ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
第60話「閉ざされた王都」
ドグラ・マグマの力を倒すべく旅するタクト達は、隣国スイード王国へ訪れた。
グレア「ここもすっかり平和になったね。」
タクト「ああ。魔人襲撃事件から結構月日経ったからな。」
フェオン「その時の人達、凄く怖かったでしょうね。」
エミリー「目の前に魔人が現れたら絶望かパニックしかないだろう。」
ナタリー「ここがスイード王国かぁ!」
タクト「そうか。皆は初めてか。」
パドメ「はい。ここもとても賑やかで素晴らしい国ですね。」
彼らはスイード王都で色んな観光名所を回った。
回った後休憩でベンチに座った。
シア「色々回りました〜。とっても良い国ですね!」
ユリア「ええ!アールスハイド王国に負けない素晴らしさがありますわね!」
???「お前は本当に役立たずだな!」
タクト「ん?」
横を見ると、貴族の男がメイドの少女を罵っていた。
貴族の男「何処までも私の迷惑を掛ければ気が済むんだ!」
メイド「申し訳ございません・・・」
貴族の男「もういい!貴様は今ここで解雇だ!口答えするなら即刻死刑だ!」
メイド「・・・・・・はぃ・・・・・・」
解雇宣言されたメイドは崩れ、貴族の男はその場を去った。
スズ「何なのアイツ!?メイドさんを解雇するなんて可哀想だよ!!」
ローラ「あの男の服装、貴族の方かしら?」
ゼオラ「ほっとけないわね。」
メイドに近付く。
ゼオラ「あなた、大丈夫?」
メイド「・・・え・・・?」
ゼオラ「突然解雇されて災難だったわね。良かったら、私達が話を聞くわ。」
メイド「・・・・・・」
近くのベンチにメイドを座らせて、彼女から話を聞く。
メイド「私はナリーシャと申します。カディル伯爵のメイドをしていました。」
ジリオラ「ナリーシャさん。あなたはとても迷惑掛けそうな雰囲気じゃないわね。でもどうして解雇?」
ナリーシャ「私は不器用で、失敗を何回もしたせいでカディル様の怒りを買ってしまったんです。」
イザベラ「幾ら何でも酷いじゃないんですか?」
カサンドラ「そうですよ!失敗は誰にでもあるのに!」
ナリーシャ「ありがとうございます。でもカディル様は完璧主義者で、失敗した者に暴力を振るうお方です。」
エイダ「相当プライドがあると見えるね。でもさ、失敗続きだったとしても失敗の改善とかさせてくれたの?」
ナリーシャ「いえ、カディル様は利益を優先していて、他の事に金を使うなどあり得ないと言う程です。」
リナ「ちょっとイカれた男ですね。私が当主だったらナリーシャさんを支えてあげるのに。」
???「あ!ナリーシャ!」
そこに4人の男女がナリーシャに駆け付けた。
アンナ「あなたは方?」
ナリーシャ「アーノルド様!ジェーン様にルフス様。カティ様まで。」
アーノルド「あ、あなたは英雄のタクト=クリスティ!」
タクト「俺を知ってるとは光栄だ。君達は?」
ジェーン「私達はカディル伯爵の子供達よ。」
タクト「そうか。なぁレナード、俺達は他の景色見に行こうか。」
レナード「え?」
タクト「女の子と身内同士で会話させた方がナリーシャさんの気が安らぐだろうし。」
レナード「そうかなぁ?」
ゴーテル「良いんじゃないレナード?」
レナード「そうだね。皆、すぐ戻るから。」
タクト「また後でな。」
ルシア「行ってらっしゃいお父さん。」
男2人が他の景色を見に行った。
ヒナ「それで、皆さんはナリーシャさんを探しに来たんですか?」
カティ「そうだよ。お父様から聞いたら、解雇したって言ってた。だから探しに来たの。」
アーノルド「ナリーシャ、父上が本当に申し訳ない。君になんとお詫びを申し上げれば・・・」
ナリーシャ「そんな、頭を上げて下さい。」
ミウ「ワガママな父親より余程しっかりしているわね。」
ルフス「君に会いに行ったのは、探しに来たのもあるけど、実は父さんの事で話さなきゃならない事があってね。」
ジェシー「お父さんが何かあったの?」
ジェーン「実はお父様、不正をしているの。」
