ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
第45話「魔人大戦争」
遅れているのはアリスとリンのみとなっているアルティメット・マジシャンズ。
アウグスト「全員揃っているか?」
シン「いや・・・2人程まだだな。」
タクト「アリスとリンが遅れてるな。」
アウグスト「・・・全く・・・」
他の皆を見ると、全員覚悟を決めた表情を表している。
アウグスト「・・・フム。それぞれ一皮剥けたと見えるな。それよりも・・・ミランダ=ウォーレス。随分緊張しているようだが・・・大丈夫か?」
ミランダ「ッ!は、は、はいっ・・・!!」
トニー「まさかマナミア様と一緒にミランダも
トール「驚きましたよ。」
マリア「平気ですって。私の頼れる相棒ですよ殿下。」
マナミア「そして、私の大切な友ですから。」
マリア「それに、見て下さいよこのコ。この事シンとタクトに伝えたら、事前に私達と同様の性能を持った装備を用意してくれたんですよ。こうなりゃもう百人力ですって。」
彼女は、シンとタクトから特注の装備を身に付けている。
アウグスト「心配するな。別に危惧している訳ではない。話を聞いた通りなら、充分に最前線で戦える戦力だろう。期待しているぞウォーレス。共に魔人を討伐し、世界を救おう。」
ミランダ「ありがたきお言葉。世界の為・・・延いては我らが祖国の為に。この剣に誓って全力で戦わせて戴きます。アウグスト王太子殿下。」
マリア「・・・硬いよアンタ。」
ミランダ「だっ・・・!だって王族よ相手は・・・!」
マナミア「緊張なさらないで。もっと気軽に。」
ミランダ「マナミア様まで・・・!」
レベッカ「マリア先輩!私も全力で戦いますので、お願いします!」
マリア「期待しているわ。レベッカ。」
アウグスト「それに期待と言えば・・・以前とは様相が異なる者はウォーレス以外にもまだ居るしな。」
ユーリは魔道具を備えたホルスターを腰に身に付け、ユリウスは特製のガントレットを両手に装着している。
タクト「頼もしいな。ユーリとユリウス。フェオンもどうだ?」
フェオン「ええ。バッチリよ。」
そしてフェオンも、タクトが完全防御を付与した戦士のマントを羽織ってる。
フェオン「完全防御が付与されたマント。ありがたく使わせて貰うわ。」
グレア「ピンチになった時は私が支援するから安心して。出産後は大変そうだからね。」
フェオン「ええ。」
数日前。フェオンは第一子の出産を終えたばかり。
レオナ「デリックもどう?」
デリック「これまでの特訓が身に沁みている。全力で行ける。」
ケイティ「オリビア、脱退を考えてたってマークから聞いたけど、大丈夫?」
オリビア「もう私は決めたんです。ここで逃げ出すのはダメだって。」
ケイティ「そっか。ならば私は、マークとオリビアの未来の援護をしますかな。」
マーク「ケイティさん。」
ナージャ「私も一緒よ。私は兄さんを取り戻したい。だから。」
マーク「はい。俺達で頑張りましょう!」
シン(シュトローム・・・!いや、オリベイラ!お前が俺達に与えた1ヶ月間・・・ムダにした奴は1人も居ないぜ・・・!)
アウグスト「さぁ、ドミニクが号令を掛ける前に我々も・・・」
???「ちょっと待ったぁーッ!!」
上空からゲートが開き、2人の人物が降着した。
???「魔人の事で・・・お困りなら!!」
全員「?」
レッド「私達キューティツインが!!力になってあげちゃうよ!!」
キューティツインのアリスとリンが遅れて合流した。
アウグスト「いいから早く配置に就け。コーナー。ヒューズ。」
アリス「え"え"え"!?何でバレてんのーっ!?」
アウグスト「私なら最初から知っているぞ。・・・と言うか、既に全員知らせてある。」
タクト「衛士隊の皆も把握済みだ。」
アリス「いやあぁぁぁぁぁもおぉ!!」
タクト「緊張感ねぇな。」
シン「つーかお前ら、まさか1ヶ月前と違うのその格好だけじゃないだろうな?」
アリス「なワケないじゃん。ちゃんと特訓したもんね。そう。この
リン「そういんかむ!!だったんだよ。重要なのは。」
アリス「いんかむ!!まあ本当便利だよいんかむはね!!」
シン「インカムインカムうるせーな。」
タクト「インカムって言いたいだけだろ。」
気を取り直して、全員が配置に付いた。
アウグスト「タクト。」
タクト「ああ。グレア。」
グレア「任せて!」
右手を上げて、信号弾を上げた。
信号弾を確認したドミニクが号令を掛けた。
ドミニク「全員準備は良いか!!いよいよこの時が来た!!我々人類が平和を手にする為の最終決戦だ!!相手は大量の災害級!!そして魔人の精鋭達だ!!だが臆する事はない!!諸君らはそれに対抗する術を持っている!!そして、それを与えてくれた救世の英雄が付いている!!自信を持て!!我らで世界を救うのだ!!」
”ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!”
シュトローム『・・・フフ・・・随分と勇ましいですねぇ。』
ドミニク「オリバー=シュトローム・・・!!」
突然、シュトロームの声が聞こえた。
ジークフリード「・・・この声の主が・・・」
クリスティーナ「魔人の首魁ですか・・・!!」
タクト(いや、あれはオリベイラだ。)
アウグスト「何故、このタイミングで・・・」
シン「・・・」
シュトローム『ようやくこの時が来ましたねぇ。待ち兼ねましたよ。見慣れた面々は勢揃いしているようで何よりです。恐れをなして逃げ出す者は居なかったようですね。ですがまぁ、怯えて祖国で縮こまっている方が、ほんの少しは寿命が延びたかも知れませんよ。何故なら、ただの1人たりとも、ここから生かして帰す気は私にはありませんからね。そう、国の重要人物達も。次代を担う王太子も。妹と騙る女も。あなた方の言う救世の英雄と超古代の戦士も。その婚約者である救いの聖女と女も。1人残らず、我々の手で葬り去って差し上げましょう。』
兵士達が一気に不安に満ちてしまった。
ルーパー(・・・マズいな・・・上がりかけた士気が・・・)
カートゥーン(面白ェヤローだ。絶頂からどん底に叩き落とす事で、少なくとも半端な連中の士気はさっき以上には上がらねぇ。)
シュトローム『壁の破壊はあなた方にお任せしますよ。その方が色々と都合が良いでしょう。では・・・私は帝城にてお待ちしています。』
この事を最後に、シュトロームの声が消えた。
トール「相変わらずですねシュトロームは・・・」
アウグスト「真面目なのか、こちらをおちょくっているのか・・・」
ユーリ「ただ・・・」
トニー「うん。・・・1個だけ、余計な事言っちゃったねぇ。」
そう、シュトロームは気付いていなかった。タクトとシンに対して言ってはいけない言葉を言った事を。
帝城。
シュトローム「ハァ・・・ハァ・・・!余計な事を・・・!」
実体のない存在「これで人間共の戦意が落ちるはず。最早我々に勝てる術は無かろう。」
シュトローム「だが・・・彼等なら・・・!ウォルフォード君とクリスティ君なら・・・!」
実体のない存在「ん?」
土壁の外。
アウグスト「・・・では予定通り土壁を・・・」
タクト・シン「待てオーグ!」
シン「俺にもアイツに”挨拶”させろ!」
タクト「俺もだ!」
兵士(今の声が・・・魔人の首魁・・・シュトローム・・・)
兵士(何と言う冷ややかで感情のない・・・)
兵士(1人残らず我々を・・・)
兵士(やはり魔人達も本気で・・・)
兵士(ほ・・・本当に勝てるのか・・・我々人類は・・・)
兵士「・・・おい、あれは・・・」
彼らが見たのは、ドミニクの所へ向かうタクトとシンだった。
アリス「あ〜〜〜・・・キレてるキレてる。」
マリア「シシリーとフェオンの事になるとすぐアレよ。」
アウグスト「何時もあれ程言っていると言うのに・・・」
タクト「ドミニク総長。」
ドミニク「ぅむ!?ど・・・どうした?」
タクト「土壁に開ける穴。方向はこのまま真っ直ぐ。幅は20から30メートル位で良いか?」
ドミニク「ん?ああ・・・それで構わんが・・・一体何を・・・」
タクト「許可が出た。行くぞ。」
シン「ああ。」
2人の壁の前に立ち止まる。
リン「・・・・」
アリス「シン君?タクト君?」
フェオン「一体何を?」
アウグスト「・・・彼奴らまさか・・・!」
シン「こっちからの挨拶代わりだ!!」
魔力を集め始める。
タクト「ありがたく受け取れ!」
ハンドスラッシュのエネルギーを集束する。
全員「!?」
シン(『詠唱』に魔力を乗せる。まずは集めた魔力を・・・)
タクト(ハンドスラッシュのエネルギーを集め、このまま形成させる!)
