ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

29 / 146
ミスリラ事変中編=復讐の傲慢=
サルウァトピア家 登場



第28話「ミスリラ事変中編=復讐の傲慢=」

人気の無い廃墟。

 

仮面の女「ここまで来れば大丈夫ね。」

 

タクト「・・・」

 

仮面の女「どうしたの?怪我でもした?」

 

タクト「お前、一体誰なんだ?」

 

仮面の女「どう言う事かしら?」

 

タクト「初対面の俺を助けるなんて、どう言うつもりだ?」

 

???「お姉様!」

 

そこに、イラ達6人が来た。

 

タクト「?」

 

イラ「お姉様、無事だったんですね!」

 

グーラ「良かった・・・」

 

タクト「その子達は?」

 

仮面の女「私の妹達よ。」

 

被っている仮面を外し、スルビアが顔を出した。

 

スルビア「私の名はスルビア。妹達と一緒にプルガトリウムシティーに攫われたの。」

 

タクト「・・・そうか。ならお前達に質問がある。」

 

アケディア「何ですか?」

 

タクト「サルウァトピア家を知っているか?お前達を連れ攫ったと噂されている貴族の名家だ。」

 

スルビア「・・・私達も詳しく知らないの。何でこのプルガトリウムシティーに連れて来させられたのか、何で私にこの首輪の力を与えられたのかを。」

 

タクト「・・・そうか。」

 

スルビア「・・・ねぇあなた、この男の名前を知っている?」

 

タクト「男?」

 

スルビア「コウ。」

 

タクト「・・・何故コウの名前を?」

 

スルビア「幼い頃、私と一緒に遊んでくれた大切な人なの。」

 

タクト「・・・コウは3年前に死んだ。ある盗賊団との戦いで負傷した後、自ら命を絶った。」

 

スルビア「・・・そう・・・」

 

アリティア「ねぇ、詳しく知りたいかしら?」

 

タクト「何をだ?」

 

アリティア「この地下都市の中枢部を。私達が偶然見付けた所よ。」

 

タクト「・・・ああ。この地下都市の全貌を知りたい。」

 

スルビア「・・・そう。じゃあ付いて来て。」

 

タクト「分かった。」

 

彼女達に付いて行く直前。

 

タクト「ティガ。この名前を知っているか?」

 

スルビア「・・・超古代の戦士。でしょ?」

 

タクト「・・・ああ。」

 

 

 

 

スルビア達に付いて行くタクトを、カルマとルブラが見ていた。

 

カルマ「タクトが・・・シュトルツに報告しよう。」

 

ルブラ「ああ。」

 

 

 

 

 

 

チーム・トゥルバの本拠地。

 

シュトルツ「成る程な。」

 

カルマ「あぁ。あの顔は見た事がある。スルビア=サルウァトピア。そしてその妹達のイラ、アリティア、イディラ、アケディア、グーラ、ルクリア。奴らがタクトと接触していた。」

 

シュトルツ「ルブラ。」

 

ルブラ「はい。これです。」

 

資料をシュトルツに渡す。

 

ルブラ「スルビア=サルウァトピア。この地下都市を牛耳る貴族・サルウァトピア家の跡取り。」

 

シュトルツ「その女が妹達と共にタクトと接触を図ったと。一体何の目的があって。」

 

ルブラ「スルビア=サルウァトピアは恐らく、復讐をする為かと思います。」

 

シュトルツ「復讐?」

 

ルブラ「これです。」

 

ある男の写真を見せる。

 

ルブラ「スルビア=サルウァトピアの元婚約者のコウ。彼は幼少期にサルウァトピア家に引き取られ、3年前にミスリラ帝国で死んでいます。」

 

シュトルツ「それなら何故殺さない?」

 

カルマ「もしかしたら、全貌を語ってから殺す。そう考えているんじゃないのか?全ての全貌を語って苦しみと後悔の中で奴を殺す・・・それが目的。」

 

シュトルツ「成る程な。スルビア=サルウァトピア・・・タクト・・・ティガ・・・面白くなって来たな。何時まで奴らの言い成りになって戦い続けるのは、俺の流儀には合わない。タクトに接触する。行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

その頃、シン達は。

 

アズマ「はぁ・・・はぁ・・・」

 

シシリー「アズマさん、しっかりして下さい!」

 

治癒魔法でアズマを癒す。

 

アズマ「す、すまない・・・発作が鎮まった・・・」

 

リオ「おーーーい!!」

 

そこにリオとデイジーが合流した。

 

シン「リオ!・・・あれ?タクトは?」

 

デイジー「連れ攫われたわ。」

 

シン「え!?」

 

リオ「仮面を被った女の人がタクトを攫った。」

 

アズマ「何だと・・・!?」

 

デイジー「魔人も何処か逃がしちゃって・・・」

 

ケイティ「じゃあタクトは何処に居るの!?」

 

リオ「それが分からないんだ。」

 

アウグスト「そうか・・・」

 

ヒナ「ならば早くタクトさんを捜しに・・・」

 

???「見付けたわよ。」

 

全員「っ!?」

 

そこに、ヴァーテルとリュグナが現れた。

 

リュグナ「アズマ!」

 

アズマ「リュグナ!?」

 

フェオン「ゲッ!リュグナ!」

 

リュグナ「フェオン!お前等!?」

 

ヴァーテル「あなたがアズマ?ヘロヘロじゃない。」

 

アズマ「リュグナ・・・誰だこの女?」

 

ヴァーテル「私はヴァーテル。貴族に雇われた傭兵よ。」

 

トール「傭兵!?」

 

ヴァーテル「あなた達と一緒に居た男を捜しているの。知っているわよね?」

 

シン「タクトの事か?」

 

ヴァーテル「タクト?成る程ねぇ。」

 

アズマ「タクトに何の用だ!」

 

ヴァーテル「私の雇い主が奴を始末するように言われている。それだけよ。」

 

アズマ「始末だと・・・!?」

 

シシリー「そんな・・・!タクト君は私達の仲間なんです!」

 

ヴァーテル「あなた達は?」

 

シン「俺達はアールスハイド王国から来た。」

 

ヴァーテル「三大大国の1つとして有名な王国じゃない。けど残念ね。あなたの仲間を殺すまで私は止まらないの。」

 

アズマ「だったら黙ってられないな!!」

 

ヴァーテル「だったらどうするのよ?」

 

