ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

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故郷の掟
ガゾート 登場



第70話「故郷の掟」

トリガーダークからトリガーことアランを救ったタクト達。彼らはフィオーレイノの片隅にある2つの村に訪れていた。

 

 

 

 

プルプレウス村。

 

キコア「皆さん久し振りだね。」

 

シャーラ「お元気でしたか?」

 

タクト「久し振りだな2人共。」

 

キコア「彼女達がタクトの?」

 

タクト「そう。俺の仲間達だ。」

 

ローラ達とゼオラ達がキコアとシャーラに自己紹介を済ませた。

 

タクト「にしても驚いたな。まさか2人が新しい村を築き上げたとはな。」

 

キコア「ここはプルプレウス村。ヴォルメリオ村とカエルレウス村の間に位置しているんだ。」

 

シャーラ「ここでは2つの村の皆さんの交流の村でもあるんです。」

 

フェオン「つまり中立な村って訳ね。」

 

イザベラ「お2人のお子さん可愛いですね!」

 

シャーラ「ありがとうございます。娘のジェニスです。」

 

2人の間には待望の子供が居る。

 

キコア「父さんとアルベルト様は、ジェニスに凄くメロメロなんだよ。」

 

レア「あ〜。想像するだけで笑っちゃうなぁ〜。完全にじぃじモードに入っちゃってる感じがする。」

 

ヒナ「あ、このお花はコスモスですか?」

 

シャーラ「はい。私達夫婦と村の皆さんの協力でコスモスを群生しました。向こうにコスモスの花畑もありますよ。」

 

ローラ「確かコスモスには、調和と言う花言葉があったわよね?」

 

ユリア「まさに中立の村に相応しいですわね。ここは争いや憎しみが起こらない平和な村ですわね。」

 

スズ「もしユリアさんがお金持ちのままだったら花全部買い取ってくれとか言ってそうだね。」

 

ユリア「失礼ですわよスズさん!」

 

エイダ「ねぇ、コスモス貰って良いかな?」

 

シャーラ「はい。勿論ですよ。」

 

シア「皆さん見て下さい!コスモスの花冠が出来ました!」

 

レナード「シア何時の間に・・・」

 

シア「ローラ先輩。どうぞ。」

 

コスモスの花冠をローラに被せた。

 

ローラ「ありがとうシア。とても綺麗ね。」

 

シア「うふふ。喜んで貰えて何よりです。」

 

ジェシー「ねぇミウちゃん!私達も花冠作ろうよ!」

 

ミウ「え?私そう言うのあまり得意じゃないの・・・」

 

ジェシー「大丈夫!私が教えてあげるから!一緒に行こ!」

 

ミウ「え、ええ!」

 

ジェシーとミウが花畑へ走って行った。

 

ゼオラ「エイダ、一緒に行こうか?」

 

エイダ「うん!お姉ちゃんにコスモスプレゼントしたいんだ!」

 

ゼオラ「・・・そうか。」

 

少し照れ臭そうなゼオラがエイダに付いて行く。

 

タクト「ゼオラにしては珍しいな。」

 

レナード「普段クールだけど、女の子らしい一面があるからね。」

 

ルシア「ゼオラお姉ちゃん顔真っ赤だったね。」

 

イングリット「ん?キコア。彼処の村は何だ?」

 

門の先にある村を指差した。

 

キコア「ああ。あれは去年フィオーレイノに越して来たライオネルって言う資産家のお方が築き上げた村なんだ。僕らも見に行こうとしたんだけど、何故か入れないみたいなんだ。」

 

ジリオラ「入れない?あの村って何があるのかまだ分からないの?」

 

キコア「うん。」

 

ダイアナ「そのライオネルさんって言う人と対面した事あるんですか?」

 

シャーラ「はい。ですが挨拶したのは去年の1回だけ。それ以来会っていないんです。」

 

キコア「何でも、あの村で病を患っているんじゃないかって噂されているんだ。」

 

