ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
帝都に突撃したアルティメット・マジシャンズ。ゼストと彼率いる魔人部隊に苦しめられながらも、己の力と頭脳で見事討伐した。そして、魔人ミリアが語る実験の真実。それは、魔人の子供を後世に残せるかと言う恐ろしい実験だった。だが、生まれて来たのは、人間の子供だった。ミリアは後悔した。魔人の子を誕生させなかった事に。彼女は、アルティメット・マジシャンズにオリベイラを止めて欲しいと願う。そして遂に、玉座の間に辿り着いた。
イース神聖国。
エカテリーナ「シン君達の事・・・何か連絡は?」
神官「・・・残念ながら帝都に入ってからの情報は・・・」
神官「し・・・しかし朗報もあります!連合軍の加勢に賢者様達も駆け付けたようです!」
エカテリーナ「・・・!!先生達が・・・(それならばもう連合軍の方は心配いらないわね。)」
そこに、1人の神官が慌てて駆け込んだ。
神官「きょ・・・教皇猊下!!エ・・・エルスから緊急の訪問が!」
アーロン「エエから退け。悪いな、来てしもたわ。こんな状況で自室に篭ってても気が滅入るだけやさかい。」
緊急の訪問者は、エルス自由商業連合国大統領のアーロン=ゼニスだった。
エカテリーナ「アーロン・・・別に構わないわよ。どうせ私も仕事所じゃないし。」
アーロン「それに万が一シン君達が負けた日には、世界のどこにおっても同じ運命やしな・・・」
エカテリーナ「・・・」
”ゴスッ!!”
アーロン「いでっ!・・・冗談やないか!本心じゃちゃんと信じとるわシン君達の事。あの子らはお師匠さん達のお墨付きやさかい。」
エカテリーナ「・・・ええ。そうね・・・(シン君が・・・彼らが負けるはずはない・・・そう信じているのに・・・一体何なの・・・?この言い知れぬ不安は・・・)」
彼女が感じている不安は一体何なのか。
帝都周辺。ミッシェルが最後の魔物を両断した。
ミッシェル「よし、これで打ち止めだな。」
兵士「お・・・おお・・・」
兵士「魔物を!!!全滅させたぞーーーー!!!!」
遂に全ての魔物が討伐され、兵士達に勝鬨が湧き上がった。
ヒイロ「よし、俺は一足先に国へ戻る。後は適当にやっとけ。」
兵士「長官・・・アルティメット・マジシャンズの帰還を待たないので?」
ヒイロ「こんなトコでくたばるようなタマかよ。”主人公様”がよ。」
ルーパー「一息つくにはまだ早えェぞぉ!!動ける奴は怪我人を救護所に運べー!」
ローラ「ルーパー団長!私達も手伝います!」
そこにローラ達戦士達が駆け付けた。
シア「すぐに手当します!」
ルーパー「助かる!頼むぞ!」
ドミニク「ミッシェル様。御無事ですか?そのお姿を見ると、さしずめ”剣聖”の称号よりも、昔の異名が思い出されますな。”斬り狂い”ミッシェル=コーリング。まだまだ現役のようですな。」
ミッシェル「その呼び名は止めろドミニク。戦争中に勝手に付けられたあだ名だ。人を殺人鬼みたいに。そんな事よりさっさと持ち場に戻れ。今はお前が軍のトップだろうが。」
ドミニク「はっ!」
マーリン「やれやれ。流石に疲れたわい。久々に治癒魔法でも掛けてくれんかの?」
メリダ「嫌だよ気持ち悪い。リチャードにでも頼みな。」
マーリン「アイツは行く所があるからな。」
レイチェル「シン君達は御無事でしょうか?」
マーリン「時折危険な魔力の動きがあったようじゃが・・・恐らく今の所全員大丈夫じゃろう。」
メリダ「魔人の大半は討伐出来たみたいだけど・・・いかんせん得体の知れない親玉が残ってるからねぇ・・・」
マーリン「その実力は想像もつかんからのう・・・やれやれ。戦争も終局が近付いて来たと言うのに・・・何だか雲行きが怪しくなって来おったな・・・」
別の場所では。
エミリー「ふぅ・・・」
ヒナ「エミリーちゃん、大丈夫ですか?」
エミリー「ああ。全ての魔物を討伐したから少し疲れたな。」
レア「ふぃぃ・・・こんなに戦ったの久し振りだぞ・・・」
アンナ「はぁ・・・しばらく休めるね・・・」
イザベラ「お姉ちゃん達、大丈夫かな?」
ティオ「心配ないよ。タクト達なら絶対やってくれるよ。」
レア「そう言やマモルとタカオは何処行ったんだ?」
エミリー「戦ってる最中に逸れてしまったそうだ。けどあの2人なら心配ないだろう。」
ヒナ「ん?」
エミリー「どうしたヒナ?」
ヒナ「遠くに4人の反応をキャッチしました。」
離れた場所に4人の人影の反応をキャッチした。
エミリー「4人?魔人か?」
ヒナ「いえ、人間みたいです。1人はご老人、3人は女性のようです。」
ティオ「どんな人達だろう?ちょっと見て来る。」
ヒナ「いえ、それは後にしましょう。」
ティオ「え?」
ヒナ「皆さん、警戒して下さい。何かがこっちに来ます。」
旧帝都から謎の群衆がやって来た。
エミリー「あ、あれは・・・!!」
ティオ「まさか・・・魔物と魔人の増援!?」
レア「マジかよ!?まだやっって来るのかよ!!」
カサンドラ「まだ私達を休ませてくれなさそうですね。」
イザベラ「皆さん戦闘準備に入って下さい!ヒナさん!ティオさん!治癒を早く!」
ヒナ「分かりました!」
ティオ「OK!」
2人が治癒魔法でイザベラ達をすぐに治療した。
レア「そう簡単に終わらせてはくれないか。アンナ、無理するなよ?」
アンナ「レア先輩も。」
エミリー「ヒナとアンナとティオは援護を頼む!」
ヒナ・アンナ「はい!」
ティオ「任せて!」
イザベラ「皆さん行きますよ!」
7人が増援を迎え撃つ。
帝城・玉座の間の扉。
アウグスト「この先にオリベイラが居る。奴と対峙する前に1つだけ言っておくシン、タクト。もしも説得が失敗した時にオリベイラを相手するに当たって、我々に出来る事は、せめてお前達をフォローする事くらいだろう。それ程までに奴の潜在能力は並外れた物を感じる。少なくとも私は・・・命を懸けてでもお前達を生かす戦術を取る。お前達もそのつもりで戦え。」
シン「・・・オーグ、お前の覚悟は受け取っておくけど、誰かを犠牲にする勝ち方なんて誰1人望んでなんかいないからな。まずは自分の命を守れ。その上でフォローを頼む。」
アウグスト「・・・上手い事言い替えたなお前。」
シン「そりゃそうだ。」
タクト「勿論俺も死ぬ気はない。1人も欠けずにここから生きて帰る。それが俺達の任務だ。」
ナージャ「オーグ。私を先に行かせてくれる?」
アウグスト「やはり兄が心配か?」
ナージャ「例え私の説得が届かなくても、全力で兄さんを助ける。」
アウグスト「もしそれが無駄だったら・・・良いな?」
ナージャ「うん。」
マリア「ミランダ、大丈夫?」
ミランダ「・・・ええ。私も行く。」
ナージャ「タクト、シン、扉を開けて。」
タクト・シン「っ。」
2人が巨大な扉を開けた。
玉座の間。ナージャが先に駆け込んだ。
ナージャ「兄さん!」
シン「・・・あれ?」
玉座の間に入ったアルティメット・マジシャンズ。だが、オリベイラの姿がない。
タクト「オリベイラが居ない!?」
アウグスト「まさか、逃げたのか?」
ナージャ「・・・魔力を感じない。本当に逃げたの・・・?」
???『彼は私が預かっている。』
タクト・ナージャ「ッ!?」
突如、男の声が玉座の間に響いた。
???『ようこそ、アルティメット・マジシャンズ。ここまで来れた事を褒めてやろう。』
シン「誰だ!?オリベイラじゃないな!?」
???『私の声に聞き覚えがあるだろう?タクト=クリスティ。』
タクト「・・・まさかお前、実体の無い存在か!?」
???『如何にも。』
ナージャ「兄さんを預けてるって!?兄さんは一体何処に!?」
???『そう急くな。まずはお前達を招待しよう。』
すると足元に魔法陣が出現した。
マリア「何ぃ!?」
魔法陣により上へ瞬間移動された。
黒い空間。天井に魔法陣が出現し、アルティメット・マジシャンズが落ちて来た。
タクト「ッ!」
シン・シシリー・アウグスト「っ!」
アリス「ぶへっ!」
地面に着地したが、アリスだけが地面に顔をぶつけた。
アリス「痛たたぁ・・・」
シシリー「ここは一体・・・?」
フェオン「何も見えないわ・・・」
