ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

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ミスリラ事変前編=変異の帝国=
サルウァトピア家 登場



##地下王国の煉獄世界編##
第27話「ミスリラ事変前編=変異の帝国=」


魔人領攻略作戦の一時的な終止符が打たれた2日後。夜明け前のある日、タクトがウォルフォード邸から外を出た。

 

タクト「・・・・」

 

ゲートを開き、何処かへ向かった。

 

 

 

 

 

 

その日。シンが誰かを探している。

 

シン「あれ?何処行ったんだ?」

 

マーリン「シン、どうかしたのか?」

 

そこにマーリンが来た。

 

シン「爺ちゃん、タクト知らない?」

 

マーリン「タクト君?いや、見ておらんのう・・・」

 

メリダ「タクトを探してるのかい?」

 

アザレア「どうしたのシン?」

 

そこにメリダとアザレアが顔を出した。

 

シン「婆ちゃん、叔母さん、知らない?」

 

アザレア「タクト?」

 

メリダ「そう言や・・・」

 

 

 

 

夜明け前、メリダが手洗いから出た時。

 

メリダ『ん?』

 

窓の外を見ると、ゲートを入るタクトを見た。

 

メリダ『タクト?』

 

 

 

 

シン「何処かへ行った?」

 

メリダ「ええ。」

 

シン「夜明け前に何処へ行ったんだ・・・?」

 

 

 

 

 

 

午後。アウグスト達を招き入れた。

 

アウグスト「タクトが?」

 

シン「ああ。夜明け前に何処かへ行ったって婆ちゃんが言ってた。」

 

シシリー「何処へ行ったのですか?」

 

シン「それが分からないんだよ。俺達が起きる前に行っちゃったし。」

 

アリス「余程の急用かも知れないよ?多分今日か明日に帰って来ると思うよ?」

 

マリア「そうとは思わないけど?」

 

アウグスト「・・・・・」

 

 

 

 

 

 

タクトの部屋を物色。

 

シン「ん〜・・・何か手掛かりがありそうなんだけど・・・」

 

アウグスト「お前は泥棒か。」

 

マリア「人のプライベートを探るのはどうなの・・・?」

 

シン「彼奴の事だから大丈夫だろう。」

 

マリア「それはどうかと思うけど。」

 

 

 

 

数分後。

 

シン「何も無い・・・」

 

マリア「無線通信機で呼べば良いんじゃないの?」

 

シン「それだ!」

 

無線通信機でタクトを呼ぶ。

 

シン「・・・・・ダメだ。繋がらない。」

 

シシリー「・・・ん?」

 

ベッドの傍に落ちてる何かを発見した。

 

シシリー「シン君、あれは何でしょうか?」

 

シン「え?」

 

ベッドの傍に落ちてる何かを拾う。

 

シン「手紙?何でここに?」

 

アウグスト「どうした?」

 

シン「部屋に手紙が落ちてた。」

 

シシリー「本当ですか?」

 

マリア「タクトが置いて行ったのかしら?」

 

アウグスト「皆を連れて、父上と話してみよう。」

 

 

 

 

皆を連れて王城へ向かった。

 

ディセウム「タクト君が残した手紙?」

 

シン「うん。夜明け前にタクトが何処かへ行った時用のだと思う。」

 

アウグスト「よしシン、開けてみろ。」

 

シン「うん。」

 

手紙の入った封筒を開ける。

 

 

 

 

『シン、お前がこの手紙を読んでるって事は、今お前はオーグ達と一緒だって事かも知れない。俺は今日の夜明け前にある国へ向かった。それはミスリラ帝国だ。その国で、異変が起こってる事を聞いた俺は、すぐにミスリラ帝国へ向かった。その国は危険でもあり、俺の思い出の国なんだ。これは俺だけの出来事だ。お前達は危険で、来るのは止してくれ。それでも俺が心配なら来ても構わない。机の裏にミスリラ帝国までの地図がある。その道を辿って行けば到着出来る。そろそろ時間だ。行って来る。』

 

 

 

 

手紙の内容を全て読んだ。

 

シン「ミスリラ帝国って?」

 

オリビア「陛下、何かご存知ですか?」

 

ディセウム「確か、あの国は3年前の紛争で滅んだ亡国だ。だが、その国で異変が起こってる情報は我が国に届いてないはずだ。」

 

アウグスト「じゃあ一体、誰がミスリラ帝国の情報を知っているのですか?」

 

ディセウム「・・・・・・」

 

メイ「きっと、ミスリラ帝国の誰かがタクトお兄ちゃんの近くで情報を言ったのです?」

 

エリザベート「でもそこは亡国。亡国に人なんて居ないでしょう?」

 

???「話は聞かせて貰ったよ。」

 

全員「?」

 

そこに、リオ達が入って来た。

 

シン「皆!」

 

リオ「タクトがそのミスリラ帝国って言う国へ行ったんだね?」

 

ディセウム「そうだ。」

 

ナージャ「でも亡国って言ってたけど。」

 

ディセウム「うむ。さっきシン君から聞いた話だと、あの国はタクト君の思い出の国らしい。」

 

ローランド「タクトさんの思い出の国ですか?」

 

シン「グレアは知ってる?」

 

グレア「うん。私もそこへ行った事あるよ。フェオン達も。あの時は色々大変だったなぁ〜。」

 

ケイティ「きっと、私達が知らない素敵なガールフレンドと一緒に観光したとか?」

 

ジェレミー「それは無いだろう。」

 

シン「兎も角、そのミスリラ帝国へ行けば何か分かるかも知れない。」

 

アウグスト「シン、行くのか?」

 

シン「彼奴がその国の異変を聞いたんだ。俺達だけ置いて行くなんて、きっと危ない目に遭うに違い無い。」

 

アリス「そうだね!私達はアルティメット・マジシャンズ!同じ仲間だもんね!」

 

マリア「まっ、行くしか無いわね。」

 

シシリー「私も行きますよ。シン君。」

 

 

 

 

外に出た。

 

シン「地図によると、ここから西へ向かうようだ。」

 

リオ「うわぁ・・・物凄く遠いんだね・・・」

 

シン「浮遊魔法で行っても結構時間を費やすなぁ・・・」

 

グレア「だったら、私の記憶をシンにコピーしてあげるよ!」

 

シン「え?」

 

グレア「頭の中で浮かんだ場所へゲートを開けるんでしょ?」

 

シン「ありがとう。頼むよ。」

 

グレア「じゃあ行くよ!ーーーーー。」

 

詠唱を唱えて、シンにミスリラ帝国の場所の記憶をコピーさせる。

 

シン「見えた!」

 

ゲートを開いた。

 

シン「よし。じゃあ行こう!」

 

アルティメット・マジシャンズがゲートを通って、ミスリラ帝国へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、人々を救う力

 

 

それは、人々を支配する力

 

その2つが重なり、この世界がある

 

魔物

 

それは、生物が魔力制御を誤り暴走した存在

 

魔人

 

それは、人間が魔力制御を誤り暴走した存在

 

その2つの存在が、この世界中にある

 

 

ウルトラマンティガ

 

それは、1人の男が持つ超古代の戦士の名称

凡ゆる力を駆使し、人々を守る

 

アルティメット・マジシャンズ

 

それは、シン=ウォルフォードを中心とし

魔人の首魁オリバー=シュトロームが送り込む刺客達と戦う為に結成された

魔法使いの戦闘部隊

 

その2つの存在が、全ての危機を救う

 

世界は世界の未来を彼らに託した

 

 

 

ミスリラ帝国

 

嘗ては巨大な帝国として有名な大国

4つの地区に分かれており、国民達はそれぞれの地区で暮らしていた

だが、3年前にある男が起こした紛争により人口の大半が滅んでしまい

生き残った者達は他国へ逃げ延び、亡国となってしまった

そこに目を付けたとある大富豪があった。

 

 

大富豪サルウァトピア家

 

嘗てミスリラ帝国はサルウァトピア家によって

ある計画の実行場所となってしまった

 

プロジェクトD

 

この計画の詳細、目的、実態は

未だ謎に満ちたままである

 

 

それから3年

 

アルティメット・マジシャンズ

の重要人物の男は

 

再び、

ミスリラ帝国の地に立っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シン達がタクトを探している頃、ミスリラ帝国に降り立ったタクトだが、彼は突如現れた謎の兵士達と戦っていた。

 

タクト「ッ!」

 

ハンドスラッシュを連射し、謎の兵士達の足元に着弾させて牽制する。そのまま兵士達を肉弾戦で蹴散らす。兵士達は彼の実力に怯えたのか、早急に撤退した。

 