リナ「それは可哀想ですね。もし行けれるようになったら私達もお見舞いに行きましょう。」

 

イングリット「・・・タクト。ちょっと気になる。行ってみよう。」

 

タクト「行くって?っておい!引っ張るなよ!」

 

イングリットはタクトの腕を引っ張って村の門へ走った。

 

 

 

 

 

 

村の門の前に着いた。

 

タクト「イングリット。一体どうしたんだ?」

 

イングリット「タクト。門を開けてくれないか?」

 

タクト「え?ああ良いけど。」

 

村の門を開けようと扉に右手を触れたその時。

 

タクト「痛っ!」

 

突然右手に激痛が走った。

 

タクト「何だこの門?触れた瞬間痛かったぞ。」

 

イングリット「・・・」

 

今度はイングリットが扉に右手を触れると、門が開いた。

 

イングリット「え・・・?」

 

タクト「イングリットが開けた?一体何だこの門?」

 

イングリット「・・・・・・・」

 

タクト「戻るぞイングリット。」

 

イングリット「・・・ああ。」

 

2人は門から離れて行った。離れて行く2人を覗く謎の人物があった。

 

 

 

 

 

 

その夜。皆がプルプレウス村の宿屋のベッドで眠っていると、フェオン達は眠ったまま立ち上がり、まるで夢遊病のようにゆっくりと外へ出て行った。

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

ルシア「お母さん・・・イザベラ叔母さん・・・」

 

ゼオラ「フェオン達が何処にも居ない・・・」

 

エイダ「それ所か、村中に姿すらない・・・」

 

レナード「神隠し?いや誘拐?拉致?」

 

ドロレス「気配を探り当ててみたけど引っ掛からない。」

 

カサンドラ「まさか、何処かで心中してしまったんじゃ・・・」

 

タクト「それはない。彼女達に限ってそれは無い。」

 

ゼオラ「けど一夜にして全員居なくなるのは不自然じゃないか?しかも居なくなったのはフェオン達ユエリアンの戦士と巫女だけ。」

 

グレア「何でフェオン達だけなの?私達には聞こえない音に引き寄せられたとか?」

 

ティオ「女性にしか聞こえない音とか?」

 

ガルーダ「それだったらゼオラとエイダ、ドロシーとカサンドラもその音が聞こえるはずだよ?」

 

ゴーテル「それに精霊の私達3人にも聞こえるはずよ?女性にしか聞こえない音となると。」

 

タクト「どっちにしろ、居なくなった理由は後で調べるとして、まずはフェオン達を探さないといけない。グレア達はルシアの介抱を頼む。」

 

グレア「分かった!」

 

4人の精霊がルシアの介抱を担う。

 

タクト「まずは情報収集だ。2つの村へ行く前に二手に別れよう。」

 

 

 

 

 

 

ヴォルメリオ村にタクト、ゼオラ、カサンドラが向かった。

 

アルベルト「フェオン殿達か?いや、この村では見てないなぁ。」

 

タクト「そうか。朝起きたら皆居なくなってたんだ。」

 

アルベルト「そうかぁ・・・」

 

ゼオラ「この村で何か事件とかあったりしないか?些細な事でも構わないが。」

 

アルベルト「事件か。うーん・・・あ。事件ではないが、最近我が家のメイドから妙な噂を聞いた事があるんだが。」

 

カサンドラ「妙な噂?どんな噂なんですか?」

 

アルベルト「このヴォルメリオ村とカエルレウス村で村の娘達が奇妙な音を聞いて苦しんでいると言うんだ。」

 

 

 

 

 

 

カエルレウス村にレナード、エイダ、ドロレスがジュストから噂を聞いた。

 

レナード「奇妙な音・・・ですか?」

 

ジュスト「ああ。その音は若い女性にしか聞こえず、毎晩魘されているみたいなんだ。それがライオネルの仕業じゃないかと噂されているみたいなんだ。」

 

