ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

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STAGE2「異変の嵐」

夜明け前。外では嵐が吹いている。

 

バリー「姫様!姫様!」

 

ドアをノックしてジェシカを起こす。

 

ジェシカ「バリー、どうしたの?」

 

バリー「ボブが風が臭うと言っております。」

 

ジェシカ「もうすぐ夜明けね?すぐ行くわ。」

 

 

 

 

その頃タクトは、城の空き部屋で寝ている。そこにバリーがドアをノックする。

 

バリー「タクト殿!起きてますか?」

 

タクト「・・・ん?どうしたバリー?」

 

バリー「ボブが風が臭うと言っております。」

 

タクト「風が?」

 

窓を開けて確かめる。

 

タクト「・・・違和感を感じる。」

 

バリー「姫様が外で待っております。」

 

タクト「分かった。すぐに向かう。」

 

 

 

 

3人は外に出て、展望台へ上った。

 

ジェシカ「ご苦労様!」

 

ボブ「良い嵐なんじゃが、どうも可笑しい。」

 

吹き荒れる嵐に何かがあるのか。タクトが透視能力で周囲を見渡す。

 

タクト「・・・ッ!!ジェシカ上だ!」

 

ジェシカ「上!?」

 

 

 

 

上空の雲から白い光が現れた。

 

 

 

 

ジェシカ「彼処!ほら!また!」

 

白い光は、どんどん遠くへ行ってる。

 

ジェシカ「船だわ。」

 

バリー「何故このような辺境に船が?」

 

そこにダリルが来た。

 

ダリル「何事かね?」

 

バリー「ダリル様!船です!」

 

ダリル「船?」

 

ジェシカ「来るわ!」

 

 

 

 

正面から船が迫って来てる。

 

 

 

 

バリー「大きい!」

 

船がどんどん迫って来る。

 

バリー・ボブ「うわー!!」

 

だが船は通り過ぎて行った。

 

ダリル「イベリーゴの大型船だ!」

 

タクト「戦艦クラスか。」

 

ジェシカ「飛び方が可笑しい。不時着しようとしてる!ボブ!上げて!」

 

ボブ「え?」

 

展望台にあるコンドルに乗る。

 

バリー「姫様!無茶じゃ!」

 

ジェシカ「海岸に誘導する!」

 

コンドルを起動する。

 

タクト「俺も行く!船の状況を知りたい!」

 

スパークレンスを掲げて光を解放し、ウルトラマンティガへ変身して、スカイタイプへタイプチェンジした。

 

ダリル「回って来たぞ!」

 

ボブ「ええい!行きますぞ!」

 

そこにスナネコのエクがジャンプし、ジェシカの肩に乗った。

 

ジェシカ「エク!」

 

ボブ「おりゃあ!!」

 

レバーを倒してコンドルを射出した。

 

ティガ「タァッ!!」

 

コンドル射出と同時にティガも飛翔し、大型船へ接近する。

 

 

 

 

ティガ「あの船、何があるんだ?」

 

大型船に近付くと、驚くべき光景が目に映った。それは・・・

 

 

 

 

 

 

前面に無数の蟲が張り付いていたのだ。

 

 

 

 

 

 

ティガ・ジェシカ「あっ!!」

 

兵士達が武器を持ち、張り付いてる蟲を払う。

 

ジェシカ「なんて事を!菌海に降りて蟲を殺したんだわ!」

 

ティガ「酷い奴等だ・・・罪のない蟲を・・・あっ!!」

 

前方に崖が。

 

ティガ「マズい!このまま行くと激突する!」

 

ジェシカ「舵を引けー!ぶつかるぞー!舵を引けー!」

 

彼女の声は聞こえるはずがない。大型船が崖にぶつかろうとしてる。

 

ジェシカ「舵をーーー!!あっ!!」

 

大型船の窓に、1人の少女の姿があった。

 

ティガ「タァッ!!」

 

高速で接近し大型船を止めようとしたが、兵士が払った蟲が飛んで来た。

 

ティガ「アアッ!!」

 

その蟲に激突し、怯んだ。そして・・・

 

 

 

 

 

”ドゴーーーーーン!!!”

 

 

 

 

大型船が崖に激突し、大爆発した。

 

 

 

 

 

 

展望台からでも、大爆発した船の爆煙が見えた。

 

ダリル「落ちた!」

 

バリー「姫様・・・タクト殿・・・」

 

ボブ「海際の崖だ!」

 

バリー「行こう!」

 

 

 

 

村人A「動ける者は皆出ろー!」

 

村人B「早くしろー!」

 

先程の大爆音で谷の者達が目を覚ました。

 

 

 

 

 

 

大爆発した大型船にティガとジェシカが向かった。

 

ジェシカ「・・・」

 

大型船は無残に散り、炎に包まれてる。更には蟲と兵士や乗船してた者達もこの炎に包まれてる。

 

ティガ「酷い有様だ・・・」

 

ジェシカ「タクト、船に乗ってた子を見たの。」

 

ティガ「何?」

 

ジェシカ「その子を捜すの手伝って。」

 

ティガ「分かった。」

 

炎の中を掻い潜り、ジェシカが見た少女の行方を探る。

 

