ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
数百年前のとある国。
???「何故お前だけ俺の願いを否定するんだ!この役立たずが!」
1人の男が、ある少女を殺害してしまい、森の奥へ遺体を遺棄されてしまった。
そして現在。
サマラ「・・・・・・」
エイダ「ん?サマラ?どうかしたの?」
サマラ「・・・?」
エイダ「何か落ち込んでる様子だったけど、具合悪いの?」
サマラ「・・・・・・」
彼女は笑顔で首を横に振った。
エイダ「そお?何かあったら私に頼ってね?」
サマラ「・・・・・」
ゼオラ「サマラ、どうかしたのか?」
エイダ「何か具合悪そうな顔してたけど、大丈夫だって。」
ゼオラ「そうか。」
レナード「あ!皆見て!」
ゼオラ・エイダ「ん?」
前を見ると、廃れた王国が見えた。
廃れた王国に入った。
イザベラ「亡国みたいですね。」
タクト「ああ。コケの生え方からして凡そ数百年は放置されているみたいだ。」
ナタリー「ここって元々どんな国だったのかしら?もしかして嘗ては栄えていた王国とか?」
パドメ「ナタリー先輩。気にならないんですか?」
ナタリー「え?何が?」
パドメ「この国に入った時、重々しい魔力が充満しているのを。」
ナタリー「・・・確かに。気付かなかったわ。」
ヒナ「そうですね・・・強い魔力を感じます・・・」
ローラ「ねぇ、感じてる魔力はどんななの?」
イザベラ「何だか・・・強い恨みみたいなのを感じます・・・」
タクト「恨み?」
エイダ「・・・・・」
タクト「ん?エイダ?」
エイダ「皆、サマラの様子が変なの。」
ゼオラ「何?」
エイダ「ねぇサマラ。どうしたの?本当に具合が悪いの?」
サマラ「・・・・・・・・・・」
エイダ「これは何か訳ありかも。ねぇ、私達に理由を話してくれる?」
サマラ「・・・・・・・・・・」
エイダ「大丈夫。私達もあなたの問題を一緒に解決してあげるから。ね?」
サマラ「・・・・・・・・・・」
エイダ「分かった。サマラが話してくれるって。」
フェオン「分かったわ。それより、お腹空いちゃって。」
エイダ「え?今?」
タクト「もう昼だしな。あの民宿で昼飯にしよう。」
廃れた民宿の2階で昼飯。
スズ「美味しい〜!」
シア「スープが美味しいです〜!」
ジェシー「食料ってまだあるんだよね?」
ミウ「ええ。馬車に大量にあるわ。あれだけあれば1年程は使えるわ。」
フェオン「ルシア、あーん。」
ルシア「あーん。」
小口サイズの卵をルシアに食べさせた。
ルシア「お母さん、美味しいよ!」
フェオン「ふふ。ありがとう。」
ジリオラ「ダイアナ。あーん。」
ダイアナ「止めてよ恥ずかしい・・・」
ガルーダ「あの2人良い感じだね。」
ゴーテル「仲睦まじい証拠ねぇ。」
昼食後。
レア「ふぅ〜。食った食った〜。」
リナ「美味しかったな〜。」
タクト「さて本題に入ろう。エイダ、サマラの依代になって彼女と対話したい。」
エイダ「ええ。行くわよ。ーーーーーーーーー。」
詠唱を唱えると、サマラが依代のエイダに憑依した。サマラに憑依されたエイダの目が青く光った。
エイダ(サマラ)「こうして会話するの久し振りね。」
ユリア「わあ!声はエイダさんなのに雰囲気が違いますわよ!」
タクト「久し振りだなサマラ。」
エイダ(サマラ)「久し振りタクト。元気にしてた?」
タクト「そう言うお前も元気にしてるじゃねぇか。」
アンナ「あの、サマラさん。一体どうしたんですか?具合でも悪いんですか?」
エイダ(サマラ)「ごめんなさい。皆に心配掛けてしまって。」
レナード「大丈夫だよ。仲間の不安や悩みを聞くのが僕達の役目なんだから。」
エイダ(サマラ)「ありがとうレナード。今から私が話すのは生前の私の話よ。」
ここからサマラが自身の過去を話す。
エイダ(サマラ)「今私達が居るこの場所は、嘗て魔法が栄えていた亡国アッシャー王国。」
リナ「アッシャー王国?皆さん知ってますか?」
エミリー「いや、初耳だ。」