エイダ「ライオネルの仕業?でもその人病を患っているって噂で聞いたけど。」

 

ジュスト「ライオネルは資産家でもあり魔法使いでもあるらしいんだ。実はあの村が築き上げたのはほんの1ヶ月間なんだ。」

 

ドロレス「1ヶ月で村を築き上げた?幾ら魔法使いでもそう言うの不可能だと思うよ。」

 

ジュスト「実際私達はライオネルの姿を見た事が無くてな。対面した時はカーテン越しでしかなかったからな。」

 

レナード「魔法使いがカーテン越しで対話していたとなると、その人の正体は人間じゃない可能性があるかも。」

 

エイダ「うん。私もそう思う。」

 

 

 

 

 

 

2つの村からプルプレウス村に戻って来た。

 

タクト「若い娘達が奇妙な音に苦しんでいる。それが資産家のライオネルの仕業じゃないかと言う噂かぁ。しかもライオネルの顔は誰も知らないらしい。カーテン越しで対話していたと2つの村の当主が言っていた。」

 

ゼオラ「やはりあの村、何か隠しているかも知れないな。」

 

タクト「みたいだな。けど俺が扉を開けようとしたら激痛が走った。イングリットなら開けれるんだが・・・」

 

するとそこに、アランとロゼッタが来た。

 

ロゼッタ「何?困ってるの?」

 

タクト「アラン!ロゼッタ!」

 

アラン「タクト。彼女が起きないんだ。」

 

タクト「彼女?・・・あ!イングリット!?」

 

ロゼッタに抱えられているイングリット。彼女は気を失っている様子。

 

タクト「何処で発見したんだ?」

 

ロゼッタ「プルプレウス村のコスモスの花畑に倒れていたの。」

 

アラン「僕達が来てみたら、イングリットが。」

 

タクト「・・・・・」

 

 

 

 

 

 

気を失っているイングリットを看病する。

 

イングリット「・・・・ぁ・・・・・」

 

彼女が目を覚ました。

 

タクト「あ。イングリット。気が付いたか?」

 

イングリット「・・・タクト・・・皆も・・・」

 

ゼオラ「大丈夫か?」

 

イングリット「ああ・・・心配させたな・・・」

 

体をゆっくりと起こした。

 

レナード「ねぇイングリット。何で急に居なくなったの?」

 

イングリット「居なく、なった・・・?」

 

レナード「一夜で君を含むユエリアンの戦士と巫女が居なくなったんだよ。」

 

イングリット「・・・あ、そうだ。思い出した。あの魔法はマリオネットと言う魔法だ。」

 

タクト「マリオネット?糸で人形を操る魔法か?」

 

イングリット「糸ではなく、特定の音を出して標的を操る魔法の事だ。私達はその魔法で操られたんだ。」

 

ゼオラ「その魔法は何処から発生したのか分かるのか?」

 

イングリット「・・・あの村からだった。フェオン達も彼処に。」

 

タクト「やはりな。あの村に何かあるって事は確かだ。イングリット、連れてってくれるか?」

 

イングリット「何があるか分からない。それでも行くか?」

 

タクト「構わねえ。フェオン達を助ける為だ。」

 

イングリット「そうだな。なら行こう。あの村へ。」

 

タクト「よし。」

 

 

 

 

 

 

村の門の前に着いた。

 

ゼオラ「ここがその村の門か。」

 

エイダ「サマラ、どう感じる?」

 

サマラは首を横に振る。

 

エイダ「異様な魔力を感じているみたい。」

 

タクト「イングリット、頼む。」

 

イングリット「ああ。」

 

門に右手を触れて門を開ける。

 

カサンドラ「・・・扉の奥は白い霧ですね。」

 

タクト「・・・行くぞ。」

 

彼らは門を通って霧の中へ入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霧の奥にあった光景は、豊かな村だった。

 

ゼオラ「・・・見た所普通の村だな。」

 

