ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
ある日、マリアはウォルフォード邸のトイレのウォシュレットをしていた。
トイレ終了。
マリア「ふぅ〜、やっぱりこの家の洗浄機付きトイレは最高ねぇ〜。文化の極みだわぁ〜。」
メリダ「ちょいとマリア、こっちに来な。」
マリア「はい?何でしょうか導師様。」
メリダ「その導師様ってのは止めとくれ。メリダで良いよ。それより、アンタに訊きたい事がある。」
マリア「あ、トイレなら素晴らしいですよ!ここのトイレを知ってから家のトイレが物足りなくって。」
メリダ「それには完全に同意するけど、そんな事じゃないよ。タクトを除いたあの2人、特にシシリーの方はどんな様子だい?」
部屋で話し合ってるシンとシシリーをこっそり見る。
マリア「様子・・・あっ!そう言う事ですか。一目も憚らずにイチャイチャしてますよ。」
メリダで「そうかい!じゃあもう付き合ってるんだね!?」
マリア「それが・・・そう言う訳じゃないんです。」
メリダ「っ!?どう言う事だい?」
マリア「何て言うか・・・お互い好意を持っているのは間違いないんですよ。でもシンの方はシシリーが優しいからそう言う態度を取ってると思ってますし、シシリーに至っては自分の気持ちが恋心だと気付いてないですね。」
メリダ「何だいそれは?」
マリア「シシリーってあの容姿にあの性格ですからね。昔から男子にモテたんです。告白もたくさんされてたんですけど、受けた事がないんです。その感情が解らないって・・・」
メリダ「って事は・・・」
マリア「これが、初恋でしょうね。」
シシリーは恋に自覚が無く、これが彼女にとって初恋だと言う。
ある日タクト達は、マークの家のビーン工房へ向かっている。
マリア「ビーン工房はここから近いの?」
ユリウス「もうすぐそこで御座る。」
マリア「トニーは用事があるんだっけ?残念だったわね。行きたがってたのに・・・」
そんな中、タクトとシンは考え込んでいる。
アウグスト「さっきからどうしたシン?タクト?」
シン「オーグ、シュトロームは多分、生きている。」
アウグスト「っ!?どう言う事だ!?」
タクト「見ただろ?シンの熱光線の魔法の跡と俺の光線の焼き焦げた跡を。」
アウグスト「ああ・・・あの窪みと光線の跡の事か。」
シン「普通はああやって凹みが出来るだけで、爆発なんて起きないはずなんだ。」
アウグスト「っ!!つまり、あの時爆発を起こしたのは・・・」
タクト「紛れもない。シュトロームだ。」
シン「警戒は・・・しておくべきだと思う。」
タクト「今後、奴が何を仕出かすか分からない。」
アウグスト「シン、作りたい物を発注しろ。資金は王家が出す。」
シン「え?」
タクト「オーグ、良いのか?」
アウグスト「今の話を聞いてしまうとなぁ・・・シュトロームと対等に戦えるのはお前とタクトだけだ。装備は充実させておこう。」
ビーン工房に到着。
マーク「ビーン工房にようこそ!!歓迎するっス!!」
オリビア「お、おはようございます皆さん。」
マークの後ろからオリビアが顔を出した。
シン「おはようマーク、オリビア。」
タクト「2人一緒なのか?」
オリビアを見て、シシリーとマリアがきゅぴーんと来た。
マリア「おはようオリビア。では早速♡」
シシリー「ええ、これはお話を伺わせて頂かなければ♪」
オリビア「うう・・・お手柔らかにお願いしますぅ・・・」
3人は工房を後にした。
タクト「おーい!あんまりオリビアを困らせるなよ〜!」
工房内。
マーク「父ちゃん!とーちゃーん!」
ハロルド「何だバカ野郎!!デケェ声で呼びやがって!!工房ん中じゃ親方って呼べって言ってんだろうが!!!」
工房主のハロルド=ビーン。
タクト「おぉ・・・威厳あるなぁ・・・」
アウグスト「忙しい所をスマンな。私はアウグスト=フォン=アールスハイドだ。」
ハロルド「ア・・・ア・・・アウグスト殿下ぁぁぁ!?」
全員が土下座した。
