ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
その日の夜。
エリザベート「皆さんでお買い物に行かれるんですの?シンさん達のお誕生日会の準備で?」
アウグスト「・・・その予定なんだが、1つ問題があってな・・・私はシンやタクトは兎も角、他のメンバーも王都での知名度が上がり過ぎて・・・恐らく買い物自体が困難になりそうなんだ。」
エリザベート「絶対に騒ぎになりますわね。マントの魔法で透明になったらお買い物も出来ないし・・・あ!」
そこで彼女に妙案が浮かんだ。
エリザベート「一層、遠くの街へ行ってお買い物してはどうですの?私としては、トールさんの領地であるフレーゲルの街などオススメですわ!」
アウグスト「成る程、フレーゲルの街か。それならゲートでの移動も可能だ。王都程我々の顔も知られていないだろうしな。」
エリザベート「それに何より!フレーゲルの街と言えば、有名なブランドの工房が軒を連ねる有数の職人街!!贈り物を選ぶのにこんな相応しい街はありませんわ!」
アウグスト「・・・確かにそうだな。よし。明日にでもトールに話してみよう。」
エリザベート「楽しみにしてますわ♡」
アウグスト「・・・やはりお前達も来るのか・・・」
呆れながら紅茶を飲んでると。
エリザベート「それにしてもアウグスト様・・・やっぱりシンさんの事となると熱心になるのですわね。」
アウグスト「ぶうっ!?」
口に含んでいた紅茶を吹き出した。
アウグスト「・・・オイエリー、その疑いは確か、お前の
エリザベート「勿論冗談ですわ。うふふ。」
アウグスト「・・・・」
エリザベート「アウグスト様。ご無理をしておられませんか?」
アウグスト「?」
エリザベート「詳しくは存じ上げませんけど・・・魔人領での作戦途中の事・・・気にされていらっしゃるのでは・・・?わざわざシンさん達の合同のお誕生日会を率先して進めるなんて・・・普段のアウグスト様らしくないように思えて・・・少し・・・心配で・・・」
アウグスト(・・・そうか・・・だから私は・・・)
エリザベート「何かお力になれる事は御座いませんか・・・?私で良ければ何なりと・・・」
アウグスト「・・・・・」
エリザベート「行動する事で何かを振り払いたかったのか・・・失敗を不問とされ、納得の行かない気持ちを別の何かで覆いたかったのか・・・」
アウグスト「お前は良く見ているのだな・・・私以上に・・・良く私の事を理解している。」
エリザベート「・・・アウグスト様・・・?」
アウグスト「・・・エリー。」
エリザベート「はい?」
するとアウグストは、エリザベートの額に優しくキスをした。
アウグスト「ありがとう。」
自分を心配してくれるエリザベートに感謝した。エリザベートはキスされた事で顔を真っ赤に染めた。
エリザベート「ア、ア、アウグスト様!こ、今晩は・・・その・・・私・・・」
アウグスト「ふわぁ・・・さあ、もう屋敷に戻れエリー。明日も早いぞ。」
エリザベート「そ、そんなぁ〜〜〜〜・・・・」
そして数日後。アウグスト達の薦めでトールの故郷のフレーゲルの街を訪れたタクト達は、それぞれの買い物を済ませる為に何組かに分かれて街を散策していた。
この街では、多くの洋服店やアクセサリー店や骨董品店が数多くある。
シン「いやー、初めて来たけど流石生産の盛んな街だなぁ。木工、金物、装飾品に衣服に雑貨。何でも揃ってるじゃん。」
タクト「買い物するのに何時間も費やしちゃうな。」
アウグスト「しかも、それらの有名ブランドがほぼ全て軒を連ねているからな。」
リオ「女子の買い物が終わりそうにないようだね。」
デイジー「でも私、女の子系とかあんまり・・・」
タクト「男勝りだなぁ、相変わらず。」
今ここに居るのは、タクト・リオ・デイジー組、シン・メイ組、アウグスト・エリザベート組。そして
シン(・・・更にこう言う時に限って・・・よりによって女子側の戦力追加されてんだよなぁ・・・)
後ろには・・・
初対面の女性達3人が追加されていた。
しかも、トール、ユリウス、トニーと一緒に。
カレン「トールちゃん。今日は一緒に回りましょうね。案内してくれる?」