すると黒い空間にシャンデリアが灯った。黒い空間が晴れ、大聖堂になった。
シン「教会・・・いや、大聖堂か?」
トニー「帝城の天辺に大聖堂があったなんて。」
オリビア「皆!あれ!」
十字架に磔にされてるオリベイラを発見した。
タクト「オリベイラ!!」
オリベイラ「・・・あ!」
眠っていたオリベイラが、アルティメット・マジシャンズを見て驚いた。
シン「オリベイラ!」
磔にされてるオリベイラに駆け寄るシン。だが。
オリベイラ「はっ!来てはダメだ!!!」
シン「え?ぐあっ!?」
見えない結界がシンを弾き飛ばした。
シシリー「シン君!大丈夫ですか!?」
飛んで来たシンをシシリーが受け止めた。
シン「ありがとうシシリー・・・!」
リン「・・・見えない結界が張られてる。近寄れなさそう。」
タクト「おい!実体の無い存在!!お前は何処に居るんだ!!姿を現せ!!」
???『良かろう。今お前達に、私の真の姿を見せよう!』
現れた黒い光が眩しく光った。
全員「ッ!!」
タクト・シン・アウグスト「・・・ッ!」
実体の無い存在が彼らの目に映った。
遮光器土偶のような仮面を被り、黒いマントを羽織った男がそこに立っていた。
ドグラ・マグマ「我が名はドグラ・マグマ。」
トニー「ドグラ・マグマ・・・?」
タクト「お前の正体か・・・」
ドグラ・マグマ「ようやくこの姿を見せる事になったとは。力を蓄えた甲斐があったものだ。」
オリベイラ「それがお前の正体か・・・!お前は一体・・・何を企んでいるんだ・・・!」
ドグラ・マグマ「お前達はこれまで多くの脅威を祓ってくれた。魔人、帝国、超災害級。私がこれまで送り出した刺客達を、見た事の無い力で駆逐してくれたとは、お前達は只者ではないな。」
タクト「刺客だと?俺達が今まで戦って来たあの魔人達もお前の刺客だったって言うのか!?」
ドグラ・マグマ「いや?あれは奴らが勝手に動いただけ。そう、オリバー=シュトロームの一言によって。」
シン「一言?」
ドグラ・マグマ「オリバー=シュトロームは、帝国を滅ぼした後、目的を考案せず帝国に屯むつもりだった。だが、その一言が諜報部隊を除いた魔人共を奮い立たせた。寧ろ奴らも私の刺客のようなものだ。そしてオリベイラ。貴様は私の最初の刺客達を滅ぼした。」
オリベイラ「何・・・!?」
ドグラ・マグマ「貴様達は、いつからブルースフィア帝国が実在すると錯覚していた?」
アウグスト「ブルースフィア帝国が錯覚?どう言う意味だ!」
ドグラ・マグマ「このブルースフィア帝国は、私が建国した架空の帝国だ。」
全員「ッ!!??」
シン「ブルースフィア帝国が・・・架空の・・・帝国・・・!?」
タクト「何だと・・・!?じゃあお前は何が目的でブルースフィアを建国したんだ!」
ドグラ・マグマ「決まっている。この世界を闇に染める為だ。」
タクト「闇・・・?」
ドグラ・マグマ「私はある世界で世界を支配しようと計画した。だが、ある存在が私の計画に立ちはだかり、私はその存在によって消された。だが肉体は滅びたが、魂となった私はその世界で長年漂い続け、闇の存在に手を貸した。だがそれもある存在が打ち滅ぼし、私はその世界から完全に抹消された。」
タクト「・・・!?」
ドグラ・マグマ「そしてこの世界に流れ着いた私は、ある不思議な光景を目にした。凡ゆる魔法、凡ゆる獣達。そして獣が魔力を暴走させ誕生した魔物。それを上回る災害級と呼ばれる存在。私は闇の巫女と出会い新たな計画を実行した。魔物を使って世界を支配しようと。だが世界中に魔物ハンターと呼ばれる存在が現れ、魔物達は次々と討伐された。私はそこで、もう1つの計画を思い付いた。魔法を持った人間が魔力を暴走すれば魔物と同じ存在になれるかと。」
シシリー「まさか・・・魔人を生み出したのはあなたなのですか!?」
ドグラ・マグマ「如何にも。最初の実験体は、嘗てアールスハイド王国を滅ぼそうとした男だった。」
タクト「まさか・・・カイル=マクリーン・・・!?」
ドグラマグマ「奴は自分の実力を認めて欲しいと言う執着を人一倍抱えていた。私は奴の心に闇を植え付けた。そして絶望の連続に耐えられず、魔力を暴走させ、世界初の魔人となった。実験は大成功だ。だが、マーリン=ウォルフォード、メリダ=ボーウェン、リチャード=ラドクリフ、レイチェル=ラドクリフが現れ、カイル=マクリーンを討伐。だが実験が成功した奴をもう用済みにした。」
シン「爺ちゃんや婆ちゃんの友達を魔人化にさせたって・・・」
アウグスト「外道め・・・!」
ドグラ・マグマ「更に私にはもう1つの計画があった。それは、この国を創り出す事。」
シン「何・・・!?」
ドグラ・マグマ「ブルースフィア帝国の建国前は元々農民共が暮らす豊かな集落だった。そこで私は、この農民共を利用する為に、ブルースフィアの貴族となる者達を作り上げた。」
タクト「作り上げた?じゃあブルースフィアの貴族達はその農民達だったのか?」
ドグラ・マグマ「戯言だなタクト=クリスティ。ブルースフィアの貴族達は私が作った傀儡、つまり私の操り人形だ。」
アウグスト「操り人形・・・!?」
なんと、ブルースフィア帝国の貴族達はドグラ・マグマが作り上げた傀儡だったのだ。
タクト「だが貴族達は人間だったぞ!お前が作った傀儡だったなんてありえない!」
ドグラ・マグマ「当たり前だ。貴族共が傀儡だと言う記憶を私が抹消したのだからな。」
タクト「記憶を・・・?奴らは最初から自分が人間だと記憶されてたって事か!?」
ドグラ・マグマ「そうだ。人間の血を与える事で傀儡達に血液が巡回し人間と同じ性質となった。私はその傀儡達を使い、その集落を襲撃させた。農民共に過去の記憶を消し、貴族達の糧として生かせる運命と記憶を与えてやった。平民共を貴族に平伏させ、負の感情を生み出し闇を増幅させる。それだけだ。」
シン「巫山戯るな!!平和に暮らしていたはずの人達をお前のエゴで人生を狂わされたんだぞ!!」
ドグラ・マグマ「そんな言葉、私に響くと思うか?」
シン「何・・・!?」
ドグラマグマ「私が利用しようとした場所に偶然にも農民共が暮らしていた。ただそれだけの事だろう?」
シン「お前・・・!!」
アウグスト「落ち着けシン・・・私も怒りが込み上がってる・・・だが今は冷静になれ・・・」
シン「オーグ・・・!」
ドグラ・マグマ「しかし、貴族共を邪魔する存在が現れた。それが貴様だ!オリベイラ=フォン=ストラディウス!」
オリベイラ「・・・私が・・・!?」
ドグラ・マグマ「集落の長の息子であったお前が貴族に成り上がり、平民達に自由と権力を与えた。だから私は貴様を失脚させようと、貴族達の心を操作し、貴様の地位と家族を滅ぼした。だが貴様の家族は大司祭に救われたが、結果的に貴様は家族を失った事と、平民共からの信頼を失った事への錯覚を起こした。私はそれと同時に貴様に闇と私自身を植え付け、魔人オリバー=シュトロームとして君臨させた。そして帝国の愚民共に選択と言うチャンスを与えてやった。魔人になったお前を利用するのが私の目的だったからな。」
タクト「お前・・・!オリバー=シュトロームは全部お前だったって事なのか!?」
シン「・・・!!」
ドグラ・マグマ「そして私は、ある人物を魔人化させた。シシリー=フォン=クロード。お前を狙ったあの男もその1人だ。」
シシリー「・・・まさか・・・フラー大司教!?」
ドグラ・マグマ「そうだ。お前を欲する欲望を利用し、奴を魔人化させた。だがあれは失敗作だったがな。」
シシリー「そんな・・・!?フラー大司教があなたに・・・!」
ドグラ・マグマ「そして、あの煉獄で使用された身体強化の首飾り。あれは傑作だったな。」
アズマ「なっ・・・!?あの首飾りはお前が!?」
ドグラ・マグマ「私があの魔道具をサルウァトピアに提供した。無論、アレには酷使し続けると自らを闇に蝕まれる仕組みになっていた。」
アズマ「お前が・・・俺達を弄んでたのか・・・!!」
ドグラ・マグマ「私はただ提供してあげただけだ。お前達を弄んだのはあの貴族共だ。」
アズマ「屁理屈を・・・!!」
ドグラ・マグマ「そしてベルゼ=クラスティール。貴様に埋め込まれた毒も私が仕組んだ。」
