ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
アウグスト「魔人襲撃で予定より1日延びてしまったが、これよりアールスハイドに帰還する。・・・シン。」
シン「ん?」
アウグスト「不遜な言い方だが、お前のお陰で私達は随分力を付けた。だが、まだお前と私達の間には大きな隔たりがある。」
シン(何でちょっと不機嫌そうなんだ?)
アウグスト「・・・だが、何時か必ず・・・」
マリア「?」
タクト「オーグ?」
アウグスト「兎も角、お前達はもう少し力の振る舞いを知れ。」
シン「っ!む、麦畑の話か!?」
タクト「いや、あれは確かにやり過ぎだと自覚してるよ!」
シン「スマン!」
マリア「まあ、気持ちを分かるけどね、シシリーを目の前で狙われたら・・・私だって黙ってられないし。」
トール「ただ、シン殿とタクト殿の場合、レベルが違い過ぎるんですよね。うっかり間違って、魔法1発で街1つ消し飛ばし兼ねないですから。」
オリビア「ウォルフォード君、クリスティ君、うっかり世界を滅ぼさないで下さいね?」
タクト「・・・はい!?」
シン「俺達は魔王か!?流石にそこまではしねえよ!昨日だって魔力探知で一般人を巻き込まないの分かった上で・・・え?」
皆がひそひそ話してる。
タクト「お、お前ら何ひそひそしてんだ?」
マリア「魔王・・・言い得て妙ね・・・」
リン「魔法使いの王・・・ウォルフォード君とクリスティ君にぴったり。」
ユリウス「”魔王”シン殿とタクト殿で御座るか・・・」
アウグスト「フム、シンとタクトの二つ名は決まったな。」
タクト・シン「・・・止めろ!!!」
シン「魔王ってもっとあれだろ!?世界を支配したり、悪さの限りを尽くしたり・・・イメージ悪過ぎだろ!!え!?まさか魔王の概念無いの!?」
アウグスト「何言ってるんだお前?」
ユーリ「格好良いわよねぇ。魔法使いの王で魔王!寧ろ、これ以上のものは浮かばないよねぇ。」
シン「思い浮かぶってぇぇぇ!!何かあるってぇぇぇぇ!!!」
タクト「俺は普通にティガで十分だ!!」
アウグスト「それよりそろそろゲートを開いてくれ。騒ぎは避けたいから、今度は詰所以外の場所でな。」
シン「だから俺達を虫して話進めんなって〜〜〜〜!!!!」
リオ「魔王の称号とは、タクト嬉しい?」
タクト「嬉しくねえよ!!俺はティガで十分だっての!!」
アールスハイド王都。
「ねえ聞いた!?アルティメット・マジシャンズがまた他国で魔人を撃退したって!しかも今回は未然に防げたから犠牲者は全く居なかったんだって!」
「やっぱりシン様は凄いわよねぇ!」
「タクト様も格好良いわよねぇ!」
「私はシシリー様やマリア様に憧れちゃうわ!」
「私はやっぱりアウグスト様ね!・・・トニー君も良いけど。」
「あ〜〜浮気者〜〜!」
「国中の憧れよね〜!アルティメット・マジシャンズ!」
王国の女性達から絶大な人気を誇ってるアルティメット・マジシャンズ。
そんな中王城では。
ルーパー「お!」
ゲートで帰還したアルティメット・マジシャンズを見て驚いた。
ルーパー「おかえり・・・なさいませ。」
ドミニク「何故こんな場所に・・・」
アウグスト「む、休憩中だったか。スマンな。」
シン「騒ぎになるから、人の多い場所は避けようって事で、テキトーな所にゲート繋ぎました。」
ルーパー「そ、そうか。賢明だな。」
アウグスト「既にクルト防衛の街も広がって街中大騒ぎだ。全員しばらくは街に出ない方が良い。」
アリス「ええ!私達も!?」
ケイティ「あちゃ〜・・・」
アリス「クロードの街もきっと同じような状況だよね?しばらく何しよう・・・」
デイジー「ずっと家でゴロゴロするとか?」
ナージャ「体力が怠るよ?」
リオ「鈍っちゃうよぉ。」
ドミニク「そう言えば殿下。殿下が他国を回っている間に、エルスとイースとも連絡が付きました。」
アウグスト「っ!」
ドミニク「今の所、調整を経て三国会談を行う予定ですが・・・時期は学院が休暇明けになりそうです。」
タクト「会談は夏休み明けか。」
アウグスト「旧帝国に変化は無いか?」
ドミニク「今や帝国領は魔物の巣窟ですからな・・・正直他国の力を借りねば諜報活動すらままならん状況です。」
アウグスト「結局の所三国会談待ちか・・・」
ドミニク「ん?何か気に掛かる事が?」
アウグスト「強力な魔人が複数居た。恐らくは個々で国を落とせるレベルの手練れだ。クルトではそいつらを1体足りとも討伐出来ていない。」