シン『可燃性物質。変換。』
トール「あれは・・・言霊!!」
アリス「つまりシン君の詠唱・・・!!」
シン『圧縮!!圧縮!!圧縮!!圧縮!!』
可燃性物質に変換された魔力が限界まで圧縮される。
タクト「・・・・・!!!」
ハンドスラッシュのエネルギーを限界まで集める。
シン『範囲!指定!』
タクト「タァッ!!!」
シン「ファイア!!!」
ハンドスラッシュと可燃性物質の魔法弾が同時に放たれ、土壁を貫き、無数の災害級達を巻き込ませ、巨大な穴が開かれた。
ジークフリート「あ・・・な・・・」
イザベラ「す・・・凄い・・・!」
エミリー「2人の本気が見れた気するぞ・・・」
ドミニク「な・・・何・・・と言う威力・・・土壁を撃ち抜いた上に、城壁まで到達させるとは・・・」
帝城。
シュトローム「ウォルフォード君・・・クリスティ君・・・」
実体のない存在『アハハハハ!実に面白い事をするものだな!シン=ウォルフォードにタクト=クリスティ!あの2人はまだまだ私達を楽しませてくれるだろう。奴らが来るまで首を長くして待とう。』
シュトローム「クッ・・・!」
帝城・バルコニー。
ベルゼ「ホエ〜!すっごい威力!これは面白くなりそうだね。っと、その前にアレを探さなきゃだね。」
土壁の外。
ユーリ「わあぁ!何だか今まで以上にキレのある魔法だったんじゃなぁい?」
トニー「僕らの進む『道』をしっかり作ってくれたよ。」
アリス「・・・と言うか今の・・・違うよシン君!何か違う!」
シン「どわっ!?なな何だよ!?」
タクト「何だいきなり!?」
アリス「今の・・・詠唱!?単語並べただけじゃん!!」
シン「ま・・・まぁな。アリスも言ってたろ?詠唱内容は割と適当だったって。結局の所、自分の中でしっかりイメージが出来てそれを口にしたなら、”言霊”の効果は充分に発揮出来るんだよ。」
アリス「ほぇ・・・そうなんだ・・・」
マリア「でも確かにそれで良いなら、その方が楽よね。色々と。」
アウグスト(ああ・・・こうやってまた世の魔法形態を変えていくんだ彼奴は・・・)
シシリー(フェオンさん。)
フェオン(何?)
シシリー(あの魔法は凄い威力だったけど・・・今のはあの夜に見た魔法とは違います・・・)
フェオン(そうね。あれはさっきの魔法より凄かった・・・じゃあ今のは、シンの小手調?)
壁の中の災害級達が一斉にこっちを見た。
トール「殿下。魔物が動き出しました。」
アウグスト「・・・よし!皆準備は良いな?帝都への道が塞がれる前に行くぞ!!」
アルティメット・マジシャンズが一斉に突入した。
ドミニク「いよいよ魔物共がこちらへ来るぞ!!1匹足りとも逃さず討伐せよ!!」
兵士「見たかよ・・・御使い様と戦士様のあの魔法・・・」
兵士「ああ!桁違いだぜ!」
兵士「やっぱり凄えよアルティメット・マジシャンズは・・・!」
兵士「これなら勝てるぜ魔人に・・・!」
兵士「そうだ!彼らなら必ずやってくれる!!我々は我々のすべき事を全力でやるだけだ!!!」
一斉に兵士達が突入した。
ドミニク「フッ・・・ウォルフォード君とクリスティ君は我々の士気まで呼び戻してくれたようだ。」
レア「よぉし!レア達も行くぞ!!」
アンナ「うん!!」
イザベラ「私達も行きましょう!」
エミリー「ああ!行くぞヒナ!イザベラ!」
ヒナ「はい!行きましょう!」
グレア「支援は任せて!」
ティオ「僕も付いてるから!」
エミリー達も突入する。
帝都へ突入したアルティメット・マジシャンズの前に、災害級達が立ちはだかる。
デリック「歓迎の出迎えか!」
アウグスト「魔物は無視しろ!連合軍を信じて前だけ見て進め!!」
タクト「行くぞ!!」
スパークレンスの光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。
ティガ「タァッ!!」
そのまま帝都へ飛翔する。
帝都へ突入するアルティメット・マジシャンズと同時に。
兵士「う・・・!!」
壁を破壊された事で、帝都の災害級達が壁の外へ這い出た。
兵士「これが・・・超災害級・・・!!」
兵士「ば・・・化け物だ・・・!!」
超災害級を目の当たりにした兵士達だが。
アズマ「狼狽えるな!!俺達には
前に出た衛士隊が、バイブレーションソードへ改造された剣を握った。
アズマ「シイナ!ナナセ!行くぞ!」
シイナ・ナナセ「はい!!」
3人が飛び出し、熊の魔物を細切れに切断した。
兵士「うおぉ!あのデカい魔物を一瞬で細切れに・・・!!」
兵士「流石御使い様にその力を与えられるだけあるな!」
シイナ「あなた達!油断はダメよ!」
ナナセ「魔物はさっきのだけじゃないわ!!」
続々と災害級が這い出た。
兵士「くっ・・・!大きさが劣るとは言え、此奴等も災害級・・・!!」
するとクリスティーナとライナーが飛び出し、狼の災害級2頭の首を切断した。
クリスティーナ「流石ですね。ライナー。」
ライナー「クリスティーナ様も。」
クリスティーナ「壁の穴から1度通過出来る数は決まっています!後れを取らぬよう確実に仕留めていきますよ!!」
兵士「うおぉ!!クリスティーナ様!!ライナー!!続くぞお前らぁ!!」
しかし。
兵士「おい!!」
大猿の災害級達が壁をよじ登って現れた。
兵士「お・・・大猿の災害級・・・!!」
兵士「壁を登って来やがった!!」
大猿の災害級『アギャア!!!』
兵士「ちいっ!まさかあんな場所から・・・!!」
後ろから現れた。
ガラン「どけ。」
そこにガラン達羊飼いが前に立ち、迫り来る大猿の災害級の胴体をハルバードで一刀両断した。
ガラン「けっ。準備運動にもなりゃしねェ。」
兵士「ガラン!!」
兵士「よォし!俺らも行くぜ!!」
ガラン(・・・使ってみて分かる。確かにこりゃあ恐ろしい武器だ。)
ジークフリード「接近戦の兵士達と衛士隊達は大活躍ッスね!俺らの出番ありゃしねー!」
ルーパー「各国とも最前線にバイブレーションソード所有者を配置しているからな。当面は奴らだけで凌げるんじゃねーか?」
ティオ「ルーパー!!」
偵察へ向かったティオが戻って来た。
ルーパー「どうしたティオ?」
ティオ「ドミニクから伝令だよ!!大猿に山羊などの絶壁を登れる魔物が次々と出て来てるよ!地上到達前に魔法で応戦せよとの命令が下りたよ!!」