レナード「うん。サマラの言う異様な魔力が感じる雰囲気ではないみたい。」

 

タクト「なぁ、何か違和感ないか?」

 

エイダ「違和感?」

 

タクト「ここの村人、女性しか居ないぞ。」

 

周囲を見ると、村人は男性は1人も居らず女性のみ。

 

ドロレス「確かに。男性は1人も居ない様ね。」

 

イングリット「こ、ここは・・・・」

 

村を見たイングリットが動揺している。

 

タクト「どうした?イングリット?」

 

イングリット「何でここに・・・ユエリアンが・・・!?」

 

タクト「ユエリアン・・・!?え?滅ぼされたんじゃなかったのか!?」

 

イングリット「いや、ユエリアンは滅んだ・・・だがこの村は・・・本物のユエリアンだ・・・!!」

 

なんとこの村は、嘗て滅んだはずのユエリアンと同じ村だった。

 

女性兵A「貴様達!何をしている!」

 

そこに複数の女性兵がタクト達を包囲した。

 

タクト「何だ!?」

 

女性兵B「ここはサイモン様が創った聖域だ!土足で踏み入れる不届き者め!」

 

タクト「サイモン?ライオネルじゃないのか?」

 

レナード「ねぇタクト。今考えてる場合じゃないと思うよ?」

 

タクト「それもそうだな。なぁ、ここに彼女達を見なかったか?」

 

ユエリアンの戦士と巫女を写した写真を女性兵達に見せた。

 

タクト「もしここに来ているなら会わせてくれ。」

 

女性兵C「ええ。確かに彼女達は聖域に来たわ。あの城の方へ行ったわ。」

 

村の丘の上の城を指差した。

 

タクト「そうか。」

 

女性兵D「だが、彼女達はサイモン様の物だ。お前達には渡さない!」

 

タクト「サイモンの物だと?」

 

女性兵A「捕えろ!!!」

 

タクト「避けろ!!」

 

女性兵の飛び込みから間一髪避けた。

 

エイダ「タクト!イングリット!皆は先に行って!」

 

レナード「アランも行って!」

 

タクト「分かった!頼む!ただし傷付けるなよ?」

 

ゼオラ「任せろ!」

 

タクト「行くぞ。」

 

タクト、アラン、イングリットが城へ走る。

 

ドロレス「私達を倒してから追いなさい。」

 

カサンドラ「最も、私達に勝てるかどうかですけどね。」

 

 

 

 

 

 

森に隠れながら城へ走る。

 

タクト「なぁイングリット。前から聞きたかったんだが、お前はユエリアンを出て行った身だよな?」

 

イングリット「え?ああ。」

 

タクト「何でユエリアンを出て行ったんだ?何かタブーを犯したのか?」

 

イングリット「・・・私は出て行った。追放と言う形だ。」

 

アラン「追放?何で?」

 

イングリット「・・・サイモンはユエリアンの村長の息子だった。」

 

タクト「村長の息子?」

 

イングリット「私はあの時、サイモンのある光景を見てしまったんだ。サイモンは・・・・・」

 

タクト・アラン「?」

 

 

 

 

 

 

イングリット「ユエリアンの戦士達の嫁候補を探していた。」

 

 

 

 

 

 

タクト・アラン「なっ・・・!?」

 

イングリット「私はサイモンが村の戦士達を自分の嫁にすると言う行いをやっていた。私は偶然にもそれを目撃してしまい、サイモンから追放を言い渡された。もし拒否すれば、お前がタブーを犯す嘘を吹聴すると脅された。だから出て行くしかなかったんだ。私は。」

 

タクト「酷い話だ。」

 

アラン「何故そのサイモンは、戦士の皆から嫁候補を選んでたんだろう?」

 

イングリット「分からない・・・だが今はその真意を確かめるまで。」

 

 

 

 

 

 

城に到着し、扉を開けて潜入。

 

アラン「城の中も女性ばかりだね。」

 