ナリーシャ「え?」
アンナ「どう言う事ですか?不正してるって。」
アーノルド「簡単な話だ。父上は横領や他の方の仕事を自分の物にして手柄を手に入れていたんだ。母方の祖父に協力して不正の証拠を集めていたんだ。それを報せたくて会いに来たんだ。」
ナリーシャ「そんな・・・・」
アーノルド「それと君を解雇したのは本当の理由があってね。」
ナリーシャ「え?」
アーノルド「ナリーシャさんに不正を見られたんじゃないかって思い込んでの解雇なんだ。不正がバレたらマズいと思っての解雇だったらしい。」
ナリーシャ「そんな・・・見せしめじゃないですか・・・」
ダイアナ「アーノルドさん達はその証拠をどうするんですか?」
アーノルド「勿論国王陛下に提出するよ。これ以上父上の暴走を見るだけなんて出来ないから。それとナリーシャさんを、メイドとして復職出来るようお祖父様に直談判してある。」
ナリーシャ「ジャビル様が・・・!?」
フェオン「良かったじゃないナリーシャ!」
ナリーシャ「でも、私なんかで良いんでしょうか・・・?」
フェオン「何言ってるの!皆があなたの為に全力を尽くしてくれたのよ?メイドさんは、ご主人様からの願いを謹んで受ける事も必要よ?それに、あなたが一緒に居てくれたら皆が喜んでくれるのよ?」
ナリーシャ「フェオン様・・・ありがとうございます!アーノルド様、皆さん。そのお願い謹んでお受け致します。」
アーノルド「良かった!これからもずっと一緒だね!」
カティ「わーい!ナリーシャとまた遊べるよ!」
レア「凄く慕われているんだな。」
グレア「だね。」
カティ「ジェーンお姉様!彼処の砦へ登ろうよ!」
ジェーン「あの砦ね?良いわよ。」
イザベラ「砦ですか?」
ジェーン「あの砦から、この王都を一望出来るわ。」
イザベラ「わ、私も行ってみたいです!お姉ちゃん、一緒に行って良い?」
ルシア「私も行きたい!お母さん、私も行きたい!」
フェオン「良いわよ。遅くならないようにね。」
一方カディルは側近の兵士2人と王都内を歩いている。
カディル「不正はバレていないな?」
兵士A「・・・はい。」
カディル「宜しい。現場を目撃したナリーシャを解雇すれば私はこのスイード王国の次期長官になる事間違いなしだ。」
兵士A(カディル様・・・)
兵士B(何処まで不正を働けば・・・)
”ズズズズズズズズ”
目の前の花畑から、謎の突起物が出現した。
カディル「何だあれは?」
その突起物は、1メートルを超えている。
その頃タクトとレナードは、王国の公園を歩いている。
タクト「皆そろそろ話が終わった頃かな?」
レナード「ナリーシャさん可哀想だね。」
タクト「ああ。けどフェオン達とアーノルド達なら彼女を元気付けてくれるさ。」
レナード「そうだね。じゃあ皆の所へ戻ろうか。」
タクト「そうだな。」
2人は王都へ向かった。
一方カディルと兵士2人は、花畑から現れた突起物を見ている。
兵士A「カディル様、これは一体?」
カディル「私に聞くな。一体何だこれは?誰がこんなイタズラを?」
突起物に触れると、地響きが起こった。
カディル「ッ!?」
すると突起物が光り始めた。
カディル「な、何だ!?」
兵士「カディル様!下がって下さい!」
突起物の穂先から黄色のビームが上空に向かって放たれた。
フェオン「何あれ?」
ガルーダ「誰かが魔法を?」
そのビームは、王都に居る国民達が目撃した。ビームは上空で拡散し、王都内を包むようにドーム状に地上に降り注いだ。
スズ「な、何だったのさっき?」
アーノルド「・・・異常は無さそうだな。」
”ガシャン!”
男性「うわあっ!!」
突然1人の男性が何かにぶつかって落馬した。
男性「いってぇ・・・!!」
ヒナ「大丈夫ですか!?」
痛み部分を治癒魔法で治してあげた。
男性「ああ、ありがとう。」
シア「何があったんですか?」
男性「馬に乗って進んでいたら何かにぶつかって・・・」
フェオン「何か?」
男性「ああ。」
フェオン「ん?」
前を見たが、特に変わった様子はない。だがフェオンが歩き始めた瞬間。
”ガキン!”
