ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
クリミア王国の地面の中に、何かが赤く光った。
???「フフッ・・・♪」
コスペル王国を後にしたタクト達は、クリミア王国へ訪れた。
タクト「クリミア王国か。」
グレア「美味しい物がいっぱいあるグルメな国らしいよ?」
レア「美味い物がいっぱいあるのか!?うっひょー!早速食べに行こうぜ!」
アンナ「レア先輩、もう食べに行くの?もう昼過ぎてるよ?」
レア「何言ってんだよ!色々美味いもん食べて完全制覇したいんだぞ!」
ティオ「あはは・・・ここに来る前に昼ご飯食べたのにもう空腹状態・・・」
タクト「まぁでもここはグルメな国。食べ歩きでもしてみるか。」
先にホテルへチェックインして荷物を置いた。
その後出店が並ぶマーケットへ行き、食べ歩きをする。
タクト「ん〜。ここの焼き鳥、今まで食った中で絶品だなぁ!」
イザベラ「ここのメロンパン美味しい!」
レア「うっほほ〜!肉も野菜もどれも絶品で美味えなぁ!」
アンナ「本当。どれも美味しいね。」
フェオン「このトウモロコシ美味しいわね!」
ヒナ「エミリーちゃん。このソフトクリーム、1口如何ですか?」
エミリー「あぁ、ありがとう。・・・うん!これも美味いな!」
カサンドラ「このドーナツ、甘いですね!」
タクト「他の国に比べて、グルメに関して凄く拘ってるみたいだな。」
フェオン「今度ちょっと再現してみようかしら?」
レア「お!あっちにりんご飴もあるぞ!」
アンナ「まだ食べるの!?」
レア「完全制覇だーーー!!」
そんな中、あるカップルがクリミア王国の丘の上でデートをしていた。
???「気持ちが良いね〜。」
彼女のツムギ。
???「今日も良い天気だな。」
彼氏のゴウ。
ツムギ「ねぇゴウ。私達、いよいよ結婚式ね。」
ゴウ「あぁ。2週間後に僕達は結ばれる。楽しみにしてるよ。」
2人は今、2週間後の結婚式を控えていた。
ツムギ「コホッコホッ。」
ゴウ「どうしたの?」
ツムギ「ううん。大丈夫。」
その日の夜のホテル。
レア「ぷっは〜!色々食べ過ぎてもう食べれないぞ・・・」
アンナ「もう、あんなに沢山食べるからよ。無駄遣いし過ぎ。」
タクト「良いじゃねえかアンナ。クリミア王国は美味いもんばっかり。俺も少し奮発しちゃったし。」
アンナ「タクトさん。レア先輩に甘いんじゃないですか?」
タクト「んな事ねえよ。」
フェオン「さぁ皆、早く寝なさいよ?」
レア「zzz・・・・」
イザベラ「って言ってる間に、レアさんがもう寝ちゃってるよ。」
エミリー「じゃあ私達も寝るか。」
ヒナ「はい。」
タクト「俺はもうちょっと起きてるよ。先に寝てて。」
ヒナ「分かりました。」
女性陣が寝静まり、タクトはベランダから夜空を眺める。
グレア「綺麗だね。」
ティオ「夜空が綺麗だ。」
タクト「なぁグレア。ティオ。俺達がフェオンと共に旅をしてもうすぐ1年が経つんだ。」
ティオ「え?もう1年目なの?」
タクト「思えば色々あったよな。エルスティアの震災やレンタル奴隷やメイラン。秘境でカサンドラと出会い、レオンとソフィーと出会ってゴディ盗賊団を壊滅したり、人魚の都を救ったり、グレアとティオの再会や、ユエリアンでの戦い。フェルペスハウス事件。コスペル王国のヴィエラとサンタナ。」
グレア「うんうん。」
ティオ「君達と出逢えて良かった。あのままだったら、僕はレジーナに剥製にされる所だったよ。」
グレア「タクト。喧嘩したのは良い思い出だよ?」
タクト「それ良い思い出じゃねえぞ。」
グレア「そう?」
タクト・グレア・ティオ「あははははは。」
深夜。丘の上から、目に見えない何かが国中に蔓延し始め、隙間を通って人々に入り込んだ。
