ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
黒い壁に閉じ込められたクラウドとレインは、マルクスと部下達と一緒に立方体に乗って降りてる最中に、不思議な光景を目にした。それは、巨大な空間の中心に浮かぶ複数の巨大な立方体だった。
部下A「長官、ここは一体・・・」
マルクス「イージアの中枢だ。上の城などガラクタに過ぎん。イージアの技術は、全てここに結晶しているのだ。」
しばらく降りていると停まり、別の通路が開いた。
マルクス「お前達はここで待て。」
部下A「長官!」
部下B「長官!」
2人の部下を残し、マルクスはクラウドとレインを連れて通路の中へ入って行った。通路はすぐに閉ざされた。
通路の中。
マルクス「ここから先は、王族しか入れない聖域なのだ。」
しばらく進んで通路が開いた。そこは。
マルクス「何だこれは!?」
樹の根が無数に生えてる場所だった。
マルクス「樹の根がこんな所まで・・・」
メモ帳を見て確かめる。
マルクス「一段落したら、全て焼き払ってやる。来たまえ。こっちだ。」
奥へと進んで行く。
マルクス「あれか!」
途中で壁を見付けて走った。その壁は、無数の樹の根で覆われていた。マルクスはその根を両手で払う。
マルクス「クソッ!!・・・あった!これだ!」
壁に彫られてる紋章に水晶石を翳すと、紋章が光って壁が開いた。
クラウド・レイン「・・・!!」
壁の先にあったのは、草木で生い茂った大部屋だった。その真ん中に樹の根で覆われた球状の塊があった。
マルクス「ここもか!・・・あっ!!」
下を見ると、浅い水が広がっていた。
マルクス「クソッ!!」
草木を払いながら奥へ走り、球状の塊の樹の根を払う。その塊の中にあったのは。
マルクス「あった!!おお・・・!!」
巨大な菱形の青い宝石だった。
マルクス「見たまえ!この巨大な水晶石を!これこそ、イージアの力の根源なのだ!素晴らしい・・・400年もの間・・・王の還りを待っていたのだ!」
レイン「400年・・・?」
マルクス「君達の一族は、そんな事も忘れてしまったのかね?」
彼は巨大な水晶石の横へ走って行く。そこにあったのは、黒い石板だった。
マルクス「黒い石板だ・・・!」
メモ帳を開く。
マルクス「伝承の通りだ・・・!」
そのメモ帳を比較しながら、黒い石板に彫られてる文字を読む。
マルクス「はっ!あっ!え!?・・・読める・・・読めるぞ!!」
彫られてる文字が突然読めるようになった。
クラウド「マルクス・・・お前は一体何なんだ!?」
マルクス「私も古い秘密の名前を持っているんだよ。クラウド。レイン。私の名はマルクス=オットー=イージアだ。」
クラウド・レイン「え!?」
何と彼もイージア一族の者だった。
マルクス「君達の一族と私の一族は、元々1つの王家だったんだ。だが大陸世界へ行った時に2つに分かれたがね。」
そして外では。
”ドゴーーーーーン!!!”
爆発が起こっていた。
タクト「何だ!?」
ティオ「アルニス軍が爆弾を仕掛けたみたいだよ。」
爆発した壁は黒く焦げてるが、完全に割れてない。
士官「ヒビ1つも入ってないぞ。ただの石じゃないな。」
パスカル将軍「爆薬をありったけ仕掛けろ!!」
マルクス『将軍。そんな事をせずとも入れますよ。』
突然マルクスの声が響き渡った。
パスカル将軍「なっ!?マルクス!!何処に居る!!」
その声はフェオン達にも。
フェオン「誰の声かしら?」
ソフィー「もしかしたら、マルクスかも。」
カサンドラ「でも姿が見えません。」
彼は今、石板に彫られてる文字に水晶石を翳していた。石板の文字は赤く光っている。
中枢では、無数の巨大な立方体が動き始めていた。
部下達「うわあーー!!」
自力で登っていた部下達が振り落とされた。
外では、地震が起きていた。
”ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!”