ベルゼ「やっぱりね。予知であなたが元凶だって事は把握済みよ。」
ユリウス「ベルゼ殿の毒も貴様の仕業で御座るか・・・!」
タクト「おいドグラ・マグマ!俺が今まで旅してた時、何故怪獣が現れたんだ!?」
アリス「カイ・・・ジュウ・・・?」
ドグラ・マグマ「タクト=クリスティ。そしてフェオンとグレア。貴様達が今まで遭遇した怪獣は、私の記憶から具現化させた。」
タクト「え・・・!?」
フェオン「ドグラ・マグマの記憶から・・・?」
ドグラ・マグマ「本来なら全ての怪獣を生み出すのが目的の1つだが、魔力消耗が被り全て具現化は果たせなかったが、残る怪獣は数体だ。それに貴様らは怒りの矛先を私に向けるのはお門違いじゃないのか?」
シン「どう言う意味だ?」
ドグラ・マグマ「貴様達はオリバー=シュトロームの部下共を殺した身だ。その責任を私に押し付けるつもりか?」
全員「!?」
ドグラ・マグマ「奴らは私にとってただの捨て駒だ。帝国滅亡後にオリバー=シュトロームが彼らに何か命じた事は1度もない。奴らは自らの意思でここに残り行動した。それの責任を私に押し付ける気か?」
シン「お前が帝国を創らず、彼奴らを魔人化させなかったら違った運命だってあったはずだ!」
ドグラ・マグマ「それすら私は奴らに『選択』させたあげただけだ。魔人化を決めたのは奴ら自身だ。奴らに限らず、離脱して行った者共も同様だ。私は自身の捨て駒を増やす為に強制的に誰かを魔人化させた事はない。」
アリス(コイツ・・・)
ユーリ(まるで話が・・・)
アウグスト「詭弁を弄するなよ。『選択』させたのはあくまでお前自身が”駒”に向くだけの意志を持つ人材かどうか・・・その確認をしたかっただけの話だろう。だったらカートの時はどうだった!?魔人化を成功させる為の実験台となった人間達は!?皆が口を揃えて『魔人にしてくれ』とでも言ったのか!!」
ドグラ・マグマ「フハハハハ!使い物にならない手駒など私の眼中に無かったな。」
全ての言葉を自分の理屈で返す。アリスが激怒した。
アリス「もういいよシン君。タクト君。殿下。コイツ話がまるで通じない。今まで戦って来た魔人達は・・・許されない事をしたのは確か。でも・・・何処か自分に1本筋が通ってた。それにオリベイラを利用して罪のない人間達を魔人に変えた。コイツは違う。ただの下衆だ!」
ドグラ・マグマ「フッフッフ。非道い言われ様だな。」
シン「お前の中では・・・ミリアもただの捨て駒だって言うのか?」
ドグラ・マグマ「ミリア?ああ・・・彼女は実験体に過ぎない。最も・・・結果はつまらないものになってしまった。所詮はただの人間。他の下等生物と変わらなかったただの道具だ。」
オリベイラ「貴様・・・・!!」
シンが拳を力強く握り締める。相当怒りが溜まっているだろう。
ドグラ・マグマ「お前達に良い事を教えてやろう。思うに魔物とは、この世界に巣食う腫瘍のようなものだ。やがてそれが増殖し、この世界を蝕み、滅ぼす害悪だ。ならば私はその悪性の腫瘍として、世界の害悪として、世界を統べる闇として、全てを滅ぼしてやろう。それがこの世界の真理だ。」
アルティメット・マジシャンズ「・・・・!!」
ドグラ・マグマ「さぁ、そろそろお喋りも終わりにしよう。今日ここで貴様達を殺し、再び世界の支配者として君臨する!」
シン「そうはさせない!元凶のお前を倒せば世界が救われ、オリベイラも救われる!!タクト!!俺達で奴を倒すぞ!!」
それぞれの武器を構えるアルティメット・マジシャンズ。
タクト「・・・ああ!ドグラ・マグマ!お前のこれまでの悪行を許さん!!ここでお前を倒す!!」
スパークレンスを構えるタクト。
ドグラ・マグマ「良かろう。では手始めに、この者から相手して貰おうか。」
右手に闇のエネルギーを生成する。
ドグラ・マグマ「フンッ!!」
闇のエネルギーをオリベイラに与えた。
オリベイラ「ぐあああああああああああ!!!!!!」
シン「オリベイラ!!!」
タクト「何をした!!!」
ドグラ・マグマ「魔人オリバー=シュトロームよ。その力でアルティメット・マジシャンズを葬るのだ!!」
そして自分を再びオリベイラに取り込んだ。
トール「まさか・・・オリベイラを再びシュトロームに!?」
オリベイラ「皆・・・!!助・・・け・・・!!あああああああああああ!!!!」
闇のエネルギーとドグラ・マグマが全身を巡り、オリベイラが魔人オリバー=シュトロームとして再び君臨した。
タクト「オリベイラ・・・!!」
ナージャ「兄さん!!」
シュトローム「ウウウウ・・・・!」
タクト「完全に魔人の意識に乗っ取られてる・・・」
シン(オリベイラがシュトロームに・・・以前タクトに教わった『例の魔法』が使える・・・!)
アウグスト「クロード。グレア。お前は自らの命を護事を最優先し、負傷者が出たら即治療を頼む。」
シシリー「はい!」
アウグスト「ナージャ。お前はシュトロームに向かって叫び続けろ。」
ナージャ「ええ!兄さんの精神に直結する!ーーーーーーーー!!」
ペンダントを両手で強く握り、オリベイラの精神に直結しようと詠唱を唱える。。
アウグスト「トール、ユリウス、トニー、ビーン、ストーン、ウォーレス、マナミア、レベッカ。お前達は援護を頼む。」
トール・ユリウス・トニー・マーク・オリビア・ミランダ・マナミア・レベッカ「はい!」
アウグスト「メッシーナ、コーナー、ヒューズ、カールトン。シュトロームを止める!全力で行け!」
マリア・アリス・リン・ユーリ「了解!」
アウグスト「お前達の”切り札”には期待して良いのか?シン。タクト。」
タクト「ああ。少々エネルギーを使う技だが何とか行ける。」
シン「俺のは魔法集中に相当の時間が掛かる。出来たらその時間を稼いで欲しい・・・!!」
アウグスト「承知した!」
タクト「フェオン!ベルゼ!一緒に行くぞ!」
フェオン「勿論!」
ベルゼ「承知だよ!」
タクト・ベルゼ「ッ!!」
スパークレンスとブラッドスパークレンスを掲げて光と血を解放し、ウルトラマンティガとブラッディーベルゼに変身した。
ティガ「フッ!」
ベルゼ「行くよ!」
アウグスト「行くぞ!!!」
アリス(言霊!!全開爆散!!)
言霊を詠唱し、無数の魔法弾を一斉発射。
リン(魔力を溜め込め、暴走ギリギリまで!!魔法威力限界突破!!)
魔力の威力をギリギリまで溜め込み、限界に達した巨大な魔法弾を放った。
ユーリ(ロッド全開放!!フルスロットル!!)
無数のステッキの魔法を一斉発射。
ベルゼ「ブラッドニードル!!」
血で生成した無数の棘を放った。
フェオン「やああぁぁぁぁ!!!!!」
シュトローム「ッーーー!!」
4つの魔法とフェオンの大剣を受けたシュトロームが爆発した。だが、シュトロームは間一髪飛んで無傷で済んだ。
シュトローム「ウアアアア・・・・!」
ドグラ・マグマ『流石はシン=ウォルフォードの仲間だけある。申し分ない威力だ。』
アリス「空を・・・そうか忘れてた!!」
リン「ちっ。」
フェオン「間一髪避けたわね。」
ユーリ「あの人だけは浮遊魔法を使えるんだったわねぇ。」
ベルゼ「使えるんじゃなく、ドグラ・マグマに使わされてるように見えるね。」
ティガ「ハッ!!」
シュトローム「ッーーー?」
浮遊したシュトロームが下を見ると、アウグストが電撃と風の混合魔法で生成した弓矢を構えている。更に彼の横には、スカイタイプにチェンジしたティガが両腕を胸の前で交差させ、瞬時に左右に伸ばしてから上にあげてエネルギーを集めていた
アウグスト「いい的だ!」
ティガ「タァッ!!」
ランバルト光弾と、アウグストの風と電撃の矢が同時に放たれ、シュトロームに急速接近する。
アリス「うわぉっ!何それ殿下っ!!」
シュトローム「ッ!!」
風と電撃の矢がシュトロームに直撃し大爆発した。
シン・シシリー(命中した!!)
爆煙が晴れると、アウグストは思い出したように口を開いた。
アウグスト「やれやれ。予め危惧していた要素が、まず1つ当て嵌まりそうだな。」
爆煙から、球状の魔法障壁に包まれたシュトロームが出て来た。
アリス・リン・ユーリ(ッ!?)
