ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

33 / 146
合同パーティー
ベルゼ=クラスティール 登場



第32話「合同パーティー」

フレーゲルの街で徘徊を続けるアズマは。

 

アズマ「ある程度片付いたな。ったく、不法入国が多過ぎるぜここは。ん?」

 

ある店に目が映った。

 

アズマ「そうだ、プレゼントに買わなくちゃな。」

 

 

 

 

その店でプレゼントを買って出た。

 

アズマ「よし、後は渡せば・・・」

 

カオル「アズマ!!」

 

そこにボンボン隊が走って来た。

 

アズマ「カオル!それにお前達どうした!?」

 

タカオ「実は、我々が取り押さえた男達が逃げ出したんです!」

 

アズマ「何!?」

 

”キャアアアアアア!!!”

 

突然、女性の悲鳴が聞こえた。

 

セイラ「悲鳴!?」

 

アズマ「向こうだ!行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

悲鳴がした場所へ行くと。

 

アズマ「っ!!」

 

そこには、3人の男達を取り押さえているトール達の姿があった。トールは男を地面に抑え、ユリウスは男を胸倉を掴んで拳を振り被り、トニーは男の首に剣を向けた。

 

マモル「トールさん達・・・!」

 

 

 

 

トニー「来年からハンター?・・・になるんだっけ?オススメは出来ないねぇ。」

 

ユリウス「この程度の実力では、イノシシの魔物の人突きすら躱す事も出来んで御座る。」

 

トール「自分の命すら守れない者が、人を守る力を身に付けられるとは思えませんしね。渡せませんよ!そんな人間に自分達の大切な人は!」

 

3人の行動にカレン、サラ、リリアが惚れた。

 

男達「す・・・すんませんでしたぁぁぁ!!!!」

 

恐怖で逃げたが。

 

セイラ「ハァッ!!」

 

タカオ「トォア!!」

 

マモル「ヤァッ!!」

 

立ち塞がるセイラ達によって成敗された。

 

セイラ「カオル様、男達を確保しました。」

 

カオル「ありがとう。よくも逃げてくれたね?後でちゃんとお仕置きしてあげるからね?連行して。」

 

タカオ・マモル・セイラ「了解!!」

 

3人は男達を連行した。

 

トール「カオル殿。アズマ殿。」

 

アズマ「お前達、大丈夫だったか?」

 

トニー「うん。いきなり現れたからびっくりしたけどね。」

 

ユリウス「あの程度の男達、問題無いで御座る。」

 

カオル「すまないね。僕達が逃がしてしまった輩共を。」

 

トール「気にしないで下さい。ああ言う連中を取り締まる為にも、街の警備の見直しが必要ですね。」

 

アズマ「強化対策だな。」

 

トール「はい。さあ、気を取り直して・・・」

 

カレン「トールちゃあぁん!!!」

 

トール「うぐぅ!?」

 

突然カレンがトールを抱き締めた。

 

トール「く・・・苦しいですよ・・・カレン姉さん・・・」

 

カレン「私、改めて惚れ直しちゃったわよトールちゃん!!ちんまりして可愛いだけだったトールちゃんがこんな・・・こんな頼もしくなっちゃったてぇ!!」

 

抱き締めた後、トールを持ち上げてブンブン回した。

 

サラ「わ・・・私もユリウス様の勇姿を改めて拝見させて頂き・・・惚・・・い、いえ。更なる尊敬の念を・・・」

 

ユリウス「はっはっはっ!良い良い!」

 

リリア「あ・・・ありがとトニー君・・・す・・・少し見ない内に・・・本当に・・・あんなに強くなっちゃったんだね・・・(うーー・・・惚れたら負け!惚れたら負け!相手はあのトニー君・・・)」

 

トニー「まだまだ研鑽中だけど、君を守れるくらいの力は身に付けたつもりだよ。リリア。」

 

優しい笑顔でリリアの頭を撫でた。

 

リリア(惚れたら負・・・・・・・ま・・・負けても・・・良い・・・かも・・・)

 

今回ばかりは、負けてしまったリリアであった。

 

カオル「皆、熱々だね。」

 

アズマ「良い事だ。」

 

 

 

 

その後も衛士隊は、蔓延る不法入国の男達を次々と取り押さえた。

 

 

 

 

 

 

そして集合時間。

 

シン「オリビアはマークへのプレゼント一緒に選んだのかぁ。何かお付き合い上級者って感じだなぁ。」

 

オリビア「付き合いが長いですから・・・今更秘密にして・・・って言うのも。ねぇ?」

 

マーク「俺はどっちでも構わないけど・・・」

 

シン「所で、オーグ大丈夫か?あれ・・・」

 

ベンチの上で倒れてしまっているアウグストを発見。エリザベートとメイが心配している。

 

マーク「エリーさんとメイ姫様の買い物に延々付き合わされたみたいッスから・・・心中お察しするッス。」

 

シン「あっちの3組は気のせいか、さっきよりイチャイチャ度増してる気がするし・・・」

 

トール達は彼女達とちやほや。

 

シン「後はタクト達とシシリー達とアリス達・・・」

 

タクト「おーい!!」

 

そこにタクト達が合流した。

 

シン「あ!来た・・・あれ?ジュリアン!?ジネヴラ!?」

 

ジュリアン「シンだっけ?久し振りだね。」

 

ジネヴラ「元気そうね。」

 

タクト「買い物途中で再会したんだ。今日アールスハイドへ帰る予定だってよ。」

 

シン「そうだったんだ。」

 

ジュリアン「僕達、タクトから君達の合同パーティーに招待されたんだ。」

 

シン「歓迎するよ!」

 

マリア「おーい!お待たせー!」

 

そこにシシリー達が合流した。

 

シシリー「お待たせしてごめんなさい。」

 

マリア「自分の買い物、しっかり楽しんで来ちゃった!」

 

ケイティ「いやぁ〜楽しかった!」

 

ナージャ「結構満喫したわ〜。」

 

ローランド「フレーゲルの街、また行きたいです。」

 

マリア「あれ!?ジュリアンじゃん!」

 

ジュリアン「皆!また会ったね。」

 

シシリー「お久し振りです!」

 

マリア「それより聞いてよ。昼頃さー。」

 

シシリー(あ!マリア!)