翌朝。タクトの部屋。
タクト「ん〜・・・!ふぃ〜・・・あ〜良く寝た〜。」
グレア「おはよ〜タクト〜。」
タクト「ようグレア。ティオも。」
するとそこにカサンドラが。
カサンドラ「タクト!グレア!ティオ!」
タクト「ようカサンドラ。朝から元気だな。何だ?昨日のドーナツがまた食べたいのか?」
カサンドラ「大変です!フェオン達が!」
タクト「何?」
すぐに隣のフェオン達の部屋へ。
タクト「皆、どうしたんだ?」
フェオン「タ、タクト・・・」
イザベラ「苦しいです・・・」
タクト「おい!何があったんだ!?」
額に触れてみる。
タクト「熱っ!!まさかエミリー達も!?」
エミリー「すまないタクト・・・」
ヒナ「ごめんなさい・・・」
レア「うぅぅ・・・怠いぞ・・・」
アンナ「コホッコホッ!」
タクト「どうなってんだこれは・・・!?昨日はあんなに元気だったのに・・・カサンドラは何ともないのか?」
カサンドラ「はい。何故か私だけ・・・」
タクト「グレア。ティオ。フェオン達を治療出来るか?」
グレア「やってみる!」
ティオ「分かった!」
タクト「カサンドラ。窓を開けて換気だ。」
カサンドラ「はい!」
すぐに部屋の窓を開けて換気する。
タクト「ん?」
外を見ると、男性達が女性達を抱えて慌てる様子が見えた。
タクト「何が起こったんだこれは・・・!?」
カサンドラ「タクト!ホテルでも異常が起きてます!」
タクト「何!?」
ホテルのエントランスを見ると、女性達が咳き込んで倒れてる光景が見えた。
男性「おい!しっかりしろ!」
男性「大丈夫か!?すぐに治療院へ運んでやるから!」
タクト「どうなってんだこれは・・・?何で女性ばかりが・・・?」
カサンドラ「分かりません・・・私も女なのに無事なのが・・・」
部屋に戻った。
タクト「2人共。治療はどうだ?」
グレア「ダメ・・・変わらない・・・」
ティオ「これは、普通の病気じゃなさそうだ・・・」
フェオン「コホッコホッ!」
タクト「治療院へ連れて行こう。グレア。皆の着替えを。」
グレア「分かった!」
魔法でフェオン達を瞬時に服に着替えさせた。
その後、ウルトラ念力でフェオン達を運ぶ。
タクト「おいおい何だよこれ・・・?」
治療院が女性達で埋め尽くされていた。
カサンドラ「クリミア王国の女性達全員収容されています・・・」
ティオ「けど、かなり逼迫してる・・・」
タクト「ここはダメだ!何処でもいい。何処か空いてる場所は・・・あ!」
空いてる場所は、治療院の隣にある小さな小屋。フェオン達をそっと下ろした。
カサンドラ「かなり廃れてますけど・・・」
タクト「逼迫した治療院よりはマシだ。皆、大丈夫か?」
フェオン「何とかね・・・」
アンナ「コホッコホッ・・・」
タクト「アンナ・・・」
アンナ「大丈夫です・・・すみません・・・」
タクト「気にするな。俺達がお前達を治してやる。それまでの辛抱だ。」
ヒナ「タクトさん・・・」
エミリー「すまない・・・頼んだぞ・・・」
タクト「グレアとティオはここでフェオン達を守ってくれ。その間に俺達が治す方法を探す。」
グレア・ティオ「うん!」
フェオン達をグレアとティオに任せて小屋を出た。
タクト「とは言っても、まず状況を把握しないとな。」
カサンドラ「はい。朝に目が覚めたら、フェオン達が高熱に侵され、更には国中の女性達がフェオン達と同じように高熱や倦怠感、咳に侵されています。」
タクト「だがカサンドラは無事だと。」
カサンドラ「はい。その点に疑問を抱いています。」
タクト「しかし、一体どう言う事なんだ?何故女性達だけが罹患しているのか・・・」
カサンドラ「誰かの陰謀なのでしょうか?」
タクト「それもありえるかもな。」