ティガ(1年前の俺とシンの力どころか、今の俺とオーグの一撃を防いだか。ドグラ・マグマめ、面倒な力をオリベイラに付与したみたいだ。)
ユーリ「球状の魔法障壁・・・あれって・・・」
シン「ッ!?知ってんのか!?」
シュトロームが張ってる球状の魔法障壁にアリス達が知っている様子。
アリス「知ってる・・・って言うか、一世代位前の展開方法だよあれ。賢者様が若い頃とかの。」
リン「今じゃもう殆ど誰も使ってない。」
ユーリ「基本全面のみに張るのが今のスタンダードだもんね。同じ量の魔力を集中させるなら、やっぱりその方が防御力高いしぃ・・・」
アウグスト「球状障壁の最大のメリットはやはり全方位からの攻撃を防げる点だが、一方向に張る場合と比べどうしても障壁は薄くなる。より実戦的に使う為、その形状は廃れていったと言う話だ。」
ティガ(そう言えば、2人の離反魔人との戦いの時、マーリン様とリチャードがあの形状と同じ障壁を張っていたな。あれと同じか。)
シン「オーグは1年前の俺とタクトと奴の戦い見てたろ?」
アウグスト「ああ。だから奴の障壁についても随分考察を重ねた。結果、最もシンプルな答えに辿り着いた。」
球状障壁でも充分過ぎる防御性能を持たせられる程、ドグラ・マグマは有り余る量の魔力を扱う事が出来る。
アウグスト「考えたくもないが、奴が全面に障壁を集中させたとしたら、ほぼ破壊不可能な代物になるだろう。」
ドグラ・マグマ『相談は終わりか?随分と余裕だなシン=ウォルフォード。貴様に関しては私とオリバー=シュトロームに攻撃する様子は見られない。勝てる算段あっての事か?』
シン「攻撃してこないのはそっちだって同じじゃねぇか!!」
ドグラ・マグマ『フッフッフッフッフ。やはり貴様は甘い。1年前無傷で切り抜けた者と、辛酸を舐められた愚者共の意識の違いだろう。シン=ウォルフォード。貴様は私を過小評価しているな。私の攻撃ならばとっくに始まっている。』
マーク「どう言う意味だ?」
オリビア「あ!皆!周りを見て!」
周りを見ると、無数のエネルギー体が浮遊している。
シン(大聖堂の周囲一帯に高密度のエネルギー体が・・・!?)
ティガ(これは・・・まさか!!)
突如エネルギー体が帯電し始めた。
ティガ「タァッ!!」
理解したティガが超高速回転のティガハイスピードトルネードを発動した。
シン「全員全力で障壁を張れーーーーーー!!!!!!」
帯電したエネルギー体が巨大な電撃を起こして大聖堂を破壊した。
ドグラ・マグマ『まずは1年前の借りは返したぞ。シン=ウォルフォード。タクト=クリスティ。』
シュトローム「ウウウウ・・・・・・」
爆炎が晴れる。
シン「ムチャクチャしやがって・・・!!地下大聖堂がどうなろうともうお構いなしかよ・・・!!」
ティガ「皆無事みたいだが・・・」
ティガハイスピードトルネードで起こった竜巻で全員無事だったが、大半が爆風で倒れている。
シン「オーグ!無事か皆!!」
倒れていたアウグストが起きた。
シン「オーグ!大丈夫か!?」
アウグスト「ああ・・・無事だ。右腕以外はな。」
だが彼の右腕が負傷してしまっている。
アウグスト「奴の魔法は避けたが・・・飛んできた石片が直撃した。」
グレア「オーグ!すぐ回復してあげるからジッとしてて!」
急いでアウグストの右腕を治癒してあげる。
アウグスト「トール達は・・・倒れているが魔力を感じる。まだ死んでいないが。放ってはおけんな・・・悪いがシン・・・タクト。」
シン「分かってる。その間は俺達が奴の相手をする。ナージャ、まだいけるか?」
ナージャ「ええ。諦めずに呼ぶわ。」
再び魔法でオリベイラを強く呼ぶ。
シシリー「シン君・・・どうか・・・気を付けて・・・!!」
フェオン「タクト、無茶しないでよ・・・!!」
2人の言葉を受け、ティガとシンがドグラ・マグマに憑依されたシュトロームの前に浮遊する。
シン「よォ。待たせたな。」
ティガ「次は俺達の相手だ。」
シュトローム「ウウウウウ・・・・・」
ドグラ・マグマ『ようやくその気になってくれたか。やはりお前達でなければ本当に私を楽しませてくれないな。』
ティガ「1つ聞きたい。オリベイラが攻撃したのは彼の意思か?」
ドグラ・マグマ『教えてやろう。攻撃は憑依してる私の意思だ。滅亡願望が無いオリバー=シュトロームを洗脳しているだけだ。』
シン「そうか。『滅び』がお前の望みなら、抵抗する事なく魔法を受けてオリベイラを解放する事を勧めるぜ。」
ドグラ・マグマ『それは出来ない相談だ。この世界を闇に染め上げるまで私は滅びない!』
シン「本気でそれを執行するって訳か。」
ドグラ・マグマ『当然。』
ティガ「タァッ!!」
ランバルト光弾とシンの魔法が、シュトロームの巨大魔法が激突し、巨大な爆発を起こした。
アウグスト「くっ・・・!!」
フェオン「うっ・・・!!」
ナージャ「っ・・・!!」
爆風がアウグスト達にも広がった。
アウグスト(流石と言うべきか・・・この広さでなければ、今の一撃で地下ごと吹き飛んでいたぞ・・・!!想像通り戦闘のセンスはほぼ互角・・・!!つまり勝負を分けるのは・・・魔法の想像力と、それを補う魔力コントロールの技術と闇の力・・・!!)
シン(タクト。)
ティガ(ああ。)
するとシンが人差し指をシュトロームに向けた。
ドグラ・マグマ『これは・・・』
照準がシュトロームの胸のど真ん中に狙いを定め、その照準をティガに送った。
シン「ッ!!」
ティガ「タァッ!!」
シュトローム「ウウッ・・・!?」
拡散魔法とフラッシュ・ボマーを一斉発射。だがシュトロームがそれを避けた。しかし拡散魔法がカーブし、避けたシュトロームに迫るが、再び避けた。拡散魔法が爆発した。
ティガ「ハァッ!!」
その一瞬でティガがパワータイプにタイプチェンジした。
シン『指向性爆発魔法!!!』
ティガ「タァッ!!」
指向性爆発魔法にティガが纏い、ティガ・バーニングダッシュの合体技を放ち、シュトロームに迫る。
シュトローム「ッ!!」
ドグラ・マグマ『一方向に限定して爆発魔法と光を放つ・・・どころか、標的に向かってあり得ない軌道で追尾させるとは・・・面白い!実に面白い!』
するとドグラ・マグマがシュトロームを纏っている魔力を霧散させそのまま落下させた。
アウグスト(集めていた魔力を・・・霧散させた!?あれでは攻撃どころか飛行すら不可能に・・・)
指向性爆発魔法を纏ったティガは曲がる事なく真っ直ぐに通過した。
アウグスト(爆発魔法が相手を追尾しなくなった・・・!!何故・・・)
ドグラ・マグマ『思った通りだ。追尾対象となる的はシュトローム自身ではなくシュトロームの
シン「お前がそれを見抜く事は想定済みだぜ!(俺達の狙いは・・・お前が飛行もガードも出来なくなった
ティガ「フッ!」
上空でティガがエネルギーを集めている。
アリス「よし来たぁーー!!!」
下からアリス、リン、レベッカ、マーク、オリビア、トニー、ユリウス、ベルゼが構えた。
シン(アイツら・・・!!倒れたフリをしてチャンスを伺っていたのか!!)
