ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
『BGM:光を継ぐもの【M-19】』
ドグラーフの力で死んでしまったタクトは、白い空間を漂っていた。
タクト「・・・ここは・・・何処だ・・・?」
周りは何もない空間。前を見ると、光がある。
タクト「・・・そうか・・・俺はもう死んじゃったのか・・・ドグラ・マグマを倒して世界を救うつもりが、まさか死んでしまったなんて・・・この先に行けば天国か・・・」
ゆっくりと光へと進む。
タクト「仲間達に出会えて、一緒に戦い抜いたのに・・・これで終わりか・・・ごめん皆・・・先に逝ってる・・・」
光に手を触れようとした時。
???「いや、君を覚醒する刻が来た。」
タクト「え・・・?」
そこに現れたのは、フードを被った男。
タクト「アンタは・・・?」
フードの男「私はマフティー。嘗てティガとなって戦った者。そして君の仲間、フェオン達を蘇生した男だ。」
タクト「アンタが・・・ティガの・・・それに・・・フェオン達を蘇らせたのか・・・!?」
マフティー「タクト=クリスティ。ドグラ・マグマは強大な闇の力を手に入れた。君を失う訳にはいかない。」
タクト「けど、奴はドグーフと融合して巨大化した。俺のティガは精々人間と魔物と災害級と変わらねえよ・・・」
マフティー「案ずる事はない。完全なる力は、私が半分持って行ったのだから。」
タクト「え・・・?」
マフティー「ティガの力を持った者が、もし強欲の者だった時に備えて半分の力を持って天寿を全うした。けど完全なる力は、今も持っている。」
右手から眩い光を出した。
タクト「それが、ティガの本当の力を覚醒させる・・・」
マフティー「今君の仲間達が、世界の為に戦っている。」
アルティメット・マジシャンズが戦っている映像が映し出された。
ブルースフィア帝国・地下大空間。
アウグスト「全員!一斉発射!!」
アルティメット・マジシャンズが、ドグラーフに向けて魔法弾を一斉に発射したが、ドグラーフには傷付かない。
アリス「タクト君とミリアの仇ーーーーー!!!!」
ドグラーフ「フンッ。そんな程度の魔法で私を倒せるなど片腹痛い。」
フェオン「よくもタクトを・・・私はお前を許さない!!!!!!」
大剣を縦横無尽に振るが、ドグラーフには効果がなかった。
ドグラーフ「お前達は何故戦う?お前達を苦しめてたオリバー=シュトロームはすぐそこだぞ?何故彼を殺さない?」
シン「違う!!オリベイラは関係ない!!その元凶を作ったのと、ブルースフィア帝国の人間を弄んだのも、彼を魔人にさせたのはお前だ!!!お前を倒さない限り、この戦いが終わらないんだ!!」
ドグラーフ「笑止!!」
両目を光らせて衝撃波を起こした。
アルティメット・マジシャンズ「うわあああ!!」
衝撃波を受けたアルティメット・マジシャンズが壁に激突した。
オリベイラ「皆!!」
リチャード「やはり強い・・・!」
タクト「皆!!」
マフティー「君はドグラ・マグマを打ち勝つ最大の希望だ。君はどうしたい?」
タクト「俺は・・・俺は奴を倒してこの戦いに終止符を打つ!その為にここまで戦い抜いたんだ!」
マフティー「その決心、確と受け取った。では君を蘇生させよう。そして共に戦おう。私と。」
光を解放した。
ドグラーフ「オリベイラ。貴様はこの先の未来の手駒としてまだまだ使える。どうだ?再び魔人の力を手にし、私と一緒に世界を手に入れようではないか。」
オリベイラ「っ・・・・!」
シン「だ・・・駄目だ・・・!オリベイラ・・・!!」
オリベイラ「・・・私はお前の手駒にはならない!私を魔人化した原因はお前だ!クリスティ君とウォルフォード君が私を解放してくれた!もうお前に屈しない!」