タクト「ふぅ・・・これで4度目か、あの兵士達の襲撃は。見た所、衛士隊には見えねえな。」

 

異空間収納から手紙が入った封筒を出した。手紙の内容は・・・

 

 

 

 

『俺だ。タクトだ。この手紙を読んでいるはシン達だろう。俺はさっきまで正体不明の兵士達に襲われた。けどすぐに片付いた。俺は今から調査を再開する。この国は4つの地区に分かれてるんだ。俺が今から向かうのはB地区だ。そこは俺の思い出の場所なんだ。もしかしたらそこで合流出来るだろう。それと分かり易いように、俺のジャケットの下に魔力感知の魔道具を入れておく。それで俺の居場所が特定出来る。じゃあな。』

 

 

 

 

手紙を近くの物陰に隠して、魔力感知の魔道具を起動してジャケットの内ポケットに入れた。

 

タクト「ミスリラ帝国・・・3年振りかぁ。あの頃が懐かしいな。よし、B地区へ行くか。」

 

荒廃したミスリラ帝国を歩く。

 

 

 

 

この国は広く、4つの地区がある。それぞれA地区、B地区、C地区、D地区に分かれてある。

 

 

 

 

中でもタクトの思い出の場所は、このB地区である。

 

タクト「もう、あの時の形も残ってないな・・・けど、あの頃は本当色々あったな。」

 

荒廃したB地区を歩いて当時を懐かしむ。

 

タクト「ん?」

 

ある廃墟の前に立ち止まった。

 

タクト「酒場・・・」

 

それは嘗て酒場だったと言う廃墟。

 

タクト「懐かしいなぁ・・・そうだ、彼奴らは。」

 

 

 

 

次に向かった場所は、B地区の中心にある墓地。紛争の時に巻き込まれてしまい、墓が半壊状態となっている。

 

タクト「お前ら、久し振りに帰って来たぜ・・・」

 

赤い墓の前にしゃがむ。

 

タクト「トモ。天国でサヨの両親に会ってるか?偶には帰って来た俺の前に現れてくれよな。」

 

次は、青い4つの墓の前にしゃがむ。

 

タクト「ようミカエル、リーアム、トーマス、コカトリス。あの時はサヨに自殺に追い込ませたよな。流石はフラミンゴ盗賊団だ。けど最後は彼奴の裏切りで惨殺されたもんな。あの世で罪を償えよな?」

 

緑の4つの墓の前にしゃがむ。

 

タクト「ニシ、アオイ、ハナ、トウゴウ。彼奴に騙された気持ちは俺でも分かる。けど、お前達の意思は、あの時一命を取り留めたアズマがずっと握っているから安心してくれ。でも俺は、今アズマや他の皆は何処で何してるか分からない。けど他国で頑張ってると思うぞ。」

 

最後は、白い墓の前にしゃがむ。

 

タクト「久し振りだな、コウ。お前が死ぬ前に一度手合わせたかったけど、残念だったな・・・俺は今新しい仲間に巡り会えたんだ。その仲間達と共に世界を救う仕事をしてるんだ。お前がまだ生きてたら、それを自慢したかったのになぁ・・・」

 

立って、墓地の前に止まる。

 

タクト「お前ら、喉乾いてるだろ?」

 

両手から水を放水し、墓地に注いだ。

 

タクト「水でも飲んで喉を潤せ。さて、調査始めるか。」

 

墓地から去った。その墓地に人影があった。

 

 

 

 

 

 

調査をするタクトだが、異常は何処にも無かった。

 

タクト「ん〜・・・異常が無いな?どう言う事だ?あの時の夢は嘘だったのか?・・・まぁ考えるのは後だ。そろそろ皆来てるかもな〜。」

 

すると、何かを感じた。

 

タクト「ん?何だ?風の音がする・・・向こうか?」

 

風の音がする方向へ歩く。

 

 

 

 

音のした場所へ向かうと、そこには・・・

 

タクト「何だこれ・・・?大穴?」

 

ミスリラ帝国の中心部に、巨大な穴があった。

 

タクト「何だこの大穴?9年前は無かったはずだが・・・もしかしたら、あの時の紛争で開いた穴なのか?」

 

すると後ろから炎が迫って来た。

 

タクト「ッ!?」

 

迫り来る炎をバク転して避けた。

 

タクト「誰だ!」

 

そこに、1人の人物が出て来た。

 

???「ようやく会えたわね。」

 

タクト「お前は・・・!?」

 

すると炎が戻って来て、タクトの右肩に直撃した。

 

タクト「ぐあっ!!」

 

炎が直撃し、バランスを崩したタクトが大穴に落ちてしまった。

 

???「フッフッフ。」

 

不敵な笑みを浮かべるこの女。一体何者なのだろうか?

 

 

 

 

 

 

その後、シン達がこのミスリラ帝国に降り立った。

 

シン「ここがミスリラ帝国・・・」

 

グレア「本当に懐かしいわ・・・」

 

フェオン「でも酷いわね・・・」

 

トニー「見た感じだと、廃墟だらけだね。」

 

ユーリ「亡国って陛下が言ってたからねぇ。」

 

イザベラ「タクトさんは何処に居るんでしょうか?」

 

ナージャ「皆、これがあったよ。」

 

タクトが置いた手紙を見付けた。

 

シン「タクトがが残した同じ手紙か。」

 

手紙を読む

 

 

 

『俺だ。タクトだ。この手紙を読んでいるのはシン達だろう。俺はさっきまで正体不明の兵士達に襲われた。けどすぐに片付いた。俺は今から調査を再開する。この国は広く4つの地区に分かれてるんだ。俺が今から向かうのはB地区だ。そこは俺の思い出の場所だ。もしかしたらそこで合流出来るだろう。それと分かり易いように、俺のジャケットの下に魔力感知の魔道具を入れている。それで俺の居場所が特定出来る。じゃあな。』

 

 

 

マーク「4つの地区って、かなり広いんッスね。」

 

エミリー「あぁ。」

 

シン「でも、タクトが魔力感知の魔道具持ってるって言ってたから、すぐに見付けられるだろうね。」

 

ナージャ「そうとは限らないみたいよ。」

 

シン「え?」

 

オリビア「どう言う事ですか?」

 

ナージャ「このミスリラ帝国は亡国って言ってたけど、亡国って言う雰囲気じゃないみたいよ。」

 

ユリウス「亡国の雰囲気じゃないで御座るか?」

 

ナージャ「うん。」

 

シン「ナージャ、タクトが辿った道分かるか?」

 

ナージャ「えぇ、分かるわ。付いて来て。」

 

 

 

 

一行はタクトが訪れたB地区に来た。

 

シシリー「ここがB地区ですか?」

 

ユリウス「街も殆ど崩壊しているで御座るな。」

 

オリビア「ここがクリスティ君の思い出の国・・・」

 

ナージャ「止まって。タクトがここで止まって横を見てる。」

 

立ち止まった位置の横を見る。そこにあったのは、タクトが見ていた酒場だった建物。

 

シン「何だここ?」

 

ナージャ「酒場・・・みたいね。」

 

アウグスト「何故酒場を見てたんだ?」

 

ナージャ「分からないわ。」

 

アウグスト「フェオン達は、何か分かるか?」

 

フェオン「勿論よ。だってこの酒場、タクトと関わり深い人達が営んでいたんだもの。」

 

シン「関わり深い人達?」

 

アンナ「はい。今は遠くへ移住してます。」

 

 

 

 

次に向かったのは、タクトが訪れた墓地。

 

シシリー「墓地ですね。」

 

ナージャ「彼はここで水をあげてるわ。」

 

トール「けど、殆どの墓が半壊してますね。」

 

マリア「それで、タクトは次は何処へ行ったの?」

 

ナージャ「・・・ダメ、途中で途切れてるわ。」

 

ヒナ「こっちもダメです。ここで気配が途切れています。」

 

マリア「何で?」

 

ナージャ「タクトはこの国の何処にも居ないわ。」

 

アウグスト「何?」

 

アリス「どう言う事なの?」

 

ナージャ「行ってみれば分かるわ。こっちよ。」

 

帝国の中心部へ向かう。

 

 

 

 

中心部。

 

シン「これは・・・!?」

 

そこに、巨大な大穴があった。

 

マリア「何この穴?」

 

ナージャ「タクトの気配はここで途切れているわ。その証拠に見て。」

 

タクトが持っていた魔力感知の魔道具を拾った。

 