???「クソッ!このままじゃ・・・」
タクト・カサンドラ「ん?」
目の前に、女性を抱えてる男性が焦ってる。その正体は、ゴウだった。彼はツムギを抱えている。
タクト「おいアンタ!」
ゴウ「き、君達は?」
タクト「俺はタクト。こっちはカサンドラだ。」
カサンドラ「慌ててる様子を見掛けたので。」
ゴウ「僕はゴウ。彼女はツムギだ。君は、大丈夫なのか?」
カサンドラ「私ですか?はい。何故か解りませんが・・・」
タクト「もうかなり逼迫してる。彼処の小屋ならまだマシだぞ。」
ゴウ「本当かい?」
タクト「あぁ。」
小屋へゴウを連れて行き、ゴウがツムギを寝かせた。
グレア「途中で知り合ったんだね。」
タクト「あぁ。彼、2週間後に彼女と結婚する予定なんだ。」
ティオ「本当なのかい?」
タクト「フェオン達も勿論、ツムギも救ってやらないとな。」
ゴウ「あの、僕も手伝うよ。」
タクト「本当か?」
ゴウ「うん。僕も君達と同じ、大切な人を救いたい一心だから。」
カサンドラ「ありがとうございます!」
ゴウ「でも、これからどうするんだ?救う方法を探すか、発生源を探すか・・・」
タクト「それも山々だが、まず彼女達に感染してるウイルスを解明しないとな。」
カサンドラ「そうですね。発生源を探す前に確認した方が得策かと・・・」
タクト「まずは。」
異空間収納から、7本の試験官と試薬を取り出した。
タクト「それで次は。」
今度は水が入った水筒とコップを7つ取り出し、コップに水を注ぐ。
タクト「ゴウ。カサンドラ。このコップでフェオン達をうがいさせて、コップに戻してくれ。」
カサンドラ「はい。」
ゴウ「分かった。」
タクト「フェオン。ちょっと濯いでくれ。」
フェオン「ありがとう・・・」
水をフェオンの口に入れ、フェオンが濯いでコップに戻した。
カサンドラ「イザベラもどうぞ。」
イザベラ「カサンドラさん・・・」
他の皆も口を濯いでコップに戻した。
ゴウ「ツムギ。」
ツムギ「ゴウ・・・ありがとう・・・」
彼女も口を濯いでコップに戻した。
ゴウ「持って来たよ。」
タクト「ありがとう。」
スポイトで濯いだ水を吸ってから、7つの試験官に入れた。
タクト「これでどんなウイルスかハッキリするな。」
7つの試験官を揺らすと、試薬が赫色に変わった。
ゴウ「赫くなった・・・!」
タクト「これは・・・ミテラキラーか!?」
ゴウ「え!?」
カサンドラ「ミテラキラー?」
タクト「通称・母体殺し。女性だけに感染し、発熱や倦怠感などを引き起こすウイルス。コイツに感染した人の中には、不妊症になってしまうケースがある。」
カサンドラ「不妊症!?」
ゴウ「そんな!?」
カサンドラ「でも、何で私だけ感染されてないんですか?」
タクト「亜人でも感染してしまうケースがあるが、カサンドラは何故無事なのか不明だ。」
カサンドラ「亜人の私でも感染しない・・・?」
タクト「潜伏期間はおよそ4〜5日。中には軽症や無症状の人も居る。」
カサンドラ「それで、そのミテラキラーを治療する方法はないんですか?」
ゴウ「あるんだ。ミテラキラーに特化した薬草がこのクリミア王国にも売ってるんだ。」
カサンドラ「ではそれを買いに・・・」
タクト「それが出来れば苦労しない。」
カサンドラ「え?」
タクト「ミテラキラーの薬草は金貨70枚とかなりの高値だ。」
カサンドラ「金貨70枚!?」
タクト「俺ちょっと買いに行って来る。」
薬草を買いに行ったタクト。
タクト「ッ!!」
だがそこでは、男性達が薬屋に押し寄せていた。
男性「おい押すなよ!どけ!」
男性「お前がどけよ!」
タクト「こっちも逼迫してやがる・・・」
そう言ってから、男性達の間を潜り抜ける。
薬屋。
タクト(クソッ!押し寄せて苦しい・・・!お!あった!)