ドミニク「っ!何と・・・」
ルーパー「くそ・・・やっぱ油断ならねぇな、魔人共・・・」
ドミニク「殿下、此方でも一つ気掛かりが。推測ですが、ウォルフォード君の調査に来たと思われる賊が1人王城に現れましたが・・・我々の失態で取り逃がしてしまいました・・・申し訳御座いません。」
シン「俺を?」
アウグスト「どんな奴だ?」
ドミニク「こう言っては何ですが・・・かなりの美形で、少年の様な男です。見た所、魔人共とは関係無いようでしたが・・・」
マリア「美形?」
アリス「どんな奴だろう?見てみたいね。」
アウグスト「何にせよ、今暫く動くべき時ではなさそうだな。合宿の続きで腕を磨きたいのも山々だが・・・人目を避けてとなるとそれも難しいか・・・」
タクト「合宿の続きは何処でやる?」
シン「うーん・・・」
そこにユリウスが提案を言った。
ユリウス「それならば全員で、拙者の実家に来ると良いで御座る。今なら魔人討伐や殿下の王太子就任で世間も浮かれている故、リゾート地に言っても何も言われんで御座ろう。」
マリア「ええ!?リッテンハイムリゾートに!?」
ケイティ「マジで!?」
リオ「本当に!?」
アリス「良いの!?やったぁ!!」
シン「ああ、前に言ってた武士のリゾートか。」
タクト「武士言うな。」
ユリウス「海でも山でも何でもあるで御座る。皆、特訓やら魔人やらで疲れも溜まっているで御座ろう。」
マリア「夏休みの締めにも丁度良いわね!」
シン「割り切ってバカンスってのは良いと思うけど、俺山育ちだし、山は取り敢えずいいかな・・・」
ユリウス「そう言えば、そうで御座ったな。」
シシリー「じゃあ海にしましょう。それならシン君も楽しめますよね?」
マリア「おっと、やるわねシシリー。」
シシリー「何が?」
マリア「海って事は水着よねぇ?シシリーったら、シンに水着を見せてどうするつもりなのかしらぁ?」
シシリー「あぅっ!そ、そんなつもりじゃ!た、ただシン君が楽しめた方が良いと思って!」
シン「分かってるよシシリー。」
シシリー「シン君・・・」
シン「水着楽しみにしてる。」
笑顔で言われてかぁっと赤くなった。
シシリー「もう!もう!」
怒ってポカポカ叩く。
シン(可愛いなぁ〜。)
ユリウス「そうで御座る。折角だし、都合が合えばご家族も連れてくると良いで御座る。幸か不幸か魔人騒ぎでキャンセルが多く出たで御座るからな。」
アリス「本当!?ユリウス君太っ腹ぁ!」
リゾート行きが決まった数日後、参加出来る家族が一同に集まり、リッテンハイム領まで大体2日の旅程で、何台かの馬車に別れて王都を出発した。
セシリア「家族揃ってリッテンハイムリゾートなんて最高ね。シン君に関わると素晴らしい事ばかりだわ。」
シルビア「本当ですねセシリアお姉様。」
シシリーの姉のセシリアとシルビア。
アイリーン「フフ・・・2人共、シシリーからシン君を取っちゃダメよ?」
シシリー「はぅっ!だ、駄目ですよ!」
セシリア「取らないわよ。魔法師団もお休み貰ったし、私達もしっかり満喫しちゃお。」
シン「え!?お2人は魔法師団なんですか!?」
セシリア「そうよ。ルーパー師団長やジークフリード様と同じね。」
シン(てっきり何処かのお嬢様学校にでも通ってんのかと・・・しかし濃い面子だな魔法師団・・・)
わいわいガヤガヤの中、シシリーの兄のロイスとマーリンは。
ロイス「マーリン様、僕の存在って認識されてます?」
マーリン「安心せい。ワシも大してされとらん。」
暫くして、リッテンハイムリゾートに到着。
シン「おお!海だ!」
タクト・リオ「海キターーー!!」
アリス「凄ーい!広ーい!」
王城。
マルコ「皆様、ようこそおいで下さった。拙者ユリウスの父、マルコ=フォン=リッテンハイムで御座る。」
シン(1ミリも武士関係ねぇじゃねーか!!ってツッコんだらマズイかな・・・)
マルコ「お久し振りで御座るアウグスト殿下。そして、お目に掛かれて光栄で御座る賢者様、導師様。それに・・・シン君、タクト君。君達はユリウスに出来た対等の友人だ。拙者、そう言った関係は何より大切に思う。皆と共にゆっくりと寛いでいってくれ。」
ビーチ付近のコテージ。
シン「え?シシリー、うちのコテージに泊まるの?」
シシリー「お母様が今から慣れておきなさいって・・・」
タクト「流石アイリーンさんだ。」
メリダ「歓迎だけど、寝室は別だよ。あんたら先に浜行っといで。私らも着替えて行くから。」
シン(ば・・・婆ちゃんも水着着る気だ・・・!!)