 

昼間起こった出来事を言おうとしたが、シシリーが抑えた。

 

シシリー(声を掛けて来た人達の事ならシン君には言わなくて良いよ。結局何も出来なかったし・・・余計な心配掛けたくないの。)

 

マリア(分かったわよ。シシリーらしいわね。)

 

シン「何かあったの?」

 

シシリー「いえ!とっても楽しくお買い物出来ました!」

 

タクト「シシリー、マリア、ジュリアンとジネヴラも合同パーティーに来るってよ。」

 

シシリー「わぁ!ありがとうございます!」

 

マリア「盛大に祝ってね?」

 

ジュリアン「勿論だよ!」

 

ジネヴラ「祝っちゃうわよ!」

 

ユーリ「わぁ!ゴメ〜〜ン!私等最後だ〜〜〜!」

 

タクト「よう、アリス達も合流出来・・・た!?」

 

この3人、アニマルパーカーのまま買い物したのだ。

 

ユーリ「もぉ!結局最後までこの格好で街を回っちゃったじゃない!流石に恥ずかしかったよぅ!」

 

シン(な・・・何て姿で買い物してるんだユーリ・・・!!端的に言って・・・エロ過ぎだろそりゃ・・・!!)

 

シシリー「・・・シン君?

 

シン「はっ!!!」

 

シシリー「少しユーリさんの事、見詰め過ぎじゃないですか?うふふふふふ。

 

完璧にヤンデレ化したシシリーがシンをジッと見てる。

 

シン(うわぁ・・・シシリーの目が全く笑ってねぇええ!!)

 

シシリー「お屋敷に帰ったら・・・うふふ・・・少しお話があります・・・シン君。

 

彼女から魔力が溢れ出た。

 

リオ「おーいシシリー!!落ち着いてーー!!」

 

マリア「シシリー!!漏れてる!!魔力が!!溜まってる!ストレス!ストレスーッ!!」

 

???「コラ!」

 

シシリー「あうっ!」

 

誰かがシシリーの後ろから軽くチョップしてシシリーを制止した。

 

アズマ「気持ちは分かるが少しは自粛しろ。」

 

シシリー「アズマさん・・・」

 

シン「アズマ・・・助かった・・・」

 

アズマ「シン、お前も少しは弁えろよな?」

 

シン「わ、分かってるって・・・」

 

 

 

 

 

 

街の近くの丘の上にベルゼの姿が。

 

ベルゼ「合同パーティーかぁ。良いね。私も参加したいけど、今はこんな身だし。タクト、ハッピーバースデー。」

 

そう言い残して、完全に街から去った。

 

 

 

 

 

 

そして、合同誕生日会当日。会場は、ウォルフォード邸の奥のホール。

 

マリア「わぁ!結構豪勢ね!」

 

タクト「はぇー!こんなホール初めて見たぜ!」

 

アズマ「広いもんだなぁ。」

 

グレア「凄〜い!これなら自由に飛べるね〜!」

 

タクト「おいグレア。慎め。」

 

衛士隊も来ている。

 

シン「奥のホールなんて入った事なかったよ。何時の間にかこんな準備が進んでたんだね。」

 

マリーカ「ウォルフォード家とラドクリフ家主催のパーティーですから、抜かりはありません。」

 

タクト「え?リチャード達も?」

 

エスタ「はい。実は、マナミア様も年末誕生日なんです。」

 

アズマ「そうか!」

 

タクト「おぉ!これは祝わねばなるまい!」

 

シン「じゃあ5人の合同誕生日会だね。」

 

マリア「じゃあ私達着替えて来るね。」

 

シン「あ!2人共、髪だけセットしないで来てね?」

 

シシリー「?」

 

マリア「は!?何でよ?」

 

シン「まぁまぁ。理由はプレゼント渡す時分かるから。」

 

シシリー・マリア「??」

 

理解出来ないまま着替えに向かった。

 

アズマ「お前、何のプレゼントを用意したんだ?」

 

シン「秘密だ。じゃあマリーカさん、()()()()()()。」

 

マリーカ「畏まりました。」

 

アズマ「?」

 

アイリーン「あらあら。シシリーったら、シン君に何を貰えるのかしら?羨ましいわぁ。」

 

マルティナ「良いわねェ。そちらの娘さんはこんな立派な家に嫁げて。ウチの子達は何時になったら相手を見付けて来るのやら・・・」

 

後ろにシシリーの両親のアイリーンとセシル、マリアの両親のマルティナとアドルフが立っていた。

 

セシル「それを言うならウチだって同じだよ。上にまだ3人残ってる訳だし・・・」

 

アドルフ「浮いた話も聞かんしなぁ・・・」

 

シシリーの兄のロイスは参加してるが、姉のセシリアとシルビアは攻略作戦参加中の為欠席。

 

セシル・アドルフ「はぁ・・・」

 

アズマ「・・・」

 

タクト「アズマどうした?」

 

アズマ「いや、何でも無い。」

 

メリダ「シン、タクト、ちょっと良いかい?」

 

タクト「何?」

 

メリダ「シンの誕生日パーティーをするって教えたら、是非来たいって言う者達が居てねぇ。今から迎えに行って来るから、先に始めててくれるかい?」

 

タクト「あぁ、分かった。」

 

ゲートを開いて、参加したい者達を呼びに行った。

 

シン(誰だろう?わざわざ婆ちゃん達が迎えに行くなんて・・・)

 

 

 

 

しばらくして、多くの招待客がやって来た。中には、マチ達元盗賊団も招待されて来た。

 

 

 

 

リチャード「タクト君、シン君、誕生日おめでとう。」

 

レイチェル「おめでとうございます。」

 

2人にラドクリフ一家がやって来た。

 

タクト「おぉ!ラドクリフ家の皆さん!そしてアリアさん!」

 

アリア「お2人共、お誕生日おめでとうございます。」

 

シン「ありがとう皆。」

 

タクト「マナミア、誕生日おめでとう。」

 

マナミア「ありがとうございます。」

 

ニルス「今日は娘達の合同パーティーだからな。」

 