アズマ「お前を倒す!」

 

ヴァーテル「へぇ〜。そっちがその気なら。」

 

ナナセ「ん?あれって・・・あの首輪!?」

 

シイナ「何で彼奴も!?」

 

アキ「身体強化が使えるって事ね・・・!」

 

ジェレミー「なら俺も加わるぜ!」

 

シン「俺も行こう!」

 

ジェレミー「ああ!」

 

ヴァーテル「面白い。リュグナ、あなたも手伝いなさい。」

 

リュグナ「分かってるよ。ヴァーテルが手伝ってくれるなら丁度良い。フィアンマの連中を倒せば一石二鳥だしな。覚悟しろよ!デュナミスフォース!」

 

だがその時。

 

”ドクン”

 

リュグナ「ぐっ!?」

 

突如発作が起こり、倒れてしまった。

 

アズマ「リュグナ!?」

 

リュグナ「はぁはぁはぁはぁ・・・!!ぐああッ・・・!!!」

 

ヴァーテル「こんな時に仮病かしら?情けないわね。」

 

アズマ「リュグナ・・・もしかしてお前もなのか!?」

 

ヴァーテル「お前も?それってどう言う事?」

 

アズマ「俺もさっき、急に胸が苦しくなったんだ。リュグナ!そうだろ!?」

 

ヴァーテル「え?どう言う意味なのよ!?」

 

リュグナ「・・・マハトの・・・シュトルツもだ・・・!!何で俺まで・・・!!」

 

アズマ「シュトルツも・・・!?」

 

グレア「どう言う事なの!?教えてリュグナ!!」

 

レア「教えろ!!」

 

リュグナ「ぐあああ!!」

 

急に立ち上がった。

 

アズマ「おい!!」

 

グレア「リュグナ!?」

 

マリア「ちょっと!どうしたのよ!」

 

リュグナ「ヴオオオオオオオ!!!」

 

ヴァーテル「リュグナ?どうしたのよ?」

 

リュグナ「・・・・・・」

 

するとリュグナが、ヴァーテルを襲い始めた。

 

ヴァーテル「っ!?」

 

アズマ「リュグナ!!」

 

迫り来るリュグナの拳を受け止めたが。

 

ヴァーテル「何よこの力・・・!!普通の人間とは桁違いね・・・!!」

 

拳を弾いて、腹に蹴りを入れた。

 

アズマ「どうした!!聞こえないのか!?」

 

マチ「リュグナ!!!」

 

ヴァーテル「何を言っても無駄のようね。少し躾が必要みたいね!」

 

ナイフを振り下ろそうとしたその時。

 

リュグナ「ヴオオオオオオオ!!!!」

 

右目が赤く染め上げられた。

 

カオル「な・・・右目が赤くなった!?」

 

ケイ「あれってまさか・・・!?」

 

アキ「魔人なの!?」

 

リュグナ「ヴオオオオオオオ!!!!」

 

咆哮を上げて、シン達を襲う。

 

シン「皆避けろ!!」

 

全員が避ける。

 

ケイティ「もう!お姉さんと遊びなさいよ!!」

 

マリア「ちょっとケイティ!?」

 

リュグナ「ヴオオオオオオオ!!!」

 

ケイティ「よっ!はっ!とおっ!!」

 

ナイフと剣の二刀流でリュグナと渡り合う。

 

ケイティ「もっともっと!良い感じだね!」

 

アズマ「うおおおおおおお!!!」

 

後ろからアズマがリュグナの両腕を掴んだ。

 

アズマ「止めろリュグナ!!!!」

 

リュグナ「ヴオオオオオオオ・・・・え?アズマ・・・?」

 

突然正気に戻った。

 

アズマ「リュグナ・・・・」

 

両腕を解放してあげた。リュグナが足元の水溜りに映ってる自分の顔を見る。

 

リュグナ「・・・っ!?何だこの目・・・!?俺の目・・・!?ま・・・魔人・・・!?あ・・・ああ・・・あああ・・・ああああああああああ!!!!!!」

 

パニックになって逃げ出した。

 

アズマ「リュグナ!!追うぞ!!」

 

ヴァーテル「待ちなさい!!・・・半端な強さじゃないわ・・・」

 

アズマ「けど只事じゃない!!」

 

ナナセ「あの人の言う通りですよ!」

 

アキ「そうよ!彼奴が可笑しくなったって事は、敵が1人減ったって事だよ!」

 

アズマ「そんな簡単な話じゃない!!これは俺や・・・ヴァーテル!!お前も無関係じゃない!!」

 

すぐにリュグナを追う。

 

ヴァーテル「・・・無関係じゃない?と言う事は・・・まさか・・・」

 

彼女もシン達を追う。

 

 

 

 

 

 

同じ頃、タクトはスルビア達に付いて行ってる。

 

タクト「ここは・・・?」

 

到着した場所は、無数の遺体が転がってる廃墟だった。

 

アリティア「プルガトリウムシティーで死んでしまった人達だよ。貴族達は、ここに遺体を放棄しているの。」

 

タクト「・・・?」

 

壁にある物があった。

 

タクト「・・・何の為にだ?」

 

スルビア「ここで実験って言う噂があるの。」

 

タクト「実験だと?」

 

スルビア「ある異形の存在にする為の実験って言う噂よ。」

 

タクト「異形の存在・・・魔人か。」

 

スルビア「・・・そうよ。」

 

タクト「なら質問良いか?」

 

スルビア「何かしら?」

 

タクト「お前達、俺に何か隠してないか?」

 

スルビア「・・・何でそんな事を?」

 

タクト「惚けても無駄だ。早く答えろ。」

 

スルビア「・・・私達はプルガトリウムシティーに連れてかれた人間よ。」

 

タクト「嘘吐け。・・・お前らの正体は見切ってんだ。」

 

スルビア「・・・・」

 

タクト「お前ら、サルウァトピアの娘達だろう。」

 

妹達「!?」

 

スルビア「・・・根拠は何処にあるの?」

 

タクト「根拠はある。あの刻まれているユニコーンの紋章だ。あれは救世主を意味する奴だ。そして、お前達の右の手甲にもあの紋章と同じタトゥーが刻まれている。世界中に貼られてる指名手配書にもユニコーンの紋章があった。そしてお前はコウを、幼い頃に一緒に遊んでくれたと言っていた。けどコウは昔俺に、幼い頃に幼馴染みのマチと遊んでたと言っていた。それが俺の言う根拠だ。お前達はサルウァトピアの人間だ。違うか?」