男性陣は水着に着替えてビーチへ。
シン「おお・・・白い砂浜!(前世でもこんなリゾート来た事ないなそう言えば・・・)」
タクト「青い空に白い雲!そして・・・」
水着姿のフェオン達を見る。
タクト「超絶美女の集団。」
フェオン「あらタクト?私の水着姿に惚れたかしら?」
タクト「ん〜・・・」
フェオン「何か言いなさいよ!」
タクト「なぁアンナ。ヒナ。」
アンナ「何です?」
ヒナ「どうしました?」
タクト「その胸、引っ込めないか?」
アンナ「はいぃ!?」
レア「えぇ〜?レアにとっては偉大な巨峰だぞ!?」
タクト「巨峰って言うの止めなさい。」
ヒナ「タクトさん?調子に乗ってると、どうなるか。」
タクト「す、すまん。冗談だ。・・・」
今度はレアとヒナを見比べる。
タクト「やっぱレアはその方が似合うな。」
レア「何だとお前!?」
エミリー「喧嘩は止めろ2人共。」
メイ「シンおにーちゃーん!タクトおにーちゃーん!」
タクト・シン「ん?」
メイ「お待たせー!」
水着に着替えた女性陣が到着した。
メイ「エヘヘ、どうですか?」
シン「可愛い可愛い。よく似合ってるよ。」
そしてユーリとエリザベートは。
タクト「お前らはもう少し自重してくれ・・・胸の露出多過ぎ・・・」
ユーリ「そぉ?」
エリザベート「だ・・・だってアリス達と買い物行ったらコレが良いって・・・あ・・・あまり見ないで下さいまし。」
タクト「アリスの野郎・・・」
リオ「それで、皆は無難にそれを選んだの?」
リン「心外。これが私達に1番似合う。」
アリス「そう、お子様水着がね!」
お子様水着を着てる2人がすぐに”しくしく”と泣き崩れた。
タクト「自爆したな・・・」
アリス「なあっ!!」
オリビアの水着姿に驚愕した。
アリス「お・・・温泉の時は見落としてた・・・こんな所に思わぬ伏兵が・・・」
タクト「お前ら元気だな。親御さん達はどうした?」
マリア「気にせず友達と遊んで来いってさ。」
グレア「優しいんだね。」
シシリー「あの・・・シン君、お待たせしました。」
漸く水着に着替えたシシリーが到着した。
シン「・・・!!」
シシリー「や・・・やっぱり少し恥ずかしいですね・・・」
シン「・・・・・・・・」
タクト「おい、何か言えよ!」
後ろから背中を叩かれた。
シン「あの・・・えと・・・可愛い・・・す・・・凄く似合ってる・・・」
シシリー「あ・・・ありがとうございます・・・」
アリス「さあ泳ごう!!」
女性陣が大いに海で遊ぶ。
トニー「いやー眼福眼福。僕らは幸せ者だねぇ。」
マーク「刺激が強いっス・・・」
ナージャ「ケイティ!行こう!」
ケイティ「待ってよ〜!」
リオ「デイジー!僕達も行こ!」
デイジー「走ると転ぶわよ!」
だがリンが止まって、何かを思い出した。
タクト「リンどした?」
リン「今思い出した、泳げない!」
グレア「カナヅチだね。」
シン「しょうがねーな、ちょっとバンザイしてみ?」
異空間収納から何かを出し、リンがバンザイすると、何かがすぽっとリンに入った。
リン「これ何?」
タクト(浮き輪?)
シン「こんな事もあろうかと作っといた。それ着けて海入ってみな。」
それは浮き輪だった。リンが浮き輪を持って海に入ると。
リン「お、お、おお!おおお〜〜〜〜!!!」
テンションMAXのリンが向こうへ泳ぎ始めた。
タクト「テンション高いな。」
マリア「ちょっとシン!あれ何!?」
シン「魔物化した大型のカエルの皮って、水を弾くし尚且つ軽いんだ。それでカナヅ・・・泳げない人用に浮き輪を作ってみたんだよ。」
アリス「凄い何それ画期的!!」
メイ「私も欲しいですシンお兄ちゃん!!」
”ドゴーン!!”