ナージャ「彼がここでこれを落としたって言う事は、誰かの襲撃に遭って、この大穴に落ちた可能性が高いわ。」

 

トール「誰か襲撃・・・もしかしたら、先程タクト殿が言っていた正体不明の兵士達の事でしょうか?」

 

グレア「何なのこの大穴?前来た時にはこんなのなかったのに。」

 

アウグスト「もしくは、その兵士の他に、潜んでいた何者かの襲撃に遭ったのかも知れない。」

 

マリア「それで、タクトはこの穴に落ちたって言うの?」

 

ナージャ「可能性は高いわ。」

 

ローランド「では、この穴へ行きましょう。」

 

マリア「だ、大丈夫なの?」

 

ジェレミー「何かが来たら俺達が喰ってやるから案ずるな。」

 

シン「慎重に降りよう。」

 

と思ったその時。

 

”ガコッ”

 

シン「え?」

 

全員「あ。」

 

何と、シンの足元が崩れ、そのまま大穴へ落下してしまった。

 

全員「うわああああああああ!!!!」

 

グレア「えええ!?ちょっと皆待ってーーーーー!!」

 

唯一無事だったグレアが落下したシン達を追う。果たして、大穴の中はどうなっているのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大穴の底にある巨大な街。ここに、男達が睨み合っていた。

 

アナウンス『ミスリラ帝国で最も危険な場所、地下王国プルガトリウムシティー。力をぶつけ合い、力が無くなるまで使い果たし、勝ち残って栄光を掴み取るのはどっちだ!』

 

リュグナ「今日こそ決着を付けてやる。逃げ出すなら今の内だ。」

 

盗賊・リュグナ。チーム・アジリティのリーダー

 

シュトルツ「強い奴が勝ち残る。それだけだ。」

 

盗賊・シュトルツ。チーム・マハトのリーダー。

 

アナウンス『導火線に火の付いた爆弾は誰にも止められない!さぁ、バトルスタートだ!!』

 

双方のチームが剣で渡り合う。

 

アナウンス『今日も血で血を洗う戦いになるぞ〜!』

 

アジリティのメンバー「止めろ!!止めろー!!」

 

チーム・アジリティの1人がチーム・マハトのメンバーの剣で胸を斬られた。

 

アナウンス『おっと!早速死亡者が出た!!チーム・アジリティ!チーム・マハト!互いに一歩も引かない!だが、決着が付かないなんて事は無い。彼らには奥の手がある!それは此奴だ!!』

 

リュグナ・シュトルツ「デュナミスフォース!!」

 

首輪が光り、リュグナとシュトルツの身体能力が強化された。

 

リュグナ・シュトルツ「うおおおおおおお!!!!」

 

両者の剣がぶつかり合う。

 

 

 

 

その遠くに、2人の少女が監視をしていた。

 

アキ「マハトとアジリティの奴ら、また始めたようね・・・」

 

ミカ「アキ、どうする?」

 

アキ「決まってるよ。アズマに報告しないと。」

 

 

 

 

マハトのメンバー「オルァ!!」

 

アキ「しまった!!」

 

ミカ「うわっ!!」

 

気付かれたが、メンバーの持ってる剣を避けた。

 

リュグナ「何だ?今やじり貧のチーム、バーゼのアキとミカじゃねえか。たった5人で何が出来るんだぁ?」

 

アキ「冗談じゃないわよ!5人でも、私達にはアズマが居るわ!」

 

ミカ「そうよ!こんな所で死ぬ私達じゃないのよ!」

 

リュグナ「だったら、先にテメェらを始末して3人にしてやるぜ!お前ら殺れ!!!」

 

アジリティのメンバー達がアキとミカを襲う。

 

アキ「くっ!!」

 

ミカ「アキ!!」

 

握ってる剣で、アジリティのメンバー達を振り切ろうとする。

 

アキ「多過ぎる・・・!!ハァッ!!」

 

ミカ「待って!!」

 

大ジャンプして後ろに着地した。

 

アキ「こっちよ!!」

 

ミカ「ここまでおいで!!」

 

挑発して逃げ、アジリティのメンバー達がアキとミカを追う。

 

リュグナ「ハハハハ・・・オルァ!!」

 

シュトルツ「フンッ!!」

 

2人は激しい戦いを繰り広げる。

 

リュグナ「覚悟しろよ!」

 

シュトルツ「来いよ!」

 

2つの剣がぶつかり、衝撃波が走った。

 

 

 

 

 

 

別の場所では。

 

シン「う・・・ん・・・?ここは・・・?」

 

目が覚めると、何処かの家に居た。

 

???「気が付いた?」

 

シン「ん?」

 

そこに、1人の少女が様子を見に来た。

 

シン「君は?」

 

マチ「私はマチ。元ミスリラ帝国の人間よ。」

 

シン「ミスリラ帝国の元人間・・・?」

 

マチ「あなたと一緒に落ちた仲間達はもう起きてるわよ。」

 

シン「え?」

 

マチ「行きましょう。」

 

 

 

 

リビングに入る。そこにアウグスト達が目を覚ましていた。

 

アウグスト「シン、やっと起きたか。」

 

シン「皆、無事だったんだね。」

 

マリア「私達が倒れていた所を、彼女達がここに運んでくれたの。」

 

マチ「ヨーコ、アズマ達はまだ帰って来てないの?」

 

ヨーコ「えぇ。」

 

他にも5人の少女と、3人の少年が居た。

 

サヨ「皆さん、温かいスープをどうぞ。」

 

ケイ「お待たせ〜!」

 

全員分のスープを持って来た。

 

シン「ありがとう。」

 

グレア「本当に久し振りだね!皆!」

 

ケイ「うん!懐かしいねグレア!フェオン達も!」

 

レア「あぁ!滅茶苦茶久し振りだな!3年振りか?」

 

ケイ「うんうん!」

 

マモル「あなた達は、何処から来たのですか?」

 

ユイ「見た所、私達の国の人間じゃなさそうね。」

 

シシリー「私達は、アールスハイド王国から来ました。」

 

カオル「え?パパが言っていたあの三大大国の?」

 

シシリー「はい。」

 

シン「パパ?」

 

セイラ「それで、アールスハイド王国からここで何をしに来たの?」

 

アリス「えっと・・・タクト君を探しに来たんだよ。このミスリラ帝国に居るって言ってたんだよ。」

 

マチ「え?タクトを!?」

 

ユイ「嘘!?」

 

リオ「知っているの?」

 

マチ「ええ。私達の恩人なの。」

 

タカオ「ほうほう。タクト殿の仲間とは、これは驚きですね。」

 

ユーリ「それで、クリスティ君は何処に居るの?」

 

サヨ「私達もタクトさんを知らないんです。」

 

ユーリ「そう・・・」

 

シン「なぁ、君達はミスリラ帝国の元住人だよね?」

 

ケイ「そうよ。」

 

シン「元住人がどうして、この亡国となったミスリラ帝国に来たんだ?」

 

マチ「・・・・・」

 

ヨーコ「私達は、自分達の意志で戻って来た訳じゃないの・・・」

 

アウグスト「・・・詳しく説明してくれないか?」

 

ヨーコ「ええ。あれは・・・」

 

 

 

 

 

 

更に別の場所では。

 

タクト「・・・・・・ここは何処だ?」

 

真っ黒の空間に佇んでいるタクト。

 

タクト「っ!誰だ?」

 

後ろに振り向くと、パーカーを被った男が立っていた。

 

???「久し振りだな。」

 

タクト「久し振り・・・?お前は誰だ?」

 

???「お前、俺を忘れたのか?」

 

タクト「忘れた・・・だと?」

 

???「そうか、忘れたのか。それも良いかもな。お前にとってな。」

 

タクト「言ってる意味が分かんねえぞ。その覆面を脱ぎやがれ!」

 

パーカーを脱がそうとしたが、男は避けた。

 

タクト「お前、俺の事知ってるのか?」

 

???「勿論だ。」

 

男の内ポケットから何かを取り出した。

 

タクト「っ!?」

 

それは、タクトの持ってるスパークレンスだった。

 

タクト「お前、何故それを持ってる!?」

 

???「此奴は俺の物だ。」

 

タクト「巫山戯るな!俺のスパークレンスを返せ!!」

 

奪い返そうとしたが、男は避け続ける。

 

???「今のお前に、此奴を持つ資格は無い。」

 

タクト「待て!逃げるな!」

 

突如真っ黒の空間が剥がれ、白い輝きに包まれた。

 

 

 

 

 

 

タクト「っ!?はぁ・・・はぁ・・・」

 

