ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
超邪神メガタノゾーア、そして闇の巫女ヘザーを倒し世界を救ったタクト達。
あれから1週間が経ったある日のアルティメットギルドで。
シン「改めておかえり。タクト、皆。」
タクト「ああ。改めてただいま。」
アルティメットギルドにタクトとフェオンとイザベラ、そしてアルティメット・マジシャンズの面々が集まっていた。
シシリー「旅はどうでしたか?」
フェオン「そうね。もう大変だったわよ。色んな怪獣や魔物、更に魔人まで出たんだから。」
アウグスト「帰って来るまで相当苦労してたみたいだな。」
アリス「ねぇねぇ!旅でどんな事が起こったのか私達に話して話して!」
タクト「アリス、すっげぇ興味津々だな。」
アリス「だってぇ、それぞれの国ではどんな文化があったのか聞きたいんだもん!」
フェオン「分かったわ。順番に話すわね。」
旅路1・スイード王国。
フェオン「最初はスイード王国から始まるわね。」
マーク「スイード王国っスか?」
フェオン「ええ。その国で1人のメイドと出会ったの。その子の名はナリーシャ。」
タクト「なぁオーグ。スイード王国のカディル伯爵を知っているか?」
アウグスト「カディル伯爵・・・噂で聞いた事があるな。何でも、数々の不正を働いて地位を手に入れようと画策した貴族だと。お前達、伯爵と出会ったのか?」
フェオン「ええ。そしてナリーシャはカディル伯爵に仕えるメイドだったの。けど彼の不正してる所を目撃した途端解雇されて、それで彼の子供達がナリーシャを助けてくれたの。けどそこで怪獣に遭遇したわ。」
タクト「そいつの名はガギ。何でも子供の成長ホルモンを利用して繁殖しようとした怪獣で、触手を使って子供を地中に引き摺り込むなどを行ったんだ。」
マリア「こ、子供を使って繁殖・・・!?き、聞いただけで寒気が・・・!」
フェオン「ナリーシャは勇敢だったわ。1人で怪獣に挑発して囮役になって。」
タクト「ガギは俺が倒して平和が戻ったが、カディルがナリーシャを処刑しようと現れたんだ。」
リン「処刑?どうして?」
タクト「自分の不正現場を見られた事の焦りだったんだ。ナリーシャがガギを呼び寄せたと捲し立てて、すぐに逮捕して処刑する。そうすれば不正の証人がこの世から居なくなると。」
ユリウス「うむぅ・・・人間の風上に置けない伯爵で御座るな・・・それからどうなったので御座る?」
タクト「ナリーシャは、カディルの義父で最高貴族のジャビルに救われ、カディルは自身の子供達が提示した不正の証拠が決定打となり逮捕されたんだ。今彼女は新しい生活を送っている。」
ユーリ「安心したわぁ。それにしても、自分の不正の為に誰かを殺すなんてサイテーねぇ。ねぇ、次は次は?」
タクト「スイード王国から少し離れた場所にある町だ。」
旅路2・小さな町。
タクト「そこでは多くの子供達で賑やかな町で、近くに金の鉱脈があって、それで子供達を養える程の富を手に入れていると言われている。」
フェオン「でもそこに、デザイアドールのアルベラとエフェルが現れて魔笛を奏でて子供達を誘拐したの。」
アリス「ねぇ、そのデザイアドールって何なの?」
タクト「デザイアドールは大昔、ある魔道具師達が開発した兵器で、その数は5体。戦争を止める為に実戦投入されたんだ。だがいつしか自我を持ち始め、開発者達を皆殺しにし、世界を手に入れようと暴走を始めたが、全て封印され永い眠りに付いたが、いつしか復活を遂げてしまったんだ。」
フェオン「私達はそこで、イングリットと一緒にアルベラとエフェルと戦った。」
シン「イングリット?確か、フェオン達と同じユエリアンの戦士だったよな?」
フェオン「ええ。ユエリアン最強の戦士だったが、追放されて長らく会ってなかったけど、そこで偶然再会したの。」
タクト「アルベラとエフェルも俺達が倒し、子供達は無事町へ帰って来た。」
アリス「ほえぇ〜。ねぇ、そのデザイアドールってもう全部居なくなったの?」