ルーパー「よし来たぁ!行くぞ野郎共ォ!!」
エミリー「ルーパー団長!私達も手伝うぞ!」
ルーパー「いや、君達は帝都へ向かってくれ!」
ジークフリード「ここは俺達が食い止める!」
ティオ「僕も魔法師団と一緒に食い止める!」
エミリー「分かった。皆行くぞ!!」
帝都へ走るエミリー達。
壁の外では、兵士や魔法師団達が応戦してる。
ハンナ「くっ!多過ぎるよこれ!」
ウェンディ「気を抜けちゃダメよハンナ!」
???「そうよ!私達で出来る限り食い止めるのよ!」
ハンナ「分かってるよ!ウェンディ姉ちゃん!ステイシー姉ちゃん!」
ステイシー「私達マジックシスターズの力、見せてあげるわ!」
テッサ「ヤァッ!!」
イルゼ「ハァッ!!」
カーラ「トォッ!!」
盗賊団クレージュとシエル。
ミカ「うへぇ!うじゃうじゃ居るよ!」
マチ「ミカ!後ろ!」
ミカ「はいよっと!」
後ろから迫り来る山羊の災害級をジャンプして避け、ナイフで頭部を細切れにした。
ユイ「相変わらずミカは凄いな〜。」
ケイ「私達の出番無くなるかもね〜。」
ミカ「ちょっとそこ!サボってないで戦いなさい!!」
ユイ・ケイ「は〜い!」
アキ・ヨーコ「ヤアアァァァ!!」
サヨを狙う大猿の災害級を、アキとヨーコが切断した。
アキ「サヨ、大丈夫?」
サヨ「ありがとうございます!」
ヨーコ「私達を休ませる気は無さそうね。」
別の場所では、ジュリアンとジネヴラとラスティー、レオンとソフィーが災害級達と戦ってる。
ジュリアン「流石元帝都のレジスタンスの実力だね。」
ラスティー「これ位朝飯前さ。」
ジネヴラ「ニャニャニャニャ!!!」
高速移動で災害級を翻弄させる。
ジネヴラ「2人共今よ!!」
レオン・ソフィー「ハアアァァァァァ!!!」
剛拳で災害級の頭部を陥没させた。
更には。
アザレア「行くわよヴァーテル!」
ヴァーテル「ええ!」
アザレア「そこっ!」
ヴァーテル「ハァッ!!」
魔法と剣で災害級達を討伐し続ける。
ヴァーテル「流石ね。シンの叔母は。」
兵士「・・・・」
カートゥーン「オイ。ちょっと1匹こっちに寄越せ。」
1匹の災害級がカートゥーンに向かって迫る。カートゥーンはバイブレーションソードで災害級を細切れに切断した。
兵士「おお!カートゥーン長官!!」
カートゥーン(たまんねェなコレ・・・魔法いらずじゃねぇか。俺まで『チート能力』得た気分だぜ。終戦後には剣の付与は全て解除される・・・つーか、1本や2本くすねた所で世界をひっくり返す程の力は得られねェ。だったら解き明かすしかねぇよなぁ。この戦いの最中に・・・この剣の秘密を・・・)
帝都に侵入したエミリー達。
エミリー「レア!カサンドラ!行くぞ!」
レア「おう!レア達の力を思い知れ!!」
カサンドラ「私達で世界を救います!!」
エミリー・レア・カサンドラ「ヤアアァァァァ!!!」
太刀と旋刃盤と双剣で、周囲の災害級達を倒し続ける。
イザベラ「えいっ!!」
蔦の魔法で災害級を束縛する。
イザベラ「アンナさん!」
アンナ「はい!そこです!」
クロスボウで、束縛された災害級の眉間を突き刺した。
ヒナ「ーーーーーーー!」
詠唱を唱えて、周囲の災害級を凍結させた。
ティオ「・・・・」
竪琴を奏でて、風の刃で災害級達の首を切断した。
エミリー「粗方倒したが、数が多い・・・!」
アンナ「私達ではどうする事も・・・!」
???「お困りのようだな!」
全員「!?」
そこに、2つの影が現れて災害級3体を討伐した。
カルマ「助太刀に来たぜ。」
ルブラ「相変わらず凄いなお前ら。」
レア「カルマ!ルブラ!」
???「ハァッ!!」
更に4つの影が、災害級達を討伐した。
カオル「僕達を忘れて貰ったら困るな。」
エミリー「カオル達か!」
衛士隊のボンボン隊も駆け付けた。
ルブラ「これだけの数、俺達が加勢したお陰で楽になるか?」
レア「だな。ルブラ、行くぞ!」
ルブラ「ああ!行くぜレア!」
カルマ「アンナ、援護を頼む。」
アンナ「はいカルマさん。」
カオル「行くよセイラ!」
セイラ「行きましょう!」
エミリー「行けるか?タカオ。」
タカオ「エミリー殿。当然です。」
マモル「ヒナさん、背中を預けてくれますか?」
ヒナ「はい。マモルさん行きましょう!」
一方アルティメット・マジシャンズは。
シン「城壁跡だ!この先が帝都か!!」
城壁跡を通り、無事に帝都に到達した。
ティガ「よし、無事に着いたな。」
ミランダ(ひぇぇ・・・ジェットブーツ無かったら絶対付いて行けなかったわ・・・)
マリア「・・・魔物・・・私達を追って来ませんね。」
アウグスト「恐らくシュトロームにそのように操作されているのだろう。魔物共は飽く迄連合軍の足止め。我々の命を脅かしに来るのはやはり魔人の精鋭達だ。」
デリック「お前達だけじゃなく、裏切りの俺を本気で殺しに来るだろうな。」
オリビア「・・・・・・!」
そんな中、オリビアが索敵魔法で帝都を調べた。
オリビア「・・・殿下。魔人達は・・・帝都内でかなり疎に散っているみたいです。」
アウグスト「っ!索敵か・・・早いなストーン。」
シン「どう言うつもりだ?彼奴ら・・・」
デリック「俺達の分散が目的だろうな。想定内だが。」
アウグスト「出来ればシュトロームの居る帝城を目指しつつ、魔人を殲滅したかったが・・・敵の配置に合わせて我々が動くしかあるまい。奴らにとっても、我々にとっても、『相手の殲滅』はこの戦いの絶対条件だからな。」
全員「・・・・・」
アウグスト「ここで一旦分かれよう。それぞれ魔人共を捜し出し討伐を目指せ。ただしシン、タクト。お前達は別で一緒に行動しろ。」
シン「!」
ティガ「オーグ?」
アウグスト「ここから真っ直ぐ帝城を目指せ。お前が見るべき相手は、シュトロームただ1人だ。」
フェオン「私達の事は大丈夫よ。」
グレア「私達は後で行くから。」
仲間達がティガとシンを見る。
シン「・・・分かった。皆、必ず生き残って、帝城で再会しようぜ。」
ティガ「俺達はお前達を信じてる。」
アリス(この戦いで万が一の事が起こっても、あの時のようにシン君とタクト君の助けはない。だけど、それで良い。『誰かが助けてくれる』なんて考えを持っていては、この戦いに勝てはしない。全力で、ぶつかるのみ・・・!!)
