ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

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病と陰謀



第80話「病と陰謀」

長い航空の末、遂に東方の国・クワンロンに到着した。

 

アウグスト「あれが砂漠で見付かった遺跡。成る程、確かに見慣れない建造物だな。」

 

そこで彼らが見たのは、朽ち果てた建物群だった。

 

シン(見慣れない・・・そりゃまあ皆からしたらそうだろう。)

 

タクト(あれは俺達が前世で見たコンクリート造りの建物そのものだ。)

 

シン(いよいよ転生者による前文明説が真実味を帯びてきたな・・・)

 

マリア「飾り気がないと言うか、かなりシンプルな作りね。」

 

トール「居住用の建物だとしたら、十階建て以上のものも幾つかありますよ。」

 

マーク「石やレンガを積み上げて造ったとは思えないっスよね。繋ぎ目が殆どない。」

 

トニー「と言うかそれ以前に、これ建物の全体像ですらないんじゃ?」

 

ユーリ「半分以上砂に埋まっている可能性だってあるわよねぇ。」

 

レア「後で彼処を探検しようぜ!」

 

アウグスト「シャオリン氏。実際どの辺りまで調査は進んでいるんだ?」

 

シャオリン「クワンロンに近付いたと言っても、この辺りは都市からは遥か離れた場所。恐らく殆ど人の手が入っていません。この様な遺跡群が砂漠のあちこちに点在している事は確認されていますが。」

 

シン(タクト、これは恐ろしくなってきたぞ・・・)

 

タクト(ああ。調査されていない遺跡の中に未だ発見されていない大量破壊兵器が今も眠っている可能性がありえるな。)

 

 

 

 

 

 

しばらく航行していると。

 

リーファン「お嬢様!見えました。砂漠地帯との境にある集落です。」

 

前方に砂漠地帯に囲まれた集落を発見した。

 

アウグスト「一度ここに飛行艇を下ろそう。これ以上大都市に近付いては混乱を招きかねん。」

 

ウサマ「まずはこの集落から首都に使者を送って貰って、飛行艇の入国の許可を貰う事が先決でしょうなぁ。」

 

 

 

 

集落に飛行艇が着陸し、シャオリンが駆け足で降りた。

 

シャオリン「クワンロンを出る前に我々はこの集落に寄っています。話しをして来るので少しお待ち下さい!」

 

集落の門番に話しをする。しばらくして飛行艇に戻って来た。

 

シャオリン「集落の代表者との話しがつきました!殿下。ナバル殿。御一緒して頂いでも?」

 

アウグスト「ああ。」

 

ウサマ「ほな行きましょか。」

 

代表としてアウグストとウサマがシャオリンと同行。他のメンバーは飛行艇で待機。

 

 

 

 

しばらくして3人が戻って来た。

 

アウグスト「使いが首都まで行って戻るのが約2週間後。取り敢えずそれまでここで待機だ。」

 

アンナ「2週間。時間を費やしますね。」

 

アウグスト「ああ。」

 

シン「住民と交流は出来そうなのか?」

 

アウグスト「シャオリン氏の紹介のお陰か、然程悪印象は持たれていない。文化の一端位は習えるかも知れん。」

 

シン「んじゃま、挨拶して来ますか。言葉分かんないけど。」

 

フェオン「兵士の皆、飛行艇の見張りをお願いね。」

 

兵士達「お任せを!」

 

 

 

 

 

 

アルティメット・マジシャンズが集落の住民と対面した。最初は睨まれていたが、赤ん坊のシルベスタとルシアが住民達が見て驚いた。2人のお陰で周囲とすぐに打ち解け、ここでの生活や商品を見たりもした。

 

 

 

 

 

 

そして2週間後の早朝。

 

兵士A「ん?何だ?村人が・・・」

 

飛行艇を警備している2人の村人が、慌てた様子でこちらに走って来る1人の村人に気付いた。

 

村人「ーーーーーーー!ーーーーーーー!」

 

異国語で何かを必死に伝えている。

 

兵士A「参ったわ。何言ってるか分からへん。クレオ、シャオリン殿呼んで来い。」

 

クレオ「は、はい!」

 

兵士のクレオが急いでシャオリンとリーファンを呼んで、村人から話を聞いた。その話にシャオリンが驚愕した。

 

アウグスト「どうした?シャオリン氏。」

 

シャオリン「殿下、どうやらマズい事態に・・・」

 

アウグスト「成る程、アレの事か。」

 

集落の門の前に立つ謎の集団を見た。

 

シン「武装してんな。どう見ても。」

 