 

 

 

奥へ進むと、ジェシカが見た少女が倒れてるのが見えた。彼女は瓦礫に埋もれているが、僅かに動いてる。

 

ジェシカ「あの子だわ!生きてる!」

 

ティガ「今助ける!」

 

ウルトラ念力で瓦礫を退かす。

 

ジェシカ「ハッ!!」

 

その少女は手枷で拘束されていた。

 

 

 

 

すぐに少女を救出し、草原の上にゆっくりと下ろして服の中を調べる。

 

少女「・・・ここは・・・?」

 

ジェシカ「アネモスビレッジよ。喋ってはダメ。」

 

服の中にあったのは。

 

ジェシカ「あっ!・・・」

 

ティガ「これは・・・」

 

悍ましい光景だった。

 

ティガ「まだ間に合いそうだ。すぐに治す。」

 

治癒能力で少女を治そうとしたが。

 

”バチンッ!!”

 

ティガ「アアッ!!」

 

ジェシカ「タクト!?」

 

ティガ「ダメだ・・・この子の身体が拒絶反応を起こしてる・・・もうこの子は・・・」

 

ジェシカ「・・・・」

 

少女「私は・・・うっ・・・!リベリオのエリス・・・」

 

ティガ「リベリオ?巨大な工房都市か。」

 

エリス「積荷を・・・積荷を燃やして・・・」

 

ジェシカ「積荷?」

 

エリス「お願い・・・燃やして・・・」

 

ティガ「積荷だな?分かった。でも心配するな。皆燃えたよ。」

 

エリス「・・・良か・・・った・・・」

 

彼女は微笑んで息を引き取った。

 

 

 

 

バリー「姫様ー!タクト殿ー!あっ。」

 

そこにバリーが駆け付けた。

 

バリー「この方は、リベリオ市の王族の姫君ですな。」

 

ティガ「・・・」

 

エリスを縛ってる手枷の鎖をティガが引き千切り、ジェシカがエリスを黙祷する。

 

 

 

 

一方大型船の残骸から。

 

村人C「蟲だ!ウシアブが生きてるぞー!」

 

残骸の中から、蟲の一種のウシアブが生きていた。

 

”ーーーーーー!”

 

村人C「マズい!仲間を呼んでる!」

 

ボブ「傷付いて飛べないんだ。」

 

村人C「銃を持って来い!」

 

村人D「ダメだ!撃てばもっと仲間を呼ぶぞ!」

 

村人E「即死させる!」

 

ボブ「ウシアブが銃で死ぬか!」

 

村人E「じゃあどうするんだ!」

 

ジェシカ「待って!」

 

そこにジェシカが駆け付けた。

 

ジェシカ「バリー、コンドルを持って来て。」

 

バリー「はい。」

 

彼女はゆっくりとウシアブに近付く。

 

ボブ「姫様!」

 

そして、蟲笛の紐を持って蟲笛を振り回す。

 

”フォンフォンフォン”

 

ジェシカ「森へお帰り。大丈夫。飛べるわ。」

 

蟲笛とジェシカの声を聞いたウシアブが仲間を呼ぶのを止め、翅を広げた。

 

ジェシカ「そう。良い子ね。」

 

そこにバリーとダリルがコンドルを持って来た。

 

バリー「姫様。」

 

ジェシカ「ありがとう。」

 

蟲笛をゆっくりと上に上げる。ウシアブの身体がゆっくりと上に上がる。そして。

 

ジェシカ「ッ!」

 

蟲笛を天高く投げた。ウシアブが羽ばたいて空を飛ぶ。ジェシカがコンドルに乗って飛ぶ。

 

 

 

 

上空では、蟲笛をキャッチしたティガが待機していた。

 

ティガ「ジェシカ!」

 

蟲笛をジェシカに投げて渡し、そのままウシアブを連れて森へ向かう。

 

 

 

 

村人達「やったーーーー!!」

 

バリー「良かった・・・たった1匹を殺しただけでも何が起こるか分かりませんからな。」

 

 

 

 

 

 

夜明けが訪れた遥か彼方の砂漠地帯。ティガとジェシカがウシアブを連れて森へ向かってる。ウシアブは途中で止まったが、諦めず翅を動かして飛ぶ。

 

 

 

 

遠くに森が見えた。

 

ジェシカ「よし。」

 

蟲笛を止め、砂漠に着地して森へ帰って行くウシアブを見送った。

 

ティガ「これでもう安心だな。」

 

ジェシカ「えぇ。・・・あっ!」

 

遠くにヴルグの姿があった。

 

ジェシカ「ヴルグ・・・」

 

ティガ「寝ているみたいだ。」

 

するとヴルグの目が光り、森へと帰って行く。

 

 

 

 

 

 

同じ頃遥か遠くの上空では、1機の戦闘機と、4機の大型船が何処かへ向かっている。5機の船がモールス信号で通信し合っている。そして彼等が向かっている先は・・・

 

『To Be Continued・・・』




次回予告

アネモスビレッジに墜落した大型船の胞子を駆除する村人達。そして大型船から出た巨大な塊と、謎の襲来者が現れた。

STAGE3・襲来者達

お楽しみに
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