ティガ「タァッ!!」
デラシウム光流と魔法一斉発射が同時に放たれた。
シュトローム「ウウウアアアア!!!!」
しかし、シュトロームが一瞬で球状の魔法障壁を展開した。
全員「ッ!?」
デラシウム光流とシン達の魔法が魔法障壁に直撃した。
アリス「な・・・あ・・・あの一瞬で障壁を・・・!?」
ベルゼ「嘘ーん・・・」
シュトローム「ウウウウ・・・・・」
ドグラ・マグマ『闇の使いにとって魔力の集中など息をするように出来て当然。貴様の思考など私にはお見通しだ。魔法や戦いの発想力はお前達が1枚上手かも知れないが、魔力のコントロールに関しては私の方が上だ。』
シン「・・・もしかしてオリベイラは・・・魔人にされる前から相当強かったりしねェか・・・?」
アウグスト「ミリアの話を聞いて予想はしていたが・・・やはりな。」
シシリー「殿下・・・」
アウグスト「人間の頃から既にオリベイラの実力は帝国に於ける歴代トップだと言っていた。あの軍事国家のブルースフィアにおいてだ。その時点で下手すれば一国をも掌握する程の力を秘めている可能性がある。そんな人間が今、奴に魔人化されたんだ。魔法学院の一生徒が街を滅ぼす程に、軍人1人1人が国を滅ぼす程に底知れぬ変容を遂げるのが”魔人化”だとしたら、一体どれ程の力を持っていると言うのだ・・・!!」
帝都外からマーリン達が帝都の様子を見ている。
ミッシェル「派手にやってますな。帝城のテッペンで。」
レイチェル「加勢に行きますか?」
マーリン「冗談じゃろう。ワシらが手を出せるレベルはとうに越えとる。足を引っ張るのがオチじゃ。」
メリダ「・・・どうだいシュトロームってのは。嘗て私らが倒した
マーリン「・・・・・・」
帝都。リチャードが御霊を吸収していた。
リチャード「これで説得は完了か。帝城は・・・彼処か。」
帝城に乗り込んだリチャードが気配を探る。
リチャード「・・・上からか。」
同時刻、イザベラ達は襲来した魔人と魔物の大群と交戦中。
イザベラ「キリがありません・・・!!」
エミリー「数が多過ぎる・・・!!」
彼女達は魔人魔物軍団に囲まれてしまった。
ヒナ「このままじゃ・・・」
アンナ「やられる・・・!」
するとそこに、2人の人物が駆け付け、魔物達の首を斬り裂いた。
エミリー「タカオ!」
ヒナ「マモルさん!」
タカオ「すみません遅れてしまって。」
マモル「お怪我はありませんか?」
ヒナ「はい。ですが数が多過ぎて・・・」
タカオ「これは骨が折れそうですね・・・」
???「はああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
そこに巨大な魔法が現れ、イザベラ達を囲んでる魔人魔物軍団を消し炭にした。
イザベラ「え・・・!?これって・・・!」
???「皆。久し振りね。」
そこに、イザベラ達の顔馴染みが駆け付けた。
レア「ドロシー!!!」
ティオ「ドノバン達にビヤン達も!」
ドノバン「よう皆!」
ビヤン「皆久し振り!怪我はない?」
カサンドラ「ええ。けど少し負ってしまいまして。」
ドロシー「ジッとしてて。」
魔法でイザベラ達の傷を癒した。
イザベラ「ありがとうございますドロシーさん!でもどうしてここに?」
ドロシー「話は後よ。まだ来るわ。」
遠くから魔人魔物の増援軍団が迫って来る。
タカオ「まだ来そうですね。」
イザベラ「皆さん、行きますよ!」
増援に立ち向かうイザベラ達。
帝城・ミリアの部屋。
ミリア「・・・・・・」
眠っているシルヴェスターをミリアが優しく見守っている。
シシリー『あなたは今も、彼の事を愛しているのでは?』
ナージャ『こうなっちゃったのはあなた達のせいじゃないわ。元凶は、あなた達の人生を狂わせた帝国そのものよ。この戦いが終わったら、あなたはその子と共に解放される。必ずオリベイラ兄さんを止めるわ。』
あの時のシシリーとナージャの言葉を思い返した。
最上階・大聖堂。
ドグラ・マグマ『さぁ、そろそろ本気を出す時なのでは?タクト=クリスティ。シン=ウォルフォード。貴様達ならまだまだ私を楽しませてくれるだろう?』
ティガ「お前に聞きたい事がある。何故オリベイラを標的にしたんだ。世界を手にしたいなら、強い欲望を持つ奴が適任なんじゃないのか?」
ドグラ・マグマ『・・・確かに貴様の言う通り、世界を手に入れたい強い願望や欲望を持つ者を利用すれば世界を闇に染め上げるなど容易い事だ。だがそれでは
シン「愛・・・憎!?」
ドグラ・マグマ『私はこれまで多くの願望や欲望を持つ者を利用して世界を闇に染め上げようとしたが、それらは全て闇のエネルギーが増幅しなかった。寧ろ奴らは自己中心だった。自らの力しか考えていない奴らは闇を増幅させる器にならなかった。そこで私は、愛を憎しみに変える事で闇のエネルギーを増幅させる計画に出た。そこでオリベイラを選んだんだ。』
シン「愛を・・・憎しみに・・・」
ドグラ・マグマ『彼は帝国を愛し、大切な家族をも愛した。だから私はその愛を利用する為に彼の全てを奪ってやった。しかし英雄リチャード=ラドクリフが家族と親しい者達を救出した。だが結果的に家族が亡くなった事に錯覚し魔力を暴走させた。私は奴の暴走を見計らって彼に憑依して仮のオリバー=シュトロームとして君臨させた。』
シン「お前・・・!」
ドグラ・マグマ『そして今、真のオリバー=シュトロームが君臨し世界を闇に包む。だがその前に、シン=ウォルフォード。私は貴様に何だってするつもりだ。』
シン「・・・!?ドグラ・マグマ・・・お前・・・一体何を言って・・・」
ドグラ・マグマ『オリベイラが魔人になった経緯は、ゼストとミリアから聞いているであろう?彼は愛する家族を奪われてしまい、この力を得たのだ。』
アリス(まさか・・・!?)
フェオン「アンタまさか・・・!!」
ドグラ・マグマ「そうだ。シン=ウォルフォード。そこに居る大切であるシシリー=フォン=クロードを失う事で、貴様もオリベイラと同じ思いを味わってみないか?」
シシリー「・・・・!!」
アリス・リン「な・・・!!」
ベルゼ「卑怯な手を使う気ね・・・!」
アウグスト(・・・コイツ・・・ゼスト達と同じ事を・・・!)
ドグラ・マグマ「魔人化と言う現象が示す通り、愛は失い、怒りと憎しみはその者の力と闇を極限まで引き出すもの。試してみる価値は・・・」
だが次の瞬間、シンがドシュトロームの前に瞬間移動してバイブレーションソードを振る。
シュトローム「ウアアアアア!!!」
しかしシュトロームが魔法障壁を発動しシンの斬撃を防いだ。
ドグラ・マグマ『フフフフ。既に貴様の動きは先程までとまるで違う。だがまだまだだ。私の戦いに武器は通用しない!!』
シュトロームがバイブレーションソードに魔法をぶつけた。魔法を受けたバイブレーションソードの刃が一瞬で融けてしまった。
アリス「シン君の剣が・・・!!」
アウグスト(鉄をも融解させる程の魔法・・・!!我々とはそもそものレベルが違う・・・!!)
ティガ「タァッ!!」
シン「があっ!!!!」
背後からティガ・ホールド光波、目の前からシンの魔法の同時攻撃が魔法障壁にヒビを入れた。
アリス「シシリー!!!」
マリア、アリス、リンが急いでシシリーの方へ走る。
アウグスト(仕方あるまい・・・!!戦力になれるか分からんが・・・シンとタクトに加勢する・・・!!)
ナージャ「・・・・・!!!」
魔法で精神を繋げようとしてるナージャだが、シュトロームは反応しない。
ナージャ(ッ・・・!闇の魔法が邪魔で接続が・・・!!)
ドグラ・マグマ『さぁ時間切れだ。貴様達の悪足掻きはそこまでだ。』
上空に光が収束している。
シン(太陽光の収束・・・!!コイツ1年前の俺の魔法を・・・!?)
アウグスト(一体いつから・・・!?)
ドグラ・マグマ『貴様を随分と研究した甲斐があった。先程私が話をしている間に上空の魔力に気付いた者は誰1人居なかったようだな。』
アリス「ハッタリじゃないの!?だってアイツさっききから炎の魔法や障壁を・・・!!」
アウグスト(魔法の同時展開・・・!!迂闊だった・・・!!私に出来てドグラ・マグマにそれが出来ないはずが・・・!)
アリス「どうすれば・・・!」
ナージャ「アリス!リン!力を貸して!」
アリス・リン「え!?」
ドグラ・マグマ『私の魔法を受けよ!!』
収束した光が無数の光線となり、帝城の大聖堂に無数に降り注いだ。全員が障壁を展開して光線を防ぐ。
シン「くっ・・・そ!!」
ティガ「ウッ!!」
グレア「フェオン!!」
フェオン「ッ・・・!!」
グレアがフェオンの上で魔法障壁を展開してフェオンを守る。
フェオン「マズいわ・・・!!足元がどんどん崩されていく・・・!!」
シン「シシリー!!一旦この場から離れろーーー!!!」
アウグスト(くそっ・・・!!足元の崩壊と熱光線で・・・敵に近付くどころではない・・・!!)
ナージャ「クッ・・・!!」
リン(このままじゃシシリーに危険が・・・!!)
アリス(ダメだ・・・!ダメだ・・・!!シシリーに何かあるのだけは絶対にダメだ・・・!!)
ナージャ(お願い・・・!!間に合って・・・!!)