タクト「そうだな。アールスハイド王国で戦ったユラニア。あれが5体目のデザイアドールだったな。」
旅路3・亡国アッシャー王国。
タクト「なぁ皆、勇者ってどんなイメージだと思う?」
トール「勇者ですか。それは、魔王を倒して世界を救う英雄のイメージですね。」
シン「王道な勇者のイメージだな。」
タクト「俺達が話すのは、サマラの故郷のアッシャー王国だ。」
トニー「エイダと一緒に憑いてる聖女だったよね?」
タクト「ああ。そこは数百年前に栄えていた王国だったが、オークの魔王が現れ、そこに勇者ナッシュとアーチャーと戦士と魔法使い、そして生前の聖女サマラがそれを倒して王国に平和を取り戻した。」
オリビア「王国を救ったのにどうして今亡国になったんですか?」
フェオン「良い質問ねオリビア。事の発端は、勇者であるナッシュが原因だった。彼が勇者になったには理由があったわ。」
オリビア「理由?」
フェオン「サマラの話によると、ナッシュは元々宿屋の息子で、家業に嫌気が差してたの。けどある時彼は、手違いで勇者になってしまった。」
シン「手違いで勇者ってどう言う事だ?何で勇者に選ばれたのに手違いなんだ?」
タクト「元々勇者に選ばれるはずだった男とナッシュが区別が付けられない程瓜二つだったんだ。だからナッシュが手違いで勇者になったって言う訳だ。」
シン「瓜二つで手違い・・・何か納得するわ。」
タクト「そしてナッシュは勇者になった途端、自分の仲間や若い娘達と性行為を繰り返した。」
アルティメット・マジシャンズ「・・・・!?」
その言葉にシン達アルティメット・マジシャンズが言葉を失った。
タクト「これまでの鬱憤やストレスが溜まって、自由に出来ると調子に乗ったのかもな。それで今度はサマラにも行為しようとしたが、サマラは拒否。怒ったナッシュがサマラを殺した。」
シシリー「・・・え・・・!?じゃあサマラさんが亡くなったのは戦いではなく・・・?」
タクト「要求を断られた仲間に殺されたからだ。そしてサマラが亡くなった瞬間、王国中に災いが降り注いだ。」
フェオン「ええ。災いが王国中の生まれて来る赤子に病を植え付けた。」
マリア「その病って?」
フェオン「豚頭病。」
マリア「ぶ、豚頭?」
タクト「母体の健康に何の異常が見られないにも関わらず、赤子の頭部がオークの頭そのものになって死産が相次いだと言う。それが豚頭病。けど今はその病は完全に死滅しているから心配は無い。」
マリア「豚の頭になって出産されるって・・・もう滅茶苦茶ね・・・」
アリス「でもどうして、サマラが死んだ後に呪いが起きたの?」
タクト「実は倒された魔王の亡骸から、魔王の宝玉と言う呪物が発見されてな。サマラはその呪いを抑制役目を与えられてたんだ。だから彼女が死んだ瞬間に抑制が破られ、王国中に災いが降り注いだんだ。」
シン「じゃあ王国が滅んだのは魔王じゃなく、ナッシュって言う勇者が元凶だったのか・・・」
タクト「そして現在になって、ナッシュはドグラ・マグマに託された怪獣石を使って生き延びて来た。巨大化して暴走し、ティガの持つセルチェンジビームを吸収して怒り狂うなど手に負えなかった。だがアッシャー王国の民達がナッシュを止めてくれて、何とかナッシュを倒す事が出来たんだ。」
シシリー「相当苦しい戦いだったんですね・・・」
タクト「まあな。」
旅路4・洋館。
フェオン「タクトが洋館で悪魔と遭遇したのよね。」
タクト「あったな。」
アウグスト「悪魔?」
タクト「山羊の顔をしたバフォメット。奴は羊と呼ばれるメイド達を使役して、洋館に招いた人間達を生贄にすると言う恐ろしい奴だった。俺も生贄の犠牲になりそうだったが、羊達の協力のお陰で倒せた。」
旅路5・ツスト王国。
タクト「ツスト王国には貧富の区域があったんだ。」
トール「聞いた事があります。上層、中層、下層。3つの区域に分かれていると。確か貴族達が暮らしているのが上層地区。スラム街があるのが下層地区でしたよね?」
タクト「そうだ。その国のスラム街で殺人鬼が現れたんだ。ジャック・ザ・リッパーと呼ばれた男だ。」