ドグラーフ「そうか。拒絶するなら貴様も
両目を光らせ、巨大な光弾を飛ばした。
シン「クッ!!」
アルティメット・マジシャンズがオリベイラの前に立ち、魔法障壁で光弾を防いだ。
ユーリ「クッ・・・!!」
ドグラーフ「まだ歯向かうか!クズ共の分際で!」
シン「黙れ!!!俺達は負けない!!例えこの身を滅んでしまおうと!!!」
シシリー「私達はあなたを止めます!!!」
ドグラーフ「フンッ。人間が私に勝とうなど不可能。オリベイラと共に塵になるがいい!!」
光弾の威力が上がった。
アウグスト「クッ!まだだ・・・!!」
オリベイラ「皆・・・」
リチャード「・・・っ!?」
すると、リチャード、ナージャ、オリベイラの瓦礫から黄金に輝く人物が現れ、アルティメット・マジシャンズが展開する魔法障壁を押して光弾を一瞬で跳ね返した。
ドグラーフ「グアッ!!」
シン「え・・・!?」
黄金に輝く人物が姿を現す。
タクト「・・・」
シン・アウグスト「タクト!!!」
オリベイラ「クリスティ君・・・!?」
タクト「皆。待たせてすまない。」
アリス「生きてる・・・タクト君が生きてるよ!!!」
フェオン「タクト!!!」
蘇生されたタクトにフェオンが強く抱き締めた。
フェオン「無事だったんだね・・・!!」
タクト「悪い。少し眠っちまってた。皆、怪我ないか?」
アウグスト「皆軽傷だが、少しばかり油断した・・・」
タクト「そうか。お前達は休んでろ。後は俺がやる。」
マリア「でもあなた1人で倒せるの・・・?」
フェオン「大丈夫よマリア。タクトを信じましょう。」
タクトはドグラーフの前に立ち止まり、ドグラーフを睨み付ける。
ドグラーフ「な、何故生きてる!?お前は死んだはずだ!」
タクト「だがこうして生き返った!お前の相手は俺だ!!ドグラ・マグマ!!」
ドグラーフ「私の相手だと?幾ら貴様がティガの力を持っていようが、完全な力を有していない。だから貴様を殺す!!」
タクト「今の俺なら、お前を倒せる!!」
スパークレンスを取り出すと、スパークレンスが輝いた。
ドグラーフ「何だ!?」
タクト「ティガアアアァァァーーーーーー!!!」
スパークレンスの光を解放した瞬間、タクトの身体が徐々に巨大になっていく。
シン「ティガが・・・!!」
アリス「大きくなった・・・!?」
『BGM:光を継ぐもの【M-38】』
ウルトラマンティガが、ドグラーフと同じ身長30メートルにまで巨大化した。
ドグラーフ「馬鹿な!?貴様の力は私に及ばないはずだ!!」
ティガ「タッ!!」
両者が睨み合う。
ドグラーフ「だが、幾ら巨大になっても貴様が私を倒せるなど不可能だ!!」
ティガ「ハァッ!!」
迫るドグラーフをティガが受け止めたが、ドグラーフがティガを押し込む。
ティガ「ハァッ!!」
押されるティガがマルチキックでドグラーフの腹部に蹴り込む。
ドグラーフ「ヌンッ!!」
ティガ「アァッ!!」
だがドグラーフの左手がティガを転ばせた。
ドグラーフ「フンッ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
起き上がろうとするティガをドグラーフが右手で叩き込み、背中のマントでティガを吹き飛ばした。
ドグラーフ「ーーーーー!!」
ティガ「タァッ!!」
迫り来るドグラーフを、ティガがマルチキックで押し返した。
ティガ「タァッ!!ハァッ!!」
ウルトラ・ライトナックルでドグラーフの腹部に何度も叩き込む。
アウグスト「ティガが巨人に・・・!?」
シン「いや・・・多分あれが、ティガの本来の力の一部かも・・・」
シシリー「本来の一部・・・?」
ティガ「タァッ!!」
マルチキックがドグラーフを蹴り飛ばした。ドグラーフが後ろの壁に激突した。
ドグラーフ「・・・・ン!?」
下を見ると、オリベイラ達が居た。