光線が止んだ大聖堂が静寂に包まれた。
シシリー「うっ・・・シン君・・・!」
その時、シシリーの背後に人影が現れた。シシリーがその人影に頸を叩かれ気を失ってしまった。
シン「シシリー!!何処だ!?返事してくれー!!!」
ティガ「何処だシシリー!!」
シン「魔力は感じる・・・何処かで気を失って・・・!?」
煙が晴れると、シシリーの姿を確認出来た。
シン「あ!シシリー!!」
ドグラ・マグマ『動くな!シン=ウォルフォード!』
シン「っ!?」
気を失ったシシリーを抱えているシュトロームの姿がそこにあった。
シン「なっ・・・!!!」
ティガ「ドグラ・マグマ・・・!?お前・・・!!」
ドグラ・マグマ『シン=ウォルフォード。今動けばこの娘の命はないぞ。』
シュトローム「ウウウ・・・・・」
そう言うとシュトロームがシシリーを大聖堂の端まで運んだ。
シン「・・・・・・!!!!!」
ドグラ・マグマ『よく見ておけ。これが貴様が愛する者の末路だ。』
シュトロームが大聖堂からシシリーを外へ放り投げた。
ティガ「シシリー!!!!!」
シン「シシリーーーーーーー!!!!!!」
ドグラ・マグマ『フンッ!!』
シシリーを助けに行くシンとティガを爆発魔法で妨害した。
ドグラ・マグマ『貴様の精神状態で助けに行くのは不可能だ。そこで最愛の者の死に様を見届けろ。』
シン「うわぁあああああああ!!!!」
放り投げられたシシリーが転落し・・・
”ドッ・・・・・”
転落と同時に鈍い音が聞こえた。
シン「・・・・・・・・・・・・・」
シシリーは死んでしまった。シンは絶望し地面に膝着いた。
ティガ「シシリー・・・・・・」
ドグラ・マグマ『どうだ?愛する者がこの世から消える瞬間を見届けたか?今の貴様には、悲しみと同時に愛が憎しみへと変わり、体中が愛憎に支配されていくだろう?魔人となった貴様を、私がこの手で闇へ葬ってやろう。』
シン「・・・・・・・・・・・・・」
???『・・・えるか・・・?聞こえるか皆・・・?』
突如謎の声が大聖堂に居る全員の脳に聞こえた。
アリス「え?誰!?」
ティガ「この声・・・!?」
ドグラ・マグマ『誰だ?』
すると、シシリーが放り投げられた場所に2人の人物が登って来た。その正体は・・・
アリス「あ・・・!!」
マリア「あなた達は・・・!!」
デリックとレオナだった。デリックはシシリーを抱えている。
グレア「デリック!!」
アウグスト「クロードは無事か!?」
デリック「ああ。気を失ってる。傷はない。」
シン「・・・・・シシ・・・リー・・・・・?」
絶望し掛けたシンがデリックの方に顔を向けた。デリックがゆっくりと歩き、シンの前にしゃがむ。
デリック「シン。」
シン「デリック・・・?」
シシリー「・・・っ・・・シン・・・君・・・」
気を失っていたシシリーが目を覚ました。
シン「シシリー!!」
まだ息しているシシリーを強く抱き締めた。
シン「良かった・・・!!無事で良かった・・・!!」
シシリー「・・・シン君・・・苦しいですよ・・・」
ドグラ・マグマ『クッ・・・余計な真似をしてくれたな。』
デリック「生憎、俺も仲間が殺られるのは見たくないからな。」
アウグスト「ケイティはどうした?」
デリック「まだ残存してる魔物や魔人を討伐してる。」
レオナ「デリック。あのシュトロームは・・・」
デリック「ああ。見た所、操られているように見えるな。」
シン「・・・あの時聞こえたあの鈍い音は・・・」
デリック「ああ。今頃ロクサーヌがノビている所だろう。」
シン「え?」
そこにデリックの妹のロクサーヌがやって来た。
ロクサーヌ「痛いよもう・・・急に上から人が落ちて来たと思ったら私の背中に落ちてさ・・・」
デリック「大丈夫みたいだな。流石俺の妹だ。」
ロクサーヌ「お兄ちゃん!レオナ!酷いよ!私をほっといて!」
シン「ロクサーヌ・・・君がシシリーを・・・」
ロクサーヌ「ああシン。偶然下を警戒していると上からシシリーが落ちて来たから受け止めたけど、シシリーの背中が私の頭上にぶつかっちゃって・・・」
シシリー「ごめんなさいロクサーヌさん・・・」
ロクサーヌ「いいよいいよ。シシリーが無事ならOKOK。それでお兄ちゃん、シュトロームは私達の討伐目的?」
デリック「いや。彼を操っている奴が目的だ。俺達はソイツに愚弄され続けたんだ。」
ロクサーヌ「そう。じゃあソイツに今までの借りを返さないとだね!」
ドグラ・マグマ『離反魔人の離反魔人。やはり最初から貴様を殺しておくべきだった。』
デリック「今更悔やんでも遅い。」
ドグラ・マグマ『所詮人間など、利己的な生き物だ。信頼、協力、結束、団結・・・そんなもの利害がぶつかれば呆気なく壊れる。仲間や恋人や部下など、究極と言って良い程貴様達には必要ない。貴様は最初から1人で全てを自由に出来るはず。それなのに何故、何故魔人である貴様がそうまでして我々に牙を向く?魔人の力を手に入れた貴様なら世界を支配出来るはずだ。』
デリック「生憎、俺は世界を支配どころか世界の覇権など興味は無い。俺が
ドグラ・マグマ『敵討ちだと?そんな無駄な事をした所で貴様達の親は還って来るか?やはり所詮貴様は人間と同じだ。』
デリック「・・・フッ。」
ドグラ・マグマ『何が可笑しい?』
デリック「お前のその言葉、負け犬の遠吠えのようだ。」
ドグラ・マグマ『何だと・・・!?』
デリック「確かに人間達は大切な仲間や愛する人や信頼する人を失ったら自らを壊して生きる気力を失う。魔力を持った人間は一瞬で魔人化して世界を破壊するだろう。けど、コイツらは違う!アルティメット・マジシャンズはその覚悟を背負ってここまで来たんだ!生半可な覚悟を持っていたら既に死んでいた。俺達が向かうべき道は、過去の後悔や憎しみじゃない。世界中の人間達が希望に満ちた未来だ!その未来を破壊しようとお前がここに居る。ならば!お前からオリベイラを救出してお前を倒す!それが今の俺達の役目だ!行くぞロクサーヌ!」
ロクサーヌ「うん!お兄ちゃん!」
兄妹がシュトロームに向かって構える。
ドグラ・マグマ『良いだろう。人間共の闇は後回しだ。まずは裏切り者の貴様達を闇へ葬り去ってやろう!』
シュトローム「ウアアアアアア!!!!」
デリック・ロクサーヌ「ハアァァァァ!!!」
激しい戦いが繰り広られた。
シシリー「凄い・・・!」
シン「あれがデリックの本気なのか・・・?」
ナージャ「・・・ッ!
アリス「え?どう言う事?」
ナージャ「良いから言う通りにして!」
そう言うとナージャが倒れた。
アリス「ちょっと!?ナージャ!?」
リン「眠っている。」
ベルゼ「どうやら、オリベイラの精神世界に入ったみたいだね。」
オリベイラの精神世界。
ナージャ『これは・・・!!』
辺り一面黒い炎で焼かれている。
ナージャ『これが兄さんの精神の中・・・ドグラ・マグマの闇の力が充満している・・・!』
???『ウウウウ・・・・!!』
ナージャ『ッ!?』
黒い炎から、オリベイラが姿を現した。
ナージャ『兄さん・・・!?兄さんなの!?』
オリベイラ『・・・アナ・・・ス・・・タシア・・・?』
ナージャ『兄さん!大丈夫!?助けに来たよ!』
オリベイラ『私の・・・為に・・・!?』
ナージャ『うん!早くここから抜け出そう!』
オリベイラ『・・・いや・・・ダメだ・・・』
ナージャ『どうして!?まさか兄さん死ぬ気なの!?』
オリベイラ『ドグラ・マグマは膨大な闇の力を使って私を束縛している・・・私は何度も抵抗したが、もう解放される事は出来ない・・・私は潔くウォルフォード君達に討伐される覚悟は出来た・・・だから・・・』
ナージャ『嫌だよ!!私は兄さんを助ける為にタクト達と一緒にここまで来たんだよ!?今更退くなんて私には出来ない!!』
オリベイラ『アナスタシア・・・お前だけでも生きろ。もう私には後悔はない。』
ナージャ『バカッ!!!』
諦めたオリベイラにナージャが平手打ちした。
オリベイラ『・・・え・・・?』
現実世界。
デリック「グアッ!!」
ロクサーヌ「ウウッ!!」
両手で首を締め上げられた。
ドグラ・マグマ『無駄な足掻きは終わりか?』
デリック「くそッ・・・!!」
ロクサーヌ「強過ぎる・・・!!」
シン「デリック!ロクサーヌ!」
アウグスト「今行くぞ!」
ドグラ・マグマ『フンッ!!』
デリック・ロクサーヌ「アアアアアア!!!!」
シン・アウグスト「ッ!!」
首を強く締められ苦しむデリックとロクサーヌにシンとアウグストが止まった。
ドグラ・マグマ『それ以上近付いてみろ。2人の命は無いぞ。』
シン「ドグラ・マグマ・・・!!」