 

スルビア「・・・鋭いわね。あなた。」

 

タクト「俺と接触して、何をする気だ?」

 

スルビア「決まってるでしょ。ハァッ!!」

 

タクト「っ!?」

 

彼女の持つ剣が、タクトの右肩を突き刺した。

 

妹達「っ!?」

 

タクト「くっ・・・!!やはり・・・あの時俺を落としたのはスルビア・・・お前だったのか・・・!!」

 

スルビア「そうよ。」

 

突き刺した剣を引き抜いた。タクトが右肩を抑えるが、右肩から血が流れた。

 

タクト「お前・・・俺を殺そうとしてるのか・・・?」

 

スルビア「復讐よ。嘗てミスリラ帝国で衛士として活躍していたコウの仇打ちよ。」

 

タクト「コウの・・・だと・・・!?」

 

スルビア「コウは、私の婚約者だったの。」

 

タクト「何だと・・・!?」

 

スルビア「コウは、マチと言う子と生き別れになり、このサルウァトピア家に引き取られた。それ以来私は、彼を心から愛していた・・・けど、ミスリラ帝国で彼は命を絶った。でもそれは好都合でもあったの。」

 

タクト「好都合・・・?」

 

スルビア「コウが死んだのを確認した私達は、ミスリラ帝国で紛争を起こす準備に入ったの。」

 

タクト「コウが死んで1ヶ月後に紛争・・・まさか・・・コウの死が、紛争の合図だったのか・・・!?」

 

スルビア「コウが命を絶つ原因を作ったのは、フラミンゴ盗賊団。けど奴らはコウに殺された。私達は、コウと親交が深いタクト=クリスティ。あなたへの復讐を決意したのよ。」

 

タクト「何だと・・・!?」

 

スルビア「あなた達、殺りなさい!!」

 

イラ「で・・・でもお姉様!」

 

スルビア「早く!!」

 

イラ「・・・ハァッ!!」

 

タクト「ぐはっ!!」

 

グーラ「・・・フッ!!」

 

タクト「がはっ!!」

 

イディラ「・・・ヤァッ!!」

 

タクト「ごほっ!!」

 

アケディア「・・・ヤァッ!!」

 

タクト「ああっ!!」

 

アリティア「・・・タァッ!!」

 

タクト「ぐあっ!!」

 

ルクリア「・・・ハァッ!!」

 

タクト「があっ!!」

 

彼女達の剣がタクトの身体中に大ダメージを与えた。

 

タクト「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

身体中の傷口から流血する。

 

タクト「コウ・・・・・」

 

スルビアが剣先をタクトに向ける。

 

タクト「俺を恨むのは構わない・・・確かに彼奴は俺との親交が深かった・・・」

 

スルビア「やっと・・・自分を認めたようね・・・」

 

タクト「だがこれだけは言っておく・・・彼奴は自分の命を絶った!」

 

スルビア「都合良く自分の事実を歪めるんじゃないわよ!!!!!!!コウは!!!!!!!・・・・コウは・・・・・」

 

タクト「・・・殺したければ殺せ。」

 

スルビア「じゃあ・・・死になさいよ!!!!!」

 

剣を振り下ろしたが、タクトが剣先を掴んだ。右手から血が流れる。

 

タクト「だが!俺はまだ死ねない・・・」

 

スルビア「くっ・・・!!」

 

タクト「この世界を救う為には・・・」

 

”ドゴォン!!”

 

タクト「っ!?」

 

スルビア「っ!?」

 

足元に何かが直撃した。

 

スルビア「何よ!!!!!!」

 

現れたのは、ティガだった。

 

スルビア「ティガ・・・!!」

 

妹達「・・・!」

 

タクト「・・・・」

 

ティガがタクトにスラップショットを振り下ろしたが、タクトが避けた。

 

スルビア「くっ!!!あなた達!!早く殺しなさい!!」

 

妹達「は、はい!!」

 

魔法弾を連射したが、ウルトラシールドで防がれた。そしてティガがスルビアにスラップショットを振り下ろした。

 

スルビア「がはっ!!」

 

左腕が負傷した。

 

妹達「お姉様!!!」

 

タクト「スルビア!!!!」

 

ティガをスルビアから離した。

 

スルビア「退きなさい!!!!!くっ!!!」

 

炎を撃とうとしたが、左腕に激痛が走った。

 

タクト「おい!!逃げるぞ!!お前達も!!」

 

スルビア達を連れて逃げる。

 

ティガ「・・・・」

 

ティガテレポーテーションでその場から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

同じ頃、シン達は。

 

アズマ「リュグナ・・・何処行ったんだ・・・?」

 

ユリウス「見失ったで御座るな。」

 

マーク「あれって、どう言う事なんッスか?」

 

ヴァーテル「あなた、最近胸が苦しくなるって言ってたわよね?」

 

アズマ「あ、ああ。そうだ。」

 

ヴァーテル「シュトルツって子もそうだって言ってたわよね?」

 

ナナセ「リュグナが言ってたよ。」

 

ヴァーテル「もしかして・・・その子も身体強化を?」

 

アズマ「そうだ。」

 

ヴァーテル「皆身体強化使えるになって戦う・・・もしかして、それが共通点かも知れないわ。」

 

オリビア「どう言う事なんですか?」

 

ヴァーテル「身体強化を使えるになった人間達は、皆ああなってしまうって事になるわね。」

 

アウグスト「確かに、そう考えるのが自然かも知れない。」

 

それを理解したアズマが驚愕した。

 

アズマ「そんな・・・!?」

 

マチ「じゃあ何時かアズマまで!?」

 

アズマ「そんなのって・・・じゃあ、ひょっとしてメリルも・・・!?」

 

ヴァーテル「メリル?」

 

シイナ「私達衛士隊の新人よ。けど、アズマ隊長と同じ身体強化が使えるになった数日後に苦しむようになって、消えた・・・」

 

ヨーコ「メリルも魔人になったって事なの・・・?」

 

ヴァーテル「そう考えるのが自然ね・・・」

 

アズマ「・・・くそっ!!!!」

 

ヴァーテル「あなた達も私も、貴族に一杯食わされたって事ね。」

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!!」

 

そこに魔人が現れた。

 

リオ「魔人!!」

 

