晴れたのか気になってたんだ。こんな風に晴れてなければ、彼奴ら上陸出来なかったはずなんだ。」

 

レイン「私のお呪いのせい・・・」

 

タクト「マルクスが言ってた。封印が解けたって、これの事だ。きっと。もうこの城は永き眠りから目覚めたんだ。嵐に乗って水晶石を持つ者を迎えに来たんだ。このままだとマルクスが大王になってしまう。略奪や殺戮より更に酷い事が懸念されてしまう。」

 

クラウド「でも、水晶石を取り戻したって、僕達どうすれば・・・あ!あの言葉が・・・」

 

タクト「あの言葉って・・・亡びの!?まさかお前・・・ッ!!」

 

 

 

 

近くに2人の兵士が出て来て、周辺を警戒している。タクト達は2人の兵士の真下に居た。

 

 

 

 

タクト「ここから二手に分かれよう。俺はクラウドとレインを連れて行く。フェオン達は?」

 

グレア「私もタクトと一緒に行くわ。」

 

ティオ「僕も行くよ。精霊の力も少しは借りなきゃ。」

 

フェオン「じゃあ、これで決まりね。私達は裏から行くわ。後で合流ね。」

 

タクト「分かった。」

 

ここから二手に分かれた。

 

 

 

 

しばらく進んだタクト達が、ポセイドンの近くにまで来た。

 

タクト「さて、近くまで来たが・・・ここからどうすれば・・・」

 

グレア「ねぇタクト、彼処から行けない?」

 

タクト「何処だ?」

 

船着場の近くに壊れた橋に繋がった柱があった。

 

タクト「何とか回れそうだ。」

 

 

 

 

その柱に繋がる壊れた橋の前まで着いた。

 

ティオ「・・・彼処から上へ登れば行けそうだけど・・・」

 

クラウド「下は渦潮が起きてるな・・・」

 

グレア「飛べば楽だけど、彼奴ら魔力感知の魔道具を持ってるから無理だね。」

 

タクト「自力で行くしかないな。先に飛ぶぞ。」

 

レイン「はい。」

 

タクト「グレア、ティオ、来い。」

 

グレア・ティオ「うん。」

 

助走を付けてジャンプで飛び移った。

 

 

 

 

タクト「おわっ!!」

 

橋の上に乗ったがすぐに崩れた。

 

タクト「危ねえ!!」

 

 

 

 

レイン「っ!!!」

 

 

 

 

タクト「脆すぎるぞこの橋・・・!!」

 

そのまま柱を登って行く。

 

 

 

 

クラウド「タクト・・・!!」

 

 

 

 

マルクス「この辺りだ。」

 

 

 

 

クラウド・レイン「っ!!」

 

後ろにマルクスの声が聞こえ、2人が壁に隠れた。

 

 

 

 

グレア(タクト、マルクス達だよ。)

 

タクト(何だと?・・・音を立てずに登るか・・・)

 

ゆっくりと、音を立てずに登る。

 

 

 

 

マルクス「ん?これだ。」

 

黒い壁に埋め込まれた紋章に水晶石を翳すと、水晶石と紋章が光って通路が現れた。

 

部下達「おぉ!」

 

 

 

 

クラウド(何だあの通路?)

 

”ゴゴゴゴゴゴ!!”

 

レイン(っ!!)

 

 

 

 

部下達「なっ!?」

 

 

 

 

タクト「しまった!!」

 

音の正体は柱が崩れる音だった。タクトが壁の穴に潜り込んだ。

 

 

 

 

部下A「あの小僧だ!!」

 

杖から魔力弾を放った。

 

 

 

 

グレア「危ない!!」

 

魔力障壁で魔力弾を防いだ。

 

 

 

 

クラウド「くっ!!」

 

レイン「えいっ!!」

 

部下A「ぐあああ!!」

 

咄嗟の判断で飛び出した2人が、杖を持ったマルクスの部下に体当たりした。

 

 

 

 

ティオ「しまった!!」

 

 

 

 

クラウド「逃げるぞ!!」

 

レイン「うん!!」

 

すぐに逃げ出した。

 

マルクス「撃つな!捕えろ!!」

 

だがすぐにマルクスに腕を掴まれてしまった。

 

クラウド「ああっ!!」

 

マルクス「これはこれは王子様と姫様ではないか。」

 