タクト「じゃあサマラは、このアッシャー王国の生まれなのか?」
エイダ(サマラ)「ええ。この国には嘗て、オークの魔王とその手下達に苦しめられていた。」
スズ「オーク?それって確か豚の顔を持った・・・」
タクト「ああ。豚の顔を持ったモンスターの類。今は絶滅しているが、大昔は繁殖していたんだ。」
エイダ(サマラ)「魔王を倒すべく、勇者ナッシュと私とアーチャーと戦士と魔法使いの5人組の勇者一行がそれを倒した。世界は平和を取り戻した。」
フェオン「それでハッピーエンドって訳ね。良かったわ。」
エイダ(サマラ)「所が、それが私とアッシャー王国にとって絶望の始まりだったの。」
イザベラ「ど、どう言う事ですか・・・?」
エイダ(サマラ)「平和を取り戻した勇者一行は英雄として崇められ、祭りも何日も続いていた。だけど、勇者のナッシュは平和を取り戻した瞬間、多くの若い娘達と遊んだりもした。ナッシュは娘達と性行為を繰り返していた。」
シア「え・・・!?」
ユリア「ちょちょ、ちょっと待って下さいまし!平和を取り戻した勇者様が若いお嬢様方と性行為を繰り返したって・・・そんなご冗談を・・・」
エイダ(サマラ)「冗談に聞こえるかしら?でも事実よ。実はナッシュは誰からも慕われている好青年を演じているクズな男だった。」
エミリー「何故だ?クズにまで陥落した男が勇者になったが、もしや彼の人生は酷かったのか?」
エイダ(サマラ)「そのまさかよ。ナッシュの実家は普通の宿屋だった。ナッシュは家業に嫌気が差して家出した。それから今までのストレスや鬱憤を晴らす為に多くの娘達と遊ぶようになった。」
ゼオラ「そこから女好きになったのか。」
レナード「でもそんな青年が何で勇者に選ばれたの?」
エイダ(サマラ)「元々勇者はナッシュじゃない別の男性が選ばれるはずだった。でも手違いでナッシュが勇者として選ばれた。」
レア「手違いで選ばれた?もしやその裏でナッシュって野郎が賄賂とか渡して勇者にしてくれと?」
エイダ(サマラ)「そうじゃないの。今から私がナッシュと本来選ばれるはずだった男の似顔絵を描くわ。」
2枚の紙にナッシュと勇者に選ばれるはずだった男の似顔絵を描いた。
タクト「この顔がナッシュか。確かに好青年の雰囲気を持っているな。」
アンナ「そうですね。女好きには見えませんね。」
タクト「んでこっちが、勇者に選ばれるはずだった男の似顔絵か。」
その男の似顔絵は、ナッシュと瓜二つだった。
ルシア「同じ顔してるね。左頬にホクロがあるか無いか。」
タクト「まさかナッシュは、この男と瓜二つだから間違えられて・・・」
エイダ(サマラ)「そう。勇者として選ばれた。」
ローラ「何だか虚しいわね。選ばれた勇者が女好きだって。」
エイダ(サマラ)「それからナッシュの暴走は止まらず、仲間達と性行為を繰り返すようになった。そして今度は私に・・・」
イングリット「まさか、やられたのか・・・?」
エイダ(サマラ)「いえ、私は強く拒んだわ。けどそれがナッシュの怒りを奮い立たせてしまって、私は彼に殺された・・・」
全員「・・・・・・・」
エイダ(サマラ)「そのまま私の遺体は森の奥へ遺棄され、私は魂となって国中を彷徨い続けた。ナッシュは私が魔物に捕食されたと嘘を吹き込んだ。」
ティオ「自分が殺した癖に都合が良過ぎるって。」
ゴーテル「それでサマラ。あなたの絶望は分かったけど、王国の絶望って何があったの?」
エイダ(サマラ)「私がナッシュに殺された2週間後。王国に疫病の災いが降り始めたの。」
グレア「疫病の災い?」
エイダ(サマラ)「それが起きたのは、王国で子供を出産する女性が始まりだった。辛い陣痛の末、赤ん坊が生まれた。だけど生まれた瞬間赤ん坊が死産した。」
グレア「死産!?」
エイダ(サマラ)「生まれて来た赤ん坊の頭が、人間の頭ではなく豚の頭になって生まれて来た。」
スズ「ぶ、豚の頭!?生まれて来た赤ん坊が豚の頭!?」
タクト「豚頭病。」
スズ「え!?」
ヒナ「豚頭病・・・?それって一体・・・?」