アウグスト「そうまでして闇を生み出したいのか!!!」
ドグラ・マグマ『フッフッフ。よく見ておけ。仲間が殺される瞬間を!!!』
だがその時、シュトロームの手が緩んでデリックとロクサーヌが解放された。
デリック・ロクサーヌ「ッ・・・!!」
シュトローム「ウウウウ・・・!?」
ドグラ・マグマ『どうした?何故手放した!』
精神世界。
ナージャ『兄さんが死ぬなんて私が許さない!!!!兄さんには守るべき人が私だけじゃないんだよ!?アリアお義姉さんとメアリーがいるんだよ!!!!』
オリベイラ『あ・・・・!』
ナージャ『私約束したんだよ!!!!必ず兄さんを助けて一緒に帰るって!!!!なのにここで死ぬなんて私だけじゃない、皆が後悔するんだよ!!!!だから!!!!』
涙を流しながら大声で説得するナージャの顔を見たオリベイラは我に返った。
オリベイラ『・・・私はバカだ・・・守るべき人がいると言うのに・・・ドグラ・マグマの力に圧倒されるばかりだった・・・ありがとうアナスタシア。お前のお陰で目が覚めた。』
ナージャ『兄さん・・・!』
オリベイラ『行こう!私達の力を合わせれば、支配から解放されるはずだ!』
ナージャ『・・・うん!』
ペンダントを2人で強く握るとペンダントから眩しい光が溢れた。すると周辺の黒い炎がナージャとオリベイラを包み始めた。
現実世界。
シュトローム「ウウウウウ・・・!!」
ドグラ・マグマ『何をしている!!私に逆らう気か!・・・ん?』
倒れているナージャを見て、ドグラ・マグマが理解した。
ドグラ・マグマ『そうか。あの小娘か!』
シュトロームの背後にドグラ・マグマの幻影が出現し、杖を前に突き出して魔法弾を連射した。
アリス「ヤバイッ!!」
マリア「ッ!!」
間一髪魔法障壁で魔法弾を防いでナージャを守る。
アウグスト「皆!奴の狙いはナージャだ!守りに徹しろ!」
全員「はい!」
ティガ「シン!あの技を使うぞ!」
シン「ああ!」
ティガ「ベルゼ!援護を頼む!」
ベルゼ「分かった!」
ティガ「ハアァァァァ!!」
シン『浄化・・・希望・・・蔓延る闇の力を消し去る力よ・・・!』
マルチタイプに戻ったティガがエネルギーを集め、シンが言霊を唱える。ベルゼはシュトロームに向かって飛び出す。
ベルゼ「フッ!!」
苦しむシュトロームを魔法で束縛する。
ベルゼ「もう少しの辛抱だよ!!頑張って!!」
ドグラ・マグマ『小賢しい真似をォーーーー!!!』
ベルゼ「うわああああああ!!」
束縛魔法が破壊され、ベルゼが吹き飛ばされた。
ドグラ・マグマ『貴様達はそうまでして私に歯向かうか!!ならばお望み通りここで今消し去ってくれる!!』
力を集めて巨大な魔法弾を生成する。
トニー「デカい・・・!!」
オリビア「あんなのが直撃したら私達も!!」
アウグスト「皆一斉に魔法障壁を展開しろ!!絶対にナージャを守るぞ!!」
グレア「私も手伝う!!」
アウグスト達が一斉に魔法障壁を展開し、巨大な魔法障壁が生成された。
ドグラ・マグマ『終わりだああああぁぁぁぁ!!!!』
巨大な魔法弾を放った。巨大魔法弾を防ぐ。
アウグスト「クッ・・・!!威力が違い過ぎる・・・!!」
ユリウス「これも闇の魔力が含まれているで御座るか・・・!!」
グレア「全員でも押されてる・・・!!」
すると魔法障壁にヒビが入り始めた。
レベッカ「殿下!!障壁が!!」
ドグラ・マグマ『そのまま貴様達を消し去ってくれる!!!』
リン「クゥゥ・・・!!」
ヒビが広がり、破壊される寸前まで陥った。
マーク「これ以上限界ッスよ!!」
ユーリ「・・・ナージャ・・・!!」
すると、ヒビが入った魔法障壁が一瞬で修復された。
アウグスト「ッ!?何だ!?」
???「皆。もう一息だ。」
そこに1人の人物が現れた。
リチャードだった。
マナミア「お祖父様!?」
全員「リチャード様!?」
アウグスト「何故ここに!?」
リチャード「説明は後だ。コイツを押し返すぞ!」
アウグスト「は、はい!!」
巨大魔法弾は、リチャードの力と合わさって勢いよく弾いた。
ドグラ・マグマ『何!?』
巨大魔法弾がシュトロームに迫るが、ベルゼがそれを魔法で破壊した。
ベルゼ「危ない危ない!」
精神世界。
ナージャ『・・・・・!!』
黒い炎に包まれてるナージャとオリベイラ。ナージャは黒い炎に苦しんでる。
オリベイラ『アナスタシア、大丈夫か?』
ナージャ『・・・うん・・・!兄さんと一緒なら・・・!』
オリベイラ『諦めてはダメだ・・・!必ず皆が救ってくれる・・・!それまでの辛抱だ・・・!』
ナージャ『皆・・・!』
現実世界。
ドグラ・マグマ『クゥゥ・・・!人間共に殺られた屈辱をまた味わうと言うのか・・・!!やらせはせん!!貴様達を滅ぼすまで私は消えぬぞ!!』
シン「滅びるのお前だ!!ドグラ・マグマ!!」
ドグラ・マグマ『ッ!?』
ティガとシンがシュトロームの左右に移動した。左にティガ、右にシン。
シン「タクト!今だ!」
ティガ「タァッ!!」
シン「セルチェンジビーム!!!!」
浄化光線のセルチェンジビームが左右からシュトロームを包み込んだ。
シュトローム「ウアアアアアア!!!!」
ドグラ・マグマ『な、何だこれは!?何だこの光はァ!?』
精神世界。
ナージャ『・・・あ!』
黒い炎が、空から降り注ぐ光によって消火された。
オリベイラ『これは・・・!』
ナージャ『タクト達・・・タクト達だわ!』
そして、巨大な光が舞い降りて来る。
ナージャ『兄さん!』
オリベイラ『アナスタシア!』
巨大な光に包まれた2人が空高く舞い上がった。
現実世界。
ドグラ・マグマ『ウアアアアアア!!!』
憑依してるシュトロームからドグラ・マグマが切り離された。
シュトローム「・・・・・・」
ダブルセルチェンジビームがシュトロームの闇のエネルギーを浄化させた。
オリベイラ「ハァ・・・ハァ・・・」
闇のエネルギーが浄化され、シュトロームが元のオリベイラの姿に戻った。
シン「オリベイラ・・・!!」
セルチェンジビームを使用したシンだが、魔力を膨大に使った事で疲れてる。
シシリー「シン君!大丈夫ですか?」
シン「ああ・・・何とか・・・」
ティガ「ウッ・・・!」
胸のカラータイマーが点滅したティガが石畳に膝をついた。
オリベイラ「・・・あ・・・顔が・・・!」
石畳に落ちてるガラスに自分の顔が映った。人間の目と魔人化になる前の姿に戻っている。
ナージャ「・・・兄さん・・・!」
オリベイラ「・・・アナスタシア・・・!」
アリスとリンに腕を抱えられたナージャがオリベイラに近付いた。
ナージャ「う・・・ううっ・・・兄さん!!」
元に戻ったオリベイラを見て、ナージャが泣きながらオリベイラに抱き付いた。
ナージャ「兄さん・・・!兄さん・・・!」
オリベイラ「アナスタシア・・・すまなかった・・・!!」
再会した兄妹が抱き合い涙を流す。
ロクサーヌ「やったの・・・?」
デリック「ああ・・・成功したみたいだ・・・」
倒れていたデリックとロクサーヌが起き上がった。
オリベイラ「皆・・・私を助けてくれて・・・ありがとう・・・」
シン「無事に戻って良かった・・・オリベイラ・・・」
オリベイラ「それと・・・すまなかった・・・君達を戦いに巻き込ませてしまって・・・」
アウグスト「気にするな。これは私達が戦いに臨んだだけだ。」
オリベイラ「アウグスト殿下。戦いが終わったら、私は多くの罰を受けます。その覚悟は出来ています。」
アウグスト「・・・そうか。」
シン「ドグラ・マグマ!お前の計画は終わった!ここでお前を倒す!」
切り離されたドグラ・マグマ。残る敵は奴だけ。
ドグラ・マグマ「・・・フッフッフ。私が降参したと思ったのか?浅はかだな。」
シン「何?」
空中を漂うオリベイラから溢れ出た闇のエネルギーを奪った。
ドグラ・マグマ「こうなる事は想定内だ。」
タクト「まさかアイツ!?」
ドグラ・マグマ「オリベイラ!貴様から溢れ出た闇のエネルギーを貰い受けるぞ!」
闇のエネルギーを手に持ってる黒い鉱石に吸収させた。
ドグラ・マグマ「これは私の魔法で生み出した怪獣石。生物は疎か人間に取り込むと一瞬で怪獣や魔人と化する物だ。フンッ!」
するとドグラ・マグマが石畳全体に魔法陣を展開した。
全員「っ・・・!?」
その魔法陣に吸い込まれてしまった。
地下大空間。
アウグスト「ここは・・・!?」
ドグラ・マグマ「私が造った地下空間だ。今この怪獣石に吸収されたオリベイラから離された闇のエネルギーで今度こそ貴様達は終わりだ!!」
そう言うと、ドグラ・マグマが闇のエネルギーを吸収した怪獣石を自身に取り込んだ。