タクト「媚び諂った。」
アウグスト「ああ、手を止めさせてすまない。工房主に話しがあるだけだ。作業を続けてくれ。」
ハロルド「は・・・話しって言うのは?」
アウグスト「実は、ここに居るシンの武器開発を手伝って欲しいのだ。」
ハロルド「このボウズ・・・いや、坊ちゃんの武器ですか?」
アウグスト「紹介しておこうか。彼はシン=ウォルフォード。賢者マーリン様の孫だ。」
ハロルド「っ!!!!って事は彼が魔人を討伐したって言う・・・!?」
アウグスト「頼めるか?」
ハロルド「そりゃ願ってもねえ!!新英雄様の武器を作れるとなりゃこれ以上の誉れはねえ!!それで、どんな武器を作るんですか?」
アウグスト「シン。」
シン「あぁ。」
ブルースフィア帝国領にある帝城。
ヘラルド「ゼスト、貴様の持っていたアールスハイドの情報を何処から仕入れて来たのだ?」
皇帝のヘラルド=フォン=ブルースフィア。
ゼスト「王国内に協力者が居りましてね。魔物の増加で国中が混乱していると報告があったのです。」
???「対して我が国の魔物は急激に減っている。王国が魔物の手を焼いている今・・・確かに攻め入る好機か。フン、お前如き平民の意見。本来ならば聞く耳を持たぬが、まあ今回は我々帝国貴族が有意義に使ってやる。光栄に思え。」
ゼスト「はい。ありがたき幸せ。」
この男は一体、何を企んでいるのか。
アールスハイド王国・ビーン工房。
シン「じゃあ親父さん、後はお願いします。」
ハロルド「おう任しとけ!試作が出来る頃にまた来てくれ!」
待っているシシリー達と合流。
マリア「あ、あっちも終わったみたい!」
シシリー「お話済みましたか?」
シン「あぁ。そっちは?」
マリア「まぁ一応。」
満足の2人とボロボロになってるオリビア。
タクト「オリビア、大丈夫か?」
オリビア「は・・・はい・・・」
シン「所でマークの店って、他に何を売ってるんだ?」
マーク「2階は生活用品で、3階はアクセサリーとかッスね。」
シン(アクセサリーか・・・防御魔法を付与して制服と併用すれば更に防御効果を高められるな・・・)
シシリー「どうかしましたか?」
シン「いやぁ。ねえシシリー、何か欲しいアクセサリーない?」
シシリー「え!?ア・・・ア・・・ア・・・アクセサリー・・・ですか!?えと、あの・・・ゆ・・・指輪とか・・・?でもいきなりそんな!と・・・取り敢えずネックレスとかブレスレットも捨て難いし・・・あ、ピアスも嬉しい・・・」
シン「そ、そんなに沢山欲しいの?」
シシリー「あ・・・いえ!そう言う訳じゃなくて!シ、シン君に貰うなら何が良いかなって・・・」
シン「いや、実はアクセサリーの魔法付与について考えてて・・・付与して皆に渡すなら何が良いかと思ってさ・・・」
シシリー「あ、そうですよね・・・」
シン「あれ!?」
全員がシンに責める。
アウグスト「お前それはないだろう・・・!」
トール「上げて落とす・・・鬼ですか!?」
マリア「シシリー可哀想・・・!」
タクト「少しは空気読めこのKY野郎が・・・!」
シン「え!?え!?・・・あっ!!(そうか、さっきの聞き方じゃまるで・・・)あ〜〜・・・シシリー?」
シシリー「何ですか・・・・・・?」
シン「ちょっと・・・良い?」
ビーン工房3階。
シシリー「シン君、ここは・・・」
シン「うん、ビーン工房の3階がアクセサリー売場になんだって。」
シシリー「ご・・・ごめんなさい・・・そんな、催促するつもりじゃ・・・」
シン「いいからいいから。落ち込ませちゃったお詫びに。それに、俺自身がシシリーにアクセサリーを買ってあげたいなって。」
シシリー「はぅ・・・」
シン「付与は俺がしてあげるから、どれが良い?」
シシリー「えと・・・うぅ・・・あの・・・シン君が・・選んでくれませんか・・・?」
シン「え?好きなの選んで良いんだよ?」
シシリー「あの・・・その・・・自分じゃ決めきれないので・・・」
シン「そうだなぁ・・・(だったら値段や付与文字数は置いといて一番似合いそうなものを・・・)」