目を覚ましたタクト。

 

タクト「夢か・・・っ!?」

 

ジャケットを手探りしたが、スパークレンスが無くなっていた。

 

タクト「無い・・・無い!?・・・無い!!今の夢じゃなかった・・・・けど彼奴は一体・・・・」

 

???「目が覚めたようだな。」

 

タクト「え?」

 

そこに、1人の男がやって来た。

 

タクト「アズマ・・・アズマなのか!?」

 

アズマ「ああ。久し振りだなタクト。」

 

彼の名はアズマ。タクトと縁のある男。

 

アズマ「お前が倒れていたから、死んだかと思ったよ。」

 

タクト「倒れていた・・・?うっ・・・!!」

 

立ち上がったが、右肩に痛みが走った。

 

アズマ「おい、無理するな。火傷の手当をしたばかりだからな。」

 

タクト「火傷?」

 

ジャケットを捲ると、右肩に包帯が巻かれてあった。

 

タクト「そう言えばあの時・・・誰かに炎を直撃されて・・・」

 

アズマ「多分お前は、襲って来た誰かに落とされたんだろう。」

 

タクト(俺を襲ったのは女・・・けどあの女は一体・・・)

 

アズマ「タクト?」

 

シイナ・ナナセ「アズマ隊長!!」

 

そこに、少女シイナとナナセが駆け付けた。

 

アズマ「シイナ?ナナセ?どうしたんだ?」

 

タクト「シイナ!?ナナセ!?」

 

シイナ「え?タクト!?目が覚めたんだね!」

 

ナナセ「無事で良かった!怪我は大丈夫?」

 

タクト「あ、ああ。」

 

アズマ「シイナ、ナナセ、どうしたんだ?」

 

シイナ「そうだった!大変です!アキとミカがアジリティとマハトの抗争に巻き込まれました!」

 

アズマ「何だって!?」

 

タクト「アジリティとマハト・・・!?それに・・・アキとミカ!?」

 

ナナセ「このままじゃ2人が!!」

 

アズマ「助けに行くぞ!」

 

タクト「待てアズマ!何処へ!」

 

アズマ「決まってる!アキとミカを助けに行く!」

 

タクト「お、おい待て!」

 

アキとミカを助けに向かった4人。

 

 

 

 

 

 

別の場所では。

 

リュグナ「ハァッ!!」

 

シュトルツ「フンッ!」

 

剣と剣がぶつかり合う。

 

マハトのメンバーA「シュトルツ!殺っちまえ!」

 

マハトのメンバーB「押し切れ!!」

 

アナウンス『これは一方的な戦いだ!一気に決着が付いてしまうのか!?』

 

シュトルツ「ハァッ!!」

 

リュグナ「ぐああああ!!」

 

力強い振り下ろしで、リュグナが倒れた。

 

シュトルツ「どうした!そんなもんか?」

 

リュグナ「甘く見てると・・・痛い目見るぜ!!」

 

アジリティのメンバー達が剣でシュトルツに攻撃する。

 

アナウンス『チーム・アジリティも負けてない!決着はまだまだ遠のくのか!?』

 

リュグナ「オラオラオラオラ!!」

 

縦横無尽に剣を振り、シュトルツを押す。

 

リュグナ「ドラァ!!!」

 

シュトルツ「ぐあっ!!」

 

強い一撃を喰らったシュトルツが膝を付いた。

 

リュグナ「さっさとテメェらもアキとミカを殺せ!!」

 

アキ「こんな所で死ぬのは御免よ!!トモ姉に申し訳無いわ!!」

 

ミカ「ここで死んだら私達の人生は水の泡よ!!」

 

だがアジリティのメンバー達の圧力で押されてしまった。

 

アキ「ああっ!!」

 

ミカ「きゃあっ!!」

 

リュグナ「あははははは!残念だったなぁ!ここで終わりだぁ。死ねええええええ!!!」

 

剣を振り下ろそうとした瞬間。

 

 

 

 

アズマ「待ちやがれ!!!」

 

 

 

 

アナウンス『おっと!ここでチーム・バーゼのリーダー!アズマが乱入だ!!』

 

アキ「アズマ!」

 

ミカ「アズマ!」

 

アズマ「アキ、ミカ、下がってろ。」

 

アキ「ゴメンね・・・」

 

ミカ「助かった・・・」

 

シュトルツ「アズマ。」

 

アズマ「シュトルツ!リュグナ!今日で終わりにしてやる!デュナミスフォース!」

 

首輪が光り、身体能力が強化された。

 

アズマ「絶対に俺達が勝ち残る!!」

 

3つのリーダーが激しくぶつかり合う。

 

ナナセ「アズマ隊長!」

 

シイナ「お伴します!!」

 

そこにシイナとナナセが乱入し、アジリティとマハトのメンバー達と戦う。

 

 

 

 

アズマ

 

シュトルツ

 

リュグナ

 

ヴァーテル

 

 

 

 

マチ

 

シイナ ナナセ

 

ヨーコ サヨ

 

アキ ミカ ケイ ユイ

 

カルマ ルブラ

カオル マモル タカオ セイラ

 

 

 

 

フェオン イザベラ
エミリー ヒナ
レア アンナ グレア

 

 

 

 

シン=ウォルフォード シシリー=フォン=クロード

アウグスト=フォン=アールスハイド マリア=フォン=メッシーナ

アリス=コーナー トール=フォン=フレーゲル

リン=ヒューズ ユーリ=カールトン

トニー=フレイド ユリウス=フォン=リッテンハイム

マーク=ビーン オリビア=ストーン

リオ ナージャ=オブシディアン ケイティ=グレイス 
デイジー グレア

ジェレミー ローランド

 

 

 

 

スルビア=サルウァトピア

エレホス=サルウァトピア

 

 

 

 

 

 

タクト=クリスティ

 

 

 

 

アズマ「最後まで生きるのは俺達だ!この身体能力の力に懸けてな!」

 

タクト「アズマ・・・シイナ・・・ナナセ・・・」

 

シュトルツ「ハァッ!!」

 

リュグナ「ダァッ!!」

 

アズマ「クッ!!」

 

シュトルツとリュグナの強い一撃を防いだアズマだが、右手が痺れて膝を付いた。

 

シイナ「アズマ隊長!」

 

アズマ「構うな!続けろ!」

 

シイナ「はい!」

 

するとその時。

 

”ドゴォン!!”

 

彼らの足元に何かが直撃した。そこに現れたのは・・・

 

アズマ「何!?」

 

 

 

 

ウルトラマンティガだった。

 

 

 

 

シュトルツ「何だ!?」

 

リュグナ「ティガだと!?」

 

タクト「ティガ・・・!?」

 

ティガは、アズマとシュトルツとリュグナに圧倒的な力で押した。

 

アズマ「ぐあっ!!」

 

リュグナ「がはっ!!」

 

シュトルツ「くっ!!」

 

そしてタクトに右手を向ける。

 

タクト「っ!?」

 

ハンドスラッシュを、バク転で避けた。

 

アズマ「ハァッ!!」

 

剣でティガと戦う。

 

アズマ「タクト!逃げろ!」

 

タクト「アズマ!」

 

ティガ、3人にゼペリオン光線を放った。

 

アズマ・リュグナ・シュトルツ「ぐあああああ!!」

 

タクト「何故だ・・・ティガが・・・あの中に誰が・・・誰が居るんだ・・・」

 

アズマ「くっ・・・!」

 

シイナ「え!?」

 

ナナセ「ティガ!?」

 

アキ「でもタクトがここに・・・!?」

 

ミカ「じゃああのティガは何・・・!?」

 

駆け付けた4人も、ティガとそこに居るタクトの姿を見て驚いた。

 

リュグナ「くそっ!」

 

シュトルツ「チッ!」

 

2人がその場から急いで逃げ出した。

 

アズマ「埒が開かない・・・!!一旦引き返すぞ!お前達も!」

 

タクト達と共に逃げた。

 

ティガ「・・・・・」

 

残されたティガは、何処かへ姿を消した。

 

 

 

 

 

 

街の奥にある巨大屋敷の部屋。ここに、謎の女性スルビアが居た。

 

スルビア「状況の報告を。」

 

兵士「先頃勃発したチーム同士の抗争にて、タクト=クリスティの姿を確認致しました。調査を進めた結果、奴はティガの力を失っていると。」

 

スルビア「ティガの力を?」

 

兵士「恐らく、何者かが盗み出したかと思われます。」

 

スルビア「そう・・・自分の力が盗まれたとは、憐れね。」

 