彼女の名はカレン=フォン=クレイン。クレイン男爵家の令嬢で、トールの婚約者。
トール「カ・・・カレン姐さん・・・皆の前ですから、ちゃん付けはちょっと・・・と言うかその前に・・・頭上の
彼の頭上にはカレンの豊富な胸が乗っけられている。カレンはトールより身長が高く、こうして見ると姉弟みたいだ。
カレン「気にしないで。収まりが良いんだもの。」
シン「いやぁ、トールも男だったんだな。」
デイジー「胸がトールの頭上に・・・どう言う状況よ・・・?」
アウグスト「あの光景は幼少時から全く変わらん。・・・まあ仲が良い証拠だが。」
タクト「ああやって見ると、婚約者と言うか姉弟みたいだな。」
カレン「ウォルフォード君、クリスティ君。あなた達にはずっとお礼が言いたかったの。トールちゃんにこんなにも気の許せるお友達が出来たのも。トールちゃんが国の英雄とまで言われるようになったのも。全てあなた達に出会えたお陰だから・・・」
シン「友人が出来たのは兎も角・・・実力はトールが自分で努力して手に入れたものですよ。」
タクト「そうそう。トールはそうやって俺達と共に戦って英雄と称えられるようになったんだ。」
サラ「いえ・・・カレン様の言う通りで御座います。私もウォルフォード殿とクリスティ殿には感謝してもし足りませぬ。我が主君となられるユリウス様がここまで有名を世に轟かせる事が出来たのは全て貴方達のお陰。敬服の至りで御座います。」
彼女の名はサラ=フォン=キャンベル。キャンベル伯爵家の令嬢で、ユリウスの婚約者。喋り方がユリウスと同じ武士の喋り方。
シン(ぶ・・・武士の奥方・・・!?と言うか・・・何か・・・武士に憧れてる外国人感がハンパねぇ・・・!)
タクト(2人に和服着せたら違和感なさそうだ・・・)
シン「いやは・・・俺としてはユリウスを導く方向を間違えた気がしてならないんだけど・・・」
タクト「何か、申し訳がない気がするんだが・・・」
サラ「・・・そ、それはその・・・願わくば、騎士として大成して欲しかった所では御座いますが・・・しかし、それは私の我儘と言うもの・・・結果的に英雄と称えられるまでに至った事を思えば・・・その手段や道程など、些末な事で御座います。」
タクト「お、おいおい。頭を上げてくれ。」
シン(良かった・・・武士口調でマッチョな魔法使いなんて・・・婚約者として怒ってらどうしようかと思ったよ。)
ユリウス「これ・・・サラ。あまりシン殿とタクト殿を困らせるでないぞ。」
サラ「面目次第も御座いませぬ。ユリウス様。」
シン(・・・やっぱり武将の夫婦っぽい・・・)
???「あ、あの!な、何で私はここに居るんでしょうか!?」
トニー「だって、他の皆は彼女連れて来るって言うし、君だけ除け者は可哀想だろ?リリア。」
リリア「トニー君!?私、今日はお買い物に行くとしか聞いてないんだけど!?」
彼女の名はリリア=ジャクソン。高等経法学院生で、トニーの恋人。
リリア「こ、こ・・・こんな人達と一緒なんて・・・き・・・聞いてないんだけど!?」
アウグスト「こんな人で悪かったな。」
頭に巻いてる布を少しズラした。
リリア「ぎょっ!?ヒッ!!ヒィィ!!で!殿下ぁ!?変装してる!?」
アウグストの前ですぐ土下座した。
リリア「ちち違いますぅ!!い、今のはこんな『凄い』人達と言う意味ですぅ!!御勘弁をォ!!」
タクト(な、何か可哀想・・・)
トニー「殿下。彼女は正真正銘の一般人なんですから、程々にしてあげて下さい。」
アウグスト「む?そうか。ここの所この面子だと身分の差をあまり感じなくてな。」
エリザベート「アウグスト様は怒っていませんですわよ?」
メイ「気にしなくて良いです!」
リリア「ひぇぇぇぇ!!エ、エリザベート様にメイ姫様ぁぁ!?」
シン(久々だなぁ、こう言う反応・・・)
タクト「おいトニー。リリアって子は前から付き合っていた女の子の中の1人なのか?」
トニー「いや、違うよ。リリアとは最近付き合い始めたんだよ。前に殿下から女関係を何とかしろって言われてたから真剣に考えてねぇ・・・それまで付き合ってた子全員と別れて、思い切ってずっと振られていた彼女にもう1回お付き合いをお願いしたんだよ。」