フェオン「わあっ!?」
見えない壁に顔をぶつけた。
アーノルド「フェオンさん!?」
ナリーシャ「どうしました!?」
フェオン「いたたた・・・」
痛がるフェオン。レアが手を出してみると、見えない壁に触れた。
レア「壁だ!フェオン!見えない壁だぞ!」
フェオン「壁?」
立ち上がったフェオンが見えない壁に触れる。
フェオン「本当だわ!見えない壁だわ!」
少年「ねぇ、これ何?」
母親「何だろうね?」
他の人達も見えない壁に触れてる。
ドロレス「皆も見えないみたい。一体何が?」
ローラ「さっきの魔法の影響かしら?」
フェオン「そうみたい。」
カサンドラ「でも発生源は何処に?」
そして花畑に子供達が集まり、突起物を見てる。そこにフェオン、エミリー、アーノルド、ルフスが来た。
エミリー「何だこの突起物?」
兵士A「地面から突然生えたんです。」
エミリー「突然生えた?・・・フェオンさん。」
フェオン「ええ。」
腰を落として居合切りの構えを取った次の瞬間。
”ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!”
再び地鳴りが起き、突起物が地面に沈んだ。
フェオン「皆離れて!!」
子供達を避難させる。沈んだ箇所から巨大な触手が現れた。
ルフス「うわああああ!!」
その触手に足を捕まれたルフスが触手に引っ張られる。
ルフス「助けて!!」
アーノルド「ルフス!!」
フェオン「しっかり掴まって!!」
地面にしがみ付くルフスを2人が引っ張る。
ルフス「アーノルド兄さん!!」
アーノルド「離すんじゃないぞ!!頑張れ!!」
その時、もう1本の触手が現れた。
フェオン・アーノルド「ああっ!!」
もう1本の触手がフェオンとアーノルドを叩いて怯ませてルフスを引っ張った。
ルフス「兄さーん!!!!」
彼は穴の中へ引き摺り込まれた。
アーノルド「ルフス!!!!」
近くで見ていたカディルは動揺している。
兵士A「カディル様!」
カディル「わ、私は知らない!!私は何も見ていない!!お前達で何とかしろ!!」
なんと何もせず弱音を吐いて真っ先に逃げ出してしまった。
兵士A「カディル様!!!」
フェオン「どうしよう!ルフスが!!」
アーノルド「急いで皆を避難させよう!ルフスは必ず助ける!」
エミリー「フェオンさん!」
フェオン「ええ!皆急いで逃げて!!ここから離れて!!」
急いで子供達をその場から避難させる。
フェオン「ティオ!タクトに連絡して!」
ティオ「分かった!ゴーテル聞こえる?」
王都の外に居るゴーテルを通じてタクトに連絡が入った。
ゴーテル「タクト!王都の花畑に突起物と触手が現れたみたいよ!その触手がルフスを引き摺り込んだらしいわ!」
タクト「何!?」
レナード「王都に突起物と触手?もしかして?」
タクト「怪獣か!?急ごう!」
王都前に着いたが。
レナード「何コレ?見えない壁?」
タクト「ハッ!」
ハンドスラッシュで破壊を試みるが、壊れない。
タクト「壊れない。ゴーテル!」
ゴーテル「今見たわ。見えない壁はドーム状になっていて、王都全体を包み込んでいるわ。それに、地面から生物の反応をキャッチしたわ。それもかなり大きな。」
タクト「やはり怪獣か。ドグラ・マグマの力の一部の可能性がある。」
レナード「じゃあこの見えない壁は怪獣が?」
ゴーテル「可能性は高いわ。」
レナード「ゴーテル!他の皆と連絡して!」
ゴーテル「任せて!」
王都内では、人々がパニックになって逃げ惑っている。
ローラ「一体何があったの?」
スズ「も、もしかして魔物!?」
フェオン「皆!!」
そこにフェオンとエミリーとアーノルドが戻って来た。
ナタリー「フェオンさん!一体何があったの!?」
フェオン「怪獣よ!怪獣がルフスを引き摺り込んだわ!」
ミウ「何ですって!?」
フェオン「急いでここから逃げましょう!怪獣の触手が来るわ!」
触手が次々と子供達を穴へ引き摺り込んでいく。
エミリー「くそッ!子供ばっかり狙ってるぞ!」