アリス「話し合いって雰囲気じゃなさそうだね。」

 

エミリー「使いが連れて来たのか?」

 

ヒナ「そうは見えませんね。」

 

シン「シシリー。大急ぎでシルバーを自宅に。」

 

シシリー「はい!」

 

タクト「イザベラ。ルシアをシルバーと一緒に待機させてやれ。」

 

イザベラ「はい!シシリーさん!」

 

シシリー「急ぎましょう!」

 

すぐにゲートを開き、シルベスタとルシアをウォルフォード邸へ連れて行った。

 

男「ーーーーーーーー!!!ーーーーーーーー!!!!」

 

首領と思わしき男が大声で何かを叫んでいる。

 

シャオリン「ーーーーーーーー!!!!」

 

男「ーーーーーーー!!!」

 

シャオリンが何とか説得するが、男は説得に応じず兵士に弓矢を構えさせた。

 

ナージャ「弓矢?」

 

シャオリン「ダ、ダメです!!一度飛行艇内に・・・」

 

だが兵士達の矢が一斉に飛行艇に向かって放たれた。

 

アリス「げっ!本当に撃って来た!」

 

トニー「弓に呪符が巻いてある!僕らの世界で言う魔道具みたいな物かも知れない!」

 

タクト「ならここは。シン、彼女達にやらせてくれ。」

 

シン「分かった。」

 

するとヒナ、アンナ、カサンドラが前に立った。

 

タクト「ヒナ、アンナ、カサンドラ。ガード!」

 

ヒナ・アンナ・カサンドラ「はい!」

 

飛んで来る矢をアンナがクロスボウの連射で撃ち落とした。落とし損ねた矢をカサンドラがジャンプして双剣で切断。そして残った矢はヒナが展開した魔法障壁に防御され爆発した。

 

シャオリン・リーファン「!!!」

 

全ての矢を落としたヒナ達。兵士達は予想外の出来事に動揺している。

 

カサンドラ「結構危ない矢でしたね。」

 

ヒナ「はい。あれ程の爆発力。直撃されたら一溜まりもないでしょうね。」

 

シン「ナバルさん!」

 

ウサマ「はいな!」

 

シン「これってどう対処すれば良いですかね?」

 

ウサマ「決まってますわ。飽く迄友好的に対話しに来た我々に対してこの仕打ち!自衛の為にコイツら制圧しても問題ありませんわ!寧ろ交渉時のええカード手に入れましたで。ふっふっふっふ。」

 

アウグスト「・・・・・」

 

タクト「ますます好都合だな。どうだシン?さっきと同じように彼女達に戦わせたらどうだ?」

 

シン「ああ。ここはユエリアンの皆に任せよう。」

 

タクト「オーグ。良いか?」

 

アウグスト「ああ。無礼な輩に礼儀を教えてやれ。」

 

タクト「OK。フェオン。エミリー。レア。」

 

フェオンとエミリーとレアが前に出た。

 

タクト「相手は人間だ。肉弾戦で頼む。」

 

フェオン「ええ。そのつもりよ。」

 

3人はそれぞれの武器をその場に置いて構える。

 

タクト「俺も加勢する。行くぞ!」

 

4人が兵士達に向かってダッシュする。

 

 

 

 

フェオン「おりゃあああーー!!」

 

ハイキックで兵士2人の顔を蹴ってノックダウン。

 

レア「無駄無駄だ!」

 

裏拳で兵士の顔を殴ってノックダウン。

 

エミリー「その程度の鎧で私に敵うものか!」

 

剛拳で兵士の鎧を粉砕してそのまま鳩尾を殴ってノックダウン。

 

タクト「あらよっと!」

 

超能力を併せたブレイクダンスで残りの兵士と首領の男をノックダウンした。

 

 

 

 

僅か1分後。

 

タクト「捕獲完了。」

 

兵士達をあっさり捕獲。イザベラの蔦の魔法で男達を縛っている。

 

シャオリン「・・・・・」

 

あまりの早業にシャオリンとリーファンがポカンと唖然としている。

 

シャオリン「し・・・信じられない・・・1人1人が鬼神の如きの強さ・・・」

 

リーファン「しかも見る限り実力の1割も出していないでしょう。味方ながら恐るべき存在ですな・・・」

 

ヒナ「お2人共。私達の実力は強いですが、アルティメット・マジシャンズの皆さんの方が私達より上ですよ。」

 

シャオリン「皆さんが・・・」

 

フェオン「終わったわオーグ。」

 

アウグスト「フェオン、皆。ご苦労だった。シャオリン氏。コイツらは先程何を叫んでいた?一体何を理由に我々を?」

 