兵士「すぐに編成部隊を送り込んで始末致します。」

 

スルビア「いえ、その必要は無いわ。彼は私が殺す。」

 

兵士「はっ。」

 

スルビア「絶対に許せないわ・・・私の大切な物を奪ったのよ。私はあなたを殺すまで、死ぬ訳には行かないわ。」

 

魔法兵士「スルビア様、これをご覧下さい。」

 

水晶玉に映し出されたのは、ティガに襲われてるタクトの映像。

 

スルビア「これは・・・」

 

魔法兵士「戦闘中にタクト=クリスティのティガが乱入しました。しかし彼は、ティガに命を狙われていました。」

 

スルビア「じゃあ、あのティガは誰なの?」

 

魔法兵士「不明です。力を奪われた形跡は残っていません。」

 

スルビア「そう・・・下がっても良いわ。」

 

兵士・魔法兵士「はっ。失礼します。」

 

部屋から2人の兵士が退出した。

 

スルビア「ウルトラマン・・・ティガ・・・」

 

彼女は一体、何者なのか。

 

 

 

 

 

 

何とか逃げ延びたタクト達は。

 

アズマ「怪我は無いか?」

 

タクト「アズマ・・・助かった・・・」

 

身体能力強化が解けた。

 

シイナ「あのティガ、一体誰なのかしら?」

 

アキ「見た所、タクトじゃないって事は確かね。」

 

ナナセ「ええ。だけど誰が変身しているのかは不明ね。」

 

ミカ「また新しい謎が増えちゃったね。」

 

アズマ「兎に角、その事に関しては後でゆっくり調べよう。」

 

シイナ・ナナセ「はい。」

 

アキ・ミカ「うん。」

 

タクト「なぁアズマ、何で他国へ移住したお前らが何故ここに?」

 

アズマ「・・・俺達は1年前に、謎の兵士達に襲われてしまった。」

 

シイナ「住んでいた家や店がその兵士達に無条件で燃やされてしまって・・・」

 

ナナセ「従う他が無く、そいつらに付いて行った・・・」

 

アキ「それでこの地下都市に送り込まれたの。」

 

ミカ「ここで戦いを強いられているの。」

 

タクト「じゃあ、マチ達や皆もここに?」

 

アズマ「ああ。今は隠れ家に潜んでいる。そして俺達はチームを結成して命を懸けた抗争を続けているんだ。このプルガトリウムシティーを抜け出す為にな。」

 

タクト「プルガトリウムシティー・・・つまりここは、天国と地獄の狭間の煉獄って事か。」

 

アズマ「そうだ。そしてあの兵士達の上層部の貴族達が、俺達にこの身体強化が付与された首輪を与えて戦わせているんだ。生き残ったチームだけを外の世界に連れ出すって。」

 

タクト「バトルロワイヤル・・・」

 

アズマ「ああ。」

 

タクト「それにあの2人、もしかしてシュトルツとリュグナか?」

 

アズマ「そうだ。彼奴等もここに連れて来られ、俺達と戦っている。」

 

タクト「って事は、お前達はあの時のように盗賊と戦ってるって事か。」

 

アズマ「そうだ。」

 

タクト「お前達の他にチームメイトは居ないのか?」

 

シイナ「いえ、私達5人だけで結成したわ。」

 

ミカ「身体能力や偵察能力の高い私達でね。」

 

アキ「皆を危険な目に遭わせない為に。」

 

タクト「そうか・・・」

 

ミカ「それに、その貴族達が私達を殺し合うのを楽しみにしている。」

 

タクト「その貴族は、このプルガトリウムシティーを牛耳る奴らの事か?」

 

ナナセ「ええ。この地下都市には、至る所に監視出来る魔道具が仕掛けられているの。そこから私達が殺し合うのを笑いながら見てると思うの。」

 

タクト「脱走は不可能か?」

 

ナナセ「そうよ。今まで脱走しようとした人が居たけど、その人は貴族達に殺されたわ。」

 

タクト「憐れなもんだな・・・それにこの地下都市、3年前には無かったはずだが。」

 

壁に手を当てる。

 

タクト「この掘り方・・・明らかに魔法で掘られたようだ。雑な箇所が多々あるようだが。」

 

アズマ「噂によると、2年前に掘られたらしい。」

 

タクト「2年前?ミスリラ帝国が亡国となった翌年に?」

 

ナナセ「恐らく上層部の貴族達が率いる魔法兵士達が掘ったと。」

 

タクト「・・・皆、マチ達に会いたい。隠れ家に連れて行ってくれ。」

 

アズマ「分かった。」

 

地面にあるマンホールを外した。

 

タクト「隠し通路か。」

 

アズマ「俺が偶然見付け、皆で掘ったんだ。付いて来い。」

 

隠し通路に入った。

 

 

 

 

 

 

しばらく進んで、地下にある隠れ家に到着。

 

アズマ「ここだ。」

 

隠れ家のドアを開ける。

 

アズマ「皆!」

 

マチ「アズマ!」

 

アキ「皆、戻ったわ。」

 

ミカ「ただいま〜!」

 

サヨ「アキさん!シイナさんにナナセさんも!」

 

ユイ・ケイ「ミカ〜!おかえり〜!」

 

タクト「皆!」

 

シン「タクト!」

 

アリス「無事だったんだね!」

 

タクト「お前達も!」

 

リン「今まで何処に居たの?」

 

タクト「あの大穴から落ちて、倒れた所をアズマ達に助けられたんだ。」

 

グレア「アズマじゃん!!久し振り!!」

 

アズマ「グレア!!フェオンも皆も!!」

 

アンナ「お久し振りですアズマさん!!」

 

マチ「タクト!!」

 

タクト「ようマチ。サヨにヨーコにカオル達。」

 

マモル「お久し振りですタクトさん!」

 

タカオ「タクト殿!」

 

サヨ「タクトさん、温かいスープをどうぞ。」

 

タクト「お!貰おうか。」

 

温かいスープを飲む。

 

タクト「ふぅ〜・・・生き返る〜・・・サヨ、腕上げたようだな。」

 

サヨ「ありがとうございます。」

 

ナージャ「それで、タクトは何でこの帝国に?それにこの地下都市は何なの?」

 

タクト「一昨日の夜、夢の中で目の前に現れた光からこのミスリラ帝国に異変が起こってると告げられたんだ。」

 

 

 

 

一昨日。

 

光『タクト。ミスリラ帝国に異変が起きている。』

 

タクト『ミスリラ帝国?彼処はもう亡国になったはずだろ?』

 

光『巨大な陰謀が動き出したようだ。』

 

タクト『巨大な陰謀・・・』

 

 

 

 

現在。

 

タクト「このミスリラ帝国で巨大な陰謀が動いていると聞いて、俺はこの地にやって来た。そしたら、この大穴の底にあるプルガトリウムシティーに落下したんだ。皆もここに落ちたのか?」

 

アウグスト「そうだ。シンがうっかりミスした事でな。」

 

シン「だから悪かったって!」

 

ジェレミー「プルガトリウムシティー?」

 

タクト「この地下都市の名称だ。この地下都市を牛耳る貴族達が造った街だ。2年前に掘られたと。」

 

ローランド「2年前・・・亡国になった翌年ですね。」

 

タクト「知ってるのか?」

 

オリビア「いえ、マチさん達に教えられました。」

 

タクト「そうか。」

 

ユリウス「その貴族達とは何者で御座る?」

 

アズマ「サルウァトピア家を知っているか?」

 

アウグスト「サルウァトピア家・・・」

 

シン「何だそれ?」

 

タクト「サルウァトピア家。この世界で噂されてる謎の大富豪。多くの企業を持っており、総資産は金貨800億枚。だが噂では、自分が味方する人間の理想を叶える為に暗躍するって言う話もある。その人間達の為ならば武器を与えたり、その人間達が憎んでる人間を殺してくれるなど。今では世界中で金貨7000万の懸賞金で指名手配されている。だが奴らの顔は複数あり、詳細や本拠地が未だに不明だと言う。だが何故そのサルウァトピア家を?」

 

アズマ「プルガトリウムシティーを牛耳る貴族が、そのサルウァトピア家じゃないかって言う噂があるんだ。」

 

タクト「何?」

 

トール「つまり、本拠地がこの地下都市にあるって言う事ですか?」

 

アズマ「可能性がある。」

 

タクト「サルウァトピア家・・・」

 

 

 

 

マチが用意してくれた個室のベッドで、タクトが休んでいる。

 

タクト(俺を襲ったあの女と、夢の中に現れたあの男、そして俺達の前に現れたティガ。一体、この地下都市に何が起きているんだ?)