すると1本の触手が現れ、ナリーシャを捕まえようと伸びる。
ナリーシャ「っ!!」
アーノルド「ナリーシャ!!」
だがアーノルドがナリーシャの前に立って庇い、触手に捕まってしまった。
ナリーシャ「アーノルド様!!」
アーノルド「ナリーシャ!早く逃げて!」
そのまま穴の中へ引き摺り込まれた。
王都の外。
レナード「え?触手が子供を?」
ゴーテル「そうみたい。」
タクト「・・・子供の持つ成長ホルモン。それが触手が狙う理由かも知れない。」
レナード「じゃあ・・・子供達が怪獣の餌に!?」
ゴーテル「いや、さっきも地面の中を調べてみたわ。引き摺り込まれた穴の中に子供達の生命反応がある。食糧にしてる訳じゃなさそう。」
タクト「・・・待てよ?まさか!」
地面に右手を置いて引き摺り込まれた子供達を透視する。
レナード「何か分かったの?」
タクト「子供達の体内に卵だ。」
レナード・ゴーテル「卵!?」
タクト「子供の成長ホルモンを利用して卵を産み付けたのか。」
レナード「そんな!?」
透明の壁を叩く人々を見る。
レナード「助けようにも何か策は・・・」
タクト「この透明の壁、見覚えがある。少し調べてみよう。」
王都内。
フェオン「私達、アイツの巣の中に居るって訳ね。」
ルシア「お母さん、これからどうするの?」
フェオン「・・・・・」
”ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!”
地面からバリヤー怪獣ガギが現れた。
ユリア「怪獣ですわ!」
ナタリー「逃げるわよ!!早く!!」
壁の前まで逃げたフェオン達。
フェオン「この壁を破壊するわ!」
大剣を握って、ジャンプして大剣を振り下ろしてバリアを破壊するが、バリアは破壊されなかった。
フェオン「硬い・・・!」
ジェシー「私も!!戦士パーンチ!!」
剛力のパンチで壁を殴ったが、破壊出来ない。
ジェシー「私のパンチでも無理です!」
フェオン「完全に閉じ込められたって訳ね・・・!」
ナリーシャ「・・・あ!フェオン様!あの砦!」
フェオン「砦?あ!」
王都を一望出来る砦にはまだイザベラとルシアとジェーンとカティが居る。
フェオン「しまった!」
砦。
カティ「キャアー!」
ルシア「イザベラお姉ちゃん!」
イザベラ「皆隠れて!」
こっちに迫って来るガギから身を潜める。
王都の外。
タクト「・・・見た事ない物質を持ってるな。」
レナード「見た事ない物質?」
タクト「かなりの高度を持っていて、光の屈折を利用して破壊出来ないようになってるみたいだ。」
ゴーテル「対策は何も無いの?」
タクト「・・・いや、ある。水素を多く含んでいる。液体窒素で破壊出来るかも知れない。レナード、近くにある馬車から液体窒素の入った小瓶があるはず。それを持って来てくれないか?」
レナード「分かった!」
ゴーテル「何でそんな物を持って来たの?」
タクト「ティエンフから貰ってな。役に立つかも知れないからいっぱい持って行けって。」
ゴーテル「神子長ってどんな趣味を持ってるのよ。」
タクト「兎に角液体窒素を使えば、この王都に入れるかもな。こんな凶悪な奴が繁殖されたらたまったもんじゃない!」
王都内。
フェオン「おーーーーい!!こっちよーーーーー!!」
リナ「こっちだ怪獣ーーーー!!!」
パドメ「こっち見て下さーーーーい!!!!」
ガギを砦から遠ざけようと大声で呼ぶ。
レア「こっちだこっちーーーー!!!」
ガギはフェオン達を見た。呼ぶ声に苛立ったのか、ガギが標的をフェオン達に変えて彼女達を襲う。フェオン達はガギの触手・ガギビュートを避け続ける。
ナリーシャ「皆さん・・・・」
フェオン『あなたが一緒に居てくれたら皆が喜んでくれるのよ?』
アーノルド『良かった!これからもずっと一緒だね!』
カティ『わーい!ナリーシャとまた遊べるよ!』
アーノルド『ナリーシャ!早く逃げて!』
ナリーシャ「っ!!」
ドロレス「ナリーシャ!何処へ!?」
決心したナリーシャが、近くの厩舎へ向かった。