心の中でアリスがそう意気込んでいると、デリックが口を開いた。
デリック「そうだ、お前達にアウグストが1つ言いたい事がある。」
全員「?」
アウグスト「1つ朗報・・・と言うか、可能性の話をしておく。確証は無いし、下手な期待を持たぬようこれまでデリックと共に伏せていたが。」
デリック「奴ら魔人には、治癒魔法は不可能だ。」
トール「・・・!え!?」
マリア「そうなの!?」
デリック「飽く迄憶測だ。この前の魔人達との戦いで、シンが腕を切り落としたフィンと言う魔人に対し、誰も治癒魔法を使う素振りを見せなかった。」
アウグスト「得手不得手はあれども、あれだけの実力者が揃っていて、治癒魔法が使えないとは思えん。・・・にも関わらず、奴らがそれを放置したのは・・・」
トニー「・・・と言うかそもそも、これまでの戦いで魔人が魔法で治癒するのを誰か見た事は?」
今までの魔人の戦いで、魔人が治癒魔法を使う光景を見たのは誰も居ない。
シン「多分、その仮説は当たってるよ。昔1度魔物を試した事がある。その時も・・・魔物の傷を治癒する事は出来なかった。生物は魔物化する事で大きく魔力の質が変容する。純粋な魔力で相手の魔力に働き掛けて治癒を促すと言う方法は、魔物には通じなくなってしまうんだろう。」
マリア「・・・それって・・・つまり・・・」
アウグスト「ああ。相手を仕留めきれずとも、致命傷さえ与えてしまえれば、その魔人は討伐したと同意だと言う事だ。」
魔人の新たな発見が見出された。
マリア「・・・普通だったら、僅かな差かも知れないけど。」
トニー「拮抗した実力者相手にその事実は・・・かなりデカいね・・・!!」
マリア「ん?そう言えばベルゼって腕を切り落とされて、義手を着けていたよね?まさか義手のストックはまだあるんじゃ?」
ティガ「その可能性がありそうだ。シンに腕を切り落とされた魔人も義手を着けてるだろう。」
アウグスト「話は以上だ。では行くとしよう。」
全員「はい!!!」
それぞれ散開して斥候魔人の討伐に向かう。
シン「!」
そんな中、オリビアとケイティはマークと分かれて2人行動に移った。
シン(珍しいな。オリビアとマークとケイティ、3人で動くじゃないんだ。)
ユリウス「我々の立場的に、殿下とデリック殿とレオナ殿を行かせて大丈夫で御座るか?」
トール「それが殿下御自身からの命令ですから、仕方ありません。デリック殿は殿下と共に戦った事がありますから。それに、我々の同行を阻むと言う事は・・・ひっくり返せばそれは・・・殿下の絶対的な自信の現れのように思えますしね。」
帝城は、アールスハイドの王城と違い山手側、つまり帝都最奥に位置している。魔人を討伐しながらの移動を考えれば、ある意味それぞれが互いの動きを把握しやすい。
ティガとシンは、フェオンとシシリーと同行している。
シシリー「・・・!」
数分前。
アウグスト『クロード。フェオン。シンとタクトの関係上、お前達は敵に狙われやすい立場にある。戦場では基本的に2人に同行し、彼奴らのフォローに徹してやってくれ。』
シシリー(殿下は仰っていたけど・・・厳しいこの戦いで・・・全員が最後まで無事で居られるとは思えない。救助が必要なメンバが出たなら・・・その時は・・・)
一方マリア・ミランダ・マナミア組。
ミランダ「・・・廃墟ばかりね・・・当たり前だけど。」
マナミア「殆ど白骨化した遺体が転がっていますね。」
マリア「本当・・・少し前まで人が暮らしていたとは思えない光景ですね。今更言うのも何だけど、そうやって帝都の人間を残らず虐殺したのが、これから私達が戦う相手よ・・・!!」
ミランダ「・・・!」
マリア(・・・!!魔力反応・・・!!右後方の建物に2体・・・左瓦礫裏にも・・・2体・・・!!挟み撃ちか!)
索敵魔法が近くの魔人達を感知した。
マリア「ミランダ。敵がこっちを狙ってる。」
ミランダ「!!!」
マリア「合図で魔道具の障壁展開して。」
ミランダ「分かった。」
マリア「マナミア様は私達の後ろへ下がって下さい。」
マナミア「分かりました。」
マリア「3・・・2・・・1!今!!!!!!」
2人が障壁展開して魔法弾を防いだ。
マリア「不意打ちなんて小狡い手が今更通じると思ってんの!?さっさと出て来なさいよ!!」
4体の魔人達が降りて来た。
魔人A「生意気な女だな。後悔させてやるぜ。」
魔人B「この”魔都”に踏み入った事をな・・・!!」
マリア「わぁ。小物臭いセリフ♡」
マナミア「あなた達には、少しお仕置きが必要ですね。」
周囲の魔人の状況を確認。
マリア(武器所持は無し・・・恐らくは魔法メインの魔人・・・だとすれば、外せば味方に着弾するリスクがある。今の配置は向こうにとっても望むものじゃないはず・・・)
マナミア(マリア、どうしますか?)
マリア(このまま片側に集中攻撃を仕掛けつつ、まずは魔人の数を減らしましょう。ミランダとマナミア様による接近攻撃が可能になった今なら・・・行けます!)
マナミア(了解しました。)
マリア(ミランダ、まずは私が牽制するから・・・え?)
本物の魔人を目の当たりにしたミランダが震えている。
マリア「え!?ちょっとアンタ・・・大丈夫!?」
マナミア「ミランダ!気を確かに!」
ミランダ(マリアとマナミア様が何か言ってる・・・頭に・・・な・・・何も入って来ない・・・ああ・・・魔人だ・・・私の目の前に居るのは・・・紛れもなく、あの時と同じ・・・)
彼女は、本物の魔人の威圧に押されパニックを起こしていた。
マリア(完全に魔人の魔力に当てられてる・・・無理もないか・・・私達とは対等して来た魔人の数が違うんだから・・・)
魔人A「・・・オイ。あの2人の女誰だよ?」
魔人B「情報にねぇな・・・姿格好からしても、アルティメット・マジシャンズじゃなさそうだが。」
マナミア(私達の事は、魔人達のリストに入ってないみたいですね。)
マリア(まぁそうでしょうね。いきなり抜擢されたんですから。)
魔人A「ま、いーや。コイツら片付けてさっさと次だ。」
マリア「・・・!!ミランダ!!」
ミランダ「え・・・あ・・・」
魔人が魔法弾を放った。
マリア「くぅっ!!」
ミランダの前に立ち、魔法障壁で防いだ。
マナミア「っ!!」
後ろの2体の魔人に気付いた。
マナミア「マリア!!」
マリア「っ!!」
身体能力を発動し、2人を抱えて避けて退散した。
魔人A「はっ!傑作だな!魔法師が身体能力で魔法避けてやがる!」
魔人B「さっさとおそのお荷物見捨てた方が良いんじゃねェかぁ!!」
退散した3人。するとミランダが。
ミランダ「マ・・・マリア・・・マナミア様・・・!ダメだ・・・私・・・身体が・・・せ・・・せめて2人だけでも・・・ここから・・・」
弱気になるミランダに、マリアとマナミアが。
”バチィン!!!!”