ジェレミー「やるしか無えみたいだな!」

 

アズマ「待ってくれ!」

 

ジェレミー「どうした?」

 

アズマ「メリルが居なくなってから、此奴が現れるようになったんだ!」

 

ジェレミー「何だと!?」

 

ナナセ「ま、待ってよ・・・」

 

シイナ「じゃあ・・・あの魔人がメリルなの!?」

 

ケイ「嘘っ・・・!?」

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!!」

 

グレア「ん?」

 

首に目を凝らす。

 

グレア「首輪だ!」

 

アズマ「え・・・!?」

 

グレア「あの魔人、首輪がある・・・!」

 

アキ「そんな・・・本当に彼奴が・・・メリルなの・・・!?」

 

ユイ「そんな!?」

 

ジェレミー「くそっ!!」

 

両手の爪で魔人と戦う。

 

ジェレミー「おい!!お前メリルなんだろ!!返事しろ!!」

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!!!」

 

ジェレミー「メリルなら返事しやがれ!!!!目を覚ませ!!!!!」

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!!!」

 

ジェレミー「グゥッ!!!!」

 

右パンチを両手の爪を飛ばした。

 

ジェレミー「くそっ・・・!!」

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!!!」

 

ジェレミー「ぐあっ・・・!!」

 

首を掴まれた。

 

シン「ジェレミー!!皆!!」

 

一斉に魔法弾を連射したが、魔人が振り向いて左手で弾かれた。

 

シシリー「そんな!?」

 

アズマ「・・・くっ!!」

 

ヴァーテル「止めなさい!!」

 

アズマ「何故止めるんだ!!」

 

ヴァーテル「それを使ってアンタもああなりたいの!?」

 

アズマ「だがこのままじゃジェレミーが!!!目の前の命を助けるのが先だ!!!デュナミスフォース!!」

 

首輪が光り、身体強化された。

 

アズマ「うおおおおおおお!!!」

 

剣を握り、魔人と戦う。

 

アズマ「メリル!!俺だ!!アズマだ!!目を覚ましてくれ!!」

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!!!!!」

 

アズマ「ぐああああああ!!!」

 

連続パンチを喰らって倒れた。

 

ジェレミー「止めろ!!!」

 

両手の爪で槍を防ぐ。

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!!!!!」

 

ジェレミー「ぐああああ!!」

 

衝撃波で吹き飛ばされた。

 

アズマ「・・・くっ!止めろおおおおおお!!!」

 

剣を振り下ろした。

 

魔人「ヴオオオオオオオオ!!!」

 

羽を斬り落とされて苦しむ。すると、魔人の前にメリルの幻影が。

 

メリル『アズマ隊長・・・』

 

アズマ「メリル・・・!!」

 

メリル『私が魔人になってしまった事をお許し下さい・・・あの時力に溺れてしまい、身体強化の力を酷使して魔人になってしまって・・・』

 

アズマ「・・・メリル・・・もう自分を責める必要は無い。今まで俺達と共に戦ってくれた仲間だ。」

 

メリル『隊長・・・』

 

シイナ・ナナセ「メリル!!」

 

メリル『シイナ先輩・・・ナナセ先輩・・・今まで楽しかったです・・・隊長、私の命を受け取って下さい・・・』

 

アズマ「・・・ああ・・・後は俺達に任せろ。」

 

メリル『隊長・・・』

 

アズマ「メリル・・・!!」

 

高くジャンプして、メリルに向かって落下する。

 

アズマ「ハァアアアア!!!!」

 

振り下ろした剣がメリルを斬り裂いた。

 

アズマ「・・・・・」

 

メリル『ありがとう・・・』

 

幻影が消え、魔人が倒れた。

 

ナナセ「メリル・・・・・」

 

シイナ「・・・・・・・・」

 

アズマ「メリル・・・・・・お前の命・・・・・受け取ったぞ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

現れたティガから逃げ延びたタクトとスルビア達は。

 

タクト「・・・・・」

 

イラ「お姉様・・・」

 

スルビア「何なのよ・・・・・・彼奴は!!!!!!!!ぐっ・・・!!!!」

 

怒号で左腕の傷に痛みが走った。

 

タクト「喋るなスルビア。傷口が開くぞ。」

 

スルビア「馴れ馴れしく私の名前を呼ぶんじゃないわよ!!!!!!!ぐっ・・・!!!!!!あああああ!!!!!!」

 

剣先を自分の左腕に向けた。

 

ルクリア「スルビアお姉様!!」

 

アリティア「止めて下さい!!!」

 

だが、スルビアが自分の左腕を斬り落とした。

 

スルビア「あああああああ!!!!!!!」

 

グーラ「お姉様!!」

 

斬り落とした左腕をグーラが拾った。

 

タクト「・・・・・」

 

彼女達をタクトは無表情で見てる。

 

スルビア「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・あなたに助けられるなんて・・・・・屈辱以外の何ものでも無いわよ!!!!!!!!!!」

 

タクト「・・・・・・」

 

スルビア「コウを見殺しにしたあなたに!!!!!!」

 

タクト「彼奴は、お前の所に引き取られた時を話してくれた。俺を支えてくれた少女が居ると。」

 

スルビア「支えてくれた・・・・?コウには敵わないわよ・・・・・コウは何時も皆の事を考えてた!!!!!!私の事も!!!!!将来の事も!!!!!!・・・私達の子供の事も・・・・凄い人だった!!!!!!」

 

剣先をタクトに向ける。タクトはスルビアに歩み寄る。

 

タクト「ああ。凄い奴だったよ。」

 

スルビア「分かったような口を聞くんじゃないわよ!!!!!!!あなたに・・・・コウの何が分かるのよ!!!!!!!」

 

タクト「勿論、何も分からない。」

 

スルビア「だったら!!!!!!」

 

タクト「だが!!理解しているつもりだ。」

 

スルビア「・・・あなたの事はずっと調べてた・・・・ティガの力を持って・・・世界の為に戦っている・・・・ずっと独りで・・・・」

 

タクト「お前の言う通り、俺はティガの力を受け継いだ男だ。だが俺は独りじゃない。シンやシシリー、オーグやマリア達。俺には沢山の仲間達を持っている。俺は彼らと共に、オリバー=シュトロームから世界を救う為に戦っている。俺はそんな仲間達を、捨てる訳には行かない。」

 

スルビア「じゃあその仲間達も一緒に殺してあげるわよ!!!!!!」

 