”チュドーン!!”
嘗てクロードの街の合宿でやったマジカルバレーのバトルをやっている。
シン「シシリー、暇だしちょっと俺爺ちゃん達の様子見てくるよ。」
タクト「じゃあ俺も。」
シシリー「え、あ、じゃあ私も一緒に・・・」
シン「大丈夫大丈夫。シシリーもやりたいでしょ?マジカルバレー。」
シシリー「え、・・・はい・・・少しだけ・・・で・・・でも何かシン君とタクト君が仲間外れにしてるみたいで・・・」
マリア「シシリー!順番回って来たよー!」
シン「気にせず楽しんで!すぐ戻る。」
タクト「じゃあな。」
2人はマーリン達の様子を見に行く。
シシリー「・・・・」
ナージャ「ケイティ!行くよ!」
ケイティ「全力で来て!」
リオ「デイジー!遠慮無しだよ!」
デイジー「行くわよ!」
シン「ん?」
タクト「マーリン様?」
釣りをしてるマーリンを発見した。
シン(爺ちゃん・・・見なかった事にしよう・・・)
タクト(何泣いてんだお前?)
セシリア「あらシン君にタクト君。」
シルビア「2人でどうしたの?」
シシリーの2人の姉、セシリアとシルビア。
シン「いえ、俺の提案した遊びに皆すっかりハマっちゃって・・・」
タクト「ワイワイして楽しんでる模様だ。」
セシリア「へぇ、そうなんだ。」
シルビア「暇してるって訳ね。」
メリダ「丁度良かった。だったらコレ塗っておくれシン。」
渡されたのはオイルだった。
シン「オイル?日焼け止めじゃなくて?若いなー。」
メリダ「海に来て焼かないとか、私の選択肢にはないさね。」
その場で水着を脱いだ。
タクト「ブハッ!?」
セシリア「ど、導師様!!そんな大胆な!!」
水着を脱いで、ビーチチェアの上で俯せになる。
シン(うーん、肩揉みレベルの面倒さ・・・何が悲しくて婆ちゃんにサンオイルを・・・・)
セシリア「・・・シルビア。」
シルビア「ええ、セシリアお姉様。」
セシリア「シン君、ちょっと良い?私達も日焼け止めまだなの。」
シルビア「塗っていただけない?」
シン「え!?・・・いやでも・・・そ・・・それは色々とマズいんじゃ・・・!!」
セシリア「フフ、大丈夫よ。シシリーには内緒にしておいてあげる。」
シルビア「それにこれはただの医療行為よ。疚しい事なんて何もないわ。」
シン「(何か物凄〜〜〜くダメな気がするけど・・・)そ・・・そう言う事なら・・・わ・・・分かりました・・・」
タクト「じゃあ俺はじっくり海でも眺めるか。」
セシリア「ねぇタクト君、私達の背中をマッサージしてくれない?」
タクト「え?」
シルビア「魔法師団で色々と疲れてるから、身体が少し凝ってるの。」
タクト「いや、そこはシンに頼めば?」
シン「おいタクト!」
セシリア「でも、シン君は日焼け止め塗ってくれるから、タクト君しか頼める人居ないの。」
シルビア「だからお願い。」
タクト「はぁ・・・分かった、良いだろう。」
水着を脱いで、ビーチチェアの上で俯せになる。
タクト「じゃあ、行くぞ。」
2人の背中をマッサージする。
タクト「結構硬いな・・・出来るだけ解すか。」
力を入れて背中を解す。
セシリア「あぁん・・・!」
シルビア「ひゃぁん・・・!」
タクト「あのぉ、喘ぎ声止めてくれませんかね・・・?」
数分後。
タクト「はぁ・・・はぁ・・・ど、どうだ・・・?」
セシリア「ありがとう、楽になったわ。」
シルビア「私達の専属マッサージ師にでもしてあげたいわ。」
タクト「勘弁。」
セシリア・シルビア「じゃあ、お願いねシン君。」
シン「(やっぱり絶対ダメな気がする!!)あ・・・あの・・・やっぱり・・・俺・・・!」
するとセシリアが。
セシリア「くしゅん!」
シルビア「ねえお姉様・・・何か寒くない?」
タクト「な、何だ?真夏とは思えないこの寒波は・・・!?」
シン(本当だ、何だこの冷気・・・)
後ろから謎の冷気を感じた。
???「シン君・・・・」
シン「っ!?」
シシリー「何・・・してるんですか・・・?」
真後ろからハイライトが消え、氷を発生させながら歩いて来るシシリーの姿が・・・