タクト「俺がフェオン達と出会う前にその病が書かれてる歴史書を読んだ事がある。母体の健康に何の異常が見られないにも関わらず、赤子の頭部がオークの頭そのものになって死産が相次いだと言う。それが豚頭病だ。」
エミリー「まさか、それが今も流行っているのか・・・?」
タクト「いや、それが流行ったのはもう随分昔の話だ。今はその病は完全死滅しているから何の心配も無い。」
アンナ「良かった・・・でも何でそんな病がアッシャー王国で流行ってしまったんですか?」
エイダ(サマラ)「魔王が倒された時、亡骸から魔王の宝玉と言う呪物が見付かった。それを放置すれば、王国中に呪いが降り掛かると大魔法使い様が仰っていた。大魔法使い様は私に役目を与えた。呪物を抑制と言う役目を。」
ヒナ「もしかして・・・ナッシュさんがサマラさんを殺してしまった事で呪いが抑制出来ず国中に災いが降り掛かったと言う事ですか・・・?」
エイダ(サマラ)「そうよヒナ。」
イングリット「事の発端がナッシュだったとは。」
タクト「サマラ・・・」
エイダ(サマラ)「ごめんなさい・・・皆に話すべきじゃなかったね・・・」
ゼオラ「そんな事はないぞ。お前は私達の仲間だ。お前の痛みを私達も受け入れる。それが仲間と言うものだ。」
エイダ(サマラ)「・・・ありがとうゼオラ・・・」
ゼオラ「何か、エイダの声で名前を呼ばれるなんて不思議な感じだ。」
レナード「でも人格はサマラだよ。困惑しないで。」
タクト「・・・ん?」
外を見ると、フードを被った人物が歩いているのが見えた。
タクト「おい。人が居る。」
フェオン「え?人?」
イザベラ「亡国なのに人ですか?」
ユリア「観光客か旅人さんでしょうか?」
フードを被った人物は少しよろめいている。
タクト「何か違和感ある。ちょっと見て来る。」
外に出てフードの人物に近付く。タクトの後ろにフェオン達が立っている。
タクト「おいアンタ、そこで何してる?」
フードの人物は返事をしないまま歩いている。
タクト「おい、聞いてんのか?」
だがフードの人物はタクトを無視し続けている。
タクト「おい!俺の言う事が聞けねえのか!」
フードの人物の左肩を掴んでこっちに向かせた。フードが捲り、顔を見ると・・・
人ではなく豚の頭をしていた。
タクト「ッ!?」
すぐに後ろに下がって構える。
タクト「豚の頭!?」
するとその時、タクト達の周囲を取り囲む豚頭の集団が現れた。
エミリー「何だコイツら!?豚の頭をした群衆か!?」
タクト「どう言う事だ!?」
???「見付けたぞサマラ・・・」
そこに1人の男が現れた。
エイダ(サマラ)「・・・ナッシュ・・・!」
その男の正体は、サマラを殺した勇者ナッシュだった。
ゼオラ「お前か!サマラを殺した勇者は!」
ナッシュ「あぁー。サマラから聞いたのかぁ。そうだよ、俺が殺したんだ。お前が俺の欲求に応えてくれなかったのが悪いんだよぉ。」
エイダ(サマラ)「・・・・・・・」
ナッシュ「しかもぉ、お前は素敵な仲間と出会って楽しくやってるじゃねぇか。その幸せ、俺にも分けて貰いたい位だ。」
タクト「お前に訊きたい。大昔の勇者が何故今も存命してるんだ?」
ナッシュ「それかぁ。単純な話、コイツのお陰さぁ。」
懐から黒い鉱石を取り出した。
タクト「ッ!怪獣石!?」
ナッシュ「変な仮面を被った商人からタダで譲ってくれたんだ。お陰で俺はコイツのお陰で若さと力を保たれている。俺はあの日から誓った。サマラ、お前をこの世から消し去ってやるとな!」
レア「勝手な事言うんじゃねぇ!お前が勇者に選ばれてなければ、サマラは幸せな人生を歩んでたはずだぞ!」
リナ「そうだ!アッシャー王国に呪いを振り撒いた元凶はお前だ!」
ローラ「サマラを指一本触れさせないわ!」
彼女達はサマラの前に立って武器を構える。
エイダ(サマラ)「皆・・・」
ナッシュ「そうかよぉ。なら手始めに、お前達を殺してやる!行け!!」
命令された豚頭の集団が一斉にフェオン達に襲い掛かる。