1つのリングに目を付けた。
シン「これ、どう?シシリーの髪と同じ色の青い石。」
シシリー「わぁ・・・!!」
店員「お嬢様にお似合いと思いますよ。」
シン「これお願いします。」
店員「畏まりました。」
リングを購入。
シン「じゃあ、シシリー・・・」
おずおずしてるシシリー。
シン「あっ。」
ドキドキしながらシシリーの薬指にリングを嵌める。
シシリー「シン君・・・ありがとうございます!」
シン「喜んで貰えて良かったよ。これがシシリーを守ってくれる。」
シシリー(シン君が・・・守ってくれる・・・)
そして数日後の叙勲式の日。
王城でタクトとシンが控えていた。
タクト「この日が来ちまったな。叙勲式本番。」
シン「キ・・・キンチョーするなぁ・・・」
タクト「なぁシン、今の心境はどう?」
シン「緊張しかねえよ・・・タクトは。」
タクト「何度も受けてるから慣れっこ。」
係員「ウォルフォード殿、クリスティ殿、お待たせしました。」
タクト「来た。」
シン(いよいよだな・・・うぉぉ帰りてぇ・・・早く終わんねーかな・・・)
開かれた扉の奥から。
儀仗官「救国の勇者!!新たなる英雄!!シン=ウォルフォード様とタクト=クリスティ様御入場!!!!」
玉座の間で大勢の方達が2人に握手する。
シン(マジかよ・・・)
タクト(多いな。)
2人はディセウムの前で畏る。
ディセウム「シン=ウォルフォード、タクト=クリスティ。此度の働き、誠に見事であった。その働きに敬意を表し勲一等に叙する。」
シン「つ・・・謹んでお受け致します。」
タクト「謹んでお受け致します。」
そして2人に勲一等を叙する。
ディセウム「見事であった。」
シン「あ、ありがたき幸せ・・・」
タクト「恐悦至極にございます。」
シン(や・・・やりづれーよディスおじさん・・・!!)
ディセウム「皆の者よく聞け!このシン=ウォルフォードは我が友、賢者マーリン=ウォルフォードの孫であり、我にとっても甥の様な存在だ!彼がこの国に居るのは彼の教育の為であり、決して我が国に利を齎す為ではない!!彼を我が国に招く際、賢者殿と約束した事がある!彼を政治利用も軍事利用もしない事だ!!勿論これはタクト=クリスティも同じ事だ!!その約束が破られた際、英雄の一族はこの地を去る!その事努々忘れるな!!」
シン(約束してくれた事・・・本当に言ってくれたんだ・・・こう言う所はカッケーな、ディスおじさん。)
タクト(流石陛下、色々考えてんだな。)
ディセウムは密かにタクトとシンに笑顔を見せた。
儀仗官『それでは、これにて叙勲式を終了致します。』
シン「ほっ・・・」
タクト「これで帰れる。」
儀仗官『この後大ホールにてパーティーが催されます!皆様ご参加下さい!!』
タクト・シン(終わってなかった〜〜〜〜〜!!!!)
大ホールでパーティーが行われた。タクトとシンは色々話を聞かさせたり、女性達からキャッキャされたりもした。
落ち着いた後のバルコニー。
シン「ふぅ・・・」
タクト「怠い・・・」
メリダ「お疲れのようだねシン、タクト。」
タクト「マーリン様、メリダ様。」
メリダ「私らが傍に居なきゃ、今頃囲んでた女にお持ち帰りされてたんじゃないのかい?」
シン「流石にそれはないよ・・・」
タクト「想像するだけでゾッとするわ・・・」
メリダ「どうだかねぇ、婚期を逃し掛けてる貴族の女相手に逃げ切れるかね?マーリンだって昔・・・」
マーリン「その話は止めんか?シン、タクト君、明日も学院あるし、そろそろ自宅へ戻った方が良いと思うぞ!」
シン「そうだね、帰って早目に休むよ。」
マーリン「うんうん!それが良いじゃろ!」
タクト「じゃあメリダ様、さっきの話はまた今度で。」
メリダ「いいよ。」
マーリン「それはよくないじゃろ!?」
翌日のウォルフォード邸。
シン「ふぁ〜・・・」
タクト「疲れが抜け切れてない・・・」
シシリー「お疲れみたいですね。」
タクト「あぁ・・・」
