ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
セレファイス事件から数日後。アルティメット・マジシャンズはこれまで通り平和を過ごしていた。だがその一方で、ある人物に異変が。
シシリー「・・・・・」
ウォルフォード邸でシシリーが授業中ボーッとしている。
シン「シシリー?」
シシリー「ふぇ?」
ボーッとしていたシシリーが我に返った。
シン「どうしたの?ボーッとして。」
シシリー「シン君・・・何でもないです。何でも。」
シン「そお?」
シルベスタ「ああああー!」
シシリー「あ、シルバーが泣いてます・・・待ってて〜。」
少しふらつきながらシルベスタをあやしに行く。
シン「・・・・・」
彼女の様子が変。そう確信したシンがタクトへ相談しに行く事に。
クリスティ邸。
タクト「シシリーの様子が変?」
シン「ここ最近ボーッとしてる事が多くて。一体何があったんだろう・・・」
タクト「なぁシン。シシリーの様子に心当たりはあるか?」
シン「え?えーっと・・・あ、そう言えばうっすらだけど目の下にクマがあったのを見たな。」
タクト「そうなると、シシリーは多分寝不足か疲労だな。」
シン「寝不足と疲労?」
タクト「ホラ。シルバーの世話とか授業とか色々やってるだろ?シルバーはまだ赤ん坊で一晩泣いてる事だってある。シシリーはその両立で多忙を極めて疲労困憊し、あまり寝れてないと俺は思う。」
シン「そっかぁ・・・俺もシルバーの世話とか手伝ってるけど、後はほぼシシリーに任せっきりだったな。にしても寝不足かぁ。」
タクト「最近シシリーを休ませたりしてるのか?」
シン「休ませてあげようと進言したんだけど、頑なに断ってるんだよ。」
タクト「母親としての重圧に押されてると見える。こうなったら、あの手で行くか。」
シン「あの手?」
タクト「人間誰しも、誰かに寄り掛かって甘えたりしたい時だってある。その為にシシリーを休ませてあげよう。」
シン「でもシシリーを甘えさせるにはどうやって?」
タクト「そう言う時こそ、最適な仲間が居る。」
早速ある人物を呼んだ。
タクトが呼んだ人物は、ヒナだった。
ヒナ「成る程。シシリーさんが寝不足と疲労ですか。」
タクト「世話好きで甘え上手なヒナに頼みたいんだ。シシリーを1日だけでも休ませてあげてくれないか?」
シン「俺からも頼む。このままだとシシリーが過労で倒れちゃうよ。」
ヒナ「分かりました!私にお任せ下さい!」
シン「ありがとうヒナ!」
ヒナ「では早速シシリーさんを癒しましょう!」
シシリー休息作戦開始。
ウォルフォード邸の一室にシシリーを入れた。シシリーはソファーに座ってる。
シシリー「シン君にここで待っててくれって言われましたけど・・・ふあぁ・・・」
欠伸をしていると、ドアが開いた。
ヒナ「シシリーさん。」
シシリー「ヒナさん?」
部屋に入ったヒナがシシリーの隣に座る。
シシリー「ヒナさん、どうしたんですか?」
ヒナ「タクトさんとシンさんに頼まれたんです。シシリーさんを休ませてあげてって。」
シシリー「2人が?あ、シルバーは・・・」
ヒナ「待って下さい。」
立ち上がろうとするシシリーの両手をヒナが優しく握った。
ヒナ「シルバー君はフェオンさん達に預けてありますから、ご心配いりません。」
シシリー「そう、なんですか。」
ヒナ「シシリーさん。あなたはとても疲れているんじゃないですか?」
シシリー「え?そ、そうですか?」
ヒナ「誤魔化そうとしてもダメですよ?あなたは学業の傍ら、シルバー君の子育てに奮闘していてあまり眠れず疲労が溜まるばかり。」
シシリー「ど、どうしてそこまで?」
ヒナ「神子の私ならあなたの気持ちはお見通しですよ?シシリーさん、良かったら疲れを解しましょうか?私、手のマッサージは得意なんです。」
シシリー「そ、そんな悪いですよ。」
ヒナ「遠慮は無しですよ?エミリーちゃんにも寝る前によくやってますし。」
シシリー「そ、それだったら・・・お願いします。」
ヒナ「はい!それではいきますよ。」
得意の手のマッサージでシシリーの疲れを解してあげる。
シシリー「あ、わぁ・・・気持ち良い・・・身体がホカホカしてきました・・・!」
ヒナ「うふふ。手には色々なツボがありますからねぇ。効果が色々な場所に出るんですよ〜♪」
シシリー「な、何だか疲れが抜けたような気がします・・・」
ヒナ「シシリーさん。シシリーさんにも誰かに甘えたりしたいんじゃないですか?」
シシリー「え?」
ヒナ「人は誰かに甘えたり愚痴を溢したい時だってあるんですよ。シシリーさん。」
そう言うとヒナがシシリーを優しく抱き締めた。
ヒナ「ずっとよく頑張って偉いですね。今日は目一杯休んで下さいね。」
シシリー「ヒナさん・・・・」
そのままヒナの腕の中で眠りに入ったシシリー。
しばらくすると、部屋にタクトとシンが入って来た。
タクト「ヒナ。シシリーはどうだ?」
ヒナ「ええ。気持ち良くぐっすり眠ってます。」
シシリー「・・・・・・」
ヒナの膝枕でぐっすり眠っているシシリーにシンが微笑む。
シン「良かった。ありがとうヒナ。」
ヒナ「いえいえ。仲間の為なら何だってやるんです。」
シン「こうして見ると、ヒナってお母さんみたいだな。」
ヒナ「あら。シンさん?そんな事を言うとシシリーさんが怒りますよ?」
タクト「けど実際そうだろ?お前ユエリアンではお母さんみたいな存在だって。」
ヒナ「それは否定しません。でも私の本命はエミリーちゃんですから。」
タクト「じゃあヒナ、シシリーが目を覚ますまで頼めるか?」
ヒナ「はい。後はお任せ下さい。」
シン「ありがとう。」
2人が部屋を出て行った。
ヒナ「うふふ。シシリーさん、ゆっくりお休み。」
夕方になり、シシリーが目を覚ました。
シシリー「う・・・ん・・・?」
ヒナ「あら。よく眠れました?」
シシリー「ヒナさん・・・」
ウトウトしてるシシリーがヒナをジッと見る。
シシリー「私は何を・・・」
ヒナ「疲れて眠っていたんですよ。」
シシリー「・・・すみませんヒナさん。私の睡眠に付き合ってくれて・・・」
ヒナ「気にしないで下さい。疲れはどうですか?」
シシリー「何だか、今までの疲れが嘘のように抜けた感じがします。ありがとうございます。」
ヒナ「どういたしまして。また何か悩み事があったらいつでもご相談下さいね。」
シシリー「はい。」
2人はお互い微笑み合った。
一方クリスティ邸では。
レア「ぜぇ・・・ぜぇ・・・シルバー元気良過ぎるだろ・・・」
シルベスタの世話にレアが息切れしている。
タクト「お前髪の毛引っ張られたもんな。」
アンナ「レア先輩大丈夫?髪がボサボサになってるよ。」
レア「ううぅ・・・」
エミリー「しかし、この子が魔人の子供だなんて今でも信じられないな。」
フェオン「まぁシルバーに真実を明かすのは当分先だから今は秘密にしておきましょ?」
イザベラ「うん。ルシアちゃんと仲が良くて安心したよ。」
シルベスタとルシアが笑い合ってる。