マリアがミランダの臀部、マナミアがミランダの頬を引っ叩いた。
ミランダ「いっ・・・たいなぁ!!何すんのよ!!マナミア様まで!!」
マリア「ミランダ。どうして私が殿下でもシシリーでもユーリでもなく、アンタとマナミア様と・・・!!この場に来る事を選んだと思ってんの・・・!!」
マナミア「私達は、あなたと組む事が私達にとって1番心強いと思っているからですよ!!」
ミランダ「・・・・!!」
マリア「忘れてんじゃないわよ・・・!!シンやタクトと出会って1年数ヶ月!私らの中で1番成長したのは、間違いなくアンタなんだからね・・・!!」
ミランダ(・・・そうか・・・そうじゃん!ミッシェル様い言われたからって・・・マリアはマナミア様と一緒に別の誰かを選ぶ事が出来たんだ。少なくともマリアは、私の事を・・・対等な仲間だと思ってくれてる。なのに恐怖で固まって・・・信じてくれた仲間に迷惑掛けて・・・何してんだ私・・・)
追って来た魔人の魔法弾を、マリアが魔法障壁で防いだ。
マリア「このっ!!!!」
魔法弾の散弾を発射。魔人達が魔法障壁で防いだ。
魔人A「お前らの戦術や、情報は可能な限り集めてある。」
魔人B「相手の力量も考えず、無鉄砲に攻撃を仕掛ける・・・1月前と何も変わっていないようだな。」
マリア「・・・・・」
魔人A「それどころか、この人数差でも勝てると踏んでコイツらは分散した訳だろ。」
魔人B「舐めやがって・・・!ボロ雑巾みてェにズダズダにして!!ウォルフォードとクリスティの前にその死体を晒してやる!!!」
ミランダ「・・・・・・・」
まだミランダは恐怖心に陥っている。
マリア(ミランダとマナミア様に被弾させない為には・・・戦闘服じゃなく私自身で障壁を張るしか・・・!!)
魔人A「紙っぺらみてェな障壁だなオイ!!威勢が良いのは口だけかコラァ!!!」
ミランダ(・・・煩い・・・!!私の仲間を・・・友達を・・・馬鹿にするな!!!)
魔人C「面倒くせェ!!俺が直接その首ヘシ折ってやるぜ!!!!」
マリアの背後に魔人が迫る。
マナミア「マリア!!!!」
するとミランダがバスターソードを振り下ろした。そして。
魔人C「・・・あ”!?」
振り下ろしたバスターソードが、魔人の右半身を切断した。
マナミア「ミランダ・・・!?」
魔人A「構えろ!!あの女の剣・・・ただの剣じゃ・・・」
時既に遅し。ミランダがバスターソードを振り下ろし、1体の魔人の胴体を縦に切断した。
魔人A(・・・嘘だろ?あの女・・・あんな距離から・・・!?間合いが・・・剣士の
ミランダ「・・・マナミア様。」
マナミア「・・・はい!」
残る魔人は2人。ミランダとマナミアが向かって走り出す。
マリア「行け・・・!!」
ミランダ・マナミア「っ!!!!」
マナミアの剣とミランダのバスターソードが、魔人2人を一刀両断して討伐した。
ミランダ「・・・はっ・・・はっ・・・」
マナミア「どうですか?魔石で研磨された剣の切れ味を。」
ミランダ「倒・・・せた・・・私・・・ま・・・魔人・・・を・・・」
マリア「人のフォロー無しに勝手に終わらせてんじゃないわよ!」
ミランダ「え?ゴ・・・ゴメン。」
マリア「マナミア様も。」
マナミア「ごめんなさい。」
マリア「ご冗談です。ミランダ、もう大丈夫ね?」
ミランダ「う・・・うん!」
マリア「さぁ!だったらその調子でガンガン行くよ!!親友!!」
ミランダ(・・・親友・・・)
以前。
ミランダ『マリアと少し友好を深める事は出来ましたが・・・このままじゃ胸を張って彼女の友人だなんて・・・』
クリスティーナに言った言葉を思い出した。
ミランダ(ごめん・・・マリア・・・もう足踏みはしない。)
彼女は奮い立った。
ミランダ「マリア!アンタは私の仲間であり、親友だ!!」
マリア「ん?今更何当たり前の事言ってんの?変なコ。」
マナミア「うふふっ。」
同じ頃、帝都に侵入したエミリー達は。
エミリー「クッ!!」
レア「ぐはっ!!」
無数の魔物達に苦戦を強いられていた。
タカオ「数が多い!」
マモル「このままじゃ消耗線になりそうです!」
カオル「怯むな!衛士隊の意地を見せるんだ!!」
1体の魔物がアンナに迫る。
アンナ「っ!!」
カルマ「アンナ!!」
横からカルマが現れ、魔物の首を切断した。
アンナ「カルマさん!」
カルマ「しっかりしろ!」
魔物達がエミリー達を囲んだ。
ヒナ「このままでは・・・!」
カサンドラ「私達・・・!」
魔物達が一斉に突進した。
エミリー「ッ!!」
???「ハァッ!!」
上空から無数の魔法弾が雨のように降り注ぎ、魔物達を討伐した。
カルマ「何だ?」
セイラ「さっきの魔法は?」
エミリー「この魔法・・・まさか!」
???「無事ですか?皆さん。」
そこに、ユエリアンの神子長のティエンフが現れた。
エミリー「ティエンフ様!!」
ティエンフ「お久し振りです皆さん。初めて見るお方も居りますね。」
ナタリー「ヤッホー!」
パドメ「お久し振りです。」
シア「お元気してますか?」
ダイアナ「怪我はなさそうだね。」
レア「おお!ナタリーにパドメか!」
アンナ「シアちゃん!ダイアナさん!」
ローラ・ジェシー・ミウ・リナ・ユリア・ジリオラ「ヤアアアァァァァァァ!!!」
残ってる魔物達をローラ達が討伐した。
ローラ「皆、怪我はない?」
エミリー「ローラか!皆も!」
カルマ「お前達の仲間か?」
ヒナ「ティエンフ様はユエリアンの神子長で、エミリーちゃん達戦士の先生なんです。」
カオル「って事は、フェオン達の師匠?」
ティエンフ「私達だけではありませんよ。各地で他の仲間達も居ます。」
レア「それって・・・」
盗賊団クレージュとシエルの元に。
マチ「まさか、あなた達まで来るとは。」
フラワー盗賊団が駆け付けた。彼女達は戦いながら再会を喜ぶ。
テレサ「久し振りねマチ。ミカ達も。」
ミカ「今まで音沙汰無かったけど、旅続けてたの?」
ロスタリア「そうね。でもロバイト王国でタクト達と再会してね。」
ユイ「あら意外。既に再会済みなんだね。」
ジュリ「はい。」
アリシア「あなた達もアールスハイド王国に住んでるんだね。」
ヨーコ「も?って事はあなた達も住んでるの?」
ライラ「ええ。最近住み始めたの。」
サヨ「なら、この戦いが終わったら再会の祝杯します?」
テレサ「良いわね!じゃあ早くこの戦いを終わらせないとね!」
アキ「じゃあ一気に行くわよ!着いて来れるかな?」
別の場所。リオとデイジーが合流したジュリアンとジネヴラ、ジェレミーとローランドと共に魔物達と戦っている。
リオ「これじゃキリがない!」
デイジー「私達の体力が保たない!」
ジェレミー「面白い。もっと来いや!」
???「お2人さん、その程度でくたばるのか?」
リオ・デイジー「え?」
ジェレミー・ローランド「ん?」
ジュリアン・ジネヴラ「声?」
すると、熊の魔物の頭部から何かが飛び出した。
デイジー「まさか!」
ドノバン「久し振りだなお2人さん。」
リオ「ドノバン!」
ダヴィル・ジョセフ・ファラ・レパード「ヤアアアァァァァ!!!」
更に4人の小人が、周囲の魔物達の目を潰した。
デイジー「ダヴィル!ジョセフ!ファラ!レパード!」