タクト「無理な話だ。」

 

スルビア「どうしてよ!!!!!!!!」

 

タクト「彼奴らは俺と同等の力を持っている。災害級なんて一撃で討伐出来る程にな。」

 

スルビア「巫山戯るんじゃないわよ・・・・・!!!!!!」

 

タクト「・・・ん?」

 

だがそこに、テレポートしたティガが現れた。

 

タクト「お前達は逃げろ!!」

 

イラ「は、はい!!お姉様!!」

 

スルビア「逃げる・・・?馬鹿な事言わないでよ!!!!このままじゃ・・・引き下がれない!!!!!」

 

タクト「言う事を聞きやがれ!!!!!」

 

スルビア「五月蝿い!!!!!!!・・・ねぇ・・・あなたはどうして私の邪魔をするのよ!!!!!!!」

 

ティガ「ハッハッハッハッハ!」

 

スルビア「変身を解きなさいよ・・・・・正体を見せなさいよ!!!!!!!」

 

ティガ「俺か。俺の正体を知りたいか?」

 

スルビア「・・・ぇ・・・?」

 

タクト「その声・・・・まさか・・・・」

 

ティガ「教えてやろう。」

 

光りとなり、姿を現したのは・・・

 

 

 

 

 

 

嘗て死んだハズのコウだった。

 

 

 

 

 

 

妹達「え・・・・!?」

 

コウ「久し振りだな。タクト。」

 

タクト「コウ・・・・!?」

 

スルビア「コウ・・・・?どうしてなの・・・・?コウは死んだはずじゃ・・・・・?」

 

コウ「死んだ?そうだ、俺は死んだ。だがここに居る。スルビア、そんな危ない剣を手放せ。お前にその格好は似合わない。ん?右腕はどうしたんだ?失くしたのか?」

 

スルビア「私は・・・・・コウの仇を・・・・」

 

コウ「スルビア、もう良いんだ。」

 

彼はスルビアの左手を握った。

 

コウ「敵討ちなんてもう止めるんだ。ほら、俺はここに居る。」

 

スルビア「コウ・・・・・・・」

 

泣き崩れるスルビアをコウが慰める。

 

コウ「さっき、何故お前の邪魔をするのかと言ったよな?」

 

スルビア「・・・・・ええ・・・・・」

 

コウ「教えてやる。」

 

”ザスッ!!”

 

スルビア「あっ・・・!!!コウ・・・・・どうして・・・・・!?」

 

腹部を剣で刺されたスルビアが倒れた。

 

イラ「お姉様!!!」

 

グーラ「スルビアお姉様!!」

 

タクト「スルビア!!!!」

 

彼はタクトに剣先を向けた。

 

コウ「タクトをこの手で葬りたいからだ。スルビア。」

 

彼の両目が赤く変色した。

 

イラ「魔人・・・!?」

 

タクト「コウ・・・お前・・・」

 

コウ「タクト。あの時を理解したのか?」

 

タクト「・・・ああ。お前はフラミンゴ盗賊団との戦いで負傷し、自ら命を絶った。だがそれがミスリラ帝国に起こる紛争の合図だったって事をな。」

 

コウ「・・・・俺はサルウァトピア家当主、エレホス=サルウァトピアに申し出た。俺が幼い頃、ミスリラ帝国は1度目の戦争を起こした。それが原因で俺の両親は亡くなった。だから俺はあの国に復讐を果たす為に、エレホスにあの国を葬りたいと頼んだ。エレホスはそれを承諾した。その条件として、俺の死を、紛争の合図にすると言い出した。スルビア達に黙秘したままにな。」

 

タクト「お前がそれを承諾したのか?」

 

コウ「無論だ。あの国を葬りたい為ならば、自分の命なんてこれっぽっちだと思っていた。そして俺はあの国で衛士となり、フラミンゴ盗賊団に接触して仲間のフリをした。その後俺は、トウゴウ、ニシ、アオイ、ハナを殺した。最後にアズマを殺したが、彼奴は一命を取り留めた。そして盗賊団を裏切り、魔人になった俺は奴らを殺した。だがリーダーのミカエルが俺に負傷を与えた。その後に俺は自ら命を絶つ為に自殺した。」

 

スルビア「・・・・・・・!?」

 

タクト「・・・1つ訊くが、サルウァトピア家はどうやってお前の死を確認して紛争を起こしたんだ?」

 

コウ「国王だ。」

 

タクト「国王だと?」

 

コウ「そうだ。国王がサルウァトピア家に俺の死を伝えてくれたんだ。」

 

タクト「まさか・・・彼奴はサルウァトピアのスパイだったのか?」

 

コウ「そしてその口封じの為、国王は自ら紛争の中へ入り、自決した。」

 

タクト「そう言う事か・・・・じゃあ何故、死んだハズのお前がここに居るんだ?」

 

コウ「あの時自決した。だが俺は死ななかった。」

 

タクト「まさか・・・仮死状態!?」

 

コウ「そうだ。俺は周りに死んだと思わせて、密かに魔人として覚醒したのだ。」

 

3年前、コウは自ら命を絶ち、死亡し埋葬されたが、それは仮死状態だった。墓の中で魔人として覚醒して生き返り、誰にも見付からずに帝国を出て逃げ出した。

 

タクト「そんな事が・・・・」

 

コウ「そして俺は、ある力がある事を自覚した。」

 

するとコウの右腕が異形の形へ変貌した。

 

タクト「その腕は・・・・・!?」

 

コウ「そうだ。魔人となったと同時に、俺は持っていた生まれ付きの旧支配者の炎の力に覚醒したのだ。」

 

タクト「旧支配者の炎の力・・・まさか・・・クトゥグアか!!」

 

コウ「ハァッ!!」

 

右腕を振ってタクトを襲う。

 

タクト「くっ!!」

 

バク転して避けた。

 

タクト「おい、借りるぞ!!」

 

イラ「え!?」

 

彼は、イラの剣を借りてコウに立ち向かったのだが。

 

コウ「ハァッ!!」

 

タクト「くっ!!」

 

剣が折れてしまった。

 

タクト「お前が・・・旧支配者になるとは・・・」

 

コウ「俺でも最初は驚いた。だが、この力なら全てを統べる事が出来る!」

 

タクト「それがお前の本心なのか?」

 