1回転すると瞬時に制服に着替えた。
マリア「それ便利ね・・・」
タクト「まぁな。」
シン「昨日の叙勲式の後、パーティやら何やらでバタバタして・・・」
タクト「じゃあ行くか。」
玄関を開けた瞬間。
「おお!シン様とタクト様が出て来たぞ!!」
「キャア!シン様ー!」
「シン様こっち向いてー!」
「タクト様!握手して下さーい!」
国民達が護衛を放り飛ばしてタクトとシンへ向かって走る。タクトがすぐに玄関を閉めた。
シン「何で!?」
タクト「どうなってんだ!?」
マリア「叙勲はしたけど、陛下のご配慮で国民へのお披露目はされなかったから。家に押し掛けて来たんじゃない?」
タクト「もう面倒臭ぇ・・・」
シン「これじゃ学院へ行けないなぁ・・・しょうがない、今日はゲート使うか。」
ゲートを通ってSクラス。
シン「うわっ!?」
ユーリ「わぁ!びっくりしたぁ!」
目の前に立ってるユーリにびっくりした。
タクト「悪いなユーリ。」
トニー「何だいこの魔法は!?」
リン「信じられない!どう言う事!?」
ゲートを見て一部の生徒が驚く。
シン「いやぁ、家の前に人が凄い集まってて、出られなくなったから・・・」
タクト「大行列だったぜ・・・」
アウグスト「ああ、それでゲートで来たのか。」
タクト「うん。」
リン「ゲート!?何それ!詳しく教えて!」
シン「これゲートって魔法でね、任意の場所と場所を繋ぐんだ。」
リン「凄い!もしかしてウォルフォード君は転移魔法が使えるの?」
シン「正確には転移じゃないよ。移動魔法ではあるけど。」
リン「どう言う事?」
シン「転移って物体そのものを移動させる魔法だろ?」
リン「これは違うの?」
シン「これは場所と場所の距離を縮めただけ。」
リン「ん〜・・・」
シン「まあ、解らなくてもしょうがないよ。この魔法は爺ちゃんも理解出来なかったからね。」
リン「賢者様も!?」
シン「まぁ、訓練すればリンもその内使えるようになるさ。究極魔法研究会の一員だろ?魔力の暴走には気を付けろよ?」
リン「ん!頑張る!」
タクト「良い返事だ。」
シン(リンもやる気を見せてるし、やはりここは1つ・・・近々合宿でもやって全員を扱き上げる・・・!!ふっふっふっふっふっ!)
リン・トニー・ユーリ「っ!!」
後ろからのシンの気迫にゾクッとした。
アウグスト「お前絶対何か企んでるな最近。」
放課後の究極魔法研究会。
タクト「今日はお前達のレベルアップを行う。」
アリス「私達のレベルアップ?」
アウグスト「何か思い付いた顔をしていたが、それだったか。」
シン「ここの所異常な事件続きで、まだ何か起こる可能性は十分に考えられるので、それに備えて皆のレベルアップを図ります!」
アウグスト「成る程、想像していたより変な考えではなかった。」
シン「おい!」
タクト「まぁシンならマヌケな考え仕出かす事あるからな。」
シン「おいタクト!」
アウグスト「そのレベルアップとは何をするつもりだ?」
シン「皆がある程度の攻撃・防御魔法を使えるようになる事と、アクセサリーの防御魔法の付与。」
タクト「そうすれば、今後の事件にとって有利になれる。」
マリア「あぁ、シシリーの指輪みたいな?」
シン「おほん、まずは、どの位の魔法が制御出来るか調べさせて貰えるかな?」
アウグスト「魔力制御?何故だ?」
シン「何故って、高度の魔法には似合った魔力制御が必要だろ?」
トール「高度な魔法に必要なのは、詠唱の工夫と、明確なイメージじゃないんですか?」
シン「いやいや、そもそも魔法を使うには、燃料となる魔力が必要で、高度な魔法を使うには、それなりの魔力制御が出来ないと・・・」
全員が理解出来てない。
シン「これは一から認識を改めないとダメだな・・・」
タクト「おい集まれ。」
全員が集まる。
シン「マリア、魔力障壁を展開してみて。」
マリア「え?いいけど・・・ほい!」
魔力障壁を展開。
シン「フム。」
魔力障壁を突っ突く。
シン「ダメだね。障壁が薄い。これじゃ殆ど魔法を防げないぞ。」