モニカ「盛大に祝わないといけませんからね。」

 

マナミア「そうだ、お2人に会いたい方が来ています。どうぞ。」

 

彼女の後ろから、ミランダが出て来た。

 

シン「あれ!?ミランダ!?」

 

タクト「久し振りだな!」

 

ミランダ「あ。こんにちは・・・ウォルフォード君、クリスティ君。」

 

タクト「そっか。マリアの招待で来たのか。」

 

シン「攻略作戦での活躍聞いたよ。ジェットブーツや軍用剣も相当使いこなしてるとか・・・」

 

タクト「ドミニク総長から聞いたぞ。災害級討伐に貢献したそうじゃないか。」

 

ミランダ「・・・・まだまだだよ私は・・・魔物相手には多少通用しても・・・魔人には手も足も出なかったし・・・」

 

マナミア「ミランダ、自身を持って下さい。あなたは良い戦果を得たんですから。」

 

ミランダ「マナミア先輩・・・」

 

シン「・・・ミランダが良ければだけど、使ってみる?俺と同じバイブレーションソード。」

 

ミランダ「!?」

 

シン「こんな場所で言う事じゃないけど、君に・・・もしこの先魔人と戦って行く意志があるのなら、新しく一振り用意するよ。」

 

そこにジークフリードとクリスティーナが話に入って来た。

 

クリスティーナ「コホン。・・・まあそれは勿論、今後の剣に依存せず、修行を怠らない事が第一ですけどね。」

 

ミランダ「クリスティーナ様!ジークフリード様!」

 

モニカ「2人共、お元気ですか?」

 

クリスティーナ「相変わらずです。モニカ様。」

 

ジークフリード「実際、今のシンの剣の腕だって、剣聖ミッシェル様との厳しい稽古を経て得たものに違いはねぇからなあ。」

 

シン「無理強いはしないよ。君が魔人と戦わなきゃいけない理由はないしね。どうする?」

 

タクト「決めるのはお前次第だ。」

 

ミランダ「・・・戦うよ!私だって!」

 

シン「よし、じゃあまた近い内に・・・」

 

ミッシェル「誕生日おめでとう!!シン!!」

 

後ろからミッシェルがシンの後頭部を強烈に叩いた。

 

シン「ってぇ・・・ミッシェルさぁん・・・」

 

タクト「ミッシェル・・・」

 

ミッシェル「おぉタクトじゃないか!誕生日おめでとう!」

 

マナミア「ミッシェル様。お久し振りです。」

 

ミッシェル「こ、これはこれはマナミア様!お誕生日おめでとうございます!そしてリチャード様にレイチェル様まで!」

 

リチャード「相変わらずの健勝だな。ミッシェル。」

 

レイチェル「元気が上がってますね。」

 

ミッシェル「恐れ入ります。そうだシン!プレゼント代わりだ!久々に稽古を付けてやろう!

 

シン「や、止めてよ・・・これからパーティーやるのに・・・」

 

ミッシェル「む。そうか。ではパーティーの後でどうだ!」

 

タクト「抜け目ないなぁ剣聖様は。」

 

シン(あ・・・相変わらずだな、この脳筋のオッサン・・・どうにかしてここは・・・)

 

ミランダ「剣聖様・・・」

 

シン「!!」

 

そこでシンが閃いた行動とは。

 

シン「ミ、ミッシェルさん!!彼女、騎士学院の生徒でマナミアの後輩で今回の作戦でも活躍したミランダさん!!ここはどうかな!?将来有望な彼女にも稽古を付けてあげると言うのは!?」

 

ミランダ「え!?良いの!?私なんかが・・・け・・・剣聖様に剣を教えて頂けるなんて・・・」

 

ミッシェル「ほう。君が!作戦での噂は聞いているぞ。よぅし分かった!君の才能が最大限まで伸びるよう、存分に私が鍛え上げてやろうじゃないか!!」

 

ミランダ「本当ですか!?お・・・お願いします!」

 

マナミア「ミランダ、良かったですね。」

 

ミランダ「先輩、ありがとうございます!」

 

クリスティーナ「シン・・・あなら、友人を売るような真似を・・・」

 

ジークフリード「鬼かよ・・・まあ本人喜んでっけど・・・」

 

タクト「完璧に買収じゃねぇか・・・」

 

シン「ひゅ〜〜・・・ひゅ〜〜・・・そ、そうだ!マナミアも、俺と同じバイブレーションソード使ってみない?」

 

マナミア「そうですねぇ・・・使ってみたいです。」

 

シン「本当?じゃあ・・・」

 

マナミア「でも、私にはお祖母様から代々使われている剣を大事に使っています。私はこの剣を死ぬまで手放す訳にはいきませんから。」

 

シン「そっかぁ。その方がレイチェルさんも喜ぶね。」

 

レイチェル「はい。マナミア、あなたの成長を楽しみにしているわ。」

 

マナミア「はい!お祖母様!」

 

リチャード「マナミア、強く逞しく成長するんだぞ。」

 

マナミア「はい!お祖父様!」

 

 

 

 

しばらくして、ドレスに着替えたシシリーとマリアが入場した。周囲から拍手が広がった。

 

シン「本日の主役の入場だな。」

 

タクト「ああ。」

 

ミランダ「良いなぁ。あの2人はドレスが似合って・・・」

 

マナミア「何言ってるんですか。タクトさん、シンさん、行きますよ?」

 

タクト「主役はどうすんだ?」

 

シン「あー!そうだったー!」

 

 

 

 

主役の5人が入場。タクトはマナミアと手を繋ぎ、シンはシシリーとマリアに腕を握って貰っている。

 

シン「何かコレ・・・えーと・・・良いのか?」

 

マリア「仕方無いでしょ!私1人除け者にするつもり?」

 

シシリー「今日だけ特別だよ?マリア。」

 

マリア「はいはい。分かってるわよ。シシリー。」

 

タクト「な、何か緊張するなぁ。マナミアと手を繋いで入場って・・・」

 

マナミア「私は嬉しいですよ。殿方と手を繋ぐの初めてですから。」

 

タクト「そうなのか?」

 

 

 

 

招待客達は。

 

アズマ「・・・・」

 

ナナセ「隊長?どうしました?」

 

アズマ「え、いや・・・シシリーとマリアとが綺麗だなぁって・・・」

 

シイナ「そうですね。お2人共、美しいですね。」

 

マーク(今の所、招待客は婚約披露パーティーの時とそんなに変わらないッスね・・・)

 

オリビア(ほらぁ、マークの心配し過ぎだったんだよ。)

 

ユーリ(王族来てる時点で、異常なメンツなんだけどねぇ。)

 

リリア(あれェ?メリダ様は・・・?)