イザベラ「ハァッ!」
蔦の魔法で5人束縛し、ゼオラが炎魔法で燃やした。
エイダ(サマラ)「皆!この集団は死産した豚頭の赤ん坊達が成長した姿!今は生きる屍になってるわ!」
レア「なら遠慮は無しだな!」
グレア「私達はルシアを守ろう!」
ティオ・ガルーダ・ゴーテル「うん!」
4人の精霊は障壁魔法でルシアを守る。
ゼオラ「エイダ!加勢してくれ!」
エイダ「分かった!」
人格が一瞬でエイダに戻ってゼオラと共に戦う。
レナード「タクト!ここは僕達に任せて!君はナッシュを!」
タクト「頼む!」
1人ナッシュに挑むタクト。
ナッシュ「たった1人で挑む気か。」
タクト「俺には仲間が居る。サマラも俺の仲間だ!お前なんかに負けねぇ!」
ナッシュ「なら、この姿の俺を倒せるか!?」
そう言った瞬間、ナッシュが自らの体に怪獣石を埋め込んだ。
ナッシュ「オォォ・・・素晴ラシイ力ダアアァァーーーーーー!!!!!!」
怪獣石の力でナッシュが50m級に巨大化した。
ナッシュ「ウワアアアアアアーーーーーーーー!!!!!」
巨大化したナッシュが絶叫する。
タクト「ドグラ・マグマの力に溺れたか・・・勇者ナッシュ、お前を解放する!」
スパークレンスを掲げて光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。
ナッシュ「ッ!?」
現れたティガにナッシュが驚く。
エイダ「ティガ!」
ナッシュ「ナニモノダァーーーーー!!」
ティガ「ウッ!」
ナッシュ「ハアァァァ!!」
ティガ「アッ!」
ナッシュのキックと爪攻撃にティガが怯む。
ティガ「ッ!」
そしてナッシュに首を掴まれ、怪力で後ろへ押される。町の建物が次々と崩壊する。
一方のフェオン達は豚頭の集団を次々と倒している。
ドロレス「クッ!数が多いよ!」
カサンドラ「倒しても倒してもキリがありません!」
エイダ「このままじゃ消耗戦になっちゃう!あっ!」
その時エイダに再びサマラが憑依された。
ドロレス「エイダ?どうしたの!?」
エイダ「サマラ、あなたも戦うの・・・?」
サマラはエイダに戦う意志を伝える。
エイダ「・・・分かった。一緒に戦おう!」
カサンドラ「サマラ・・・!」
ティガ「タァッ!」
ウルトラリフターでナッシュを投げた。
ナッシュ「ウアアアアア!!!」
両足でティガの首を掴む。
ティガ「ドゥアッ!!」
そのままティガを後ろへ投げた。
ナッシュ「ハッハッハッハッハ!!」
ティガ「ッ!」
高笑いしながら飛び込むナッシュをティガが避けた。ナッシュは地面に落ちた。
ナッシュ「ウアアアアアア!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
避けたティガにタックルした。そしてティガの左腕を掴んで地面に投げる。
ティガ「ウッ!」
ナッシュ「ドウシタドウシタ!!!!」
再び左腕を掴まれたティガは。
ティガ「ハッ!」
ナッシュ「ウッ!」
マルチパンチでナッシュの腹部に叩き込んだ。
ティガ「タァッ!!」
そしてそのまま後ろへ投げた。
ティガ「ーーーハッ!」
右手にティガクリスタルのエネルギーを移し、相手を沈静化させるセルチェンジビームをナッシュに向けて放った。
ナッシュ「グアアーー!!・・・・・・グアアアアア!!!」
ティガの放ったセルチェンジビームをエネルギーに換えたナッシュは、怒り狂い益々凶暴化した。
ナッシュ「俺ニソンナモノハ効カン!!!!大人シクサセヨウナド!!!」
ティガ「ドゥアッ!」
凶暴化したナッシュにティガが走るが、腕を掴まれて投げられた。
ゼオラ「奴には憎しみと恨みの感情以外無いのか!」
フェオン「もう大人しくさせるのは不可能なの!?」
スズ「いやあああ怖い怖い怖い!!!」
盾の力で豚頭集団の攻撃を防ぐ。
エイダ(サマラ)「・・・皆の痛み、私達に預けさせて。安らかに眠って。」
青白い魔法が豚頭集団を包み込み、光となって消滅した。
スズ「き、消えた・・・!?サマラの魔法のお陰・・・!?」