マリア「ええ!?」
シン「じゃ今度はシシリー。この前付与したアクセサリーの防御魔法を展開してくれない?」
防御魔法を展開。すると魔力障壁が二重になった。
アリス「わぁ!!凄い魔力障壁!!」
トニー「壁が二重に!?」
ユーリ「あ、物理障壁も付与されてるぅ!」
シン「これには俺の魔力制御のイメージが付与してある。そのイメージに沿って付与してある魔法が、必要な魔力を集めて魔力・物理障壁を展開してるんだ。」
アウグスト「確かに制御されている魔力が凄い・・・」
シン「この前、シュトロームがタクトの攻撃を防いだだろ?あれ、魔力障壁だったんだぜ?」
アウグスト「何だと・・・!?」
アリス「魔力障壁って、純粋な魔力だけで壁を作る一番簡単なものだよね?」
トール「もっと別の強力な防御魔法とばかり・・・」
シン「魔力が大きければ、魔力障壁だけで十分防げる。じゃ、俺が制御出来る魔力の一部を見せようか。」
タクト「ビビるなよ?」
教室内だけ魔力を集中させた。タクト以外の全員が”ぞわっ”と恐怖心が上がった。
アウグスト「・・・・っ!!」
トール「凄い密度です・・・!!」
ユーリ「嘘・・・こんなに濃いの・・・!?」
魔力を解除し、ユーリの膝が崩れ、アリスが尻餅付いた。
全員「はぁ・・・はぁ・・・」
シン「こんな感じで魔力制御出来ないと、話にならないんだ。と言う訳で、これから毎〜日魔力制御の練習な!サボんなよ?」
全員「こくんこくん!」
マリア「タ、タクトは平気なの・・・?」
タクト「最初俺が実験台になったが、魔人に比べたらな。」
再びブルースフィア帝国領のシュトロームの部屋では、シュトロームが包帯姿でベッドに座っていた。
シュトローム「ほう、それでは王国も戦争の準備に入ったと。」
???「はい、帝国軍の動きがあからさまですから、すぐに気付いたようです。」
シュトローム「ゼスト君は上手くやってるみたいですねぇ。さて、どうなると思います?ミリアさん。」
謎の美女のミリア。
ミリア「私には分かり兼ねます。シュトローム様。包帯を取り替えを。」
シュトローム「私自身の魔力で回復を図っていますし、直動けるようになりますよ。」
傷が自己治療で治る。
シュトローム「皆さん、ちゃんと踊って下さいよ?フフフ・・・アハハハ!!」
アールスハイド王国・高等魔法学院。
学院を出ると。
「あ!来たぞーーーー!!」
「シン様ーーー!!」
「タクト様ーーー!!」
「ウォルフォード君一言ーー!!」
「クリスティ君抱っこしてーーー!!」
シン「げっ!!」
タクト「また!?」
シン「学院まで押し掛けるか・・・」
タクト「もう嫌だこんなの・・・」
マリア「凄い執念・・・って言うか私達学院から出られないじゃん!!」
シン「しょうがない、ここはまた・・・」
ウォルフォード邸。
メリダ「おやシン、タクト。」
シン「ただいま。」
ゲートで全員と来た。
アリス「はわあっ!!けけ、賢者様だよ!!」
リン「導師様も!!本物!!」
ユーリ「感激〜〜!!」
マーリン「どうかしたかの?沢山友達を連れて来て。」
タクト「皆Sクラスのクラスメートだ。」
シン「下校しようと思ったら、校門前も凄い人集りでさ・・・仕方無いから皆連れて来た。騒ぎ過ぎだよ全く・・・」
マーリン「ほっほっほ!その内収まるじゃろうって。」
タクト「だと良いんだが・・・」
フェオン「あらタクト?もう帰ったの?」
タクト「いや、国民が押し掛けて来やがって。今日はゲートで帰った。」
エミリー「そうか。お疲れだな。」
オリビア「あの、何方ですか?」
イザベラ「あ、私達は。」
タクト「皆、紹介しよう。俺の仲間のフェオン、イザベラ、エミリー、ヒナ、レア、アンナ、グレアだ。」
リン「クリスティ君の仲間?」
レア「そうだぞ!レア達はタクトの仲間だぞ!」
アンナ「は、初めまして。」
ヒナ「以後、お見知り置きを。」
グレア「初めまして〜!」
その後タクトとシンとアウグストとシシリーとマリアがソファーに座り、他の皆は用意された椅子に座る。