タクト「サイモンって男は余程ハーレムを好んでいるみたいだな。」

 

イングリット「ん?上から皆の気配を感じる。行くぞ。」

 

タクト「ああ。」

 

 

 

 

 

 

城の2階の広い部屋に着いた。

 

タクト「・・・玉座の間か?」

 

アラン「あ!タクトあれ!」

 

タクト「っ!?」

 

磔にされてるフェオン達を見付けた。

 

フェオン「タクト!イングリット!アラン!ロゼッタ!」

 

イングリット「皆!待ってろ!今助けに・・・」

 

タクト「待てイングリット。」

 

イングリット「え・・・?」

 

助けに行こうとするイングリットだが、タクトに止めた。

 

タクト「そこに居るんだろ?出て来たらどうだ?」

 

その言葉に応えるように、柱の裏から1人の男がゆっくりと現れた。

 

???「この村に招かれざる客もやって来るとはねぇ。」

 

その男は、肥満の体付きをしている。

 

イングリット「サイモン・・・!」

 

タクト「この男か。」

 

サイモン「久し振りだなイングリット。僕に追放され死んだのかと思っていたが、しぶとく生きていたとはねぇ。」

 

イングリット「貴様・・・!」

 

アラン「フェオン達をどうするつもりだ!」

 

サイモン「どうするって?勿論、僕の妾にするつもりさ。」

 

タクト「彼女達全員をか?」

 

サイモン「当然だ。」

 

ロゼッタ「あなたに訊きたい。何故ユエリアンの戦士の少女達を嫁にしようとしたの?」

 

サイモン「・・・僕のご先祖様は、ある世界で神として崇拝されていた。ご先祖様は無垢で勇敢な者達に滅ぼされてしまった。しかしご先祖様は滅ぼされた保険として、人間の体を手に入れこの世界に流れ着いた。そしてそこで、ユエリアンと言う村を築き、その村でご先祖様が見た無垢で勇敢な者達に酷似した村人達を生み出した。」

 

イングリット「・・・何・・・!?」

 

タクト「お前も・・・ドグラ・マグマと同じ違う世界から来た者の血筋なのか!?」

 

サイモン「簡単に言えばそうなるねぇ。それからユエリアンは、村の娘達を戦士と巫女に育て上げると言う掟が誕生した。そして僕の父もその掟に従い彼女達を立派な戦士と巫女として育て上げたが、僕が嫁候補を探している光景を見てしまったイングリット。僕は彼女をタブーを犯したと吹聴し追放した。これでもう僕の邪魔者は居なくなった。だけど、あの忌々しい魔女達が使役する怪物達に襲撃され村は全滅。候補に入れていた戦士達の大半が死亡・・・そして父も襲われ死んだ・・・僕は辛うじて生き延びた・・・僕はそれが赦せなかった・・・!村と嫁候補達を殺した魔女共を!!なのにお前達が魔女共を倒し村の仇を討った!!僕の手で仇を討ちたかった!!僕の妾になるはずだった娘達の仇を!!!」

 

タクト「・・・・随分自分勝手だな。」

 

サイモン「・・・何だと・・・!?」

 

タクト「仇を討ちたいなら妾候補だけじゃなく、村そのものの為に戦えば良かったのによ。なのにお前は自分の事でしか頭に無い空っぽの男だ。そんなに妾が欲しいなら、自分の力で努力を積み重ねて相手を認めさせれば良かったのに。」

 

サイモン「う・・・五月蝿い五月蝿い!!武器の扱いも勉学も・・・それが出来たら僕は苦労しなかった!!」

 

ナタリー「勝手な事言ってんじゃないわよ!!」

 

パドメ「ナタリー先輩!」

 

ナタリー「苦手な事をやって数回だけやって諦めるなんて根性無しの言う事よ!!アンタも男なら正々堂々とやり遂げなさいよ!!」

 

サイモン「・・・・あ〜あ。負け犬の遠吠えが五月蝿いな〜。」

 