ナリーシャ「よい・・・しょ!」
厩舎に居る馬に乗って走り出す。
ナリーシャ「怖くない・・・怖くない・・・!私が皆さんを守ります!!こっちですよーーーーー!!私はここですよーーーー!!!」
フェオン「ナリーシャ!?」
ガギがナリーシャを狙って進み、砦から離れた。
ナリーシャ「こっちですよーーーーー!!!」
レア「ナリーシャ!危ない!」
ガギがガギビュートを振り下ろしたが、ナリーシャが避けた。
フェオン「ナリーシャ!!無茶しちゃダメよ!!」
馬に乗ってナリーシャと一緒にガギを誘導する。
ナリーシャ「フェオン様!私はアーノルド様達のメイドです!ご主人様を守るがメイドである私の使命です!」
フェオン「・・・そうだったわね。皆ー!ここは私が引き受けるから子供達を守ってーーーー!!」
ローラ「はい!!!!」
フェオンとナリーシャはその場から離れた。ガギは逃げるフェオンとナリーシャを追う。
砦。
カティ「ナリーシャ!ナリーシャが魔物を引き付けてくれてる!」
ジェーン「うん。ナリーシャ・・・」
イザベラ「私のお姉ちゃんも一緒です!」
ルシア「お母さん格好良い!」
王都の外。
レナード「タクト!持って来たよ!」
液体窒素の小瓶を持って来た。
タクト「よし、これを使えば。」
両手で光を生成し、小瓶から液体窒素を取り出して光を利用して拡大する。
タクト「タッ!」
液体窒素がバリア全体に被った。するとバリアが液体窒素に反応してガラスのように破壊された。
タクト「よし!」
レナード「やった!」
バリアが破壊され、人々が王都の外へ逃げ出した。
タクト「レナード、ゴーテル!フェオン達と合流しろ!」
レナード「分かった!」
ゴーテル「気を付けてね!」
王都内。
エイダ「あ!バリアが消えた!」
ゼオラ「タクトとレナードがやったんだな!」
エミリー「よし!全員!攻撃開始だ!」
レア「喰らえぇーーーーーー!!!」
リナ「やああぁぁぁーーーーー!!!!」
先手でレアとリナが飛び、ガギの胴体に切り傷を刻んだ。
ガギ「ーーーーーーーーー!!!」
胴体を切られて怯んで後ろに倒れた。
ガギ「ーーーーーーーーー!!!」
すぐに起き上がり、レアとリナに向かってガギビュートを振り下ろした。
ローラ「ハッ!!」
だがローラが前に出て、柳葉刀でガギビュートを防いだ。
ローラ「2人共大丈夫!?」
レア「助かったぞ!」
ローラ「あの触手は厄介ね。気を付けて!」
リナ「はい!」
一方のフェオンとナリーシャは、馬で走り回ってる。ガギが2人に気付いてガギビュートを振り下ろした。
フェオン「うわああああああ!!」
ナリーシャ「キャアアアーーー!!!」
振り下ろしたガギビュートに馬が驚き、フェオンとナリーシャが落馬した。
フェオン「ナリーシャさん!大丈夫!?」
ナリーシャ「は、はい・・・!」
倒れてる2人にガギが迫る。
タクト「やはりガギ!」
2人に迫るガギ。タクトがスパークレンスを出す。
そしてガギがフェオンとナリーシャを踏み潰そうとする。
フェオン・ナリーシャ「うわああああああ!!」
タクトがスパークレンスの光を開放し、ウルトラマンティガへ変身した。
ティガ「タァッ!」
2人を踏み潰そうとするガギの頭部にマルチキック。ガギが蹴り飛ばされた。
ナリーシャ「ウルトラマンティガ!」
フェオン「タクト・・・!」
ガギ「ーーーーーー!!」
ティガ「タァッ!」
起き上がったガギにマルチキックを再び繰り出す。ガギビュートを避けながらマルチキックとマルチパンチの連続攻撃。ガギの触手を前転で避けて起き上がったが、ガギビュートに殴り飛ばされた。
ティガ「ドゥアッ!!」
すぐに起き上がり、ガギを掴んだ。
ティガ「タァッ!!」
ウルトラ・ホイッパーでガギを後ろへ投げた。
ティガ「フッ!」
ガギに走り出すティガ。だがガギがガギビュートを振り回した。
ティガ「ドゥアッ!」
ガギビュートが当たったティガが後ろへ飛ばされた。
ガギ「ーーーーーーーーー!!!」
そして起き上がったティガを両手のガギビュートで首と腹部を縛る。