そして研究会の内容を2人に話した。
マーリン「ほう、シンとタクト君の指導で魔法の練習を始めたか。」
トール「はい、早速扱かれてしまいましたけど・・・」
イザベラ「一体どんな研究をしているんでしょうか?」
アリス「シン君に魔法を教えたのって賢者様だよね?それじゃあ私達は、賢者様の孫弟子!?」
ユリウス「賢者様の孫の弟子でもあるで御座るなぁ。」
リン「何だかややこしい・・・」
マーリン「まぁ、確かに最初に教えたのはわしじゃが、シンはイメージの仕方が特殊での。」
リン「どう言う事ですか?」
マーリン「そこはワシとも違っていてのう。シンは魔法の『結果』ではなく『過程』をイメージしとる。皆は、何故火が燃えるのか知っておるか?」
アリス「えっと、それは・・・火を点けるから?」
オリビア「そう言う事じゃないと思うんですけど・・・」
アウグスト「何故かと聞かれると、明確には答えられません・・・」
マーリン「わしもよく分からん。」
全員「ズコー!!」
フェオン「痛たた・・・派手に転んじゃったじゃないの・・・!」
アリス「じ、じゃあタクト君は分かるの?」
タクト「大抵はな。(まぁ、俺と此奴は元日本人だからな。)」
マーリン「じゃがシンはそこに疑問を持つんじゃ。『火とは何か?』『何故燃えるのか?』結果としての事象を思い浮かべるのではなく、その仕組みを理解する事で、これまでに無かったイメージを作り上げ、より強力な魔法を生み出しておる。例えば、この様に。」
横にゲートを展開した。
シン「あ!!爺ちゃんそれ!!」
マリア「シンのゲートの魔法・・・!!」
タクト「何時の間に!?」
マーリン「ほっほっ、苦労はしたがの、紙を使った説明でようやっと理解出来たわい。シンの魔法はシンしか使えない訳ではない。仕組みを理解し、それに沿ったイメージと、魔力の制御が出来れば皆使えるんじゃ。シンは規格外であっても、決して理不尽な存在ではないよ。」
シン(爺ちゃん・・・ありがとう・・・)
マリア「そう言えば、タクトの魔法ってシンとは違うの?」
タクト「俺か?全然違ぇよ。俺の場合ティガの力の一部が使える。ティガの時は全ての力を発揮出来るけどな。」
その夕方。
メリダ「マーリン、アンタも偶には良い事をするじゃないか。」
マーリン「偶にとは何じゃ?」
メリダ「アンタがゲートを覚えたのは、シンの為だろう?」
マーリン「何の事じゃ?」
メリダ「シンは魔法を使う度に規格外だの無茶苦茶だの言われてるみたいだねぇ・・・」
マーリン「その様じゃのう・・・」
メリダ「でもアンタがシンと同じ魔法を使えれば、シンは特別じゃないって言えるからね。他の子達にとっても良かったじゃないかい?皆、シンの様に魔法が使えるかもって、目を輝かせてたからね。あの子が孤独で感じる様な事もないさ。」
マーリン「そうかの?」
メリダ「そうさ。」
マーリン「フフ。」
廊下からタクトがこっそり聞いてた。
タクト(シン、良い爺さんを持ったな。)
次の日、リンが顔に絆創膏を貼られた状態で登校した。
シン「リン、それどうしたんだ・・・?」
タクト「怪我したのか・・・?」
リン「魔力制御の練習をしてたら暴走した。」
タクト「大丈夫かよ!」
リン「よくある事。問題無い。」
タクト「慣れっこか。」
シン「でも結構周りにも被害あるだろ!?」
タクト「髪焦げてるし絆創膏貼ってあるし・・・」
リン「お父さんは宮廷魔法師!家に暴走させても大丈夫な練習場がある!」
タクト「あ、そうなの?なら安心・・・かも?」
シン「でもしょっちゅうやらかしてるだろ?飛んだ暴走魔法少女だな。」
タクト「どんなあだ名だよ。それ言ったらリンが怒るんじゃ・・・」
リン「それ良い!これから暴走魔法少女と名乗る!」
タクト「気に入った!?」
アリス「おはようリン!」
リン「違うわ!暴走魔法少女よ!」
アリス「え?」
タクト「気にすんなアリス。リンは今自己満足中だ。」
放課後のビーン工房。