ダヴィル「お久し振りですデイジーさん。リオさん。」
ファラ「相変わらず元気そうね。」
ジョセフ「初めての方達も居るね。」
ジェレミー「小人か。リオ達の知り合いか?」
リオ「うん。ロバイト王国で出会ったんだ。」
デイジー「あれ?レパード、雰囲気変わった?」
レパード「そお?私生まれ変わったのよ。」
以前の大人しい雰囲気から一転、勇ましい雰囲気になってる。
レパード「皆と別れた後、ドノバン達から戦い方を教わったの。」
ドノバン「お前ら、魔物はまだ居るぞ。お喋りはまた後にしろ。」
ローランド「味方なら心強いです。行きましょう!」
レパード「喋る魔物。面白い!」
残ってる魔物達が一斉に襲い掛かる。
ジュリアン「行くよ皆!!」
そしてレオンとソフィーの所では、歌が魔物達を束縛していた。
レオン「あれが噂の聖歌隊。」
ソフィー「歌声が綺麗ね。」
少女聖歌隊の5人が救援に駆け付けていた。
ドロレス「ハァッ!!」
更にドロレスも現れ、魔法で束縛された魔物達の頭部を破壊した。
ビヤン「初めまして!私ビヤンだよ!」
クラージュ「私はクラージュよ。」
ジャンティー「私はジャンティー。宜しくね。」
ルビア「ルビアよ。」
シオン「シオン=パルティです。」
ドロレス「ドロレス=ワイズマン。ドロシーって呼んで。後私、聖歌隊のメンバーじゃないから。」
レオン「にしても、巷で有名な聖歌隊が何故ここに?」
ビヤン「実はこの前タクトと再会してね。」
ソフィー「タクト君の知り合いなの?」
ドロレス「ええ。彼は私達の恩人なの。」
再び帝都。
ティエンフ「私達は、導かれたかのようにアールスハイド王国へ集まり、決戦前にタクトさんに会ったのです。」
エミリー「そうですか。タクト、私達に黙って・・・」
ミウ「今他の場所でもタクトの仲間達が駆け付けてるわ。」
レア「そうか!彼奴ら久し振りに会えるな!」
ティエンフ「さぁレア、呑気にしてる場合じゃないですよ。次が来ますよ。」
魔物達が続々と出現する。
ティエンフ「戦士達よ!力を1つにし、魔物達を倒すのです!」
帝城では、トールとユリウスが3人の斥候魔人から逃走している。
ユリウス「3体2・・・で御座るか。正攻法で何とか勝てるで御座るか?」
トール「いえ、油断は禁物ですよ。もっとも確実な手段で仕留めましょう。」
魔人「何時まで逃げ回ってんだァガキ共!!!」
氷の魔法を放つが、トールとユリウスがジャンプで避ける。その間にトールが後ろを見る。
トール(敵が1箇所に集まっている・・・!今なら・・・)
以前・荒野で。
トール『うーん、中々シン殿のように上手くいきませんね・・・』
シン『いや・・・トールの場合大雑把なユリウスと違って、繊細な魔力コントロールも得意そうだし。』
ユリウス『シン殿・・・』
タクト『ナチュラルにディスるな。』
シン『すぐに使いこなせると思うけどな。』
トール『何かコツみたいなものはありませんかね?』
シン『・・・コツ・・・ねぇ。そうだな。紙と絵の具・・・かな。』
あの時の会話を思い出したトールが、周囲を真っ黒に染めた。斥候魔人達は視界を失った。
魔人「何だこれは!?」
魔人「魔法じゃねぇ・・・奴の魔力か・・・!?」
トールは、自分と相手の居る空間を紙に、そして自分の魔力を絵の具に見立てて、
魔人「魔力の・・・膜か!?」
魔人「何のつもりだてめェ!!」
そして、塗りつぶした空間の中にある”異質な色”に、印を付けるイメージで照準を合わせた。
トール(マーキング!ロックオン!)
マーキングした斥候魔人達に魔法弾を放った。
ユリウス「見事で御座るトール!!」
以前、シンがサルやカラスの魔物にこの魔法を使ったように。これは集団戦でこそ最も効果を発揮する魔法。何故なら、この魔法で1度相手をマーキングすれば、仮に敵が何体同時に出現しようとも、放った魔法はその場の敵全てに命中するまで、自動で追尾するのだ。
魔人達「っ!!」
放たれた魔法弾を避けたが、魔法弾がマーキングされた斥候魔人達を追尾し続ける。
魔人「何だぁ!?避けた魔法が来やがったぞ!!」
魔人「ちっ・・・避けずに障壁で打ち消せ!!恐らく追尾効果のある魔法だ!!」
魔法障壁で魔法弾を防いだ。
トール「まだですよ!!」
魔法弾を放ち続ける。
魔人「オイ!障壁で防ぎ切れる数じゃねェぞ!!避けても隙を作っちまうだけだ!!どうする!?」
魔人「背中合わせになって固まれ!!それぞれの障壁で奴の魔法を防ぎ切るぞ!!」
3人の斥候魔人が背中合わせに固まり、トールの魔法弾を魔法障壁で防ぐ。
魔人「・・・へ、へへ。」
魔人「追尾魔法は意表を突かれたが・・・1発1発の魔法は俺達の障壁を削る程の威力じゃない。」
トール「・・・・・」
魔人「てめェの魔力が尽きた時が最期だと思えよ・・・!!」
トール「自分は戦いに臨む時、自分達の力も相手の力も、決して過小評価も過大評価もしないんですよ。慎重派なので。自分の力だけであなた方を倒し切れるとは、最初から思っていません。」
魔人達「・・・?」
その理由がすぐに現れた。
魔人達「はっ・・・!!」
ユリウス「魔法で足を止めて、近接で仕留める!!」
3人の斥候魔人の頭上にユリウスが現れたのだ。
ユリウス「戦術の基礎で御座る!!」
魔人「なぁっ・・・!?」
魔人「散れ!!物理防御に切り替えろ!!」
すぐに物理防御に徹する。だが。
”ドゴオォォン!!!!”
ユリウスのパンチが地面を爆発させた。その爆発が3人の斥候魔人達を巻き添えにさせた。
魔人「がはぁっ・・・」
魔人「・・・・」
魔人(な・・・何が起こった・・・!?単なる物理攻撃ではない・・・ば・・・爆発魔法も同時に・・・)
3人の斥候魔人は、その爆発に巻き込まれ討伐された。
ユリウス「・・・・」
彼の両腕には、ガントレットが。
以前・荒野にて。
タクト『成る程な!ユリウスは威力上昇付与のガントレット装備か。』
ユリウス『シン殿の言うように拙者、頭脳戦は得意とせんで御座る。やはりシンプルに攻撃力を重視したで御座る。』
タクト『攻撃重視。適材適所だな。それだったら、威力重視なら俺がシンに頼んで、ガントレットに魔法を付与して貰おうか?』
ユリウス「・・・シン殿・・・これは少々・・・やり過ぎじゃ御座らんか・・・?」
地面がかなり割れてる。
トール「ユリウス!平気なんですか!?あんなに敵に接した状態で爆発魔法なんて・・・」
ユリウス「・・・拙者は全く・・・無傷で御座る。恐らくコレに付与されているのは、シン殿得意の指向性爆発魔法で御座る。」
トール「・・・・・!?」
インパクトの瞬間に起きる爆発が、全ての相手に向かって拡散した。これならば実際攻撃を繰り出すユリウス自身に被害が及ぶ心配は無いと言う。
トール「・・・とは言え、何て恐ろしいモノを付与するんですかシン殿は・・・しかもそれを勧めたのはタクト殿ですし・・・」
ユリウス「・・・まあ何にせよ・・・強力な武器を得たのは確かで御座るな。引き続き我々は連携して敵の数を削るで御座る!!」
トール「了解!!」
その頃、アールスハイド王国軍の方は。
ドミニク(・・・マズいな・・・少しずつ・・・ほんの少しずつだが・・・魔物共に連合軍が押され始めている・・・!)