シン「シ・・・シシ・・・リー・・・・何・・・・でここに・・・・・!?」
シシリー「・・・いえ、シン君とタクト君を除け者にしたみたいで・・・やっぱり申し訳ない気がして・・・追い掛けて来たんですが・・・これは一体・・・どう言う事でしょうか?」
氷が徐々に増し、ビーチパラソルが凍結された。
タクト「さ・・・さびぃ・・・」
メリダ「・・・・」
シン「ち・・・」
セシリア・シルビア「違うのよシシリー!!」
シシリー「はっ!!」
シルビア「私達が彼にお願いしたのよ!!」
セシリア「そう!導師様に凄く上にオイル塗ってたから!!」
セシリア・シルビア(て言うか、シン君に塗って貰ったら何か運を分けて貰えそうな気がして・・・)
シン「ちょ・・・おね・・・」
シシリー「っ!!シン君!!見ちゃダメーーー!!」
シン「ぷわっ!?」
咄嗟にシンを抱いた。
タクト「・・・・・・」
そしてタクトは後ろに向いてる。
シシリー「もうお姉様!!ちゃんと水着着て下さい!!」
セシリア・シルビア「え?あ!」
シシリー「はっ!きゃああああごめんなさい!!」
シン「ぷはっ・・・」
メリダ「やれやれ、騒がしい子達だねぇ。」
シシリー「お婆様・・・」
メリダ「心配いらないよシシリー。この娘達の言ってる事は本当さ。寧ろシンはアンタの事を気にして躊躇してたしね。」
シシリー「そう・・・だったんですか・・・ごめんなさいシン君・・・私・・・早とちりして・・・」
シン「いやいや!俺も・・・誤解されるような子音してて・・・ごめん!」
タクト「本当賑やかなご夫婦だな。ってかシシリー、真後ろからフリーザーを起こすの止めろよ。怒るのは分かるが、まずは素直にシンがどうしてあんな事をしてるのか尋ねろよ。」
シシリー「は、はい・・・」
シン「一緒に戻ろう!折角海に来てるんだし!」
タクト「じゃあ泳ぐか!」
異空間収納から、前にシンに作って貰ったサーフボードを出して、波に乗る。
タクト「ヒャッホー!」
シシリー「・・・だったら・・・あの・・・シン君・・・」
シン「ん?」
シシリー「私にも・・・その・・・塗って欲しいです・・・日焼け止め・・・」
シン「っ!も・・・勿論!」
シシリー「えと・・・横になれば良いですか・・・?」
ビーチチェアに案内して、シシリーが水着を脱いで俯せになる。
シルビア「そう言えば。」
セシリア「私達、まだ塗って貰ってないわね・・・」
メリダ「安心おし。私が塗ったげるよ。」
セシリア「ひゃああああ!!ど、導師様冷た!」
シルビア「で・・・出来れば人肌ぐらいに温めてから・・・」
メリダ「はあ!?知るかいそんなの。」
ビーチバレーでは。
アリス「おりゃあああ!!フレイムトルネード!!!」
エリザベート「ちょ!待っ!ヤダヤダヤダヤダ!!」
パニックになって逃げれないエリザベートの前にトニーが出た。
トニー「任せてエリーさん!ウォーターブロック!!」
水魔法で相殺した。
アリス「ちくしょ〜〜〜〜!!やるなぁ!!」
マリア「あ、お帰り。」
タクト「ただいま。」
シン「な、何かまた痛過ぎる技名聞こえてくるんだけど・・・何?」
タクト「どうした?」
マリア「アリスが炎を纏わせたボールをフレイムアタックとか言い出して、何時の間にか皆して技名を付け出してるわね。」
フェオン「見てるこっちが恥ずかしくなると言うか。」
シン「マジすか・・・」
タクト「相変わらず腹痛ぇ・・・」
マリア「慣れると気持ち良いわよ!」
シン「マジすか・・・」
タクト「腹痛ぇ・・・」
ユリウス「殿下の雷神撃が止められないで御座る。」
マリア「リンの風神撃も中々厄介よね。シンとタクトも何か技名叫んでみたら?」
シン「ムリっす・・・」
タクト「腹が止まらねえ・・・」
時間が過ぎて夕方。
シン「はぁ〜〜〜遊んだ遊んだ!くたくただ〜〜〜!」
タクト「いやぁ〜〜汗だらけだぜ〜〜!早く風呂に入りてぇ〜〜!」
リオ「お腹減った〜〜〜!!」
トール「魔物の討伐よりよっぽど疲れましたね・・・」
アリス「お腹すいたよ〜〜〜!」
ケイティ「ナージャ、まさか私に勝っちゃうなんて凄かったよ!」