 

 

 

 

ディセウム「さて、ではこれより合同パーティーを・・・」

 

開会宣言しようとした所、ゲートが出現した。

 

メリダ「ああ、どうにか間に合ったかい。」

 

ゲートからマーリンとメリダが戻って来た。

 

メリダ「音頭の途中に悪いねディセウム。もう2人だけ客に加えてやっとくれ。」

 

???「貴方が直前まで仕事でバタバタしてるからこんなにギリギリになったのよ。」

 

???「エエやないか。どうにか間に合ったんやし。」

 

ゲートから現れた2人に周囲が驚愕した。2人が連れて来た客は・・・

 

 

 

 

 

 

エカテリーナ「お久し振りね。アルティメット・マジシャンズの皆さん。」

 

アーロン「俺は初めましてやなぁ。君達が噂のウォルフォード君とクリスティ君か。」

 

 

 

 

 

 

教皇猊下のエカテリーナと、エルス自由商業連合の大統領のアーロンだった。

 

全員「エ・・・エ・・・エカテリーナ教皇猊下ぁぁ!!??」

 

招待客「それにエルスのアーロン=ゼニス大統領ォォ!!??」

 

突然の高貴な招待客に全員が膝を付いた。

 

ジークフリード(ヤベーよ!何で教皇猊下がこんな所に・・・!?)

 

クリスティーナ(知りませんよ!シンとシシリーさんの婚礼を執り行うから?でしょうか・・・!?)

 

マーク(それ見た事か!!やっぱりとんでもない人来ちゃったじゃないスか〜〜〜〜!!!)

 

その中でもマークが人一倍驚愕していた。

 

エカテリーナ「あらダメよ?今日はシン君達の誕生日パーティーであって、私達は一参加者。皆さん気にせず表を上げて下さいな。」

 

全員が言葉に甘えて立ち上がった。

 

マーク(俺、多分()()()()にもし立ってたら、今頃息の根止まってるッス・・・・)

 

タクト(やっぱり猊下と大統領か。)

 

リチャード(2人も流石に師匠の誘いを断れなかったようだな。)

 

ディセウム「では気を取り直して・・・救世の英雄とまでなったシン君と、その婚約者であるシシリーさん、超古代の戦士・ティガのタクト君、そして3人の親友であるマリアさん、更に大司祭様のお孫さんのマナミア様の誕生日を祝して・・・」

 

全員「乾杯!!」

 

こうして、誕生日パーティーが幕を開けた。

 

 

 

 

エカテリーナ「5人共、お誕生日おめでとう。」

 

マリア「あ!ありがとうございます!!猊下・・・」

 

アーロン「おめでとさん。君等の噂は予々聞いとるで。」

 

シン「ど・・・どうも。」

 

タクト「2人はどうしてここに?」

 

エカテリーナ「んー・・・まあ、それは取り敢えず後にしましょう。まずはパーティーを楽しまなくちゃ。」

 

マナミア「猊下、お久し振りです。」

 

エカテリーナ「マナミアさん、大きくなりましたね。」

 

シン「え?マナミアって教皇猊下の知り合いなの?」

 

マナミア「はい。ちょっとした縁があるんです。」

 

タクト(リチャード師匠のお孫さんだもんな。)

 

シン「・・・?」

 

 

 

 

その後、5人にプレゼントが渡された。シンは財布とブレスレット。タクトはダイヤモンドが埋め込まれたネックレス。マリアは新しいバッグ。マナミアは四葉のクローバーのブローチと髪飾り。シシリーは何故かベビー用品。

 

シン「って!何でシシリーへのプレゼントベビー用品ばっかなんだよ!?先走り過ぎだろ皆!!」

 

トニー「いやー。だってその内必要になると思うしねぇ。」

 

マナミア「確かに。シンさん達も近々必要になりますよ?」

 

シン「マナミア!?」

 

シシリー「(シ・・・シン君との・・・赤ちゃん・・・)最初は・・・男の子?ううん・・・女の子も良いかも・・・」

 

マリア「あ!シシリーがトリップし始めた。」

 

タクト「シシリー落ち着け。」

 

アリス「未来の赤ちゃんに思いを馳せるのも良いけどね!その前に()()()あるっしょ!!」

 

シン「え?」

 

アリス「と言う訳で私達からシシリーに、はい!」

 

小袋をシシリーに渡した。

 

アリス「これでシン君を存分に誘っちゃって!」

 

シシリー「誘う・・・?」

 

シン(な・・・何かそこはたとなく嫌な予感が・・・)

 

アリス「シシリー!開けてみてよ!」

 

リン「きっと気に入る。」

 

シシリー「は・・・はあ・・・」

 

シン(赤ちゃんに会う前にやる事・・・お・・・俺を誘う為のもの・・・はっ!!)

 

全てを理解したシンがシシリーを止める。

 

シン「ス・・・ストップシシリー!!それここで開けちゃ・・・!!」

 

だが既に遅かった。シシリーが開けた小袋の中には・・・

 

 

 

 

 

 

女性用のTバックだった。

 

 

 

 

 

 

シシリー「・・・・・・・あ・・・う・・・コ・・・コレ・・・は・・・」

 

アリス「どう!?良いっしょ!」

 

シン(16歳になる女の子に渡すプレゼントが過激なエッチ下着って・・・どう言うセンスしてんだよお前等!!!)

 

シシリー「・・・こ・・・これを着けて・・・シン君・・・と・・・?やだ・・・恥ずかしくて死にそう・・・でもでも・・・う・・・うん・・・そ・・・そう言うのも・・・」

 

シン(そして満更でもねぇのかよ!!)