現在王国軍は、魔物の大群に押されつつあった。
ドミニク(壁の隙間から這い出て来られる数は変わっていないが・・・個々の魔物を討伐する時間が・・・各国共に少しずつ延びていってしまっている・・・!)
ルーパー(・・・疲労か。まぁ、そりゃそうだわな。バイブレーションソード所有者を中心に、順次休憩と回復をさせているとは言え・・・)
ドミニク(敵の数の底が見えないと言う、この圧倒的プレッシャーはあまりにも重い・・・!実際問題・・・ここから見えている範囲の魔物の数など、全体の半数にも満たないはず・・・ウォルフォード君達が全てを決するその時まで・・・果たして保つのか?我々は・・・)
兵士「し・・・獅子の超災害級・・・!!」
魔物の大群から超巨大の獅子の災害級が現れた。獅子の超災害級がアールスハイド王国軍に向かって突進する。
魔法兵士「うおお!!」
魔法弾で攻撃するが、獅子の超災害級は怯まず突進する。大きく口を開き魔法兵士達を喰べようとした時。
アズマ・シイナ・ナナセ「クッ!!」
駆け付けたアズマ達3人の衛士隊が魔法兵士達をタックルして助けた。
魔法兵士「衛士隊・・・!」
アズマ「皆下がれ!シイナ!ナナセ!行くぞ!」
シイナ・ナナセ「はい!!」
3人が獅子の超災害級に向かって走る。
アズマ「ウオオオォォォォ!!!」
シイナ・ナナセ「ヤアァァァ!!!」
3人の剣が獅子の超災害級を切り裂く。しかし、獅子の超災害級は平然としている。
アズマ「コイツ、今までの災害級より手強い・・・!」
ナナセ「硬過ぎるよ!!」
シイナ「やはり顔を・・・!」
クライス「衛士隊!ここは俺が!!」
シイナ「クライス隊長!!」
飛び出したクライス=ロイドがジャンプし、バイブレーションソードを獅子の超災害級の顔を切り裂いた。
超災害級『グルアアアア!!!』
クライス「ッ!!」
しかし獅子の超災害級は、顔を切られたにも関わらず超高速で走り出した。
クライス「なっ!?顔面を切り裂いてんだぞ・・・!!痛みも感じねェのかコイツは・・・!!」
ノイン「やべェ・・・ロイド隊長!!手ェ放せ!!」
クライス「はっ!!」
獅子の超災害級は壁に激突してクライスを潰そうとした。
アズマ「クライス!!!」
ラナ「アウーーーーン!!!」
クライス「っ!!」
現れた狼犬のラナがクライスをタックルで突き飛ばして救出。
ジェレミー「ウオオォォォ!!!!」
上空からジェレミーが落下し、爪で獅子の超災害級の首を切断した。
ジェレミー「ふぅー。」
ラナ「クライス。大丈夫?」
クライス「ラ、ラナか・・・すまない、助かった・・・」
ラナ「怪我が無くて何よりね。」
ジェレミー「成る程。かなり運動して身が引き締まって旨味が増している。」
ローランド「やっぱり超災害級は格別ですね。」
討伐した獅子の超災害級の肉を食べてる。
ラナ「あ!ズルーい!私にも食べさせて!」
クライス「・・・・」
アズマ「あはは、あの3人は相変わらずだな。」
ジェレミー「ふぅ、満足だ。と言いたいが、まだゾロゾロ出て来やがったな。」
他の災害級達がジェレミー、ローランド、ラナを取り囲んだ。
ジェレミー「お前ら、まだ余裕か?」
ローランド「はい。まだお腹は満たされていませんし。」
ラナ「最高のバーベキューになりそうね。」
アズマ「ジェレミー!俺達も加勢するぞ!」
ジェレミー「ああ!援護を頼む!」
シイナ「隊長。ここは私達に任せて、マリア達の援護に向かって下さい。」
アズマ「シイナ?」
ナナセ「隊長には、守るべき人が居るんじゃないですか?」
アズマ「・・・そうだったな。お前達、頼むぞ。」
シイナ・ナナセ「はい!」
アズマはアルティメット・マジシャンズが突入した帝城へ向かった。
ジェレミー「お前ら、喰い尽くすぞ!」
ローランド・ラナ「アウウウゥゥゥーーーン!!!」
戦場にフィンが立ってる。
フィン「俺のペット共は”特別製”だからよ。図体がデカいだけの奴らと一緒にしない方が良いぜ。さーて・・・と。じゃあ俺は、ゆっくりとこの中から探し出すとするかな?ウォルフォード達の仲間、家族、上官に部下。そしてクリスティの仲間諸共。まー知り合いなら何でも良いか。1匹でも多く血祭りに上げて、その首を奴らへの手土産にしてやる。思い知るが良いぜ。敵は目の前に居る奴らが全てじゃないって事をな。やっぱりまずは・・・アールスハイドの連中からだよなぁ。」
同じ頃、帝城では。
ユーリ「ほよっと!」
ナージャ「・・・」
建物の屋根の上に着地したユーリとナージャの姿があった。
ナージャ「・・・この辺から魔人の魔力を感じるよ。」
ユーリ「ありがとうナージャ。私、あ〜〜んまり得意じゃないのよねぇ。索敵。それで、正確の位置は分かる?」
ナージャ「・・・近くに居るけど、何処から気配するかはまだ。」
ユーリ「しょーがない。荒技で行くかぁ。」
腰のホルスターから何かを取り出した。
ナージャ「?」
近くに隠れてる1人の魔人。
魔人(あんな目立つ場所で突っ立てやがる。ナメてるとしか思えねェ。言う間すぐブチかましてやりてェとこだが・・・
するとユーリから電撃が溢れ出た。
魔人「・・・!?」
そして2人の真上に巨大な魔法陣が出現し、そこから無数の落雷が落ちた。
魔人「!!!!」
その落雷は、魔人が潜んでる周辺を破壊し尽くした。
魔人「・・・な・・・何・・・だと・・・!?」
ユーリ「見〜〜〜付けたぁ!」
ナージャ「かくれんぼは終わりかしら?」
魔人(何だ・・・今の魔法・・・!?幾ら奴らの魔法が強力とは言え・・・こんな・・・広範囲に・・・均等に魔法を拡散させるなど・・・可能なのか・・・!?)