コウ「当然だ。俺は両親を殺したこの世界が憎い。そして世界は支配する者と支配される者の2種類しか無い。それを確信し、この力を使って世界を支配する!」

 

タクト「・・・お前は変わったな。コウ。」

 

コウ「お前は変われずに居るんだな!」

 

炎を何度も避け続けるタクト。

 

コウ「変われぬ者に未来など無い!ここで死ね!」

 

スルビア「止めてええええええええ!!!!!!!!そんなのコウじゃない!!!!!!!!!」

 

コウ「死に損ない女め。妹達諸共楽にさせてやろう。」

 

タクト「止めろ!!!!」

 

だがそこにシュトルツが現れ、コウの右腕を受け止めた。そしてコウの顔面に2度殴った。

 

シュトルツ「貴様の相手はこの俺だ!!!」

 

タクト「シュトルツ!?」

 

そこに、遅れたカルマとルブラが駆け付けた。

 

カルマ「コウ!?」

 

ルブラ「じゃあティガの正体は!?」

 

シュトルツ「タクト!!貴様に用があって来た!!」

 

タクト「俺に!?」

 

シュトルツ「貴様は俺達が憎む貴族達に反抗する鍵だ!!こんな所で死なせはしない!!!カルマ!!ルブラ!!そいつらを避難させろ!!!」

 

ルブラ「は、はい!カルマ!!」

 

カルマ「あぁ!」

 

タクト「シュトルツ!!俺も戦う!!」

 

シュトルツ「今は逃げろ!!!すぐに追い付く!!!」

 

コウ「逃すと思うな!!」

 

シュトルツ「行けえええええ!!!」

 

カルマ「行くぞ!!!」

 

タクト「・・・くっ!!」

 

すぐに逃げる。

 

コウ「勇ましい奴だ。甘く見られたものだ。」

 

シュトルツ「うおおおお!!!」

 

殴ろうとしたが、コウが片手で払った。そのまま背中を掴んで、シュトルツの腹に膝蹴りした。

 

シュトルツ「があっ!!」

 

そして、右腕でシュトルツの腹を何度も殴り、足で転ばせた。

 

シュトルツ「くっ・・・!!」

 

コウ「オルァ!!」

 

シュトルツ「があっ・・・!!!」

 

右足でシュトルツを押し込んだ。

 

コウ「話にならない奴だ。何故身体強化しないんだ?強化すれば少しはマシになるだろう?」

 

シュトルツ「はぁ・・・はぁ・・・魔人になったとしてもか・・・?」

 

コウ「賢い男だ。気付いていたか。」

 

シュトルツ「自分の体の事ぐらい分かっているつもりだ・・・!!貴様ら貴族共は・・・俺達をモルモットにして何かをしようとしてるんじゃないのか・・・!?」

 

コウ「ハッハッハ。貴様らか。」

 

シュトルツ「何が可笑しい!!!!俺は・・・モルモットになって死ぬつもりは無い・・・!!!必ず貴族を殺す・・・・そして・・・・この世界をこの手に収める!!!」

 

コウ「面白い男だ。」

 

右足を退かす。

 

コウ「だが1つだけ言っておく。俺はそんな下らない事に興味は無い。」

 

シュトルツ「何・・・!?」

 

コウ「連れてってやる。お前達を戦いに導く張本人の下にな。」

 

シュトルツ「何だと・・・?」

 

コウ「付いて来い。」

 

 

 

 

 

 

そして、サルウァトピア家の屋敷では。

 

エレホス「生きていたのか!コウ!」

 

兵士「例の傭兵から連絡がありました!」

 

エレホス「どうした!」

 

兵士「契約を解消したいと!」

 

エレホス「何だと!?」

 

兵士「傭兵からの手紙です!」

 

 

 

ヴァーテル『エレホス=サルウァトピア。あなたが送り込んだ首輪。それを使えば、魔人に変貌する事を確信したわ。だから、私はあなた達サルウァトピア家との契約を解消したわ。この私まで騙すなんて、卑劣の他に言いようが無いわ。じゃあね。』

 

 

 

 

エレホス「ヴァーテルめ・・・!!傭兵の分際で・・・!!」

 

手紙をその場で破いた。

 

エレホス「・・・スルビア達は見付かったか?」

 

兵士「タクト=クリスティと地下の連中共と居るようです。」

 

エレホス「そうか。すぐに部隊を送ってスルビア達を保護しろ。地下の小汚いネズミ共の連中は殺して構わん!!私に刃向かうとどうなるのか、教えてやれ!!」

 

兵士「ハッ!」

 

エレホス「コウ・・・奴め・・・何を考えている・・・!!」

 

 

 

 

 

 

避難したタクト達は。

 

カルマ「ここまで逃げれば大丈夫だろう。」

 

タクト「カルマ、シュトルツは大丈夫なのか?」

 

カルマ「あぁ、シュトルツなら。」

 

タクト「だがコウを甘く見ない方が良い。奴はクトゥグアになった。」

 

カルマ「クトゥグア?」

 

タクト「単純に言えば・・・魔人を超えた、異形の魔物だ。」

 

スルビア「離しなさい!!!!!」

 

ルブラ「うわっ!!」

 

支えてくれたルブラを押して、その場に倒れた。

 

カルマ「おい!!!ルブラに何しやがる!!!」

 

スルビア「黙りなさい!!!!汚いネズミの分際で!!!!」

 

カルマ「何だと!?俺達に戦いを与えた癖に偉そうな事を言うんじゃねえぞ!!!!!どれだけの仲間が殺されたか分かってるのか!!!!!!」

 

スルビア「あなた達の気持ちなんか知りたくもないわ!!!!!」

 

カルマ「テメェ!!!」

 

スルビア「アァッ!!」

 

怒りを買ったカルマがスルビアを強く殴り、スルビアの胸倉を掴む。

 

カルマ「何ならお前を殺してやろうか?」

 

スルビア「こんな事して・・・貴族に楯突く平民風情が!!!」

 

アリティア「スルビアお姉様!落ち着いて下さい!!」

 

スルビア「私に指図するな!!!!」

 

妹達「・・・!!」

 

タクト「スルビア。」

 

スルビア「こんなの・・・・何かの間違いだ・・・・!!」

 

タクト「現実を見ろ。お前も見ただろ?」

 

スルビア「・・・チッ!!」

 

舌打ちしてカルマの腕を払って何処かへ行った。

 

タクト「何処行くんだ!!」

 