タクト「トニー、お前振られてた経験あるんだな。」
トニー「真面目な彼女はチャラチャラしてた僕が受け入られなかったんだろうねぇ。」
数日前。
トニー『今はアルティメット・マジシャンズの一員になって特別勲章も授与された。この先、一生女の子は君だけにするって約束する。』
現在。
トニー「・・・って言ったらようやく納得してくれてねぇ。」
リオ「ほぇ〜。」
シン(ん?何か・・・彼女って何処となく・・・)
リリア「ん?ひぃぇぇぇ!?あなた様は!!まま魔王様・・・いえ!世界の英雄・・・神の御使い様ぁぁ!?」
シン「俺にまでそう言う反応すんのかよ!!」
リリア「そそ!そしてあなた様は!!タクト=クリスティ・・・ティガ様!?」
タクト「今更気付いたのかよ・・・」
シン「あの・・・リリア・・・さん?俺達は君と同じ平民なんだから。そんなに畏まらなくても・・・」
タクト「そうそう。リラックスリラックス。」
リリア「お、同じなんてそんなご謙遜を!!私のような小物と世を牽引する英雄様の何処に共通点がありましょうか!!」
タクト「何か凄く極端過ぎるぞこの子・・・」
トニー「って言うか真面目なんだよ。僕と真逆。」
タクト「まさに優等生キャラだな。ん?リリア、君の髪型とそのスタイル・・・もしや、メリダ様に憧れを抱いてる?」
リリア「はぅ!!!」
シン「え?ウチの婆ちゃんに?」
エリザベート「経法学院の女子生徒には多いみたいですわね。導師様に憧れてスタイルを真似する女の子。」
タクト(現代の女子高生か。)
リリア「は・・・はひ・・・こ・・・心の底から尊敬しております・・・」
シン(やっぱりなぁ。クルトの街で一度見たあの絵の婆ちゃんにそっくりだったから。)
アウグスト「さぁ!何時までも話していては買い物前に日が暮れるぞ。我々も解散しよう。」
それぞれが解散し、ショッピングを楽しむ。
シン(シシリーやアリス達やナージャ達は内緒でプレゼント買うって早々に解散しちゃったし・・・マークやオーグ達の邪魔するのも悪いし、たまには1人でブラブラしますかね。)
1人で街中を歩く事にした。
シン(折角のシシリーの誕生日なのに、何処でも手に入るものあげるのもな・・・出来たらまだ世に出回っていない物を自作してプレゼントしたいなぁ・・・製作自体はまたビーン工房の親父さんに任せる事になるだろうし・・・どうせなら後々工房の利益にもなるものを・・・ん?魔道具屋?)
1軒の魔道具屋に入店した。
シン(給水の魔道具に・・・焜炉の魔道具・・・給湯の魔道具・・・どれもこれも過去に婆ちゃんが発明した物ばかり・・・人々の生活向上の為に今まで本当に尽力して来たんだな・・・俺と違って現代知識もなしにここまでの物を作り上げて普及させられるなんて・・・やっぱり凄ぇなあ。婆ちゃんは・・・)
改めてメリダに尊敬した。
シン「ん?」
ここで、ある魔道具に目を付けた。
シン(
彼が思い付いたのは・・・
一方タクト・リオ・デイジー組は。
タクト「さてと。これで準備万端だな。」
リオ「後はお前達の合同パーティーが楽しみだね。」
デイジー「ナージャ達は今何処に居るんだろう?」
リオ「皆は何処かでタクトへのプレゼントを買い占めてる最中かもね。」
タクト「俺へのプレゼント、何だろうな?」
デイジー「それは当日のお楽しみって事ね。」
???「あれ?タクト。」
タクト「ん?」
そこに、他国の観光へ旅立ったジュリアンとジネヴラと再会した。
タクト「ジュリアン!」
ジネヴラ「久し振りね。」
タクト「観光は満喫したか?」
ジュリアン「うん。今からアールスハイドへ帰るつもりだよ。」
ジネヴラ「ここで何をしているの?」
リオ「実はね、かくかくしかじかよっこらほい。」
ジュリアン「タクトの誕生日会!?それは凄いね!僕も祝いたいな!」
デイジー「じゃあ今度の合同パーティーに招待してあげるよ。」
ジネヴラ「嬉しいわね!是非祝わせてね?」
タクト「そうだ!この後他の店を回るけど、一緒に行くか?」
ジュリアン「うん!」
タクト(あ!そうだ!アリアさんへのお土産でも買おうかな?)