ナタリー「クッ・・・!」

 

サイモン「お前、名前は?」

 

タクト「俺?タクトだが。」

 

サイモン「タクトか。フェオンとお前の娘を寄越せ。」

 

タクト「!?」

 

フェオン「ちょっと何勝手な事言ってるのよ!ルシアは渡さないわよ!!」

 

サイモン「僕が代わりに立派な女性として育ててあげるから。」

 

タクト「お断りだね。ルシアは俺達の大切な娘だ。見ず知らずの男に引き渡してたまるか!」

 

サイモン「・・・・・・ならしょうがない。今ここでお前を殺してやる!!衛兵!!」

 

扉が勢いよく開き、女性兵達が一斉にタクト達を取り囲んだ。

 

アラン「また・・・!」

 

ロゼッタ「人任せでしか成し遂げないのねあなた。」

 

サイモン「なんとでも言え!」

 

タクト「その前に訊きたい。この村の人達は本物か?」

 

サイモン「いや、僕が造った人形達さ。」

 

タクト「人形達でハーレムを展開していたとはねぇ。」

 

サイモン「お喋りはそこまでだよ。さぁこの者達を殺せ!!」

 

”ドオオォォーーーン!!”

 

突然謎の地響きが城中に響き渡った。

 

サイモン「な、何だ!?」

 

”ドオオォォーーーン!!”

 

サイモン「うわああああっ!!」

 

謎の地響きでサイモンと女性兵達が転げ落ちた。

 

イングリット「何だ今の!?」

 

タクト「アラン!今の内にフェオン達を!」

 

ダブルハンドスラッシュで十字架を破壊し、フェオン達を解放した。

 

フェオン「ありがとう皆・・・!」

 

タクト「お礼は後だ。脱出するぞ!」

 

 

 

 

 

 

外では、ゼオラ達が女性兵達に苦戦している。

 

エイダ「キリがないよ・・・!」

 

レナード「このままじゃ僕達殺られるよ!」

 

ゼオラ「やはりここは一網打尽に・・・」

 

”ドオオォォーーーン!!”

 

全員「っ!?」

 

謎の地響きが聞こえた。

 

ゼオラ「な、何だ!?」

 

ドロレス「あ!ゼオラ!あれ!」

 

 

 

 

 

 

ガゾート「ーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

変形怪獣ガゾートがこちらに向かって進撃している。

 

ガゾート「ーーーーーーーーー!!!!!」

 

カサンドラ「か、怪獣!?」

 

村人達「きゃああああああーーーーーー!!!!」

 

突然の怪獣出現に村人達が一斉に逃げ惑う。

 

ガゾート「ーーーーーーーーーー!!!!!」

 

逃げ惑う人々を見たガゾートが飛翔し、低空飛行しながら逃げ惑う村人達を次々と口に入れた。

 

カサンドラ「人を・・・食べてる・・・!」

 

女性兵A「止まるな!撃て!撃て!」

 

だがガゾートが女性兵達の方を向いて、口からプラズマ光弾を吐いた。

 

女性兵達「うわあああああああああーーーーーーー!!!」

 

プラズマ光弾を受けた女性兵達が全員死亡した。

 

ゼオラ「一撃で兵達を・・・!」

 

タクト「お前らーーー!!」

 

ゼオラ「あ!タクト!皆も!」

 

助けたフェオン達と一緒にタクト達が合流した。

 

タクト「皆。フェオン達を頼む。アランも!俺はアイツを倒す!」

 

アラン「分かった!気を付けて!」

 

タクト「ああ。」

 

彼は1人ガゾートの方へ走り出した。

 

アラン「皆行こう!」

 

 

 

 

 

 

城から出たサイモンが、村人を食べてるガゾートを見て怒りをぶつけた。

 

サイモン「止めろぉぉぉーーーー!!!!僕の嫁達を!!!僕の友達を食べるなぁぁぁーーーーー!!!!」

 