シャオリン「『その空飛ぶ船は我々が徴収する。反論は許さん』と。」

 

レア「何だそれ?随分と手荒な連中だな。」

 

アンナ「開口一番にそんな事を言って来るとか・・・」

 

アウグスト「上の指示ではなくこの者達の独断だったと?」

 

シャオリン「我々全員を始末した上で、飛行艇を奪う事が狙いだったのでは間違いありませんが。もし上に指示を出した人間がいるとしたら、失敗した彼らはもう用済みでしょうね。」

 

エミリー「要するに、この男達は捨て駒同然と言う訳か。」

 

シャオリン「可能性はありますね。」

 

気絶してる首領の男の懐から1枚の手紙を見付けたシャオリン。

 

シャオリン「やっぱりあった。」

 

シン「それは?」

 

シャオリン「政府からの返答でしょう。読み上げます。」

 

政府からの返答の手紙を読む。

 

 

 

 

 

『長らく無かった新たな国交の申し出をありがたく思う。ついてはその空飛ぶ船と言う物も見てみたいのでシュトへの乗り付けて貰っても構わない。到着を待っている。』

 

 

 

 

アリス「歓迎されてんじゃん。」

 

シャオリン「そうでしょうか?政府は正しく対応したのだから、下の暴走は飽く迄下の責任。と言う失敗した時の保険を用意しただけにも思えますけどね。」

 

フェオン「となると、この騒動の黒幕が潜んでいるって事ね。」

 

ヒナ「はい。賊の首魁か、もしくは政府の関係者が黒幕と言う可能性がありますね。」

 

シン「まあこれで許可は出たんだ。堂々と首都に向かおうぜ。」

 

 

 

 

飛行艇に乗って首都クワンロンへ再び目指す。男達は兵士達に見張られている。

 

リーファン「あの蔦は何れ破れてしまうのか?」

 

タクト「いや、イザベラの蔦は通常では破れない。念の為にヒナの魔法で更に強固させておいたから安心しろ。」

 

アウグスト「首都まではどの位の距離なんだ?」

 

シャオリン「正確には分かりかねますが・・・この船の移動速度で考えると、数時間あれば着く距離かと。」

 

アウグスト「やはり一筋縄ではいきそうにないな。」

 

ウサマ「望む所ですわ。」

 

皆がしばらく休憩していると。

 

タクト・シン「・・・っ!?」

 

窓の外に見えるある物にタクトとシンが驚いた。

 

マリア「ん?どうかしたの?シン。タクト。」

 

タクト「おいおいこれは・・・」

 

シン「嘘だろマジかよ・・・信じられねェ・・・」

 

タクト・シン「竜だ・・・!!」

 

外に3頭のドラゴンが飛んでいた。その光景に、他の皆も驚いていた。

 

マリア「本当に・・・いたんだ・・・」

 

リン「凄い・・・!」

 

アリス「こっちに襲って来たりしないかな?」

 

シャオリン「人類に対しては比較的害の少ない飛龍種です。飛行艇サイズを考えても警戒してあれ以上近付かないでしょう。人類に牙を剥けて来るタイプはどれも凶悪で醜悪です。万が一見掛けても近付かない方が無難ですよ。」

 

シシリー「そう言えばシャオリンさん。竜の取引が出来なくなったと言ってましたけど、どう言う理由なんですか?」

 

シャオリン「・・・竜狩りを禁じる法令が発令されたんです。『竜は絶滅の恐れがあるので狩るのを禁じる』と。それだけでなく、竜の素材そのものの取り引きする事すらも・・・」

 

アリス「そっかあ。竜は絶滅危惧種なんだあ。でもそれなら仕方無い部分も・・・」

 

シャオリン「竜は減ってなどいません!!」

 

アリス「っ!?」

 

突然シャオリンが声を荒げて興奮する。

 

シャオリン「繁殖力の強い竜は寧ろ定期的に狩らないと数が増え過ぎてしまう!結果餌が無くなり、人を襲う様になってしまうんです!なのに・・・なのに国はそんなお触れを出してしまった・・・明らかに可笑しいんですよ!!」

 

レア「・・・そう言われると、何か不自然な法令だな。」

 

アンナ「何れ人を襲う竜を野放しにするなんて。きっと裏がありそう。」

 

アウグスト(レアとアンナの言葉に一理あるな。国は、政府は一体何のつもりだ?その結果、竜が溢れてしまったらどう責任を取るつもりなのか?)