ナッシュ「サマラ貴様ァーーーーーー!!!!」
ティガ「タァッ!!」
サマラを襲おうとするナッシュの前にティガが着地した。
ティガ「タァッ!」
怒り狂うナッシュの両腕を掴む。
ナッシュ「何故オ前ガ邪魔ヲスル!!!部外者ノオ前ガドウシテアノ女ヲ庇ウンダ!!!」
憎しみの力が増大し、ティガを押した。
ティガ「ドゥアッ!アッ!」
キックと爪の猛攻を受けたティガが倒れた。
ナッシュ「サマラァアアアアーーーーーー!!!」
ティガ「フッ!!」
だがティガは負けず、ナッシュのマントを引っ張って止めて前に回り込む。
ティガ「タァッ!!」
そのままナッシュを押し返した。
ナッシュ「ウアアアアアア!!!」
ティガ「ドゥアッ!」
だがナッシュはティガを後ろへ投げた。
カラータイマーが点滅を始めた。
イングリット「ティガ!」
エイダ(サマラ)「もう止めてナッシュ!!お願いだから!!」
ティガ「ドゥアッ!」
しかしナッシュにサマラの声が届くはずもない。ナッシュはティガに猛攻を続ける。
ナッシュ「オマエモキエロキエロ!!キエチマエ!!!」
憎しみの感情は限界まで達した。
アンナ「タクトさん!」
クロスボウと巫女達の魔法でティガを援護するが、暴走するナッシュには効かない。
ヒナ「やはり効きません・・・!」
ティガ「ウッ!」
首を掴まれ苦しむ。
ナッシュ「コレデオワリダ!!!シネェェェェーーーーーーーー!!!!!!」
爪でティガの頭部を串刺しにしようとしたその時。
ナッシュ「ガッ!?」
突然、ナッシュが何者かに制止された。ナッシュを制止したのは、無数の御霊だった。
フェオン「ナッシュの動きが可笑しい。何があったの?」
エイダ(サマラ)「・・・皆・・・!」
パドメ「え?」
エイダ(サマラ)「アッシャー王国の皆が、ナッシュを止めてるんだわ・・・!」
ナタリー「あの御霊がもしかして・・・」
ナッシュ「オマエタチ!!オレニサカラウノカ!!ウラギリモノドモメ!!」
ティガ「ーーーーーハッ!!」
マルチタイプからスカイタイプへタイプチェンジした。
ナッシュ「ハナセ!!ハナセェェーーーーー!!」
ティガ「タァッ!」
両手にエネルギーを集中させ、右手で冷凍光線を放つティガフリーザーがナッシュを凍結させた。
ナッシュ「サマ・・・ラ・・・」
凍結寸前、彼はサマラの名前を発した。
ティガ「タァッ!」
凍結したナッシュを遥か上空の彼方へ運んだ。
そして上空で大爆発が起き、ナッシュは消滅した。
エイダ(サマラ)「・・・ナッシュ・・・」
地上にティガが着地し、光に包まれタクトの姿へ戻った。
ナッシュが消滅した後、タクトはナッシュの墓を建てて黙祷する。
タクト「せめてもの情けだ。安らかに眠れ。」
シア「ゼオラさん、これで終わったのでしょうか?サマラさんの因縁は。」
ゼオラ「そうだな。サマラも呪縛から解放されたと見える。」
一方のエイダは、サマラと会話している。
エイダ「サマラ、あなたはもう苦しむ必要は無いわ。」
サマラ「・・・・・」
エイダ「それと、今まで訊きたかったんだけど・・・サマラって実体化出来る?」
サマラ「・・・?」
エイダ「ずっと言いたかったの。実体化出来るかどうか。」
サマラ「・・・・・・・」
エイダ「そう。1ヶ月に1回だけ3分間なら出来るんだ。それで良いよ。実体化して。」
サマラが魔法で自らを実体化させて地上に立った。
エイダ「・・・おいで。」
実体化したサマラにエイダが両手を広げる。
サマラ「・・・・・」
彼女はエイダに歩み寄ると、エイダに優しく抱き締められた。
エイダ「ずっとあなたをこうやって安らぎを与えたかったの。サマラ、今まで頑張ったね。もう大丈夫だよ。」
サマラ「・・・・・・・」
エイダに抱き締められたサマラが静かに涙を流し、彼女の胸の中で泣いた。
タクト「・・・・・」
エイダの胸の中で泣いてるサマラを皆が見守った。
霧に囲まれた不思議な館。そこは、外の世界を夢見る羊と呼ばれるメイド達が棲む屋敷だった。その時、屋敷に潜む悪魔が目覚める。