トニー「ジャック・ザ・リッパー・・・一体何が目的で誰を殺害したの?」
タクト「その正体は、養護施設を運営しているフレドランの父親のルドルフだった。彼は極度の酒好きで、フレドランの彼の母に毎日暴力を振るっていた。フレドランは母と共に家出して、ツスト王国で暮らした。母はスラム街では娼婦達のトップだった。だがそこに現れたルドルフによって殺害。そしてルドルフは、フレドランの母を娼婦にした他の娼婦を巻き添えに次々と殺害を繰り返した。そして奴も怪獣石持っていた。」
リン「じゃあルドルフも巨大化して・・・」
タクト「ああ。俺との戦いの末、フレドランの母と他の娼婦の仇を取った。」
マーク「自分の奥さんと、奥さんを娼婦にした他の娼婦を巻き添えにするなんて酷い話っスね。」
旅路6・館。
タクト「あの時はフェオンとイザベラが喧嘩してたもんな。」
イザベラ「そ、その話をするんですか・・・?」
タクト「あんなに仲の良い2人が喧嘩しただなんて珍しかったぞ。」
フェオン「そうね。あの時はイザベラに対してデリカシーが無かったわ。」
シン「じゃあ2人をその後仲直りしたのか?」
タクト「いや、仲直りしようとした途端、俺とイザベラが枢要罪に拉致されてな。」
シン「枢要罪?」
タクト「八つの枢要罪。彼女達が生前住んでいた館に閉じ込められていた。その理由は、館の地下深くに潜めていたビザーモと言う怪獣が関係していた。ビザーモは彼女達を襲って館に身を潜めて、目覚めの時を待っていた。彼女達はそれを倒してくれる人を探していたんだ。そして目覚めた奴を俺が倒した。彼女達は成仏し、フェオンとイザベラは無事仲直りしたって訳。」
シン「仲直りするだけなのに、随分遠回りしたもんだな。」
フェオン「あの時は本当にごめんねイザベラ!」
イザベラ「もう良いんだよ。分かってくれたなら。」
旅路7・亡国。
アリス「次はどんな所へ行ったの?」
タクト「死屍累々の亡国。」
アリス「・・・へ?」
タクト「そこは王国の名前が不明だった。王城だった場所にデスドラゴと言う怪獣が鎮座していた。その怪獣は、ヘザーの使役する怪獣だった。」
ユリウス「ヘザーの怪獣だったで御座るか?」
フェオン「ええ。私達はそこでヘザーと遭遇し、彼女を退けた。」
タクト「俺の方もデスドラゴを何とか倒した。」
旅路8・フィオーレイノの戦い。
タクト「フィオーレイノは獣人と人間が共存する王国で、綺麗な花が咲き誇っている国だ。俺達はそこで、アランとロゼッタと出会った。」
シン「あの2人か。」
タクト「アランはウルトラマントリガーの人間での姿。彼も500年前に存在していた巨人で、ロゼッタの力で封印が解かれて蘇ったんだ。」
フェオン「でもアランはティガとは別の場所で多くの脅威と戦っていたらしくてね。私達から見たら未知の巨人だったわ。」
マリア「でも何処かティガと似ているような気がしたわ。何でなのかしら?」
タクト「さぁな。んで、俺達はその国でデザイアドールのカーボニアをトリガーと共闘して倒した。だが倒したのも束の間、ヘザーが現れてトリガーを闇の戦士トリガーダークに変えた。俺達はトリガーを取り戻す為身を削ってまでも説得を続けた。その時に、ロゼッタの持つエタニティコアの力でトリガーが元の姿に戻って、ヘザーが使役する怪獣ゴルバーと分離されたトリガーダークを倒したって訳だ。」
マリア「そんな事があったのね。」
旅路9・ユエリアン。
イザベラ「まさか私達の故郷が蘇ったなんて驚いたよ。」
フェオン「そうね。」
アウグスト「ユエリアンは滅んだんじゃなかったのか?」
タクト「実はユエリアンの村長の息子サイモンが密かに生き延びていて、フィオーレイノの片隅にユエリアンを蘇らせたんだ。そしてサイモンは新たなユエリアンにフェオン達を拉致した。イングリットを除いて。」
シシリー「え?」
タクト「サイモンはユエリアンで自分の嫁候補を探すと言う行為をしていたらしくてな。そこをイングリットに見られて彼女を追放した。タブーの嘘を吹聴してやると言う脅しを受けて。」