ハロルド「お!来たな?試作品出来てるぜ!」
出来上がった剣を見せた。
シン「流石本職!仕事が早い!」
ハロルド「当たり前ぇよ!」
試作品の剣を握る。
タクト「良い剣だな。」
ハロルド「んじゃ、柄のトリガーを押してみな?」
タクト「これか?」
柄にあるトリガーを押すと、刀身が簡単に射出された。
タクト「抜けた!凄え!」
射出された刀身が床に突き刺さった。
トニー「これは凄いね!僕はビーン工房の新製品開発の現場に立ち会ったんだね!」
シン「何言ってんだよトニー。元はお前のアイデアだろ?」
トニー「あ、あはは。」
タクト「結構効率良いな。」
突き刺さった刀身を持つ。
アウグスト「・・・・」
その後3階のアクセサリーショップでアクセサリーを購入。
その後女性陣達と合流。
マリア「用事終わった?」
タクト「あぁ。」
シン「これお土産。待たせたお土産。」
アリス「え!何何!?」
シン「皆の分のアクセサリーだ。」
シシリー「っ!」
シン「後で防御魔法の付与して渡すから。」
リン「あぁ、前に言ってた。」
オリビア「けど、皆の分って事は・・・」
『あはは、ありがとうシン君。』
男4人が笑ってるイメージが浮かぶ。
シン「いや男子は指輪じゃないから・・・」
トール・トニー・ユリウス・マーク「うっ。」
タクト「俺はもう持ってるけどな。」
首元のネックレスを見せる。
アウグスト「シン、先程の剣だが、軍に採用を進言しようと思うんだが。構わないか?」
シン「え?婆ちゃんが『うん』って言わないんじゃないかな?」
メリダ『何だって!?』
タクト「バイブレーションソードをか?」
アウグスト「いや、シンのバイブレーションソードではなく、一般兵用として採用したいんだ。改良は必要だが、大量生産すれば、経費を抑えつつ、武装を強化出来る。」
シン「あの剣のアイデアはトニーだから、トニーが良いんなら俺は良いけど。」
タクト「何でその話になるんだ?」
アウグスト「実は、戦争が近いかも知れないんだ。」
シン「え?」
タクト「戦争?」
オリビア「やっぱり・・・うちのお客さん達もよくそんな噂をしてます。」
シン「戦争って、何処と?」
アウグスト「ブルースフィア帝国だ。」
タクト「ブルースフィア帝国・・・!?本当なのか・・・!?」
アウグスト「あぁ。」
シン「でも何で?」
アウグスト「そんな事は向こうに聞いてくれ。帝国では、大規模な出征の準備がされているらしい。」
トール「もし戦争が始まって長引けば、自分達学生にも動員が掛かるかも知れませんね・・・」
タクト「俺達が徴兵される事か。」
トール「はい。」
徴兵。つまり戦争経験が皆無な学生でも出兵されるかも知れない。不穏な空気が漂った。
アウグスト「ま、まぁ、まだ始まってもいないんだ。気にしても仕方あるまい。特にシンにタクト。魔人の襲来なら兎も角、戦争にお前達を駆り出す事は絶対にしない。軍事利用になるからな。」
その時、シンとタクトが口を開いた。
シン「確かに徴兵されないかも知れないけど、皆に危機が迫ったら俺は戦場に出るよ。」
タクト「俺も戦場に出る。」
シシリー・マリア「え?」
シン「ここで出会った皆は、掛け替えのない友達だからな。」
シシリー「シン君・・・」
タクト「俺もシンに賛同する。仲間の危機に立ち向かわないなんて俺のプライドが許せないからな。危険に遭遇した場合は、俺にも頼ってくれても良いぜ。俺が皆の光になって守る。」
マリア「タクト・・・」
シン「さっ!何かあっても身を守れる様にアクセサリー用意したんだから!選んで選んで!」
アールスハイド王国・王城。
ディセウム「そうか、帝国軍が我が国に向けて進軍を始めたか。降り掛かる火の粉は払わなければな。ドミニク。」
ドミニク「はっ!」
ディセウム「全軍に出撃命令を出せ!」
ドミニク「御意!!」
新たな動きが始まろうとした。
ブルースフィア帝国が魔物達によって壊滅させられてしまった。そしてアールスハイド王国では、魔法学院と騎士学院の合同訓練が始まったのだが。