 

マリア「・・・・ねえ、私にも同じものが入ってたんだけど。」

 

マナミア「これは何ですか?」

 

他の女子2人もTバックをプレゼントされていた。

 

タクト「うわぁ・・・」

 

シン(マ・・・マジか!此奴等・・・彼氏の居ないマリアとマナミアにこのプレゼントは・・・皮肉にしかならないだろーが・・・!!!)

 

アリス「それ穿いてれば、何時何があっても大丈夫っしょ!?」

 

リン「準備は大切。」

 

マリア「私達を男なら誰でも良い尻軽みたいに言うなあ!!!」

 

マナミア「アリス?リン?」

 

アリス・リン「はい?」

 

マナミア「この後、一緒に楽しくお話しましょうね?

 

アリス・リン「ヒィィ・・・・・!!!」

 

笑っているマナミアだが、その笑顔は笑っていないと確信したアリスとリンが恐怖心に侵されていく。

 

タクト「マ・・・マナミアさん・・・?」

 

ニルス「まだ言ってなかったけど、マナミアは我が家の中で一番怖いんだ。」

 

タクト「え!?娘が怖い!?」

 

モニカ「あの笑顔は恐怖心を醸し出してますね・・・」

 

レイチェル「どうやったらあんな風になってしまうんでしょうか・・・」

 

タクト「あははは・・・」

 

ハンナ「おーーーい!!」

 

そこに、マジックシスターズのハンナが来た。

 

タクト「ハンナ!」

 

ハンナ「タクト達!マナミア様!お誕生日おめでとう!それを祝して、私達が精魂込めて作った余興を是非堪能して!!」

 

テーブルの上に水晶玉を置き、それに手を翳すと水晶玉から花びらが舞い上がった。

 

タクト「おぉ!」

 

シシリー「綺麗・・・!!」

 

マナミア「ありがとうございます!ハンナ!」

 

 

 

 

 

 

アーロン「やれやれ。アルティメット・マジシャンズ言うても、こうして見るとやっぱり学生やなぁ。昔を思い出すわ。」

 

エカテリーナ「・・・・・」

 

そんな中エカテリーナは、自分達の師匠のマーリンとメリダを密かに睨んでいた。

 

 

 

 

 

 

エカテリーナ、アーロン、ディセウム、マーリン、メリダ、リチャード、レイチェル。嘗てパーティを組んでいたメンバーが再会を果たした。

 

 

 

 

招待客A「な・・・何なんだあの空間・・・!?とても近寄れん・・・」

 

招待客B「無理もない・・・お・・・大凡我々には与り知れない領域に居る方々ですから・・・神々しい・・・」

 

あの面子を見た招待客達が怖気付いてる。

 

マリア「何だか凄いわね。あっちの席・・・」

 

ニルス「私は流石に慣れてるけどな。」

 

モニカ「私もです。」

 

マナミア「はい。」

 

シシリー「あの・・・シン君。これ・・・私から・・・」

 

シン「俺に!?ありがとうシシリー!」

 

彼女から小箱をプレゼントされた。その小箱を開けると。

 

シン「おお!格好良いネックレス!!」

 

シシリー「・・・あの・・・実は、お揃いです。」

 

そのネックレスは、シシリーとお揃い。

 

シン「本当だ!そう言えば今までこう言うのなかったな・・・!凄い嬉しい!!」

 

アリス「良いなぁ。あーゆーの。」

 

ユーリ「恋人同士ならではよねぇ。」

 

タクト「本当、何処までも仲睦まじいようで。」

 

シン「・・・ありがとう。シシリー。」

 

シシリー「喜んで貰えて良かったです。シン君。」

 

マナミア「皆さん、私からのプレゼントもありますよ。」

 

ニルス「マナミア。」

 

異空間収納を開いたニルスが、マナミアが用意したプレゼントを出した。

 

マナミア「シシリー、マリア。」

 

シシリー「わぁ、可愛いワンピース!」

 

マリア「可愛い〜!」

 

それは、可愛い水色のワンピースと赤色のジャンパースカートだった。

 

マナミア「お2人の為に私がオーダーメイドしたんです。お2人にピッタリかと。」

 

シシリー「マナミア様、ありがとうございます!」

 

マリア「この感謝、一生忘れません!」

 

マナミア「もぉ、大袈裟ですねマリアは。タクトさん。」

 

タクト「ん?」

 

マナミア「タクトさんにもプレゼントですよ。」

 

箱をタクトに渡した。箱を開けると。

 

タクト「花?」

 

マナミア「はい。」

 

タクト「ん?この花・・・カルミアか?」

 

マナミア「カルミアには、希望と言う花言葉があります。タクトさん、あなたの希望の光が私達の心を満たしてくれる事を信じてます。」

 

タクト「これは嬉しいね!ありがとうマナミア!大事に育てるよ!」

 

カルミアを異空間収納に納めた。

 

 

 

 

しばらくして。

 

シン「えーと、それじゃあ2人にも俺からのプレゼントを受け取って貰おうかな?」

 

異空間収納から大きい箱を出し、シシリーとマリアにプレゼントした。

 

マリア「結構大きいわね。」

 

シン「説明がいると思うから、開けてみてくれる?」

 

箱を開けると、ドライヤー型の魔道具が出て来た。

 

シシリー「これは一体・・・」

 

マリア「何?」

 

タクト「ドライヤー?」

 

シン「そう。ブラシ付きドライヤーと、ヘアアイロンだよ。」

 

フレーゲルの魔道具屋で閃いて開発した魔道具。この世界には一応ドライヤー(温風を出すだけ)の魔道具はあるが、それ以上の機能を持ったものは発明されていない。その魔道具を主産業にしている職人が存在しないらしいと、シンがこれを発明しても経済に影響は出ないと確信してる。

 

マリア「・・・髪をセットする魔道具?・・・って事?」

 

シン「まあね。女性の髪の扱いは女性の方が熟知してるだろうと思って、事前にマリーカさんにサンプルを渡してあるから。後はマリーカさんにお任せするよ。」

 

マリーカ「では・・・失礼致します。」

 

まずはブラシ付きドライヤーでマリアの髪をセットする。

 

マリーカ「こちらのブラシ付きドライヤーですが、魔力を通して使って頂くと、自在に髪をセットする事が出来ます。」

 

そして、マリアの髪がフワフワになった。

 

マリア「わあっ!!」

 

アズマ(!!)