シシリー「酷い・・・!」
マリア「自分の嫁候補を探す為に彼女達を・・・!?信じられない話ね・・・!」
フェオン「でも本当の話だったのよ。イングリットから聞いた時は驚いたけど。でもその時に怪獣が現れたのよ。」
タクト「ガゾートと言う怪獣は、自分の友達を捕食すると言う怪獣だった。」
トール「え・・・!?自分のお友達を食べる怪獣だったんですか・・・!?」
タクト「理由は不明だが、サイモンはその怪獣に捕食された。だがソイツも俺達が倒した。」
トニー「タクトって怪獣の名前すらすら言えるよね。もしかして名前や特性が分かるの?」
タクト「名前は単に怪獣ってだけじゃ区別付かないから俺が名付けたんだ。特性は戦いや仕草を見て判別しているだけだ。」
トニー「成る程ね。」
旅路10・フェラント王国。
タクト「アールスハイド王国に帰還するまで、俺達はフェラント王国に滞在していた。」
アウグスト「フェラント王国。西の果てにある王国だな。」
タクト「そこで俺達は悪魔の椅子と呼ばれる呪いの椅子を浄化してあげたんだ。」
アウグスト「ん?呪いの椅子?」
イザベラ「エインズさんと言う大昔の人が執拗に愛用していた椅子で、義父を殺害した後絞首刑にされる直前に、椅子に座ったら呪うと言う遺言を残して亡くなったんです。」
タクト「それから彼の椅子は呪いの椅子と呼ばれ、これまで60人以上の人を地獄に落としたと言い伝えられている。」
シシリー「・・・・・!」
タクト「それから彼の椅子は、博物館の高い位置に飾られていたが、その扱いが気に入らないように博物館に来た来客達に病気等の呪いを撒き散らした。それから丘の上の廃教会に閉じ込めていたが、呪いが膨張して手が付けられない状態だったんだ。だから俺がその椅子に座って、取り憑いてるエインズを浄化して元の椅子に戻してあげたんだ。」
フェオン「それから呪いでの出来事が何度かあったのよね。」
タクト「あったな。血の伯爵夫人と呪いを呼ぶ宝石。とさっきの呪いの椅子の3つだな。」
マリア「の、呪いを3つ戦ったの・・・?」
タクト「ああ。大昔に存在した血の伯爵夫人のダミール=シュヴァルト。彼女は若い娘の血を浴びた瞬間若返ったと錯覚し、600人以上の娘達を拷問で傷付けて、その生き血を浴槽に入れて浴びるなど残忍極まりない行為を行ったんだ。」
イザベラ「ですがそれは、側近の聖女が施した錯覚魔法で、聖女は宗教戦争で犠牲になったご両親の仇打ちの為に彼女を利用してたんです。」
アウグスト「親の仇打ちで貴族の娘を利用するとはな・・・」
タクト「そして彼女の遺体は長年行方不明だったが、伯爵との思い出の公園に埋葬されていたのを見付けて、伯爵の墓の隣に埋葬してあげたんだ。」
アウグスト「そうか。」
イザベラ「次は確か、エルピス・サファイアの事件でしたよね?」
タクト「ああ。希望を由来とする呪いの宝石。」
トール「希望を由来とする呪いの宝石?そのエルピス・サファイアって何だったんですか?」
タクト「エルピス・サファイアは大昔、1人の農夫によって発見されたが、隣国から攻めて来た兵士達に強引に奪われ、隣国の国王に献上された。だがサファイアを貰い受けた国王は謀反を受けて処刑。献上した兵士も親族のミスで投獄され、後に処刑。」
フェオン「それからエルピス・サファイアは、持ち主を転々とし、呪いを撒き散らしたのよ。それからサファイアはオークションに出品され、貴族で宝石コレクターのシェイロン=フォン=エルピスの手に渡ったと言われている。だけどシェイロンは病で亡くなり、彼の孫のカナードに所有権が渡り、カナードがそのエルピス・サファイアの名付け親になった。」
イザベラ「ですがカナードさんの相続から僅か9年後、名家だったエルピス家は破産。相続していたエルピス・サファイアも宝石商に売却されました。それからもエルピス・サファイアは持ち主を転々とし、次々と持ち主を不幸や絶望の呪いを発動し続けたと言われています。」
オリビア「長年、持ち主に希望とは程遠い呪いを与え続けたんですね。その宝石はどうなったんですか?」