薬草を7本手に取り、金貨490枚出して買った。
薬草を買ってすぐに小屋へ戻り、フェオン達に飲ませた。
タクト「このまま安静にすれば完治出来るはずだ。」
レア「タクト・・・ありがとう・・・」
アンナ「助かります・・・」
タクト「俺はお前達を失いたくない。アステール達に命を奪われた時の二の舞にしたくないんだ。」
ヒナ「タクトさん・・・」
ゴウ「ツムギ、薬草飲ませたから大丈夫だ。」
ツムギ「ありがとうゴウ・・・皆さんも・・・」
カサンドラ「いえいえ。」
タクト「よし、次は発生源を探そう。」
外へ出て、発生源を探しに向かう。
カサンドラ「まずは何処から探します?」
タクト「なぁゴウ。ツムギが感染した場所は分かるか?」
ゴウ「それは・・・あ!」
昨日、丘の上でツムギが咳き込んでるのを思い出した。
ゴウ「もしかしたら、丘の上かも!」
すぐに丘の上へ向かった。
タクト「ほう。結構良い眺めだな。」
ゴウ「そう。ここでツムギが咳き込んだんだ。多分それで感染を。」
タクト「隈なく探そう。」
3人は手分けして、発生源を探る。
森の中。
タクト「この森にあるはずだ・・・」
デートスポット。
ゴウ「一体何処に発生源が・・・」
崖の周辺。
カサンドラ「何処にも見当たらない・・・ん?」
彼女があるものを発見した。
カサンドラ「タクト!!ゴウ!!」
タクト「見付けたか!?」
ゴウ「何処だ!?」
カサンドラ「あれです!」
崖の下に何かが埋まっていた。
タクト「何だあれ?」
透視能力で埋まっている何かを調べる。
タクト「ッ!あれ、ミテラキラーの塊か!」
カサンドラ・ゴウ「!?」
タクト「成る程。あの塊からミテラキラーが風に乗ってクリミア王国を覆い尽くしてるのか。」
カサンドラ「早く破壊しないと。」
タクト「そうだな。行くぞカサンドラ!」
カサンドラ「はい!」
タクト「タァッ!」
カサンドラ「ハァッ!!」
タクトのハンドスラッシュとカサンドラの斬撃で塊を破壊しようとしたが。
カサンドラ「クッ!」
タクト「硬い!?」
塊に傷1つすら付かなかった。
ゴウ「そんな・・・!?」
すると塊が発光した。
カサンドラ「な、何!?」
タクト「カサンドラ!退避しろ!」
カサンドラ「はい!」
崖をジャンプで駆け上って退避した。
ゴウ「何が起こったんだ・・・!?」
すると塊から、赫色のドレスを纏った女が現れた。
タクト・カサンドラ・ゴウ「ッ!?」
女「アハハハハハハ!私に逆らう輩が居たもんだね!」
タクト「お前は!?」
女「私はクイーンミテラ。ミテラキラーの根源とでも言うべきかしら?」
カサンドラ「あなたは何故ミテラキラーを撒き散らすのですか!?」
クイーンミテラ「何故って、あのお方に言われたから撒き散らしてるだけよ。」
ゴウ「あるお方って誰なんだ?」
クイーンミテラ「Dr.ミテラ。ミテラキラーを開発した偉大な魔法学者。ドクターは自分の醜い顔を恨み、自分以外の女共を消し去る一心で私を作った。私はドクターの意のままに従うだけ。」
カサンドラ「でしたら、そのドクターに合わせて下さい!」
クイーンミテラ「残念だが、ドクターは10年前に他界した。だから私は死んだドクターの命令に従うだけ。私を止めたいのなら、私を倒すのみだ!!」
タクト「クッ!」