ティガ「ッ!!」
ガギ「ーーーーーーーーー!!!」
ティガ「ーーーーーーハァッ!!」
だがティガはマルチタイプからパワータイプへタイプチェンジした。
ティガ「タァッ!」
ウルトラパワーでガギビュートを引き千切った。ガギビュートを引き千切られたガギが後ろへ倒れた。
ティガ「ッ!」
走り出すティガ。ガギはガギビュートを体内へ引っ込め、右腕の爪でティガの首を掴んだ。
ティガ「タァッ!タァッ!ハァッ!」
だがティガが右腕を掴み上げて、ガギの腹部にパワーキック2連続。そしてウルトラリフターで後ろへ投げた。
ティガ「タァッ!」
倒れたガギにマウントポジションを取り、パワーパンチを叩き込む。だがガギの尻尾に首を掴まれ、そのまま放り投げられた。
胸のカラータイマーが点滅を始めた。
ガギ「ーーーーーーーーーー!!!」
角が蓄電され、そこから赤色光線がティガに向かって放たれた。
ティガ「ドゥアッ!!」
赤色光線を受けたティガが怯む。ガギが再び赤色光線を放とうとしたその時。
ジェシー「やあああぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」
駆け付けたジェシーのパンチがガギの頭部を直撃。ガギが怯んだ。
ガギ「ーーーーーーーーーー!!!」
怒ったガギがジェシーにガギビュートを伸ばそうとしたが、ミウの鎌の鎖で拘束された。
ミウ「ジェシーさんを傷付けさせない!!皆!!」
ユリア「喰らいなさい!!!!」
高く飛んだユリアがハンマーを振り下ろした。振り下ろしたハンマーがガギの左腕の爪を破壊した。
アンナ「私だって!!」
クロスボウを連射し、ガギの右腕の爪を破壊した。
エミリー「ハアァァーーー!!!!!」
そしてエミリーが両腕のガギビュートを全て切断した。
ガギ「ーーーーーーーーー!!!!」
ジリオラ「まだまだよ!!」
今度はジリオラが鞭でガギの角を縛った。
ドロレス「2人共今よ!角を壊して!」
レア「行くぞリナ!!」
リナ「はい!!」
レア・リナ「うおおおおぉぉぉーーーーー!!!!」
魔石の魔力を宿した旋刃盤と双剣がガギの角を一刀両断した。
ガギ「ーーーーーーーーー!!!」
両腕の爪とガギビュート、更に角を破壊されたガギが困惑する。
ティガ「フッ!!」
両腕を左右から上にあげ、胸の前に集めた超高熱のエネルギーを光球にした。
ティガ「タァッ!!」
デラシウム光流が、ガギに直撃して爆発した。
ガギ「ーーーーーーーーーー!!!!」
後ろに倒れたガギが爆発四散した。
フェオン「やった!」
ナリーシャ「やりました!」
ティガ「・・・タァッ!!」
上を向いたティガが飛翔し、空の彼方へ飛び去った。
事件収束後。ガギに引き摺り込まれた子供達が急いで救出された。
タクト「大丈夫か!?」
子供達はガギが作った繭に包まれたが、全員無事だった。
アーノルド「こ、ここは・・・?」
カティ「アーノルド兄様!」
アーノルド「皆!助けてくれたんだね!」
ジェーン「ええ!」
ナリーシャ「アーノルド様、ルフス様、御無事で何よりです。」
ルフス「ナリーシャ。無事だったんだね。」
フェオン「2人共喜んで。ナリーシャがずっと怪獣を引き付けてくれたのよ。」
ナリーシャ「あ、あれは皆様を守るのに必死でしたので。」
アーノルド「そうだったんだ。やっぱり君は素晴らしいメイドさんだよ!」
ルフス「うん!ありがとうナリーシャ!」
ナリーシャ「アーノルド様・・・ルフス様・・・光栄です!」
するとそこに、カディルが数人の兵士を連れてやって来た。
アーノルド「父上?」
ナリーシャ「カディル様・・・?」
カディル「連れて行け。」
兵士達「はっ!」
すると兵士達がナリーシャを拘束した。
ナリーシャ「なっ・・・!?」
アーノルド「な、何してるんだ父上!」
カディル「あの魔物を生み出したのはお前だろ。ナリーシャ。」
ナリーシャ「え・・・!?違います!私ではありません!」
カディル「口答えするな!」