タクト「フェラント王国に博物館に特別展示されたが、埋め込まれていたヘザーが作った暗黒石の破片と、呪い殺された持ち主達の怨念の力で暴走し怪獣の姿になった。俺達がエルピス・サファイアを破壊して負の連鎖を終わらせたんだ。」
マーク「じゃあ、これでもう呪いは無くなったって訳っスね。」
タクト「ああ。」
フェオン「そうだわ。足が4本ある女性にも会ったわね。」
タクト「そうだった。リナエル=ヴァレンツにも会えて嬉しかったわ。」
シン「4本足の女性?」
タクト「ああ。リナエル=ヴァレンツ。彼女は結合双生児で、元々双子で生まれるはずだったんだが、何らかの弾みで4本足となって生まれたんだ。小さい足が真ん中に生えている不思議な構造をしていた。」
リナエルの写真を出して、シン達に見せた。
シン「真ん中に小さい人の足・・・」
アリス「不思議な体だねぇ・・・」
シシリー「私達が知らない病気がまだ他にもあったんですね。彼女はどんな生い立ちを?」
タクト「リナエルは過去に見世物、フリークショーに入ったんだ。」
シシリー「フリークショー?」
ユリウス「サーカスに入れられたので御座るか?」
タクト「うん。4本足で本来の足の筋力が弱いにも関わらず軽快な踊りで観客達を熱狂させたんだ。それから彼女は医者のクライヴ=ヴァレンツと出会って結婚しフリークショーを引退。4人の娘と穏やかな生活を手に入れたんだ。」
アリス「へぇ〜。どんな人か会ってみたいな。」
タクト「それは無理だ。」
アリス「え?何で?」
タクト彼女は皮膚感染症で最近亡くなったんだ。」
アリス「え・・・!?可哀想・・・」
タクト「けど彼女はずっとクライヴ達を見守ってくれてるよ。そしてヘザーと彼女が蘇らせたデザイアドールのユラニアを追ってアールスハイド王国へ帰って来た。」
シン「そうか。その時に。」
フェオン「ええ。ヘザーは嘗て母が成し遂げようとした大いなる闇で世界を手に入れる為、アールスハイド王国に隠し持っていたエネルギーを発動させた。」
ユリウス「それがまさか拙者の領地に隠されていたとは、予想外だったで御座る・・・」
シン「けど俺達の協力で、ヘザーに勝ったんだよな。」
タクト「勝ったって言うか、解放してあげたってのが正しいな。」
イザベラ「でも私達、フェラント王国でまだ色々ありましたよね。」
タクト「そうだな。俺とアランが島に流されて、そこで若い少女達を狙う怪獣を倒した事かな。」
アリス「え?どんな島だったのそれ?」
タクト「気温が高く1年中暖かい島でな。そこでまだ10代の年頃の少女達をアランと一緒に守ったな。」
シン「それフェオン達が誤解したんじゃ?」
タクト「訳を話したら納得してくれたよ。何しろ流される直前に海難事故に巻き込まれたからな。」
アリス「・・・だ、大丈夫だったの・・・?」
タクト「アリス。俺がそんな程度でくたばる男だと思ったか?」
アリス「あ、それもそっか。」
アウグスト「まあ何はともあれ、長旅は大変だっただろう。」
タクト「確かに大変だったな。けど、楽しかった気持ちもあるな。そうだ、俺達が旅してる間そっちで何かあったか?」
アウグスト「実はダーム王国で異変が起こったんだ。」
タクト「え?」
ダーム王国でクーデターが起こった事を事細かく話した。
タクト「国王アシムが戦争を起こそうとした所をヒイロ=カートゥーンがそれを阻止・・・けど何でいきなり?」
アウグスト「それは未だ不明だ。恐らくアシム国王は何らかの恐れを危惧したんだろう。」
タクト「ふむ・・・あ、オリベイラ達の方は?」
アウグスト「ああ。彼らなら新しい領地で平穏に暮らしている。ナージャもメアリーをとても可愛がっているようだ。」
タクト「それは何よりだ。ナージャの奴、姪っ子にデレデレだな。あ、そうだ最後に。皆にこれまでの旅で買ったお土産があるんだ。」
異空間収納から各国のお土産を全て出した。
タクト「好きな物を選んでくれ。」
シン「いや多いな!」
長旅を終えたタクトが、アルティメット・マジシャンズに復帰した。