クイーンミテラ「手始めに、この国を完全に覆い尽くしてやる!!」
赫い粒子を巻きながら上昇して、街へ飛翔した。
カサンドラ「タクト!奴はミテラキラーで飛んでます!」
ゴウ「ツムギ達が危ない!!」
急いで小屋へ向かった。
タクト「カサンドラは塊を壊し続けてくれ!」
カサンドラ「はい!」
街中。
クイーンミテラ「ハァッ!!」
両手を広げてミテラキラーを撒き散らした。
男達「ウッ!ぐああああああ!!!」
突然男達がミテラキラーに感染してしまった。
クイーンミテラ「アッハッハッハ!!女だけ感染すると思ったか!!私のミテラキラーは男共でも感染させれるんだよ!!!」
丘の上。
タクト「何だと!?カサンドラ!急いでくれ!」
カサンドラ「はい!」
タクト「奴を止める!!」
スパークレンスを掲げて光を解放した。
街中でクイーンミテラがミテラキラーを撒き散らしてる。
クイーンミテラ「アッハッハッハ!!」
すると青い光がミテラキラーを遮った。
クイーンミテラ「何だ!?」
ティガ「タァッ!!」
上空からティガが現れ、ブライトショットでクイーンミテラを落とした。
クイーンミテラ「ガハッ!!!」
倒れたクイーンミテラの前にティガが着地した。
ティガ「フッ!」
クイーンミテラ「クッ!新たな邪魔者か!ならば!!」
両手を天に掲げる。
塊から赫い光が射出された。
カサンドラ「これは!?」
赫い光がクイーンミテラに吸収された。
ティガ「ッ!?」
クイーンミテラ「漲る!力が漲る!!」
ティガ「ーーーーーハァッ!!」
マルチタイプからパワータイプへタイプチェンジした。
ティガ「タァッ!ハァッ!タァッ!」
クイーンミテラにパワーパンチとパワーキックの連続攻撃。
ティガ「タァッ!!」
顔面にパワーパンチを喰らわしたが、クイーンミテラはノーダメージ。
クイーンミテラ「その程度かしら?」
ティガ「ッ!?」
クイーンミテラ「ハァッ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
顔面を殴られて飛ばされた。
カサンドラ「まさか、この塊から力を吸収してる!?」
ティガ「アァッ!!」
反撃するティガだが、クイーンミテラには通用しなかった。
クイーンミテラ「死ね!!」
ジャンプしてティガにマウントしたが。
ティガ「タァッ!!」
パワーキックで蹴り返された。
ティガ「タァッ!」
クイーンミテラ「無駄よ!」
パワーキックを受け止め、ティガの腹部を殴る。
ティガ「アァッ!」
カサンドラ「ハアアァァァァ!!!!」
両手に剣を握って、塊を斬撃するが。
カサンドラ「はぁ・・・はぁ・・・やっぱり普通の武器は敵わない・・・!」
尚も塊からミテラキラーが噴出する。
ミテラキラーがクイーンミテラへ吸収される。
クイーンミテラ「アハハハハハハ!最早私に敵う奴は誰も居ない!!お前もその1人だ!!」
ティガ「ッ!タァッ!」
クイーンミテラ「アァッ!!」
ジャンプしたティガが、パワーキックでクイーンミテラを叩き付けた。
ティガ「ハァッ!ハァッ!」
腕を掴み、腹部にエルボーを叩き込む。
クイーンミテラ「鬱陶しい!!」
ティガ「ドゥアッ!」
逆に掴まれ、後ろへ投げられた。
クイーンミテラ「これでどうよ!!」
ティガ「アァッ!!」