一方、シシリー・マリア組は。
マリア「あ!!あれ、新作のバッグじゃない!?行ってみよ!」
シシリー「ちょ、ちょっとマリア!自分の買い物に来たんじゃないんだよ?」
マリア「わ・・・分かってるけど・・・でもあれ王都未発表の新作・・・うぅ・・・」
シシリー「・・・しょうがないなぁ。行くならプレゼントを選び終わってからだよ?」
マリア「やったぁ!!流石親友!!話分かるぅ!あ、そう言えばシンとタクトのプレゼントはどうするの?」
シシリー「えと・・・タクト君のプレゼントは決まったよ。それとシン君のプレゼントは、実はもう決めてあって・・・」
耳元でシンのプレゼントを言った。
マリア「・・・成る程ねぇ・・・そう言うのって恋人ならではだなぁ。」
???「あれれ?おーいお2人さーん!」
シシリー「ケイティさん!ナージャさん!ローランドさん!」
ナージャ・ケイティ・ローランド組と合流した。
ローランド「マリアさん、シンさんへのプレゼントはお決まりですか?」
マリア「まだ迷走中なのよ〜〜〜。そっちは決まったの?」
ナージャ「えぇ。良いプレゼントが手に入ったの。」
シシリー「どんなプレゼントなんですか?」
ケイティ「それはヒ・ミ・ツ。2人のプレゼントも秘密だよ。」
シシリー「そうでしたね。」
ケイティ「あ〜あ、ジェレミーも来れば良かったのにぃ。」
ナージャ「仕方ないわよ。また魔物の肉を求めに行ったんだから。」
マリア「ジェレミーってどんだけ食べれば懲りるの・・・?あ〜〜〜私どうしよう!迷うな〜〜〜・・・」
ケイティ「だったらローランドはどう?モフモフしてて気持ち良いよ?」
ローランド「ぼ、僕ですか!?ってか僕プレゼントじゃないですよ!!」
マリア「・・・本当にモフモフねぇ。」
シシリー「気持ち良いですぅ〜。」
ローランド「ちょ、お2人共・・・!?く・・・くすぐったいです・・・」
マリア「でも本当迷うなぁ・・・」
シシリー「私は決まってるからゆっくり付き合うよ。」
マリア「え!?私のももう決めてあるの!?」
シシリー「・・・あ、えー・・・と・・・」
目を逸らしてギクシャク歩く。
マリア「ん?・・・シシリー?ひょっとして・・・私の事忘れてた?」
シシリー「ご・・・ごめ〜〜〜〜ん!!!」
ケイティ「うんうん。仲睦まじいですな〜。マークとオリビアぐらいに。」
ローランド「ですね。」
5人が街中を歩いていると。
男A「・・・オイオイ・・・」
男B「あれは・・・」
2人組の男が寄って来た。
男A「ねぇ君達。見ない顔だけど、他の街から来たのかな?」
男B「もし良かったら、俺達が街を案内しょうか?」
ナージャ「え?」
ケイティ「ほえ?」
5人に迫る男達の正体は・・・
男A「良かったら俺達が街を案内しようか?」
ただの2人組のナンパだった。シシリー、ナージャ、ケイティは表情を変えず、マリアは睨み、ローランドは密かに牙を出してる。
男A「あれェッ!?何その顔。傷付くなぁ。別に変な下心なんて無いって!」
男B「買い物でしょ?だったら地元民の俺等に任せときなよ。」
ケイティ「本当!?じゃあ、あなた達の
男A「店の名前・・・?えっと・・・何だっけ・・・?」
男B「と、兎に角良い店だよ!」
ナージャ(シシリー、マリア、ローランド、この2人領民じゃないわ。)
マリア(知ってるわ。ケイティナイス。)
ローランド(ナンパ目的らしいですね。)
ケイティ「ねぇねぇ教えてよ〜?店の名前〜。」
得意の煽りで2人に詰め寄る。