ガゾート「ーーーーーーー?」

 

ある言葉に反応したガゾートがサイモンの方を見る。

 

サイモン「何なんだお前はああーーーー!!」

 

そこにタクトが駆け付けた。

 

タクト「おい何してんだ!!早く逃げろ!!」

 

サイモン「五月蝿い五月蝿い!!!おいお前!!!!僕の友達と嫁に手を出すなぁぁぁぁーーーーーー!!!!」

 

ガゾート「ーーーーーーーー!!!!」

 

するとガゾートがゆっくりとサイモンに近付く。

 

サイモン「な、何だよ・・・!!何する気だお前・・・!!」

 

ガゾート「ーーーーーーーー!!!!」

 

彼はそのままガゾートに下半身を咥えられた。

 

サイモン「止めろぉぉぉーーーー!!何なんだよお前はぁぁぁーーーーー!!!嫌だあああああああーーーーーー!!!!!」

 

そのままガゾートに呑み込まれてしまった。

 

タクト「・・・・アイツは、ガゾートはお前を友達と認識したようだな。」

 

喰われたサイモンの衣服が吐き出され、タクトの前に落ちた。

 

タクト「あの怪獣は、友達を自分に命を捧げてくれる供物と誤解している。つまりお前は、あの怪獣の供物(トモダチ)になったって訳だ。」

 

ガゾート「ーーーーーーーーー!!!!」

 

タクト「この村とサイモンに恩は無い。だが、ヘザーの力だ。ここで倒す。」

 

スパークレンスの光を解放し、ウルトラマンティガへ変身した。

 

 

 

 

 

 

ガゾートの前にウルトラマンティガが現れた。

 

ティガ「タッ!」

 

ガゾートに向かって走り出したティガ。

 

ガゾート「ーーーーーーー!!」

 

ティガ「ハッ!」

 

ガゾートの腕攻撃を両手で防御した。

 

ガゾート「ーーーーーーー!!」

 

ティガ「ドゥアッ!」

 

ガゾートの右腕がティガの背中に当たった。

 

ティガ「タァッ!!」

 

ガゾートの腹部にマルチキックを繰り出した。

 

ティガ「ハッ!」

 

ガゾートの両方を掴み、ニーキックでガゾートの腹部に何度も蹴りを入れた。

 

ガゾート「ーーーーー!!!!」

 

しかしガゾートが力で振り払ってティガの顔を左腕で殴った。

 

ティガ「ドゥアッ!」

 

殴られたティガが地面に倒れた。

 

ガゾート「ーーーーーー!!!」

 

ティガ「タァッ!ハァッ!」

 

迫り来るガゾートにハンドスラッシュで牽制する。だがハンドスラッシュはガゾートに吸収された。

 

ティガ「ッ!?・・・タッ!」

 

ジャンプしてムーンサルトからの。

 

ティガ「タァッ!!」

 

マルチキックを繰り出したが、ガゾートが後ろへ飛んで避けた。

 

ティガ「ドゥアッ!」

 

キックを躱されたティガが地面に落ちた。

 

ガゾート「ーーーーーーーー!!!」

 

口に高度の電気を集めるガゾート。

 

ティガ「ッ!」

 

口からプラズマ光弾を吐いた。だがティガがバク転でプラズマ光弾を避けた。

 

ガゾート「ーーーーーー!!!!」

 

プラズマ光弾を連射する。

 

ティガ「タッ!ハッ!」

 

両手でプラズマ光弾を弾いた。

 

ティガ「ドゥアッ!」

 

だが3発目がティガの胸部に命中した。ガゾートはそのままティガにプラズマ光弾を連射する。

 

 

 

 

アンナ「援護します!!」

 

レア「待てアンナ!今はダメだ!」

 

 

 

 

プラズマ光弾を受け続けるティガ。爆炎がティガを包み込んだ。

 

ガゾート「ーーーーーーー!」

 

爆炎が晴れると、パワータイプになったティガが立っていた。

 