 

フェオン「落ち着いてシャオリン。」

 

興奮するシャオリンをシシリーとフェオンが宥める。

 

シャオリン「姉が・・・姉が治りさえすれば・・・きっと政府に法令の見直しを進言する事が・・・!!」

 

シン(シャオリンさん・・・本当に八方塞がりだったんだな・・・)

 

タクト(そこまで深刻な状況に陥っていたなんてな・・・)

 

シン「大丈夫。竜もお姉さんも。必ず俺達が何とかしてみせます。」

 

タクト「他にも何か困ったら俺達に相談してくれ。何でも力になるからな。」

 

シャオリン「シン殿・・・タクト殿・・・」

 

 

 

 

 

 

しばらく航行していると。

 

ユーリ「ねぇ。見えてきたわよぉ。アレじゃないのぉ?」

 

前方に街が見えてきた。

 

シャオリン「クワンロンの首都、イーロンです。」

 

タクト「遂にお目見えか。」

 

 

 

 

 

 

クワンロンの首都・イーロン。飛行艇を初めて見る国民達が不思議そうな目で見てる。

 

アウグスト「しばらく上空で待機してくれ。」

 

操縦士「はっ!」

 

 

 

 

下を見ると、正門から黒人の男が複数の近衛達を率いて出て来た。黒人の男が飛行艇に頭を下げた。

 

 

 

 

ヒナ「敵意は無さそうですね。」

 

アウグスト「よし。降りよう。」

 

 

 

 

飛行艇が着陸し、全員が降りた。

 

シャオリン「・・・・・・」

 

黒人の男にシャオリンが密かに睨む。

 

アウグスト「シャオリン氏。通訳を頼む。」

 

シャオリン「あ、は、はい。」

 

黒人の男と会話して通訳する。

 

ハオ「クワンロンへようこそ。交渉担当のハオと申します。」

 

交渉担当の男ハオが歓迎する。

 

ウサマ「使節団交渉人代表ウサマ=ナバルです。入国早々()()()()()をしてもろて歓迎しとります。」

 

ハオ「ーーーーーーー?」

 

シャオリン「そちらは伝令の使者だが、何故縛られているのか?と。」

 

ウサマ「使者?ははは!この国では外交使節団に突然攻撃を仕掛け他国の飛行艇を奪おうとする者を使者と呼ぶんですか!」

 

タクト(ず、随分と大層に笑うな・・・)

 

シン(すっげー攻めの姿勢・・・)

 

トニー(やるねぇ。)

 

ハオ「・・・・・」

 

ヒナ「・・・・・」

 

ハオの目付きにヒナが違和感を感じた。

 

ヒナ(タクトさん。)

 

タクト(ああ。)

 

ハオ「その不埒者達はこちらで厳正に処分する。どうかお引き渡し頂きたい。」

 

ウサマ「そうでっか。」

 

捕虜の兵士達を返した。

 

ウサマ「精々幻獣な処罰を頼んまっせ・・・」

 

するとハオが剣を握り、兵士の首領の男を斬首した。その光景に全員が目を見開いた。

 

ハオ「やれ。」

 

命令を受けた近衛兵達も次々と捕虜の兵士達を無惨に斬り殺した。

 

マリア「ちょっとちょっとォ!」

 

マーク「マジっスか!?」

 

交渉人「オ、オイ・・・人斬っとるで!」

 

兵士「う、動かんといて下さい!」

 

全ての捕虜を斬り殺した後。

 

ハオ「政府の意志に背き、身勝手な振る舞いをする輩を生かしておく程、我々は甘くない。」

 

シン(ボロが出る前の口封じ・・・)

 

タクト(いや違う。意にそぐわなければ過剰な暴力も厭わない圧力を俺達に見せ付けてるかもな。)

 

ウサマ(・・・呑まれたらアカンわ。)

 

先程の光景に震えていたウサマが深呼吸して冷静を取り戻した。

 

ウサマ「随分苛烈でんな。この国では裁判も無しに死刑を執行するんでっか?」

 

ハオ「お目汚しをして申し訳ない。お詫びに持て成しをさせて頂きます。ーーーーーーーー。」

 

シャオリン「馬車を用意してあるそうです。行政府に案内すると。」

 

ウサマ「そうでっか。ま、今日の所はお言葉に甘えるとしましょか。」

 

アウグスト「シン。飛行艇はどうする?」

 

シン「うーん・・・操縦士さん達や軍人さんまで一緒に来て貰う訳にはいかないし、取り敢えず任せて良いんじゃないかな?えーと、クレオさん。軍人さん達も、飛行艇をお願いしても良いですか?」

 

クレオ「はっ!了解っス!」

 