ドグラーフ「フフッ。」
ナージャ・オリベイラ・リチャード「・・・!!」
ドグラーフ「貴様達から始末してやる!!!!」
両目が見開こうとした瞬間。
ティガ「ウアアァァァ!!!」
庇ったティガの背中に破壊光線が直撃した。
オリベイラ「クリスティ君・・・!?」
シン「オリベイラさん!!」
そこにアルティメット・マジシャンズが駆け付けた。
オリベイラ「クリスティ君・・・」
ティガ「ウアアァァァ!!!」
ドグラーフの杖から出た闇の鞭がティガの首を絞めた。
ティガ「アアァァァ!!!」
ドグラーフ「苦しめ!苦しむが良い!!」
ティガ「・・・・!!!タァッ!!!」
スラップショットで鞭を切断した。
ドグラーフ「何!?」
ティガ「タァッ!!」
怯んでるドグラーフの腕を掴み、ウルトラ・ホイッパーで投げた。
ドグラーフ「ーーーーー!!」
起き上がったドグラーフが迫るが、ティガがしゃがんで避けた。
ティガ「ハァッ!!」
背中にマルチキックを蹴り込んだ。
ティガ「タァッ!!」
ドグラーフ「ッ!!」
振り向いたドグラーフの胸部にティガスライサーが貫き、後ろの壁が崩れ外が見えた。
ドグラーフ「まだだ。」
しかし胸部が一瞬で元に戻った。
ドグラーフ「もうここは用済みだ。貴様達はここで崩れ果てるが良い!」
そう言うとドグラーフが外へ脱出した。
”ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!”
シン「何だ!?」
アウグスト「城が崩れるぞ!!」
ティガ「ッ!!」
ブルースフィア帝国の外。城が崩れた。
イザベラ「城が!!」
エミリー「タクト達は無事なのか!?」
別の場所。地上に現れたドグラーフを兵士達とマーリン達英雄が目撃した。
兵士「う・・・おお!何だアレは・・・!?」
兵士「もしやシュトロームが・・・!?」
メリダ「いや、これは彼じゃない別の存在・・・」
レイチェル「遠くから高圧的な魔力が伝わってきます・・・!」
マーリン「・・・信じられんのう・・・ワシらの知らない未知の存在が・・・また現れたとは・・・」
城は崩れたが、アルティメット・マジシャンズとオリベイラ達は無事に脱出出来た。
アウグスト「もう大丈夫だ。」
リチャード「オーグ。私達は先にを避難する。後を頼む。」
アウグスト「分かりました!お気を付けて!」
ナージャ「兄さん行こう。」
オリベイラ「あぁ。」
ナージャとリチャードが、オリベイラとミリアの亡骸を避難させに行った。
ティガ「ッ!!」
上空にドグラーフが浮遊して、地上に向けて破壊光線を連射していた。
ティガ「タァッ!!」
破壊を続けるドグラーフに向かってティガが走り出した。
『BGM:ティガ!【M-10】』
ケイティ「あぁ!!」
避け続けるケイティが躓いて倒れた。
デリック「ケイティ!!」
躓いて倒れたケイティに、デリックとレオナとロクサーヌが駆け付けた。
ケイティ「皆!この地震は何!?」
だが彼女達に危機が。破壊光線の爆風で巨大な岩がケイティ達に落下する。
ロクサーヌ「ケイティ!!」
レオナ「危ない!!」
ケイティ「ッ!!」
走り出したティガが、徐々に巨大になってケイティ達へ駆ける。
ケイティ・デリック・レオナ・ロクサーヌ「・・・・・・!!」
巨大な岩に潰されそうになったが、眩い光が巨大な岩を受け止めた。
ケイティ・デリック・レオナ・ロクサーヌ「・・・・!?」
上を見ると、驚きの光景があった。それは・・・
本来の身長53メートルを取り戻したウルトラマンティガが、背中で巨大な岩を受け止めている光景だった。
ティガ「・・・」
頷くティガに、ケイティ達が唖然とした。
ケイティ「ティガが・・・巨人になった・・・?」
レオナ「嘘・・・」
アズマ「大丈夫か!?」