ルブラ「タクト!貴族の嬢ちゃんなんて放っておけよ!!野垂れ死んでも構わねえよ。」

 

イラ「あなた・・・お姉様を侮辱する気なの!?」

 

ルブラ「この戦いを仕掛けたのはお前等だろう!!俺達をこんな事にさせた報いだ!!」

 

イディラ「私達は!!!」

 

タクト「止めろ!!こんな時に喧嘩してる時じゃねえだろ!」

 

カルマ「そうだ!シュトルツの事が心配だ。助けに行った方が良いかもな。」

 

ルブラ「・・・・そうだな。」

 

ヴァーテル「あら、また会ったわね。」

 

グーラ「あなたは、あの傭兵!」

 

タクト「またお前か。」

 

カルマ「タクト、誰だあの女?」

 

タクト「貴族に雇われ、俺の命を欲しがってる傭兵だ。」

 

ヴァーテル「さっきまではね。」

 

タクト「どう言う事だ?」

 

ヴァーテル「こんな危ない物を与えて、私キレてるのよ。当然契約は解消。だからあなたの命を欲しがる事なんて考えてないわ。」

 

カルマ「危ない物って・・・」

 

ルブラ「どう言う意味だ!?」

 

ヴァーテル「あなた達は知らないようね。この首輪を使い続けると魔人になってしまう。心当たりはあるかしら?」

 

ルブラ「じゃあ・・・シュトルツさんが苦しんでたのって!?」

 

ヴァーテル「そう言う事よ。」

 

タクト「あの首輪の身体強化を酷使すると魔人になる副作用か・・・」

 

カルマ「・・・・・シュトルツを助けないと!!!」

 

タクト「止めておけカルマ!」

 

カルマ「でも!!!」

 

タクト「行っても無駄死にするだけだ。」

 

そこにシン達が現れた。

 

シン「タクト!!」

 

タクト「皆!無事だったのか!」

 

アズマ「ああ。・・・・・」

 

タクト「アズマ、どうした?」

 

アズマ「・・・あの魔人が、メリルだったんだ。俺が命を預けた。」

 

タクト「・・・そうか。後で弔っておこう。」

 

アリス「ああ!あの傭兵だ!」

 

レア「お前しつこいぞ!!」

 

ユーリ「またクリスティ君を殺しに!?」

 

ヴァーテル「勘違いしないで。私は契約を解消したわ。もう命を狙うなんて思ってないわよ。」

 

マリア「ねぇタクト、あの子達誰なの?」

 

タクト「ここを牛耳るサルウァトピア家の6姉妹だ。」

 

シン「え!?」

 

アウグスト「お前達が彼等を戦わせているのか!!」

 

イラ「た、確かに戦わせているけど・・・でも私達は知らないのよ!!」

 

アウグスト「何?」

 

グーラ「私達は、あれを使い続けると魔人になるって事を知らないのよ・・・」

 

ジェレミー「信用ならねえな。」

 

ローランド「知らないフリをするなら。」

 

イディラ「本当よ!!知っているのは多分・・・スルビアお姉様だけなの!!」

 

ナージャ「・・・嘘は無いみたいね。この子達は本当に知らなかったみたいね。」

 

タクト「これでハッキリしたな。お前達の敵は、お前達を戦わせているサルウァトピア家だって事をな。」

 

ナナセ「それは・・・」

 

タクト「俺は元々、この国の異変を探る為に来た。その異変の元凶がサルウァトピア家。だからこれ以上、この異変の元凶でもある奴等を見過ごす事は出来ない。」

 

すると突然、サルウァトピア家の兵士達が現れた。

 

アキ「此奴等・・・!!」

 

ミカ「兵士・・・!?」

 

サヨ「誰なんですか・・・!?」

 

ヴァーテル「サルウァトピア家の兵士達ね。私を始末しに来たようね。」

 

タクト「纏めて俺達を始末するつもりだろう。散開しろ!!」

 

兵士達「うおおおおおおお!!!!」

 

一斉に散らばって兵士達と戦う。

 

タクト「マーク!オリビア!グレア!ローランド!6人を頼む!」

 

マーク「わ、分かった!!」

 

オリビア「はい!」

 

ローランド「皆さん!こっちです!」

 

グレア「離れちゃダメよ!」

 

すぐにイラ達を避難させた。

 

アリス「ね、ねぇこの兵士達!目が赤いよ!?」

 

シン「此奴等、魔人なのか!?」

 

ジェレミー「なら、遠慮無く喰うまでだ!」

 

魔喰人に覚醒し、魔人兵士達を喰い荒す。

 

ヴァーテル「ねぇあなた、私を雇う気は無い?」

 

タクト「良いだろう!報酬は全て片付いてからだ!」

 

ヴァーテル「報酬にお金はいらないわよ。雇って私に命令するだけで十分よ。」

 

タクト「此奴らを討伐しろ!」

 

ヴァーテル「良いわよ!」

 

両手に剣を握り、魔人兵士達を討伐する。

 

タクト「アキ!ミカ!ケイ!ユイ!仲間を集めろ!生き残ってる奴ら全員をだ!」

 

アキ「分かった!」

 

ミカ・ケイ・ユイ「任せて!」

 

カルマ「待て!俺も行く!」

 

アキ「裏切らないでよね?」

 

カルマ「お前達もな!」

 

シン「ハァッ!!」

 

アウグスト「フッ!!」

 

マリア「タァッ!!」

 

アリス「オリャアアアアア!!!」

 

リオ・デイジー「ヤアアァァァ!!!」

 

フェオン・エミリー「タアアァァァァ!!!」

 

アルティメット・マジシャンズも加わり、魔人兵士達を討伐する。

 

タクト「片付いたようだな。」

 

アズマ「ああ。」

 

タクト「残りが居るかも知れない。別れて奴等を討伐するぞ!」

 

彼らは散らばって魔人兵士達と対峙しに向かった。

 

 

 

 

 

 

その頃シュトルツは、コウに付いて行っている。

 

シュトルツ「ここは?」

 

コウ「貴族の中枢。その中心人物の居る場所だ。」

 

エレホス「コウ・・・」

 

そこにエレホスがやって来た。

 

コウ「お久し振りです。エレホス様。」

 

シュトルツ「此奴が中心人物か?」

 

コウ「エレホス=サルウァトピア。このプルガトリウムシティーを牛耳るサルウァトピア家の頭首だ。」

 