ドグラ・マグマ「おお・・・素晴らしい・・・!これがオリベイラの魔力かぁ・・・!今こそ私が真の支配者となるのだ!!!!!」
するとドグラ・マグマの背後に30メートル程の巨大な影が現れた。
マリア「な、何あれ!?」
それは、遮光器土偶のような姿をした巨大な魔神だ。
ドグラ・マグマ「ドグーフよ!今こそ私と融合するのだああああーーーーー!!!」
自らを闇の粒子に変え、ドグーフを取り込んだ。
ティガ「ッ・・・!」
ドグーフの頭部がドグラ・マグマの仮面に変形し、背中に漆黒のマントが羽織った。
ドグラーフ「これが・・・新たな世界の支配者となる姿!ドグラーフだ!」
ティガ「・・・・!!」
アウグスト「何てデカさだ・・・!」
ティガ「フッ!」
佇むドグラーフにファイティングポーズを構える。
ドグラーフ「貴様の力は残っていないはず。それでも私に歯向かうか。」
ティガ「タァッ!」
ダッシュからのジャンプタックル。だが弾かれてしまった。
ティガ「ドゥアッ!!」
弾かれたティガが倒れる。
シン「タクト!援護する!!」
ティガに続いてシン達が魔法で応戦する。
マナミア「ミランダ!フェオンさん!アズマさん!一緒に!」
ミランダ「はい!!」
フェオン「ええ!!」
アズマ「ああ!!」
ジャンプとジェットブーツで跳び、ドグラーフに向かって剣と大剣を強く振り下ろした。
ドグラーフ「その程度か!」
握っている杖を水平に振って強力な風を起こした。
アルティメット・マジシャンズ「うわああああああ!!」
風で吹き飛ばされてしまった。
ティガ「フッ!!」
両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
ゼペリオン光線がドグラーフの胴体を直撃。だが残り少ないエネルギーで放った為効いていない。
ドグラーフ「もう終わりか?」
ティガ「ウッ・・・!」
かなりのエネルギーを消耗させてしまい、体力の限界が近付いてる。
ドグラーフ「今度は私の番だ!」
両目を見開き、眩い怪光を放った。
アルティメット・マジシャンズ「っ・・・!!」
ベルゼ「うわっ・・・!!」
ティガ「ウッ!!」
リチャード「これは・・・!!」
オリベイラ「くっ・・・!!」
その怪光に全員が目を塞ぐ。
ドグラーフ「これで貴様達は終わりだ!!」
目から放たれたビームがティガ達に迫る。だが。
ミリア「ッ!!」
ドグラーフ「何?」
現れたミリアがドグラーフのビームを魔法障壁で防いだのだ。
シシリー「ミリアさん・・・!?」
ナージャ「ミリア義姉さん・・・!?」
オリベイラ「ミリアさん・・・!?どうして・・・!?」
ミリア「シュトローム様・・・いえ、オリベイラ様を助ける為です!」
オリベイラ「無茶だ!あなたの力では奴には敵わない!」
ミリア「それでも、私はあなた達の為に戦います!!」
単身でドグラーフに挑む。ミリアは縦横無尽に跳びながらドグラーフに何度も魔法弾を叩き込む。
ドグラーフ「小癪な!!」
背中のマントを素早く靡かせて突風を起こした。
ミリア「うわあああ!!」
突風に飛ばされたミリアが柱に激突した。
ドグラーフ「フンッ!!」
地面に落ちたミリアに柱を落として潰した。
オリベイラ「ミリアさん!!!」
ドグラーフ「所詮魔人などその程度だ。私の闇になど到底及ばない。さぁ、次は貴様らだ。今度こそ終わりだ!」
杖で光の槍を生成し、狙いをオリベイラに定めた。
オリベイラ「っ!?」
アウグスト「アイツ、オリベイラを先に・・・!?皆!オリベイラを守れ!」
アルティメット・マジシャンズ「了解!」
アルティメット・マジシャンズ、ベルゼ、リチャードが魔法障壁を同時展開してオリベイラを守る。
ティガ「タァッ!!」
マルチスペシウム光線で生成された光の槍を破壊しようとするが、槍が破壊されない。
ドグラーフ「弾けろ!!」
槍に蓄積されたマルチスペシウム光線がティガに向かって弾かれた。
ティガ「ドゥアッ!!」
マルチスペシウム光線を受けたティガが倒れた。
ドグラーフ「消えろ!!」
ティガ「ドゥアッ!!!!」
ドグラーフの魔法で壁に叩き付けられ消滅し、タクトの姿に戻って地面に倒れてしまって瓦礫に埋もれてしまった。
タクト「クッ・・・・・!!!」
力を振り絞るが、重い瓦礫で押し潰され動かなくなってしまった。
シン・フェオン「タクト!!!」
オリベイラ「クッ!!」
するとオリベイラが魔法障壁を三重に展開した。
ドグラーフ「貫け!!」
光の槍が1つ目の障壁にぶつかる。
リチャード「このまま耐えてくれ・・・!!」
ドグラーフ「無駄だ!」
光の槍が高速回転して障壁を1枚目、2枚目を貫いて3枚目に激突する。
ドグラーフ「オリベイラ!今度こそ貴様はお終いだ!」
光の槍の回転速度が上がり、3枚目を貫いてオリベイラを守るアルティメット・マジシャンズの魔法障壁を破壊して彼らに迫る。
アルティメット・マジシャンズ「ッ・・・!!」
全員が目を瞑った。だが、光の槍の攻撃が見えない。その答えは・・・
シン「・・・あ!!」
シシリー「そ・・・そんな・・・!!」
ミリア「・・・・・・・!!!」
光の槍を身を挺して受けたミリアがそこに立っていたからだった。
オリベイラ「ミリアさん!!!」
ミリア「・・・オリベイラ・・・様・・・」
胸の真ん中。明らかに致命傷と思われる位置に、光の槍が刺さっていたのだ。
ドグラーフ「チィッ。邪魔をしおって!」
光の槍が消え、胸の真ん中が空いているミリアが倒れた。
オリベイラ「ミリアさん!!」
真っ先にオリベイラが駆け寄り、ミリアの体を支える。
ミリア「ご・・・ごめんなさい・・・」
オリベイラ「ミリアさん!」
瀕死の重傷を負ったミリアが話し始めた。
ミリア「あなたを・・・死なせたくなかったから・・・ゴフッ!・・・はぁ・・・はぁ・・・オリベイラ様には・・・守るべき人が・・・居ますから・・・」
ナージャ「喋っちゃ駄目よミリア義姉さん!!今すぐ治癒魔法で治すから!」
ミリア「はぁ・・・はぁ・・・無駄よアナスタシア・・・魔人には・・・治癒魔法は効かない・・・」
シン「な!?」
ナージャ「そ、そんな・・・」
ミリア「オリベイラ様・・・私は・・・あなたに・・・会えた事が・・・私の救い・・・でした・・・」
オリベイラ「ミリアさん・・・!」
ミリア「後悔は・・・ありません・・・あの子の事を・・・助けて・・・あげて下さい・・・あの子には・・・なんの罪もありません・・・」
オリベイラ「ッ・・・!」
ミリア「あなた達も・・・オリベイラ様を・・・守ってあげて・・・」
シシリー「ミリアさん・・・・」
ミリア「よろ・・・し・・・く・・・ね・・・」
その言葉を最期にミリアは息を引き取った。
オリベイラ「ッ・・・!ミリアさん・・・!」
ナージャ「ミリア義姉さん・・・!」
息を引き取ったミリアの亡骸をオリベイラとナージャが抱き締めて涙を流す。
アリス「こんな事って・・・酷いよ・・・」
マリア「・・・・・!!」
シン「・・・許さねえ・・・!!ドグラ・マグマ!!!お前だけは!!!!よくもタクトとミリアを!!!!!」
フェオン「あなた!!!人の命を何だと思ってるのよ!!!!!」
シシリー「シン君!フェオンさん!駄目です!!落ち着いて下さい!!」
シン「けど!!!」
アウグスト「シン!フェオン!お前達の気持ちは私達にも重々伝わっている。2人で突っ走るな。今やるべき事は、ドグラ・マグマを倒す事だ。解ってるよな?」
シン「・・・・ああ!」
フェオン「・・・2人の弔いは奴の後にするわ!!!!」
ドグラーフ「フンッ。仲間を失っただけで理性を壊し掛けるとは、人間とは本当に浅はかな存在だな。」
シン「リチャードおじさん。グレア。オリベイラ達を頼む。」
リチャード「分かった。」
急いでオリベイラとナージャとミリアの亡骸を後ろへ連れて行った。
グレア「ハッ!!」
魔法障壁を展開してオリベイラ達の守りに徹する。
シン「ドグラ・マグマ!決着を付けるぞ!!」
ドグラーフ「来い!!!」
アルティメット・マジシャンズVSドグラーフが始まった。
瓦礫に埋もれたタクトは。
タクト(・・・ッ・・・!皆・・・!)
意識がまだ残っており、目の前に落ちてるスパークレンスを握ろうと手を伸ばすが。
タクト(ダメだ・・・意識・・・が・・・ごめん・・・皆・・・)
意識が完全に失ってしまい、タクトが倒れてしまった。するとタクトに小さな光が近付いて来た。
闇の魔神ドグラーフの力で倒れてしまったタクトは、謎の空間である男と出会う。そして遂に、ドグラ・マグマとの決着が迫る。世界の未来に希望を!