タクト「地震か!?」
グレア「何かヤバくない・・・!?」
すると上から瓦礫が降って来た。
ティオ「2人共!!逃げないと!!」
すぐに走り出し、空洞へ飛び込んだ。
タクト「ふぅ・・・危ねぇ・・・ん?」
すると今度は、黒い壁から7つの柱が出現した。
タクト「柱・・・?」
裏側では。
レオン「何だあれ・・・?」
イザベラ「柱・・・?」
ヒナ「嫌な予感がします・・・」
一方、パスカル将軍は固まっていた。黒い壁が大きな通路が出現していたからだった。
パスカル将軍「・・・・!?」
マルクス『さぁ!何を躊躇うのです?中へお進み下さい将軍。』
パスカル将軍「ええい!来い!パスカルに続け!!」
タクト「ん?」
下の方で異変が起きていた。突然イージアが発生した魔力障壁が開き、周囲の海が押し返された。黒い壁の全貌は、球体になっていた。
タクト「これは・・・」
そして、城の黒い球体の下に謎の空間が出現した。
タクト「何だあれ?」
フェオン「タクト!!」
タクト「皆!」
そこでフェオン達と合流した。
フェオン「タクト、これは一体・・・」
タクト「分からない。あの空間も何なのかも。」
グレア「それより皆見てあれ。」
カサンドラ「どうしたんですか?」
グレア「あの空間の下の海。」
謎の空間の下の海には、無数のサメの魔物があった。
グレア「何かヤバくない?あれ・・・」
エミリー「行ってみる必要がありそうだな。」
タクト「よし、皆。浮遊するんだ。」
彼らはウルトラ念力と首飾りで浮遊した。
謎の空間。
パスカル将軍「続けーーー!!」
そこに突入したアルニス軍。
パスカル将軍「な、な、何だここは?マルクス!出て来い!」
マルクス『お静かに。』
すると空間の天井から、クラウドとレイン、そしてマルクスの幻が舞い降りた。
パスカル将軍「な、何の真似だ!?」
マルクス『言葉を慎みたまえ。君はイージア王の前に居るのだ。』
パスカル将軍「貴様正気か!?」
マルクス『これから王国の復活を祝って、諸君にイージアの力を見せてやろうと思ってね。』
イザベラ「あ!クラウドさん!レインさん!」
タクト「何!?」
マルクス『見せてあげよう。イージアの雷を。』
石板の文字を光らせた。
レオン「クラウド!レイン!今行くぞ!」
タクト「っ!レオン!止まれ!!」
レオン「え?」
黒い球体の柱から赤色の電撃が走った。
レオン「うわっ!!」
兵士達「うわあーっ!!」
赤色の電撃が1つに集まって西の空に向けて発射した。すると西の空に黒雲が発生し、巨大な雷が発生した。その雷は、海の上に火を発生させた。
フェオン「何なのよあれ・・・!?」
タクト「海が・・・燃えてる・・・」
マルクス『嘗て400年前、大陸世界を火の海に陥れた海の怒りだよ。イース神聖国ではソロモンの矢とも伝えているがね。全世界は再びイージアの元に平伏す事になるだろう。』
パスカル将軍「素晴らしいマルクス君!君は英雄だ!大変の功績だ!」
そこに居た魔法師団が魔力弾を連射。しかし、幻である為効果が無かった。
パスカル将軍「あ、あれ・・・?」
マルクス『君のアホ面には心底うんざりさせられる。』
クラウド・レイン『っ!!』
石板に触れようとした所を、レインが顔でマルクスの手を踏んだ。
マルクス『ああっ!!』
クラウド『だぁっ!!』
マルクス『ぐあっ!!』
そこにクラウドがマルクスに体当たりした。
クラウド『皆逃げろ!!死ぬぞ!!』
マルクス『邪魔だ!!』
クラウド『ぐあっ!!』
レイン『きゃあっ!!』
2人を払い退けた彼が、最悪の文字を光らせた。
マルクス『死ねぇーーー!!!』
そして・・・
パスカル将軍「ああああーーーーーー!!!!」
足元が消え、パスカル将軍と兵士達が海へ転落した。更に海に落ちた直後にサメの魔物に喰い殺された。
タクト「クッ・・・!!」