 

全員「おお〜〜〜!!」

 

マリア「凄い凄い!!ちょっと自分でもやってみたい!!」

 

マリーカ「ええ。どうぞ。では・・・若奥様はこちらを。」

 

ヘアアイロンをシシリーの髪に挟んだ。

 

マリーカ「こちらはこのコテの部分が熱を持ちます。そして、髪を挟んで頂きますと・・・」

 

一瞬にしてシシリーの髪が真っ直ぐでサラサラになった。

 

シシリー「髪が・・・信じられないくらい真っ直ぐに・・・!!」

 

マリーカ「更に、こちらでもう一手間加えますと・・・」

 

ヘアアイロンでシシリーの髪を巻く。するとシシリーの髪が巻き髪になった。

 

シシリー「わぁ・・・こんな・・・簡単に巻き髪が・・・!!」

 

タクト「おぉ!見事だな!」

 

シシリー「こ・・・こんな凄いもの・・・初めてですシン君!!ありがとうございます!!」

 

マリア「私も・・・こんな衝撃初めてだわ!ありがとうシン!!」

 

マナミア「シンさん、私にもその2つを貰えないでしょうか?」

 

シン「良いよ。もう1セットあるから、また後でプレゼントするよ。」

 

トール「・・・最早何がどうなってこんなモノ思い付くんだか理解が・・・」

 

アウグスト「考えるだけムダだ。私はもう慣れた。」

 

タクト「ん?おーいシン。」

 

シン「どうしたタクト?」

 

タクト「後ろ。」

 

シン「ん!?」

 

突然後ろから女性陣の気配を感じてぞわっとした。

 

エリザベート「シンさん!!一体何ですのそれはぁ!?」

 

アリス「シン君私も!!それ欲しいよ!!」

 

ユーリ「マナミア様だけずるい!!私にも頂けないかしら!?」

 

シン「どわぁっ!・・・って、ええ!?教皇さん・・・様まで!!」

 

他の女性陣から押し寄せられた。

 

シン「こ・・・これの製造をお願いしたビーン工房では後々販売用に量産する予定なので・・・後日ウォルフォード商会の方から御購入頂ければ・・・タダであげたらプレゼントの意味なくなっちゃうし・・・」

 

アリス「成る程ね・・・」

 

エリザベート「了解しましたわ・・・」

 

女性陣が後ろでブツブツと言ってる。

 

シン(こりゃ、女性陣全員購入するな・・・)

 

マチ「ホラホラアズマ!」

 

シン「?」

 

アズマ「ちょっ!押すなよ!」

 

ヨーコ「ここでも折角のチャンスを逃す気なの?」

 

アキ「そうだよ!ここに来て勿体無いよ?」

 

サヨ「アズマさんは男なんですよ?男ならビシッと決めちゃって下さい!」

 

アズマ「うわあっ!!」

 

クレージュのメンバー達に押されてやって来た。そんなアズマの内ポケットには、ある小箱が。

 

アズマ「・・・・・マリア!!」

 

マリア「ん?何アズマ?」

 

アズマ「・・・・・」

 

マリア「どうしたの?そんなに緊張して。」

 

アズマ「これを・・・受け取ってくれ!」

 

内ポケットから小箱を出して、マリアに差し出す。

 

マリア「プレゼント?」

 

小箱を開けると、ペリドットのブローチが入っていた。

 

マリア「ブローチ?綺麗・・・!ありがとうアズマ!」

 

アズマ「それで・・・お前に言いたい事があるんだが・・・」

 

マリア「言いたい事?言ってみて?」

 

アズマ「お・・・俺と・・・」

 

彼は右手を伸ばし・・・

 

 

 

 

 

 

アズマ「俺と付き合って下さい!!!!」

 

 

 

 

 

 

マリア「・・・え!?」

 

女性陣「ええーーーー!?」

 

何と、アズマがマリアに告白したのだ。

 

シン「アズマ!?」

 

タクト「急にどうした!?マリアに告白して!!」

 

アズマ「俺・・・あの時お前に助けられた時、勇敢で美しい方だと思ったんだ・・・」

 

嘗てプルガトリウムシティーで、魔人兵士に苦戦してる時にマリアに助けられた。その時にマリアへの恋心が芽生えたのだ。

 

アズマ「だから・・・」

 

マリア「で、でも・・・私以外にも好きな子とか居るんじゃないの・・・?私なんか・・・」

 

アズマ「マリアじゃなきゃダメなんだ!!!」

 

マリア「・・・!!」

 

アズマ「勿論、返事はもし拒否したいなら拒否しても良い・・・マリアの本心を聞かせてくれ!!友達からでも良い!!俺と付き合って下さい!!」

 

マリア「・・・・」

 

両親を見ると、両親は笑顔で頷いた。

 

マリア「・・・アズマ。」

 

アズマ「?」

 

 

 

 

 

 

マリア「宜しく・・・お願いします。」

 

 

 

 

 

 

そう言ってアズマの手を握った。

 

アズマ「・・・!!!!」

 

告白が成功したアズマが笑顔になった。

 

タクト「おめでとうアズマ!!」

 

シイナ「隊長ーーーーー!!!」

 

ナナセ「おめでとうございます!!!」

 

アズマ「マリア、こちらこそ宜しくお願いします!!」

 

シン「アズマ、良かったな。」

 

そこにマリアの両親が来た。

 

マルティナ「アズマさん。」

 

アドルフ「アズマ君。マリアを宜しく頼むよ。」

 

アズマ「はい!」

 

エカテリーナ「・・・ねえ、所でシン君。」

 

シン「?」

 

エカテリーナ「私の事・・・教皇様なんて堅苦しい言い方しないで・・・エカテリーナさんって呼んで良いのよ?」

 

シン「え!?・・・」

 

皆の方を見ると、皆が首を激しく横に振って拒否るように言わせてる。

 

シン「あの・・・流石にそれはちょっと・・・無理です・・・」

 