 

目を瞑って眠りに入った。

 

 

 

 

真っ黒の空間。

 

タクト「・・・またここか・・・」

 

???「よう。また会ったな。」

 

夢の中で出会ったあの男が目の前に。

 

タクト「お前・・・!」

 

???「仲間達に助けられて良かったな。」

 

タクト「いい加減に顔見せろ!お前は誰なんだ!」

 

???「せっかちな奴だな。俺を忘れたのか?」

 

パーカーを脱いで顔を見せた。

 

タクト「っ!?・・・・コウ?」

 

”ヴオオオオオ!!”

 

そこに現れた人間達。

 

タクト「?」

 

するとコウと名乗る男がその人間達を殺し始めた。

 

タクト「おい!何してるんだ!!」

 

コウ「暴走した人間はもう助からない!!」

 

タクト「暴走化だと!?」

 

コウ「おい!後だ!」

 

タクト「っ!?」

 

後ろから襲って来る人間を抑える。

 

コウ「迷うな!殺せ!一度暴走した人間は元に戻る事は出来ない!!分かってるはずだろう!!」

 

タクト「何言ってるんだ!!お前!!」

 

コウ「言葉通りの意味だ!!お前も、死にたくなければ迷わず殺せ!!」

 

タクト「・・・うおおおおおおおおお!!!!!」

 

抑えている人間の握ってる剣を奪い取り、その人間を串刺した。

 

タクト「・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

???「・・・い・・・おい・・・おいタクト!」

 

タクト「っ!?はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

目を覚ましたタクトの顔は汗だらけになっていた。

 

シン「どうしたんだ?さっきまで魘されていたけど。」

 

タクト「魘されていた・・・?あの夢の影響か・・・」

 

シシリー「タクト君、大丈夫ですか?」

 

タクト「・・・大丈夫だ。ちょっと出て来る。」

 

ベッドから起き上がって、隠れ家を出た。

 

 

 

 

隠れ家前。

 

タクト「・・・コウ・・・お前、何で俺の前に・・・?」

 

しばらく黙り込むタクトだが、何かを考え付いた。

 

 

 

 

隠れ家に戻った。

 

タクト「皆、頼み事がある。」

 

トニー「頼み事?何?」

 

タクト「ああ、ティガを誘き出したい。」

 

シン「ティガ?それ、お前の事だろ?」

 

タクト「実は、何者かに奪われたんだ。」

 

シン「え!?」

 

タクト「・・・ティガは俺を狙っていた。俺はティガの正体を確かめたいんだ。だから協力してくれ。」

 

アズマ「だがタクト・・・」

 

リオ「分かってるよ。協力するのが仲間でしょ?」

 

ケイティ「そうよ!タクトの力を奪った奴の顔を暴いてあげようじゃない!」

 

デイジー「暴いて色々問い詰めてあげるわ!」

 

ユイ「私達も、あなたに借りを返さないとね!」

 

マチ「私も協力するわ。皆も協力してくれる?」

 

アズマ「そうだな。ここでジッとしていても何も出来ねえしな。」

 

サヨ「わ、私も頑張ります!」

 

全員がタクトの提案に賛同した。

 

タクト「ありがとう皆。」

 

アズマ「それともう1つ、シュトルツ達にも協力を申そう。」

 

シイナ「え!?」

 

タクト「シュトルツにも!?」

 

ナナセ「本気ですか!?」

 

アズマ「本気だ。彼奴らと協力すれば、生き残る確率は更に高くなる。」

 

タクト「だが彼奴はプライド高い奴だぞ。簡単に行くと思うのか?」

 

アズマ「信じるしか無い。」

 

シン「うん。じゃあ行こう!」

 

隠れ家に居る全員が、隠し通路を出た。

 

 

 

 

 

 

プルガトリウムシティーの奥に潜む巨大な屋敷。ある部屋に6人の女性と、1人の男が居た。

 

イディラ「スルビアお姉様、何処へ行ったのかしら?」

 

”コンコン”

 

スルビア『スルビアです。お父様。』

 

父「入れ。」

 

そこに、スルビアがドアを開けて入って来た。

 

父「何処に行っていた?」

 

男の名前は、エレホス=サルウァトピア。サルウァトピア家の頭首。

 

スルビア「彼らの様子を監視していました。」

 

エレホス「何時まで経っても自覚が無いものだな!貴族たる自覚を持て!」

 

持っている杖でスルビアを叩いた。

 

スルビア「うっ・・・!」

 

アリティア「スルビアお姉様!」

 

イラ「お姉様!」

 

6人の女性がスルビアを支える。

 

スルビア「大丈夫よ・・・」

 

エレホス「スルビア、お前はこのエレホス=サルウァトピアの亡き跡にこのサルウァトピア家を率いて行く身。ミスリラ帝国と、このプルガトリウムシティーの未来、そしてサルウァトピア家の未来はお前に委ねられている。この痛みと共に刻み込め!!」

 

再び杖で叩こうとしたが、スルビアがその杖を受け止めた。

 

エレホス「っ!?私に逆らう気か!?」

 

スルビア「私は・・・あの人の意思を継ぎます。」

 

エレホス「彼奴の事は忘れろ。死者の事を思えば黄泉の国に引き摺り込まれる。スルビア、そしてイラ、アリティア、イディラ、アケディア、グーラ、ルクリア。お前達は生きている。生きてその責務を果たせ。」

 

スルビア「あの方は何時も言っていました。自分の責務は自分で果たせと。そう教えられました。」

 

エレホス「奴の影響を受けおって。そんな世迷言は忘れろ。世界は支配する者、支配される者の2つしか無い。」

 

スルビア「・・・ある存在が現れました。」

 

妹達「?」

 

エレホス「ある存在?」

 

スルビア「ウルトラマンティガです。」

 

エレホス「タクト=クリスティか。」

 

スルビア「いえ、ティガがタクト=クリスティを襲っていました。」

 

エレホス「・・・何?どう言う事だ?」

 

スルビア「・・・不明です。失礼します。あなた達、行くわよ。」

 

イラ「は、はい!」

 

スルビアと、妹達が部屋から出た。すれ違うように1人の女が入って来た。

 

女「あなたが、私の雇い主?」

 

エレホス「そうだ。お前が傭兵のヴァーテルか。」

 

ヴァーテル「そうよ。依頼内容は子供達へのお持て成しみたいね。安い仕事内容ね。」

 

エレホス「高い仕事へ変更だ。ある男を殺して欲しい。」

 

そこに兵士が部屋に入り、ヴァーテルにタクトの写真を渡した。

 

ヴァーテル「ふ〜ん、中々良い男ね。」

 

エレホス「探し出して抹殺しろ。」

 

兵士がヴァーテルにケースを渡す。

 

ヴァーテル「何かしら?」

 

ケースを開ける。

 

ヴァーテル「・・・身体強化の首輪。私にこれを使えって言うの?・・・まぁ良いわ。ありがたく使わせて貰うわ。朗報を楽しみに待ってなさいね。」

 

彼女は部屋から出て行った。

 

エレホス「・・・希望の時代は終わった。これからは、我が理想の時代となる。この国・・・いや、世界はこのサルウァトピア家が支配する。それが我らと、あの方の理想だ。ハッハッハッハッハ!!」

 

高笑いするエレホス。

 

 

 

 

外から、スルビア達が聞いていた。

 

スルビア「お父様も知らない・・・あのティガは一体誰なの・・・」

 

イラ「お姉様、どうします?」

 

スルビア「私以外に、タクト=クリスティに恨みを持つ者が居る。だから、私達が先に彼を殺す。彼は誰にも殺らせない。傭兵にも、ティガにも。」

 

彼女達は屋敷から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

チーム・マハトの本拠地。ここにタクト達が訪問した。

 

シュトルツ「何の用だ?」

 

カルマ「勝ち込みに来やがったのか?」

 

ルブラ「殺るなら何時だってやってやるぞ!」

 

シュトルツ「止めろ。そう言うつもりは無さそうだ。」

 

アズマ「流石シュトルツ。話が早い。」

 

シュトルツ「要件を話せ。」

 

アズマ「ティガを誘き出したい。」

 

シュトルツ「彼奴をか?」

 

アズマ「お前も気になるだろ?彼奴の正体を。奴は俺達より強い。このままだと、俺達は奴に皆殺しにされてしまう。」

 

シュトルツ「つまり、生き残ってる奴らと協力して奴を倒す。そう考えてるのか?」

 