エレホス「コウ・・・今まで何をしていた?何故今になって現れた!」

 

コウ「待っていたんです。タクトがこの国に現れる事を。彼奴を殺す。それが全ての始まりなのです。」

 

エレホス「始まる?何を始めるつもりだ?」

 

コウ「その話はどうでも良いのです。エレホス様に関係無い事です。」

 

エレホス「質問に答えろ!!!!」

 

コウ「彼の話を聞いてあげて下さい。エレホス様と話したがっている。」

 

シュトルツ「貴様か。俺達に殺し合いをさせているのは。」

 

エレホス「私は、貴様達のような薄汚いネズミにチャンスを与えただけだ。」

 

シュトルツ「チャンス?魔人になる事がか!!」

 

エレホス「そうだ。貴様達が人類を超えた魔人に進化する為の貴重な実験台になって貰う為、ミスリラ帝国出身のお前達を無条件でこの地下都市に導いてやったのだ!ハッハッハッハッハ!」

 

コウ「あの時と同じか。」

 

シュトルツ「あの時?」

 

コウ「3年前、俺の死が合図となり、サルウァトピア家がミスリラ帝国で紛争を起こした。俺の死を合図にした元凶はエレホス様だ。そしてお前達を攫い、お前達の家族や家を無条件で焼き払った元凶もエレホス様だ。」

 

シュトルツ「此奴は何をした!!」

 

コウ「プロジェクトDを実行した。」

 

シュトルツ「プロジェクトD・・・何だそれは!」

 

コウ「この世を全て魔人の世界にする為だ。」

 

シュトルツ「魔人の世界だと・・・!?」

 

コウ「エレホス様はその事に執着心を燃やし、ミスリラ帝国出身の人間達を集めて身体強化を付与された首輪を与えて戦わせ、それを使った者達を魔人にする為に奮闘している。違いますか?」

 

エレホス「知っていたのか?」

 

コウ「そしてあなたは、新たな過ちを犯そうとしています。」

 

エレホス「過ち?何故過ちだと分かる?間違っているのはこの世界そのものだ。人間の存在など、ただの虫螻以下だ。」

 

コウ「だがエレホス様は魔人と生み出そうとしたが、多くの亡骸を生み出してしまった。」

 

エレホス「何度失敗しようが諦めるつもりは無い。その為のモルモットは大勢居るのだからな。」

 

シュトルツ「答えろ!何故魔人の世界にしようとしているんだ!」

 

エレホス「それは、あのお方の理想の為にだ!」

 

シュトルツ「あのお方の理想だと?」

 

エレホス「名前を教えてやろう。貴様達が魔人になった後にな!」

 

シュトルツ「貴様!!!」

 

殴ろうとしたが、魔人兵士達が取り囲んだ。

 

シュトルツ「くっ!!」

 

エレホス「用済みのモルモットは始末させて貰う。」

 

コウ「俺まで殺すつもりですか?」

 

エレホス「お前は既に死んだ存在だ。今の私から見ればお前は邪魔な男だ。」

 

コウ「あんなに良くしてくれたのにですか?」

 

エレホス「お前は死んだ!私の跡取りはスルビアが居れば良い!」

 

コウ「何も変わっていないのですね。」

 

エレホス「私の思想に刃向かう奴に用は無い。ただそれだけの事だ。」

 

コウ「あなたの思想ですか。ですがあなたは何か勘違いしているようですね。」

 

エレホス「何?」

 

コウ「俺はサルウァトピア家に引き取られた人間だ。あなたの意志を継ぎ、この世界をこの手に収める!!」

 

エレホス「殺れ!!!」

 

コウ「屈め!!」

 

シュトルツ「っ!?」

 

魔人兵士達の魔法弾がコウに直撃した。しかし。

 

コウ「フッ!!」

 

起き上がって両目を赤くして魔力を高め、周囲の兵士達を炎の鎖で拘束した。

 

エレホス「な、何!?」

 

コウ「生憎だがな、俺は人間や魔人以上のとても素晴らしい力を手に入れたんだ!」

 

エレホス「な・・・何だそれは!!」

 

コウ「ならば教えてやろう。」

 

すると彼の影が大きくなり、影が異形の姿へ変貌した。

 

コウ「これは人間の力でも、魔人の力でもない!旧支配者・クトゥグアの力だ!」

 

右手を突き出して、念力でエレホスの首を絞める。

 

エレホス「ああっ・・・!!!」

 

コウ「もうアンタは用済みだ!」

 

エレホス「コウ!!!」

 

右腕がエレホスの背中から左胸に突き出した。

 

エレホス「お前・・・お前を支えた私を・・・!!」

 

コウ「もう俺は人間ではない。全てを超越した存在へとなったのだ。」

 

右腕を抜いて、そのまま心臓を握り潰して、エレホスが死亡した。

 

コウ「これから貴様等を束ねるのはこの俺だ!死にたくなければ俺に忠誠を尽くせ。」

 

魔人兵士達がコウに敬礼した。

 

コウ「死体を片付けろ。」

 

魔人兵士達が真っ二つにされたエレホスの死体を片付けた。

 

コウ「お前が望めば、俺はお前に力を与えてやる。」

 

シュトルツ「断ったら?」

 

コウ「ここで死んで貰う。」

 

シュトルツ「そうか。」

 

コウ「どうする?」

 

シュトルツ「断る。」

 

コウ「死を選ぶか?」

 

シュトルツ「死ぬつもりは無い!お前と戦って生き延びる。」

 

コウ「そうか。ならば仕方が無い!!」

 

炎で生成された槍を避けるシュトルツ。だが、コウの力に押されてしまった。

 

シュトルツ「・・・何故殺さない?」

 

コウ「お前は俺と同じ匂いがする。己の力で世界を支配する。そんな匂いがな。」

 

彼はこの場から去る。

 

シュトルツ「待て!!」

 

コウ「強さを極めて、再び俺の前に立ちはだかると言うのなら、次は容赦するつもりは無い。」

 

シュトルツ「・・・・強さか・・・・」

 

『To Be Continued・・・』




次回予告

サルウァトピアは戦う者達に魔人になる資格を与えていた。そしてティガの力を奪われたタクトと、戦う宿命を背負わされたアズマ達の運命は・・・

次回ウルトラマンティガ

ミスリラ事変後編=新しい居場所=

お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。