エカテリーナ「あら、そうなの・・・」

 

シン(・・・?何だろ・・・?少し残念そうな・・・)

 

エカテリーナ「ねぇタクト君?」

 

タクト「?」

 

エカテリーナ「もし良かったら、私の事を教皇様じゃなく、エカテリーナさんって呼んで良いのよ?」

 

タクト「ちょちょちょ、いきなり俺に鞍替えってどうすんだよ・・・」

 

全員「!?」

 

一部を除いた全員がタクトの言動にビビった。

 

マリア「ちょっとタクト!?教皇猊下に向かってタメ口ってどう言う訳!?」

 

トール「幾らタクト殿でもそれは!!」

 

マナミア「マリア、トール、落ち着いて下さい。」

 

マリア「これが落ち着ける訳ないでしょ!?」

 

マナミア「教皇様の言葉の意味が分かりますよ。」

 

トール「どう言う事ですか?」

 

マナミア「すぐに分かりますよ。」

 

シン「と・・・所で、お2人は爺ちゃんと婆ちゃんと叔母さんとリチャードおじさんとレイチェルおばさんの知り合いなんですか?さっきは訳あってここに来たって言われてましたけど・・・」

 

エカテリーナ「・・・」

 

アーロン(カーチェ。)

 

ディセウム(・・・頃合いだな。)

 

彼女は帽子を取り、アーロンとディセウムと一緒にシンに向かって頭を下げた。

 

シン「・・・は!?」

 

全員「!!??」

 

この場に居る全員もどよめき始めた。一部を除いて。

 

タクト「・・・」

 

メリダ「・・・」

 

アザレア「・・・」

 

エカテリーナ「ごめんなさい・・・シン君・・・私達は、未だ嘗てない世界の危機を迎えていたわ・・・そんな絶望的な状況に立ち向かうのは、旗頭となる人物が必要だった。そこで、旗頭となるのに打って付けの人物が居た。嘗て世界を救った英雄の孫で、自身も既に何体もの魔人を討伐している現代の英雄。シン君・・・あなたの旗頭にする事には、各国の国家元首のほぼ全員が異を唱えなかった。それ程圧倒的な支持を受けて、私はあの時演説したの。」

 

シン(あれは・・・教皇さんの独断じゃなかったのか・・・)

 

エカテリーナ「でも私達は・・・誰もが浮かれていたのね。シン君の了承を得る事を怠ってしまったわ。全世界が注目する場であんな事を言えば、シン君の人生を変えてしまうと言うのに・・・今日はそんな事を本人の許可なく行った事を謝罪しに来たの。本当に・・・ごめんなさい。」

 

アーロン「申し訳ない・・・この通りだ。」

 

ディセウム「悪かったね、シン君・・・」

 

メリダ「折角のアンタ達の誕生会を邪魔する形になって悪かったけど、この子等が謝罪する機会は今日この日ぐらいしかなくてね。」

 

タクト(そうか。だから遅れて2人を連れて来たのか。)

 

メリダ「信頼問題にも関わるから、公式の場で頭を下げる訳には行かない。ディセウムやアンタの関係者が集まる個人的な機会があると教えたら、連れてってくれって頼まれた訳さ。」

 

シン(俺を・・・”神の御使い”と認定する事で・・・ダームのラルフ長官のように人生を左右されてしまった人達が少なからず居るはず・・・それを思うと、気安く『気にするな』とは言えないけど・・・ただ・・・事前に『世界の為に』と承認を求められたとしたら・・・やっぱり断る事は出来なかったよ・・・)

 

今までの事を理解した。

 

シン「・・・分かりました。謝罪は受け入れますから、頭を上げて下さい。」

 

メリダ「一応保護者として私からも謝とっくよ。人の迷惑を顧みない小娘が迷惑掛けたね。」

 

そう言ってエカテリーナのお尻を叩いた。

 

”パチン!”

 

エカテリーナ「ひゃん!?」

 

リチャード「メリダ止せ。彼女も反省しているんだから。」

 

シン「・・・!?」

 

タクト(おぉ、良い音。)

 

全員(保護者!?小娘!?・・・と言うか今・・・導師様・・・教皇猊下の尻を叩いた・・・!?そして大司祭様・・・教皇猊下を彼女って言った・・・!?)

 

エカテリーナ「ったぁい・・・」

 

シン「・・・ねえ婆ちゃん、ちょっと訊きたいんだけど・・・爺ちゃんと婆ちゃんとリチャードおじさんとレイチェルおばさんと教皇猊下の関係って一体・・・?」

 

メリダ「共に旅をした仲だよ。大昔の話だけどね。」

 

全員「ええ〜〜〜〜〜〜!!??」

 

タクト(この反応、どうやら知らなかったみたいだな。)

 

招待客C(エ・・・エカテリーナ教皇猊下とエルスのアーロン大統領・・・それに導師様と賢者様と大司祭様と天士様にそんな繋がりが・・・!?)

 

ジークフリード(知ってたかよ!?)

 

クリスティーナ(いえ・・・陛下の過去だけは聞いてはいましたけど・・・)

 

エカテリーナ「弟子入りした当時はこんなに厳しい人だとは夢にも思わなかったわ・・・」

 

アーロン「俺もや。何回頭の形変わる程叩かれたか分からへんわ・・・」

 

ミッシェル「因みにシン。私も陛下の護衛として、その一行に参加してたんだぞ?」

 

シン「嘘ぉ!?ミッシェルさんまで!?」

 

マリア「じゃあタクトは?何でさっき教皇猊下にタメ口で返したの!?」

 

タクト「魔人領突入するあの日、トイレへ行ったって俺言ってたよな?」

 

マリア「え、えぇ。」

 

タクト「あれは嘘で。実は、リチャードとレイチェルに会ったんだ。」

 

マリア「ええ!?」

 

タクト「2人からエカテリーナの事を詳しく聞かせてくれてな。」

 

マリア「じゃあ何でトイレへ行ったって嘘言ったの!?」

 

タクト「いきなりあんな話してたら、俺が嘘吐いてるって思われちゃうだろ?だから黙ってたんだよ。」

 