そこにアズマが駆け付けた。
ティガ「・・・」
頷くティガを見て、アズマも頷いた。
アズマ「急いで避難するぞ!」
ケイティ「うん!」
すぐに避難した。
ユリウス「ティガが・・・」
マリア「凄い・・・」
フェオン「タクト・・・」
ティガ「ドゥアッ!?」
背中で受け止めていた巨大な石が砕かれた。
ドグラーフ「ーーーーー。」
それは、ドグラーフの破壊光線により粉砕だった。爆煙の中から、ウルトラマンティガがゆっくりと立ち上がった。
ドグラーフ「ーーーーーー!!!」
『BGM:光を継ぐもの【M-13】』
ティガ「ハァッ!!」
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
遂に、ウルトラマンティガとドグラーフの本当の激突が始まった。ティガがドグラーフに打撃を何度も叩き込み、力強くドグラーフを後ろへ押し返す。
ティガ「タァッ!!」
押し返したドグラーフの腹部にマルチキックを蹴り込む。
ティガ「タァッ!ハァッ!」
マルチパンチとマルチキックのコンボ技でドグラーフにダメージを与えた。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
両目を見開き、破壊光線を放射。
ティガ「ドゥアッ!!」
破壊光線を受けたティガが怯んで膝を付いた。
ティガ「ッ・・・!!」
再び立ち上がってファイティングポーズを構える。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
再び破壊光線を放射したが、ティガが横へ避けた。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
ティガ「タァッ!!」
破壊光線を今度は飛翔して避けた。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
飛翔したティガに杖の光弾を連射するが、ティガが飛び回って回避する。
ティガ「これが・・・ティガの、ティガの本当の力か!」
急上昇するティガ。
ドグラーフ「小賢しい小僧め・・・!!ならば!!ーーーーーーー!!!!」
呪文を唱えた次の瞬間。
イザベラ「はぁ・・・はぁ・・・」
レア「このままじゃレア達殺られるぞ・・・」
魔人A「グッヘッヘ。お前達を思う存分遊んでやるよ!!」
アンナ「くっ・・・!!」
だがその時、魔人達と魔物達と災害級達が光に包まれた。
魔人A「な、何だこりゃ!?」
魔人B「どうなってんだよオイ!?」
魔人C「の、飲み込まれるーーーー!!!」
残りの魔人達と魔物達と災害級達が、1匹残らずドグラーフへ吸収された。
ドグラーフ「感じる・・・感じるぞこの力!!!」
魔人、魔物、災害級を全て吸収したドグラーフの背中に漆黒の翼が現れた。
帝都の外。
ドミニク「な、何だあれは・・・!?」
ルーパー「翼が生えやがった・・・!!」
斥候兵「あの姿を何と表現すれば・・・!!あれはまるで・・・まるで・・・!!」
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
巨大な漆黒の翼を羽ばたかせて飛翔した。
トニー「・・・・!!」
皆が呆然とする中、シンが呟いた。
シン「悪魔・・・」
『BGM:ティガ【M-12】』
ティガ「ーーータァッ!!」
浮遊していたティガがスカイタイプへタイプチェンジしてエネルギーを集めてドグラーフを追う。
ティガ「タァッ!!」
集めたエネルギーでランバルト光弾を連射する。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
しかしドグラーフが加速してランバルト光弾を避け続ける。
ティガ「タァッ!!」