アーノルド「父上!彼女はアイツから国を守る為に戦ったんだぞ!!」
ジェーン「そうよお父様!!それなのにナリーシャを捕まえるなんて可笑しいわよ!!」
カディル「・・・貴様ら、誰に向かって口答えしているんだ!!」
アーノルド「ッ!」
カディル「お前達は私の子供達だ!子供は親の言う事に従う事が大事ではないのか!!この事件の犯人はナリーシャだ!私がそう判断した!反発する者はこの場で死刑に処する!」
タクト「お前・・・!!」
???「その必要はない!」
カディル「っ!?」
アーノルド・ジェーン・ルフス・カティ「あ!」
そこに1人の貴族が女性と憲兵団を連れてやって来た。
アーノルド「お祖父様!母上!」
ティファニー「皆、怪我はない?」
カティ「うん!ナリーシャが助けてくれたの!」
タクト「あの人は?」
ジェーン「ええ。私達のお祖父様のジャビル様とお母様のティファニーよ。」
ジャビル「お前達、ナリーシャを開放しろ。」
カディル「お、お待ち下さいお義父様!この娘が今回の事件の元凶なのですよ!」
ジャビル「お前はまだ気付いていないのか?お前が嘘を吐いている事を周囲の者が見ておったぞ。」
周りの人々は、カディルに対して怒りの目を向けてる。
カディル「な、何だ貴様ら!平民が私に楯突くのか!!」
ジャビル「もう諦めろカディル。お前が不正を働いた事はワシらも知っている。証拠も提出された。」
カディル「な、何ですって!?一体誰が!」
アーノルド「俺達だよ!」
不正の証拠を提出したアーノルド達が名乗り上げた。
カディル「お前達!!子供の分際で余計な真似を!!」
アーノルド「余計じゃないよ。これは父上に報いを受けさせる為だ!」
ルフス「僕達をどう思われようが構わない。」
ジェーン「だけど、関係無いナリーシャを巻き込むのは許せない!」
カティ「お父様!しっかり罪を償って下さい!」
ジャビル「皆の者。カディルを逮捕だ!」
憲兵団「了解!」
すぐにカディルが憲兵団によって拘束され、ナリーシャも憲兵団によって開放された。
カディル「お、お言葉ですがお義父様!!私はこの国の為に尽力を注いでいるだけです!不正は私を陥れる為の罠なのです!!」
ジャビル「国の為か。国の為に働くお前が不正してまで手に入れた金や権力を持って次期長官の野望を持つお前にこの国の未来を任せる事は永久に不可能だ!!アーノルド達から聞いたぞ。ナリーシャを解雇したのは不正の現場を見られたからだろう。ナリーシャを逮捕して処刑すれば、目撃証言が無くなると考えたのであろう。だがお前は自ら地獄に堕ちたのだ。潔く自分の行いを悔いる事だな。」
カディル「し、しかし!!」
ティファニー「あなた。私達離婚しましょう。もうあなたの我儘に付き合うつもりはありません。」
アーノルド「俺達も。父上と絶縁する。」
カディル「な、何だと!?・・・だが私を手放せばお前達は路頭に迷う事になる!!それでも良いのか!?」
ジャビル「心配はない。アーノルド達とティファニーは私が引き取る。勿論ナリーシャも一緒に。」
カディル「・・・は・・・?」
ジャビル「私が孫達を立派な人に育て上げる。そしてお前の財産は私が没収して賠償金として払う。安心して罪と向き合え。」
カディル「く・・・くそッ!!」
タクト「どうやら一件落着かな?」
フェオン「だね。」
出発の時間。
アーノルド「皆のお陰でスイード王国は救われた。ありがとう。」
タクト「いや、俺達はただ英雄として当然の事をしたまでさ。」
ジェーン「世界中を旅するのよね?」
ゼオラ「ええ。世界中に残ってる悪の根源を倒すまでね。」
ナリーシャ「帰って来たら、またここへ寄って下さい。」
エイダ「勿論だよ!ナリーシャも、立派なメイドさんになれるよう頑張ってね!」
ナリーシャ「はい!」
タクト「じゃあ皆、また会おうな。」
彼らはスイード王国を出発した。
松田修平
狩野翔
中村正和
突如町に現れた謎の姉妹。その姉妹が持つ不思議な笛により、町中の子供達が一夜にして行方不明となった。子供達の行方を探れ。