男A「え・・・えっと・・・」
???「オイテメェ等。何してんだ?」
男A「ああ!?」
そこに3人組の男が乱入した。
男C「どう見てもその子等嫌がってんだろ!とっとと消えろ!」
男A「んだコラっ!!」
助けに来たと思いきや。
男C「って事でさ!エスコートは俺達に任せて!行こっか!」
この男達もナンパ野郎共だった。マリアの不機嫌が上昇して行く。
男A「お呼びじゃねんだよこの猿共が!!俺等が先に声掛けたんだぞコラァ!!」
男C「あぁ!?」
男達同士の喧嘩が勃発したその横で。
男D「うおっ!すげー美少女発見〜〜〜!ねぇねぇ今ヒマ?ヒマ?ねえったら。」
男A「よぉ〜〜し!!じゃあそれぞれのグループが1人ずつ案内するってのはどうだ!!」
男D「良いじゃねぇか!だったら早速どの子にすんのか指名と行こうぜ!せ〜〜〜の!!」
満場一致でシシリー。
ナージャ「当然ね。」
ケイティ「あらら。」
2人は呆れたが、マリアの怒りが上昇中。
男A「何だよ全員被ってんじゃねぇか!!」
男D「しょうがねーだろ!!
男B「巫山戯んな!!
男C「じゃあテメェ等が
そして遂に・・・
”ゴン”
怒りが爆発したマリアが魔力を溢れ出した。
ナージャ「マリア!?」
ケイティ「ちょっと落ち着いて!!」
シシリー「!!」
シン『くれぐれもストレスは・・・』
男A「ひいいっ!!??」
恐ろしいマリアを見た男達が怖気付いた。
マリア「お〜ま〜え〜ら〜・・・こんの・・・!!」
シシリー「あの!私、婚約者が居るんです。だからごめんなさい。一緒には行けないです。」
怒るマリアを落ち着かせた。
マリア「・・・」
シシリー「マリア。街中での魔法攻撃は禁止だよ?」
ケイティ「そうそう!ここは冷静にね?行こ!」
マリア「え、あ、うん。」
ナージャ「ローランド、行くわよ。」
ローランド「ワン!」
彼女達は男達を他所に何処かへ去って行った。
シシリー「此間シン君に言われたでしょ?つまらない事でストレス溜めないの。」
マリア「そ・・・そうね。折角のお買い物だもんね。」
ナージャ「マリア、自分を落ち着かせるのも大切だからね?」
ケイティ「そうだよ!」
マリア「そうね。ごめんね。」
取り残された男達は。
男A「・・・ビビった・・・何だ今の・・・?」
男B「魔力・・・?魔法って奴か・・・?」
男C「死ぬかと思った・・・」
男D「・・・て言うか・・・彼氏持ちかよ・・・ん?」
今度は道を歩いてる1人の女性に目を付けた。
男D「おぉ!?あの娘も可愛いじゃん!」
男A「あ!ズルい!!」
その女性に駆け込んで行く。
男D「ねぇねぇ彼女!一緒に遊ばな〜い?」
女性「ん?」
その頃、アリス・リン・ユーリ組は。
アリス「ほぇぇ!色んな店があるね!」
リン「多過ぎて決め難い!もっと少なくて良い!」
ユーリ「それじゃフレーゲルの街に来た意味ないでしょぉ。」
アリス「ん?リン。」
リン「?」
ある店に目が止まった。
アリス「・・・」
リン「
ユーリ「ここお洋服の店だよぉ?ここで皆のプレゼント買うのぉ?」
アリス「違うよ。」
アリス・リン「私達が着る!」
ユーリ「えぇ!?」
ただ2人が着たいだけだった。2人が早速洋服店へ。
ユーリ「ねぇプレゼントはぁ〜!?」
洋服店内。
アリス「ふわぁ!これ可愛い!」
リン「これは良いモノ!」
ネコパーカーのアリスとイヌパーカーのリンが気に入った。
ユーリ「まあ確かに2人には似合ってるけどぉ。じゃあ早く本命を買いに〜〜〜・・・」
だが2人に掴まれた。