ナージャ「ユーリ、教えてあげちゃって。混乱してる彼に分かり易く。」
ユーリ「んふふ♪電撃系魔法付与のロッド。3本同時にイッちゃったぁ♡」
魔人「攻撃用魔道具を複数同時に使用したってのか・・・!!何て魔力量だ・・・(つまりさっきのは・・・本来の奴の魔法が3倍の威力になって発動した・・・!?)」
ユーリ「私、夢中になると周りの事見えなくなっちゃうしぃ。仲間を巻き込んじゃわないようにソロで戦う事にしたんだぁ。サポーター付きで。」
ナージャ「それソロで戦うって意味完全無視してるよね?」
魔人「・・・そうかよ。」
突然魔人が両手を挙げて降参した。
ユーリ「!?」
ナージャ「何のつもり?」
魔人「いいよ。こっちの負けだ。アンタらにゃ勝てそうにねェ。好きにしな。」
ユーリ「・・・えぇっ?本気ぃ?」
ナージャ(怪しいわね。)
魔人「だってよォ、もう充分だろ?
ナージャ「え?・・・はっ!ユーリ後ろ!!」
ユーリ「え?」
背後から手が現れ、ユーリの頭部を掴んだ。
ユーリ「・・・!!なぁっ・・・!?」
エミール「ふっくっくっくっ!」
それはエミールの手だった。
ナージャ「ユーリを離しなさい!!」
魔人「フンッ!!」
ナージャ「っ!?」
束縛魔法でナージャが縛られた。
エミール「このまま魔法ブッ放してアタマ破壊してやっても良いんだけどよぉ、もっと有用な魔力の使い方があってなぁ。今からてめェに制御不能な量の魔力を流し込む。その過程でてめェの中にある”負の感情”すべてを呼び起こしてやるのさ!するとどうなると思う?一瞬にして、人間に牙剥く”魔人”の誕生だ!!」
ナージャ「ユーリ!!」
エミール「さぁ!存分に味わえやぁーーーーーー!!!!!!!」
制御不能の魔力をユーリに流し込んだ。
”ドクン・・・!!”
魔人「勝った・・・!!」
ナージャ「ユーリ・・・!」
魔力を流し込まれたユーリが少しふらついて、ピタッと止まった。
ユーリ「・・・・・・の・・・に・・・」
エミール「・・・?あ?」
ユーリ「乙女の髪にぃタダで触れてんじゃないわよぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
あれ程の魔力を流し込まれたユーリに何の異常も無い。彼女はホルスターからステッキを取り出して魔法弾を連射した。
エミール「んなっ!なっ・・・!」
ナージャ「ユーリ・・・!?大丈夫なの・・・?」
ユーリ「ナージャ。私は正常よ。」
エミール「何でぇぇーーーー!?どうして魔人化しねェんだてめェは!!??」
ユーリ「制御不能な量の魔力を直接相手に流し込む・・・って言うのがあんた達の魔人化の方法なのぉ?だったら私達にその方法は通用しないわよぅ。だって、その程度の魔力難なく制御出来るもん!どれだけ修行したと思ってるのよぅ!」
エミール「だ・・・だとしても・・・!!俺の感情コントロールは・・・絶対だぞ・・・何ケロッとしてやがる・・・何かあんだろうがよ・・・揺さぶられた感情が・・・恨み・・・!嫉妬・・・!絶望・・・!何かしら負の感情は持ち合わせてるはずだ!!」
ナージャ「それは無理な話よ!!」
エミール「アァ!?」
ナージャ「彼女に負の感情なんて1ミリもないわよ!!どんな時もずっと前向き!!それが彼女の長所なんだから!!」
ユーリ「ナージャの言う通り!私は何時だってぇ!前だけ向いて生きてるのよぅ!!後ろなんて見てる暇は何処にもないわぁ!!」
エミール「・・・・!!」
魔人「おい!エミールてめェ!!何が『自分の策なら上手く行く』だよ!!全然失敗してんじゃねェか!!」
エミール「・・・うるせェ黙れ・・・」
魔人「前線に出る連中と違って戦闘力が音るから・・・俺はお前と組んだんだぞ!!何とかしろよ!!」
エミール「・・・黙れ・・・俺の魔力操作が効かない生物など・・・この世に絶対に存在しねェ・・・!!だったら先に死ぬ程絶望与えてから操作するまでだ!!後悔しやがれェーーーーー!!!!」
激昂したエミールが、仲間の魔人の顔を掴んで魔力を流し始めた。
魔人「むぐ・・・へ・・・へめェ・・・ぐ・・・がぁあああああ!!!」
ナージャ「彼奴、仲間に魔力を増幅させた・・・!?」
魔力を流し込まれた魔人が一瞬でユーリの後ろを取り、魔法弾を放った。
ユーリ「ッ!!」
ステッキで魔法障壁を展開して防いだ。
エミール(くそ・・・威力だけに気を取られていたふぁ・・・異空間収納ではなく、常時携帯した魔道具で戦闘を行う最大のメリットがまだありやがった・・・!魔力の集中も・・・詠唱も・・・魔法イメージもいらない分・・・魔法の発動が恐ろしく早い・・・!!)
彼女はステッキを自由自在に使いこなす。魔人の腕を掠った。
エミール(ちぃっ・・・!奴だけじゃ荷が重い!俺もフォローしねェと!)
ユーリ「わわ!ちべたっ!むぅ!」
水魔法でユーリを怯ませた。
ユーリ(2対1・・・どうしても片っぽがお邪魔虫・・・ナージャは魔人の束縛魔法で身動きを封じられてる。どうにか1人だけでも動きを止めないと・・・)
するとその時、上空から電撃魔法が降り始めた。
エミール「は?」
電撃魔法がエミールと魔人に直撃した。
ナージャ「電撃・・・?あ!ユーリ!上見て!」
ユーリ「オ・・・オリビア!!??」
上を見ると、別行動していたオリビアがゲートから現れた。
オリビア「ユーリさん!!今の内に攻撃を!!」
エミール(完全に隙を突かれた・・・!!背後からの電撃・・・!!か・・・身体が言う事を聞かねェ・・・!!)
???「ウオオオオオオオオ!!!!」
エミール「ッ!?」
1人の男がエミールの顔を鷲掴みした。
デリック「見付けたぞ。エミール。」
エミール(デ・・・デリックだと・・・!?)
ユーリ「デリック!!」
ナージャ「・・・!」
レオナ「ナージャ、大丈夫?」
ナージャ「レオナ!」
同じくレオナも現れ、束縛されてるナージャを解放した。
デリック「ユーリ!コイツは俺が!お前は雑魚を頼む!!」
そのままエミールと共にジャンプして何処かへ去った。
ユーリ「ナァ〜〜〜イス・・・!?」
ホルスターから全てのステッキを上に投げると、ステッキに魔力が通った。
ナージャ(ステッキ1本1本に魔力が通されていく。時間差魔力操作による、複数魔道具同時発動。あれがユーリの切り札!)
ユーリ「行〜く〜わ〜よぉっ!!!!」
全てのステッキから魔法弾が乱射し、身動きが取れない魔人を消し炭にした。
そしてデリックは、エミールを帝都の公園に突き落としていた。
エミール「クッ・・・!」
デリック「やっと出会えたなエミール。家族の仇をここで討つ!」
エミール「デリックてめェ・・・!フッ、まぁ丁度良い。お前に会わせたい奴がそこに居る。」
デリック「何?」
エミール「おい!」
そこに現れたのは、黒い服、白いジャンパースカート、赤いローファー、赤髪ポニーテールの女魔人だった。
デリック「な・・・!?ロクサーヌ!?」
エミール「そうだ。俺が殺したはずの、お前の妹だ。」
帝城・バルコニー。
カイン「あっちこっちド派手に始めやがったな。頃合いだ。行くぞ。」
遂に、彼らも動き出す。
増岡大介
田所陽向
橘龍丸
エミールに殺された妹、ロクサーヌと再会したデリック。そして、ゼストの部下達が遂に動き出した。アルティメット・マジシャンズに危機が迫る。