雲の上に出たティガがランバルト光弾を連射し続けるが、ドグラーフが加速して回避し続ける。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!!」
回避し続けるドグラーフも破壊光線と杖の光弾を連射し続けるが、ティガも避けながらランバルト光弾を連射する。
ティガ「ハァッ!!」
雲へ逃げたドグラーフを音速で追う。
『BGM:侵略者の正体【M-31】』
雲を抜け出すと、太陽が見えた。ティガが追う。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!!」
雲の下へ降りたドグラーフが予想だにしない行動に移った。それは、地上に向かって光弾を連射し、ブルースフィア帝国全体と帝都外を破壊。だが幸いにも連合軍は避難済みで犠牲者は誰も居ない。
ドグラーフ「燃えろ!人間共を焼き払え!!!」
今度は破壊光線を放射したが。
ティガ「タァッ!!!」
先回りしたティガがウルトラシールドで防いだ。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!!」
別の方へ破壊光線。
ティガ「フッ!!」
また先回りしてウルトラシールドを展開。
ティガ「ッ!!」
だが再び破壊光線が地上へ降り注ぐ。ティガが先回りしたが、ウルトラシールドが間に合わず身体に直撃してしまった。
ティガ「・・・・」
ドグラーフ「フッフッフッ。もう限界か!!」
ティガ「ッ!?」
胸のカラータイマーが点滅を始めていた。
ドグラーフ「ーーーーーーー!!」
油断してるティガに破壊光線を直撃させた。
ティガ「ドゥアッ!!何故だ・・・!!奴の力が・・・強くなってる!?」
ドグラーフ「私には、魔人、魔物、災害級の力を携えてある。貴様の持つ光の力など、最早私の敵ではない。この愚かが!!!」
ティガ「ドゥアッ!!!」
『BGM:光を継ぐもの【M-19】』
精神世界。
マフティー「これ以上の戦いに、ティガの体力が、耐え切れない・・・」
タクト「マフティー。もしティガが死んだら、俺はどうなる!?」
マフティー「恐らく、ティガと共に消滅するだろう。」
タクト「じゃあ、ドグラマグマは!?奴はどうなる!?」
マフティー「アルティメット・マジシャンズの力でも、奴を倒すのは不可能に等しい。」
タクト「・・・そうか。ならば、ダメだ!ここで消えるだなんて、以ての外だ!俺には、果たさなければならない約束があるんだ!ドグラマグマを倒して、世界を救う!それが俺達の・・・最後のミッションだ!!!!」
『BGM:大怪獣の咆哮【M-26】』
ティガ「タァッ!!!」
破壊光線を受けたティガが再び立ち上がり、高速回転しながらパワータイプへタイプチェンジした。
ドグラーフ「何!?」
ティガ「タァッ!!!」
パワーパンチのラッシュがドグラーフにダメージを与える。
ドグラーフ「ハアァッ!!!」
しかしドグラーフの鞭がティガの首を絞めた。
ティガ「ッ!!!」
ドグラーフ「この死に損ないが!!!!」
杖がティガのエネルギーを吸い取ろうとした。だがその時。
『BGM:蘇る巨人【M-11】』
アリス・リン「ハアアァァァァァ!!!!!」
駆け付けたアリスとリンがドグラーフに爆裂魔法を直撃させた。
ドグラーフ「何だ!?」
アウグスト「コーナー!ヒューズ!回避しろ!!」
アリス・リン「了解!!」
2人がドグラーフの光弾を避ける。
シシリー「ハアァァッ!!」
トール・ユリウス「ハァッ!!」
ユーリ・マーク・オリビア「ハァッ!!」
トニー「ヤァッ!!!」
魔法弾の連射と、トニーのバイブレーションソードがドグラーフに直撃する。
ドグラーフ「生意気な人間共が!!!!!」