ガゾート「ーーーーーー!?」

 

想定外の光景にガゾートの口が開いた。

 

ティガ「・・・・タァッ!!」

 

高くジャンプした。ガゾートがプラズマ光弾を吐いた。だがティガが両手でプラズマ光弾をキャッチし、それをデラシウムエネルギーに変換した。

 

ガゾート「ーーーーー!?」

 

ティガ「ハァッ!!」

 

投げたエネルギー弾をガゾートが避けた。しかしエネルギー弾が地面にバウンドしてガゾートに迫る。

 

ガゾート「ーーーーーーーーー!!!!!」

 

バウンドしたエネルギー弾がガゾートの腹部に直撃し、ガゾートが爆発した。

 

”ピコン”

 

ティガ「タァッ!」

 

空の彼方へ飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

戦いが終わり、フェオン達が帰って来た。

 

ルシア「お母さん!」

 

フェオン「ルシア!ごめんね、心配掛けて・・・」

 

ルシア「ううん・・・!」

 

パドメ「ナタリー先輩がまさかあそこまで熱血になるなんて、初めて見ました。」

 

ナタリー「私はね、自分を鍛えない男が一番嫌いなだけなの。まぁ元からあんな男嫌いだった訳だし。」

 

ロゼッタ「ねぇ、あの村はどうするの?今じゃゴーストタウンと化しちゃいそうよ。」

 

タクト「そこなんだよなぁ。サイモンとその人形達が居なくなった今、廃村になりそうな彼処をどうするか。」

 

キコア「それなら僕達に良い考えがあるよ。あの村を公園にするってのはどうかな?」

 

タクト「公園?」

 

シャーラ「はい。人間と獣人が仲良く遊べる公園にしようと思います。皆さん、手伝ってくれますか?」

 

 

 

 

 

 

1週間後。あの村は誰もが楽しく遊べる公園に生まれ変わった。

 

タクト「皆楽しそうだな。」

 

キコア「うん。皆はもう行くのかい?」

 

タクト「まだまだやるべき事がいっぱいあるからな。それらが全て片付いたら、アールスハイドに住む仲間達を招待するよ。」

 

シャーラ「はい!楽しみにしてます!」

 

彼らはフィオーレイノを出発し、次の国へ向かった。

 

『To Be Continued・・・』




キャスト

タクト=クリスティ:萩谷慧悟

アラン:坂田将吾

フェオン:内山夕実
イザベラ:黒沢ともよ
エミリー:大橋彩香
ヒナ:高野麻里佳
レア:本渡楓
アンナ:近藤玲奈
カサンドラ:高田憂希
ルシア:菱川花菜
ローラ:田中美海
ミウ:鈴木愛奈
ジェシー:照井春佳
シア:大野柚布子
リナ:花守ゆみり
スズ:種崎敦美
ユリア:大空直美
ジリオラ:諏訪彩花
ダイアナ:長縄まりあ
ナタリー:田澤茉純
パドメ:宮原颯希
イングリット:山本希望
ドロレス=ワイズマン:石見舞菜香
ゼオラ=オールドマン:茅野愛衣
エイダ=オールドマン:大和田仁美
レナード=テラスミス:徳留慎乃佑
ロゼッタ:早見沙織

グレア:高橋李依
ティオ:村瀬歩
ガルーダ:水瀬いのり
ゴーテル:豊崎愛生

キコア=アズラク:橋本晃太朗
シャーラ=アズラク:新田ひより

アルベルト=クラースニイ:佐久間元輝
ジュスト=アズラク:橘龍丸

村人/女性兵:八木侑紀
        難波佑香
        水谷麻鈴

サイモン:竹内栄治




次回予告

フェラント王国の廃教会に閉じ込められた不気味な椅子。それは、100年前に処刑された男が愛用した椅子。その椅子の呪いに終止符を打つ。

次回ウルトラマンティガ

悪魔の椅子

お楽しみに
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