シン「倒すなんて考えていない。」

 

シュトルツ「お前達は?」

 

アウグスト「我々は、アールスハイド王国から来た者達だ。」

 

シュトルツ「アールスハイド?三大大国の1つか。その国のお前達が何故ここに?」

 

タクト「俺を捜しにここに来た。」

 

フェオン「久し振りね。シュトルツ。」

 

シュトルツ「タクト?それにお前達も?何故お前がここに?」

 

レア「久し振りだなシュトルツ!前の戦いで負けたのを根に持ってるからな!」

 

タクト「決まってんだろ?何者かにティガの力を奪われたんだよ。」

 

シュトルツ「何?」

 

タクト「ここに来た時、何者かにティガの力を奪われた。だから俺達は彼らと共に行動して力を取り戻そうと思っている。」

 

シュトルツ「成る程な。」

 

ルブラ「おい!タクト達と手を組まなくたってシュトルツさんは!!」

 

シュトルツ「恐らく、俺の力を持ってしても、奴に立ち向かうのは難しい。」

 

ルブラ「何弱気言ってんですか!?シュトルツさんの力なら!」

 

するとシュトルツが、ルブラの胸元を掴んだ。

 

シュトルツ「良いか?野生動物は敵の動きを的確に見極める。そうでなければ餌になる。奴の餌になって、死にたくなければ自分を知れ!」

 

そのまま地面に叩き込む。

 

ルブラ「すみません・・・・」

 

アズマ「じゃあ手を組んでくれるのか?」

 

シュトルツ「いや、断る。」

 

シシリー「どうしてですか!?」

 

マリア「アンタ、彼奴の力を分かっているんでしょ!?」

 

シュトルツ「勝てないとは言った!だがだからと言って逃げるつもりは無い。どんな邪魔が入ろうと、俺は俺の強さを示す!」

 

アズマ「けどな!」

 

シュトルツ「話は終わりだ。帰れ。」

 

アキ「ちょっと待ちなさいよ!」

 

シュトルツ「帰らないと言うのなら、今からここで始めても良い。」

 

タクト「おい行くぞ。」

 

ケイティ「ちょっとタクト!?」

 

ユイ「帰るの!?」

 

タクト「交渉決裂。ここに居るだけ無駄だ。じゃあなシュトルツ。」

 

アズマ「・・・行くぞ。」

 

シイナ「はい!」

 

他の皆も、マハトの本拠地から出て行った。

 

シュトルツ「・・・」

 

彼らが出て行ったと同時に、シュトルツが胸に痛みを感じた。

 

リュグナ「バーゼとタクトの奴ら思ったより早く動いたようだねぇ。」

 

チーム・アジリティのリーダーのリュグナがやって来た。

 

シュトルツ「お前が俺の所に来るのが早かったようだな。」

 

リュグナ「そりゃああのタクトとティガは驚異だからな。奴に暴れられたら、俺達の勢力は簡単に崩れてしまう。だから、ここは俺と組んで奴を一緒に倒して!」

 

シュトルツ「誰であろうが答えは変わらない!お前と組むつもりは無い。」

 

リュグナ「強気だねぇ。分かった。俺がバーゼの連中と組んでも知らねえぞ?」

 

シュトルツ「そうしたければそうすれば良い。お前達も。ティガも。俺達が纏めて叩き潰す。」

 

リュグナ「その自身は何処から来る?」

 

シュトルツ「怒りだ。」

 

リュグナ「怒り?」

 

シュトルツ「自分に対する怒り。弱気者に対する怒り。それが俺を強くする。俺は何れ貴族共を倒して、この国の頂点に立つ。」

 

リュグナ「頂点ねぇ〜。」

 

シュトルツ「だからお前など眼中に無い。」

 

リュグナ「その言葉に後悔しなきゃ良いんだけどなぁ。」

 

”ドクンッ!!”

 

シュトルツ「うっ!?」

 

突然シュトルツが苦しみ出した。

 

カルマ「シュトルツ!!!」

 

シュトルツ「な・・・何でも無い・・・!!」

 

リュグナ「あれれれ〜?この間の俺との戦いのダメージ、残ってたりする〜?」

 

シュトルツ「チッ、言ってろ。おい、行くぞ。」

 

リュグナ「まぁ良いや。お大事に。」

 

 

 

 

 

 

チーム・アジリティの本拠地。

 

リュグナ「自身過剰な奴め・・・何時だって自分が一番だって思ってやがる。まぁ良い。アズマ達と接触する。奴と手を組んでシュトルツを殺る。何だか調子悪そうだったしな。その後に俺とアズマでティガだ。出来るだけ彼奴に戦わせて俺は体力温存。最後に生き残るのは・・・この俺だ。」

 

???「それはどうかしらね?」

 

リュグナ「誰だ?」

 

そこに、傭兵ヴァーテルが現れた。

 

ヴァーテル「あなた、中々の策士ね。でも覚えておきなさい。どんなに策を巡らせても、弱者は生き残れない。死ぬわ。」

 

メンバー達「オルァ!!」

 

軽々と攻撃を避けた。

 

リュグナ「何者だお前?」

 

ヴァーテル「私はヴァーテル。ただの傭兵よ。」

 

リュグナ「傭兵。・・・って事は、貴族共に雇われたのか。」

 

ヴァーテル「察しが良いね。質問するわ。この男の顔に見覚えあるかしら?」

 

タクトの写真を見せる。

 

リュグナ「タクトか。今バーゼの奴らと一緒に居るな。」

 

ヴァーテル「じゃあ案内しなさい。」

 

リュグナ「はい。って言うとでも思ってるのか?」

 

ヴァーテル「じゃあはいって言わせてあげるわ。来なさい!」

 

挑発して、アジリティのメンバー達を軽々と避けながら蹴散らした。

 

ヴァーテル「どうしたの?そんな程度?」

 

リュグナ「オルァ!!」

 

ヴァーテル「遅い。」

 

腕を掴んで、背負い投げした。

 

リュグナ「がはっ!!」

 

ヴァーテル「そんなんでよくリーダーが務まるわね。」

 

高くジャンプして、近くの柱の上に着地した。

 

ヴァーテル「見せてあげるわ。私の新しい武器を。デュナミスフォース!」

 

首輪が光り、身体能力が強化された。

 

リュグナ「彼奴も!?」

 

ヴァーテル「邪魔者は眠って貰うわ。」

 

高速でアジリティのメンバー達を一斉に気絶させた。

 

リュグナ「お前達!?」

 

ヴァーテル「フッ!」

 

ジャンプして、リュグナの前に着地し、両手に剣を握る。

 

ヴァーテル「ハァッ!」

 

リュグナ「うおっ!?・・・この野郎!!」

 

避けてから殴ったが。

 

リュグナ「がはっ!!」

 

剣の鞘で防がれ、殴って痛がった。

 

ヴァーテル「私ね、卑怯な子は嫌いじゃないのよ。」

 

剣の持ち手部分でリュグナを殴った。

 

リュグナ「うわっ!!」

 

地面に突き刺して地下水が噴射された。

 

ヴァーテル「ハァッ!」

 

その地下水を利用して、剣を振ってリュグナに向けて飛ばした。

 

リュグナ「ちょ、ちょ!止めて!あばばばばばばば!!」

 

地下水で流された。

 

ヴァーテル「あなたの事、私が使ってあげるわよ。死にたくなければね。」

 

リュグナ「も、もう止めて下さい!命だけは!命だけは〜!」

 

ヴァーテル「じゃあ、案内する気になった?」

 

リュグナ「あ、案内します!いえ、案内させて下さい。」

 

ヴァーテル「あら、物分かりが良いわね。」

 

リュグナ「レディー、此方へどうぞ。」

 

ヴァーテル「助かるわ。」

 

 

 

 

 

 

隠し通路前。

 

ナナセ「シュトルツの分からず屋め!」

 

ユイ「今度会ったらボコボコにしてあげるんだから!」

 

アズマ「止せナナセ。」

 

ミカ「ユイも止しなさい。」

 

ナナセ「でも隊長、ティガの正体が分かるまでって言ってるのに断るなんて酷過ぎませんか!?」

 

ユイ「そうよ!戦いに来たんじゃないのよ!?私達は!!」

 

シイナ「仕方無いわよ。ずっと戦って来た相手なんだから。」

 

ナナセ「だからって、このままじゃ・・・」

 

フェオン「実際シュトルツはプライドが高い故に強いからね。」

 

エミリー「今まで何人もの衛士隊を殺して来たからな。」

 