アリス「シン君と言い・・・剣聖様と言い・・・教皇猊下やアーロン大統領と言い・・・」

 

マリア「メリダ様達に関わる人物って、皆とんでもない有名人になってるのね・・・」

 

アリス「これ・・・ある意味本当に凄いのは導師様なんじゃ・・・」

 

マリア・トール・マーク「しぃっ!!」

 

エカテリーナ「・・・ねえシン君、やっぱり私の事『教皇様』じゃなくて名前で呼んで欲しいわ。師匠のお孫さんに様付けで呼ばれると、何とも言えない気分になるのよ。」

 

シン「・・・はぁ、まぁそこまで言われるなら俺は別に・・・」

 

彼女がシンに自分をエカテリーナって呼んで欲しいのには、ある理由がある。

 

アリス「・・・ねぇメリダ様。それにマーリン様。何てゆーか・・・凄く根本的な質問があるんですけど・・・」

 

メリダ「ん?何だいアリス?」

 

アリス「・・・アザレア様はお2人の娘さんなんですよね?」

 

アザレア「えぇ、そうだけど。」

 

そこでアリスが、ある質問を言った。

 

 

 

 

 

 

アリス「何でお2人って、シン君の事を『息子』ではなく『孫』として育てたんですか?」

 

 

 

 

 

 

この言葉に7人が黙り込み、周囲にとてつもない空気が蔓延した。

 

マリア(・・・!?何!?この急に張り詰めた空気・・・!?)

 

アリス「そりゃまあ年齢的にだっちかって言うと・・・もがっ!?」

 

マリア(ア、アンタ!!それ以上余計な事言わなくて良いから!!!)

 

シシリー「シン君・・・」

 

シン「・・・」

 

メリダ「・・・まあ、色々あるさね。」

 

アザレア「色々とね・・・」

 

リチャード・レイチェル「・・・・」

 

ディセウム「・・・さ、さぁ!我々の話はここまでにしよう!!今日の主役はシン君達だ!盛り上げて行こうではないか!!」

 

 

 

 

その後も合同パーティーは盛り上がりを見せた。

 

ディセウム「そうだ!タクト君、君にプレゼントがあるんだ。」

 

タクト「俺に?」

 

ディセウム「君が設計した家が完成したんだ!」

 

タクト「本当か!!何て良いタイミング!!」

 

シン「え!?タクト、家造ったの!?」

 

タクト「だって毎日お前の家で過ごしてる内に気が滅入ってしまったらどうすんだよ。」

 

シン「いや俺に責任押し付けなくても・・・」

 

タクト「だから皆には内緒で家を建築したんだ。陛下から複数の使用人を手配予定だ。」

 

 

 

 

 

 

廊下。酔ってるアーロンとエカテリーナが歩いている。

 

アーロン「うぃっく・・・何処行くんやカーチェ?飲まへんのか?」

 

エカテリーナ「あなたは付いて来なくて良いわよ。ん?」

 

ベランダにマーリンとメリダが立っていた。

 

エカテリーナ「ここに居たんですね。」

 

メリダ「小娘・・・」

 

エカテリーナ「居た堪れなくなって、会場を離れたんですか?」

 

メリダ「・・・どう言う意味だい?」

 

エカテリーナ「先程のアリスさんの質問。先生も師匠も、まだシン君に秘密にしている事がありますよね?」

 

果たして2人が隠してる秘密とは・・・

 

『To Be Continued・・・』




キャスト

タクト=クリスティ:萩谷慧悟

シン=ウォルフォード:小林裕介
シシリー=フォン=クロード:本泉莉奈
マリア=フォン=メッシーナ:若井友希
アリス=コーナー:久保田未夢
トール=フォン=フレーゲル:志田有彩
リン=ヒューズ:山口愛
ユーリ=カールトン:長妻樹里
トニー=フレイド:小林千晃
ユリウス=フォン=リッテンハイム:河本啓佑
マーク=ビーン:葉山翔太
オリビア=ストーン:佐藤沙耶

リオ:土岐隼一
デイジー:寿美菜子
ナージャ=オブシディアン:斉藤朱夏
ケイティ=グレイス:山崎はるか
グレア:高橋李依
ローランド:山本和臣
ジュリアン=フィッツバード:小松未可子
ジネヴラ:小宮有紗

マーリン=ウォルフォード:屋良有作
メリダ=ボーウェン:高島雅羅
アザレア=ウォルフォード:新谷良子
リチャード=ラドクリフ:堀内賢雄
レイチェル=ラドクリフ:白鳥由里
アリア=フォン=ストラディウス:坂本真綾
ディセウム=フォン=アールスハイド:星野充昭
セシル=フォン=クロード:田坂浩樹
アイリーン=フォン=クロード:岡本麻弥
マルティナ=フォン=メッシーナ:浅野真澄
アドルフ=フォン=メッシーナ:吉野裕行
ミッシェル=コーリング:川原慶久
マリーカ:難波佑香
エスタ:島袋美由利

ジークフリード=マルケス:金子誠
クリスティーナ=ヘイデン:古賀葵
ミランダ=ウォーレス:吉七味。

ニルス=ラドクリフ:寺島拓篤
モニカ=ラドクリフ:佐藤聡美
マナミア=ラドクリフ:関根瞳

ハンナ=グリント:伊波杏樹

アズマ:榎木淳弥
シイナ:内田彩
ナナセ:白石晴香
カオル:国立幸
マモル:山谷祥生
タカオ:石谷春貴
セイラ:今井麻美

マチ:逢田梨香子
ヨーコ:福原綾香
アキ:南條愛乃
サヨ:影山灯

カレン=フォン=クレイン:寺崎裕香
サラ=フォン=キャンベル:大橋彩香
リリア=ジャクソン:大久保瑠美

アーロン=ゼニス:内田直哉

ベルゼ=クラスティール:安済知佳

男:増岡大介
  狩野翔
  駒田航

エカテリーナ=フォン=プロイセン:斎藤千和





次回予告

もう1つの誕生日プレゼントは、タクトの新しい家・クリスティ邸。そこで二次会を行われ、タクトが自分の過去を語った。

次回ウルトラマンティガ

戦士の過去

お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。