背負い投げされたティガが倒れた。
ティガ「・・・!」
カサンドラ「・・・そうだ!フェオンの大剣があれば!でもフェオンはまだ・・・」
???「私の大剣なら行けるって言うのね?」
カサンドラ「え!?」
崖の上に、完治されたフェオン達が立っていた。
カサンドラ「フェオン!皆さんも!」
ゴウ「カサンドラさん!僕が呼びました!」
ツムギ「大丈夫ですか!?」
カサンドラ「ゴウ!ツムギ!」
フェオン「よくも私達を苦しめたわね。たっぷり礼をしてあげるわ!!」
崖の上からジャンプし、大剣を振り上げる。
フェオン「砕け散れェェーーーーーーーー!!!!!」
振り下ろした大剣が、ミテラキラーの塊を粉砕した。
クイーンミテラ「何!?」
塊が破壊され、クイーンミテラが弱体化した。
クイーンミテラ「そんな馬鹿な・・・!?」
ティガ「ッ!!」
クイーンミテラ「クソッ!!人間の分際で!!」
両手を広げてミテラキラーをティガに向けて放射した。
ティガ「ハァッ!!」
だがティガがウルトラシールドを展開して防いだ。
クイーンミテラ「忌々しい忌々しい!!死ねえええええ!!!!」
怒り狂ったクイーンミテラがティガに猛ダッシュする。
ティガ「タァッ!!」
しかしティガが猛ダッシュするクイーンミテラをタックルで押し返した。
ティガ「タァッ!!タァッ!!」
弱体化したクイーンミテラに何度も打撃を与える。
ティガ「タァッ!!」
パワーキックがクイーンミテラを蹴り飛ばした。
クイーンミテラ「こんな・・・馬鹿な事が・・・!」
ティガ「フッ!ハアァァァァ!!!」
両腕を左右から上にあげ、胸の前に集めた超高熱のエネルギーを光球にした。
ティガ「タァッ!!」
右手を突き出すして放つデラシウム光流が、クイーンミテラに直撃した。
クイーンミテラ「ドクタアアァァァァーーーーーー!!!!!」
最期は生みの親を叫びながら爆散した。
フェオン「やった!!」
レア「やったぞ!!」
ティガ「・・・・・」
光となって、タクトに戻った。
クイーンミテラが倒され、破片となった塊が光となって消滅した。同じくして、ミテラキラーに感染してしまった男女達が一瞬で回復した。こうしてミテラキラーは収束を遂げた。
収束後。
ツムギ「皆さんのお陰で助かりました。ありがとうございます。」
フェオン「いえいえ。ゴウさんのお陰でもあるんですよ。」
ゴウ「うん。大切な人を守るのが僕の務めだからね。」
ツムギ「ゴウ・・・」
タクト「お2人は結婚式挙げるんだろ?御幸せに。」
ツムギ「あの、その事なんですけど・・・」
タクト「ん?」
ツムギ「実はゴウと話し合ったんです。それで。」
ゴウ「君達を、僕達の結婚式に招待してあげようかと。」
タクト「え!?」
イザベラ「良いんですか!?」
ゴウ「勿論!ツムギを救ってくれた恩返しとして!それに、僕達の両親も君達を気に入ってくれてるんだ。」
レア「おぉ!これは2人を盛大に祝わねばならないな!」
アンナ「是非お願いします!」
2週間後。ゴウとツムギの結婚式にタクト達が招待され、タクト達は2人を盛大に祝った。
増岡大介
田所陽向
橘龍丸
クリミア王国に訪れた、歌劇団・Nights。しかし演目直後に火災や客達の暴動が勃発した。Nightsの演目に隠された恐ろしい事実とは・・・