1人の兵士にシンが耳打ちする。

 

シン(内部の通信システムを使えば直接俺に繋がる様になってます。何かあればすぐにゲートで駆け付けますんで。)

 

兵士達「お気を付けて!」

 

アルティメット・マジシャンズが行政府へ向かった。

 

 

 

 

 

 

1台の馬車にハオと補佐官が乗っている。

 

ハオ「あの光景を目にしても顔色1つ変えんとは。何者なんだ?あの若井連中は。」

 

補佐官「交渉人の男の方が青ざめておりましたからね。余程の経験を積んで来たのか、少なくとも使いの役人と兵を苦もなく捕らえている訳ですし・・・」

 

ハオ「強く出れば容易く操れる者共ではないと言う事か・・・」

 

補佐官「面倒ですね。」

 

ハオ「フン。面白い。」

 

 

 

 

 

 

行政府の悠皇殿。

 

シャオリン「ここは皇帝陛下のお住まいであると共に、クワンロンの行政の中心でもあります。」

 

シン「はあ〜。立派な建物だなぁ。」

 

 

 

 

 

 

悠皇殿の待合室で待つ事に。シャオリンが1人の男と会話している。

 

シャオリン「この後皇帝陛下への謁見となります。その後は晩餐の用意があるそうです。」

 

タクト「ヒナ。殺された男達の記憶は抜き取ったか?」

 

ヒナ「はい。ある程度ですが、彼らが何かを企んでいる旨が判明しました。」

 

タクト「後で俺やフェオン達にも共有してくれ。」

 

ヒナ「はい。」

 

アウグスト「シン。『遺物排除』のネックレスは余分に用意してあるな?あれをナバル殿達にも渡しておいてくれ。」

 

シン「分かった。役人さん達の分と、シャオリンさん達の分も。」

 

遺物排除が付与されたネックレスを渡した。

 

シャオリン「これは?」

 

シン「念の為です。」

 

タクト「備えあれば憂いなし。」

 

 

 

 

 

 

玉座の間。

 

大臣「ーーーーーーーー!!」

 

1人の大臣らしき人物が大声を出すと、シャオリンとリーファンが頭を下げた。それに続いてシン達も頭を下げた。すると皇帝が玉座の間に入り、椅子に座った。

 

皇帝「楽にせよ。」

 

その皇帝は、まるで少年のような顔をしていた。

 

タクト(男の子・・・?)

 

皇帝「遠路はるばるご苦労であった。まさか砂漠の向こうから使者が来るとは夢にも思わなかったが。」

 

シャオリン「ーーーーーー。」

 

皇帝の言葉をシャオリンが通訳した。

 

ウサマ「今日この様に皇帝陛下のご尊顔を謁見出来た事、心より嬉しく思います。」

 

皇帝「うむ。今まで交流の無かった国と繋がりが出来る事は、余としても嬉しい限りである。ついては詳しい話し合いをしたいと思う。そちらにいる外交担当の者と十分に協議せよ。」

 

ウサマ「はっ!ありがとうございます。」

 

皇帝に向かって深々と頭を下げた。

 

 

 

 

ハオ(晩餐の準備は?)

 

近衛兵A(滞りなく。)

 

ハオ(異国の者達よ。残念ながら交渉の余地など無いのだよ。貴様らは無条件に我々に差し出す事になる。あの空飛ぶ船をな。あの様な技術は我々の国には存在しない物。あれが手に入れば近隣の国や・・・何れや西方の国にも侵攻する事が出来る。全てを手に入れるのは貴様らでも皇帝陛下でもない・・・このハオだ!)

 

『To Be Continued・・・』




キャスト

タクト=クリスティ:萩谷慧悟

シン=ウォルフォード:小林裕介
シシリー=フォン=クロード:本泉莉奈
アウグスト=フォン=アールスハイド:小松昌平
マリア=フォン=メッシーナ:若井友希
アリス=コーナー:久保田未夢
トール=フォン=フレーゲル:志田有彩
リン=ヒューズ:山口愛
ユーリ=カールトン:長妻樹里
トニー=フレイド:小林千晃

ナージャ=オブシディアン:斉藤朱夏

フェオン:内山夕実
イザベラ:黒沢ともよ
エミリー:大橋彩香
ヒナ:高野麻里佳
レア:本渡楓
アンナ:近藤玲奈

ミン=シャオリン:市ノ瀬加那
リーファン:安元洋貴

クワンロン皇帝陛下:皆川純子

その他:小林康介
    松田修平
    八木侑紀
    水谷麻鈴

ハオ:松本忍
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