ナージャ「えへへ〜。」
リオ「もう容赦ないよデイジー!」
デイジー「どう?私の実力に恐れ入ったかしら?」
マリア「じゃあシシリー、シン、タクト、また夕食の時にね。」
シン「おう。」
タクト「じゃあな。」
マリア達が着替えに行った後。
セシリア「あら、あっちも丁度戻って来たわよ。」
シン「あ。」
タクト「セシリアさんにシルビアさん。」
シン「お2人も今お戻りですか?」
セシリア「ついついゆっくりしちゃったわ。」
シルビア「一生に一度あるかないかの経験ですものね。」
セシリア「あ〜あ、帰りたくな〜い!ずっとここに居た〜い!」
アイリーン「あら?何か聞き捨てならない事が聞こえたわね。」
セシリア・シルビア「!!」
タクト「アイリーンさん。」
アイリーン「休暇で腑抜けになって職務を疎かにしたら、承知しませんよ?」
シルビア「わ、分かってますよお母様!」
アイリーン「なら良いけど、その点シン君はそう言った心配はなさそうね。所で2人共、提案なんだけど。魔人の騒動が終わったらもう式挙げちゃいなさいよ。」
シン「あーはい。それは別に・・・え!?!」
シシリー「え!?!」
タクト「急だな。」
アイリーン「この世界規模の危機を解決したとなれば、シン君達は世界の英雄として扱われるでしょう。各国に協力を要請しているとは言え、やはり作戦の中心となるのはシン君やタクト君やアウグスト殿下のはず。そんな人がお相手なんだから、わざわざ卒業を待つ必要もないでしょう。」
シン「・・・で、でも学院は・・・?」
アイリーン「通えば良いわ。在学中に結婚するケースは確かに稀だけど、シン君の場合、経済的な心配もなさそうだし、危惧する事はなにもないもの。」
シン(確かに、軍用装備のアイデア料やら通信用魔道具の使用料やらで、口座がエラい事になってたような・・・)
タクト(印税が毎日入りそうだな・・・)
軍用に作った剣や、クロードの街で糸電話を模して作った通信用魔道具を思い出す。
アイリーン「最も、シン君の通学は『常識を知る』事も兼ねているそうだから、寧ろ退学されては困るしね?」
シン「はい!!(あ、マジだこの人!)」
アイリーン「それでね、急で悪いんだけどシン君は教会の希望とかある?」
シン「早い内に決めておきたいんだけど・・・あ、実は前々からオーグにお願いして決めてる所があるんです。」
アイリーン「あら関心。何処の教会?有名な所?」
シン「アールスハイド大聖堂です。」
アイリーン「ああ成る程、そこなら・・・」
急に3人が驚愕した。
アイリーン・セシリア・シルビア「えええええええ!?ア、ア、アールスハイド大聖堂ーーー!!?」
セシリア「嘘!マジ!?嘘でしょ!?」
アイリーン「コラ!セシリア口調!!ほ・・・本当なのシン君!?」
シルビア「だって彼処は代々王族しか式を執り行わないのに・・・」
タクト「やっぱ凄いんだな、アールスハイド大聖堂。」
シン「本当です・・・日程が決まったら教えてくれって言ってました。オーグと仲良くてラッキーでしたね。」
シシリー「シン君・・・」
シン「約束したろ?」
シシリー(嬉しいです・・・シン君・・・)
そして夕飯のバーベキュー。
シン「ひゃ〜〜〜美味そう!!頂きま〜〜す!!」
バーベキューは大賑わいを見せている。
タクト「いやぁ〜〜久々のバーベキューだぜ!!」
リオ「お肉美味しい!野菜も美味しい!」
デイジー「本当に美味しいわ!」
シン「グレたの爺ちゃん?」
グレア「シン、呼んだ?」
シン「グレアじゃない。」
タクト「誰かと喧嘩?」
マーリン「違うわい!1日釣りしとったら真っ黒になってしもうた。」
セシル「け、賢者様。何かお悩みでしたら私共が・・・」
マーリン「だからグレとらんわい!」
レア「ん〜!どれもこれも美味いぞ〜!」
フェオン「このお肉絶品ねぇ〜!」
イザベラ「お姉ちゃんとレアさんが頬張ってる・・・」
皆が賑わう中、あの人物が。
???「皆、楽しんでおるようだな。」
セシル「へ・・・陛下!?」
ロイス「それに・・・王妃様まで何故ここに・・・!?」
アウグストの親が来た。