 

 

 

タクト「クラウド!!レイン!!ちくしょう・・・!!」

 

 

 

 

兵士A「長官!!何事ですか!!」

 

上の兵士達がマルクスに叫んだ。

 

 

 

 

マルクス「海賊の残りだ。もう1匹その足元に隠れているぞ。」

 

 

 

 

兵士A「はっ!捜せ!!」

 

 

 

 

クラウドとレインがマルクスの部下達に引っ張られた。

 

 

 

 

タクト「クラウド!!レイン!!待ってろ!!」

 

 

 

 

クラウド「タクトーーー!!!」

 

通路へ入ったと同時に通路の入り口が消えた。

 

 

 

 

タクト「なっ!!」

 

ティオ「タクト隠れて!!」

 

 

 

 

上から魔法師団がタクトに魔力弾を連射した。

 

兵士A「爆弾を持って来い!!」

 

 

 

 

フェリ「タクト達かな?」

 

 

 

 

1人の魔法使いが、タクトの隠れてる穴に向けて爆弾を投げて爆発させた。

 

 

 

 

それと同時に。

 

”ボスン!!”

 

突然ジェームスの下から煙が溢れ出た。

 

フェリ「ん?何?」

 

マリン「え?お父さんまさか・・・」

 

ジェームス「勘違いすんじゃねえ!!・・・ん?」

 

下を見ると、レンガが外れた。

 

ジェームス「何だ?」

 

 

 

 

一方ポセイドンでは、兵士達がパニックを起こしていた。

 

調査兵「将軍閣下は彼方です!」

 

士官「衛兵集まれ!!急げ!!」

 

周囲の兵士達全員を集合させた。

 

アリーザ「どうしたんだろう?」

 

フェリ「ん?あれ?」

 

ジェームスの下のレンガがまた外れ、そこからタクトが顔を出した。

 

タクト「ジェームス。クラウドとレインが攫われた。」

 

ジェームス「何だと?」

 

タクト「俺達が助けに行く。縄を切るからそこから逃げるんだ。ティオ、頼む。」

 

ティオ「任せて。」

 

風の魔法でジェームス達を縛ってる縄を切ってあげた。

 

タクト「上手く逃げろよ。」

 

ジェームス「タクト、ちょっと待て。」

 

周囲を見てから、穴に右足を入れて、ズボンの丈を捲った。

 

ジェームス「持って行け。役に立つかも知れない。」

 

そこから出たのは、隠し持っていた小さな真珠だった。

 

タクト「ありがとう。行くぞ。」

 

グレア「うん。」

 

3人は穴の奥へ進んで行く。

 

ジェームス「フッ。有能な部下を持ったもんだな。」

 

満足な顔でそう言った。

 

 

 

 

 

 

宝物庫では。

 

パスカル将軍「何だと!?マルクスが信号機を全部ぶっ壊しただと!?」

 

調査兵「はい!艦内が手薄になった隙を突かれました!当直の兵士、数名が重傷です!」

 

士官A「長官は、下部の黒い壁の中です。兵が目撃しました。」

 

パスカル将軍「青二才め、本性を現しおったな?兵を集めろ!スパイ狩りだ!」

 

士官A「小隊集まれ!!」

 

士官B「こら!早くしろ!」

 

兵士達を集結させ、マルクスの捜索に当たった。

 

士官A「抵抗する場合は殺害して構わん!!」

 

士官B「入り口を探せ!!」

 

 

 

 

 

 

近くに隠れて聞いていたタクトとグレアとティオが居た。

 

タクト「早く皆と合流しなきゃな。」

 

ティオ「タクト、気になった事があるんだけど。」

 

タクト「何だ?」

 

ティオ「この城って、何で下部分だけ壁が黒いの?」

 

タクト「確かに。それも全部黒曜石で出来てるようだ。何かを封印してるようにも見える。」

 

グレア「何か秘密があるかも知れない。黒い壁に沿って行ってみようよ。」

 

タクト「そうだな。途中で皆と合流出来るかも。」

 

『To Be Continued・・・』




次回予告

イージアの下部の黒い壁に閉じ込められたクラウドとレインを助ける為、入り口を探すタクト達。同じくして、黒い壁に閉じ込められたクラウドとレインが目にした光景とは・・・

STAGE9・王の君臨

お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。