シシリー「あのぉ・・・」

 

マチ「何かしら?」

 

シシリー「皆さんは、貴族の皆さんに連れて行かれたって言いましたよね?」

 

マチ「そうだけど。」

 

シシリー「もう1つ言い忘れた事があって・・・」

 

ヨーコ「言い忘れた事?」

 

シシリー「このミスリラ帝国は、何で紛争が起こって、亡国になったのですか?」

 

マチ「・・・」

 

アズマ「教えてやろう。」

 

マチ「アズマ?」

 

アズマ「亡国になる20年前から、ミスリラ帝国に盗賊団が頻発していたんだ。その中でも、卑劣な盗賊団が現れたんだ。」

 

ナージャ「卑劣な盗賊団?」

 

アズマ「フラミンゴ盗賊団だ。奴らは巧妙な手口で財宝を奪い、更に巧妙な洗脳口で相手に自殺や殺人を追い込む卑劣な連中だった。だが奴らはある男に殺された。」

 

リン「ある男?」

 

マチ「コウ。アズマと同じ元衛士隊で、私の生き別れた幼馴染み。」

 

アウグスト「?」

 

マチ「コウは、フラミンゴ盗賊団との戦いで負傷しながら、彼らを殺した。その後、自ら命を絶った・・・」

 

アウグスト「・・・・・」

 

アズマ「だがその1ヶ月後、今から丁度9年前に突如ミスリラ帝国が紛争に巻き込まれてしまった。国は壊滅され、生き残った者達は他国へ移住した。」

 

シン「何で紛争が起こったんだ?」

 

アズマ「今でも分からない・・・その紛争で、国王や、衛士長と総監達が巻き込まれてしまったんだ・・・」

 

シシリー「そうだったんですか・・・ごめんなさい・・・」

 

アズマ「いや、気にするな。」

 

タクト「・・・・・」

 

タカオ「タクト殿、どうかしました?」

 

タクト「いや、何でも無い。」

 

”ドクン”

 

アズマ「っ!?がはっ!」

 

突然アズマが苦しみ始めた。

 

シイナ・ナナセ「隊長!!」

 

カオル「アズマ!!」

 

マモル「アズマさん!!」

 

タクト「アズマ!?どうした!?」

 

アンナ「アズマさん!?」

 

シン「大丈夫か!?」

 

シシリー「アズマさん!?」

 

アズマ「だ・・・大丈夫だ・・・!!すぐに鎮まる・・・!!」

 

シイナ「また発作ですか!?」

 

アズマ「あ・・・ああ・・・!!」

 

ナナセ「メリルと一緒・・・」

 

シン「メリル?」

 

タクト「メリル?まさか、あの大事件の後に入隊した新人衛士?」

 

ナナセ「えぇ。居なくなる直前、苦しむようになって・・・」

 

タクト「居なくなる直前?どう言う事だ?」

 

”ウオオオオオオ!!”

 

タクト「何だ?」

 

セイラ「奴よ!奴が来る!」

 

タクト「奴?」

 

そこに現れたのは・・・

 

 

 

 

魔人「ウオオオオオオ!!」

 

 

 

 

髪の毛が長く、ボロボロの衣類を着た魔人だった。

 

シン「此奴は!?」

 

アズマ「魔人だ・・・!!」

 

タクト「魔人!?」

 

サヨ「最近になって急に現れたんです!」

 

ナナセ「形振り構わず私達を襲って来るの!」

 

ユイ「こんな時に!!」

 

リオ「ここは僕達に任せて!デイジー!」

 

デイジー「えぇ!リオ!」

 

剣を握ったリオとデイジーが魔人と戦う。

 

リオ「アズマを連れて早く逃げて!」

 

アズマ「いや!俺も戦う!」

 

デイジー「その体で戦っても体力に負担が増えるだけよ!!」

 

アズマ「でも!」

 

リオ「大丈夫!魔人退治はお手の物だ!逃げて!」

 

シン「分かった!頼むぞリオ!デイジー!」

 

デイジー「任せて!」

 

タクト「俺も行く!」

 

シン「タクト!?」

 

タクト「例え力を失っても、ある程度は戦える!魔人を見過ごす事は出来ねえ!」

 

アウグスト「・・・タクトを信じよう!皆行くぞ!」

 

シン「ああ!!」

 

すぐに逃げる。

 

リオ「おい!お前の相手はこの僕達だ!」

 

タクト「来やがれ!」

 

魔人「ウオオオオオオ!!!」

 

両腕を振って衝撃波を放つ。

 

タクト「くっ!」

 

リオ「うわっ!!・・・結構強い!」

 

タクト「ハァッ!!」

 

走り出して魔人に飛び蹴り。

 

魔人「ウオオオオオオ・・・!!」

 

リオ「デイジー!」

 

デイジー「えぇ!」

 

リオ「せーのっ!!」

 

同時にジャンプして、同時に剣を振り下ろす。

 

魔人「ウオオオオオオ!!!」

 

しかし口から放たれた風圧で飛ばされてしまった。

 

リオ・デイジー「うわあああああ!!」

 

吹き飛ばされたリオとデイジーが壁に激突した。

 

タクト「梃子摺らせやがって・・・!」

 

???「待ちなさい!」

 

そこに現れたヴァーテルが剣を振り下ろして魔人を攻撃した。

 

ヴァーテル「あなたを捜してたのよ。」

 

タクト「誰だお前。」

 

ヴァーテル「ヴァーテル。ただの傭兵よ。」

 

タクト「傭兵だと?」

 

ヴァーテル「あなたを抹殺しろと命令されたのよ。」

 

タクト「俺を殺すだと?誰に頼まれた!」

 

ヴァーテル「機密よ。」

 

タクト「成る程、どうやら貴族に雇われたのか。」

 

ヴァーテル「勘の良い男ね。命を貰うわ!」

 

ナイフを持ってタクトを襲う。

 

タクト「くっ!」

 

リオ「タクト!」

 

タクト「お前達は魔人に集中しろ!」

 

フェオン「死なないでよ!」

 

タクト「そっちもな!」

 

ヴァーテル「覚悟しなさい!」

 

タクトVSヴァーテル、リオ&デイジー&リュグナVS魔人の戦いが始まった。

 

魔人「ウオオオオオオ!!!」

 

だが魔人がタクトを襲う。

 

ヴァーテル「あなた邪魔ね!」

 

剣を振り上げて魔人を押した。

 

リュグナ「うおおおおおお!!!」

 

持ってる剣を振り下ろしたが、魔人が右手で破壊した。

 

リュグナ「おわっ!?折れたぁ!?」

 

デイジー「この!!」

 

剣と右手がぶつかり合う。

 

リュグナ「何で身体強化しないんだ!?」

 

ヴァーテル「過度の力は身を滅ぼすのよ!ハァッ!」

 

タクト「くっ・・・!!」

 

ナイフがタクトの右腕に傷を作った。

 

ヴァーテル「これで終わりね。死になさい!!」

 

しかしその時。

 

???「ハァッ!!」

 

突如現れた仮面を被った女が現れ、タクトとヴァーテルの間に入った。

 

リオ「何!?」

 

ヴァーテル「何!?」

 

リュグナ「誰だ!?」

 

デイジー「仮面の・・・女!?」

 

仮面の女「ハァッ!」

 

魔力弾で魔人を払い除けた。

 

仮面の女「あなた、大丈夫?」

 

タクト「お前は?」

 

ヴァーテル「あなた邪魔よ!」

 

仮面の女「ハァッ!!」

 

右手から魔法の鎖を飛ばした。

 

ヴァーテル「なっ!?」

 

鎖で拘束されてしまった。

 

仮面の女「逃げるわよ!」

 

タクト「お、おい!?」

 

無理矢理仮面の女に引っ張られた。

 

リオ「タクト!!あぁっ!!」

 

魔人の衝撃波で吹き飛ばされた。

 

ヴァーテル「リュグナ!追うわよ!」

 

リュグナ「お、おう!」

 

2人はタクトを追う。魔人はジャンプして何処かへ消えた。

 

リオ「シン達に知らせないと!」

 

デイジー「急ぎましょう!」

 

すぐにシン達の下へ。

 

『To Be Continued・・・』




次回予告

突如として現れた、正体不明のウルトラマンティガ。そしてそこに、サルウァトピアの7姉妹がタクトへの接触を仕掛けた。長女スルビアが語る、コウとの関係は・・・

次回ウルトラマンティガ

ミスリラ事変中編=復讐の傲慢=

お楽しみに
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