光弾と破壊光線を連射するが、アルティメット・マジシャンズは回避し続ける。
マリア「蒼竜召喚!!!」
巨大な氷の竜を召喚し、ドグラーフを拘束させた。
ドグラーフ「な、何だこれは!?」
マリア「アンタもこれで、身動き取れないでしょ!!」
ドグラーフ「この小娘がああぁぁ!!!」
アウグスト「そこだ!!!」
ドグラーフの真正面に浮遊するアウグストが雷撃を放射し、ドグラーフの胸部に穴を開けた。
アウグスト「皆!即時撤退だ!急げ!」
膨大な魔力を集めたシンからアウグスト達が急降下して撤退する。
アウグスト「シン!!今だ!!!」
上空で魔力を集めてるシンが急降下し、ドグラーフの前に急停止した。
シン「ッ!!!」
とてつもない魔力量を蓄え、包囲魔法でドグラーフの周りを包囲する。
そして、魔法に指向性を付けて膨大な熱核エネルギーをドグラーフの胸部の穴に向けて発射した。
ドグラーフ「させるかァァァ!!!!!」
巨大な結界を張り、熱核エネルギーを防ぐ。
シン「無理だよ。原子融合によって生み出された膨大なエネルギーが引き起こす熱と爆風は、最早個人の障壁で防げる威力じゃない。」
ドグラーフ「シン=ウォルフォード!何故だ!貴様にはこれ程の魔力を有しておきながら、何故世界の覇権を握ろうとしない!!貴様は世界を欲しくないのか!!」
シン「俺はそんな物に興味はない!!俺には、俺を育ててくれた人。俺と一緒に戦ってくれる仲間達。そして何より・・・俺を支えてくれる大切な人がいるんだ!!俺は皆を裏切る事はしたくない!!お前を倒して、世界の未来を守るのが俺達の使命なんだ!!!」
ドグラーフ「減らず口をおォォォーーーーーー!!!」
しかし、結界が熱核エネルギーに侵食され粉々に砕け散り、胸部の穴に流れ込んだ。
ドグラーフ「グオオオオアアアアアア!!!!!」
体内で熱核反応が起こり、ドグラーフが苦しむ。シンが退避する際。
シン「タクトオオオオォォォーーーーーーー!!!!」
シンからの声を受け止めたティガが、ドグラーフの杖をハンドスラッシュで破壊した。
ティガ「フッ!!」
両腕を左右から上にあげ、胸の前に集めた超高熱のエネルギーを光球にした。
ティガ「タァッ!!」
デラシウム光流が、ドグラーフの頭部にある魔石を破壊した。
ドグラーフ「グオオオオアアアアアア!!!!」
魔石が破壊された瞬間、翼が煙のように消滅してドグラーフがブルースフィア帝国へ落下した。
『BGM:ティガ!【M-14】』
旧帝国へ落下したドグラーフが、苦しみながら立ち上がる。
ドグラーフ「熱い・・・!!何だこの魔法は・・・!!体内が溶けているだと・・・!?」
体全体に流れる膨大な熱がドグラーフを苦しめている。そこにティガが着地と同時にマルチタイプに戻った。
ドグラーフ「こんな事で・・・私の野望は終わらない・・・!!私には・・・まだこの世界中に力と闇の巫女を預けておる・・・!!その力と巫女が・・・お前達人間を苦しみ続けるだろう・・・!!」
ティガ「フッ!!」
両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
ゼペリオン光線が、ドグラーフに直撃した。
ドグラーフ「グオオオオアアアアアア!!・・・ま・・・まだだ・・・!!」
ティガ「ハァッ!!」
持ち堪えるドグラーフに対し、ティガがゼペリオン光線の威力を高める。
ドグラーフ「・・・こ・・・これが・・・光の・・・力・・・」
ゼペリオン光線を受けたドグラーフが倒れて大爆発を起こし、巨大な煙が天高く昇った。
ティガ「・・・・」
マリア・アリス・レベッカ「ヤッタアァァーーー!!!!」
シン「よし!」
ティガ「タァッ!!」
上を向いたティガが飛翔し、空の彼方へ飛び去った。
空へ飛び去ったティガをイザベラ達も見届けた。