イザベラ「うぅぅ・・・」
アンナ「っ・・・」
その一部始終を見てたタクトが怒り、イザベラとヒナとアンナとソフィーが顔を隠した。
マルクス『ハハハハハ!!』
そして通路の方では、あの空間から逃げた兵士達が走っていた。そして壁から人形が出現した。その人形は蜘蛛のように走り出して、逃げる兵士達を追う。
ジェームス「あの化け物共だ!!」
フェリ「いっぱい居るよ・・・!」
ジェームス「皆逃げるぞ!!」
フェリ「は、はい!!」
すぐに大破したオクトパス号へ逃げ込んだ。
兵士達は、停泊してるポセイドンへ次々と乗り込んだ。
オクトパス号・船尾。
ジェームス「ドルフィンを調べろ!」
小型船のドルフィンを調べる。
マリン「お父さん!動けるよ!」
フェリ「早く逃げようよ!」
ジェームス「静かに!声を立てるとバレるぞ。」
ポセイドンでは、生き残った兵士達全員が乗り込み出航した。
オクトパス号・船尾。
ジェームス「何をグズグズしてるんだ。あの子達は。置いて行っちまうぞ。」
大部屋。
マルクス「私をあまり怒らせない方が良いぞ。」
クラウド「ああっ!!」
マルクスに殴られ、地面に倒れた。
レイン「お兄ちゃん!!」
マルクス「当分3人でここに住むのだからな。」
石板の文字を光らせ、ポセイドンの状況を映した。
マルクス「ハハッ。さっさと逃げればいいものを。」
ポセイドンから魔法師団の魔力弾が連射された。
マルクス「ハハハハハ!私と戦うつもりか!」
後ろでは、クラウドがレインを縛ってる縄を齧って切ろうとしてる。
外では、ポセイドンがイージアの黒い球体に魔力弾を連射して撃ち込んでる。だが傷すら付かない。
その球体には。
タクト「クソッ!!」
ソフィー「きゃあっ!!」
タクト達が魔力弾の弾幕を避けるのに精一杯だった。
レオン「彼奴ら、無茶苦茶過ぎるぞ!!」
フェオン「早くここから逃げないと!!」
すると1つの魔力弾が球体を直撃した。
イザベラ「キャアーーッ!!!」
フェオン「イザベラ!!」
魔力弾の爆風を受けたイザベラが、先程の空間の外側にある穴に放り込まれた。
フェオン「イザベラ!大丈夫!?」
イザベラ「う、うん・・・」
ヒナ「イザベラさん。」
すぐにイザベラの傷を治した。
レオン「何だこの穴?」
カサンドラ「ん?上に何かあります!」
ティオ「あれって・・・!!」
その穴の上にあったのは・・・
樹の根で縛られた別タイプの人形だった。
タクト「人形だ!」
すると人形の目が光り、落下した。
タクト「なっ!!避けろ!!」
カサンドラ「うわあ!!」
全員が飛んで避けた。この穴は他に3つあり、計4つ。その4つの穴から無数の人形が海に落下して行く。
海に落ちた人形は、サメの形に変貌してポセイドンを襲う。
グレア「あの艦・・・墜ちる運命になるわ・・・」
タクト「ん?」
穴の上を見る。
タクト「中へ入れそうだ。」
レオン「本当か?」
タクト「こっからが正念場だ。」
スパークレンスを掲げて光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。
ティガ「タァッ!!」
先導するティガを、フェオン達が後に付いて行く。
辿り着いた場所は、工房と思われる場所だった。
レオン「人形の工房・・・?」
ヒナ「ここであの人形達を製造してたみたいですね・・・」
周囲には、開発中の人形が複数あった。
ティオ「皆、ここで作られたんだね。」
ソフィー「兎に角、先へ急ごう。」
工房の入り口は、瓦礫で防がれていた。
ティガ「ハァッ!」
パワータイプにタイプチェンジし、ティガ・電撃パンチで瓦礫を粉砕した。
ティガ「クラウド・・・レイン・・・!」
クラウドとレインを救うべく、黒い球体に潜り込んだティガ達。そして遂に、王として君臨したマルクスとの最終決戦が始まる。果たしてイージアの運命は・・・