ユーリ「え?」
アリス「実はさぁ、さっき表でユーリに似合いそうなの見付けたんだ!着てみてよ!」
リン「3人揃えて街を歩く方が自然。」
ユーリ「え?えぇ〜〜!?ちょっとぉ!!」
アリス「さあさあ!」
2人はユーリに似合うパーカーを試着させた。
ユーリ「こ・・・これ着てお買い物するのぉ〜〜〜〜!?」
そのパーカーとは、ウサギパーカー。サイズが合っておらず、胸がほぼ露出してる。
アリス「な・・・何かウサギの着ぐるみと言うより・・・」
リン「エロバニー?」
ユーリ「もう満足したぁ?」
アリス「う、うん!」
リン「じゃあそろそろ店を出て次へ。」
アリス「まって!・・・」
するとアリスは、ユーリのお尻をジッと見始めた。
ユーリ「なぁにぃアリス?人のお尻じっと見てぇ〜〜〜・・・早く行こうよぉ・・・」
アリス「・・・んにゃ。店に出る必要は無いよ。良いアイデアが浮かんだ。ここで買えるよ・・・!!シシリーへの・・・とっておきのプレゼント・・・!へっへっへっへっへ・・・」
何やら不気味な笑みを露わにしたアリスが何らかの計画を練っていた。
一方別の場所では。
トニー「あ!やあトールにユリウス!彼女達も。また会っちゃったね。」
トール「カップルで回っているから自然と同じような行き先になりますね。」
婚約者3人組がバッタリ会った。
トニー「作戦でしばらく国を離れててデートも出来なかったから、丁度良い機会になったねぇ。殿下に感謝だよ。」
カレン「ホントね。」
ユリウス「しかしまあ、そこそこ時間も経ったで御座る。残り時間は我々で共に回ってはどうで御座るか?」
トニー「それもそうだね。良いかい?リリア。」
リリア「モ・・・モチロン・・・(お・・・王族は居ないけど・・・それでも私とトニー君以外・・・皆貴族・・・緊張・・・)」
トール「皆、もう買い物は済みましたか?もし良ければすぐそこにオススメのカフェが・・・」
しかしそこに。
男「こんにちは〜〜。おチビちゃ〜〜〜ん。」
突然1人の男に絡まれた。それも2人の取り巻きも。
トール「!?」
男「俺等もちょ〜どそのカフェにでも行こうと思ってたんだけどさぁ。寂しい事に男3人しか居ない訳〜。所がよどうよ?丁度そこに可愛い女の子3人が居るじゃな〜い。つー訳でさ。ここらで相手チェンジ!しちゃわな〜い?」
トール「と・・・突然何を勝手な!」
男「黙りなおチビちゃん。君に意見は聞いてない訳。彼女等もその方が嬉しいだろぉ〜?何つっても俺等年明けからハンターデビューする戦闘のプロだぜぇ?君達もそこらでナンパされてその男共と居ただけなんだろ?じゃなきゃわざわざそんなチビとゴリラとヒョロい男選ばねーモンなぁ!!ひゃっひゃっひゃ!」
この男達は彼女達がトール達の恋人と婚約者だって事を知らない。
サラ「ユリウス様。許可を頂ければ3秒以内にこの者達の腕を落とす事が可能ですが。」
ユリウス「よい。落ち着け。」
カレン「何この人達・・・?トールちゃんがこの領地の時期領主だって知らないの!?」
トール「・・・多分流れ者のナンパ師なんでしょう。」
トニー「そう言えばこの街ってナンパ目的っぽい連中がチョロチョロ居るよねぇ。」
トール「買い物目的で国中から人々・・・特に若い女性が集まる街ですからねぇ・・・その女性達をターゲットにした者達もまた彼方此方から群がって来るんでしょう。」
リリア(ど・・・どうしたら・・・)
冷静なトール達とパニックになるリリア。