エミリー「どうやら戦いが終わったみたいだな。」
レア「みたいだな!長い戦いだったぁ〜・・・」
イザベラ「ん?」
後ろを見ると、謎の4人組が立っている。
イザベラ「あ、あなた達は?」
『BGM:安らぎを君に【M-35】』
その後、タクトは帝城跡地でマフティーと対面していた。
タクト「ありがとうマフティー。アンタのお陰で、ドグラ・マグマを倒す事が出来た。」
マフティー「お礼を言いたいのは私の方だ。」
タクト「アンタが?」
マフティー「ティガを受け継いでくれたのが、君で良かった。君はここまで懸命に闘ってくれた。そして、私をこの世界へ1度舞い戻る事が出来た。本当に感謝している。」
タクト「マフティー・・・」
マフティー「それで、君に受け取って欲しい物がある。」
タクト「え?」
マフティー「私の持つ、ティガの完全なる力だ。」
右手からティガの本来の力が宿った光を出した。
マフティー「スパークレンスを翳すんだ。」
タクト「あぁ。」
スパークレンスを翳すと、光がスパークレンスへ宿った。
マフティー「これでティガの力は完全に戻った。その力で、この世界の未来を守ってくれ。」
タクト「ありがとうマフティー。」
マフティー「ん?タクト。君にお迎えが来たみたいだ。」
タクト「え?」
シン「タクト!!!」
タクト「ッ!」
そこにアルティメット・マジシャンズがやって来た。
シン「お帰り。」
タクト「ただいま。皆。」
マフティー「素晴らしい仲間を持ったものだな。」
アウグスト「あなたは?」
マフティー「嘗てティガと一心同体となったマフティーだ。君達のお陰で世界は救われた。これからも、世界の未来を守り続けてくれ。」
シシリー「勿論です!」
アリス「任せてね!」
マフティー「フフッ。・・・ではアルティメット・マジシャンズの諸君。世界の未来を頼むぞ。」
最後の言葉を遺し、マフティーが消えた。
タクト「マフティー。また会おうぜ。」
戦いが終わった後。
ベルゼ「皆に沢山迷惑を掛けたわ。それに、あなた達に色々邪魔をして、ごめんなさい。」
生き残ったベルゼが、アルティメット・マジシャンズに謝罪をした。
タクト「まさかお前が、魔人達に毒を盛られたなんて知らなかった。」
ベルゼ「この事をあなた達に告げ口したら殺される予知を見てたから、ずっと言えなかったの。」
シン「でも君は救われた。それで良いじゃないか。」
ベルゼ「そうね。それにもう、これは必要無いね。」
ブラッドスパークレンスを出した。
タクト「ブラッドスパークレンス。」
ベルゼ「この力結構気に入ってたけど、所詮紛い物。私にはこれ以上必要無いわ。タクト。」
タクト「?」
ベルゼ「これを、あなたに壊して欲しいの。私にはもう必要無いから。」
タクト「分かった。」
ベルゼ「よっ!」
ブラッドスパークレンスを投げた。タクトがハンドスラッシュでブラッドスパークレンスを粉々に破壊した。破壊されたブラッドスパークレンスの破片が霧散して完全消滅した。
ベルゼ「これで私の呪縛から解放された。さてと、そろそろ行くかな?」
タクト「何処へ行くんだ?」
ベルゼ「罪滅ぼしの旅よ。これまで殺した人や、迷惑を掛けたあなた達への罪を償う為、世界中の魔物や残ってる魔人達と戦う。まぁ、私を縛ってる枷が何年で解放されるか分からないけど。」
タクト「ベルゼ・・・」
ベルゼ「もしかしたら、あなた達と偶然出会えるかも。」
シン「もし会った時は、味方で良いのかな?」
ベルゼ「そうだね。もう私の計画は終わって敵じゃなくなったから安心して?じゃあね。」
彼女は、アルティメット・マジシャンズに別れを告げて罪滅ぼしの旅へ発った。
ドグラーフを倒し、世界の平和を守ったアルティメット・マジシャンズが帰還した。ヒナが感知した4人の正体は。彼らはアールスハイド王国に待つ家族達の元へ。