ディセウム「おや?今日の招待は親子同伴でと聞いたが、私達が来るのは可笑しいかな?」
セシル「いえそんな事は・・・し・・・しかし・・・」
マリア「お・・・お2人は何時からいらしてたの・・・!?」
シン「ついさっきだよ。定期連絡にゲートで王城行ったら待ち伏せされてた。」
タクト「陛下も王妃様も面白いお方だな。」
メイ「お母様!!」
アウグスト「母上、遅いお着きで。」
ジュリア「余計な事言わなくていいの、アウグスト。」
彼女はジュリア=フォン=アールスハイド。アウグストとメイの母親で王妃様。
ジュリア「折角シン君の『ゲート』と言う便利な魔法があるんだから・・・私達王族の人間まで危険な馬車の旅するする必要はないでしょう?」
アウグスト・メイ「・・・本音は?」
ジュリア「馬車の旅はシンドい!」
周囲がしーーーんとした。
ジュリア「ぷっ・・・ほほほほほほ!冗談よ冗談!」
笑って誤魔化す。
シン「随分砕けた人だよな・・・」
マリア「・・・まぁ、そこが国民に好かれる所なんだけどね。」
タクト「オーグのご家族は面白い人ばかりだ。」
マリア「でも実際、ジュリア王妃様は福祉なんかにも凄く力を入れていて・・・お金を出すだけじゃなくて、自ら養護施設や孤児院に足を運んだりして、国民とのふれあいも大事にする方よ。」
タクト「へぇ〜。」
ジュリア「堅苦しいのは抜きにして下さいね皆様。折角のリゾートなんだから、気にせず羽を伸ばしてちょうだい。」
ディセウム「ウム。我々も今だけは休ませて貰うぞ。」
メイ「お母様!お母様!」
ジュリア「あらどうしたのメイ?」
メイ「見て下さいです!マジカルバレーの合間にシンお兄ちゃんとタクトお兄ちゃんとお魚釣ったんです!」
突然異空間収納を発動し、中から魚を取り出した。
ディセウム・ジュリア「・・・・・・」
メイ「どうしたです?お魚にそんなにビックリしたです?」
ディセウム「い・・・いやメイ・・・その前に・・・い・・・何時の間に異空間収納の魔法なんて・・・」
ジュリア「普通大人だってそうそう使えないのに・・・」
メイ「シンお兄ちゃんに教えて貰ったんです!とっても便利です!」
ぐいぐいとシンを引っ張って来た。
ディセウム「困るよシン君・・・君の非常識を娘にまで植え付けられては・・・」
シン「へ?俺5歳で普通に使ってたけど?」
ディセウム「だって君は異常だろ?」
シン「それ本人に言うセリフか?」
ディセウム「あまり出鱈目な魔法使いになられても、娘の貰い手がだね・・・」
メイ「別にお嫁に行かなくても良いです。シンお兄ちゃん達と魔物狩るです!虎とか獅子の魔物とかいっぱいいっぱい狩るです!!」
ディセウム「シ〜〜〜〜ンく〜〜〜〜ん!!」
リオ「あらま賑やかだねぇ。」
ケイティ「まだ幼いメイちゃんにまで異空間収納を教えるなんて・・・」
ナージャ「凄いって言うか、引いちゃう・・・」
デイジー「でもそこが彼の良い所ね。」
タクト「まぁそうだな。」
メリダ「久し振りだねぇジュリア。元気にしてたかい?」
ジュリア「あらメリダ様、お久し振りですわ!」
メリダ「お互いこれから大変だねぇ。まさかこの歳になって読めにあれこれ指南する立場になるとは、思ってもみなかったけどね。」
ジュリア「まだまだお若いのに何仰いますか。私達ですらまだまだ御教授頂きたい位ですのに。」
メリダ「シシリー!エリー!こっち来て話に入りな!」
シシリー・エリザベート「は・・・はは・・・はい!!」
暫くしてディセウムから。
ディセウム「おおそうだそうだ!ここに来た一番の目的を忘れる所だったよ。アルティメット・マジシャンズはこれまでに2度も他国を魔人から救った。その際にかなりの数の魔物を倒しただろう。そこでだ!鉱石があまりにも大きい為、新しい勲章を作り、全員にそれを授与する事になった。」
オリビアの父「ウチの子が勲章!?そ・・・そりゃ凄い!!」
トニーの母「トニーが魔法学院行くって言い出した時は絶望を感じたものだけど・・・」
トニーの父「ウム。これなら認める他ないな。」
トニー「大袈裟だなぁ。」