男「コラァ!!脇で何くっちゃべってんだオイ!!さあ彼女等もぉ!!モタモタしってと攫って連れてっちゃうよォ!!」
カレン「きゃあっ!!!」
トール「!!!」
だがそこである人物がその男の腕を掴んだ。
男「あ!?」
???「ハァッ!!!」
男「グアアッ!!!」
その人物は男を背負い投げした。
???「親友の婚約者に手を出すな!!」
男「こ・・・婚約者・・・だと・・・!?」
その人物の正体は・・・
アズマ「この不埒者が!!」
衛士隊のアズマだった。
トール「アズマ殿!」
アズマ「お前等、待たせたな。」
男達「ぐあああああ!!!」
取り巻きの2人は、シイナとナナセに取り押さえられていた。
ナナセ「逃がさないわよ!!」
シイナ「大人しくしなさい!!」
ユリウス「シイナ殿にナナセ殿も!」
トニー「来てたんだね!」
アズマ「ああ。ホラさっさと立て!!」
背負い投げした男を立たせて、懐からロープを出して縛った。
男「婚約者・・・なのか・・・?」
アズマ「ったく。そんな事も知らないのか?これだから不法入国者は。今カオル達も他の不法入国者共を退治しているだろう。」
他の場所では、カオル率いるボンボン隊が女性達にナンパしてる不法入国者等を退治している。
アズマ「トール、お前の領地は店が多いんだな。」
トール「えぇ。」
アズマ「特に女性が多い。若い女性を狙って性的行為や淫乱をする為だけにナンパする不法入国者が結構屯っているからな。」
男「そんな事はしねぇよ!!ただ一緒にカフェ行きたかっただけだ!!」
ナナセ「言い訳は領主様の前でお話しましょうね?」
シイナ「正直に話さないとどうなるか分かってるわよね?」
”ボキボキ”
自分の右手の指を鳴らして脅す。
男「ひぃっ!?す・・・すみませんでした・・・」
アズマ「シイナ、ナナセ、此奴等の連行を頼む。迅速にな。」
シイナ・ナナセ「了解!」
2人は男達を連行した。
カレン「凄いのねあなた・・・」
アズマ「俺達は衛士隊。あなた達を守るのが任務だ。じゃあ俺は徘徊を続けるから、また後でな。」
トニー「分かった。」
ユリウス「頼むで御座る。」
トール「お気を付けて。」
アズマは街の徘徊を続ける。
同じ頃、誰も居ない裏路地では。
男A「あ・・・ああ・・・」
先程シシリー達をナンパしていた男達が、ナンパを受けた女性に殺されていた。今残っているのは1人。
女性「ねぇどうしたのよ?私と遊んでくれるんじゃないの?」
男A「巫山戯んじゃねぇぞ・・・何でお前が・・・」
「魔人なんだよ!!!!」
ベルゼ「フフフ♪」
その女性の正体はベルゼだった。彼女は不気味な笑みを浮かべている。失った左腕は義手になってる。
ベルゼ「私をナンパしたんだから遊んでよ〜。ねぇお願い〜。」
男A「く・・・来るんじゃねえよ!!」
ベルゼ「もぉ〜。つれないなぁ〜。じゃあ代わりに私があなた達を遊んであげる!!!」
男A「止めろおおおおおおおおお!!!!!」
彼女の振り下ろした剣が男を両断した。
ベルゼ「これで終わりなんてつまんないなぁ〜。ん?」
男達が持ってる財布に目を付けた。
ベルゼ「あなた達の遺留品は私が保管しておくね。私を相手してくれたご褒美よ。」
彼女は殺した男達の死体の顔にキスをして、異空間収納で死体を放り込んだ。
ベルゼ「じゃあここも用は無いし、そろそろ行こうかな?」
フレーゲルの街からベルゼが姿を消した。
松田修平
狩野翔
駒田航
遂に開催された合同パーティー。このパーティーに、世界の重鎮となる人物達も祝福に来てくれた。