ディセウム「近い内に叙勲式を執り行うから、皆そのつもりでいてくれ。」
アリス「うわぁ・・・メッチャキンチョーしそう・・・」
シン「今回は・・・良いの?」
メリダ「まぁ良いさね。チームとしての鉱石だから、私らが口出す事でもないし(それに、恐らくこれによって、シンやタクトや殿下以外のメンバーにも、より自覚が生まれるはず。自分達が世界を救う立場にあると言う自覚が・・・)」
その夜、コテージで海を眺めているシンの元に。
シシリー「シン君、どうかしたんですか?」
シン「あ・・・俺何か変な顔してた?」
シシリー「変と言うか・・・心配事があるみたいな顔してましたよ。」
シン「・・・・実は少し前からなんだけど、偶に街で気になる話を聞くんだよ。」
シシリー「?」
シン「俺達・・・スイードとクルトで魔人を撃退しただろ?多分そのせいだと思うけど、一部で『魔人なんか大した事ない』って噂が広がってるらしいんだ。」
シシリー「・・・・!」
シン「・・・まあ、街の噂で済んでる内は良いんだけど、もしそんな話が国全体に広がっちゃったらマズい事になる気がしてさ。」
シシリー「確かに・・・不用意に魔人に手を出す人達が現れても可笑しくないですね。」
シン「そう、必ず犠牲者が出ると思う。それにもう1つ・・・他国でもそんな話が出たとしたら、もしかして三国階段にも影響するんじゃないか?」
シシリー「可能性はありますけど・・・でもきっと、殿下なら何とかしてくれそうな気もしますけどね。」
シン「オーグ頼みか・・・まああの腹黒さなら確かに上手くやってくれそうだけど・・・何か先々色々と心配だなと思ってさ・・・どうしたら良いんだろうな・・・」
シシリー「・・・シン君、そんなに自分1人で背負い込まなくても良いんじゃないですか?」
シン「え?」
シシリー「適材適所ですよ。皆それぞれ役割があると思うんです。例えば、剣の扱いだったらトニーさん。魔道具制作だったらユーリさん。攻撃に長けたメンバーが居れば、サポートが得意なメンバーも居る。他国との交渉だったら勿論殿下が適任ですし、シン君には敵わないまでも、それぞれに得意な分野がありますから。シン君からしたら・・・私達は特別に秀でた存在だとは思えないかも知れないですけど・・・」
シン「そんな事ないよシシリー!」
シシリー「え!?」
シン「俺は、アルティメット・マジシャンズは今のメンバーじゃなきゃ出来なかったと思ってる。ただでさえ名門の魔法学院の中で、トップクラスに在籍する11人と限りなくそこに近い2人。そこに位置出来るのは、やっぱりそれぞれの弛まない魔法に対する研鑽と才能の賜物で、だからこそ俺や爺ちゃん達の指導や訓練に付いて来れるんだ。この18人だからこそ、俺達はここまで出来たんだ。他の誰にも同じ事はきっと出来ない。」
シシリー「シン君にそう言って貰えると皆喜びますよ。表には出さなくても・・・何れはシン君に頼って貰えるようにって皆頑張ってますから。私も何時かは、治療の事なら私に頼って欲しいと思いますし。」
シン「・・・非常識だの規格外だのって言われてた頃と・・・俺も少しずつ自分の事が分かってきて、ひょっとしたら心の何処かで『自分がやらなきゃ誰がやる』って思っちゃってた部分もあるかも知れないな・・・」
するとシシリーがシンに寄り添った。
シシリー「大丈夫ですよシン君。そんなに気負わないで下さい。私達が居ますから。」
シン「ありがとうシシリー。」
シシリー「いえ、シン君の心の負担が軽くなったのなら良かったです。」
シン「・・・心を治してくれた?」
シシリー「フフ、そうですね。シン君の心を癒すのは私の役目です。誰にも渡しませんよ?」
シン「うん・・・お願いします。」
シシリー「はい、任されました。」
シン(そうだよな・・・俺にはシシリーが居て・・・皆が居る。だからきっと・・・大丈夫。)
2人はキスを交わした。
タクト「寝室は別だぞ。」
シン・シシリー「!!!」
アルティメット・マジシャンズが叙勲式で勲章と魔石を授与された。一方、斥候魔人達がタクトとシンを利用した計画を練っていた。